「オメガ3脂肪酸」が糖尿病リスクを低下 悪玉コレステロールに注意

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 糖尿病リスクを低下させるために必要なのは、悪玉のLDLコレステロールを増やさないことだ。

 日本人は世界的にみて魚をよく食べているが、魚などに含まれる「オメガ3系脂肪酸」は、糖尿病リスクを下げる効果があることが、最近の研究で分かってきた。

動物性脂肪は悪玉コレステロールを増やす

 血液中に含まれるコレステロールや中性脂肪などの脂質の量が増え過ぎるのが「脂質異常症」。放置しておくと、動脈硬化が進みやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こされる。糖尿病や高血圧、脂質異常症があると、動脈硬化が進みやすくなる。

 動脈硬化を引き起こす原因は、不健康な食生活と運動不足だ。特に食生活では、血液中に悪玉のLDLコレステロールが多いと、動脈硬化が進行しやすくなる。脂質の摂取に気をつけてLDLコレステロールを増やさないようすることが重要だ。

 食事では動物の肉を摂り過ぎないことが大切。肉の動物性脂肪には、飽和脂肪酸が多く含まれていて、これが悪玉のLDLコレステロールを増やしてしまう。飽和脂肪酸が特に多いのは、牛や豚のバラ肉、鶏肉の皮、加工肉などだ。

 飽和脂肪酸は、総摂取エネルギーの7%以下に抑えるのが目標となる。1日2,000kcalを摂取する人では、1日140kcal以下に抑える。牛バラ肉なら、1日100グラムが上限となる。

悪玉コレステロールを減らす食事と運動

 食物繊維が多く含まれている野菜やきのこ、海藻、果物、コンニャクなどを、積極的に摂りたい。食物繊維は、食事に含まれるコレステロールの吸収を抑えることでLDLコレステロールを減らす。

 大豆にも食物繊維が豊富に含まれていて、悪玉のLDLコレステロールを減らす働きがある不飽和脂肪酸も多く含まれている。

 ウォーキングなどの有酸素運動も、LDLコレステロールを下げ、脂質異常症に対策するのに効果的だ。運動には中性脂肪を減らす、善玉のHDLコレステロールを増やす、動脈硬化を防ぐなどさまざまな効果がある。

 「ややきつい」と感じ、汗が少しにじむ程度の強さで、ウォーキングなどを毎日30分以上行うのが目標となる。1度に30分行わなくとも、数回に分けて行って、1日の運動時間が30分に調整する方法も効果がある。

「オメガ3系脂肪酸」で心筋梗塞や脳梗塞を予防

 もうひとつ注目したい脂肪が「オメガ3系脂肪酸」だ。オメガ3系脂肪酸には、血液中のLDLコレステロールを上げず、中性脂肪を下げる作用がある。また、血圧を下げる効果もある。

 代表的なオメガ3系脂肪酸は、「EPA」(エイコサペンタエン酸)と「DHA」(ドコサヘキサエン酸)で、イワシ、サバ、サンマといった青魚に多く含まれる。魚以外ではクルミなどのナッツ類に含まれる「α-リノレン酸」もオメガ3系脂肪酸だ。

 EPAとDHAなどは、体内では合成できないため食品から摂らなくてもならない必須脂肪酸だ。とくにEPAには、血液を固まりにくくして、動脈硬化と心筋梗塞を防ぐ効果がある。

 日本人を対象とした研究でも、血液中のEPAの割合が高い人ほど、心筋梗塞や脳梗塞を発症しにくいという結果が出ている。

「食後高脂血症」に注意

 「食後高脂血症」とは、食後に血液中の中性脂肪が異常に増える病態をさす。脂質の多い食事をとれば、健康な人でも中性脂肪はある程度増えるが、食後高脂血症では、その増え方が大きく、しかも時間が経過しても十分に下がらない。

 食事で取り込んだ中性脂肪は、最初はコレステロールを少し含んだ大きな固まりになるが、すぐに脂肪酸という小さい物質へと分解されていく。脂肪酸は、細胞に取り込まれ、エネルギーとして使われる。

 食後高脂血症では、この中性脂肪の分解がスムーズに進まず、「レムナント」という分解途中の中性脂肪の固まりが血液中に長くとどまることになる。レムナントが血液中に長くとどまると血管壁に入り込みやすく、その結果コレステロールがたまって動脈硬化を引き起こす。

 オメガ3系脂肪酸は、食後高脂血症を改善するのに効果的である点でも注目されている。

 

オメガ3系脂肪酸は糖尿病リスクを下げる

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 オメガ3系脂肪酸は、糖尿病リスクを下げる効果があることが、最近の研究で分かってきた。

 日本人5万2,680人を対象とした「JPHC研究」で、糖尿病の発症と魚類の摂取の関連を調べた結果、男性では魚介類摂取が多いほど糖尿病発症のリスクが低下し、摂取量がもっとも多い群では、もっとも少ない群に比べ糖尿病のリスクが約3割低下することが明らかになった。

 調査結果を魚の種類ごとに分析したところ、糖尿病リスクの低下と関連が深いのは、アジ、イワシ、サンマ、サバ、ウナギなどの小・中型魚であることがわかった。また、魚を脂の量で分けたところ、脂の豊富なサケ、マス、アジ、イワシ、サンマ、サバ、ウナギ、タイ類などで糖尿病のリスクが低下することもわかった。

 研究チームは「魚に多く含まれるオメガ3系脂肪酸やビタミンDには、インスリン感受性やインスリン分泌を改善する効果があると考えらる」と述べている。

 日本人は世界的にみて魚をよく食べているが、欧米では魚のフライ(揚げ物)が好まれる地域もあり、魚の摂取と糖尿病予防は必ずしも結びつかないという。

オメガ3系脂肪酸で心疾患のリスクを評価

 血中のオメガ3系脂肪酸レベルは、コレステロール値よりも死亡リスクの正確な予測手段になるかもしれないという研究を、スタンフォード大学などが発表した。オメガ3系脂肪酸レベルの高い人は、低い人に比べて死亡リスクが約33%低くなることが示された。

 この研究は、1948年に開始された「フラミンガム心臓研究」の当初の参加者の子孫2,500人を追跡したもの。今回の研究では、参加者の年齢は試験開始時点で66歳で、73歳前後になるまで追跡して調査した。

 その結果、オメガ3系脂肪酸濃度が高いほど、心血管疾患と、虚血性心疾患、脳卒中のリスクが低いことが明らかになった。特に、心血管疾患やがんで以外の全ての死因とオメガ3系脂肪酸濃度は強く関連していた。

 先行する3件の研究でも、オメガ3系脂肪酸レベルの高さが死亡リスクの低さに関連することが示されている。今回の研究では、血中コレステロール値よりもオメガ3系脂肪酸の方が、心疾患のリスク評価をする上で効果的であることも分かった。

 「今回評価した5つの結果に対し、コレステロール値はいずれにも有意な関連を示さなかったものの、オメガ3系脂肪酸は4つの結果に関連していました」と、スタンフォード大学医学部内科学部のウィリアム ハリス氏は言う。

多目的コホート研究(JPHC Study) 国立がん研究センター 社会と健康研究センター

Fish intake and type 2 diabetes in Japanese men and women: the Japan Public Health Center-based Prospective Study(American Journal of Clinical Nutrition 2011年9月)

Erythrocyte long-chain omega-3 fatty acid levels are inversely associated with mortality and with incident cardiovascular disease: The Framingham Heart Study(Journal of Clinical Lipidology 2018年3月15日)

Study shows omega-3 levels better predictors of death risk than serum cholesterol(OmegaQuant 2018年3月15日)

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糖尿病による足のトラブルとフットケア-足は健康の源-

 2018年4月5日

 公益財団法人 東京都医学総合研究所

 平成30年度 都医学研都民講座(第2回)

糖尿病による足のトラブルとフットケア-足は健康の源-

6月8日(金)開催

 今回は国立病院機構京都医療センター WHO糖尿病協力センター

センター長 河野 茂夫 先生をお迎えし、当研究所の三五 一憲 副参事研究員とともに、

「糖尿病による足のトラブルとフットケア-足は健康の源-」と題しまして、

お話をさせていただきます。皆様のご参加をお待ちしております。

 

 1 日 時

 平成30年6月8日(金曜日)

