糖尿病患者を「TOMOCO」が励ます 

ケアアプリ、田辺三菱製薬など開発

2019.2.20 18:33

 田辺三菱製薬と健康支援ベンチャー「ハビタスケア」は糖尿病患者の生活習慣改善をサポートするケアアプリ「TOMOCO(トモコ)」を共同開発した。20日、インテックス大阪(大阪市住之江区)で開幕した第5回医療と介護の総合展に出展した。アプリの実証パートナーの申し込み受け付けを開始しており、企業の健康保険組合や自治体を中心に実証実験の参加を呼びかけている。

 TOMOCOは糖尿病の専門医や管理栄養士のノウハウが搭載されており、食事や運動、血糖値などを毎日記録することで、患者は安全で効率的な助言を受けられる。

 ハビタスケアの徳渕慎一郎社長は「糖尿病の患者は生活改善の保健指導を負担に感じやすい」と説明。そのため、アプリは親しみやすいキャラクターが登場し、「がんばったね」などと励ましてくれるのが特徴。日々の数値入力に対して、キャラクターが笑ったり怒ったりと表情をつけたコメントを患者に送ることで、患者のやる気を引き出すことが可能だ。

 生活習慣病の治療には、医師や管理栄養士らの患者へのヒアリングが必須だが、アプリを通して患者のデータを共有することで、診療や健康指導にも役立てることができる。病気になってから治す時代から、ならないように予防する時代に移り変わっている今、こういった自己管理を促すアプリは患者の自己管理だけでなく、医療現場のサポートにもなるといえる。(橋本菜々子)

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アルコールの飲み過ぎががんや糖尿病を引き起こす

「少酒の勧め」

全国生活習慣病予防月間2019 公開講演会 レポート

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 一般社団法人 日本生活習慣病予防協会は2月6日に、東京の日比谷コンベンションホールで公開講演会を開催した。

 「全国生活習慣病予防月間」で掲げるスローガン「一無、二少、三多」から、2019年は「少酒の勧め」に着目。酒は「百薬の長」と言われるとおり、適度な飲酒は健康に良いと昔から信じられてきた。しかし飲み過ぎると、確実に健康に害を及ぼす。

 分かっていても、ついつい飲み過ぎてしまうという方が多いのでは? アルコールの飲み過ぎのリスクと食の健康法について、専門家が解説した。

生活習慣病の多くは予防が可能

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 開会の挨拶では、宮崎 滋 先生(日本生活習慣病予防協会 理事長)と前原喜彦 先生(がん集学的治療研究財団 理事長)が講演。

 日本人の死因順位の第1位は悪性新生物(がん)、第2位は心疾患、第3位は脳血管疾患。これらの疾患に生活習慣が深く関わっており、多くは予防が可能であることが分かってきた。いかに5大生活習慣病(高血圧、糖尿病、心臓病、脳血管疾患、がん)を予防・治療するかが、健康寿命を延ばすための鍵となる。

 日本生活習慣病予防協会が掲げるスローガン「一無、二少、三多」とは、「一無:無煙・禁煙の勧め」「二少:少食・少酒の勧め」「三多:多動・多休・多接の勧め」のこと。将来寝たきりにならず自分の力で活動し、生きがいのある人生を全うするために、ふだんから自分の健康状態をチェックすることが重要だ。

「一無、二少、三多」について、詳しくは下記をご覧ください。

全国生活習慣病予防月間2019(日本生活習慣病予防協会)

講演(1)「アルコールとお口の健康」

演者:小林隆太郎 先生

(日本歯科大学口腔外科 教授)

命のための口腔健康管理

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 「口腔健康管理」の目標は、生涯を通して口腔の問題に苦しむことなく人生を楽しめるようにすること。その基本は、口腔衛生と口腔機能の維持・向上だ。

 歯の質や細菌(むし歯原因菌)、食物によって、歯が欠損の状態になるのがむし歯。歯を支える歯ぐき(歯肉)や骨(歯槽骨)が、歯周病菌の関連によって壊されていくのが歯周病だ。

 よく噛むことは、単に食べものを体に取り入れるためだけではなく、食とも関わりが深く、全身を活性化させるのに重要な働きをしている。よく噛んで食べる習慣を身に付け、それを維持するために、むし歯や歯周病のケアをきちんと行うことが大切だ。

歯を失う原因のひとつは「酸蝕症」

 口腔ケアとアルコールの関連が深いのは、「酸蝕(さんしょく)症」を引き起こすおそれがあるからだ。酸蝕症とは、酸性の飲食物などで歯が溶けてしまう疾患。通常は唾液が酸を洗い流して中和するため大きな問題にならないが、アルコール飲料の多くは酸性度が高く、繰り返し長い時間飲んでいると歯が溶けるおそれがある。

 酸性・アルカリ性の度合いを示すpH(水素イオン濃度指数)は、低いほど酸性度が高い。虫歯の場合、口の中がpH5.5以下になるとエナメル質が溶けはじめる。pH5.5以下の酸性度が高い飲み物は酸蝕症の原因になるおそれがある。

 主なアルコールpHは、ビールが4.0~4.4、日本酒が4.3~4.9、ウィスキーが4.9~5.0、赤ワインが2.6~3.8となっている。酸蝕症を防ぐには、歯を酸に長時間さらさないこと、歯磨きをしっかり行うことが大切だ。原因となるアルコールの過剰摂取を控え、飲み方も見直そう。

