年末年始は糖尿病のコントロールを乱しやすい

「8つの対策」で上手に乗り切る

 

2020年12月23日

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この時期を上手に乗り切るために

 年末年始は、ふだんの生活スタイルを維持するのが難しく、糖尿病のコントロールを乱しやすい時期だ。米国糖尿病学会(ADA)やハーバード大学は、この時期を上手に乗り切るために、簡単に実行できる8項目の対策をアドバイスしている。

食事の偏り、運動不足、ストレス・・・

年末年始は何に気を付ければ良いか

 年末年始は、ふだんの生活スタイルを維持するのが難しくなる。リラックスして過ごせる機会が増えるが、そのため食事に偏りが出たり、運動不足になり、余分なストレスをためこむおそれがある。
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 「冬に休日が続くと、多くの人はそれまで続けていた健康的な習慣を守れなくなりがちになります。休日が続いた後の1月に、体重やウエスト周囲径を増やし、糖尿病のコントロール指標であるHbA1cを悪くする人が多いのです」と、ハーバード大学医学大学院の身体医学部のベス フレイツ氏は言う。

 「休日にはふだん通りの食事を続けるのが難しくなります。家族や知人との交流は心を満たしてくれますが、おいしい食べ物で胃を満たすときには注意が必要です。食事のときは食べるスピードを意識的に遅くし、一口一口をよく味わって食べることが大切です。重要なことは、食物をよく噛んで、味わって食べることです」と、フレイツ氏はアドバイスしている。

 「食事や運動の記録や、簡単な予定を書き込めるスマートフォンのアプリを活用するのも1つの方法です。ご自分の毎日の行動を追跡することで、健康的な生活をより意識できるようになります。失敗しているときには知らせてくれる機能が付いたアプリもあります」。

 「計画通りにいかない日もあり、ときには羽目を外すこともあるでしょう。肝心なのは、あきらめないで、毎日の生活で学び、成長し、新しい目標を設定し、進歩するためにやる気を維持することです」と、フレイツ氏は指摘している。

今年の年末年始はいつもと違う どう対策すれば良いか?

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 今年は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行のため、いつもの年と異なる年末年始を迎えることになる。感染の危険性が高まることから、忘年会や新年会、会食やパーティーなど、換気の悪い狭い場所に集まるのを自粛することが求められている。そのため、少し憂鬱になっている人もいるかもしれない。

 「いつもの年であれば、家族や久しぶり会う知人などとの交流により、心が満たされることを期待できますが、今年の休日はコロナ禍のために、それも難しくなっています。しかし、感染対策をきちんとしていれば、家族や友人と会うのが不可能というわけではありません」と、ハーバード大学医学大学院の精神医学部のヒラリー コネリー氏は言う。

 「インターネット技術の発達により、今日では、オンラインでの交流や、遠隔診療まで行われるようになっています。仮想空間と現実空間の見分けが付きにくくなっていますが、まとまった時間のとれる連休を利用して、そうした新しいものに取り組んでみるのも一考です。新しい社会交流のあり方が生まれるかもしれません」。

 「大切なことは、感染対策をしながら、長い休日をどのように過ごすか、計画と準備をしておくことです」と、コネリー氏は指摘している。

年末年始をどう過ごす? 簡単に実行できる8つの対策

 米国糖尿病学会(ADA)やハーバード大学医学大学院などは、ホリデーシーズンを健康的に過ごすために、次の対策をするようアドバイスしている。

1 年末年始をどう過ごすか計画を練る

 年末年始は生活が不規則になりがちで、ふだん通りの食生活を続けるのが難しくなる。仕事の片付け、忘年会や新年会など、子供の相手をして過ごす時間が増えるなど、ストレスがたまりやすい時期でもある。

 事前に「いつ・どこで・何をするか」という予定を、カレンダーや手帳に書き留めておくと、健康的な食事や運動のための時間を確保できるようになる。

2 食事はシンプルに計画的に

 休日にいろいろな予定が入ると、食事が単調になりがちになり、外食や調理済み食品を利用する頻度も増える。

 食事の時間はなるべく通常の生活に合わせるようにするのが理想的だ。食事の時間が遅れるときは、通常の食事の時間に軽食を摂り、その後に食事を摂るときはなるべく軽く食べるなどして調整しよう。

 健康的な食事のためには、自宅で食事の支度をするのがベストだが、それが難しい場合は、台所に健康的な食品を買い置きしていこう。カット野菜や低脂肪の乳製品、玄米や全粒粉のパンなどであれば、手軽に準備できる。

3 運動を続ける

 運動や身体活動は自然なストレス解消法になる。血糖や血圧のコントロールにもつながり、多くの健康上のメリットがある。

 30分の適度な運動を週に5日行うのが理想だが、それが難しい場合は、1日に10~15分のウォーキングなどの運動を1日に2~3回とりいれても効果がある。

 ウォーキング以外でも、掃除などの家事、家族との散歩、フリスビーやサッカーなどの遊び、子供や孫と遊ぶなど、生活活動はすべて運動になる。

 運動を続けるために、一緒に運動する仲間をつくり励ましあったり、家族と一緒にウォーキングしたり、冬でも利用できる場所を確保するなどして対策しよう。

4 食べ過ぎたカロリーを燃焼するのは大変

 会食やパーティーが続くと、自分がどれだけ食べたかを把握するのが難しくなる。パーティーでは多くの料理が出るので、つい食べ過ぎてしまうという人は多い。

 1日の食事で脂肪の多い食品を500kcal分余計にとる生活が続くと、摂り過ぎたカロリーは1週間で3,500kcalになり、2週間で体重が1kg増える計算になる。

 増え過ぎたカロリーを運動で燃焼するのは大変だ。食べ過ぎを防ぐことが、肥満を避けるためのもっとも有効な手段となる。

 会食などの予定があるときは、食欲をコントロールしやすくするために、野菜サラダや低糖質の全粒粉パンなどを軽く食べてから出かけるようにし、空腹の状態では行かないようにしよう。

5 自分が何を食べたいのか考えよう

 脳が満腹であると感知するために、食べはじめてから20分以上の時間が必要だ。食事では、なるべくゆっくり食べよう。

 料理を皿に盛るときはなるべく小さいお皿を選ぼう。皿が小さいと食事の量を抑えられ、満足感も得やすいという研究結果がある。

 揚げ物やバターたっぷりの高カロリーの食品を避けて、肉や魚でも、できるだけシンプルに調理されたものを選ぼう。サラダはヘルシーと思いがちだが、油分たっぷりのドレッシングをかけると高カロリーになるので注意が必要だ。

 パーティーなどの目的は、食べることだけではなく、人との会話や交流だ。片手にお皿、もう片方に飲み物となると、人と話すのも大変になる。そう意識しておけば、食べ過ぎや飲み過ぎを防げる。

6 食物繊維を十分に摂る・炭水化物を摂り過ぎない

 食物繊維が豊富に含まれるカット野菜などを、台所のすぐ手が届く場所に置いておくと、野菜の不足を補うことができる。

 食物繊維は、食物が胃から小腸へ移動する時間を遅らせ、吸収を遅くする。炭水化物を含む食品がゆっくり吸収されるようになるので、インスリンの分泌が食べた分に追いつかない体質の人でも、食後の血糖値上昇をある程度抑えることができる。

 食物繊維が豊富に含まれる野菜を食べれば、満腹感を得やすくなり、食べ過ぎを抑えられる。100gの生の野菜に2~3gの食物繊維が含まれている。茹でてかさを減らせば、野菜をたくさん食べられる。

 また、餅、カレー、ウスターソース、マッシュポテト、詰め物、ディナーロール、アップルパイ、デザートなどには多くの炭水化物が含まれるので、注意が必要だ。

 3大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂肪)の中で、血糖を上昇させやすいのは炭水化物だ。食後の血糖値の上昇を抑えるために、玄米や全粒粉など食物繊維が豊富に含まれる精製されていない穀類を摂ったり、炭水化物をタンパク質や脂肪と同時に摂り、炭水化物の消化・吸収を遅くするなどの工夫が役立つ。

7 ストレスをためない

 ストレスによって、肥満やメタボに悪影響が出てくるおそれがある。ふだん通りの食事を続けられなくなったり、アルコールを飲み過ぎたり、運動不足が続くことも、ストレスの原因になる。

 年末年始の休暇には、想定外の用事が入り忙しくなり、さらに生活が乱れやすくなる。この時期に外せない予定を作り過ぎないようにし、余裕をもって計画をたてよう。

 たとえ計画通りに1日を過ごせないときでも、くよくよと悩まないようにし、家族や仲間とともに過ごす時間を楽しもう。次の日から、食事や運動、血糖自己測定などの日課を取り戻せば、休日を有意義に過ごせる。

 睡眠を十分にとることも大切だ。睡眠不足になると、高脂肪・高糖質の食品を食べたくなり、血糖コントロールを良好に保つのが難しくなる。7~8時間の睡眠時間を目安に、余裕をもって1日を過ごそう。

8 体重を毎日はかる

 年末年始は、体重コントロールが難しい時期だ。「食べ過ぎ」がもっとも起きやすいのがこの時期であることが、ハーバード公衆衛生大学院の調査で明らかになっている。

 多くの人がこの時期に体重を平均1.5kg以上増やすという。体重を増やさない人でも、平日は食べ過ぎないようにしても、週末には食べ過ぎてしまい、食事のコントロールを相殺するというサイクルを繰り返すことが多い。

 「少なくとも、今よりも体重を増やさないようにしよう」という気持ちを強くもつことが大切だ。体重を決まった時間に毎日はかることを習慣にすれば、体重をコントロールしやすい。体重計を台所や冷蔵庫のそばに置いて体重を毎日はかり、減量に成功した人もいる。

