コーヒーは体にいいの?

2019年3月19日

コーヒーは体にいいの? : yomiDr. / ヨミドクター(読売新聞)

3、4杯 病気減る可能性

 Q 休日はカフェでコーヒーを飲むのが楽しみ。

 ヨミドック コーヒーにはリラックスできて、精神的なストレスを和らげる効果がありますね。

 Q 真っ黒な色だけど、体に悪くないのかな。

 ヨ かつては体に良くないイメージもありました。最近は、健康に良い面があることが分かってきています。1日3~4杯飲む人はほとんど飲まない人と比べ、生活習慣の乱れなどが原因となる2型糖尿病の発症が少ないとする国立国際医療研究センターなどによる研究結果があります。糖尿病への効果では、最初にオランダの研究者による報告が2002年に英医学誌「ランセット」に掲載されました。

 Q ふーん。

 ヨ 心臓病や脳卒中などで死亡するリスクが低下するとの調査結果を国立がん研究センターなどの研究チームが発表しています。肝臓がんやパーキンソン病でも発症が少ないとされています。

 Q どんな成分が働いているの?

 ヨ 代表的な成分のカフェインには覚醒作用や利尿作用だけでなく、抗炎症作用などがあります。クロロゲン酸というポリフェノールが持つ抗酸化作用が働いていることも考えられます。コーヒーには様々な成分が含まれています。総合的に作用している可能性もありますね。

 Q 悪い面は?

 ヨ 一気に何杯も飲むと、急性のカフェイン中毒になる恐れがあります。妊婦は流産のリスクが高くなるとの報告もあるので控えめに。子どもは大人と同量を飲むと急性作用が強く働く可能性があります。精神疾患を持つ人はパニック発作などの症状が悪化する恐れもあります。

 Q 結局、体にいいの? 悪いの?

 ヨ コーヒーを飲む人の方が全く飲まない人よりも長生きする傾向があるという調査結果もあり、健康に良いと言えるでしょう。でも飲みすぎはダメですよ。個人差はありますが、コーヒーカップに1日3~4杯までが目安。苦手な人が無理をしてまで飲むものではありません。糖尿病予防なら、まず適切な食事や運動を心がけてくださいね。

 

 (西原和紀/取材協力=野田光彦・埼玉医科大学教授、旦部幸博・滋賀医科大学助教)

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コーヒーは体にいいの? : yomiDr. / ヨミドクター(読売新聞)

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【研究レポート】

わかめの摂取が食後血糖値およびインスリンの上昇を抑える

~ヒト試験で実証:日本農芸化学会2019年度東京大会にて発表~

 

2019年3月19日 14時00分
URL:http://www.rikenvitamin.jp/corporate/technology/presentation.html
 

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 海藻は日本食を代表する食材であり、「健康的である」というイメージがあるにもかかわらず、その健康効果については未解明な部分が多い食べ物です。
 理研ビタミンはこれまで、わかめの健康効果を明らかにすべく研究を重ね、血圧やコレステロール、整腸作用に対する影響などを発表してまいりました(文献1, 2)。近年、糖尿病予防やダイエットとの関わりから、食後の血糖値をコントロールする食事術などが注目されています。そこで、わかめの摂取が食後血糖値に与える影響をヒト試験で調べました。

【方法】

被験者:健常成人男女26名の方

対照食:米飯 200g

試験食:米飯 200g+乾燥カットわかめ※ 4g

※5分間、十分量の水で戻し、その後2、3回水ですすぎ水切りしたものを摂取。
※米飯摂取5分前よりわかめは摂取を開始した。

調査項目:米飯摂取前、摂取30、60、90、120分後の血糖値および血中のインスリン値

 

 

 

 

【結果】

わかめの摂取による食後血糖値の上昇抑制(図1)

わかめを食べていた場合は食べていない時と比較し、食後の血糖値の上昇が著しく抑えられました。特にその効果は食後30分で著しく(図1A)、食後2時間を通じた血糖値の変化量の合計も、わかめの摂取により著しく低下していました(図1B)。

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わかめ摂取によるインスリンの節約(図2)

わかめを食べていた場合は食べていない時と比較し、食後のインスリンの上昇が著しく抑えられました。特にその効果は食後30分で著しく(図2A)、食後2時間を通じた血中のインスリンの変化量の合計も、わかめの摂取により著しく低下していました(図2B)。

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 食事をして炭水化物をとると、消化によってブドウ糖となり、小腸から吸収されて血液のなかに入るため、食後は血液中のブドウ糖の量(血糖値)が高くなります。健康なヒトの場合、血糖値が上がるとその変化を膵臓が感知してインスリンというホルモンを分泌し、ブドウ糖が筋肉に取り込まれてエネルギーとして使われます。余った分は肝臓、脂肪細胞などの組織に脂肪などとして蓄えられて、適度な値に血糖値はコントロールされます(文献3)。
 
食後の急激な血糖値の上昇は動脈硬化をまねき、糖尿病の進行にもつながるため、上手にコントロールすることが大切です。また、インスリンの作用は血糖値の制御だけでなく、脂質の代謝などにもおよび、過剰なインスリンは糖分を脂肪に変えてからだに貯めるようにも働きます(文献4, 5)。そのため、食後の過剰なインスリンの分泌を抑えることも大切です。

本研究の結果から、わかめを摂取することにより、食後の血糖値の上昇およびインスリンの分泌が抑えられることが期待されます。

文献1)Hata Y., Nakaima K., Uchida J., Hidaka H., Nakano T. Clinical effects of brown seaweed, Undaria pinnatifida (wakame), on blood pressure in hypertensive subjects. J. Clin. Biochem. Nutr. 2001; 30: 43-53.
文献2)Yoshinaga K, Maruya R, Koikeda T, Nakano T. Effect of Undaria pinnatifida (wakame) on the human intestinal environment. Functional Foods in health and disease 2018; 8(10): 477-493.
文献3)糖尿病治療の手びき2017(改訂第57版) 日本糖尿病学会編・著 南江堂
文献4)糖尿病診療ガイドライン2016 日本糖尿病学会編・著 南江堂
文献5) 益崎裕章 肥満症の内分泌学的解析 日本内科学会雑誌 2011; 100(9): 2638-2645.

<いつもの食卓に、わかめをプラス!わかめ活用レシピ>

そばにわかめをプラス!

蒸し鶏とわかめのサラダそば

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【食材(1人分)】

そば:1玉

乾燥カットわかめ:1g

鶏ささ身:50g

きゅうり:1/4本

ラディッシュ:1/2個

和風ドレッシング:大さじ3

 

※糖質:約55g

【作り方】調理時間10分以内

  1. そばを器に盛り付ける。
  2. 鶏ささ身は耐熱皿に入れ、電子レンジで加熱する(600W 2分~)。粗熱を取り、食べやすい大きさに裂く。
  3. 乾燥カットわかめを水で戻し、きゅうりは千切り、ラディッシュは薄切りにする。
  4. 1に2・3を盛り和風ドレッシングをかける。

話題のサバ缶にわかめをプラス!