口は「健康の入り口」

 また、アルコールを多く飲むと一時的に眠くなるが、寝る直前にアルコールを飲むと睡眠の後半で眠りが浅くなり、目が覚めやすくなる。そのため、寝酒を続けていると睡眠の質が悪化するとも言われ、さらに睡眠の悪化と歯ぎしりとの関係も示唆されている。 歯を失う原因の多くは、むし歯と歯周病だ。これらを予防するために、日常的に自分で行う口のケアが重要。体の健康はもちろん大切だが、口の健康を保つことも体の健康を手に入れる第一歩になる。

 歯みがきや食べ方を改善することが対策になる。また、お酒を飲んだ後は、そのまま寝ないで、歯磨きをしっかり行うことも重要だ。歯科での定期検査も欠かせない。定期検査では虫歯の検査、歯周病の検査、歯石の除去などが行われる。

 歯周病は、歯にまつわる病気だけでなく、全身にさまざまな影響を及ぼす。歯周病菌により、脳や心臓の血管が動脈硬化になりやすくなり、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高まる。また、歯周病により生じる炎症物質はインスリンの働きを妨げ、血糖値を高くするおそれがある。脂肪をためやすい体内環境になり、肥満にもなりやすいと考えられている。

講演(2)「少酒とがん予防」

演者:井上真奈美 先生

(国立がん研究センター 社会と健康研究センター 予防研究部部長)

「がん研究」から「がん予防」へ

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 日本人の2人に1人が、一生のうち一度はがんになるというデータがある。新たにがんと診断された患者の数は、2016年に99.5万人に達した。がんは日本人にとって身近な病気で、その予防は多くの人の関心を集めているテーマだ。日本人を対象としたがん予防に関する研究で、多くのことが分かってきた。

 国立がん研究センターは、がんの原因・予防方法を研究している専門家の共同作業により、得られた研究結果を日本人のがん予防へつなげる橋渡しをしている。

 同センターがまとめた「科学的根拠に基づくがん予防」によると、男性のがんの53.3%、女性のがんの27.8%は、生活習慣や感染が原因で発症したと考えられている。つまり、生活習慣を改善することで、がんの多くは予防が可能だ。

 日本人のがん予防に関する知見は増えている。国立がん研究センターが中心となり行われている「JPHC研究」は、日本人を対象に、さまざまな生活習慣と、がん・2型糖尿病・脳卒中・心筋梗塞などとの関係を明らかにする目的で実施されている多目的コホート研究。

過度のアルコール摂取はがんリスクを上昇させる

 日本で行われの6つのコホート研究から日本人約31万人のデータを用いた研究で、飲酒により、がん全般、大腸がん、肝がん、食道がんのリスクが増加すことが明らかになった。

 これまで適量の飲酒は循環器疾患を予防するという報告があり、この研究でも1日のアルコール摂取量により比較したところ、飲酒が増えるにつれていったん死亡のリスクが下がり、さらに増えるとリスクが上がるというJ型の関連がみられた。

 しかし、大量飲酒が習慣化すると、がんの発症リスクが上昇する。がんリスクを上昇させるアルコールの摂取量は、男性では1日当たりエタノール換算で46g以上、女性では23g以上であることも分かった。お酒に含まれるアルコール23gの目安は、日本酒(180mL)、焼酎(25度)(100mL)、ウィスキーダブル(60mL)、ワイングラス2杯(200mL)、ビール大瓶1本(633mL)となっている。

 お酒に含まれているエタノールは分解されてアセトアルデヒドになるが、これががんの発生に関わると考えられている。健康のためは、アルコール23gに当たる目安量を超えないようして、適度な飲酒を心がけることが大切だ。

喫煙でがんリスクが上昇 お酒は適量で、休肝日も必要

 飲酒によるがん発生率への影響は、喫煙によって助長されることも分かっている。JPHC研究では、喫煙、飲酒とがんの発生率との関係も調査された。

 たばこを吸う人と吸わない人とに分けてみてみたところ、たばこを吸わない人では、飲酒量が増えてもがんの発生率は高くならなかった。ところが、たばこを吸う人では、飲酒量が増えれば増えるほどがんの発生率が高くなり、ときどき飲むグループと比べて、1日平均2~3合以上のグループでは1.9倍、1日平均3合以上のグループでは2.3倍に上昇した。

 お酒の飲み方によって健康への影響は違ってくる。週1~2日、週3~4日、週5日から毎日の3つの飲酒パターンで比べたところ、休肝日のないグループに比べ、男性で週1~2日休肝日をとり、かつ飲酒量が週150g未満のグループでは、全死亡リスクが低下してた。また、男性で週1~2日休肝日を取るグループでは、飲酒量に関わらずがんや脳血管疾患死亡リスクが低下していた。

 ただし、休肝日があればたくさん飲んでよいというわけではなく、飲酒量が極端に多い人では、休肝日があっても死亡リスクが高い傾向があったという。飲酒習慣のある男性の6割は休肝日をもたないという。休肝日をもうけつつ、お酒を適量で切り上げることが大切だ。

 その他、大量飲酒が習慣になると、肺がん、大腸がん、乳がんのリスクが上昇することも分かっている。飲酒と食道がんとの関連についての調査では、ヘビースモーカーで赤くなる体質の人は喫煙量と飲酒量が多いとリスクが上昇することが示されている。

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日本人のためのがん予防法

 国立がん研究センターの研究班は、主要ながんのリスク要因と、がん全体、臓器ごとのがんリスクとの関連を調べた国内の疫学研究を系統的に収集し、総合評価を行っている。その評価結果にもとづき「日本人のためのがん予防法」を作成した。