おせち料理やお餅はカロリー・塩分が多い

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 糖尿病の食事療法では、「食べてはいけないものはない」とされている。しかし、一般的なおせち料理の多くは味が濃く仕上げてあり、1食でカロリー1,000kcal、塩分10gを超えることもあるので注意が必要だ。  おせち料理は保存性を高めるために味付けが濃く、糖分・塩分・酢などを多く使ってあるのが特徴。「栗きんとん」「伊達巻き」「黒豆」は特にカロリーが多い。「田作り」「数の子」「かまぼこ」「エビの煮物」も塩分が多いので、1回に全種類を無理に食べないことが大切だ。  「紅白なます」「煮しめ」などの野菜料理を自分で作るときは、だしや柑橘類の香りを効かせて減塩しよう。  おせち料理は、3日続けて食べなければいけないわけではない。お祝い膳を気持ち程度にとどめて、ふだんの食事に早く戻した方が無難だ。

餅は高カロリー

 餅は、もち米をふかして突き固めた保存食で、ご飯に比べると水分量が少なく密度が高いのが特徴。  ご飯1杯(150g)のカロリーは252kcalなのに対して、切り餅1個(50g)のカロリーは117kcal。つまり餅2個とご飯1杯のカロリーは同じくらいになる。餅は2個までにとどめた方が無難だ。  もちを使ったメニューのお勧めは、野菜をたっぷり使ったお雑煮だ。きなこもちやぜんざいなどは砂糖を多く使っているが、野菜を一緒に摂れるお雑煮は食物繊維も摂れるので、血糖値の上昇を抑えられる。

冬の鍋料理は栄養面でも優れている

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 鍋料理は豆腐、魚、肉など、いろいろな食材を使ったものがあり、味付けも多彩にある。これに野菜類を加えれば、蛋白質、ビタミン、ミネラルなどをバランスよくとることができる。  野菜をたっぷり入れ、きのこ、こんにゃく、昆布などを使った鍋料理を食べるのは、寒い冬には堪えられない。  鍋料理は短い時間で調理でき、大勢で食べても、1人や2人で食べても楽しめる。水と昆布で野菜などを煮る「常夜鍋」は、いたって簡単に作れる。小ぶりの土鍋に昆布を引き、醤油で薄味にして日本酒を加え、ほうれん草や小松菜、白菜と、豚肉の薄切りをゆでながら、ゆったりとした時間を楽しめる。

Holiday Meal Planning(米国糖尿病学会)

Happy holidays? Here’s how to cope when your usual traditions get uprooted(ハーバード大学医学大学院 2020年11月)

Keep your health habits on track during the holidays(ハーバード大学 2019年11月)

5 Healthy Eating Tips for the Holidays(米国疾病予防管理センター 2020年12月14日)

[ Terahata ]

日本医療・健康情報研究所

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ウォーキングなどの運動は「1日にわずか12分」でも効果がある 

糖尿病を悪化させる代謝物が低下

2020年12月22日

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 ウォーキングなどの運動が有益であることは知っていていても、「仕事が毎日忙しくで運動の時間をとれない」という人は多い。

 そんな人も、1日にわずか12分の運動であっても、続ければ恩恵を得られる可能性があることが、米マサチューセッツ総合病院などによる研究で明らかになった。

 フラミンガム心臓研究に参加した411人の中年の男女のデータから、運動の前後で、アミノ酸、脂肪酸、脂質、炭水化物などの代謝により生成される588種類の代謝物を調査した。

たった12分のウォーキングでも体の代謝に変化が

 ウォーキングなどの運動の短期的な効果として、体でブドウ糖や脂肪酸の利用が促され、血糖値が低下することが挙げられる。

 運動を続けることで、高血圧や脂質異常症の改善効果も得られる。カロリーの摂取量と消費量のバランスが良くなり、肥満を予防・改善できる。さらに、心肺機能も良くなり、体の代謝や心臓血管も良くなる。

 しかし、運動により得られる恩恵はそれだけにとどまらない。活発なウォーキングなどの有酸素運動を、たった12分という短い時間行うだけでも、体の多くの代謝物に変化が出ることが、米マサチューセッツ総合病院(MGH)などによる研究で明らかになった。

 12分間の運動を集中して行うことで、健康増進と関連の深い代謝物の80%以上に影響があらわれるという。この研究の成果は、米国心臓学会(AHA)が発行している医学誌「Circulation」に掲載された。

短時間の運動は効果があるのか? 運動の代謝への影響を調査

 「軽めのウォーキングなどの運動を短時間行うことからはじめて、少しずつ強度や時間を上げていくことが、運動ガイドラインで勧められています。とにかく少しでも良いから、運動をした方が、何もしないでいるよりはずっと良いのです」と、MGHの心不全部長であるグレゴリー ルイス氏は言う。

 「運動の強度を少しずつ高めていき、時間を延ばしていくのが理想的ですが、そうした余裕のない人も多くいます。短い時間の運動は効果がないのか、効果があるとしたらどにような影響があるのかは、これまでよく分かっていませんでした」。

 「今回の研究では、運動と特定の代謝経路との関連を調べ、運動の代謝への影響を包括的にみることで、運動が長期的にどれだけ健康増進に関わっているかを明らかにすることを目指しました」と、ルイス氏は言う。

 その結果、短時間に集中して行う運動であっても、インスリン抵抗性、酸化ストレス、血管反応性、炎症、長寿などの身体機能に深く関わる重要な代謝物の循環に影響があらわれることが明らかになった。

 「運動を続けることで、心臓や血管が良くなります。逆に運動不足であると、血行不良になり、血管などに炎症が起こりやすくなることが知られています。2型糖尿病や認知障害などの加齢性の慢性疾患にも、炎症は深く関わっています」と、ルイス氏は指摘する。

 

12分間の活発な運動により、体の代謝物に好ましい変化が

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 研究グループは、米国で1948年から行われている、心筋梗塞や脳卒中の効果的な予防策を調べるための大規模研究である「フラミンガム心臓研究」のデータを利用した。この研究は現在、3世代の参加者を対象に続けられている。

 平均年齢53歳の411人の男女に、12分間の活発な運動の前後で、アミノ酸、脂肪酸、脂質、炭水化物などの代謝により生成される588種類の代謝物の値がどう変化するかを測定した。

 その結果、運動により、多くの代謝物に好ましい変化があらわれることが明らかになった。そうした代謝物は、安静時の値が心筋梗塞などの心血管疾患に関連していることが分かっているものもあるが、運動がどう影響しているかは分かっていなかった。

 たとえば、心臓病、2型糖尿病、寿命の短縮などに関連する重要な代謝物と考えられている「グルタミン酸」は、短時間の集中的な運動により29%減少した。

 また、2型糖尿病や肝疾患のリスク上昇に関連している「DMGV」(Dimethylguanidino Valeric Acid)という代謝物は、運動により18%減少した。

高血圧や2型糖尿病は代謝の上でもリスクに

 研究ではさらに、こうした代謝反応は、性別や肥満度(BMI)など、運動以外の要因によって調節されている可能性があることも示された。肥満のある人は、運動のもたらす恩恵に対して、体が部分的に抵抗してしまっているおそれがある。

 「こうした代謝物を調べることで、運動のもたらす生理学的反応を知ることができるかもしれません。たとえば腎臓や肝臓などの機能を調べる指標を得るために血液検査が行われていますが、運動についても検査で分かることが多いのではないかと考えられます」と、MGHの心臓病部のマシュー ナヨール氏は言う。

 「たとえば、検査でDMGV値が低いことが示されれば、その人は運動をよくしていて、フィットネスレベルが高まっている、といった具合にです」。

 「私たちは、運動が健康増進にどのように役立つているかを、分子レベルで明らかにしようという研究を始めています。高血圧や2型糖尿病などの疾患は、代謝の上でも危険因子となります。代謝物を調べることで、そうしたリスクの高い人を早期に発見すれば、早い時期から食事や運動などの生活スタイルの改善を促す介入ができるようになります」と、MGHの心臓病部のラビ シャー氏は言う。 Bursts of exercise can lead to significant improvements in indicators of metabolic health(マサチューセッツ総合病院 2020年11月16日)

Metabolic Architecture of Acute Exercise Response in Middle-Aged Adults in the Community(Circulation 2020年9月15日)

[ Terahata ]

日本医療・健康情報研究所

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悪性腫瘍にも糖尿病にも打ち勝った強運スコフォのリンちゃん 長寿猫目指す!

755df23dc2031c3bb7b9cf938581c80b_120px-2020-12-22-11-01.jpg まいどなニュース2020.12.22(Tue)

a2272b80ba9a364922aad7bbda226ff7_120px-2020-12-22-11-01.jpg デイリースポーツ

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 悪性腫瘍にも糖尿病にも勝ったリンちゃん

 スコティッシュフォールドのリンちゃん(15歳・女の子)とは、7年ほど前からのおつきあいです。

 当初は爪切りを目的に来院することが多かったのですが、リンちゃんは、爪切りが大の苦手。前回の「韓流兄妹」のように、お母さんになだめてもらったくらいでは、手がつけられません。

 お家では、おとなしく、声もかわいいリンちゃんが、「絶対、触らせないわよ」と、必死に立ち向かってくるので、私たちスタッフもリンちゃんを怖がらせないよう、刺激しないよう、最善の注意を払いできるだけ手早く終わらせるのですが、その間もリンちゃんは大きな声で鳴いたり、叫んだり、シャーシャー、フーフー大騒ぎ。待合室でその声を聞きながらお待ちになるお母さんは、本当にご心配だとは思いますが、無事に終わると笑顔で迎えてくれ、リンちゃんもお母さんも、スタッフもほっと一安心。

 爪切りだけでも一大事のリンちゃんに、さらなる一大事が起きたのは2年前のこと。乳腺に腫瘍ができ、手術をすることになったのです。一同大変心配したのは言うまでもありませんが、手術、入院を無事に乗り越えてくれ、悪性腫瘍だったにも関わらず、再発、転移することもなく、元気に過ごしていました。

 ところが、その後リンちゃんにさらなる苦難が降りかかります。なんと、糖尿病になってしまったのです。糖尿病になると、お家で毎日インスリンの注射が必要になり、リンちゃんが注射をさせてくれるかが大問題でした。でも、お母さんの献身的な愛のおかげで、リンちゃんは治療を受け入れてくれ、血糖値は順調に下がり、治療を続けていくうちに、インスリンを離脱できたのです。猫では時々あることなのですが、リンちゃんほど順調によくなる子はなかなかいません。