サバ缶サラダ

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【食材(2人分)】
玉ねぎ:100g
乾燥カットわかめ:2g
ブロッコリースプラウト:10g
さば(水煮缶):1缶
青じそドレッシング:大さじ3

※糖質:約6g
【作り方】調理時間10分以内

  1. 玉ねぎは薄切り、ブロッコリースプラウトは根元を落とし半分に切る。玉ねぎ・ブロッコリースプラウトを合わせて水にさらす。
  2. 乾燥カットわかめは水で戻し、水気をきる。
  3. 器に1を敷き、2と水気を切ったサバ缶をのせ、青じそドレッシングをかける。

理研ビタミン株式会社は、今後とも天然物の有効利用について研究を進め、食を通じてお客様に健康と豊かな食生活を提供してまいります。

【研究レポート】わかめの摂取が食後血糖値およびインスリンの上昇を抑える|理研ビタミン株式会社のプレスリリース

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貧困層の多い地域に住むと

肥満や糖尿病のリスクが増大する

2019年03月19日 07時00分
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by Fancycrave.com

 

肥満や2型糖尿病の原因としては不規則な生活や栄養バランスの偏った食生活、運動不足、遺伝的要因といったものが知られています。しかし、アメリカで行った実験から「貧困層が多い地域に住むと肥満や糖尿病のリスクが増大する」ということもわかっており、環境から受けるストレスが健康に悪影響を与えることが示唆されています。

The Stress Around You Could Cause Obesity or Diabetes

http://nautil.us//issue/61/coordinates/why-living-in-a-poor-neighborhood-can-change-your-biology-rp

1994年、アメリカ合衆国住宅都市開発省はボルチモア・ボストン・シカゴ・ロサンゼルス・ニューヨークに住む貧困家庭を対象にした壮大な実験を行いました。実験ではアフリカ系アメリカ人を中心とした4600世帯の貧困家庭をランダムで3グループに分け、1つのグループにはより貧困層の少ない地域へ転居できる住宅引換券、別のグループにはさまざまな商品と交換できる引換券、そして最後のグループには何の特典も与えませんでした。

人々によりよい環境へ転居する機会を与えた場合どうなるのかを調べたこの実験では、10年間の観察の結果、「ほとんどの人々に住環境の変化が影響を及ぼさない」ということが発見されました。そもそも転居の権利を行使しない人も多かっただけでなく、より貧困層の少ない地域へ転居した人々でも、食生活などのライフスタイルや学業成績に変化がなかったとのこと。

しかし、さらに実験が進むにつれて、よりよい住環境に引っ越した人々の間で研究者を驚かせる変化が見つかりました。貧困層の多い地域から転居しなかった人々と比較して、貧困層の少ない地域へと引っ越した人々は肥満と2型糖尿病にかかる割合が有意に低くなったのです。この発見について2011年に論文を著したテンプル大学のRobert Whitaker氏は、「よりストレスの少ない環境へ引っ越すことが、肥満と2型糖尿病の減少をもたらしたのです」と述べています。

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by Tatiana

より貧困層の少ない地域へ転居した研究の参加者らは、「引っ越し先は安全で抑圧が少なく、不安も少ない」といった環境の改善を報告しており、環境のいい場所へ引っ越すことはストレスを軽減するとみられます。ミシガン大学のRebecca Hasson氏は、「どういうわけか人々を取り巻く社会環境は皮膚の下に入り込み、身体にさまざまな影響を与えています」と指摘しました。

人々がストレスを感じると、ストレスホルモンの一種であるコルチゾールが分泌されます。コルチゾールは緊急時に体へエネルギーを送り出すのに役立っており、危険に立ち向かって戦う場合や、危険から全力で逃げる時に重要な役割を果たします。たとえば人間がクマと出会った場合、コルチゾールは血糖値からエネルギーを取り出して全速力で逃げるのをサポートしてくれるとのこと。

しかし、コルチゾールはクマと出会った場合にだけ分泌されるのではなく、日常的なストレスを感じるだけでも分泌されます。たとえば研究者らは、実験においてコルチゾールの分泌を促したい場合、数学のテストや人前でのスピーチなど、人々にストレスを感じさせるタスクを行わせるとのこと。これと同様に、学校に遅刻したりローンの支払いが遅れたり、食費が底を尽きたり、人種差別を受けたりといった即座の肉体的脅威を伴わないストレスであっても、人間の体はコルチゾールの分泌を促します。

長期間にわたってコルチゾールの分泌が続くと、うつ病をはじめとする精神病のリスクが増加することが知られています。また、生理学的にも、コルチゾールが肥満や2型糖尿病といった病気のリスク増加に関連していることがわかっているそうです。コルチゾールはタンパク質と炭水化物を分解してエネルギーを供給するサポートを行うため、慢性的なコルチゾール分泌は糖分や脂肪を多く含む食品への欲求を増し、体の細胞がより多くの糖分を吸収するとのこと。

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by rawpixel.com

Hasson氏は、「年収2万ドル(約220万円)を下回る貧困世帯に属することは、強いストレス要因となります」と述べており、貧困に陥りやすい黒人やヒスパニックといったマイノリティの人々はより多くのストレスを受け、より健康被害を受けやすい可能性があるとのこと。一方では社会的・経済的地位が高いほど、マイノリティの人々であっても2型糖尿病のリスクが減少するそうです。また、貧困ラインに属する白人は、そうでない白人よりも2型糖尿病になる割合が高くなります。

さらに、「移民の第1世代はその子孫よりも健康であり長生きする」という研究結果もあるそうで、これはアメリカで生まれ育ったアフリカ系アメリカ人よりも、アフリカで生まれたアメリカ人の方が差別を感じていない可能性を示唆しています。このように、肥満や2型糖尿病のリスク増加には、その人が日々受けているストレスが大きく関わっているかもしれません。

一方で、遺伝的要因が肥満や2型糖尿病のリスクを増加させるという研究もされており、遺伝子と肥満の関連について研究している研究者らの中には、「確かに環境も要因の一つだが、遺伝的要因も無視できない」という意見も存在します。アラバマ大学のJose R. Fernandez教授は、肥満の因子として遺伝的要因を排除するのは時期尚早だとしており、住環境や差別といったストレスが遺伝的要因と相互に関連して肥満につながる可能性があると述べました。

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by Sandra Cohen-Rose and Colin Rose

貧困層の多い地域に住むと肥満や糖尿病のリスクが増大する – GIGAZINE

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糖尿病の人には筋肉を増やす運動が必要 

運動は若さを保つための最善の策

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 ウォーキングなどの運動を十分行っているつもりだが、最近、体重が増えてしまい、増えた分を減らすことができない・・・そう感じている人はいないだろうか?

 「40歳を超えたら、筋肉を減らさないよう、運動のやり方を工夫する必要があります」と専門家はアドバイスしている。

 運動を続けることで、実年齢よりも体を若く保つことができ、寿命を延ばせるという研究も発表された。

筋肉量は10年ごとに3~5%減少

 「30歳を過ぎると、対策をしないと、筋肉量は10年ごとに3~5%も減少してしまいます。筋肉減少は代謝に大きな影響を及ぼし、肥満や2型糖尿病のリスクを上昇させます」と、クリーブランド クリニック 機能医療センターのケヴィン ハイネ氏は言う。ハイネ氏は米国スポーツ医学会(ACSM)認定の運動生理学者(エクササイズ フィジオロジスト)だ。

 中年以降になると、若い頃よりも基礎代謝量(じっとしているときでも消費されるエネルギー量)が減っていく。1日の消費エネルギー量は、基礎代謝量と、活動や運動による消費エネルギー量の合計だ。

 筋肉はエネルギーの貯蔵庫でもあり、血糖値の調整を行う働きもする。食事をすると、血液中に増えた糖の一部は筋肉に取り込まれる。筋肉の量が減ると、血糖値が上昇したときに糖をためる場所が少なくなり、糖を調節する力が低下してしまう。