 次の5つの健康習慣を実践することで、がんになるリスクを低くできると考えられている。いずれも、毎日の生活で努力を続けることで実践が可能だ。 (1)禁煙する、(2)食生活を見直す、(3)適正体重を維持する、(4)身体を動かす、(5)節酒する

 科学的根拠に根ざしたがん予防ガイドライン「日本人のためのがん予防法」は、国立がん研究センターのホームページで紹介されているので、がんを予防するために、一読することをお勧めする。

国立がん研究センター「科学的根拠に基づくがん予防」

「健康教育」の勧め

 閉会の挨拶では、村田正弘 先生(セルフメディケーション推進協議会 会長)が講演。個人や地域が直面する健康問題を解決するに、自ら必要な知識を獲得して、直面している問題に自ら積極的に取り組む実行力を身に付けるために、「健康教育」が必要とされている。

 すべての人に勧められるのは、(1)正しい知識や理解をもつこと、(2)健康行動を起こそうという気持ちを起こすこと、(3)日常生活で健康生活を実践し習慣化すること。自分の体の状態を知り、健康の保持・増進のために適切に行動できるセルフケアが求められている。

 「全国生活習慣病予防月間」について、詳しくは下記サイトをご覧ください。

一般社団法人 日本生活習慣病予防協会

全国生活習慣病予防月間2019(日本生活習慣病予防協会)

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[ Terahata ]

日本医療・健康情報研究所

アルコールの飲み過ぎががんや糖尿病を引き起こす「少酒の勧め」 | ニュース・資料室 | 糖尿病ネットワーク

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農作業、糖尿病に良薬かも? 

京大が患者参加の実証研究

朝日新聞デジタル2019年2月19日21時00分

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 農作業で糖尿病を改善できるか――。京都大が、所有する農場で実証研究を進めている。植物などを育てることは心理的な効果があるとされるが、体への効果はわかっていない。ただ、農作業は体をよく動かすだけでなく、運動が苦手な人でも継続して取り組める可能性がある。リハビリとして採り入れ始めた病院もあり、農業と医療を結ぶ動きが広がりつつある。

 京都府木津川市の京大付属農場。昨年10月、3人の糖尿病患者が集まった。みんな作業着姿だ。

 農場の指導員の手ほどきを受けながら、実の入ったさやを収穫する。さやがついているのは腰の高さほど。しゃがんでは立つ動作を繰り返しながら畝(うね)の間を歩き、30分ほどでかごいっぱいの大豆を集めた。

 参加した一人、京都市東山区の斉藤雅子さん(75)は「畑では『こんなに大きく育った』と、楽しみながら体を動かせる」と話した。

 これは、糖尿病患者を対象にした、京大の研究プログラム。週1回、60~70代の患者に集まってもらい、農作業で血糖値の改善がみられるか調べる。今年度は、大豆の栽培から収穫、豆腐づくりまでが一連のプログラムだ。

 糖尿病は運動や食事など生活習慣の改善が重要とされるが、習慣化はなかなか難しい。京大の池田香織・特定病院助教(糖尿病内分泌・栄養内科)は「食生活などの管理を難しくするのはストレス。自然に運動でき、人とつながる農業は心身にいい影響があると思う」と説明する。活動量やストレスの指標の変化、生活習慣の改善の程度なども検証するという。

農作業、糖尿病に良薬かも? 京大が患者参加の実証研究:朝日新聞デジタル

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「1型糖尿病」研究推進を 

佐賀市のNPOが1000万円寄付

福岡大へ

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1型糖尿病の根治に向けた研究助成金を寄付した日本IDDMネットワークの大村専務理事(右)と、福岡大の山口学長(中)、医学部の小玉教授=福岡市(提供写真)

 「1型糖尿病」の治療法開発を、ふるさと納税の仕組みを使って支援する取り組みで、佐賀県に寄せられた1千万円を、指定の受付先になっているNPO「日本IDDMネットワーク」(佐賀市)が、治療拠点の一つ、福岡大医学部の研究チームに寄付した。

 1型糖尿病の治療法は膵臓や膵島(すいとう)の移植など複数の選択肢があるが、ドナーの確保などそれぞれに限界がある。小玉正太教授のチームは、ブタの膵島に手を加え、人体の拒絶反応を減らした「バイオ人工膵島」の研究に取り組んでいる。現在は、大型動物で実験をする段階に入り、研究を加速化するため、助成を受けた。

 福岡大で1月30日にあった贈呈式では、NPOの大村詠一専務理事が「研究を次のステップにつなげていただき感謝している」と期待を込め、小玉教授が「成果で(患者に)還元したい」と決意を述べた。

 日本IDDMネットワークは、生活習慣と関係なく血糖値を下げるインスリンを体内で作れなくなる1型糖尿病の患者らを支援している。ふるさと納税の仕組みを使った福岡大への寄付は、2016年の2千万円に続いて2回目。

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1型糖尿病の元Jリーガー杉山新氏が夢について講演

 

1型糖尿病と闘いながら甲府などで活躍した元Jリーガーの杉山新氏(38)が18日、さいたま市のクラーク記念国際高校さいたまキャンパスで講演会を開いた。同校が継続的に行っている「その道のプロに聞く」という授業の一環で、約250人の生徒を前に闘病しながらの選手生活や、今後の夢について語った。

【写真】2007年3月3日、甲府でプレーする杉山新氏

杉山氏はJリーガーとして軌道に乗り始めた2003年11月、1型糖尿病を発症した。

杉山氏 それまで知っている病気といえば風邪だけ。その年の2月に受けたメディカルチェックでは問題なかったので、風邪だと思って点滴を受けた。でも変わらなくて検査を受けたら、尿から糖が出ていると入院しました。