 悪性腫瘍にも糖尿病にも打ち勝った強運の持ち主、リンちゃん。今は、腎臓のケアでお注射に通っています。経過は良好で、持ち前のパワーでご長寿猫を目指しています。

 

 ◆小林由美子(こばやし・ゆみこ) 獣医師。1990年開業の埼玉県ふじみ野市「こばやし動物病院」院長。米国で動物の東洋医学、自然療法を学ぶ。治療はもちろん予防やしつけなどにも造詣が深く、講演活動も行う。ペットと飼い主双方に寄り添う診療が信頼を得ている。

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「地中海食」で糖尿病リスクが3割減る理由、データが証明

ヘルスデーニュース2020.12.19 4:45

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Photo:PIXTA

 

地中海食で糖尿病が3割減

 地中海式食事療法により、太り過ぎの女性の2型糖尿病発症リスクを3割抑制できることが明らかになった。米ブリガム・アンド・ウィメンズ病院のSamia Mora氏らが、米国の女性医療従事者2万5,000人以上を20年近く追跡したデータを解析した結果であり、詳細は「JAMA Network Open」に11月19日掲載された。

 地中海式食事療法は、オリーブオイル、果物、野菜、全粒穀物、豆類、ナッツ、種子類が豊富なことが特徴で、以前から、心臓病や2型糖尿病の発症リスク低下との関連が報告されてきた。Mora氏らが行った研究は、米国の女性医療従事者の健康状態を長期間追跡調査している「Women’s Health Study;WHS」データを解析した前向きコホート研究で、サンプル数の大きさと追跡期間の長さが特徴。

 解析対象者はWHSに1992~1995年に登録された2万5,317人(平均年齢52.9±9.9歳)。登録時の自己申告による食事摂取状況から判定した地中海食スコア(MEDスコア)をもとに全体を以下の3群に分類した。MEDスコア0~3点9,873人、4~5点9,184人、6~9点6,260人。なお、MEDスコアが高いほど、より望ましい地中海式の食事パターンであることを表す。

 平均19.8±5.8年の追跡期間中に2,307人が2型糖尿病を発症した。2型糖尿病発症に影響を及ぼす因子(年齢、摂取エネルギー量、喫煙・身体活動習慣、閉経状態、ホルモン補充療法など)を調整し、MEDスコア0~3点の群を基準に発症リスクを検討。すると、6~9点群のハザード比(HR)は0.70(95%信頼区間0.62~0.79)となり、3割の有意なリスク低下が認められた。

 この結果について、研究には関与していない米レノックス・ヒル病院のMinisha Sood氏は、「地中海式食事療法が2型糖尿病発症リスクを下げるという結果は全く理にかなった結論だが、それが長期間にわたり追跡されたデータから証明された。食事療法の原則を改めて示した研究と言え、次々に現れる新しい食事療法が“特効薬”ではないという考え方を支持するものだ」と述べている。

 なお、今回の研究では、2型糖尿病の発症に強い影響を及ぼすBMIを調整因子に加えた解析も行っている。その結果はHR0.85(95%信頼区間0.76~0.96)であり、リスク低下は引き続き有意だった。ただし、BMI25以上と未満に二分し解析した結果、25未満の群はHR1.01(同0.77~1.33)で、有意でなかった。

 また、2型糖尿病発症リスク低下への寄与の程度を解析すると、インスリン抵抗性が低いことが最も強く影響していることが明らかになった。Sood氏は、「地中海式食事は欧米の一般的な食事よりも食物繊維が豊富であり、食物繊維が豊富な食習慣の人のインスリン抵抗性が低いというデータは妥当なものだ」と述べている。なお、寄与率の2位以下は、BMI、HDL-コレステロール、炎症と続いた。

 一連の結果について、米ノースウェル・ヘルスのShuchie Jaggi氏は、「サンプルサイズが大きく、最長25年間に及ぶ調査の結果であり、50歳以上の女性にとって有意義な研究と言える」と評価。ただし、いくつかの限界点を指摘している。食習慣が研究登録時のみの自己申告により評価されていること、および、対象者が主として教育レベルの高い白人女性であるため、他の集団でも同様の結果を得られるとは限らないといった点だ。それでも同氏は、「ランダム化臨床試験ではないとは言え、地中海式食事療法が長期的な心血管代謝リスクの改善につながることが示された」と語っている。(HealthDay News 2020年11月24日)

 

https://consumer.healthday.com/11-23-mediterranean-diet-cuts-womens-odds-for-diabetes-2648970358.html

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「運動を増やして、座りがちの時間は少なく」

糖尿病の人も積極的に運動を WHOの新しい「運動ガイドライン」

2020年12月16日

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 世界保健機関(WHO)が、「運動・身体活動と座りがちな行動に関するWHOガイドライン」を発表した。

 新しいWHOガイドラインでは、子供・若者・成人・高齢者をターゲットに、それぞれ推奨される運動量(頻度、強度、時間)を示し、妊娠中・産後の女性、糖尿病などの慢性疾患のある人に向けても、運動の目安をはじめて示した。

すべての運動・身体活動は有益

 世界保健機関(WHO)が、「運動・身体活動と座りがちな行動に関するWHOガイドライン」(WHO Guidelines On Physical Activity And Sedentary Behaviour)を発表した。

 WHOの調査によると、成人の4人に1人、若者の5人に4人は十分な運動・身体活動を行っていない。運動不足により、世界で5.2兆円(540億米ドル)の直接医療費が失われ、1.5兆円(140億米ドル)の生産性低下が引き起こされている。

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WHOのダウンロード ページへ

 「世界中で運動不足を解消すれば、年間で最大500万人の死を防ぐことができます」と、WHOでは強調している。

 とくに2020年は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大により、多くの人が外出を自粛したり、ロックダウン(都市封鎖)が行われ、家に閉じこもり運動不足になっている。

 運動や身体活動を行い、体を活発に動かすことは、あらゆる年代の人にとって有益だ。すべて種類の身体活動が勧められている。

▼エレベーターよりも階段を使う、 ▼外出には車よりも徒歩で行く、
▼デスクワークでは1時間ごとに休憩をとり体を動かす、
▼テレビのコマーシャルの時間には立ち上がる、
▼余暇時間にウォーキング、サイクリング、ダンスなどに取り組む、
▼休日にはガーデニングやドゥ イット ユアセルフ(DIY)の大工仕事などを行う
――といった身体活動を継続することで恩恵を得られる。

座ったまま過ごす生活スタイルは危険

 逆に、テレビの視聴時間が長いなど、座ったまま過ごすことの多い生活スタイルは、運動不足におちいりやすく、肥満やメタボ、高血圧、2型糖尿病などのリスクを高める。

 運動を習慣として続ければ、全原因の死亡リスクが低下し、心疾患、脳卒中、がんなどの予防と治療に役立つだけでなく、うつ病や不安症の症状を軽減し、認知機能の低下を軽減し、記憶を改善し、脳の健康を高めるためにも役立つ。

 高齢者では、運動をすることで筋肉が改善し、将来の介護や寝たきり予防につながり、内臓脂肪を減らすことができ、体の代謝を改善することにもつながる。

高血圧や糖尿病などの慢性疾患のある人に運動はとくに必要

より良く年齢を重ねるために、運動を続ける意義は大きい

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 今回の新しいガイドラインでは、▼18~64歳の成人、▼65歳以上の高齢者、▼高血圧や2型糖尿病、がんなどの慢性疾患にある人、▼妊娠中・産後の女性などについても、運動の目安が示されている。

 子供や若者には、1日に60分の運動をすることを勧め、成人にはウォーキングなどの有酸素運動を週に150~300分以上行うことを勧めている。

 65歳以上高齢者にとって、運動は転倒を防ぎ、健康を改善し、バランスと調整を良くし、筋肉を強くするために必要になる。

 高血圧や2型糖尿病、腎臓病、がんなどの慢性疾患のある人も、必要に応じて医師などのアドバイスを得ながら、安全・効果的に運動を続けることができる。

2030年までに身体不活発を15%減少

 「活発に体を動かす生活スタイルを定着させることは、健康と幸福を実現するために必要です。良好に年齢を重ねるために、運動や身体活動を続ける意義はますます大きいといえます」と、WHO局長のテドロス アダノム氏は言う。

 「とくに2020年は、新型コロナウイルスの世界的な拡大の影響で、行動の制約を受け、運動不足におちいっている人が増えています。私たちすべてが毎日、安全で創造的に行動することを心がけるべきです」としている。

 「座りがちな行動は有害な影響をもたらします。それに対抗するために、職場でも学校でもどこでも、身体活動をより多く行う必要があります」と、WHOのヘルス プロモーション ディレクターであるリュディガー クレッチ氏は言う。

 「ガイドラインでは、体をアクティブに使うことが、私たちの体と心にとってどれだけ重要であるか、すべての年代の人にとってどれだけ役立つかを強調しています」。

 WHOは、2030年までに身体不活発を15%減少することを目標に、「身体活動に関する世界行動計画2018-2030」を推進している。

「運動・身体活動と座りがちな行動に関するWHOガイドライン」の概要

【高血圧や2型糖尿病、がんなどの慢性疾患にある人】

■ 高血圧や2型糖尿病、がんなどの慢性疾患にある人も、ウォーキングなどの運動や身体活動を習慣として行うべき。

■ 慢性疾患のある人は、運動をすることで、それぞれの病状の改善も期待できる。 ウォーキングなどの適度な強度の有酸素運動を週に150~300分以上、より強度の強い有酸素運動であれば週に75~150分、あるいは中強度の運動と活発な運動を組み合わせて行うことが勧められている。適度な筋力トレーニングも勧められる。

