1型糖尿病で国体王者…

自転車・田仲さん「マイナスにならないと証明したい」

2018年3月28日

 1型糖尿病を抱えながら、昨年秋の国体自転車競技で優勝した18歳の選手がいる。大分市出身の 田仲

駿太さんだ。今春、強豪の 鹿屋体育大学(鹿児島県)に進学して競技を続け、「五輪や世界選手権で活躍したい」と世界を目指す。

 田仲さんは小学2年のとき急に、のどが渇きやすくトイレが近くなった。体重も減っていく。血糖を調整するインスリンが、 膵臓から十分に分泌されない1型糖尿病だった。

 小3の夏、糖尿病の子どもが集まるキャンプに参加した。インスリンを打って元気に過ごす先輩と接し、「自分でコントロールすれば大丈夫」と気づいた。

 別府翔青高校(大分県別府市)で、興味があった自転車競技部に入部した。短距離が専門で、3年の国体では少年男子ケイリンで優勝。自転車競技で多くの五輪選手を生んだ同大に進学を果たした。

 練習前に血糖値を測り、力を最も出せる状態を手探りで見つけてきた。仲間に1型糖尿病を伝えており、「知らず知らず低血糖になり、仲間が気づいて助けられたこともある」と話す。

 インスリン製造販売で世界最大手の製薬会社「ノボノルディスクファーマ」(東京)に活躍が認められ、海外遠征費などの支援を受けることになった。

 田仲さんは「もっと強くなり、1型糖尿病は競技でマイナスにならないことを証明したい」と話す。

1型糖尿病で国体王者…自転車・田仲さん「マイナスにならないと証明したい」 : yomiDr. / ヨミドクター(読売新聞)

看護師の書いた糖尿闘病記
夫の糖尿病と闘い、克服していった生々しい記録。勇気が出ます
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白鷹山、嘉風の言葉で奮起=大相撲

 大相撲夏場所(5月13日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議で新十両昇進が決まった白鷹山(22)=本名斎藤亨将、山形県出身、高田川部屋=が28日、大阪市内で記者会見し「ようやく上がれたという実感が湧いてきた」と喜びを語った。
 2016年夏場所以来となる2度目の東幕下筆頭で関取の座をつかんだ。この間、糖尿病に苦しみ体重が約40キロも激減した。転機は1年ほど前。連合稽古で幕内嘉風に弱音をこぼすと、「何を言ってるんだ。常に今が全盛期なんだ」と言われて目が覚めた。
 師匠の高田川親方(元関脇安芸乃島)は、腕力や体の柔らかさ、腰の重さを特長に挙げ「末恐ろしい能力を持っている」と大きな期待を寄せた。 (2018/03/28-19:48)

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炭水化物もお肉もお酒もガマンしない!

1日3分の簡単エクササイズで健康を取り戻す!

 

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『食事をガマンしないで血糖値を下げる方法』(加藤雅俊/マガジンハウス)

 

 高血糖のリスクや予防法をまとめた『食事をガマンしないで血糖値を下げる方法』が、2018年3月15日(木)に発売された。

 著者は「予防医療」の第一人者としても知られる加藤雅俊。同書では、血糖値と糖尿病の関係や糖尿病に関する知識、“1日3分でOK”の血糖値を下げるためのエクササイズを紹介していく。

エア縄跳び

 眠っている筋肉を目覚めさせ、糖の燃焼を促すには「エア縄跳び」が効果的。まず縄跳びのロープを持っているイメージで、両足は軽く開いて立つ。そして手首を回しながら、はずみをつけて大きくジャンプしよう。これを20秒間続ければOK。リズムよく、スピーディに行うのがポイントだ。

ひざキック

「ひざキック」は、キックボクシングをイメージしたエクササイズ。はじめに、両腕を軽く曲げ、両足を肩幅くらいに開いて立つ。その後、右に上半身を大きくひねると同時に、太ももを蹴り上げて左ひじで右ひざに軽くタッチする。これを左右両方、20秒ずつ繰り返せば完了。

エアバスケ

 バスケットボールのシュートをイメージしたエクササイズ。両足を肩幅くらいに開き、手にバスケットボールを持っているイメージで腰を落とす。手を振り上げて大きく右側に伸びあがり、再び腰を落としたら、左側に向けて同じ動きをしよう。20秒間、テンポを意識しながら続けるのがポイント。

空腹時血糖値がぐんと下がったという報告が続々!

モニターがエクササイズを実践したところ、驚きの結果が明らかになった。

※カッコ内は実践した期間

Sさん52歳男性…191→112mg/dL(1週間)

Sさん58歳男性…116→92mg/dL(1週間)

Aさん49歳男性…134→115mg/dL(1週間)

Wさん65歳女性…137→126mg/dL(2週間)

Tさん58歳女性…108→100mg/dL(2週間)

 結果を見ると、短期間で明らかに血糖値が下がっている。しかも、みな食事制限は一切行っていないという。同書を参考に、高血糖を解消する簡単エクササイズを取り入れてみてはいかが?