 午後2時30分~午後4時(開場は午後1時30分)

 2 場 所

 一橋講堂(神保町駅 徒歩4分、竹橋駅 徒歩4分)

 3 演 題

 「糖尿病足病変の発症メカニズム」

 東京都医学総合研究所 副参事研究員 三五 一憲

 糖尿病の経過とともに末梢神経や血流の障害が進行し、感染に対する

 抵抗力の低下なども加わって、足にさまざまなトラブルが生じます。

 その最悪のケースが壊疽(えそ:組織が腐る)で、足を切断しなければ

 いけなくなることもあります。研究者の立場から、糖尿病性神経障害に伴う

 足病変の進行メカニズムについて解説致します。

 「糖尿病から足を守る -フットケアの重要性-」

 国立病院機構京都医療センター WHO糖尿病協力センター長 河野 茂夫

 糖尿病による足のトラブル(しびれ、痛み、違和感、変形、潰瘍(かいよう)、

 壊疽(えそ)など)を有する患者さんが世界的に増加してきています。それらの

 症状が起こる原因は神経障害や血流障害などさまざまです。家庭でできる足の

 簡単なチェックの方法と症状の予防と解決方法(フットケア)についてお話します。

 4 参 加 定員500名(事前申込後抽選) 参加費無料

 5 申 込   

 往復はがき又はメールでお申し込みください(1通につき2名まで)。

 往復はがきは、住所、氏名(フリガナ)、電話番号、2名希望の場合は同伴者氏名

 及び「第2回都民講座(6月8日)」と記入の上、お申し込みください。

 返信用はがき表面にも郵便番号・住所・氏名を必ず記入してください。

 メールは、件名を「第2回都民講座申込」とし、氏名、電話番号及び2名希望の

 場合は同伴者氏名を記入の上、申込専用アドレス(tomin@igakuken.or.jp)まで

 お申し込みください。

 締切は5月21日(月曜日)(往復はがき:消印有効、メール:必着)

 【申込先】〒156-8506 東京都世田谷区上北沢2-1-6

 (公財)東京都医学総合研究所 普及広報係 宛

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「隠れ糖尿病」一気に血圧を下げると圧受容器の負担に:イザ!

2018.4.5 17:26

 【血圧を下げる新常識】

 生活習慣病の高血圧では、2型糖尿病を合併している人もいるだろう。中には、健診の空腹時血糖値は正常域でも、食後血糖値が異常に上がる「隠れ糖尿病」の人もいる。こういった人が、高血圧を正常に戻そうとして、減塩などの食生活を見直しても、血圧コントロールが難しいことがある。

 「高血圧の人は、心臓の大動脈などの『圧受容器』の機能が低下して、血圧のコントロールが難しくなります。一方、食後の異常な高血糖の人も、圧受容器の機能が落ちるのです」と話すのは、東京慈恵会医科大学附属病院糖尿病・代謝・内分泌内科の坂本昌也准教授。生活習慣病と圧受容器、心血管病の作用機序(メカニズム)の研究を行っている。

 一般的に、高血圧と2型糖尿病が合併していると、心筋梗塞や脳卒中のリスクは上がることが知られている。それに関わるのは、動脈硬化の進んだ血管と血圧変動だ。高血圧の人は、圧受容器の機能が低下するため、血圧の短期変動が起こりやすく、動脈硬化の進んだ血管に血栓が生じたり、破れるといったリスクにつながる。この圧受容器の機能を2型糖尿病も低下させてしまうのだ。

 「2型糖尿病はもともと動脈硬化を促進させますが、血圧のコントロールにも悪影響を与えます。高血圧を“1”、2型糖尿病も“1”として、足した数を心血管イベントとすると、1+1が4にも5にもなるイメージです」

 隠れ糖尿病と気づかずに減塩に努めても、圧受容器が悪くなっていると血圧コントロールは難しい。努力しても報われないとやる気が失せるが、放置するとさらなる悪循環が待ち受ける。2型糖尿病では、インスリンの効きが悪くなるインスリン抵抗性によって、症状が悪くなっていくが、このインスリン抵抗性に高血圧が関わるのだ。それが坂本准教授の研究で明らかにされた。

 「平均血圧が大きく上昇している状態に、血圧変動の増大が加わると、インスリンの感受性が低下してインスリン抵抗性が増すのです。平均血圧が正常域の場合は、血圧変動が増大しても、インスリン抵抗性に影響はありませんでした。高血圧で糖尿病も悪化するため、高血圧と2型糖尿病は、同時に改善することが大切といえます」

 隠れ糖尿病は、暴飲暴食や肥満などで生じやすい。健診数値で正常域(空腹時血糖110mg/dl以上)なら、医療機関で食後血糖値などの検査を受けることがなによりだ。血圧短期変動の要因を別項にまとめた。改善を心掛けよう。

 「高血圧は適切な薬の服用や減塩も重要ですが、一気に血圧を下げるのも、圧受容器には負担になります。徐々に全てを改善するように、長い視野で取り組んでいただきたいと思います」と坂本准教授はアドバイスする。

 

 

 ■血圧短期変動を増大させる要因

 □肥満/BMI(体格指数=体重kg÷身長m2乗)で25以上

 □家庭血圧測定で135/85mmHg以上

 □空腹時血糖値110mg/dl以上

 □空腹時のLDLコレステロール値140mg/dl以上の高LDLコレステロール血症など脂質異常症

 □睡眠不足

 □過度なストレス

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アセンシアが2型糖尿病管理を大変革しうるアセンシア糖尿病チャレンジの最終選考を発表

 アセンシアが2型糖尿病管理を大変革しうるアセンシア糖尿病チャレンジの最終選考を発表

 AsiaNet 72929

 バーゼル(スイス)、2018年4月3日/PRニュースワイヤー/ —

 

 本日アセンシア・ダイアビーティーズ・ケア(Ascensia Diabetes Care)は、2型糖尿病管理支援のデジタル・ソリューションを追及する世界的革新コンテスト、アセンシア糖尿病チャレンジ(Ascensia Diabetes Challenge)で最終ステージに進む6候補を発表しました。6つの候補は外部の専門家とアセンシア・メディカル(Ascensia Medical)、研究開発、コマーシャル・チームのメンバーからなる審査員団が受領、選抜した116の応募から選ばれました。選ばれた企業は次に、優勝者を決定する4月の最終選考会で自らのソリューションを発表しますが、優勝者はこの後6月の米国糖尿病学会第78回科学セッション(American Diabetes Association 78th Scientific Sessions)において公表されます。

 アセンシア・ダイアビーティーズ・ケアCEOのマイケル・クロスは、次のように述べました。「医療の革新の最前線にいる世界中の起業家や新興企業から応募がありました。2型糖尿病管理の多くの側面を劇的に変革するかもしれないデジタル・ソリューションを提案する応募作の質と多様性に感激しました。次は最終選考会と、非常に革新的なこれらのアイディアを聞くことを楽しみにしています」

 2型糖尿病は現在、全世界で4億2500万人と推定される糖尿病患者の90%[1]に当たり、個人や医療システムへの負担が大きく、増加しつつあるため、この病気を管理する新たな革新的方法が緊急に求められています。このチャレンジでアクセンシアは、2型糖尿病管理をしやすくして糖尿病患者の生活を改善する可能性のあるデジタル・ソリューションのさらなる躍進を開発する会社や起業家の支援を目指しています。

 この世界規模のチャレンジには北米、アジア、ヨーロッパから2型糖尿病管理の分野に足を踏み入れる最新技術と革新的思考を表す優秀な候補作が集まりました。審査員団が審議を重ねた結果、以下のファイナリストが選ばれました:

 

 ・フーディエント(Foodient)by ウィスク(Whisk):人工知能で動き、人と世界有数の食品小売業者とをつなぐデジタル栄養士です。2型糖尿病患者が持続可能な行動変化のため、自分の好みで、かつ栄養的に合った食品を容易に見つけられるように開発されました。https://whisk.com/

 ・グリコリープ(GlycoLeap)byホルムスク(Holmusk:):体重減少とヘモグロビンA1c低下を容易にするデジタル・ヘルスプログラム。専門家の指導とモバイル技術を組み合わせ、2型糖尿病患者がより健康的生活を送れるようにします。グリコリープは、データ駆動型の個人向けヘルスコーチのためのスケーラブルで魅力的、効果的なテクノロジー・プラットフォームです。https://www.glycoleap.com/