<< ポイント >>

■ 運動の推奨量を満たすことできなくても、とにかく少しでも良いから運動や身体活動をしていた方が、何もしないでいるよりはずっと良いのです。

■ 軽めの運動を短時間行うことからはじめて、少しずつ強度や時間を上げていくと、続けやすくなります。

■ ストレッチなどで準備体操やウォームアップも行い、運動後もクールダウンを行うと、ケガや疲労、筋肉痛を防げます。

■ 高血圧のある人は、虚血性心疾患や心不全などの心血管合併症などがないか、医師などのメディカルチェックを受けることが勧められます。

■ 糖尿病の人は運動を開始する前に、進行した合併症がないかなど、医師などによるメディカルチェックを受けることが勧められます。血糖値を下げる薬を服用している人は、低血糖について注意点がないかなど、医師にアドバイスをしてもらうことも大切です。

■ 合併症や他の病気をもっている人にも適した運動方法はあります。医師や理学療法士に相談してみましょう。

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 ウォーキングなどの運動や身体活動は、高血圧や2型糖尿病、がんなどの慢性疾患のある人にも有益だ。そうした病気のある人こそ、運動に積極的に取り組む必要がある。

 高血圧のある人が運動をすることで、血圧のコントロールや、心血管疾患、身体の機能低下を防ぐことにつながる。2型糖尿病のある人にとっては、運動は血糖コントロールの改善、心血管疾患の予防、死亡リスクの低下につながる。運動をすることで、生活の質を改善することもできる。

 がんを経験したがらんサバイバーにとっても、運動により死亡リスクの低下、がんの再発予防、生活の質の改善を期待できる。

 慢性疾患のある人は、運動を開始する前に、医師などのメディカルチェックを受けることが勧められる。安全に行える運動の強度や種類、時間、限界などを教えてもらえる。注意しなければならない点はあるかもしれないが、ほとんどの人は安全に運動を行うことが可能だ。

 座ったまま過ごす時間が長いと、健康が悪化しやすいことが知られている。全原因の死亡リスクや、心血管疾患やがんのリスクが上昇し、2型糖尿病のリスクも高くなる。メンタルヘルスにも悪い影響が出て、不眠や不安症、うつ病のリスクが上昇する。

 そうした健康リスクを少しでも減らすために、座ったまま過ごす時間なるべく減らして、運動をする時間に置き換えることが大切だ。

【成人】 18~64歳

■ すべての成人は、運動や身体活動を習慣として行うべき ウォーキングなどの適度な強度の有酸素運動を週に150~300分以上、より強度の強い有酸素運動であれば週に75~150分、あるいは中強度の運動と活発な運動を組み合わせて行うことが勧められている。適度な筋力トレーニングを週に2日以上続けることも勧められる。

<< ポイント >>

■ 運動の推奨量を満たすことできなくても、とにかく少しでも良いから運動や身体活動をしていた方が、何もしないでいるよりはずっと良いのです。

■ 運動を開始するときは、軽めの運動を短時間行うことからはじめて、時間とともに段階的に運動の頻度や時間を増やしていくと、続けやすくなります。

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 デスクワークが多く、インターネットで買い物や会議などを何でも済ませられるようになった現代ほど、座っている時間が長い時代はないかもしれない。また、仕事で毎日忙しく日々の生活に追われていると、運動を定期的に続けるのはなかなか難しい。

 座ったまま過ごす時間が長い成人は、健康が悪化しやすいことが知られている。全原因の死亡リスクや、心血管疾患やがんのリスクが上昇し、2型糖尿病のリスクも高くなる。メンタルヘルスにも悪い影響が出て、不眠や不安症、うつ病のリスクが上昇する。

 そうした健康リスクを少しでも減らすために、座ったまま過ごす時間なるべく減らして、運動をする時間に置き換えることが大切。運動や身体活動は軽いものでも良く、どんなものでも良い。

 坐ったまま過ごす時間を減らすために、以下のことを提案している――

・ エレベーターやエスカレータを使わず、階段を使う。 ・ 家にはテレビのリモコンを近くに置かない。家事は立ったまま行う。
・ 1時間ごとに立ち上がり体操や運動をする。
・ 仕事のミーティングなどは、立ったまま済ます。
・ ランチの時間には10~20分ほど歩く。
・ 休憩時間に歩く。家やオフィスの周りを歩くことを習慣にする。
・ ちょっとした用事があるときは、車でなく徒歩で行く。
・ スーパーマーケットに買い物に行くときや、歩いて行ける一番遠い場所に駐車する。

【高齢者】 65歳以上

■ すべての高齢者は、運動や身体活動を習慣として行うべき ウォーキングなどの適度な強度の有酸素運動を週に150~300分以上、より強度の強い有酸素運動であれば週に75~150分、あるいは中強度の運動と活発な運動を組み合わせて行うことが勧められている。 適度な筋力トレーニングを週に2日以上続けることも勧められる。

<< ポイント >>

■ 高齢の人は、運動を開始する前に、医師などのメディカルチェックを受けることが勧められます。安全に行える運動の強度や種類、時間などを教えてもらえます。

■ とにかく少しでも良いから運動や身体活動をしていた方が、何もしないでいるよりはずっと良いのです。

■ 運動を開始するときは、軽めの運動を短時間行うことからはじめて、時間とともに段階的に運動の頻度や時間を増やしていくと、続けやすくなります。

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 高齢者が運動・身体活動を行うことで、全原因の死亡リスクや、高血圧、脂質異常症、2型糖尿病、心血管疾患、がんのそれぞれのリスクが低下する。運動をすることはストレス軽減につながり、メンタル面にも良い影響をもらたし、夜もよく眠れるようになる。

 人間の体は立つことを前提に作られており、座った状態を維持することは体にとって負担になる。座ったまま過ごす時間が長いと、背骨に負荷がかかり、肩こり、背中の痛み、座骨神経痛などが起こりやすくなる。

 また、運動により体力の低下速度や筋肉の低下を抑えられ、認知機能の改善、精力のアップにもつながる。さらに、ウォーキングなどの運動により、骨に衝撃が与えられ、骨の強度・密度が増し、骨折予防になる。

 「転倒」による損傷は命にも関わる深刻な問題で、高齢者では「寝たきり」の原因にもなる。運動は転倒を効果的に防ぐために効果的だ。転倒防止のために、適度なバランス運動や筋力トレーニングを週に2~3日以上続けることも勧められる。

 運動療法は認知症や認知能力の低下を予防するためにも効果的。運動を習慣として毎日続けて、次第に量を増やしていけば、たとえ運動の強度はそれほど高くなくとも、脳を改善し、健康に年齢を重ねられるようになることが分かっている。

WHO guidelines on physical activity and sedentary behaviour(世界保健機関 2020年11月25日)

Every move counts towards better health – says WHO(世界保健機関 2020年11月25日)

Physical inactivity a leading cause of disease and disability, warns WHO(世界保健機関 2020年9月21日)

[ Terahata ]

日本医療・健康情報研究所

「運動を増やして、座りがちの時間は少なく」 糖尿病の人も積極的に運動を WHOの新しい「運動ガイドライン」 | ニュース | 糖尿病ネットワーク

看護師の書いた糖尿闘病記
夫の糖尿病と闘い、克服していった生々しい記録。勇気が出ます
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糖尿病は心の負担も大きい 

働く人がうつ病になると「仕事が不安」「新型コロナはストレス」

2020年12月14日

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 糖尿病の治療を続けるうえで、心理的な負担も大きい。心理サポートにより、糖尿病の人の不安や苦痛を軽減できるという報告がある。

 武田薬品工業などは、うつ病患者の就労における現状と課題について雇用形態別に調査し結果を発表した。

 うつ病患者の60%は診断された時に、「このまま仕事を続けることができるか」と不安を感じていて、新型コロナウイルス感染症による影響について、58%が「心身のストレスの増加」を感じていることが分かった。

糖尿病の治療では心理的な負担も大きい

 糖尿病の治療を続けていると、糖尿病の人は多くの負担を抱えることになる。心理的な負担のために、糖尿病の人で不安やうつをともなうことは珍しいことではない。

 糖尿病の療養生活では、食事療法・運動療法・薬物療法をしっかり続けなければならず、患者によっては血糖自己測定やインスリン注射も必要となる。

 そうした毎日の自己管理が煩わしかったり苦痛に感じたり、働いている世代では、仕事と治療の両立が難しいと感じる人は少なくない。

 また、糖尿病に対する否定的な感情をもっている人もいる。糖尿病の医療費について、悩みをもっている人も多い。将来に糖尿病合併症を発症するのではと不安に駆られる患者もいる。また、1型糖尿病の人では、糖尿病にともなう摂食障害も少なくないと報告されている。

心理サポートで不安や苦痛を軽減

 現在の医療では、患者が積極的に治療方針の決定に参加し、その決定にしたがって治療を受ける「アドヒアランス」が重要とみられているが、心理的・社会的問題を抱えていると、行うべき治療を順守できなくなる場合がある。

 現在の医療では、うつ症状などに対し心理サポートを行うことで不安や苦痛を軽減することが、患者の自己管理や血糖コントロールの改善に効果的と考えられている。悩んでいる人は、かかりつけの医師や糖尿病療養指導士に相談してみよう。

 糖尿病に対する心理的・行動科学的アプローチは有用であることが確かめられている。糖尿病の治療にともなう負担や、精神的な苦痛を評価するために、「PAID質問票」や「DTBQ」といった心理テストも開発されている。専門職による心理療法も、複雑な課題に対処するために有効と考えられている。

仕事への継続や将来のキャリアに対する不安が

 武田薬品工業とルンドベック・ジャパンは、「世界メンタルヘルスデー」に合わせて、過去5年以内の就労期間中に精神科、心療内科、メンタルクリニックではじめてうつ病と診断された19~64歳の全国の患者464人を対象にインターネット調査を実施し、その結果を発表した。

 対象の内訳は、正社員200人、契約社員または嘱託社員116人、派遣社員46人、アルバイト・パートタイム102人だった。

 その結果、うつ病診断時に感じた不安としては、「このまま仕事を続けることができるか」(60%)、「このまま仕事を続けることでさらに悪化するのではないか」(48%)、「仕事がこなせなくなるのではないか」(40%)が多かった。