※掲載内容は変更になる場合があります。

ダ・ヴィンチニュース

炭水化物もお肉もお酒もガマンしない! 1日3分の簡単エクササイズで健康を取り戻す! | ダ・ヴィンチニュース

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糖尿病によるがんの増加警戒

2018/3/28付

日本経済新聞 夕刊

 肥満や糖尿病はがんのリスクを高めます。2017年末にも「全世界のがんの約6%は糖尿病と肥満が原因」とする研究結果を海外の研究チームが発表しました。とくに関連が深いがんでは比率は高く、男性の肝臓がんでは23.3%、子宮体がんでは38.4%が肥満や糖尿病に起因すると推計しています。さらにこの比率は35年にはそれぞれ34.3%、47.9%にまで上昇すると予測しています。

日本経済新聞

(がん社会を診る)糖尿病によるがんの増加警戒 中川恵一 :日本経済新聞

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ブラジルの糖尿病関連支出 2030年には現在の倍に

Nádia Sayuri

 

 ドイツのゲッティンゲン大学との提携により英国のキングス大学が実施した世界の糖尿病に関する調査結果が23日に公表された。調査結果では、ブラジルでは糖尿病患者の増加により、この疾患の直接的および間接的なコストが2030年まで倍増する可能性があると指摘されている。ニュースサイトG1が23日付で伝えた。

 同調査では180カ国のデータを収集し、糖尿病の医療治療費に加えて、労働者の生産性の低下や疾患による早期死亡、心臓病などの疾患との関連性といった経済活動への影響も考慮に入れている。

 この調査によると、2015年のブラジルにおける糖尿病に関連した支出は577億ドル(1900億レアル)となっている。調査ではこのコストが、30年までに、控えめに見積もって970億ドル、最悪のシナリオでは1230億ドル(4060億レアル)に上昇する可能性があるとしている。

 この調査の共著者で、キングス大学グローバルヘルスセンターのジャスティン・デイビス教授によれば、国内総生産(GDP)に占める割合でみると、ブラジルは糖尿病に対する支出が世界で最も高い国の一つだという。同教授は、「この疾患は、次の世界的な流行病として考えられており、大部分の国々で増加している。そして、誰もそれに対処する事ができていない」と付け加えている。

 世界保健機関(WHO)は、糖尿病について、失明、腎不全、心臓病、脳卒中、そして身体の部位切断の原因となりうると指摘している。

 デイビス教授は、ブラジル人のケースを特別に調査してはいないとしながらも、糖尿病の増加について、国民の肥満と関係している可能性に触れている。

 保健省の16年のデータによると、ブラジル人の肥満の割合は100人あたり20人となっている。こうした状況には、健康的な食生活の意識が高まっているにもかかわらず、ファストフードや超加工食品(ビスケット、清涼飲料水、スナック食品など)などの過剰な摂取が関連していると考えられる。同教授はまた、手軽な食べ物や車での移動といった生活環境や、人々が生活レベルの向上に伴ってより多くの加工食品を摂取するようになっていることも関係しているとの見方を示している。

2018年3月28日付け

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ブラジルの糖尿病関連支出 2030年には現在の倍に – サンパウロ新聞

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糖尿病・肥満が「うつ病」リスクを上昇させる 

日本人1万人を調査

 

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 糖尿病や肥満の人はうつ病の発症リスクが高いという、約1万2,000人の日本人を対象とした調査結果を、国立精神・神経医療研究センターなどが発表した。

うつ病の人には糖尿病や肥満、脂質異常症が多い

 国立精神・神経医療研究センターなどの研究グループは、日本人を対象とした大規模なウェブ調査により、体格指数(BMI)による分類、メタボリックシンドローム関連疾患、食生活・運動といった生活習慣とうつ病との関連について調査した。

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 その結果、うつ病になったことがあると答えた人はそうでない人と比較して、2型糖尿病や肥満、脂質異常症が多く、間食や夜食の頻度が高いことが分かった。一方、朝食を食べる頻度や中等度と強度の運動をしている頻度が少ないことが明らかになった。

 体重コントロール、肥満やメタボリックシンドロームと関連する疾患の治療や予防、朝食をしっかり摂り、間食や夜食を控え、運動を心がけることが、うつ病の予防につながる可能性がある。

 これまでうつ病の治療や予防として、服薬やストレスの対処などが重要であることが指摘されているが、今回の研究により、それらに加えて栄養学的アプローチもうつ病の治療や予防において重要な役割を果たす可能性があることが明らかになった。

 

肥満や糖尿病がうつ病に関連

 うつ病は、気分の落ち込みや興味・関心の低下、不眠といった諸症状を呈し、休職や自殺などのリスクを高める重大な疾患だ。世界の時点有病率は4.4%で、およそ20人に1人がうつ病であるという報告がある。

 うつ病は脳の病気と考えられているが、近年、食事や運動といった生活習慣や肥満やメタボリックシンドローム、2型糖尿病などの生活習慣病がうつ病の発症リスクと関連することが分かってきた。

 そこで研究グループは、うつ病患者と対照者を含む1万1,876人の日本人を対象とした大規模なウェブ調査な実施し、うつ病と体格、肥満、2型糖尿病などの生活習慣の関連について総合的に検討した。

 調査参加者のうち、うつ病に罹患したことがあると答えたのは1,000人で、残りの1万0,876人を比較対照群とした。

うつ病の人では糖尿病が1.48倍に上昇

 心理的ストレスレベルの簡易的な指標としては日本語版K6テスト値を用い、BMI値は身長と体重から計算、18.5未満を体重不足、18.5~25未満を正常体格、25~30未満を過体重、30以上を肥満とする欧米の定義を用いた。

 朝食や間食・夜食の頻度は4点評価(まれ、1~2日/週、3~4日/週、ほぼ毎日)によって行われ、軽度、中等度、強度運動および飲酒の頻度は、週当たりその活動に費やした日数で評価した。

 その結果、うつ病に罹患したと答えた人たち(うつ病群)とそうでない人たち(対照群)のK6テストのスコアの平均はそれぞれ14.1点と9.8点で、うつ病群は対照群と比較して、ストレス症状が強いことが分かった。

 さらに、うつ病群では対照群と比較して、BMI30以上の肥満の割合が対照者と比べ1.61倍に上昇し(95%信頼区間 1.25~2.08)、正常体格(BMI 18.5~25未満)の割合は0.76倍に低下した(同 0.67~0.87)。また、BMI 18.5未満の体重不足もうつ病群に多かったという。