1型は突然発症してしまう自己免疫疾患であり、予防が困難とされている。一般的に認識されている食生活や運動不足などによる糖尿病は2型にあたる。

杉山氏 12月は契約更新の時期で、(クラブから)「とりあえず待ってくれ」と言われました。サッカー選手で例がないから慎重になったんでしょう。

1度は戦力外通告を受けたが、クラブと交渉してテスト生にしてもらった。3カ月の猶予を与えられた。

杉山氏 3月までにサッカー選手としてできるかどうか、評価してもらわなければならなかった。自分でできているつもりでも、評価は人がするもの。「あいつ動けていない」と評価されたら終わり。低血糖で倒れたら再契約してもらえない。

グラウンドを1周して血糖値を測り、2周して再び測る。すべての数値をノートに記録した。

杉山氏 試しながら「まだ大丈夫だ」と繰り返していくうちに自信になっていった。自信が生まれると「契約してほしい」という願いも強くなっていきました。

再契約を勝ち取り、そこからも甲府、大宮、横浜FC、岐阜と移籍しながら現役を続けた。岐阜時代の2013年11月書籍「絶望なんかで夢は死なない」(イーストプレス)を刊行するまで、闘病は公表していなかった。2015年2月に引退を発表。現在は都内の高校サッカー部でコーチをしながら、1型糖尿病ドリームチャレンジ実行委員会を発足して病気に悩む子どもの応援や、周囲の理解を求める活動をしている。

杉山氏 注射を打っているけど、血糖のコントロールさえできればスポーツでも何でもできます。ちょっと荷物が増えるだけです。

そう言って黒いポーチを取り出した。中にはインスリンや注射器、簡易計測器が入っているという。計測器を取り出して生徒の前で血糖値を計った。

杉山氏 170だね。こうやって大勢の前で話すときは興奮するから300ぐらいになる。今日は170だから落ち着いて話せているのかな。

子どもが1型糖尿病を発症するケースもある。注射をする姿を友達に見られたくないため、トイレに隠れてインスリン注射する小学生もいるという。給食のたびに保健室で注射をするため、いつも冷めた給食を食べている子もいるという。

杉山氏は2017年、そんな子どもたちを連れてスペインへ行き、レアル・マドリードの試合を観戦した。同チームのDFナチョ・フェルナンデスも1型糖尿病と診断されながら、世界の第一線で活躍し続けている。その姿を見せたかったからだ。費用はクラウドファンディングで集めた。本人に会える保証もないまま渡航したが、面会がかなった。そして試合ではフェルナンデスが先制ゴールを決めて、スタンドに向かって両手でハートマークをつくってくれた。

杉山氏 実際に行くまではいろいろあったけど、子どもや協力してくれたスタッフの笑顔を見たら吹き飛びました。

フェルナンデスは昨年のロシア・ワールドカップ(W杯)でもスペイン代表として活躍した。

杉山氏 そんなに活躍しないでよと思う。だって、あまりにすごい選手になったら、もう会えなくなっちゃうから。

今年も1型糖尿病に苦しむ子どもたちを連れて渡航する計画もあるという。この日のように人前で話すのは苦手というが、子どもたちの夢を応援するためにトライしている。

杉山氏 人って変われるんだなと思います。意識さえすれば変われるし、夢があれば進んでいける。皆さん、夢を探してください。

診断されたときの絶望感や苦しい闘病生活を笑顔で語り続けた。杉山氏が教室を後にするまで、大きな拍手が鳴りやまなかった。

1型糖尿病の元Jリーガー杉山新氏が夢について講演(日刊スポーツ) – Yahoo!ニュース

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糖尿病患者に朗報か、

飲む「痛くない注射」MIT教授らが開発

 

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注射が嫌いな人に朗報だ。予防接種、インスリン注射、点滴などはいつの日か、薬剤を胃壁に直接注射するスマートピルに取って代わられるかもしれない。

多くの医薬品は、胃の中の強い酸性の環境に耐えられないため、経口投与には不向きだ。しかし、サイエンス誌に2月8日付で発表された論文によると、新たに考案された装置がこの問題を解決し、実質的にどんな薬でも経口投与できるようになるかもしれない。

この新しい装置が機能する仕組みは次の通りだ。まず、経口投与された装置が独力で胃の内部に付着する。次に、装置の中に入っている薬剤を胃壁に注射する。薬剤が適切なタイミングで放出されるようにするため、非常に巧みな仕組みが導入されている。装置内部のばね仕掛けの極小の針が、周囲の糖ガラスが胃酸に溶かされた時点で飛び出すのだ。

論文の共著者であるマサチューセッツ工科大学(MIT)のロバート・ランガー教授によると、消化管の内部には痛覚受容体が存在しないため、痛みは感じないという。ヒョウモンガメの甲羅に着想を得ており、どのように胃壁に付着した場合でも自動的に直立するようになっている。装置が胃の中をどう転がっても、胃壁に着実に付着できるのだ。

ランガー教授は、「インスリンを、注射と同じレベルで安全かつ効果的に経口投与できたのは初めてです。この新しい装置が、実質的に、注射で投与するほぼすべての薬に取って代わることは間違いないでしょう」と述べている。この装置が、健康管理のために最低でも1日1回はインスリン注射をする必要がある世界中の4億1500万人の糖尿病患者の生活を変えるかもしれない。

ただし、この新しい装置は、まだ概念実証の段階にある。動物で実験されただけであり、一般に使われるようになるのは何年も先のことになるだろう。

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糖尿病薬の処方、間違ってませんか?