 ・Qストリーム(QStream):ハーバード大学医学大学院(Harvard Medical School)で開発された、2型糖尿病患者の大きな行動変化を促すチーム基盤型モバイルゲーム。Qストリームは、患者が使用すると血糖に大幅で持続的な改善が見られることが証明されています。https://qstreamhealthcare.com

 ・マイ・ダイアビーティーズ・コーチ(My Diabetes Coach) by マカダミアン(Macadamian):Amazon(Amazon)のアレクサ(Alexa)を使い2型糖尿病患者のケア管理を改善するボイスファーストの糖尿病管理プラットフォームです。統合型ウエアラブル機器、携帯電話、患者との対話で収集したデータが、人工知能で可能になった個人的で親身なバーチャル・コーチ体験を提供します。http://www.macadamian.com/

 ・パス・フィール(Path Feel) byウオーク・ウィズ・パス(Walk with Path):歩行中のユーザーにバイブで触覚的なフィードバックを提供するアクティブなフィードバック・インソールです。これは糖尿病性神経障害の人々が地面を感じてバランスを取れるように補助します。パス・フィールはコネクテッド・デジタル・ソリューションであり、インソールのデータを統合するので、ケアを個人に合わせ向上させるために使用できます。https://www.walkwithpath.com/

 ・エックスバード(xBird):低血糖および高血糖イベントの可能性を予測・検知するため、糖尿病患者が身に付けたスマートフォンやウエアラブル機器で集めた微小な動きを分析し、血糖値の病歴データと相互参照する医療用AIソフトウェア。このソリューションは医師と患者の双方に実行可能な洞察をもたらします。http://www.xbird.io/

 

 6つの各ファイナリストは、アイディアのさらなる開発を支援するための賞金1万ユーロを受け取ります。最終選考会における優勝者の賞金に次いで、上位入賞者は総額20万ユーロから賞金を受け取り、アセンシア・ダイアビーティーズ・ケアとの提携の機会を得ます。

 アセンシア糖尿病チャレンジ、審査員、審査基準に関する詳細情報は、こちらから:https://ascensiadiabeteschallenge.com/

 編集者への注

 アセンシア・ダイアビーティーズ・ケアについて

アセンシア・ダイアビーティーズ・ケア(Ascensia Diabetes Care)は世界的な糖尿病治療専門企業であり、糖尿病患者を支援することに専念してます。同社の使命は、生活を簡素化し改善する革新的ソリューションを通じて、糖尿病患者を力づけることです。同社は自社のイノベーションと糖尿病に関する専門知識を利用して、糖尿病患者に前向きの日々の違いをもたらす高品質のソリューションとツールを開発しています。

 世界的に知られている血糖値モニター・システムCONTOUR(TM)ポートフォリオを持つ同社製品は、先進的なテクノロジーと糖尿病患者の症状管理を支援するユーザーフレンドリーな機能を結合しています。同社は継続的な研究、イノベーション、新しい製品とソリューションの開発にコミットしています。糖尿病コミュニティーの信頼されるパートナーとして、同社は健康管理専門家やその他パートナーと緊密に協力して、自社製品が確実に最高基準の精度、精密性、信頼性を満たし、確実に法を順守し誠実にビジネスを行うことを保証しています。

 アセンシア・ダイアビーティーズ・ケアは、Bayer Diabete Careのパナソニックヘルスケアホールディングスへの売却を通じて、2016年に設立されました。アセンシア・ダイアビーティーズ・ケアの製品は125カ国以上で販売されています。同社従業員は約1700人、31カ国に事業拠点があります。

 

 

 アセンシア糖尿病チャレンジ、審査員、審査基準に関する詳細情報は、

https://ascensiadiabeteschallenge.com/をご覧ください。

 メディアお問合せ先:

Joseph Delahunty

電子メール: joseph.delahunty@ascensia.com  

 参照

1. IDFダイアビーティーズ・アトラス第8版(2017年)

 ソース:アセンシア・ダイアビーティーズ・ケア

 (日本語リリース:クライアント提供)

アセンシアが2型糖尿病管理を大変革しうるアセンシア糖尿病チャレンジの最終選考を発表 – SankeiBiz(サンケイビズ)

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歯周病と糖尿病の悪い関係 /大阪

 歯周病と糖尿病。一見、何も関係のないように見えるこの二つの病気が、近年さまざまな研究でお互いに影響を及ぼし合う悪い関係にあることが分かってきました。

 歯周病とはむし歯と並ぶ、口の二大疾患の一つです。

 主な原因は歯と歯ぐきの境目の、みがき残しに含まれる歯周病細菌であり、その歯周病細菌が歯の周りで歯の根を支えている骨を溶かしていく病気です。重症化すると痛み、歯の動揺、臭いなどの症状が出ますが、初期にはほとんど自覚症状がないので、放置すれば気付かないうちに進行する怖い病気です。程度に差はありますが、成人の約8割がかかっていると推計されています。

 一方、糖尿病は血液中のブドウ糖が多すぎる状態になる病気です。そしてこの状態が続くと、まず細い血管や神経に影響が出て、網膜症(放置すると失明)、腎症(放置すると人工透析)、神経障害等の合併症を、また太い血管まで影響が及ぶと脳梗塞や心筋梗塞の原因にもなる怖い病気です。糖尿病も初期には自覚症状がはっきりとしないため、内科の健診も治療も受けずに放置すれば重症化しやすい病気です。

 二つの病気が、互いに悪い影響を及ぼします。具体的には糖尿病が重度になると歯周病が悪化し、治りにくくなり、歯周病が重度になると糖尿病も悪化して治りにくくなります。しかし、悪い話ばかりではありません。逆に言えば、今まで改善しにくかった糖尿病が、歯周病治療を受けるることにより改善することや、糖尿病治療を受けることで歯周病の治療によい影響が出ることも分かってきました。現在日本全国で、医科と歯科で連携して糖尿病と歯周病の治療を行う取り組みも進んでいます。どちらも自覚症状が出にくい病気なので、中高年以降の方で内科と歯科の健診を定期的に受けておられない方は、ぜひこの機会に受診されることをお勧めします。(府歯科医師会学術部)

毎日新聞

歯と口の健康アラカルト:歯周病と糖尿病の悪い関係 /大阪 – 毎日新聞

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長時間残業+睡眠不足で2型糖尿病リスク増

2018年4月4日

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 残業時間が月当たり45時間を超え、かつ睡眠が十分に取れていない人は2型糖尿病になりやすい可能性のあることが、帝京大学大学院公衆衛生学研究科の桑原恵介氏らの研究グループの調べで分かった。

 一方で、残業時間が月に45時間を超えていても、1日に5時間を超える睡眠を取っているとこうしたリスクは上昇しない可能性も示された。研究グループは「長時間働く人は睡眠不足になりがちだが、睡眠を十分に取ることで長時間労働による健康への悪影響が打ち消される可能性がある。睡眠時間を取るように工夫して欲しい」と話している。詳細は「Journal of Epidemiology」2月3日オンライン版に掲載された。

この記事は有料記事です。

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医療プレミア

長時間残業+睡眠不足で2型糖尿病リスク増 | ヘルスデーニュース | 毎日新聞「医療プレミア」

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烏龍茶を飲むと、糖尿病のリスクが高くなる!?

 

◆緑茶は烏龍茶、健康との関連は?

「緑茶や烏龍茶はからだにいい」と感じている人は多いのではないでしょうか。驚きの結果が公表されていることはご存知でしょうか。それは、烏龍茶を毎日2~3杯長期間飲んだ人の糖尿病発症リスクが高くなった、という研究結果です。

◆烏龍茶で糖尿病の発症リスクが高まる?