 筋肉が増やすことができれば、基礎代謝が向上し、体を動かしていないときのエネルギー消費も増やせるので、結果として1日の消費エネルギー量を増やすことができる。

加齢にともなう筋肉の減少を抑える

 「ウォーキングなどの有酸素運動は、内臓脂肪を減らす効果は高いのですが、それだけでは加齢にともなう筋肉の減少を抑えることはできません。筋肉に負荷をかけて行う筋力トレーニングを加えることをお勧めします」と、ハイネ氏は言う。

 米国スポーツ医学会は、筋力トレーニングを週に2回以上行うことを勧めている。階段の昇降だけでも筋肉を鍛える効果を期待できる。毎日2~3階分程度を目安に階段の上りを習慣にすると良い。

 肥満はあるが筋肉は少ないという状態になると、体を安定して支えづらくなるため、関節に負担をかけたり、転倒しやすくなる。高齢者の場合は加齢により筋肉量がとくに低下しやすく、骨折や寝たきりになる危険性が高まる。

 「意識して筋肉を使うようにしないと、40歳を過ぎると自然に減ってしまいます。それを防ぐために効果的なのは、自身の体重に少し負荷を増やして行う”体重負荷運動”です」。

自分の体重を利用して筋力を維持・アップ

 ウエイトマシンなどを利用して筋力トレーニングを行うのは効果的だが、スポーツジムに通う必要があり、専門のスタッフによる指導も必要となる。そうした余裕がないという人が多い。

 「体重負荷運動」は、自分の体重を利用して効果的な筋力維持・アップをはかる運動。とくに下半身の筋力を向上させると、椅子から立ち上がる、歩く、階段を昇るといった日常の生活運動をスムーズに行えるようになる。

 大腿四頭筋は、膝の曲げ伸ばしに関わる太ももの筋肉で、歩行や椅子からの立ち上がりなど日常生活を行うのにもっとも必要だが、加齢とともに萎縮が生じやすい。自分の体重をかけて行うスクワットなどの運動をすると大腿四頭筋を鍛えられる。

スクワットのやり方

(1) 足を肩幅に広げて、つま先をやや外側に向けて立つ。背筋を伸ばし、手は腰に当てる。

(2) 前傾姿勢で息を吸いながらゆっくり腰を下げていく。太ももが床と並行になるのが理想的だが無理はしない。

(3) 息を吐きながらゆっくり立ち上がるが、ひざは完全には伸ばさない。

(4) (2)~(3)を繰り返す。

■ 家庭でも行いやすい「貯筋運動」

 健康・体力づくり事業財団は、家庭でも行いやすい体重負荷運動として、「貯筋運動」を提唱している。
 貯筋運動は、▽いす座り立ち、もも上げ、▽カーフレイズ(ふくらはぎの筋トレ) 、▽立位での横への脚上げ、▽上を向いて寝た状態での上体起こしなどで構成される。
 大腿四頭筋や腓腹筋、腹直筋など、体を支える重要な筋肉を鍛えることができる。

貯筋運動 立位 アップ 

腎臓や心臓の病気を抱えている人は、運動に制限が必要な場合があるが、ほとんどの人にとって運動は有益だ。運動を開始する前に、あらかじめ医師に相談しておくと、安全で効果的な運動のやり方が分かる。

運動を続ければ健康に長生きできる

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 運動テストを実施し、実年齢よりも体力テストにもとづく推定年齢の方が寿命を予測する因子としての精度が高いことが、クリーブランド クリニックが12万人超の患者を対象に行った調査で明らかになった。

 研究グループは、心臓病の検査のために1991~2015年に受診した12万6,356人の患者に対し、トレッドミルで心臓に負荷を与えて体力を測定する運動テストを行った。テストでは、運動による心拍数の上昇と、そこからの回復を調べた。運動能力を調べる体力テストを行うことで、実際の体の状態を示す「体力年齢(A-BEST)」を算出した。

 参加者の平均年齢は53.5歳で、検査から平均8.7年追跡したところ、8%(9,929人)が死亡した。解析した結果、登録時の実年齢よりも体力年齢の方が、死亡の予測因子としてより精度が高いことが明らかになった。糖尿病や喫煙習慣、高血圧など、影響の大きい因子を調整してもこの傾向は変わらなかった。

 「実年齢が45歳でも、体力年齢が55歳であると、若死する危険性が上昇します。逆に、実年齢が65歳でも、体力年齢が50歳であれば、同年齢よりも長生きできる可能性が高まるのです」と、クリーブランド クリニックのサージ ハーブ氏は言う。

 欧州心臓病学会(ESC)の治療ガイドラインでは、喫煙習慣、コレステロール値、高血圧、2型糖尿病などの危険因子をチェックし、心血管疾患の発症しやすさを考慮し、推定年齢にもとづき治療を行うことを推奨している。

 「運動は健康に長生きするために必須であることが明らかになりました。運動パフォーマンスにもとづく推定年齢を患者に教えることが、患者の気付きを促すことにつながります。健康寿命を延ばすためにも、運動は欠かせません」と、ハーブ氏は強調している。

The Best Way to Stay Fit After Age 40(クリーブランド クリニック 2019年3月15日)

What’s age got to do with it?(欧州心臓病学会 2019年2月14日)

Estimated age based on exercise stress testing performance outperforms chronological age in predicting mortality(European Journal of Preventive Cardiology 2019年2月13日)

[ Terahata ]

日本医療・健康情報研究所

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「だし活」と糖尿病予防PR

 県は17日、県産品を使用して減塩を進める「だし活」と糖尿病対策をPRするキャラバンを、弘前市内のスーパーや百貨店で行い、三村申吾知事らが寸劇やクイズなどを通じ、食生活の改善と適度な運動を呼び掛けた。

 健康づくりに関するクイズも行われ、正解者には「できるだし」5種類を詰め合わせたお試しセットがプレゼントされた。

「だし活」と糖尿病予防PR by 陸奥新報

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「砂糖の日」勉強会、消費底上げへ140人が参加

 石原医師「糖尿病の直接原因は糖でない」

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上野誠一郎関西物産会会長(上野砂糖社長)
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ユーモアたっぷりに講演する石原結實イシハラ・クリニック院長

 【関西】減少傾向にある砂糖消費の底上げを目指す「砂糖の日」勉強会が7日、三井物産関西支社(大阪市北区)で開催。関西物産会会員企業やその取引先など約140人が参加した。同会は今回で3回目。通常は砂糖の日(3月10日)開催だが、10日が日曜日のため7日の開催となった。

 勉強会では谷川敦巳三井物産西日本食料部長が「日本人の一人当たりの砂糖消費量は減少傾向で海外諸外国に比べても極端に少ない。しかしインバウンドのお土産における菓子類は17年で約160億円と5年で2.6倍に成長し希望も・・・

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睡眠不足で糖尿病リスクが上昇 

週末の寝だめでは不十分 改善するための6ヵ条

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 3月15日は世界睡眠学会が定める「世界睡眠デー(World Sleep Day)」。

 

 睡眠不足により、血糖を調整するインスリンの効きが悪くなる「インスリン抵抗性」が進みやすくなる。

 「生活スタイルを工夫することで睡眠は改善できます。週末の寝だめは解決策になりません」と、専門家はアドバイスしている。

週末の寝だめは睡眠負債の解消にはならない

 睡眠不足が続くと健康への悪影響が借金のように積み重なる「睡眠負債」を抱えてしまう。睡眠不足を放っておくと、肥満や2型糖尿病などの代謝疾患のリスクが高まる。

 睡眠不足は深刻な健康障害だ。平日に忙しくて十分な睡眠をとれなくても、週末に寝だめをすれば、睡眠負債を解消できるだろうか?