AIでHbA1c値「7・0%未満」へ

札幌医大など学習モデル構築へ

2019年02月17日

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 札幌医科大学、富士通、富士通北陸システムズ(金沢市)は、臨床情報データの人工知能(AI)活用に向けた共同研究として、糖尿病治療における経口血糖降下薬の処方最適化に関するAIによる学習モデルの構築に着手する。糖尿病患者への投薬の効果をAIで予測し、診療支援に役立てる。

 電子カルテシステムや診療データウエアハウス(DWH)などに蓄積された患者の検査値や糖尿病治療薬の一種である経口血糖降下薬の処方情報に対して機械学習を適用し、糖尿病の合併症予防の目標値であるHbA1c値が「7・0%未満」となるように治療の効果を予測する技術を開発する。これにより、インスリン製剤を必要としない患者に対して、最適な経口血糖降下薬の選定、組み合わせなどを考慮した投薬が可能となることを期待する。

 開発するのは高精度なデータセットの成型技術とAI技術による学習モデルの作成の二つ。データセットの成型技術は対象患者における経口血糖降下薬の処方情報と検査情報からデータセットを作成する。

 作成したデータセットを用いて、HbA1c値の変動パターンから得られる治療成否の結果と処方における種別、組合せと検査値などの関係性を機械学習することで、治療の効果を予測する学習モデルを作成する。

糖尿病薬の処方、間違ってませんか?AIでHbA1c値「7・0%未満」へ

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【健康カフェ】チョコレート 

健康効果あるが食べ過ぎはダメ

 

2019.2.14 07:26

 今日はバレンタインデー。自分へのご褒美として、いつもは食べないような高級チョコレートを購入する人も多いそうです。糖尿病で通院している50代女性もチョコレートが大好き。糖尿病なのであまり食べてはいけないことは分かっているのですが、やめることができず、血糖値も目標を大きく上回っています。

 甘いチョコレートは肥満の原因になりそうですが、しばらく前からチョコレートが健康にいい影響を与えることが、さまざまな研究から言われるようになっています。その決定版とも言える研究結果が今年1月、英国の医学雑誌に発表されました。これは、チョコレートと心血管病の関係について調べた複数の研究をまとめて評価したものです。

 それによると、チョコレートをよく食べる人はあまり食べない人に比べ脳卒中や心筋梗塞が少なく、心血管病全体では12%少ないという結果でした。また、食べる量が週当たり20グラム増えると心血管病が1・8%減っていました。ただ、食べれば食べるほど心血管病のリスクが下がるわけではなく、最もリスクが低いのが同45グラム食べる人でした。日本のチョコレートの消費量は同40グラム程度なので、いい線をいっているのではないでしょうか。

 チョコレートの健康効果は主にカカオに含まれるフラボノイドによるものと考えられています。フラボノイドは、抗酸化作用があるとされるポリフェノールの一種で、血圧や脂質、血糖を改善し血小板の凝集を抑える作用があり、心血管病など動脈硬化が原因の病気を減らす可能性があります。

 ただ、チョコレートが甘いのは砂糖のおかげで、甘くておいしいものはカロリーも高くなるため、食べ過ぎれば体重が増えたり血糖値が上がったりする可能性があります。冒頭の女性の血糖値がよくないのも、食べる量に問題がありそうです。チョコレートで健康効果を得るには、フラボノイドが多く、砂糖が少ないダークチョコレートにし、量も控えめにする必要があります。今回の結果から、チョコレートが嫌いな人も「健康のために」と食べようとするかもしれませんが、嫌いならばわざわざ食べるほどのものではありません。(しもじま内科クリニック院長 下島和弥)

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がんも糖尿病も「慢性炎症」から 

予防に5つの習慣 『免疫と「病」の科学』

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転んで膝をすりむいたり、皮膚にできものができると、その部分が赤くなったり、熱をもったりする。これが「炎症」という現象である。炎症自体は異物から身体を守る免疫機能の一部であり、正常な反応だ。そして一過性であるのが普通である。ところが、これが慢性化して「慢性炎症」になると、非常にやっかいなことになるという。

本書『免疫と「病」の科学』は、炎症と病気の意外な関係を、最新の免疫学の知見をもとに解き明かす一冊だ。

■動脈硬化、アトピー性皮膚炎、ぜんそくなどに関与

すぐに治まるはずの炎症が、治まらないという“例外的な”炎症が慢性炎症だ。例えば動脈硬化、アトピー性皮膚炎、ぜんそくなどは、それぞれ動脈の壁、皮膚、気道の壁で、慢性炎症が続いている状態だ。そして、慢性炎症は全身に広がり、炎症が起きた組織の機能を低下させる。しかも、赤くならない、あるいは熱を持たない場合もあり、気づかぬうちに症状が進むことも多い。そのため「サイレント・キラー」などと呼ばれている。

慢性炎症の正体はいまだによくわかっておらず、あいまいで捉えづらい。慢性化の要因としては、炎症を促進させる体内物質の異変等で「炎症のアクセルが踏みっぱなしになっている」こと、あるいは制御性T細胞など、炎症を抑える「ブレーキ役」が効きにくくなっていることが考えられる。