最初に断っておきますが、この研究は「烏龍茶を何年間も毎日たくさん飲むと糖尿病になる」という、原因と結果を示すものではありません。

糖質制限に効果的、血糖値を下げると言われている烏龍茶を毎日2~3杯飲み続けたら、さぞ2型糖尿病予防になると思いきや、逆にそれが糖尿病発症を予測させる予知因子のような結果が出たということです。

研究を行ったのは京都大学医学研究科の林野泰明准教授らのグループで、生活習慣病の予防を目的とした介入の効果を、職域コホートで検討するHIPOP-OHP研究の一つとして、発表されました。

[Diabetic Medicine 28.805-810(2011)]

研究内容の概略は以下の通りです。

・研究に参加する企業12社から、男性の事業所勤務者4975人を集める(平均年齢38.3歳、BMI 22.9kg/m2の若くて健康な勤務者)

・上記勤務者に対して、飲食習慣の質問表、身体測定、エネルギー消費量などの評価を、3~4年にわたる追跡期間を設けて継続

・評価の結果、うち201人が2型糖尿病になっていた(※糖尿病の判定は、空腹時血糖値126mg/dl以上、または随時血糖値200mg/dl以上、あるいは糖尿病薬を使用中の人とした)

さらに参加者全員を、

・烏龍茶を飲まない人

・一日一杯飲む人

・一日2杯以上飲む人

の3群に分けたところ、烏龍茶をたくさん飲む人ほど早朝空腹時血糖値上昇が大きくなる結果が出たのです。

そして、2型糖尿病発症の相対危険度(Relative Risk)は、「一日1杯飲む人」の群を1とすると、「一日2杯以上飲む人」の群は1.64となり、前者に比べて64%も糖尿病のリスクが高いという数値となったのです。

ちなみに、「烏龍茶を飲まない人」の群と「一日1杯飲む人」の群には目立った差はありませんでした。

注)2型糖尿病は一つの因子で決まるものでなく、複数の因子が関与しています。そのため、この研究ではコックス比例ハザードモデルで調整してあります。

全世界に2億8000万人以上の糖尿病患者がいる今日、水に次いで最も多く飲まれるお茶(緑茶、烏龍茶、紅茶)に血糖降下作用があれば願ったりかなったりです。これまでにも、お茶が糖尿病に及ぼす影響についての論争は数多くありました。そのいくつかも併せて紹介いたしましょう。

サントリー基礎研究所の細田和昭氏らが「烏龍茶は血糖値を下げるという」論文を、アメリカ糖尿病協会の「Diabetes Care 26.June,2003」に発表しました。

この研究は、経口薬を飲んでいても早朝空腹時血糖値が229±53.9mg/dlという非常にコントロールの悪い台湾人20人に、薬湯のような濃い烏龍茶を1日1.5Lも飲ませたもので、なんとなく現実離れしています。

ちなみにこの研究では、対照群の「水」を飲んだグループに対し、空腹時血糖値もフルクトサミン値も改善したという結果が出ていました。

また2006年には、日本人1万7413人の研究から緑茶が糖尿病リスクを下げるという発表がありましたが、この研究では烏龍茶や紅茶にはその効果がありません、という内容でした。

さらに今年の欧州臨床栄養学誌(2011)65.87-93に、非糖尿病の成人では烏龍茶は糖代謝を改善しないという論文が載りました。つまり、たいした関係はないという判断です。

このように、数多い欧米の論文でも、「お茶は糖尿病にいい!」というものと、「逆に悪い!」というものが存在しています。お茶の薬用成分は主にカフェインとポリフェノール類ですが、その成分の割合と含有量は無数にあるお茶の種類、製法によって千差万別です。

食習慣がまちまちで、茶葉が違って水質もいろいろ、その上、淹れ方が異なるのですから、お茶と糖尿病の相関関係は簡単には定まりようがありません。

お茶の血糖値に及ぼす影響は、少人数短期間の論文が多いのですが、今回のHIPOP-OHP研究はハイリスクアプローチとポピュレーションアプローチの両方を組み合わせた、とてもしっかりしたものです。

「烏龍茶は糖尿病予防にいい」と思ってたくさん飲んでいた人はちょっと考え直してもいいかも知れませんね。

◆コーヒーも糖尿病を悪化させる?

「コーヒー愛好者には2型糖尿病が少ない」と考えられていましたが、コーヒーに含まれるカフェインが糖尿病を悪くするという研究結果が発表になりました。研究を行ったのはデューク大学医療センター(ノースカロライナ、アメリカ)の研究者たちです。

これは「コーヒーが糖尿病を予防する」という説と食い違うように思えますが、「予防」と「治療」の心得は必ずしも同じではありません。

糖尿病予防にはウエイト・ロスが大切なので、低脂肪、炭水化物食が合います。しかし、糖尿病患者は食後の高血糖(ブドウ糖)を防ぐために食事の炭水化物(ブドウ糖)の量を抑えなくてはいけないのです。

これをコーヒーに当てはめると、疫学的にはコーヒーは糖尿病予防には効果的ですが、糖尿病患者にはコーヒーをガブガブ飲むのはよくないこと、と覚えておきましょう。

文=河合 勝幸

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黄色い舌は糖尿病!?

「舌を見る」体調チェックで健康管理

 

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 舌の色は健康のバロメーターだという。今年1月にも、順天堂大学による興味深い研究結果が報じられた。同大学が、愛媛県東温市で行った調査の結果、舌が“黄色”の人は白色の人に比べて糖尿病であることが多いことがわかった、と発表したのだ。東洋医学家で鍼灸師の根元祥子氏が言う。

「東洋医学では“舌は内臓を映す鏡”ともいわれているほど身体の血液循環の状態を映しだす。“舌診(ぜっしん)”といい中医学・漢方の重要な診断方法の一つです」

 舌診とは、舌の色や形や舌苔(ぜったい=舌表面の白っぽい付着物)などで体の異常を見分けるもの。根元祥子さんが言う。

「体調の変化が真っ先に現れやすいのが口の中。健康な色は、薄いピンクにうっすらと白く見えるような状態。それが、舌に白く苔が生えたようになった状態になると“舌苔”という状態です。これは舌の表面の細胞が角質化、口中の細菌が繁殖した状態を言います。口の中の細菌は300~700種類で数は1000~2000億。ひどい場合には6000億以上とも言われているんです」

 また、食べ過ぎや飲み過ぎ、タバコの吸い過ぎなどの時には、舌苔がボロボロの状態になる。これは消化器系に負担がかかっている証拠だともいうのだ。そして舌の色。淡白で正常より淡いものは血行が悪く、血液や栄養が舌まで充分に届いていない状態だ。

 逆に血液の流れが速いと正常より赤い、鮮紅色になり“紅舌”と呼ばれる。一方、前出の根本さんは冒頭の順天堂大学による“舌の色が黄色い人は糖尿病の人が多い”という調査結果についてはこう話す。

「中国の医学書には“黄色”というのが記されていません。中国の医学書における、舌が乾いて赤みがある紫の場合のことだと思います。余分な熱が体内にこもり、体液が失われている状態のことでしょう。これは、糖尿病の原因になります」

 一方、重症な熱証(東洋医学で言う顔が赤く汗っかきでほてりが強い体質のこと)では舌は深紅色になり、青色・紫色または暗色になるものを“青紫舌”といい、淤血(おけつ=血の流れが悪くなることで、血が新鮮さを失う状態)を引き起こす。淤血は様々な病気を引き起こす万病の元で、放置して悪化すると、高血圧を始め、脳梗塞や心筋梗塞などの重篤な病気の原因となる。端的に言えば、東洋医学では血行の良し悪しがすべての基準。それがいちばんよく現れるのが舌ということなのだ。

 朝一番に舌の色・形・苔をチェックし、健康管理に務めたい。

(谷川渓)

黄色い舌は糖尿病!?「舌を見る」体調チェックで健康管理 | アサ芸プラス

看護師の書いた糖尿闘病記
夫の糖尿病と闘い、克服していった生々しい記録。勇気が出ます
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スマホで糖尿病診療、仕事と両立支援 名古屋の病院
ヘルスケア 地域総合 中部
2018/4/3 2:00
日本経済新聞 電子版

 働き盛り世代の糖尿病患者の治療と仕事の両立を後押しする遠隔診療が中部労災病院(名古屋市港区)で始まる。スマートフォン(スマホ)のテレビ電話機能を使い、多忙で通院が難しくても、職場など病院外で診察を受けられる。主治医と勤務先が情報共有しやすくする仕組みも設ける。同院によると、このような形での糖尿病治療と仕事の両立支援は全国初という。

スマホで糖尿病診療、仕事と両立支援 名古屋の病院  :日本経済新聞

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太もも付け根にインスリン分泌する膵島を移植、糖尿病治療に期待…福岡大など開発