 うつ病を発症する前と同じようなパフォーマンスを発揮できないと感じることが、仕事への継続や将来へのキャリアへの不安につながっていると考えられる。

 うつ病患者が診断時に仕事をするうえで支障になった症状としては、「集中力が保てない(保てなかった)」(44%)がもっとも多く、うつ病を発症する前と同じようなパフォーマンスを発揮できないことが、仕事への継続や将来へのキャリアへの不安につながっていると考えられる。

Q. あなたが過去5年以内ではじめてうつ病と診断された時、

仕事でどのような不安がありましたか?(複数回答)

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(n=464)

出典:武田薬品工業、2020年

非正規雇用の人は上司に相談するのが難しい

 一方、正社員の84%は、会社の制度の利用や仕事への配慮を求めて、上司にうつ病と診断された結果を伝えていることも分かった。しかし、派遣社員、パートタイム・アルバイトといった非正規雇用の人では、その割合がそれぞれ52%、57%と低く、会社の人事制度などを利用するのが難しく、退職によってさらに就労の継続が難しくなっている可能性があることが分かった。

 うつ病と診断されたことを上司に伝えて良かったと思う理由として、「仕事面(業務内容や異動など)で配慮してもらえた」(45%)、「会社の制度が利用できた」(37%)、「気持ちが楽になった」(37%)が多く挙げられた。

Q. うつ病と診断されていることを上司に伝えて良かったと思う理由をお答えください。

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(n=205)

出典:武田薬品工業、2020年

 さらに、うつ病と診断されたことを同僚に伝えてよかったと思う理由も、「気持ちが楽になった」(48%)、「周囲に病気であることを知ってもらえた」(42%)が挙げられ、職場で上司や同僚と病状について話すことは、仕事面への配慮だけではなく患者の安心感にもつながっている傾向が示された。

 また、正社員の70%、契約・嘱託社員の60%がうつ病の治療のために仕事を休んでいるが、派遣社員では39%、パートタイム・アルバイト36%にとどまっている。

 休んだ期間についても、正社員は68%、契約・嘱託社員56%が3ヵ月以上であるのに対して、派遣社員45%、パートタイム・アルバイト33%にとどまり、派遣社員の56%、パートタイム・アルバイトの52%は1ヵ月未満休んでいるという結果となった

Q. 診断された後、うつ病の治療のために、仕事を休みましたか?

連続して一定期間、休んだ期間をお答えください。

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(n=464)

出典:武田薬品工業、2020年

 また、新型コロナウイルス感染症による影響について、就労しているうつ病患者の58%が心身のストレスの増加を感じており、主な理由として「経済的な不安のため」(59%)、「感染に対する不安のため」(50%)、「外出を自粛しなくてはならなかったため」(48%)が挙げられた。

Q. 新型コロナウイルスの影響で心身のストレスが増えた理由として、

あてはまるものをすべてお答えください。

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(n=268)

出典:武田薬品工業、2020年

うつ病患者が働き続けられるようサポートが必要

 今回の調査により、働くうつ病患者のニーズは、うつ病の治療後も就労を継続していくことであり、雇用形態にかかわらず、仕事を継続するための企業内のサポート、包括的な社会の構築が重要であることが示唆された。

 長年にわたりうつ病の研究と治療に携わり、調査の監修者である、慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室教授で日本うつ病学会理事長の三村將先生は次のように述べている。

 「今回の調査で明らかとなった就業しているうつ病患者さんのもつ不安や課題は、臨床現場で患者さんから把握している内容と同様の傾向で、うつ病という疾患へのサポートを検討していくうえで意義あるものだと考えられます」。

 「とくに、うつ病と診断されることによる就労の継続への不安や就労に支障がでる症状があるという実態は、広く理解されているとは言い難い状況です。国内の労働人口が減少傾向にある中、就労意欲のあるうつ病患者さんが成果を出しながら継続して働き続けられるよう、制度の構築だけではなく、患者さんを取り巻く上司や周囲の同僚の方々が疾患への正しい理解にもとづいてサポートすることが重要です」としている。

うつ病などの精神疾患には多面的なアプローチが求められる

 なお、調査を行ったルンドベックは精神・神経疾患に特化したグローバル製薬企業で、精神・神経疾患を患っている人々の治療の向上と、より良い生活の実現に貢献するため、「Progress in Mind」(プログレス・イン・マインド)という取組みをしているという。

 「世界で推定7億人を超える人々が精神・神経疾患を抱えて暮らしています。そのうちあまりにも多くの人々が適切な治療を受けていない、偏見にさらされている、勤務日数が減少する、早期退職をせざるをえないなどの状況に苦しんでいます」としている。

 精神疾患を抱える患者のために多面的なアプローチが必要で、患者の家族へのサポートを強化し、患者を広く受けられるよう社会的受容を推進する必要があるとしている。精神疾患をもつ患者に対応する専門家と患者の両方のコミュニティに働きかけ、教育・支援のためのプログラムを提供するなどの取組みをしている。 武田薬品工業 ルンドベック

Progress in Mind(ルンドベック)

[ Terahata ]

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「コロナに効く」ロシアが認めたキノコ「チャーガ」の効能 

腫瘍縮小、糖尿病の改善も

 

 ロシアの世界的な研究施設が「新型コロナに効く」と認めたキノコ、チャーガ。 実用化に向け研究途上だが、日本でも驚きの効果を発揮した例があった。 AERA 2020年12月14日号で掲載された記事を紹介。

*  *  *

 ロシア国立ウイルス学・生物工学研究センター(通称・ベクター)の専門家が、白樺のキノコをベースにした新型コロナウイルスの治療法を発明した──。11月上旬、ロシアの有力全国紙「コメルサント」にこんな記事が掲載された。チャーガ(和名・カバノアナタケ)というこのキノコは、日本でも生活習慣病などの治療に効果をあげた例があるという。

■2カ月で腫瘍が小さく

「チャーガは主にロシア・シベリア地域に分布する白樺の幹に寄生し、樹液を栄養に20年以上かけて成長します。2万本に1本しか見つからない希少性から『森のダイヤモンド』と呼ばれ、古くから日常的に飲用してきたアレクサンドロフ郡の住民は、がんの発症率が極端に低いという医学データも出ています」

 こう語るのはチャーガの効果に注目し、吸収を高めるための超微粒子化など独自加工技術に取り組んでいる「グローバルデベロップメント」社長の油屋康さん(57)だ。

 チャーガには免疫細胞を活性化させるβ‐D-グルカン、血糖値を調整する多糖類、コレステロール値を正常に保つベツリン酸などが多く含まれており、がんの進行抑制や肝障害の改善、HIVの抑制などの効果を認めた論文が多数出されている。

「ベクター」内の菌学研究所長であるタマラ・ウラジミロフナ教授は今回、新型コロナウイルスに対してチャーガ水性抽出物が高い阻害活性を持つと確認し、メディアにこう答えた。

「治療薬として開発するにはさらなる研究が必要だが、既に発症している患者には、医師の処方薬と並行してチャーガの濃縮水性抽出物を服用することを推奨できます」

 東京都立駒込病院の篠浦伸禎脳神経外科部長は、担当した男性患者の脳腫瘍が劇的に改善したのを目の当たりにした。この患者は2016年、水頭症の手術を受けた時の検査で松果体の腫瘍が見つかり、駒込病院に転院。腫瘍が増大して意識障害などが表れたため、いったん脳圧を下げて急場をしのぎ、2カ月間リハビリのため他院に転院後、再入院して切除手術をすることになった。篠浦医師はこの間、母親の希望に応じてチャーガの市販品を飲ませることを許可した。すると再入院時には腫瘍が大幅に縮小していたという。

「コロナに効く」ロシアが認めたキノコ「チャーガ」の効能 腫瘍縮小、糖尿病の改善も (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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ミカンには糖尿病や高脂血症に効果的な栄養素がぎっしり

 

 冬といえば、コタツにミカン。ミカンを目にする機会も増えてきたのではないでしょうか? 大きさにもよりますが、ミカンM玉1個当たり可食部のカロリーはおよそ34キロカロリーと大変低エネルギー。水分が多いのも特徴です。

 そんなミカンに含まれる栄養素でイメージしやすいのがビタミンCです。サイズにもよりますが、M玉のミカンを2個食べれば1日に必要とされる量の50ミリグラムが摂取できると報告され、「ビタミンCの宝庫」なんて呼び名もあるほどです。また、酸味のもとでありエネルギーをつくってくれる時に役立つクエン酸はミカン1個に1日の必要量が含まれています。

 最近、注目されているのが、温州ミカンに多く含まれ、オレンジの約10倍といわれているβクリプトキサンチンです。2型糖尿病などの生活習慣病、また骨粗しょう症や高脂血症などに対する効果が研究で明らかになっています。M玉ミカンを3個程度食べることで、研究をした際に効果のあった3ミリグラムに届くとされています。

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「じょうのう」と呼ばれる果肉が包まれている薄い袋は食物繊維の一種であるペクチンが豊富で腸の働きを活性化してくれますし、「アルベド」という白いスジはヘスペリジンというポリフェノールの一種が多く含まれていて、冷え性改善やストレス緩和、中性脂肪低下などの機能性がうたわれています。

 時間栄養学ではペクチンやヘスペリジンは、夜に食べて体の機能を整え、ビタミンCやクエン酸は朝に食べることでシャキッと目覚めることができる栄養素とされています。ご自身の目的に合わせてとる時間を変えてみるのがいいですね。

 ミカンを食べ過ぎるとビタミンCの作用によりお腹が緩くなったり、手や足が黄色くなってしまう柑皮(かんぴ)症という症状が出ます。

 カロテンなどのミカンの色素が皮膚に沈着して起こるもので、過剰摂取をやめたら治るもの。1日何個までという厳密な制限はないですが、大体2~3個を目安に召し上がってみるのがいいでしょう。

ミカンには糖尿病や高脂血症に効果的な栄養素がぎっしり|日刊ゲンダイヘルスケア

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冬場に悪化しやすい「コロナ太り・メタボ」に注意 

糖尿病や高血圧などが合併すれば心筋梗塞や脳卒中のリスク上昇:イザ!