 メタボリックシンドローム関連疾患のうち、脂質異常症の人の割合は、うつ病群では対照群と比べて1.53倍に増えた(同 1.27~1.84)。

 また、うつ病群では糖尿病も発症している人が1.48倍に増えた(同 1.06~2.06)。高血圧とうつ病との間に有意な関連はみられなかった。

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うつ病の人は「間食・夜食」「朝食抜き」「運動不足」が多い

 食生活習慣ついては、うつ病患者では、間食・夜食の頻度が有意に高く、朝食の頻度が有意に低くなった。

 うつ病群ででは、朝食をほぼ毎日食べる人の割合は、食べることがまれであると答えた人に比べ0.65倍と少なかった(同 0.54~0.77)。

 反対に、間食や夜食をほぼ毎日食べる人は、まれにしか食べない人に比べ1.43倍と多かった(同 1.20~1.70)。

 また、運動については、中等度の運動をしている人の割合は0.82倍(同 0.72~0.94)、強度の運動をしている人では0.78倍(同 0.68~0.90)と、有意に少なかった。

 うつ病患者では、ストレスによる食欲低下によって「やせ」となる群とストレス太りを示す群の両極があると考えられる。

生活習慣の改善がうつ病の病状改善につながる

 今回の調査で、うつ病患者のメンタルヘルスで、朝食や適度な運動が重要であり、余分な食事やそれに伴う肥満は有害である可能性が示された。

 「体重コントロール、メタボリックシンドロームや肥満への対処、生活習慣の改善がうつ病の病状改善につながる可能性があります。今後は、うつ病と関連する潜在的なリスク因子について、前向き研究で調査することが期待されます」と、研究者は述べている。

 研究は、国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第三部の功刀浩部長および秀瀬真輔氏、ジーンクエストの齋藤憲司氏らの研究グループによるもので、医学誌「Journal of Psychiatric Research」に発表された。 国立精神・神経医療研究センター

Association of depression with body mass index classification, metabolic disease, and lifestyle: a web-based survey involving 11,876 Japanese people(Journal of Psychiatric Research 2018年3月19日)

糖尿病・肥満が「うつ病」リスクを上昇させる 日本人1万人を調査 | ニュース・資料室 | 糖尿病ネットワーク

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長期間の授乳が糖尿病に保護的作用

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【海外短報】

 高齢女性を対象にした研究で、1年間の授乳歴で糖尿病発症リスクが3~15%低下することが示唆されている。しかし、これらの研究では患者の自己報告に基づく糖尿病を対象にしていた。同グループは、出産可能年齢の女性を長期間追跡。妊娠糖尿病(GDM)や糖尿病家族歴を含む種々の交絡因子を補正し、出産後の累積授乳期間と診断が確定した糖尿病発症との関係を検討した。

 対象はCoronary Artery Risk Develop­ment in Young Adults(CARDIA)試験に参加した18~30歳の米国人女性のうち、1985~86年の登録時に糖尿病がなく、登録後に1回以上の出産経験があり、2016年までの30年間に糖尿病の検査を最高で7回受けた1,238例(平均年齢24.2歳、黒人615例)。累積授乳期間により授乳歴なし(対照群)、6カ月未満群、6カ月以上12カ月未満群、12カ月以上群に分類。主要評価項目は、1,000人・年当たりの糖尿病発症率と補正相対ハザード(aRH)とした。

 2万7,598人・年の追跡期間中に182例が糖尿病を発症し、1,000人・年当たりの発症率は全体で6.6例、GDM歴がある群では18.0例、GDM歴がない群では5.1例だった。

 解析の結果、授乳期間は糖尿病発症と強い段階的な逆相関を示し、対照群に対するaRHは6カ月未満群が0.75(95%CI 0.51~1.09)、6カ月以上12カ月未満群が0.52(同0.31~0.87)、12カ月以上群が0.53(同0.29~0.98)であった(傾向性のP=0.01)。

(編集部)

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長期間の授乳が糖尿病に保護的作用|医療ニュース|Medical Tribune

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インスリン細胞移植法新たに開発 

太もも付け根に 糖尿病マウスが完治 福大と理研チーム

2018年03月26日 11時00分

 福岡大と理化学研究所のチームは、インスリン注射が必要な重症糖尿病患者への膵島(すいとう)移植治療について、従来の肝臓よりも効果的で安全な鼠径(そけい)部(太ももの付け根)への移植法の開発に、マウス実験で成功したと発表した。安波(やすなみ)洋一福岡大教授は「次はサルで実験し、ヒトへの応用を目指したい」としている。

 膵島は膵臓(すいぞう)にあり、体内の糖分調整を行うインスリンを分泌する。糖尿病になるとインスリンが働かずに高血糖となり、意識障害や腎不全などを引き起こす。重症の1型糖尿病患者が日々の注射から解放されるには移植しか方法がない。

 膵島移植は2004年から臨床試験として国内6病院で始まり、九州では福岡大のみで実施。点滴で行うため、膵臓そのものの移植より患者への負担が小さいと注目されるが、肝臓の拒絶反応で約6割の膵島細胞が死滅するため、完治には移植を2~3回重ねる必要がある。大きさ0・2ミリの細胞が肝臓内で分散するため経過観察もしにくい。

 チームは肝臓に代わる移植場所を研究。糖尿病マウスの左鼠径部に、別のマウスの膵島を移植したところ、1回で高血糖が改善し、完治。ヒトの膵島をマウスに移植しても完治し、経過も観察しやすいという。

 ただ、日本では臓器提供が少ない。対象となる重症患者は全国に10万人とされるが、膵島移植を受けた患者はまだ25人。鼠径部への移植技術が確立されても、広く患者を救えるかは未知数だ。

=2018/03/19付 西日本新聞朝刊=

九州のニュースなら【西日本新聞】

インスリン細胞移植法新たに開発 太もも付け根に 糖尿病マウスが完治 福大と理研チーム|【西日本新聞】

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自転車に長時間乗らないほうがいいワケ

老化だけではなかった”EDの要因”