2018年4月2日

 糖尿病患者にインスリンを分泌する 膵島を移植する治療で、福岡大と理化学研究所の研究チームは、太ももの付け根の皮下に移植する簡易な方法をマウス実験で開発したと発表した。国際移植学会誌(電子版)に掲載された。人に応用できれば、拒絶反応がある肝臓への移植に代わる効率的な治療法として期待されるという。

 膵島は膵臓にある細胞の塊で、血糖値を調整する働きがある。子どもの頃に発症することが多い「1型糖尿病」を中心とする重症患者は、この機能が低下しているため、継続的なインスリン注射が欠かせない。肝臓への膵島移植もあるが、拒絶反応で多くの細胞が破壊されるため、1人の治療に2~3人の臓器提供者を確保する必要がある。

 研究チームは、肝臓以外の移植に適した部位を調査。マウス実験で、太ももの付け根(そけい部)で血管の多い皮下脂肪に移植したところ、1匹分の細胞で血糖値が正常化した。2ミリほどの塊で移植するため、CT(コンピューター断層撮影法)などの画像検査で位置を確認し、細胞が悪性化した場合の摘出も簡単にできるという。

 福岡大の安波洋一教授は「人間にも同じ皮下組織があり、同様の効果が想定される」と話している。

太もも付け根にインスリン分泌する膵島を移植、糖尿病治療に期待…福岡大など開発 : yomiDr. / ヨミドクター(読売新聞)

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糖尿病患者の足病変をいち早くキャッチするスマートソックス「Siren」

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センサー埋め込みの繊維

世界的に患者が増えている糖尿病。症状はさまざまだが、慢性的になってくると足先にも症状が現れることがある。動脈硬化などで起こる壊疽(えそ)だ。

ひどくなると足を切断しなければならず、そうした事態を避けるには症状をいち早くキャッチすることが重要になる。そこで糖尿病患者が多い米国のスタートアップSirenが開発中なのが足の炎症を検知するスマートソックスだ。

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このソックスには、Neurofabricと呼ばれる、マイクロセンサーが埋め込まれた繊維が使われている。センサーは人の目では確認できないほどの小ささで、ソックスは洗濯機で洗うこともできるとのこと。

しかし何の変哲のない外観でも、足裏6カ所の熱をモニターし、炎症のサインを感知するとアプリ(iOS、Android)にアラートを送って注意を促すという賢いソックスなのだ。アプリでは、温度の変化など履歴をチェックすることが可能となっている。

・6カ月ごとに取り替え

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ソックスは6カ月ごとに新しいものにする必要があるため、定期購読制のスタイルをとる。月額料金19.95ドル(約2100円)を払うとタイミングを見計らって新しいソックスが送られて来る仕組みだ。

サービスは米国限定。米国では毎年10万人ほどが糖尿病により足切断を余儀なくされているとのことで、Sirenはその数を減らすのに貢献してくれそうだ。

Siren

TECHABLE
糖尿病患者の足病変をいち早くキャッチするスマートソックス「Siren」 | Techable(テッカブル)

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糖尿病ワクチン開発 NPO、佐賀大に助成

1型根絶に期待

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目録を手渡した日本IDDMネットワークの井上龍夫理事長(左)と、受け取った佐賀大の宮﨑耕治学長(右)と永淵正法客員研究員(中央)=佐賀市の佐賀大

 生活習慣と関係なく、血糖を下げるインスリンを体内で作れなくなる1型糖尿病の患者や家族を支援するNPO「日本IDDMネットワーク」(井上龍夫理事長、佐賀市)は29日、1型糖尿病の原因とみられるウイルス感染を防ぐワクチン開発に取り組む佐賀大学に2100万円を助成した。

 ネットワークは2005年、患者や家族からの寄付を原資に研究基金を設けた。15年からは佐賀県のふるさと納税の仕組みも使い、これまでに41件、2億760万円の研究費を助成してきた。県内の研究機関への助成は初めてとなる。

 研究代表を務める佐賀大医学部の永淵正法客員研究員(67)=佐賀市出身=は九州大大学院在籍中の15年、1型糖尿病の発症に関係する遺伝子を発見した。16年4月からは佐賀大に拠点を移し、発症予防につながるワクチン開発を目指している。

 佐賀市の本庄キャンパスでの贈呈式で、宮﨑耕治学長に目録を手渡した井上理事長は「1型糖尿病の根治、根絶を一日も早く実現してほしい」と期待を寄せた。4月から特任教授になる永淵研究員は「多くの人から支援してもらい、責任を感じている。未知の遺伝子を探索するなど広い視点でアプローチしていく」と抱負を述べた。

糖尿病ワクチン開発 NPO、佐賀大に助成 1型根絶に期待|行政・社会|佐賀新聞ニュース|佐賀新聞LiVE

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糖尿病の人が果物や野菜のジュースを飲むとどうなる?

意外な結果に

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 ヘルシーなイメージのあるフルーツや野菜のジュース。「1本で1日分の野菜を摂取できる」という謳い文句が付けられた商品もある。でも、実際に飲み続けると、体にどんな変化が起こるのか? 意外な事実が明らかになった。

果物や野菜のジュースに含まれる「糖質」は意外に多い

 コンビニやスーパーなどでさまざまな種類のフルーツや野菜のジュースが販売されている。健康的なイメージがあるが、炭水化物(糖質)の量をチェックすると、意外に多く含まれているものもある。

 オレンジジュース(濃縮還元ジュース)であると、100g当たりのカロリーは42kcal、糖質は10.7g、うち吸収の速い単糖が7.9含まれる。200mLのパックであれば糖質を20g以上摂取する計算になる。

 野菜ジュースも同様で、「炭水化物=糖質」と考えると、200mLのパックであれば15~20g摂取することになる。おにぎり1個のカロリーは180kcalで、炭水化物が40g含まれる。果物ジュースだけでその半分を摂ってしまうことになる。

 「健康的な食生活」を心がけていても、なかなか体重が減らないという場合は、果物や野菜のジュースを飲む習慣が影響しているかもしれない。

 フルーツジュースも野菜ジュースも、液体なので、固形物をしっかり噛んで食べる場合よりも、より吸収が速く、血糖値を急激に上げてしまうおそれがある。

果物や野菜のジュースは「果物と野菜の代わり」にならない

 もし果物を食べるのであれば、ジュースにせずに、そのまま固形で食べることが勧められる。果物には食物繊維も含まれ、よく噛んで胃で分解され、小腸に少しずつ流れていき、栄養素が少しずつ吸収されていく。この過程を経ていく方が体には良い。

 果物も糖質が多めに含まれるので、糖尿病の人にとって食べ過ぎは良くないが、有用な栄養が多く含まれているので、甘い物が欲しくなった時の間食として適量であれば、ほとんどの場合で問題はない。気になる人は、医師や管理栄養士に食べてもいいフルーツの適量を相談すると良い。

 

フルーツジュースを毎日飲むと糖尿病リスクが上昇

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 「健康のために良い」と思って飲んでいるフルーツジュースが、体重増加につながっているかもしれない。ハーバード公衆衛生大学院が18万7,382人を対象にした調査で、糖質の少ない果物をよく食べる人は糖尿病のリスクが低下することが明らかになった。

 調査の結果、ブルーベリー、ブドウ、レーズン、リンゴ、西洋ナシなどの果物を、週に3回食べていた人では、2型糖尿病を発症する割合が約10%低下したことが明らかになった。特にブルーベリー、ブドウ、リンゴを週に2回以上食べていた人では、まったく食べない人に比べて糖尿病のリスクが23%減少した。

 逆に、フルーツジュースを毎日飲む人では、糖尿病リスクは21%上昇していた。また、1週間に飲むフルーツジュースのうちの3回分を、果物をそのまま食べるように変更すると、糖尿病のリスクは7%減少した。

 野菜ジュースでも同じような調査結果が出ており、どんなに健康に良い食品でも、ジュースとして加工することで効果が減少することが示されている。

体重増加の隠れた犯人は「フルーツジュース」

 ダイエットを試みても、なかなか体重が減らないという人は、野菜や果物をジュースにしないで摂取した方が良いかもしれない。米国のバージニア メイソン医療センターの研究で、1日当たりの果汁100%ジュースの摂取量がコップ1杯分(約180mL)増えるごとに、3年間に体重が0.18kg増加することが分かった。