2020.12.11 20:00

 【今から始めよう!70代まで働く健康術】

 新型コロナ感染症の第3波到来で、今年は外出を控え、家でクリスマスや年末年始を過ごす人も多いだろう。飲食で注意しなければいけないのが、体重の増加に伴うメタボリックシンドローム(代謝症候群)だ。肥満に糖尿病や高血圧などが合併し、心筋梗塞や脳卒中のリスクが上がる。とくに今年は、コロナ太りに関連したコロナメタボになりやすいのだ。

 「例年12月から2月は、通院している患者さんでも、血糖・血圧・コレステロールの数値が悪化しやすい。今年は、コロナ自粛の運動不足やコロナ太りが、それに拍車をかける恐れがあると思います」

 こう指摘するのは、国際医療福祉大学三田病院糖尿病・内分泌内科部長の坂本昌也教授。『最強の医師団が教える長生きできる方法』(アスコム刊)の筆頭著者で、糖尿病などの生活習慣病の診断・治療、最先端の研究を行っている。

 そのひとつ、10万人以上の2型糖尿病患者の研究で、血糖・血圧・コレステロールの管理目標では、6~8月と比較して12~2月が悪くなりやすいことを突き止めた。

 「冬場は、気温の低下で代謝が落ちて血糖値やコレステロール値が上がりやすく、血管が収縮して血圧は高くなる傾向にあります。また、日照時間の短さも、コレステロール値を上げる後押しをするのです」

 気温が下がって体温が下がると基礎代謝も下がり、エネルギー消費は少なくなる。ご飯などの糖質がエネルギー変換されず、血中にあふれて血糖値を引き上げる。また、寒いと血管が収縮しやすく血圧も上昇。加えて、日照時間が短く日光を浴びる時間が減ることで、体内のビタミンD合成が減少することが、コレステロール高値と大いに関係しているのだ。

 「コレステロールは、ビタミンDの合成の材料になります。ビタミンDを作る量が減ることで、コレステロールはたまりやすくなるのです」

 例年でも、冬場に起こりやすい高血糖・コレステロール高値だが、それに拍車をかけるのがコロナ太り。春から夏にかけて体重が増え、その状態で秋のGoToイートなどを利用して、さらに12月のクリスマスなどで食欲に火がつくと、メタボは加速する。そんなコロナメタボは、放置するとコロナ太りより危険だ。

 「メタボは、高血圧と脂質異常症が合わさると、心筋梗塞や脳卒中のリスクは1+1=2では済みません。10にも20にも跳ね上がります。肥満に、糖尿病、高血圧、脂質異常症と、生活習慣病が重ねれば重なるほどリスクは急上昇するのです」

 コロナメタボを防ぐには、例年以上に予防に努めることがなにより。忘年会や新年会を廃止する企業も多く、食事を見直すチャンスでもある。坂本教授伝授の見直し方(別項)も大いに参考にしてほしい。 (安達純子)

■坂本教授が教える「メタボ予防の食事法」

□1日3食、朝食は多め夕食は少なめを心掛ける

□夕食は炭水化物や脂分の多い料理は控える

□いろいろな種類の野菜を食べることを意識する

□果物は週2~3回、ブルーベリーやリンゴなど、皮を含めて丸ごと食べる

□運動は食事前に行うと、糖質が吸収されやすくなるため、食後1時間経ってからなどにする

□3時のおやつは食べ過ぎなければOK

※坂本教授の資料より

冬場に悪化しやすい「コロナ太り・メタボ」に注意 糖尿病や高血圧などが合併すれば心筋梗塞や脳卒中のリスク上昇:イザ!

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【新型コロナ】自然や緑にふれてストレスを緩和 

糖尿病の人にも効果的 コロナ禍から心と体を守るために

2020年12月11日

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 新型コロナウイルス感染症の拡大が続き、多くの人が強いストレスにさらされている。

 自然や緑に接することで、ストレスを軽減する効果を期待できるという研究が、相次いで発表されている。

 自然とふれれあい、体を動かすことで、うつや不安、孤独感などのメンタルヘルスを改善できる。

 糖尿病のコントロールも良くなり、心身の健康増進を期待できる。

コロナ禍でストレスが深刻に 自然はメンタルヘルスに良い

 新型コロナウイルス感染症の拡大が続き、多くの人がストレスの強い状況にさらされている。

 毎日繰り返される新型コロナウイルス感染症についてニュースや、感染への恐怖、外出自粛、日常での行動の制限、経済的な心配など、日常で経験する些細な出来事もストレスの原因になる可能性がある。

 そうしたなかで、近所の緑地で木々に接したり、自宅の窓から緑を眺めることが、メンタルヘルスに好ましい影響を及ぼすことが分かった。

 研究は、東京大学大学院農学生命科学研究科の曽我昌史氏らの研究チームが、東京の緊急事態宣言が解除された直後に行った都民対象の調査によるものだ。

 研究グループは、3,000人の都民を対象に、6月初旬の3日間、うつや不安レベル、生活満足度、主観的幸福感、孤独感などを評価した。

 自然とのふれれあいの状況と、メンタルヘルス状態の関連を解析した結果、緑地の利用や、自宅の窓から緑が見えることは、生活満足度や主観的幸福感を高め、うつ・不安レベルや孤独感を減らす傾向がみられた。

 「都市における自然は、今回の新型コロナのような、ストレスの大きい出来事によってもたらされる悪影響を減らすための、バッファ(緩衝材)として役立てられる可能性があります」と、曽我氏は述べている。

 「都市部の自然環境を保護することは、生物多様性の保全だけでなく、人間の健康を守るためにも重要です」としている。

緑豊かな公園でウォーキング たった20分でもメンタルヘルスに良い効果が

 緑豊かな公園でウォーキングなどを習慣として行うと、2型糖尿病や高血圧、脂質異常症などのコンディションが改善する。それに加えてメンタルヘルスにも良い効果を及ぼすという研究が発表されている。

 ウォーキングをする余裕がない場合でも、公園でたった20分間を過ごすだけでも、メンタルヘルスが向上し、幸福感を得られやすくなるという。

 アラバマ大学作業療法学部のホン ユェン教授らは、平均年齢42歳の男女94人に、バーミングハム近郊の3ヵ所の都市公園を訪れてもらい、主観的幸福度にどのような変化が起こるかを測定した。参加者はみな、血圧値が高い、血糖値が高いなど、健康上の問題を抱えていた。

 研究は6ヵ月間続けられ、参加者の公園での滞在時間は平均32分で、30%の人がウォーキングなどの中強度以上の運動を行っていた。

 その結果、公園にいることで、60%の人の健康状態のスコアが上昇し、主観的幸福度が向上することが分かった。

 これまでの研究でも、自然が豊富にある環境にいることで、身体活動が促進され、気分が改善するなどメンタルヘルスが向上し、ストレス、血糖値、血圧、心拍数などがそれぞれ低下することが報告されている。

 「自然の豊かな場所にいる時間は長いほど良く、ウォーキングなどの運動を含めるとさらに効果的です。でも、その余裕がないときでも、たった20分間を静かに過ごすだけでも、ストレスを軽減する効果があることが示されました」と、ユェン教授は言う。

緑が豊かな地域に住むと心筋梗塞リスクが低下

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 マイアミ大学が約25万人の米国人を対象に行った研究によると、緑地環境が豊かな地域に住む65歳以上の高齢者は、もっとも緑の少ない地域に住む高齢者に比べ、急性心筋梗塞を発症する可能性が25%も低いという。

 「環境にやさしい地域に住むことで、心身によい効果がもたらされる可能性があります。都市部でおいて自然が豊かな地域を整備することで、身体活動や社会的相互作用を増やし、ストレスを減少させる効果を期待できます」と、同大学医学部公衆衛生学部のスコット ブラウン氏は指摘する。

 「運動しやすい環境を整備することで、身体活動を増やせます。運動は2型糖尿病、高血圧、肥満などの改善に役立ち、心臓病や脳卒中などの予防にもつながります」と、ブラウン氏は言う。

 「都市の緑化を進めウォーキングを推奨することで、運動による心肺機能の向上など多くの健康上の便益を得られます。とくに緑化レベルの低い住宅地により多くの樹木を植えることで、健康を改善できる可能性があります」と指摘している。

自然とふれあうことは、心にとって”緑の処方箋”になる

 英国のエクセター大学の研究によると、自然にふれあうことが、うつ病や不安症などの精神的な問題を抱える人々の症状軽減に役立つ可能性がある。

 ただし、自然にふれあうことで得られる利益が最大になるのは、ストレスを抱えていたうつ病の人が、自分の意志で自然の豊かな場所を訪れるときだという。他人から圧力をかけられてそうした行動をとると、効果は半減してしまう。

 都市の緑化や水生環境が身体や精神にどのような影響をもたらすかなどを調べる目的で、「ブルー ヘルス プロジェクト」(BlueHealth Project)が、欧州の9つの研究機関から90人以上の研究者が参加して行われている。

 同大学は、このプロジェクトで収集された18ヵ国の1万8,000人超のデータを調べた。その結果、うつ病や不安症の人の多くが、自然の豊かな場所をすでに頻繁に訪れており、自然にふれあうことでリラックスできたり、幸福を感じやすくなることを知っていることが分かった。

 「この研究では、都市における自然環境を、人々にリラックスして、ストレスから回復するための空間として役立てられることが示されました。ただし、自然とふれあうことを、プレッシャーをかけて促すのはあまり効果的とは言えません。当人の気付きをもたらすことが大切です」と、同大学のミシェル テスター-ジョーンズ氏は言う。

「ブルー ヘルス プロジェクト」の概要

「市民農園」での野菜作りがメンタルの健康を改善

 急速な都市化やライフスタイルの変化にともない、多くの人は日常的に自然とふれあう機会を大きく減らしている。そうした人と自然との関わり合いの減少は「経験の喪失」とも呼ばれ、日本をはじめとする多くの国で課題になっている。