 専門家は「週末の寝だめは効果的な戦略になりません。毎日きちんと睡眠時間をとるのがもっとも効果的です」と答えている。

睡眠不足によりインスリン感受性が低下

 コロラド大学ボルダー校のケネス ライト教授(統合生理学)の研究では、睡眠不足が慢性化すると、夕食後に間食をとりたくなり、結果としてカロリー摂取量が増える傾向があることが示された。

 肥満や2型糖尿病などの代謝疾患に対策するために、睡眠不足を解消する必要がある。ただし、週末の寝だめだけでは効果は不十分だ。「週末の寝だめにより体重が増加したり、インスリン感受性が低下する傾向がある」という。

 今回の研究では、36人の健康な男女(平均年齢25.5歳)を対象に、睡眠パターンで3つの群にランダムに割り付けて、研究室で9日間観察した。

 1つ目のグループには毎晩9時間までの睡眠をとってもらい、2番目のグループには睡眠時間を5時間に制限してもらい、3番目のグループにはまず5日間にわたり睡眠時間を5時間に制限してもらった後で、週末には好きなだけ遅くまで寝てもらい、再び、睡眠時間を5時間に戻して2日間過ごしてもらった。

 その結果、睡眠不足だった2つのグループでは、血糖を調節するインスリンの感受性が低下する「インスリン抵抗性」が高まり、夕食後のカロリー摂取量と体重が増えていた。

 さらに、週末に睡眠時間を多くとると夕食後のカロリー摂取量は減少するが、ふたたび5時間睡眠に戻るとカロリー摂取量は増え、インスリン感受性が低下することが分かった。

睡眠時間を十分にとることが大切

 「今回の研究結果は予想していなかったものです。週末に寝だめをした人では、筋肉と肝臓に特異的なインスリン感受性が悪化していました」と、ライト教授は言う

 インスリン抵抗性が続くと、2型糖尿病のリスクが上昇する。慢性的な睡眠不足は糖尿病や肥満と関連が深いことは、これまでの研究でも示されている。

 「慢性的な睡眠不足は、疲れやすさ、集中力や注意力の低下、ストレスを高めるなど、メンタル面にも悪影響が及びます。毎日十分な睡眠時間をとることを心がけるべきです」と指摘している。

 米国睡眠医学会は、ひと晩に7時間以上の睡眠をとることを推奨している。しかし、「多くの人は十分な睡眠をとっていません。米国ではひと晩の睡眠時間が6時間未満という人が7,000万人に上るという調査結果があります」と、米国睡眠医学会会長のロナルド シャービン氏は言う。

20分の昼寝は効果がある

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 「人から借りたお金は返済できますが、睡眠負債はそうはいきません。人によっては寝だめにも一定の効果はありますが、どうしても睡眠時間を確保できない場合は、20分の昼寝の方が効果的です」と、ミシガン大学睡眠障害センターのキャシー ゴールドスタイン氏(神経学)は言う。

 人の体は、1日ほぼ24時間の周期でリズムを刻んでいる体内時計の働きによって、夜には眠くなり、朝には目が覚めるようにコントロールされている。体内時計を調整するホルモンのひとつであるメラトニンが入眠を促している。

 一般的にメラトニンは午後9時を過ぎると分泌が増え、翌日の午前中に低下する。夜に眠りにつきにくいと感じるようであれば、体内時計に変調が起きている兆候だという。

 「1日に1時間、睡眠時間がずれただけでも、体内時計に影響が出てきます。最終的には毎日十分な睡眠をとることが目標です。そうすることで代謝や心血管、メンタル面での健康を向上でき、多くのメリットを得られます」と、ゴールドスタイン氏は指摘する。

 たった20分の昼寝であってもリフレッシュ効果を得られることが分かっている。また、休日も規則的な睡眠を心がけることで、体内時計のずれが大きくならず、平日の睡眠の質を改善することにつながる。

睡眠を改善するための6ヵ条

 睡眠を改善するために、ゴールドスタインは次の生活スタイルを勧めている。

世界睡眠デー

Does extra sleep on the weekends repay your sleep debt? No, researchers say(Cell Press 2019年2月28日)

Ad libitum Weekend Recovery Sleep Fails to Prevent Metabolic Dysregulation during a Repeating Pattern of Insufficient Sleep and Weekend Recovery Sleep(Current Biology 2019年2月28日)

5 Tips for Better Sleep (Counting Sheep Not Required)(ミシガン大学 2017年3月14日)

A Sleep Expert’s Shut-Eye Setback: Join Dr. Goldstein’s Challenge(ミシガン大学 2017年3月7日)

[ Terahata ]

日本医療・健康情報研究所

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糖尿病の問題対処に家族で取り組むと不安を軽減できる

糖尿病の患者教育に家族参加で不安が軽減

 糖尿病患者は、自分の将来や合併症への大きな不安を抱えているが、その家族も例外ではない。米ニューヨーク州立アップステート医科大学の精神医学・行動科学教授のPaula Trief氏らは、糖尿病の患者教育にパートナーが参加すると、糖尿病に対する不安が軽減し、患者と家族の関係性も良好になるという研究結果を「Diabetic Medicine」4月号に発表した。

 Trief氏らは今回、糖尿病の患者教育にパートナーが参加することで、パートナーの精神面や身体面、生活習慣にどのような影響が出るのかを調べるため、ランダム化比較試験を実施した。研究には糖尿病患者のパートナー268人(平均年齢55.8歳、女性64.6%)が参加した。

 その結果、糖尿病の患者教育をパートナーと一緒に受けると、パートナーの糖尿病に対する不安が軽減し、配偶者への満足度が増加したほか、拡張期血圧が改善したことが分かった。

 Trief氏は、糖尿病患者とそのパートナーには、「私たちは共にある」という姿勢や態度が、自分たちの救いになるかもしれないと述べている。糖尿病患者にとっても、パートナーにとっても、互いに協力することで、糖尿病に対する不安が軽減する可能性がある。

 さらに、同氏によれば、診療に家族が同席しても費用はかからず、この方法は費用対効果も高いという。

 糖尿病患者と暮らす生活がどのようなものか、家族でも理解するのは容易なことではない。

 Giuseppina Miller氏は、8歳の息子、Peter君が1型糖尿病と診断された当時を、「真夜中に血糖値を測定するために寝不足となり、常に不安だった。妹たちはストレスを感じ、何となく無視されていると感じるようになった」と振り返る。

 当時5歳と7歳だった幼い妹たちは、なぜ、兄に突然両親の関心が注がれるようになったのか理解できず、兄の糖尿病をからかうこともあったという。

 Miller氏は、幼い妹たちにも兄と同じような生活をさせれば、彼が抱えている病気について理解できるのではないかと考えた。当時、兄は使用しているインスリンの影響で非常に厳格な食事を取っていたが、妹たちにも同じ食事を取らせて、兄を同じ暮らしを体験させた。兄が血糖測定するときは、妹たちの指にも針を刺した。