 研究チームは、大規模な前向きコホート研究である「女性健康イニシアチブ」に参加した閉経後の女性4万9,106人を対象に、3年間追跡して調査した。「食物繊維が少ないジュースを飲むと、糖分がすぐに血液中に取り込まれてしまい、インスリンの効きが悪くなり、代謝に悪影響が及ぶおそれがあります」と、同センターのブランドン アゥアバック氏は言う。

 逆に、果物そのものを食べると体重が減少する可能性も示唆された。果物を1日1回食べると3年間で約0.45kgの減量を期待できることが分かったという。

野菜や果物をジュースで摂取するのは勧められない

 「果物や野菜は皮を含めてまるごと食べることが大切です。フルーツジュースなどは食物繊維があまり含まれていない点が気になります」と、研究者は述べている。

 果物や野菜のジュースに含まれるのは果汁のみで、また果汁に含まれる糖質は、単糖類である果糖(フルクトース)であり、短時間に血糖値を上げやすい。一方、果物や野菜をまるごと食べると、食物繊維が豊富なために、消化吸収のスピードが遅くなり、血糖値の上昇は緩やかになる。

 ニンジン、ホウレンソウ、ブロッコリーなどの緑黄色野菜と、キャベツ、レタス、タマネギなどの淡色野菜を約半量ずつ、これに食物繊維の豊富な根菜、海藻、キノコ類をプラスすれば、ビタミンやミネラル類、食物繊維などを満遍なく摂れる。

 これを機に、ジュースで一気に流しこんでしまうのではなくて、じっくり甘みを噛みしめながら、食べる楽しみを味わって、糖尿病から自分を守っていくようにしたい。 Skip the juice, go for whole fruit(ハーバード公衆衛生大学院 2013年8月29日)

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Cover Story: 生き抜く術:血糖値が高くても糖尿病にならずに成長するメキシコの洞窟魚

2018年3月29日

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Nature ハイライト

Nature 555, 7698

メキシカンテトラ(Astyanax mexicanus)の盲目の洞窟型個体が生息する暗い洞窟は、食物の極めて少ない極端な環境である。今回N RohnerとC Tabinたちは、この魚は、食物量が大きく変動する生活をする中で、驚くべき方法でこの極端な環境に適応したことを明らかにしている。この洞窟魚は、ヒトであれば重度の2型糖尿病を引き起こすと思われるインスリン受容体変異を持っているが、その結果生じる高い血糖値は悪影響を全く生じさせていないようであり、この魚は健康で寿命は正常である。著者たちは、この魚は、血糖の調節における代償機構を進化させたことで、困難な環境を生き抜くことができるのではないかと推測している。

News & Views p.595

doi: 10.1038/d41586-018-03242-0 | 日本語要約 | Full Text | PDF

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Nature ハイライト:生き抜く術:血糖値が高くても糖尿病にならずに成長するメキシコの洞窟魚 | Nature | Nature Research

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世界糖尿病デーに知る、糖尿病のいま

2018.03.28 Wed

大杉満×近藤克則×荻上チキ

かつて「贅沢病」と言われた糖尿病。今、貧困層の患者が増え、世界的な問題になっている。「自己責任」では片づけられない糖尿病の複雑な要因。社会的な対策の必要を、専門家が訴えます。2017年11月14日放送TBSラジオ荻上チキ・Session22「世界糖尿病デーに知る、糖尿病のいま」より抄録。(構成/増田穂)

■ 荻上チキ・Session22とは

TBSラジオほか各局で平日22時~生放送の番組。様々な形でのリスナーの皆さんとコラボレーションしながら、ポジティブな提案につなげる「ポジ出し」の精神を大事に、テーマやニュースに合わせて「探究モード」、「バトルモード」、「わいわいモード」などなど柔軟に形式を変化させながら、番組を作って行きます。あなたもぜひこのセッションに参加してください。番組ホームページはこちら →https://www.tbsradio.jp/ss954/

 

誰でもなりうる糖尿病

 

荻上 今夜のゲストを紹介します。国立国際医療研究センター病院、糖尿病情報センター長の大杉満さんです。よろしくお願いいたします。

大杉 よろしくお願いします。

荻上 大杉さんは糖尿病について、どういった活動をされているのですか。

大杉 国立国際医療研究センターは国の糖尿病など代謝疾患対策の中核として、糖尿病並びに関連する疾患の研究と啓発を進めながら、新たな治療法の開発をしています。具体的にはこうしたラジオでの啓発活動、基礎研究から臨床研究、国の政策にも関係する研究をおこなっております。

荻上 本日11月14に日は糖尿病の啓発デーとのことですが、この日はどういった位置づけになっているのでしょうか。

大杉 11月14に日はインスリン発見者のひとりであるバンティング博士の誕生日です。この 日を糖尿病の啓発デーとし、全世界で糖尿病についてよく知るための日として位置づけています。糖尿病は、感染症でない病気として初めて国連に重要な問題と認定された病気です。このままでは、世界中で6億近い人々が糖尿病になると予測されています。啓発を進め、病気を防ぐための活動として、10年以上前に制定されました。

荻上 世界中で糖尿病が問題になっているわけですね。

大杉 はい。文字通り世界的な問題です。よく糖尿病は裕福な国の病と思われがちですが、実は発展途上国など、貧困にあえいでいる国こそ重要な課題になっています。

荻上 そもそも糖尿病、どのような病気なのでしょうか。

大杉 人間の身体の中は、ブドウ糖が体中をめぐっています。これは人間にとって欠かすことのできない栄養素です。糖尿病になると、ブドウ糖もしくは血糖値と言われるものが必要以上に上昇し、それが慢性化します。初期の状態ではほとんど症状がなく、気づかずに放置されてしまうことが多いのですが、その間にさまざまな合併症を起こしてしまうのが糖尿病の恐さです。

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大杉氏

荻上 症状の出方はさまざまなのですか?

大杉 ええ。最初期のころは、ほとんど症状はありません。糖尿病の症状としてよく言われるような「のどが渇く」「体重が落ちる」「トイレが近くなる」といった症状は、平均すると6~10年状況を放置して、かなり血糖値が高くなった方々から出てきます。つまり、身体への障害として、何らかの症状が出ている場合、すでに病状は進行していることが多いのです。

荻上 日本での患者数はどの程度なのですか。

大杉 今年の9月に厚生労働省などからあった発表では1000万人という報告になっています。

荻上 確率として誰がなってもおかしくない病気なのですね。患者数は増加しているのでしょうか。

大杉 以前ほどではありませんが、今でもゆるやかに増加しています。

荻上 糖尿病になりやすい人というのはいるのでしょうか。

大杉 性別では、女性より男性の方がなりやすいです。さらに、これは日本で初めて確認されている状況なのですが、65歳、とくに75歳以上の年齢の高い方は、かなりの確率で血糖値が高い方が多いです。年を取ることで筋肉量が落ち、ブドウ糖を上手く消費できないことがひとつの理由と考えられます。

さらに、一般に誤解されがちですが、糖尿病は社会的な弱者、経済的に豊かではない方々にも多い病気です。高齢者の中にも、困窮していて健康管理に費やす時間などがとれず、糖尿病になられる方が増えていると推測されます。

早期発見が難しい

荻上 糖尿病の初期症状についてリスナーから質問が来ています。

「最近夫がやたら喉が渇くといって、ペットボトルをがぶ飲みしていて、糖尿病の初期症状ではないかと心配してます。糖尿病になると喉が渇くとよく聞きますが、こうした症状はなぜ起こるのでしょうか。」

大杉 血糖値が高くなると、身体の反応として処理できない分の糖を抱えることになります。その処理方法の一つとして、身体は尿の中に余計な糖分を出します。すると、糖分だけでなく水分も一緒に排出し、おしっこの量が増えます。そのために糖尿病の古典的な症状の一つとして、トイレが近くなる、おしっこが増えるという症状があるんです。ただ、ここまで症状が出ているとなると、血糖値はすでにかなり高くなっているかもしれません。