慢性炎症は様々な病気の発症に関与している。その範囲は、がん、肥満、糖尿病、脂質異常症、心筋梗塞、肝炎・肝硬変、関節リウマチ、認知症、うつ病にまで及ぶ。老化が進行し、寿命が縮まるという研究結果もあるという。まさに慢性炎症は「万病のもと」なのである。

■ストレスがかかると免疫機能が抑制される

現代の医学では、慢性炎症そのものを治癒する特効薬は存在しない。そのため、しっかりと予防をすることが大事になってくる。

炎症の慢性化を防ぐために必要なのは、日々の健康習慣の改善である。具体的に本書が提案するのは、「避けられるストレスを避ける」こと。ストレスがかかったときに分泌される副腎皮質ホルモンは、免疫機能を抑制し、炎症の慢性化に結びつきやすいからだ。

次に「禁煙する」「節酒する」「食生活を見直す」「身体を動かす」「適正体重を維持する」という、5つの健康習慣を実践することが挙げられる。具体的には、節酒なら毎日飲む人でビール大瓶1本程度、運動なら年齢にもよるが「歩行と同じくらいの身体活動を毎日60分」プラス「息がはずみ汗をかく程度の運動を毎週60分」程度が適当とされている。

いずれにせよ大事なのは、何事も「ほどほど」であること。「過ぎたるは猶(なお)及ばざるが如(ごと)し」。それこそが慢性炎症の予防法であり、すなわち万病に効く究極の健康法なのだ。

 

今回の評者=江藤八郎

情報工場エディター。障害者福祉の仕事の傍ら、8万人超のビジネスパーソンをユーザーに持つ書籍ダイジェストサービス「SERENDIP」エディティング・チームも兼ねる。ブログ「福祉読書365」管理人。東京都出身。

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糖尿病対策で ろうさい病院に中国の視察団

19年02月14日 06時55分[社会]

中国各地の栄養学研究者約10人が13日来県し、和歌山県和歌山市木ノ本の和歌山ろうさい病院(南條輝志男院長)を訪れ、同病院が取り組んでいる糖尿病対策について病院関係者から説明を受けた。

同病院は約10年前に中国の江蘇大学と学術交流協定を締結するなど、中国の医療関係者との間に交流がある。栄養学の研究者が視察に訪れるのは初めて。中国では経済発展に伴う食生活の変化などで、糖尿病患者が増えているという。

病院を訪れた研究者らは管理栄養士から、市民を対象とした糖尿病予防教室を開き、教室では飲料や料理の模型ごとにカロリーや糖質の量を示して食事への意識を高めるよう促したりしていることなどについて説明を受けた。

南條院長は研究者らに、日本では交通事故で亡くなる人の数が減少する一方で、高齢化の影響により入浴中に亡くなる人が大きく増えていることを説明。糖尿病患者の約7割が高齢者とし、「高齢者は筋力と食欲が低下しており、運動と健康的な食事をすることが必要」と強調し、医師が看護師や管理栄養士などと協力し、チームとして糖尿病対策に当たることが重要と話していた。

中国の研究者らは同病院が市民対象の啓発講座を積極的に開いていることが強く印象に残った様子で、糖尿病の予防や治療に管理栄養士が果たす役割について熱心に質問していた。

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カロリーなどを示す食品の模型も見学した

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納豆は糖尿病予防にはどれくらい食べるといい?

山本千尋

日本が世界に誇るスーパーフード、「納豆」。女性が気になるさまざまな症状に納豆パワーはどのように働き、どう食べると効果的なのか? 10回連載で、納豆にまつわる疑問について、「ナットウキナーゼ」を発見した納豆博士・須見洋行先生に伺いました。Vol.6は、糖尿病の予防について。

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糖尿病のおもな原因は、肥満、運動不足、カロリーの摂りすぎです。数多くの発酵食品のなかで、とくに納豆に多く含まれている「ポリグルタミン酸」は、血糖値の急激な上昇を抑えてくれます

また、血糖値を下げる働きのある「ビタミンB2」や「食物繊維」、インスリンの分泌を活発にして血糖値を下げる「レシチン」も納豆には含まれているので、納豆は糖尿病予防にも貢献します。

糖尿病予防として食べる場合、できれば1日3回、毎食1パック食べるようにしたいところですが、気をつけてほしいのは、トータルのカロリー摂取が多くなりすぎること。納豆を食べる代わりに嗜好品を減らすなど工夫しましょう。納豆はお腹も膨れるので、一番最初に食べるとよいでしょう。

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須見洋行(すみ・ひろゆき)先生1945年、奈良県生まれ。1974年徳島大学医学部大学院修了、九州大学理学部化学(生化学)、シカゴ・マイケルリース研究所文部省在外研究員を経て、1982年宮崎医科大学生理学助教授、1997年より倉敷芸術科学大学機能物質科学科(現、生命科学科)教授。2017年から同大学名誉教授。血栓溶解にはたらく「ナットウキナーゼ」の発見者で、納豆の血液凝固線溶研究の第一人者。

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寒い時期の「ビタミンD」不足 

糖尿病リスクに拍車:イザ!