 先述の曽我昌史氏らは、この現象が起きる背景や、それにともなう健康への影響なども研究している。

 研究グループは、手ぶらで野菜作りができるサポート付き市民農園の利用による健康効果について調査し、5月に発表した。それによると、市民農園を利用している人では、利用していない人に比べ、メンタル面の健康レベルに差があるという。

 調査は昨年7月、市民農園のある7都府県で、利用者344人と非利用者で家庭菜園なども行っていない200人の男女を対象に、インターネットを通じて実施。

 その結果、精神的健康度の不健全性を示すスコアは、市民農園の利用者で2.0点、非利用者で4.5点となり、2.3倍の違いがあることが分かった。

 「土を耕したり苗を植える作業が、適度に体を動かすことにつながり、ストレス発散効果が期待できます。また、野菜や自然とふれあうことによりリラックス効果を、家族や利用者同士でコミュニケーションをとることで健康促進効果を、それぞれ期待できます」と、曽我氏は指摘している。

 「コロナ禍による長期間の自宅待機によって、私たちの暮らしには多大な精神的ストレスがかかっています。市民農園を利用することで、こうした社会課題の解決につながる可能性があると考えられます」としている。

東京大学大学院農学生命科学研究科

東京大学 曽我昌史研究室

A room with a green view: the importance of nearby nature for mental health during the COVID‐19 pandemic(Ecological Applications 2020年11月17日)

A regular dose of nature may improve mental health during the COVID-19 pandemic(Wiley 2020年11月18日)

Urban parks could make you happier(アラバマ大学 2019年2月25日)

Factors associated with changes in subjective well-being immediately after urban park visit(International Journal of Environmental Health Research 2019年2月13日)

If it’s Green, it’s Good – For Your Hear(マイアミ大学 2019年3月13日)

Relationship of Neighborhood Greenness to Heart Disease in 249 405 US Medicare Beneficiaries(Journal of the American Heart Association 2019年3月5日)

Green prescriptions could undermine the benefits of spending time in nature(エクセター大学 2020年11月6日)

Results from an 18 country cross-sectional study examining experiences of nature for people with common mental health disorders (Scientific Reports 2020年11月6日)

ブルー ヘルス プロジェクト

【東京大学×シェア畑 共同調査】市民農園の利用が健康によい影響を及ぼすことが分かりました/シェア畑利用者と非利用者を比べた場合、精神面の健康レベルに2.3倍の違いがあることが判明(アグリメディア 2020年5月26日) 「いまここケア」(東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野)

新型コロナウイルス感染拡大防止のために自宅で過ごす方に向けたメンタルヘルス情報サイト。

[ Terahata ]

日本医療・健康情報研究所

【新型コロナ】自然や緑にふれてストレスを緩和 糖尿病の人にも効果的 コロナ禍から心と体を守るために | ニュース | 糖尿病ネットワーク

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糖尿病の改善に!

血糖値&HbA1c(※)を下げる“食前と食間の高カカオチョコ”|医師 監修

FASHION BOX12/19(土) 21:10

糖尿病の原因となる血糖値の上昇。抑えようとして、糖質制限などの食事療法を試しても、つい途中で断念してしまう……という方も多いのではないでしょうか? そこで今回は、普段の生活で少し気をつければできる「血糖値を下げる3つのルール」をご紹介します。しかも、3つのルールのうち、いずれか1つでも続けられればOKという、お手軽に実践できる方法です。一体どんなルールなのか、栗原クリニック東京・日本橋院長の栗原毅先生に詳しく教えていただきましょう。

コツをつかめば血糖値は下げられる!

数多くの糖尿病患者と向き合い、血糖値改善のための食事や運動を指導してきた、栗原クリニック東京・日本橋院長の栗原毅先生。患者さんに伝えているのは、(1)糖質をちょいオフする、(2)よく噛んでゆっくり食べる、(3)食前と食間に高カカオチョコを食べる、の3つ。 「すべてを実行しなくてはならないわけではありません。糖質を少し控える『糖質ちょいオフ』に加え、あとはできることを1つでもよいので何かしらを続けるようにしましょう。1つだけならきっとできるはずです」

血糖値とHbA1c(※)を下げる「たった3つのルール」

<(1)糖質をちょいオフする> 血糖値を上げるのは、ご飯やパン、麺類などに含まれる糖質です。 また、果物に含まれる果糖という糖質は吸収されるスピードが速く、血糖値を急上昇させてしまいます。これらの摂取量を少しだけ減らしましょう。それが1つめの『糖質ちょいオフ』です。 「主食の量を10~20%ほど減らしましょう。ひと口からふた口分を減らすだけでいいのです。それだけで、薬を使わずに血糖値を下げることができます。むしろ、糖質の摂取を極端に減らすのは逆効果。体が危険を感じて脂肪をため込もうとし、糖質の吸収が盛んになってしまいます」 糖質を減らす分は、たんぱく質の肉や魚、卵を積極的に食べ、満腹感を得ながら筋肉を増やすようにしましょう。大切なことは糖質を減らすことで、カロリー制限ではないので、おかずはガマンしなくても大丈夫です。 「とくに肉や卵をたくさん食べてください。血液中に含まれるたんぱく質である『アルブミン』の量が増え、摂取した栄養素が必要な場所にしっかり運ばれるようになります。筋肉や骨がしっかりすることで糖がしっかり消費され、血糖値が落ち着き、内臓脂肪も燃焼させることができます」 ●ポイント ご飯やパン、麺類の量を、ひと口~ふた口分(10~20%)減らします。加えて、主食を最後に食べるようにしましょう。

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【阪神】岩田稔が1型糖尿病研究基金に寄付「実施できたことは嬉しい」

12月9日

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時事

12月9日、阪神タイガースは岩田稔投手がNPO法人日本IDDMネットワークが運営する「1型糖尿病研究基金」に対して10万円(今季勝利数1勝×10万円)の寄付を行なったことを発表した。

岩田は2009年から1勝につき10万円を「1型糖尿病研究基金」に寄付する活動を開始した。2017年12月には1型糖尿病を2025年までに根治することを目指した研究への助成基金として「岩田稔基金」を設立。今年5月に同基金を元に400万円の研究助成を行うなど継続的に社会貢献活動を続けている。

岩田は球団を通じ、次の通りコメントを発表した。

「コロナ禍という特殊な環境で、プロ野球界だけでなく、すべての方々が難しい日々を送ったシーズンであった中で、数は少ないですが、一軍で1勝することで、毎年自分が目標としている基金への寄付を実施できたことは嬉しく思っています。また来年もしっかり一つ一つ勝ち星を積み上げていけるように頑張っていきます」。

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阪神タイガース

@TigersDreamlink

岩田稔選手は、NPO法人「日本IDDMネットワーク」が運営する「1型糖尿病研究基金」に対し、10万円(今季勝利数1勝×10万円)の寄付を実施いたしましたのでお知らせいたします。

▼岩田選手コメントと活動内容はこちら
https://hanshintigers.jp/news/topics/info_7183.html

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1:46 PM · Dec 9, 2020

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地中海式の食生活、

一部女性の間で糖尿病リスクを下げる効果も?

 

Marla Milling2020/12/08 11:00

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あなたは、地中海式の食生活を送っているだろうか? 地中海式の食生活とは、オリーブオイルや果物、野菜、豆類、多少の魚、ナッツや種子を豊富に摂取する食生活を主に指す。

このほど、地中海式の食生活を送ることで、一部の女性の間では2型糖尿病のリスクが緩和するかもしれないことを示す新たな証拠が発表された。

米マサチューセッツ州ボストンのブリガム・アンド・ウィメンズ病院の研究者らは、医療従事者の女性を20年以上にわたり追跡した長期コホート研究「ウィメンズ・ヘルス・スタディー(WHS)」の参加者2万5000人以上のデータを調査した。

研究者らは、より地中海式に近い食生活を採用していた女性はそうではない女性と比べ、2型糖尿病になる確率が30%低いことを発見した。

長期にわたりデータを分析することには確かに強みがあるが、同調査は参加者が全て女性の医療従事者だという制約がある。またその大多数は白人で、高い教育を受けていた。

もう一つの制約は、研究者がバイオマーカー(生体指標)を測定したのは調査の初めだけで、終了時には測定されなかったことだ。

研究対象となった女性らは1992年~95年の間に調査に登録し、データは2017年12月まで回収された。

調査の目標は、心臓病とがんのリスクにビタミンEと低用量アスピリンが与える影響を評価することだった。しかし同調査では、参加者が食事摂取量に関する食物摂取頻度調査票(FFQ)に回答し、さらに生活様式や病歴、人口統計学的要素などに関する質問にも回答したため、さらに多くのことが判明した。研究の初めには血液サンプルが採取された。

約2万5000人のWHS参加者のうち、2型糖尿病を発症したのは2307人だ。

研究者らは、調査の初期に地中海式の食事をより多く採用していた参加者が糖尿病を患う確率は、地中海式食生活の割合が低かった女性と比べ30%低かったと述べた。

この減少傾向が見られたのは、BMI(体格指数)が25より高かった参加者(太り過ぎ、肥満と定義される)のみで、BMIが25より低い人の間では見られなかった。

ハーバード・メディカル・スクール准教授で、ブリガム・アンド・ウィメンズ病院の予防医学・心臓血管内科のサミラ・モーラ博士は「私たちの研究結果は、太り過ぎや肥満の人は特に、食生活を改善することで2型糖尿病を将来患うリスクを減らせるという考えを支持するものだ」と述べた。

ただモーラは「こうした変化の多くは直ちに起きるものではないことを覚えておくことが重要だ」と補足し、「代謝は短期間で変化することがあるものの、私たちの調査からはより長期的な変化がもたらされ、それにより数十年にわたり保護効果が得られるかもしれないことが示されている」と説明した。

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日本人に「低炭水化物ダイエット」は効果がある? 

糖尿病の食事療法としては勧められる?