荻上 お話の中ではペットボトルをがぶ飲みしているとのことでしたが、飲み物に入っている糖分も避ける必要があるのでしょうか。

大杉 糖尿病の患者さんには、糖質の入っていない飲み物、具体的には水やお茶をお勧めしています。しかし、なぜか糖尿病になられてる方は冷たくて甘い飲み物を好まれます。理由ははっきりわかっていませんが、そのほうが喉が乾いた感じが癒されるというのがあるそうです。ただ、血糖値が高い方が糖質をたくさん飲むと、さらに血糖値が高くなり、あまり良い状態ではありません。

荻上 スポーツドリンクなどはいかがですか。

大杉 実はスポーツドリンクも、かなり糖質が含まれています。他のジュース類と同じか、控えめにいっても半分くらいの糖質が入っているので、糖尿病の患者さんにとっては警戒すべきもののひとつだと考えられます。

荻上 こんな質問も来ています。

「私は体重130キログラムの者です。もう10年ほどこの体重なのですが、幸いにして健康診断では糖尿病といわれたことはありません。おそらくは私も糖尿病予備軍で間違いないと思いますが、糖尿病と体重の関係はあるのでしょうか。」

大杉 一般に体重の重い方は、糖尿病のリスクが増えます。ただし、一定の肥満の方が全員糖尿病かというと、そうではありません。これは医学上の謎で、その率も民族ごとに違うのですが、ある程度の肥満があっても、その内せいぜい10%ほどしか糖尿病にはならないと言われています。

荻上 糖尿病には種類があるのですか。

大杉 糖尿病には大きく1型と2型があります。1型は少数ですが、何らかのウィルス性の感染が引き金となっていると考えられています。例えば風邪を引いた時に何かが引き金になって、免疫異常を起こし、体のなかのインスリンを分泌する細胞を障害して血糖値の以上が起こる場合などです。

より一般的な糖尿病は2型です。肥満などを原因、要因として発症します。大きく関係しているのが家族歴。ひとつは遺伝による糖尿病になりやすい素因があり、さらにその人に合わない体重が増えるような食生活をしていると糖尿病になりやすくなります。

その他に、その他の病気が引き金になって糖尿病になる場合、厳密な意味での遺伝性の糖尿病などがあります。糖尿病と一言でくくっても、原因は多岐に渡ります。

荻上 質問が続いています。

「糖尿病であまりに血糖値が高いと手術ができないそうですがその場合、どう対処したらいいのでしょう。そしてそれはどのぐらいの経済負担になるのでしょうか。」

大杉 確かに血糖値がある程度高いと手術にリスクがあります。例えば手術をしたあとに傷が治りにくい、術後に感染を起こしやすいなどです。そのため、外科の先生は手術前に血糖値を下げてほしいとおっしゃいます。どうしても急ぎ手術をしない場合は、入院をして1週間ほど血糖値が下がるのを待ち、手術を行うこともあります。

経済的な負担については、もちろんある程度のお金はかかりますが、日本は入院をしても個人の負担はそこまで大きくありません。内科の入院であれば1日1万円くらいの金額になります。そういったものはすぐに高額医療の上限などに引っかかり頭打ちになりますので、治療自体ではそれほどものすごい負担にはならないと思います。

荻上 糖尿病は症状が出るのは病状が進行してからとのことですが、健康診断などで早期発見することはできるのでしょうか 。

大杉 はい。ただ、初期の段階では症状がないので、深刻に考えず、忙しく過ごしているあいだに病状が深刻化してしまうケースがとても多いです。

荻上 早期発見だけではなくて、通院しやすい社会環境を作っていくことも重要な課題なのですね。

大杉 いかにもです。

荻上 体験者の方からは、四肢の壊死や網膜症などさまざまな合併症を発症しているというお話もありました。

大杉 目の症状は、血糖値の高さを放っておけばほぼ確実に出てきます。足の壊死、もしくは壊疽といわれる症状も、糖尿病の合併症です。壊疽の過程として、真っ先に出るのは神経障害で、徐々に感覚がなくなり、多少のケガがあっても自分では気づかなくなります。さらに、治癒の力も落ちるので、少し赤く腫れている程度の傷が治らず、どんどん広がっていくことなどもあります。

荻上 いろいろと合併症を併発しだすと、精神衛生上もよくないと思います。そうした精神的な面が影響してくることもあるのでしょうか。

大杉 糖尿病の場合は双方向の関係があります。糖尿病があって、例えば治療の負担がある。さらに合併症が進んでしまい、それを苦に感じてうつになる方というのは健康な方よりも増えます。一方で、うつを患っている方は活力が湧かずどうしても糖尿病の治療からも距離を置きがちです。結果、症状が悪くなる、ということも起こっています。悪循環が起こってしまいますね。

荻上 糖尿病は完治する病気なのでしょうか。

大杉 一定期間の治療後、まったく病気のことを忘れ去ることができるという意味での完治は残念ながら今はできません。糖尿病の影響が出ないように、病状をコントロールするという方法になります。今の医療では付き合い続けるのが最前の方法です。

荻上 それは毎日服薬したり、頻繁に通院したりということになるのでしょうか。

大杉 血糖値が高かったり、1型の糖尿病であると、生きていくためにはインスリン注射が必要になります。こうした方は通院回数も頻繁になり、治療も複雑になります。

荻上 さらに質問が来ています。

「通院の際、アルコール依存の患者さんの中に糖尿病を併発している方を多く見かけました。アルコールと糖尿病の関係が知りたいです」

大杉 これにはさまざまな議論があります。一説では、アルコールを摂取しすぎると、肝臓と膵臓に及ぼしまします。膵臓はインスリンという血糖値を下げてくれるホルモンを出している臓器です。そこがダメージを受けることでインスリンが出にくくなる。結果糖尿病になりやすくなる、ということが考えられます。同じく肝臓も血糖値をコントロールする上で非常に重要な役割を果たしているので、アルコールによる影響で調節ができなくなり、糖尿病になりやすくなるなるようです。

 

 

糖尿病は裕福な人の病気?

荻上 糖尿病の話の背景には遺伝や家庭環境が関わっているとのことでした。糖尿病の分析は、こうした遺伝要素や家族要素などを細かく見ていく必要があるのでしょうか。

大杉 そうですね。以前糖尿病は偏見で「食事を自由に食べられて、自分では身体を動かす必要がない人がなる病気」でした。しかし、先ほどの5億人6億人いう糖尿病の推計からもわかる通り、貧困に喘ぐ国でも糖尿病患者が増加しています。これは大きな謎であると同時に、今後の分析の課題とされています。

荻上 そのあたりの背景について新たなゲストの方に伺っていきたいと思います。『健康格差社会」を生き抜く』などの著書がある千葉大学予防医学センター教授の近藤克則さんです。よろしくお願いします。

近藤 よろしくお願いします。

荻上 糖尿病の印象と現実の違いについてお話がありましたが、この点近藤さんはいかがお考えですか。

近藤 糖尿病というと、かつては「贅沢病」と言われていました。今でも生活習慣が悪い人がなる病気だから自業自得といった声があります。しかし、こうした認識は科学的な知見から事実誤認ということがわかっています。

確かに糖尿病には生活習慣も影響する一つの要素です。しかしそれ以外にも、遺伝子や暮らしている環境などが関係してきます。さらに最近は、出生時体重が少ない人ほど糖尿病になりやすいという関係がわかってきて、話題になっています。

荻上 生まれながらになりやすい人がいると。

近藤 そうです。ですので、成人期以降の生活習慣だけで糖尿病になるというのは、明らかに事実に基づかない偏見です。

荻上 糖尿病は自業自得と認識され、偏見を持たれることもあるようですが、この点についてはいかがですか。

近藤 ふたつの大事な要素を見落としています。ひとつは環境の重要性です。例えば非正規雇用の人が正規雇用の人に比べて糖尿病の合併症が多いという点を捉えて、非正規雇用の人が生活に気をつけてないのではないか、という発言を聞くことがあります。しかし、例えばヘルシーメニューを出している社員食堂がある会社なのに、非正規社員は「正社員じゃないから」と入れてもらえない会社があるそうです。公園のそばに暮らしている人のほうが運動頻度が多いことがわかっていますが、そういう環境の方が家賃も高い。つまり、健康に良い環境へのアクセスの良し悪しも考える必要があります。