 妹たちは実際にはインスリン注射はできないが、1日を兄と同じように生活することで彼が対処しなければならないことを理解できたようだったという。

 この事例のように、多くの人は1型糖尿病や2型糖尿病と共に生きる人生がどのようなものであるかを理解するのに困難さを感じている。

 米Behavioral Diabetes Institute会長のWilliam Polonsky氏は「糖尿病には目に見えない形の非難や恥がまとわりつく」と指摘する。

 糖尿病と診断されると、多くの人が、知能が低下したかのような扱いを受けることがあると語る。ゆっくり大きな声で話しかけたり、何をすべきか説教したりする人もいる。糖尿病になったのはその人の責任だと勝手に思う人さえいるという。

 また、家族や友人が助言をしてくるのは、心配で力になろうとしているためだが、一番助けになることは何かを尋ねるのではなく、推測でものをいうことも多い。

 「血糖値を測った?」「なぜ血糖値がこんなに高いの?」「本当にこれを食べていいの?」「インターネットで見たこの最新治療を試してみた?」といった具合に干渉してくる人もいる。

 Polonsky氏は、患者に声をかけるときは「どうやったら彼らの力になれるのかをシンプルに尋ねてみる方が良い」と助言する。

 「糖尿病を患う愛する人が健康的な生活習慣に変えたいと思っていたら、どうすべきかをアドバイスするのではなく、一緒に運動に誘ってみるのが良いだろう」と同氏は付け加えている。

 さらに、Miller氏は、糖尿病は兄弟姉妹、配偶者、祖父母、友人などすべての人間関係に影響を与えると指摘する。「糖尿病にどのように対処するかは人それぞれで異なる。互いの長所と短所を尊重してほしい」と述べている。

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 3月15日は世界睡眠学会が定める「世界睡眠デー(World Sleep Day)」。

 睡眠不足により、血糖を調整するインスリンの効きが悪くなる「インスリン抵抗性」が進みやすくなる。

 「生活スタイルを工夫することで睡眠は改善できます。週末の寝だめは解決策になりません」と、専門家はアドバイスしている。

週末の寝だめは睡眠負債の解消にはならない

 睡眠不足が続くと健康への悪影響が借金のように積み重なる「睡眠負債」を抱えてしまう。睡眠不足を放っておくと、肥満や2型糖尿病などの代謝疾患のリスクが高まる。

 睡眠不足は深刻な健康障害だ。平日に忙しくて十分な睡眠をとれなくても、週末に寝だめをすれば、睡眠負債を解消できるだろうか?

 専門家は「週末の寝だめは効果的な戦略になりません。毎日きちんと睡眠時間をとるのがもっとも効果的です」と答えている。

睡眠不足によりインスリン感受性が低下

 コロラド大学ボルダー校のケネス ライト教授(統合生理学)の研究では、睡眠不足が慢性化すると、夕食後に間食をとりたくなり、結果としてカロリー摂取量が増える傾向があることが示された。

 肥満や2型糖尿病などの代謝疾患に対策するために、睡眠不足を解消する必要がある。ただし、週末の寝だめだけでは効果は不十分だ。「週末の寝だめにより体重が増加したり、インスリン感受性が低下する傾向がある」という。

 今回の研究では、36人の健康な男女(平均年齢25.5歳)を対象に、睡眠パターンで3つの群にランダムに割り付けて、研究室で9日間観察した。

 1つ目のグループには毎晩9時間までの睡眠をとってもらい、2番目のグループには睡眠時間を5時間に制限してもらい、3番目のグループにはまず5日間にわたり睡眠時間を5時間に制限してもらった後で、週末には好きなだけ遅くまで寝てもらい、再び、睡眠時間を5時間に戻して2日間過ごしてもらった。

 その結果、睡眠不足だった2つのグループでは、血糖を調節するインスリンの感受性が低下する「インスリン抵抗性」が高まり、夕食後のカロリー摂取量と体重が増えていた。

 さらに、週末に睡眠時間を多くとると夕食後のカロリー摂取量は減少するが、ふたたび5時間睡眠に戻るとカロリー摂取量は増え、インスリン感受性が低下することが分かった。

睡眠時間を十分にとることが大切

 「今回の研究結果は予想していなかったものです。週末に寝だめをした人では、筋肉と肝臓に特異的なインスリン感受性が悪化していました」と、ライト教授は言う

 インスリン抵抗性が続くと、2型糖尿病のリスクが上昇する。慢性的な睡眠不足は糖尿病や肥満と関連が深いことは、これまでの研究でも示されている。

 「慢性的な睡眠不足は、疲れやすさ、集中力や注意力の低下、ストレスを高めるなど、メンタル面にも悪影響が及びます。毎日十分な睡眠時間をとることを心がけるべきです」と指摘している。

 米国睡眠医学会は、ひと晩に7時間以上の睡眠をとることを推奨している。しかし、「多くの人は十分な睡眠をとっていません。米国ではひと晩の睡眠時間が6時間未満という人が7,000万人に上るという調査結果があります」と、米国睡眠医学会会長のロナルド シャービン氏は言う。

20分の昼寝は効果がある

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 「人から借りたお金は返済できますが、睡眠負債はそうはいきません。人によっては寝だめにも一定の効果はありますが、どうしても睡眠時間を確保できない場合は、20分の昼寝の方が効果的です」と、ミシガン大学睡眠障害センターのキャシー ゴールドスタイン氏(神経学)は言う。

 人の体は、1日ほぼ24時間の周期でリズムを刻んでいる体内時計の働きによって、夜には眠くなり、朝には目が覚めるようにコントロールされている。体内時計を調整するホルモンのひとつであるメラトニンが入眠を促している。

 一般的にメラトニンは午後9時を過ぎると分泌が増え、翌日の午前中に低下する。夜に眠りにつきにくいと感じるようであれば、体内時計に変調が起きている兆候だという。

 「1日に1時間、睡眠時間がずれただけでも、体内時計に影響が出てきます。最終的には毎日十分な睡眠をとることが目標です。そうすることで代謝や心血管、メンタル面での健康を向上でき、多くのメリットを得られます」と、ゴールドスタイン氏は指摘する。

 たった20分の昼寝であってもリフレッシュ効果を得られることが分かっている。また、休日も規則的な睡眠を心がけることで、体内時計のずれが大きくならず、平日の睡眠の質を改善することにつながる。

睡眠を改善するための6ヵ条

 睡眠を改善するために、ゴールドスタインは次の生活スタイルを勧めている。


世界睡眠デー

Does extra sleep on the weekends repay your sleep debt? No, researchers say(Cell Press 2019年2月28日)

Ad libitum Weekend Recovery Sleep Fails to Prevent Metabolic Dysregulation during a Repeating Pattern of Insufficient Sleep and Weekend Recovery Sleep(Current Biology 2019年2月28日)

5 Tips for Better Sleep (Counting Sheep Not Required)(ミシガン大学 2017年3月14日)

A Sleep Expert’s Shut-Eye Setback: Join Dr. Goldstein’s Challenge(ミシガン大学 2017年3月7日)

[ Terahata ]

日本医療・健康情報研究所

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「380人に1人」の人工透析大国ニッポン

: 年間医療費1兆6000億円

2019.03.12

社会 医療・健康

「健康的で長寿の国」のイメージが強い日本だが、実は、世界有数の人工透析大国であることをご存知だろうか。約380人に1人が人工透析を受けているという。

日本透析医学会の統計調査によると、2017年12月31日末時点の透析患者数は、前年比1.5%増の33万4505人となった。人口100万人あたり透析患者数(有病率)は2640人で、国民378.8人に1人が透析患者であることになる。