加齢が引き起こす体の不調。放置していれば、取り返しのつかない事態を招くこともある。「プレジデント」(2018年1月1日号)より、9つの部位別に、名医による万全の予防策を紹介しよう。第8回のテーマは「勃起不全」――。

生活習慣病と密接に関係している

年齢とともに勃起不全(ED、インポテンツ)の人が増加するのは統計上も明らかです。しかし、老化だけがEDの要因ではありません。

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写真=iStock.com/Dmytro Aksonov

 

EDには器質性と心因性の2つがありますが、器質性の場合はほとんどが、神経や血管の異常でこのメカニズムがうまく機能しなくなった結果だといっていいでしょう。

たとえば、動脈硬化や高脂血症で血管が詰まるとペニスへの血流が阻害されるので、正常な勃起ができなくなります。ペニスの動脈は直径1~2ミリと非常に細いため、動脈硬化が進むと真っ先に詰まるのです。次はもっと太い心臓や脳の血管が詰まって、心筋梗塞脳卒中を起こす可能性もあるのです。

糖尿病も血管や神経に障害を与えるので、EDが起こりやすくなります。糖尿病は初期段階では自覚症状がほとんどなく、気づいたときにはかなり進行してしまっていることも多い怖い病気です。

つまりEDは動脈硬化や糖尿病といった生活習慣病と密接に関係しています。日ごろから食べすぎ、飲みすぎを控え、適度に運動し、十分睡眠をとるという健康的な生活を送ることが、最も効果的なED予防なのです。

とくに、たばこは確実にEDのリスクファクターとなるので、吸わないほうがいいでしょう。たばこには末梢血管を収縮させ血流を悪くするニコチンや、海綿体やペニスの血管内皮障害を引き起こす有害物質が含まれています。さらに、たばこの煙には酸化ストレス(※)を高め老化を促進する活性酸素が多いことが知られています。実際、喫煙者は非喫煙者に比べてEDの発症率が高くなるという各種の調査結果も出ています。

(※)酸化反応により引き起こされる有害な作用。

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肥満・糖尿病でうつ病リスク…運動・食生活影響か

2018年3月24日

 肥満や糖尿病の人は、うつ病の発症リスクが高いとする研究を、国立精神・神経医療研究センター(東京都小平市)などのチームが発表した。運動や食事などの生活習慣がうつ病の治療や予防に重要な役割を果たす可能性があるという。

 チームは2014年9月~17年2月、インターネットを利用して1万1876人にアンケートを実施。このうち、うつ病を経験したという1000人と、残りの約1万1000人を比較し、発症リスクを高める要因を探った。その結果、体格指数(BMI)が30以上の肥満や、18.5未満の体重不足、糖尿病や高脂血症の人でうつ病のリスクが高かった。

 生活習慣では、間食や夜食をほぼ毎日食べている人でリスクが高かった一方、朝食を毎日食べている人はリスクが低かった。また、「ゆっくり泳ぐ」「カートを使わないゴルフ」など中等度以上の運動を習慣的に行っている人も、リスクは低かった。

 研究を進めた同センターの 功刀浩・疾病研究第三部長は「うつ病の一部は、体重のコントロールや生活習慣を見直すことで、病状が改善する可能性がある」と話している。

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照ノ富士「一番嫌な相撲」貴ノ岩事件脳裏よぎり8敗
[2018年3月24日16時18分]

<大相撲春場所>◇14日目◇24日◇エディオンアリーナ大阪

 戦いの舞台を十両に移しての“因縁対決”で元大関が敗れた。西十両5枚目の照ノ富士(26=伊勢ケ浜)が、同12枚目の貴ノ岩(28=貴乃花)と対戦。力なく押し出されて6勝8敗と負け越しが決まった。

 昨年10月25日夜、巡業先の鳥取市内で、貴ノ岩が横綱日馬富士(当時)から暴行を受けた傷害事件。現場には照ノ富士もいた。事件当時は番付で照ノ富士は大関、貴ノ岩は東前頭9枚目だった。照ノ富士はケガや糖尿病で、貴ノ岩は負傷がいえず2場所連続全休。そして迎えた今場所、事件やケガがなければ幕内後半戦で当たってもおかしくない両者が、十両の土俵で対戦した。

 照ノ富士の相撲は、明らかに力が入っていなかった。四つに組み止めるのか、突き押しで攻めるのか、中途半端なまま左腕をはね上げられると、あっけなく体を崩され土俵を割った。

 事件のことは触れにくい。だが、そんなデリケートな部分を照ノ富士は自ら切り出した。「いろいろなことを考えすぎた。相撲界に入って一番、嫌な相撲だった。土俵に上がるまでは、そうでもなかったけど、土俵に上がった瞬間からね。いろいろ入ってきた、頭にね」。モンゴル出身力士の先輩でもある被害者の貴ノ岩、思い出したくもないあの事件現場、加害者として責任をとった部屋の元横綱日馬富士関、事件発覚後に世間をにぎわせた騒動…。脳裏をよぎった、それらの人たち、事象に戦う力をそがれてしまったようだ。半年前までは大関だった力士とは別人のような相撲で、照ノ富士は敗れた。

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照ノ富士「一番嫌な相撲」貴ノ岩事件脳裏よぎり8敗 – 大相撲 : 日刊スポーツ

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糖尿病の新たな5つの分類を提案 糖尿病の原因はひとつだけではない

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 糖尿病は5つの病型に分類でき、それぞれに合った治療法を開発すれば、より治療を効果的に行えるようになる可能性がある――。スウェーデンとフィンランドの研究チームがこのほど、こんな提案を発表した。