荻上 健康を気に掛ける余裕があるか、どのように健康を維持すればいいのか知識があるか、幼少期からそういったことが自然と学習できる環境にあったかなど、さまざまな要因が絡んできそうです。

近藤 その通りです。さらに付け加えますと、お母さんネズミのお腹のときにいるときに飢餓状態にさらすと、子ネズミのインスリン感受性が変わってしまうという研究があります。生まれる前に置かれた状況でも大きな影響があることがわかってきています。

荻上 生前の親の健康状態が、子どもの病気のなりやすさに関わってくる。こうした要因の複雑性は糖尿病以外の病気にも言えるのでしょうか。

近藤 糖尿病以外にも心臓病はじめ、多くの病気についてこうしたことが言えます。

荻上 糖尿病へのなりやすさについては、どのような研究があるのでしょうか。

近藤 糖尿病に関しては、先ほどの、出生時体重が小さい方ほどリスクが高いと言う人間を対象に追跡したイギリスの研究があります。そのリスクは64年間で5倍以上でした。オランダでも、第二次世界大戦期の1945~46年に大飢饉に襲われた冬に生まれた子どもたちは大人になってから心筋梗塞やコレステロール異常が多いなどの研究もあります。

荻上 経済状況の影響という点では、個人の経済状況だけではなく、その社会の経済状況も影響してくるのですか。

近藤 そうした研究も進んできています。社会経済的な格差が大きい国と小さい国、例えばアメリカと北欧を比べると、格差が大きい国のほうがお金持ちも含めて死亡率が高いという研究が出てきています。

荻上 格差が大きいと、お金持ちも含めてそういう病気になりやすい。

近藤 はい。いろいろな理由が議論されていますが、一説には格差が大きい社会のほうが競争が激しく、ハラハラやドキドキなど心理的な不安やストレスが大きいことが関係するのではないかと言われています。

いわゆる勝ち組の方も、激しい競争の中で勝ち続けないといつ転落するかわからない状況です。不安にさらされて、走り続けないといけない。一方で北欧のように「なんとかなる」という安心感の大きい国では心持が大きく違うのではないでしょうか。

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近藤氏

貧困と結びつく糖尿病

荻上 糖尿病は実は貧困な国ほどなりやすいとのことでしたが、この辺りはいかがですか。

近藤 時代によっても違うことがわかっています。途上国のような国ではお金持ちのほうがお腹いっぱい食べられて、車を乗り回して歩かないということで、富裕層のほうに糖尿病が多い傾向がありました。しかしある程度以上豊かになってくると、その状況が逆転してくる。さまざまなものが絡んでいますので、なかなか一筋縄では説明が難しいところです。

荻上 糖尿病の場合、貧しさはどのようにその発症につながっていくのですか。

近藤 食事と運動の影響があることは明確にわかっています。例えば食事でいうと低所得の方ほど野菜などの摂取頻度が少なく、炭水化物の摂取量が多く糖尿病のリスクが上がります。さらに子どもの頃に生活が苦しい経験をした人たちほど、高齢期になっても野菜の摂取頻度が少ないこともわかってきました。

運動についても、やはり社会経済的に豊かな人のほうが運動しています。フィットネスクラブに通ったり、健康を気づかって歩くように意識したりする人が多いようです。

荻上 食事、運動とくると睡眠も気になります。

近藤 睡眠も社会経済的な背景により大きく異なることがわかっています。明日の生活が不安では安眠できません。考えてみれば睡眠障害になるのも不思議ではありません。

荻上 糖尿病を巡る環境を改善していくためにはどのような対策が必要だとお感じですか。

近藤 これまで、知識を広めて,本人に気を付けてもらうということを中心に対策をしていきました。しかし、余裕のない方ほど、健康のことまで意識がまわりません。今後は、生育歴や環境に対するアプローチと組み合わせることが重要だと思っています。

荻上 貧困対策や教育、育児支援などさまざまな社会的インフラの整備も重要になりそうです。一方で、糖尿病は自己責任だから、医療費や生活保護をカットしようという議論も見受けられます。この点についてはいかがですか。

近藤 申し上げた通り、糖尿病は本人が選択した生活習慣だけで決まるものではありません。それ以外の要素が大きく影響している。自己責任以外の社会の側の責任も合わせて考えるべきではないでしょうか。

荻上 大杉さん、近藤さんのご指摘を受けていかがでしょうか。

大杉 戦後70年ほどの間に日本で起きたことは、今の近藤さんのご解説でほとんど説明つくと思います。さらに、今年ノーベル経済学賞をとったアメリカのリチャード・セイラーという行動経済学者がいますが、彼が唱えているの概念である、選択アーキテクトを視野に入れてもいいかもしれません。意志の力で物事を改善しようとするのではなく、合理的な判断をする結果としてよい結果に結びつくような構造をつくるということです。糖尿病に限らず、生活習慣病対策などもそういった視点から広め、進めていくべきではないかと思います。

理解を深め、糖尿病になりにくい社会へ

荻上 糖尿病の治療の面では具体的にはどのようなことが行われているのでしょうか。

大杉 その方の病気の成り立ちによりさまざまです。インスリンを使わないと生命に危険が及ぶ方もいれば、薬が必要なく、食事や運動に気を使うだけで十分血糖コントロールがつく方もいます。あとは、生活の改善ですが、これは本当に患者さんごとに異なる治療法になります。ただどのような治療をされていても、薬を使っていても、やはり食事に気を付けて、いくばくかの運動をすると、さらに糖尿病が良くなる方が多いです。

荻上 リスナーから小児糖尿病や妊娠糖尿病の体験談もいただいております。これらはどういったものなのでしょうか。

大杉 小児糖尿病は先ほど言った1型で、インスリン依存の糖尿病のことだと思われます。お母様が、自分のせいで子どもが糖尿病になったのではないかと罪悪感を持たれて、必死に治療される方は多いです。ただ、小児の糖尿病は大人の糖尿病と違い、合併症がどんどん進むということは少ないと言われています。

妊娠糖尿病は、実は今年の世界糖尿病デーのテーマで、啓発に力が入っている病気です。これは妊娠される女性の年齢が高くなっていることと関係があると考えられています。胎児は母体からの栄養に依存するわけですが、そうすると、さまざまなホルモンを出して、母体の血糖値を上げようとします。ある程度母体の年齢が上がると、そういったストレスにさらされたときに血糖値が上がってしまう方が一定数出るのです。

妊娠糖尿病は妊娠中であれば食事に気をつけることによって、ほとんどの場合お母さんにも子どもにも影響がないと考えられています。ただ、気をつけなくてはならないのが、これは一種、お母さんがストレステストにさらされている状況なので、残念ながら出産後、糖尿病になる方の確率が高いです。定期的な検診をお勧めします。

荻上 リスナーからの質問です。

「糖尿病の食事療法としてカロリー制限と糖質制限がありますが、健康雑誌を見ると意見が割れています。どちらが糖尿病の改善に有効なのでしょうか。」

大杉 二者択一でどちらが正しいかと聞かれると、実は両方とも正しいです。当然、糖質もカロリーですから、過剰な糖質を下げるイコール、カロリー制限になります。ただ、糖質脂質タンパク質とあるうち、どのようにカロリーをとったらいいかはわかっていない部分があり、実はこれも個人差が大きいと言われています。ですが、あまり過剰にどれか栄養素をとらなくするようなとり方、それから摂取エネルギー自体をものすごく低くするようなものはお勧めできません。

荻上 これからの課題はどうお感じになりますか。

大杉 まずは皆さんに糖尿病のことをよく知ってほしいです。糖尿病になると周囲から偏見をもたれたり、いろいろとうるさく言われるのではないかと気になって、検診などの一歩を踏み出せない方も多いのではないかと思います。ですから、選択アーキテクトなども踏まえて、こんなに簡単なんだ、こうすればよかったんだというふうな社会になっていけばいいと思います。

荻上 大杉さん、近藤さん、ありがとうございました。

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近藤克則(こんどう・かつのり)

社会疫学

大杉満(おおすぎ・みつる)

糖尿病研究

世界糖尿病デーに知る、糖尿病のいま / 大杉満×近藤克則×荻上チキ | SYNODOS -シノドス-

看護師の書いた糖尿闘病記
夫の糖尿病と闘い、克服していった生々しい記録。勇気が出ます
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