米国腎臓データシステム(United State Renal Data System)によれば、世界各国・地域で透析患者の有病率が最も高いのは台湾で、それに次ぐ第2位の日本は世界有数の透析大国ということになる。

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日本で透析にかかる医療費は、年間1兆6000億円に上ると推計されており、総医療費の4%を占める。少子高齢化が進む中で、透析患者が増え続ければ、社会保障の財政運営が一段と厳しくなる懸念もある。このため、厚生労働省は2018年7月にまとめた「腎疾患対策検討会報告書」の中で「28年までに、年間新規透析導入患者を3万5000人以下に減少させる」との目標を掲げた。ただ、新規導入患者の増加傾向は続いており、17年も前年より1615人増えて、4万959人だった。

透析に至った原因の推移を見ると、2011年に慢性糸球体腎炎と入れ替わって糖尿病性腎症が第1位となり、その後も割合が増加している。2017年は「糖尿病性腎症」39.0%、慢性糸球体腎炎が27.8%だった。高血圧や加齢による発症する腎硬化症もじわじわと増加し、10.3%となった。

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バナー写真:PIXTA

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実は「誇大広告」の側面 

糖尿病は自己責任、考えの弊害

朝日新聞デジタル2019年3月12日14時28分

 

 糖尿病は自己責任。政治家や官僚から、そんな発言が繰り返されています。彼らは生活習慣が関係するといわれる「2型糖尿病」のことを指して言っていますが、2型糖尿病自己責任論には医学的にどれだけの根拠があるのでしょうか。糖尿病の診療に30年以上携わってきた野田光彦・埼玉医科大教授に聞きました。

記者 糖尿病は大きく二つに分かれますね。インスリンをつくる膵臓(すいぞう)の細胞が何らかの原因で壊れてしまうのが1型。こちらは生活習慣病ではありません。一方、2型は肥満や運動不足が発症にかかわるので「かかった人の自己責任だ」という見方が根強くあります。

野田氏 日本人で糖尿病と強く疑われる人は約1千万人で、このうち2型糖尿病が95%を超えるといわれます。2型糖尿病の患者さんの中に、生活習慣が乱れている人が含まれているのは否定しません。ですが、2型の患者全体をそのようにみるのは間違いです。

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野田光彦さん=埼玉県毛呂山町

 

 日本の2型糖尿病は、血中の糖を処理するインスリンが十分につくれずに発症するタイプがかなり多く、さほど太っていない人でもかかりやすいのです。そして、インスリンが十分につくれないのは、生まれつきの遺伝子の特徴によることが少なくありません。2型糖尿病の原因のうち、遺伝による要因は全体の30~40%を占めると言われています。個人差も大きく、人によっては原因の90%以上を遺伝要因が占めることもあります。

記者 そうはいっても、2型はきちんと運動していれば防げるのではないですか。

生活習慣病をすべて自己責任と見るのは反対」と話す野田氏。運動と遺伝がどう影響するのか調べた結果を見ていきます。

実は「誇大広告」の側面 糖尿病は自己責任、考えの弊害:朝日新聞デジタル

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糖尿病の通院患者数が過去最多の328万人超に

【2017年患者調査】

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 厚生労働省は「2017年患者調査の概況」を発表した。糖尿病患者数は、前回調査(2014年)から12万3,000人増えて、過去最多の328万9,000人になった。

糖尿病患者数は328.9万人、高血圧患者数が993.7万人

 調査結果によると、「糖尿病」の患者数は328万9,000人(男性184万8,000人、女性144万2,000人)となり、前回(2014年)調査の316万6,000人から12万3,000人増えて、過去最高となった。

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 「脂質異常症」は14万3,000人増、「がん」は15万6,000人増、「心疾患」は3,000人増となっている。「高血圧性疾患」は17万1,000人減、「脳血管疾患」は6万4,000人減だった。

 主な疾患の総患者数は――

主な傷病 総数 男性 女性
糖尿病 328万9,000人 184万8,000人 144万2,000人
高血圧性疾患 993万7,000人 431万3,000人 564万3,000人
脂質異常症 220万5,000人 63万9,000人 156万5,000人
心疾患(高血圧性のものを除く) 173万2,000人 96万3,000人 77万5,000人
悪性新生物(がん) 178万2,000人 97万人 81万2,000人
脳血管疾患 111万5,000人 55万6,000人 55万8,000人
慢性腎臓病 39万3,000人 24万2,000人 15万1,000人

となっている。

65歳以上の患者数は過去最多 在宅医療が18万人超

 推計患者数は入院が131万2,600千人(病院127万2,600人、診療所3万9,900人)で、外来は719万1,000人(病院163万人、診療所421万3,300人)だった。ともに2014年の前回調査から減少した

 一方、高齢化の進展などで65歳以上の患者数は過去最多となった。うち65歳以上が占める割合は入院が73.2%、外来が50.7%、75歳以上が占める割合は入院が53.2%、外来が28.9%となっている。

 調査日に在宅医療を受けた推計外来患者数は18万100人で、施設の種類別にみると、病院が2万300人、一般診療所が10万5,200人となっている。在宅医療のうち、定期的な「訪問診療」を受けた患者は11万6,300人となった。必要に応じて医師を呼ぶ「往診」を受けたのは4万4,300人だった。

 在宅医療を受けた外来患者数は2005年までほぼ横ばいだったが、2008年からは増加している。外来患者の増加について、厚労省は「新薬開発や医療技術の向上を背景に、在宅医療が可能な疾患が増えていることなどが挙げられる」と説明。高齢化社会を受け、入院患者を抑えて在宅医療を促す同省の政策が影響しているとみられる。

 調査は3年ごとに実施しており、全国の病院6,427施設、一般診療所5,887施設などのうち、これらの施設を利用した入院・外来患者約228万人、退院患者約115万人を対象とした。 平成29年(2017)患者調査の概況(厚生労働省)

[ Terahata ]

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缶コーヒーやラーメン、カキは?

「ハゲる食事」「薄毛に効く食事」

 

日刊大衆

 濃い薄いに悩むお父サン方に特報です! 髪の毛が生えるも抜けるも、実は毎日の食生活の影響が非常に大きいというのだ。アナタの食事はどちらか、チェック!