 研究は医学誌「ランセット糖尿病・内分泌学」に発表された。

糖尿病診断のパラダイムシフト

 糖尿病は現在では大きく「1型糖尿病」と「2型糖尿病」と分類され、それ以外に、特定の疾患が原因で発症する糖尿病、妊娠糖尿病がある。

 スウェーデンとフィンランドの研究チームはこのほど、糖尿病の分類を増やし、全体を5つのタイプに分類するという提案を発表した。

 「糖尿病は考えられている以上に複雑な疾患であることが分かってきました。患者の病態に合わせた個別化された治療が求められています」と、スウェーデンのルンド大学糖尿病・内分泌学部のリーフ グループ教授は言う。

 世界の糖尿病人口は4億2,500万人に上り、2045年までに6億2,900万人に増えると予測されている。適正な治療を行わず、血糖コントロールが不良の状態が続くと、腎不全、網膜症、心筋梗塞、脳卒中、下肢の切断などが引き起こされ、患者とって大きなダメージとなるだけでなく、医療費など社会の負担も重くなる。

 「将来に合併症を起こるのを防ぐために、現在の診断法と糖尿病の分類だけでは十分ではありません」と、グループ教授は指摘する。

ルンド大学が公開しているビデオ

糖尿病診断に革新的変化が起ころうとしている

Paradigm shift in the diagnosis of diabetes

2:05

<div class=”player-unavailable”><h1 class=”message”>エラーが発生しました。</h1><div class=”submessage”><a href=”http://www.youtube.com/watch?v=l3m3-qlCbVI” target=”_blank”>www.youtube.com</a> での動画の視聴をお試しください。また、お使いのブラウザで JavaScript が無効になっている場合は有効にしてください。</div></div>

糖尿病を5つのタイプに分類

 ルンド大学糖尿病センターとフィンランド分子医学研究所などの研究チーム実施している「ANDIS」研究は、スウェーデンのスコーネ県に在住し、新たに糖尿病と診断された患者を対象としている。

 研究チームは、18~97歳の1万4,775人の糖尿病患者を対象に、詳細なデータベースを作成した。データベースには、インスリン分泌、血糖値、抗GAD抗体、インスリンの分泌機能を示すHOMA-β、インスリン抵抗性を示すHOMA-R、発症年齢、BMIなどが含まれる。

 その結果、糖尿病は、それぞれが大きな特徴をもつ5つのタイプに分類できることを明らかにした。

・ グループ1:重度の自己免疫性糖尿病(SAID)

 1型糖尿病、および成人潜在性自己免疫性糖尿病(LADA)に相当する。

 膵臓のβ細胞を攻撃する自己抗体である抗GAD抗体が陽性となっており、自己免疫的な機序により発症する。 ・ グループ2:重度のインスリン欠乏糖尿病(SIDD)

 HbA1C値が高く、インスリン分泌障害および中程度のインスリン抵抗性を特徴とし、肥満は少ない。自己免疫が原因ではない。 ・ グループ3:重度のインスリン抵抗性糖尿病(SIRD)

 肥満および重度のインスリン抵抗性を特徴とする。インスリン分泌は保たれているが、体はそれに反応しなくなっている。併発症の医療費がもっとも高い。 ・ グループ4:軽症の肥満関連糖尿病(MOD)

 肥満はあるもののインスリン抵抗性は軽度で血糖上昇も軽度。比較的若い年齢で罹患する肥満の患者が含まれる。 ・ グループ5:軽症の加齢関連糖尿病(MARD)

 高齢の患者で構成されるグループで、全体の40%を占め、もっとも多い。加齢に伴い血糖値が上昇するが、その程度は軽度。

詳細に診断すれば、適切な治療を早期に始められる

 このうち「成人潜在性自己免疫性糖尿病」(LADA)は、抗GAD抗体が陽性で、最初は2型糖尿病のように徐々に進行するが、その後インスリン分泌が低下して、1型糖尿病と同様の病態となる。

 この5群の分類によると、グループ2では網膜症の発症率がもっとも高く、グループ3では腎障害の発症率がもっとも高いことも判明した。合併症のリスクの高い患者には、検査の頻度を増やして、適切な治療を行うことが求められる。

 「これまでは、たとえばインスリン療法が必要な患者にインスリンを処方するのが遅れるなど、適切な治療を適時に行えないケースがありました。合併症を発見するための検査が遅れたケースもあります。もっと詳細に診断できるようになれば、適切な治療を早期に始められるようになります」と、グループ教授は言う。

 「糖尿病の分類を細分化することで、将来に合併症が起こるリスクも、より正確に分かるようになります。適切な診断により、より良い治療を目指すことが理想的なシナリオです」と、付け加えている。

中国とインドでも大規模な調査を予定

 ただし、今回の研究は北欧の患者が対象で、たとえばアジア系の患者の病態が異なるなど、世界各地の状況はかなり違うため、すぐに糖尿病治療が変わるわけではない。

 スウェーデンとフィンランドだけの比較でも、データの傾向には若干の違いがあったという。

 研究チームは、異なる民族的な背景をもつ患者でも類似の分類が可能かどうかを調べるために、中国とインドで大規模な調査を行うことも予定している。

 「研究を長く続けるほど、より良好なデータを得られるようになります。世界的には遺伝子や地域の環境による影響で、グループ分類がもっと増える可能性もあります」と、ルンド大学のエマ アクスイト准教授は言う。

 「いずれにせよ、個々の患者に合った治療を行えるようにするために、糖尿病の病型の分類を増やすことは大きな意義があります」と、アクスイト准教授は結論している。 Paradigm shift in the diagnosis of diabetes(ルンド大学 2018年3月2日)

Clustering of adult-onset diabetes into novel subgroups guides therapy and improves projection of outcome(Lancet Diabetes & Endocrinology 2018年3月1日)

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 京都大学は、糖尿病で壊死した皮膚の再生に有効な人工皮膚が2018年4月に承認されたと発表した。治療が難しい「糖尿病性潰瘍」に効果があり、傷口に貼ると周囲の組織の治癒を促す機能があるという。数ヵ月後の発売を目指している。