2020年12月07日

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 「低炭水化物ダイエット」が、体重減少や糖代謝の改善の効果があるという研究が報告されている。

 効果があるという研究が、海外で報告されて以来、2型糖尿病の食事療法でも注目されてきた。

 しかし、日本人を対象に「低炭水化物ダイエット」の効果を調べた研究は少なかった。

 このほど、日本人9万人超を17年間追跡した大規模調査で、「炭水化物は少な過ぎても、多過ぎても、死亡リスクは上昇する」という意外な結果が示された。

 ただし、「植物性食品にもとづく低炭水化物ダイエット」であると、健康への好ましい影響があらわれることも示された。

「低炭水化物ダイエット」は日本人に効果があるのか?

 「低炭水化物ダイエット」は近年、体重減少や糖代謝の改善などがあるとして、その健康効果が注目されている。

 血糖値を上げやすいのは、すぐエネルギーになりやすいごはんやパン、砂糖などの、炭水化物の多い食物とされている。「低炭水化物ダイエット」は、その炭水化物を制限する食事スタイルで、炭水化物の摂取比率や摂取量を低く抑えるのが特徴となる。

 炭水化物の制限が、肥満の改善の効果があるという研究が報告されて以来、2型糖尿病の食事療法でも、炭水化物制限の効果は注目されてきた。

 「低炭水化物ダイエット」について、これまで米国では多く研究が行われているが、日本からの報告は少なく、脂質やタンパク質の摂取源について検討した研究はなかった。

 そこで研究グループは、今回の研究で、「低炭水化物ダイエットスコア」を作成し、その後の死亡と死因別について検討した。さらに、脂質とタンパク質の摂取源が、動物性または植物性であるかによって、どのような影響があるかを検討した。

 「JPHC研究」は日本人を対象に、さまざまな生活習慣と、がん・2型糖尿病・脳卒中・心筋梗塞などとの関係を明らかにする目的で実施されている多目的コホート研究。

 研究はJPHC研究の一環として行われたもので、国立国際医療研究センターや国立がん研究センターなどの研究グループによるもの。研究成果は、科学誌「Clinical Nutrition」に掲載された。

「低炭水化物ダイエットスコア」を作成

 調査は、1995年と1998年に、岩手、秋田、長野、沖縄、東京、茨城、新潟、高知、長崎、大阪の11保健所管内に在住し、食事アンケートに回答した45~74歳の男女9万3,654人を対象に行われた。

 研究グループは、食事調査アンケートの結果を用いて、1日のエネルギー摂取量を推定し、炭水化物、脂質、タンパク質からのエネルギー摂取の割合をそれぞれ計算した。

 次に、炭水化物からのエネルギー摂取の割合が高いほど小さな得点を与え(10~0点)、脂質とタンパク質は多いほど高い得点を与え(0~10点)、それらを合計して「低炭水化物ダイエットスコア」とした。このスコアが高いほど、炭水化物の摂取量が比較的少なく、脂質やタンパク質の摂取量が多いことを意味する。

 「低炭水化物ダイエットスコア」が低い順に並べて、人数が均等となるよう5グループに分け、スコアがもっとも低いグループを基準として、その他のグループのその後の全死亡、循環器疾患やがんによる死亡リスクを調べた。

 その際、年齢、性別、地域、体格、喫煙・飲酒習慣、余暇の身体活動、高血圧・糖尿病・高コレステロール血症の既往、職業、エネルギー、コーヒーや緑茶の摂取量については、その影響を取り除いた。

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炭水化物は少な過ぎても、多過ぎても、死亡リスクは上昇

 16.9年間(中央値)の追跡期間中に、1万3,179人が死亡した。死亡の原因別では、がんが5,246人、循環器疾患が3,450人、心疾患が1,811人、脳卒中が1,358人だった。

 「低炭水化物ダイエットスコア」の各グループの、炭水化物からのエネルギー摂取の割合の平均値は、スコアがもっとも低いグループで65%、もっとも高いグループで43%だった。

 解析した結果、「低炭水化物ダイエットスコア」は、低くても高くても死亡のリスクが高いというU字型の関連がみられた。死亡の原因別にみたところ、循環器疾患と心疾患で、同様のU字型の関連がみられた。

 次に、脂質とタンパク質の摂取源を、動物性食品と植物性食品に分けて検討した結果、動物性食品にもとづく「低炭水化物ダイエットスコア」と死亡リスクとの関連はU字型であるのに対し、植物性食品にもとづく「低炭水化物ダイエットスコア」は値が高いほど死亡リスクが減少するという関連があることが分かった。

低炭水化物ダイエットスコアと死因別リスク

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動物性食品にもとづく低炭水化物ダイエットスコアと死因別リスク

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植物性食品にもとづく低炭水化物ダイエットスコアと死因別リスク

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出典:国立がん研究センター 社会と健康研究センター 予防研究グループ、2020年

炭水化物を減らすときは、脂質・タンパク質は植物性を摂ると好ましい影響が

 今回の研究では、日本人では、炭水化物の摂取量に対する脂質やタンパク質の摂取量が少ない場合と多い場合のいずれも、死亡リスクが高まることが明らかになった。

 また、脂質やタンパク質の摂取源が、動物性食品か、植物性食品かによって、死亡リスクとの関連が異なることが分かった。

 研究結果から、炭水化物の摂取量を減らして、脂質やタンパク質の摂取量を増やす場合には、死亡(とくに循環器疾患死亡)のリスクを低減する観点からは、脂質・タンパク質は主に植物性食品から摂取するのが望ましいことが示唆された。

 「炭水化物、タンパク質、脂質の三大栄養素は、たとえば、炭水化物の摂取が少なければ、タンパク質や脂質の摂取が多くなるため、全体のバランスとして考える必要があります」と、研究グループは述べている。

 「低炭水化物ダイエットでは、とくに動物性食品から脂質やタンパク質を多く摂取した場合、健康への好ましくない影響も報告されています」。

日本人は主に米から炭水化物を摂り、魚もよく食べる

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 このように、米国の研究では、「低炭水化物ダイエットスコア」が高いほど死亡リスクが高いという結果も報告されているが、今回の日本人を対象とした調査は、U字型の関連が示されるという結果になった。

 研究グループはこの理由として、「米国と日本では、炭水化物や脂質、タンパク質の摂取源が異なることが考えられます。米国では、炭水化物の摂取源が炭酸飲料やソーダ、ケーキなどですが、日本では主に米からです」と述べている。

 「脂質やタンパク質の摂取源となる動物性食品では、米国が主に肉類であるのに対し、日本では、魚介類の摂取量が多いことも考えられます。また、炭水化物の摂取量を極端に減らすと、その主な摂取源である穀類に含まれる食物繊維など、生活習慣病の予防に寄与する有益な栄養素の摂取が減り、病気のリスクが高まるかもしれません」としている。

炭水化物の摂取量と糖尿病リスクの関係はまだ分かっていない

 「低炭水化物ダイエット」の効果や安全性については、世界中で相反する結果が報告されている。「低炭水化物ダイエットは効果がある」とした研究も多いが、「安易に行うのは勧められない」とした研究もある。

 「低炭水化物ダイエット」は、脂肪を抑えて摂取カロリーをコントロールする「低脂肪ダイエット」に比べ、決して有利ではないという研究も発表されている。

 日本糖尿病学会は、「炭水化物の摂取量と2型糖尿病の発症率との関係については、一定の見解が得られていません」として、「食事療法の効果は、さまざまな栄養素の相互の関係において評価すべきものであって、特定の栄養素の効果のみを抽出するのは困難です」という見解を示している。

 また同学会は、「食物繊維は糖尿病の状態を改善するのに有効です」として、「炭水化物の摂取量にかかわらず、食物繊維を1日に20g以上摂ること」を推奨している。

 なお、研究グループは今回の研究について、炭水化物について、食物繊維やビタミンなどを多く含む玄米や全粒粉については検討していないことを限界点としてあげている。

 また、エネルギーに対する炭水化物からのエネルギー摂取の割合の平均値は、スコアがもっとも低いグループで65%、スコアがもっとも高いグループで43%だったが、この範囲を超えた場合(たとえば、炭水化物の摂取がかなり少ない食事)の健康影響については、さらなる研究が必要としている。

多目的コホート研究(JPHC Study) 国立がん研究センター 社会と健康研究センター 予防研究グループ

Low carbohydrate diet and all cause and cause-specific mortality(Clinical Nutrition 2020年9月23日) 日本人の糖尿病の食事療法に関する日本糖尿病学会の提言~糖尿病における食事療法の現状と課題~(日本糖尿病学会 2013年3月18日)

[ Terahata ]

日本医療・健康情報研究所

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生物学的製剤が有効との研究報告

糖尿病が治る時代が来る?

 糖尿病には1型と2型という2種類があります。1型は普通子供の頃に発症し、血糖を下げるホルモンであるインスリンの分泌が急激に低下するので、早い時期からインスリンの注射が必要になります。自己免疫といって、自分の体を守る免疫の一部が、自分の膵臓を攻撃して炎症を起こすことが、その原因ではないかと考えられています。

 この病気になった人は、膵臓移植をする以外は、一生インスリンの注射を続けないといけません。

 ではこの病気を薬で治すことは出来ないのでしょうか? 関節リウマチや潰瘍性大腸炎は、どちらも自己免疫の病気です。最近こうした病気に生物学的製剤という薬を使用して、従来の薬には見られないような効果があることが確認され、実際に使用されています。体に炎症を起こす物質を炎症性サイトカインといいますが、その一つである腫瘍壊死因子を抑えてしまうという薬です。1型糖尿病にも、この薬が有効なのではないでしょうか?

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写真はイメージ

 

 今年のニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンという一流の医学誌に、それについての研究結果が報告されました。サイトカインを抑える薬を1年間使用したところ、1型糖尿病の患者さんのインスリン分泌が改善し、必要なインスリンの量が少なくなったのです。

 これはまだ短期間の結果ですが、こうした治療が進歩すれば、糖尿病が治る時代が来るかも知れません。

生物学的製剤が有効との研究報告 糖尿病が治る時代が来る?|日刊ゲンダイヘルスケア

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