「もう年だから、髪の毛が薄くなるのは仕方ない」「ハゲるのは男性ホルモンと遺伝のせいだから、諦めるしかない」 こんな薄毛のご同輩は多いのではないだろうか。

 だが、世の中には、60歳を過ぎて見事に髪を“復活”させた人や、ハゲの家系なのに、70歳を過ぎてアフロヘアができるほど毛量がある人もいる。その一人が、今年で80歳だというのに頭の地肌がほとんど見えないぐらいの毛量を保っている藤田紘一郎・東京医科歯科大学名誉教授(医学博士)だ。そもそも藤田氏は、50代半ばから頭頂部が薄くなり、一時は髪の毛が“存亡の危機”にあったと、こう話す。「このままいくと、ズルッとハゲてしまうのではないかと焦りましてね。さまざまな育毛剤や養毛剤も試したんですが、効果はほとんどなかったんです。でも、今にして思えば、あの頃は食生活がめちゃくちゃで、文字通り“ハゲる食事”をしていたんです」

 ハゲる食事。なんとも気になるワードだが、藤田氏がまず挙げたのは、いわゆる炭水化物だ。「ご飯、ラーメン、パン、甘い物など、炭水化物や糖質が大好きでした。しかも、当時は教授職のストレスもあって、健康のことなど考えずに暴飲暴食していました。大盛りチャーハンを2皿も食べたこともありましたね」(前同)

 このツケが回って、血糖値が上昇。糖尿病の宣告を受けて、インスリン療法を受けるまでになった。「糖尿病になると、髪の毛が薄くなるといわれますが、本当に、その通りなんです」(同)

 高血糖で糖尿病が進行すると血流が滞るため、毛細血管が多い網膜(目)や腎臓などが特にダメージを受ける。これは頭皮も同じで、髪の毛を育てる毛母細胞に血液が行き届かなくなって髪が薄くなるという。糖尿病を改善するため、自ら糖尿病に関する文献を調べ、糖質制限食を実践するようになった。糖質が多い米飯やラーメンなどの麺類、好きだった甘い物を極力抑えたところ、血糖値はわずか2か月で基準値まで下がった。「コレステロール値や中性脂肪値も適正値に改善していき、それと同時に抜け毛が目に見えて減ってきたんです」(同)

 脱毛や薄毛を予防するには、まず血糖値を正常域に保つこと。これが大切になるというのだ。「白米や精白した小麦粉は食後高血糖を招き、血糖値を上げる原因となります。私も白米を玄米に変えるなどしました」(同)

 砂糖入り缶コーヒーやジュースなども、無糖の飲料水に切り替えた。大好きな揚げ物も極力控えた。小麦粉やパン粉の衣をつけ、これにどっぷり油が染み込んだ揚げ物はカロリーや脂質が高いうえ、揚げ油も酸化が進んでいるからだ。「酸化した油が体内に取り込まれると、活性酸素が大量に発生して、頭皮の血管や大切な毛母細胞にダメージを与えるんです」(同)

缶コーヒーやラーメン、カキは?「ハゲる食事」「薄毛に効く食事」|ニフティニュース

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男性諸氏、高尿酸血症を軽視しないで

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©Getty images

 高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病は、症状がなくても水面下で健康障害が進み、重大な合併症や死亡の原因となることから「サイレントキラー(静かな”殺し屋”)」などと呼ばれる。その”殺し屋”の仲間に入れられたり、入れられなかったり、入れられても末席という扱いなのが高尿酸血症だ。しかし、山形大学公衆衛生学講座教授の今田恒夫氏が行った研究によると、高尿酸血症が死亡に及ぼす影響の大きさは、男性においては高血圧や糖尿病に匹敵することが分かった。

特定健診を受診した約12万人のデータを分析

 血清尿酸値が7mg/dLを超える場合、高尿酸血症と診断される。女性に比べ男性で圧倒的に多い。古くから痛風の原因として知られているが、最近の研究で腎臓病の進行にも関わっていることが明らかになり、研究者の間では心臓病などへの影響も議論されている。

  そこで今田氏は、高尿酸血症が死亡にどの程度影響しているのか、他の生活習慣病などと比較して検討してみることにした。

  検討のために使ったのは、「人口寄与危険割合」という数値だ。これは、ある集団全体の死亡の何%がその原因によるものなのかを示し、この数値が大きいほど死亡への影響が大きいと判断される。

  同氏は、2008年に全国の特定健診を受診した約12万人を対象に、最大5年までその後の死亡状況を調べ、死亡に影響する可能性のある代表的な9項目について、何がどの程度影響しているかを統計学的に分析した。

男性の全ての死亡の22件に1件が高尿酸血症による

 その結果、9項目の中で死亡に影響していると判定されたのは喫煙、糖尿病、高血圧、高尿酸血症の4つで、脂質異常症は死亡に影響していないと判定された。

  全ての死亡に対する人口寄与危険割合は、①喫煙9.4%、②高血圧8.9%、③糖尿病4.8%、④高尿酸血症2.5%と計算され、4つの中では高尿酸血症が最も低かった。

  一方、心臓病や脳卒中などによる死亡については、①高血圧37.%、②喫煙10.4%、③糖尿病6.9%、④高尿酸血症6.6%と計算された。この結果は、心臓病や脳卒中などによる死亡の約15件に1件が高尿酸血症によることを意味し、高尿酸血症は糖尿病と同程度の影響を及ぼしていると考えられる。

 

 さらに、男女別に計算すると、男性における人口寄与割合は、全ての死亡では①喫煙17.9%、②糖尿病6.4%、③高血圧4.6%、④高尿酸血症4.6%と計算され、高血圧と高尿酸血症の影響の大きさは全く同じであった。心臓病や脳卒中などによる死亡では、①高血圧30.5%、②喫煙18.0%、③高尿酸血症14.3%、④糖尿病9.3%と計算され、高尿酸血症は糖尿病を上回っていた。

 これらの結果は、男性の全ての死亡の約22件に1件、心臓病や脳卒中などによる死亡の約7件に1件が高尿酸血症によることを意味する。

  これに対し、女性における高尿酸血症の人口寄与割合は全ての死亡で1.5%、心臓病や脳卒中による死亡で1.3%と非常に低かった。

  今回の結果を踏まえ、今田氏は「男性は高血圧や糖尿病と同じように、高尿酸血症に注意する必要がある」と述べている。

(あなたの健康百科編集部)

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ナッツ摂取、糖尿病患者でCVD・全死亡減

:大規模前向きコホート

 

 心血管疾患(CVD)合併や早期死亡の予防に、ナッツ類(とくに木の実)の摂取を増やすことは、糖尿病診断後いつからでも遅くはないのかもしれない―。これまで、CVDをはじめとした慢性疾患発症に対するナッツ摂取の効果が報告されてきたが、2型糖尿病とすでに診断された患者に対するナッツ摂取の長期的ベネフィットについては、エビデンスが十分ではなかった。米国・ハーバードT.H.Chan公衆衛生大学院のGang Liu氏らが、看護師健康調査(1980~2014年)と医療従事者追跡調査(1986~2014年)の参加者のうち、ベースライン時あるいは追跡期間中に2型糖尿病と診断された1万6,217例について行った試験で明らかにしたもので、Circulation Research誌オンライン版2019年2月19日号で発表した。

 本研究は、ナッツ摂取量と冠動脈疾患(CHD)や脳卒中を含むCVDリスク、全死因死亡率と疾患特異的死亡率の関連を調べることを目的として行われた。ナッツ摂取は総量のほか、木の実やピーナッツといった、特定種類の摂取量についても検討された。なお、ナッツ摂取量は食物摂取頻度調査票(FFQ)を用いて評価され、2~4年ごとに更新された。

 主な結果は以下のとおり。

・延べ追跡期間は22万3,682~25万4,923人年。その間に3,336例がCVDを発症し、5,682例が死亡した。

・総ナッツ摂取量の増加は、CVD発生率および死亡率低下と関連した。

・週5サービング(1サービング=28g)以上のナッツ摂取量が多い参加者は、月に1サービング未満の少ない参加者と比較して、総CVD発生率(多変量調整後のハザード比[HR]:0.83、95%信頼区間[95%CI]:0.71~0.98、傾向のp=0.01)、CHD発生率(HR:0.80、95%CI:0.67~0.96、傾向のp=0.005)、CVD死亡率(HR:0.66、95%CI:0.52~0.84、傾向のp<0.001)、全死因死亡率(HR:0.69、95%CI:0.61~0.77、傾向のp<0.001)が低かった。