治療が難しい「糖尿病性潰瘍」に効果

 人工皮膚の開発は、京都大学の鈴木茂彦・名誉教授、坂本道治・医学部附属病院特定講師、森本尚樹・医学部非常勤講師(関西医科大学准教授)らの研究グループによるもので、繊維メーカーのグンゼが製造した。
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 糖尿病患者は、血流の悪化などで足に治療が困難な皮膚潰瘍を生じやすく、壊死が進むと切断のリスクがある。人工皮膚を用いた皮膚再生の治療法があるが、難治性の傷口だと感染症を起こしやすく、利用できなかった。

 研究グループは、皮膚の再生を促す細胞成長因子「bFGF」に注目。bFGFには、線維芽細胞、血管内皮細胞および表皮細胞の増殖を促進する作用がある。

 新たに開発した人工皮膚は、bFGFを吸着して、1週間以上かけてゆっくりと放出する機能がある。

 京都大学病院臨床研究総合センター(iACT)の支援を受けて、2010年からこの機能性人工皮膚の医師主導治験を実施し、機能性人工皮膚の治療効果は細胞を加えた人工皮膚と同等であることを確認した。

 このほど新規医療機器として製造承認された。発売は数ヵ月先となるが、「糖尿病性潰瘍」を含めた皮膚再生治療に対する新たな効果的な治療法になるという。

「糖尿病性潰瘍」は足切断のリスクがある

 「難治性皮膚潰瘍」は、大きな皮膚の欠損や、創傷治癒機転が働きにくくなった傷で、治癒に長い時間がかかる、あるいは治癒しないことがある。代表的な難治性皮膚潰瘍に「糖尿病性潰瘍」がある。

 糖尿病の合併症である糖尿病性潰瘍は大きな問題となっており、血糖コントロール、血行再建術、創処置(抗菌剤、皮膚潰瘍治療薬、創傷被覆材など)を行っても、うまく治癒せず、四肢切断手術(足趾切断、下腿切断、手指切断など)を行わざるを得ないことが多い。

細胞成長因子を吸着・徐放する人工皮膚

 開発のもととなったのは、鈴木茂彦・名誉教授らによって開発された、コラーゲンスポンジをシリコーンフィルムで覆った二層構造をもつ人工皮膚。

 皮膚が欠損した創面に人工皮膚を貼付すると、皮膚再生に必要な細胞や毛細血管がコラーゲンスポンジ内に入り込み、患者自身の擬似真皮が新生され、スポンジ自体は吸収されてなくなる。

 しかし、この人工皮膚治療は感染に弱く、血行が不良な創面ではうまく皮膚が再生されないという欠点がある。このため、糖尿病性潰瘍などでは効果が十分ではなかった。

 また、患者の細胞を培養して人工皮膚に含ませる細胞治療では、皮膚再生は促進されるが、治療費が非常に高く、一般的な治療方法として実施するには高いハードルがある。

 そこで、京都大学の研究チームは従来の人工皮膚を改良し、難治性潰瘍治療薬として広く用いられている「塩基性線維芽細胞増殖因子」(bFGF)を吸着して、1週間以上かけてゆっくりと放出(徐放)する人工皮膚を開発した。

京大病院で医師自らが治験を実施

 2001年に承認された「フィブラストスプレー」は、日本初のbFGF製剤。京都大学は2005年頃に、フィブラストスプレーを人工皮膚に吸着させる技術を考案し、基礎研究を行ってきた。

 基礎検討の結果、フィブラストスプレー通常投与量の1週間分から2週間分を新規機能性人工皮膚に含ませると、増殖因子の効果がおおよそ10日間程度持続することが分かった。

 また、従来の人工皮膚では潰瘍からの血流再開に時間がかかり感染することがあったが、機能性人工皮膚では従来の人工皮膚と比較して2分の1から3分の1の期間で擬似真皮が形成されることを非臨床研究で確認した。

 この機能性人工皮膚が保険治療として広く使用されるようにするためには、医療機器として承認を得る必要がある。医療機器である機能性人工皮膚と医薬品であるbFGFを併用する学術的に高度な臨床試験であり、京大病院で医師自らが治験を行う医師主導治験を計画した。

 人工皮膚の製造はグンゼが担当、治験に必要なさまざまな準備は京大病院臨床研究総合センター(iACT)が支援を行った。

皮膚再生以外の再生医療にも応用可能

 2010年から2011年にかけて医師主導の治験を実施し、その成果をもとに、グンゼよりPMDA(医薬品医療機器総合機構)に医療機器として承認申請を行い、承認を得られることになった。

 細胞成長因子を吸着し徐放することが確認された人工皮膚はこの製品が世界初だ。細胞を含む製品は海外にもあるが、それらに比べるとコストは10分の1程度に抑えることができる。また、細胞製品のような輸送・保管時の厳重な温度管理、有効に使用できる期限の短さなどの問題もない。

 このため、皮膚再生治療を必要とする患者に、適切な時期に適切な使用ができる。また、今回使用したbFGF以外の成長因子も吸着することが可能であることも確認しており、皮膚再生分野以外の再生医療にも応用も可能だ。

京都大学医学部附属病院

京都大学医学部附属病院 臨床研究総合センター

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号外 「A1c目標7-8%」のACP新推奨を斬る!