2019.2.14 20:16

 

 【健康寿命UP術】

 暦の上では春だが、度重なる寒気が列島を覆う。日光にあたる時間が少ないと皮膚で産生されるビタミンDが不足して、大腸がんなどの病気につながる可能性があることを前回紹介した。ビタミンDは、細胞が正常に働くために欠かせない栄養素であり、不足すると生活習慣病による2型糖尿病(以下、糖尿病)にもなりやすいという。

 「血糖値をコントロールするインスリンは、膵(すい)臓のβ細胞から分泌されます。ビタミンDはβ細胞を保護したり、インスリン分泌を調整したりしているのです。ビタミンDは単なる栄養素ではなくホルモンのような役割を果たす重要な成分です。ビタミンDが不足しやすい冬場は、糖尿病が進行する恐れがあるので注意しましょう」

 こう説明するのは、国立国際医療研究センター疫学・予防研究部の溝上哲也部長。予防医学の研究などを長年行い、昨年には、同センターのHPで公開した「糖尿病リスク予測ツール(https://www.ncgm.go.jp/riskscore/)」の開発に関わった。自分の体重や身長などの項目を入力すると、3年以内に糖尿病を発症するリスクがわかる仕組みだ。

 「冬場のビタミンD不足の状態で、乱れた食生活や運動不足の状態が続くと、糖尿病に拍車をかけます。糖尿病リスク予測ツールでリスクを知り、ご自身の生活習慣を見直すきっかけにしていただけばと思います」

 寒いと休みの日の外出を控えがち。また寒さしのぎで仕事の後に「熱燗で一杯」という人もいるだろう。アルコールは食べ物よりも肝臓での分解が優先されるため、飲酒後には一時的に血糖値が下がる傾向にある。ところが、溝上部長らの研究報告では、日本酒換算で1・5合以上飲んだ場合、飲酒後に顔が赤くなる人は、赤くならない人と比べて、ヘモグロビンA1cの値が高くなることが判明した。ヘモグロビンA1cは、1~3カ月の血糖値の状態を反映する検査である。

 

 「顔が赤くなる人は、アルコールの代謝産物である有害なアセトアルデヒドを分解する酵素の活性が低く、アルコールによる障害を受けやすい。アセトアルデヒドによってβ細胞が傷つきインスリン分泌が低下する、あるいはインスリンが効きにくくなるようなことが起こり得るのです」

 寒さしのぎの一杯も、人によっては糖尿病を悪化させる。日頃から丼物やラーメンなど、炭水化物の多い食事をとっている人や、間食、甘い飲料を常用している人はなおさら。ビタミンD不足はそんな糖尿病に拍車をかける可能性がある。

 「冬場の日照不足は避けられないので、腹八分を心がけ、サケやキノコなどビタミンDを多く含む食材を取り入れるといいでしょう。運動不足もよくない。通勤で階段を使うなど、体を動かすことも考えましょう」

 寒い時期の糖尿病悪化に注意しよう。(安達純子)

 ■寒い時期の糖尿病予防

 □酒は1日あたり日本酒で1合、ビール500ml、焼酎(20度)135ml、ワイン240ml、ウイスキー60mlまでに心掛ける

 □早食いやドカ食い、間食、甘い飲料は控える

 □白米などの精製した穀類を、玄米、雑穀、麦などに置きかえる。

 □こまめに体重をチェックする。

 □野菜をたっぷり食べる

 □駅の階段の上り下りなど体をこまめに動かすようにする

 □日光に手をかざすなど、日光に当たる

 □サケやキノコなどビタミンDの含有量が多い食材を食べる

寒い時期の「ビタミンD」不足 糖尿病リスクに拍車:イザ!

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低所得が糖尿病リスクに 

1.2~1.4倍の格差 ストレスや就労困難が原因か?

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 所得の低い群は高い群に比べ、糖尿病リスクが男性で約1.2倍に、女性で約1.4倍に上昇することが、千葉大学などの研究グループが65歳以上の約1万人を対象に行った調査で明らかになった。

 「糖尿病にストレスや社会的な要因が影響している。所得などの背景要因に目を向けることが必要」と、研究グループは指摘している。

1万人を調査 JAGESプロジェクト

 研究は、高齢者の予防政策の科学的な基盤づくりを目的とした研究プロジェクト「JAGES(日本老年学的評価研究)」の一環として行われた。プロジェクトは、約30万人の高齢者を対象に行われており、全国の大学・国立研究所などの30人を超える研究者が参加している。

 研究グループは、JAGESプロジェクトが65歳以上の要介護認定を受けていない高齢者を対象に実施したアンケート調査に回答し、かつ健康診断の結果がある愛知県の9,893名を対象に解析。

 すでに糖尿病で治療されている人、およびまだ診断はされていないがHbA1cが6.5%以上、かつ空腹時血糖が126mg/dL以上、もしくは随時血糖が200mg/dL以上の人を「糖尿病あり」と判定した。

 所得については、2010年の調査に回答された全国約10万人の所得データから所得層を4分割し、もっとも高い群からもっとも低い群まで4群に分けた。

 さらに、糖尿病の有病率に関連するとされる年齢、性別、婚姻状況、BMI、高血圧、HDLコレステロール、中性脂肪、喫煙歴、飲酒歴、1日の歩行時間、食習慣で調整した。

 

所得が低いと糖尿病リスクが男性で1.2倍、女性で約1.4倍に

 その結果、とくに女性において、所得が低いほど、糖尿病になるリスクが高いことが分かった。男性では、他と比べて所得がもっとも低いことが糖尿病リスクを高めることが分かった。

 男性の15.2%、女性の10.2%が糖尿病に該当した。「糖尿病あり」の割合は、男性では、「もっとも所得が高い群(Q4)」に比べ、「2番目に所得が高い群(Q3)」で1.02倍に、「2番目に所得が低い群(Q2)」で0.93倍に、「もっとも所得が低い群(Q1)」で1.16倍になった。女性では糖尿病リスクが、「Q3」で1.22倍に、「Q2」で1.33倍に、「Q1」では1.43倍に上昇した。