・総ナッツ摂取量は、脳卒中発症やがんによる死亡率と有意な関連はみられなかった。

・木の実(クルミ、アーモンド、カシューナッツ、ピスタチオ、マカダミア、ヘーゼルナッツなど)の摂取量が多いほど、総CVDおよびCHD発生率、CVDとがんによる死亡率、全死因死亡率が低下していた。一方、ピーナッツ摂取量の増加は、全死因死亡率の低下のみと関連していた(すべて、傾向のp<0.001)。

・糖尿病と診断後に総ナッツ摂取量を変えなかった参加者と比較して、診断後に摂取量を増やした参加者は、CVDリスクが11%、CHDリスクが15%低かった。また、CVD死亡率は25%、全死因死亡率は27%低かった。

・これらの関連は、性別/コホート、糖尿病診断時のBMI、喫煙状態、糖尿病罹患期間、糖尿病診断前のナッツ摂取量、または食事の質によって層別化されたサブグループ分析においても持続した。

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糖尿病の人は認知機能が低下しやすい 

体と心を活発に動かして予防

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 糖尿病の人は認知症を発症するリスクが高いと考えられている。血糖値が高いほど認知機能は低下しやすいことが、5,000人以上を10年間追跡した調査で明らかになった。

 活発な運動を続けている人では、認知症の発症が少ないことも明らかになっている。運動以外にも、交流をする、読書や音楽、絵を描くなどで精神的な活動も予防につながるという。

血糖値が高い人ほど認知機能は低下しやすい

 認知機能の低下は、記憶力、集中力、意思決定力などの精神的能力の変化を示す。認知機能が低下している人は、認知症を発症するリスクが高いと考えられている。

 認知症と糖尿病との関連については、さまざまな研究が進められている。日本でも、九州大学が行っている「久山町研究」で、高齢糖尿病患者では認知症の合併が多いことが明らかになっている。糖尿病のある人ではそうでない人に比べ、アルツハイマー病や血管性認知症の発症リスクが2倍に上昇するという。

 英国のインペリアル カレッジ ロンドンの研究で、過去1~2ヵ月の血糖値の平均を反映する「HbA1c」の値が高い人ほど、認知機能が低下しやすいことが分かった。この研究は、欧州糖尿病学会(EASD)の学会誌「Diabetologia」に発表された。

 研究グループは、50歳以上の英国人を対象に実施されている大規模研究「英国縦断的高齢化調査(ELSA)」に参加した5,189人の男女を対象に調査した。この研究は、高齢者の健康・社会・福祉・経済についての状況を調べる目的で実施されている。

 参加者の平均年齢は65.6歳で、全体の55.1%が女性、HbA1cは3.6%から13.7%と幅があった。健康診査を2004~2014年の2年ごとに合計5回受けてもらい、認知機能についても調べた。

 

良好な血糖コントロールが認知機能の低下を抑える

 その結果、血糖コントロールが正常な人に比べ、数値が高い人では加齢とともに認知機能が低下していた。認知機能の低下はHbA1c値と直接的に関連しており、HbA1c値が高いほど認知機能が低下しやすいことが明らかになった。この関連は糖尿病と診断されていない糖尿病予備群の段階でもみられるという。

 「糖尿病の人にとって認知機能低下ともっとも関連が深いのは、おそらく血糖コントロールです。血糖コントロールを良好に行ったり、糖尿病の発症を遅らせることで、認知機能の低下の進行を緩和できる可能性があります」と、インペリアル カレッジ ロンドン公衆衛生学部のワクシェン シエ氏は言う。

 「糖尿病が認知機能低下を引き起こすとしたら、どのような生物学的プロセスがそれを促進させているかを、今後の研究で確かめる必要があります。糖尿病患者が自分の脳の健康に保つために何が必要かを確かめることが重要です」。

 「2型糖尿病の人が認知症の発症リスクを減らすために必要なのは、血糖コントロールに加え、健康的な体重の維持、健康的でバランスのとれた食事、アルコール摂取の制限、禁煙、運動の習慣化、血圧コントロールです」と、英国糖尿病学会のエミリー バーンズ氏は言う。

体と脳を活発に働かせると認知症の予防につながる

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 認知症を予防するために何が必要かを解明するための研究も進められている。

 認知症を予防するために、若い頃からウォーキングや水泳などの活発な運動をすることが必要なことが、スウェーデンの研究で明らかになった。運動に加えて、交流をする、読書や音楽、絵を描くなどで精神的な活動をすることも効果的だという。

 研究にはスウェーデンの38~54歳(平均年齢47歳)の女性800人が参加。研究グループは、参加者の試験開始時の身体活動や精神活動を調査し、1968~2012年の44年間にわたり追跡した。

 中年期の身体的な活動や精神的な活動への取り組みと、その後の認知症の発症との関連を調べた。

 身体活動の内容は、週に4時間のウォーキング、ガーデニング、テニス、サイクリング、ボーリング、週に数回のランニング、水泳、競技スポーツへの参加などさまざまだった。参加者の17%は活動的で、82%は不活発だった。

 また、精神的な活動への取り組みを10段階で評価した。参加者の44%は0~2ポイントと低スコアで、56%は3~10ポイントと高スコアとそれぞれ判定された。

 なお、精神的な活動の内容は読書、執筆活動、アートの創作、ガーデニング、楽器の演奏、合唱団での歌唱、コンサートでの音楽鑑賞、手芸など多岐にわたった。

運動に加えて精神的な活動も効果がある

 44年間で194人が認知症を発症。102人がアルツハイマー型認知症、27人が血管性認知症、41人が2~3種類のタイプの認知症が合併した混合型認知症、81人が脳血管疾患をともなう認知症を発症した。

 解析した結果、中年期に身体活動のレベルが高かった女性は、低かった女性に比べ、血管性認知症リスクは52%低く、アルツハイマー病など混合型認知症リスクは56%低かった。また、精神活動レベルが高かった女性では、認知症リスクは34%低く、アルツハイマー型認知症リスクは46%低かった。

 運動をすることで、脳の血管の状態が改善され、脳が活動するのに必要な酸素とエネルギーを供給できるようになる。「今回の調査では、運動に加えて、精神的な活動も効果があることが分かりました」と、ヨーテボリ大学神経科学・生理学研究所のジェナ ネジャ氏は言う。

 どのような運動をしていたかに関わらず、精神的な活動は恩恵をもたらすことが示された。なお、身体活動と精神活動の両方を行うとどのような効果を得られるかは、今回の研究ではよく分からなった。

 「認知症の有病者数は世界中で増えています。深刻な病気ですが、いまところ治療法や治療法はありません。認知症を予防するために、若い頃から運動を習慣として続けることと、社会的な交流を含む精神的な活動をすることをお勧めします」と、ネジャ氏は指摘している。

Diabetes and worse blood sugar control are associated with long-term cognitive decline(Diabetologia 2018年1月25日)

HbA1c, diabetes and cognitive decline: the English Longitudinal Study of Ageing(Diabetologia 2018年1月25日)

New research suggests link between diabetes and brain function(英国糖尿病学会 2018年1月26日)

Keeping Active in Middle Age May Be Tied to Lower Risk of Dementia(ヨーテボリ大学神経科学・生理学研究所 2019年2月21日)

Cognitive and physical activity and dementia: A 44-year longitudinal population study of women(Neurology 2019年2月21日)

[ Terahata ]

日本医療・健康情報研究所

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