数値の独り歩きに注意 能登 洋(聖路加国際病院)

 

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斬新な推奨内容

 2018年3月、米国内科学会(ACP)は成人2型糖尿病治療ガイダンス(以下、本ガイドライン)とその患者向けのサマリを発表しました(表11)。HbA1cの一般目標値を7-8%などとするもので、以下の点で思い切った改訂と言えるでしょう(「A1c『成人7-8%』『80歳以上は目標撤廃』」参照)。

  • 一般的目標HbA1c値の下限値も設定。しかも、下限値は従来の目標値(7.0%未満)より高い
  • 薬物療法の強度を下げることも推奨
  • 高齢者などでは目標値撤廃
  • 既存の他ガイドラインの批判的吟味
 目標値の個別化というスタンスは各国の学会で確定しており、異論の余地はないものの、その他の推奨内容については賛否両論で、米国糖尿病学会(ADA)はすぐに反論声明を出しています。日本の糖尿病診療への影響の可能性を含め、この新推奨について斬っていきましょう。

 

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目的と作成法に注意!

 まず、本ガイドラインの目的を確認しましょう。タイトルにも明記されているように、薬物療法におけるHbA1cの目標値を推奨することが目的で、対象患者は妊婦以外の成人2型糖尿病患者、利用者としては全臨床医を想定しています。薬物療法を行っていない患者は適応外です。

 次に作成法はどうでしょうか。診療ガイドラインは、客観的な手順で作成されていなければその評価は下がります。本ガイドラインは、現存する英米の主要ガイドライン6件をAGREE IIというガイドライン評価法でレビューして総括作成されたことが明記されています。エビデンスの選択基準としては、「強化療法」と「従来療法」を比較(HbA1cを指標とした“treat-to-target”介入研究)したランダム化比較試験(RCT)を重視し、各薬剤の効果・安全性を評価した研究は除外されています。つまり、介入による血糖コントロールの便益を評価したエビデンスだけに基づいた診療ガイドラインです。このように割り切って作成されていることに留意して解釈することが重要です。

AGREE IIとは?

 診療ガイドラインとは、「特定の臨床状況での適切な医療について、臨床家と患者の意思決定を支援するために系統的に作成された声明集」で、診療上の重要度の高い医療行為について、エビデンスのシステマティックレビューとその総体評価、益と害のバランスなどを考量して、患者と医療者の意思決定を支援するために最適と考えられる推奨を提示します2)

 ガイドラインの作成過程における適切な方法と厳密な方略は、ガイドラインでの推奨の導入を成功させるために重要で、AGREE II(The Appraisal of Guidelines for Research & Evaluation II)はガイドラインの質のばらつきに取り組むための評価ツール法。6領域23項目と全体評価2項目、合計25項目から成り立っています(表23)

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英米主要ガイドラインの評価は?

 AGREE IIでは、作成の厳密さと利害関係を特に重視します。本ガイドラインで評価対象となった4公的機関と2学会の各ガイドラインでは、米国糖尿病学会(ADA)と米国臨床内分泌学会/米国内分泌学会(AACE/ACE)のガイドラインの評価が低く、評価委員6人のうちADAガイドラインには1人が、AACE/ACEガイドラインには全員が「推奨しない」と結論しました1)

本ガイドラインの評価は?

 AGREE IIに沿って本ガイドラインを評価すると、エビデンス検索に際して人のふんどしで相撲を取っており、システマティックレビューがされていない点が最大の懸念点です。利害関係については、詳細と作成上の対応策が明記されていますのでほぼ問題ないでしょう。

 エビデンス総体から推奨を作成する際に、糖尿病合併症リスクだけでなく生命予後をむしろ重視している点に着目しましょう。糖尿病治療の最終目標は、健康な人と変わらないQOLの維持と寿命の確保です(図14)。HbA1cが7.0%未満では、血管合併症は抑制されても生命予後は悪化する事例が、介入研究や観察研究で複数報告されているし、低血糖リスクが急増します(図25)。合併症に関する便益だけでなく、害や予後についても勘案している点は評価できます。

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 ただし、実臨床の観点からすると、薬物選択法を扱っていないことが欠点と言えます。大血管症や生命予後、有害事象は血糖コントロールだけでなく薬剤によっても変わってくるので(表3)、「目標HbA1cに関するエビデンス」だけに固執した推奨はバランスを欠く印象が拭えません。

 EBMはエビデンスだけで処理するのではなく、専門的見識・技能も併せて判断していくのが本質です。ADAの反論(「米糖尿病学会がA1c目標7-8%に『深い憂慮』」参照)にもあるように、DPP-4阻害薬やGLP-1受容体作動薬、SGLT2阻害薬などの低血糖リスクが小さい薬物の有用性も加味されていません。本ガイドラインで除外されたエビデンスについても、専門医のコンセンサスによる推奨(エビデンスレベルや推奨度は低いかもしれませんが)として反映させるとよかったのではないかと思います。

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日本にも導入? 数値の独り歩きに注意!

 では、本ガイドラインを日本に導入した方がよいのでしょうか。また、どのように活用できるでしょうか。

 生命予後を加味した目標値の下限設定や薬物強度緩和策は、低血糖回避やQOLの維持・寿命の確保という点では妥当でしょう。実際、日本糖尿病学会の掲げる糖尿病治療の最終目標と合致していますし(図14)日本人対象のJ-DOIT3でも一次エンドポイント(大血管症、死亡)の有意なリスク低下が認められませんでした6)(J-DOIT3については後日、このコーナーで取り上げます)。また,ポリファーマシー対策にもなります(「糖尿病治療特有の問題を斬る」参照)。

 しかし、薬剤調節法には触れていないので、“直輸入”による数値の独り歩きは混乱の元です。

 高齢者で目標値を設定しないことは、日本の高齢者糖尿病治療方針7)簡略化・実用性向上に役立つでしょう。

 AGREE IIを使用した診療ガイドライン評価が推進されることで、日本糖尿病学会ガイドライン8)(私案では領域2、3、4が低スコア)の質の向上に今後つながる可能性があります。そのレビュー教材としても使えるでしょう。