 いずれももっとも所得が低い群で糖尿病リスクが高いことが示された。なお教育歴や最長職では、明らかな糖尿病有病率の差はみられなかった。

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女性で格差が顕著 社会的な要因が影響

 死亡率や要介護リスクに社会経済的な要因が関わっていることが知られている。糖尿病をはじめとする慢性疾患には、必ずしも患者の食生活や運動習慣など当人の責任に帰する生活習慣だけではなく、その生活習慣を規定する社会的な要因が影響していると考えられる。

 所得が低い層は、何らかの精神的ストレスを抱えているなどの要因で、医療機関を繰り返し受診したり、仕事ができなくなってしまうことも知られている。今回の研究はそれを裏付けるものだ。

 英国、米国、中国、韓国など、各国のデータ分析でも、糖尿病の有病率に所得格差、教育格差があることが示されている。また、糖尿病の有病率における格差には男女差があり、女性で格差が顕著である傾向があることも分かっている。

 「所得などの背景要因に目を向け対策を講じることは、糖尿病のコントロールや医療費適正化に資する可能性がある」と、研究者は指摘している。

 研究は、千葉大学医学薬学府先端医学薬学専攻の長嶺由衣子氏らによるもので、詳細は医学誌「Journal of Epidemiology」に発表された。

糖尿病と経済格差

 日本医療政策機構の世論調査によると、日本では「医療は社会全体で支え合うべき」と考えている人が多い。

 日本の医療保険制度では、年齢や所得に応じて、自己負担比率が決まっている。また、所得の多少に関わらず、同じ疾患について、同じ治療が行われれば、同じ診療報酬と薬剤費が必要となり、治療にかかる負担は平等だ。また、医療費が高額になる場合は、「高額療養費制度」と呼ばれる、自己負担の上限を定める仕組みがある。

 所得の低い層では、望ましい医療制度として「低負担低給付・平等」型を求める声が多い。これは、標準的な公的医療を国民に等しく給付しながら、所得の多い層の負担を増やすなどして、社会保険料の負担を抑えるという考え方。

 所得の低い層では、価格の安い後発(ジェネリック)医薬品を効果的に使うなど、医療費が少なくて済む、費用対効果の高い治療法を望む声も多い。

一般社団法人 日本老年学的評価研究機構

Socioeconomic disparity in the prevalence of objectively evaluated diabetes among older Japanese adults: JAGES cross-sectional data in 2010(Journal of Epidemiology 2018年11月17日)

日本の医療に関する2007年世論調査(日本医療政策機構)

[ Terahata ]

日本医療・健康情報研究所

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糖尿病を疑う人、熊本地震後に増加 

生活変化など影響か

朝日新聞デジタル2019年2月12日12時00分

 熊本地震で被災の大きかった地域を抱える阿蘇地域で、地震のあった2016年度以降、糖尿病の疑いがある人の割合が急増している。生活の変化やストレスの影響も考えられるとして、県や市町村、専門家は健康診断の受診や適度な運動などを呼びかけている。

 健康診断では、血液検査でHbA1c(ヘモグロビンのうち糖化したものの割合)が6・5%以上だと糖尿病の疑いがあると判断される。県の阿蘇保健所(阿蘇地域振興局)が、40~74歳が受診する管内の市町村国保の特定健診の結果をまとめたところ、HbA1cが6・5以上の人は15年度は全体の8・7%で県平均と同じだった。

 ところが熊本地震のあった16年度は11・2%に急増。17年度も11・4%と増えたままだ。受診者数(16年度で計約6700人)は大きく変わらない中で割合が変化していることから、熊本地震による生活習慣の変化やストレスの影響が考えられるという。

 阿蘇市ではHbA1c6・5以上の人の割合が15年度の9・8%から16年度は14・1%に。17年度も少し減ったものの12・7%で、今年度も地震前までは戻らない見込みという。

 市では保健師が健診結果を直接受診者に渡しており、市ほけん課の担当者は「地震のあった年はストレスを感じていたり、いつもの散歩道が壊れて運動をしなくなったりした人もいた。翌年以降は食生活やインフラも元に戻っているので原因がはっきりしないが、地震を機に運動など習慣が変わったままの人もいる」と話す。「自覚症状がないので、できるだけ健診を受けて自分の体の変化に気づいてほしい」と呼びかける。

 また、南阿蘇村はHbA1c6・5以上の人の割合が、16年度は地震前から増えておらず6・2%だったが、翌年の17年度は9・5%に上昇。今年度もその傾向は続くという。

 熊本大医学部付属病院は、同病院に通院する糖尿病患者の熊本地震から1年間の状況を調べた。それによると、HbA1cなどの値は地震後1~2カ月でいったん改善するが、3カ月以降は悪化した状態が継続する傾向が表れた。アンケートと照らし合わせた分析から、長期的な悪化には自宅の大規模損壊や職場環境の変化との関連が見られたという。

 同病院糖尿病・代謝・内分泌内科の近藤龍也講師は阿蘇地域の病院で糖尿病診療にも関わっており、「仮設住宅暮らしや多忙、精神的に落ち込み外出したくないなどの理由で、運動が減っている人も多い」と指摘。「生活環境が変わった人には、新しく健康につながる工夫をしてもらうこと、ストレスを抱える人には支えとなる人が悩みを聴くようにすることが大事」と助言する。

<アピタル:ニュース・フォーカス・その他>

http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(後藤たづ子)

糖尿病を疑う人、熊本地震後に増加 生活変化など影響か:朝日新聞デジタル

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