 本ガイドラインは、目標値の個別化(図3)判断の際の参考基準として有効活用できると思います。

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  • 【文献】
  • 1.Qaseem A, Wilt TJ, Kansagara D, et al. Hemoglobin A1c Targets for Glycemic Control With Pharmacologic Therapy for Nonpregnant Adults With Type 2 Diabetes Mellitus: A Guidance Statement Update From the American College of Physicians. Ann Intern Med 2018.
  • 2.福井次矢・山口直人監修. Minds診療ガイドライン作成の手引き2014: 医学書院; 2014.
  • 3.AGREE II日本語訳. 2013.
  • 4.日本糖尿病学会. 糖尿病治療ガイド 2016-2017. 2016.
  • 5.Diabetes C, Complications Trial Research G, Nathan DM, et al. The effect of intensive treatment of diabetes on the development and progression of long-term complications in insulin-dependent diabetes mellitus. N Engl J Med 1993; 329: 977-86.
  • 6.Ueki K, Sasako T, Okazaki Y, Kato M. Effect of Intensified Multifactorial Intervention on Cardiovascular Outcomes and Mortality in Patients with Type 2 Diabetes in J-DOIT3, a Multicenter, Randomized, Parallel-Group Trial. Lancet Diabetes & Endocrinology 2017; 5: 951-64.
  • 7.日本糖尿病学会, 日本老年医学会. 高齢者糖尿病治療ガイド2018 文光堂; 2018.
  • 8.日本糖尿病学会. 糖尿病診療ガイドライン 2016. 2016.

聖路加国際病院内分泌代謝科部長。1993年、東京大学医学部医学科卒。同年、同附属病院内科にて初期研修。94年、米ベス・イスラエル医療センター内科研修医。97年に東京厚生年金病院内科、98年に東京大学医学部糖尿病代謝内科で医員を務め、03年に米テキサス大学サウスウェスタン医療センター内分泌代謝内科臨床フェロー、06年に東芝病院代謝内分泌内科医員、09年に国立国際医療研究センター糖尿病内分泌代謝科医長。14年に聖路加国際病院内分泌代謝科医長に就任し、17年より現職。東京医科歯科大学臨床教授、聖路加国際大学看護学部臨床教授。著書に『臨床で役立つ! ゼロから学ぶ医学統計』(ナツメ社)、『糖尿病診療のエビデンス』(日経BP社)、『臨床統計はじめの一歩(2018/5改訂)』(羊土社)ほか多数。

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おらほのいきいき[大館市]働く人に糖尿病講座
2018年3月23日 掲載

 

 

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医療、介護従事者向けに開かれた講習会。食事療法などについて学んだ=昨年11月

 

 大館市は2018年度、糖尿病の発症、重症化予防に力を入れる。同市の10~14年の標準化死亡比(全国100)は男性141、女性154と高く、市民向けの糖尿病講座の在り方を見直すほか、医療機関や介護施設のスタッフ向け講習会などを通じて改善を図ることにしている。事業費は43万円。

秋田魁新報

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クロちゃんは氷山の一角? 

お茶の間が震えた「糖尿病」危険水域&水域超えのタレント

健康なぽっちゃりと危険なぽっちゃり

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安田大サーカス・クロちゃん公式ブログより

 

 『名医のTHE太鼓判!』(TBS系)など、医療番組ブームも後押しして、芸能人の健康に注目が集まっている。とりわけ糖尿病への注目度は高く、安田大サーカス・クロちゃんは同番組で何度も警告を受けながらも、意に介さず、糖質を摂り続けていることが話題に。挙げ句の果てには、先日入院となったことから「自業自得」とネットを騒がせることになった。

 今回のクロちゃんは「検査入院」だったが、不摂生しやすい芸能人の中には、糖尿病になってしまった者も多い。新宿2丁目のバーでママを務めながら、タレントとしても活動しているコレステロールタクヤは、ブログで糖尿病の恐ろしさを語っている。

「コレステロールタクヤは13日に更新したブログで、2型の糖尿病と診断されたことを告白。『糖尿病の怖いところは症状がなかなか気づかない足も痛みすらない状態で骨が見えてる状態でした』(原文ママ)と綴っています。結果、足の小指を切断する事態になりましたが、『もう少し遅ければ足首や膝下からの切断もあった』と語り、最後は『クロちゃんも先生の言う事聞いてたまには素直になりましょうね』という警告文で締めくくっていました」(芸能ライター)

2013年に放送された『駆け込みドクター! 運命を変える健康診断』(同)で、“番組が始まって以来最悪の結果”を下されたのが長州小力。「要透析」とまで診断され、「20年の東京オリンピックは見られないかも」と“事実上の余命宣告”を下された。

「医師から肝硬変や糖尿病性の意識障がいなど、数々の危険性を訴えられ、生活を改善したものの、合併症を起こしてしまいました。最近の小力はテレビ露出も極端に減ったほか、ブログの更新も17年8月で止まっているため、一時は死亡説すらウワサされたことも。現在はネット番組でMCを務めるなど活動を続けているようですが、健康状態について大きな不安を抱えていることに変わりはありません」(同)

「たけし軍団」の一員として有名なグレート義太夫も、自身の糖尿病治療を明かしている芸能人の1人。

「グレート義太夫は『週刊ポスト』(小学館)のインタビューで、35歳の頃に糖尿病と告げられたことを告白。“笑い”のためにジョッキ1杯分のガムシロップやハチミツの一気飲み競争を行うなどしていたため、『糖尿病にもなりますよ』と明かしています。また、診断当時に推奨されていた“摂取カロリーの半分を炭水化物で摂る”という食事療法が、現在は『効果がない』とされていることにも言及。週3回の透析が欠かせないという義太夫は『糖質制限を知っていれば透析をもう少し遅らせることができたかも』と悔やんでいました」(同)

 糖尿病を患う人が共通して言うのは「気づかないから怖い」という言葉。芸能人は不摂生になりがちだが、長く活躍してもらうためにも健康には十分気をつけてもらいたい。

サイゾーウーマン

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