妊娠期高血圧性疾患でその後の糖尿病発症が大幅増加

妊娠期高血圧性疾患でその後の糖尿病発症が大幅増加

 

妊娠高血圧、妊娠高血圧腎症、子癇(しかん)など、妊娠高血圧症候群は母子ともに重大な影響を及ぼす。台湾・中国医薬大学のI-Kuan Wang氏らは、妊娠期の高血圧性疾患があった女性はなかった女性と比べ、その後に糖尿病を発症するリスクが3倍以上高いと、米医学誌「American Journal of Medicine」(2012; 125: 251-257)に発表した。

肥満・脂質異常症併存で39.5倍

 妊娠期高血圧性疾患と出産後の糖尿病との関係について、これまであまり研究が行われてこなかった。
 Wang氏らは、健康保険のレセプト(診療報酬明細書)データから、2003年に初回の妊娠期高血圧性疾患と診断された19~40歳の女性1,139人を抽出(診断前に妊娠糖尿病、糖尿病、高血圧歴があった女性は除外)。年齢を一致させた妊娠期高血圧性疾患でない正常妊娠女性4,527人との間で、2008年までの糖尿病の発症率を比較した。
 その結果、対照群と比べ妊娠期高血圧性疾患群の糖尿病発症率は5.08倍高く、年齢、職業、収入、併存症を考慮してもリスクは3.42倍だった。特に、脂質異常症と肥満の両方がある妊娠期高血圧性疾患群は39.5倍と極めて高かったという。

(編集部)

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父の死が教えてくれたこと

今日も健康日和

2012年3月29日号
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小幡進一郎さん(53)=金沢区医師会会長、京浜健診クリニック院長

父の死が教えてくれたこと
 昨年11月、私は父を亡くしました。糖尿病、大腸がん、心筋梗塞など、父はいろんな病気をしましたが、最終的な原因は誤嚥性肺炎でした。

 高齢者の肺炎の約8割が誤嚥性です。実はこのタイプの肺炎は、日々のブラッシングなどで口の中を刺激し、嚥下反射を鍛えることで、発症率を40%減少させることができるんです。ブラッシングや入れ歯の調整などの口腔ケアは、年をとるとつい”ないがしろ”にしがち。ですが、やる人とやらない人とでは大きな差が出ます。

 近年、父は食べる時にむせやすくなっていましたが、私は「年寄りだから仕方ない」と見過ごしていました。むせやすいということは、誤嚥する可能性が高くなっていたということ。私は医師として、家族として、こうした兆候を見きわめることができる立場にあったのに、一番基本的な対応ができずに死因をつくってしまいました。

 口は空気の通り道。口腔ケアは特に消化器系の病気に大切ということが、見落とされがちになっているように思います。私も、自分の親のことがあって、その重要性を再認識しました。

 これからの高齢化社会、予防医学はますます重要になってきます。こうした基本的な知識の共有を医師と歯科医師とで行い、自分のまわりから不幸な人たちを失くしていきたいですね。

取材協力/金沢区医師会
 

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理研、日本人の2型糖尿病の発症に関わる新たな遺伝子領域「ANK1」を発見

理研、日本人の2型糖尿病の発症に関わる新たな遺伝子領域「ANK1」を発見

理化学研究所(理研)と東京大学医学部附属病院は3月28日、日本人集団を対象とした「ゲノムワイド関連解析(GWAS)」を行い、日本人の2型糖尿病の発症に関わる新たな遺伝子領域「ANK1」を発見したと発表した。
成果は、理研ゲノム医科学研究センター内分泌・代謝疾患研究チームの前田士郎チームリーダー、今村美菜子研究員らと、文部科学省「オーダーメイド医療実現化プロジェクト メタボリック・シンドローム関連疾患における個別化医療の実現」実施機関である東大大学院医学系研究科/東大医学部附属病院の門脇孝教授らの共同研究グループによるもの。研究の詳細な内容は、英科学雑誌「Human Molecular Genetics」に掲載されるに先立ち、オンライン版に日本時間3月28日付けで掲載された。
糖尿病患者数は全世界で3億人を超え、2030年には5億人に達するとされている。また、日本の糖尿病患者数は1000万人を超えており、成人の糖尿病有病率は11.2%にも上っている状況だ(出典:国際糖尿病連合「糖尿病アトラス第5版」2011)。
糖尿病患者のおよそ9割は2型糖尿病が占めている。2型糖尿病の発症には遺伝要因が関与しており、今までに国内外の研究によって約50の関連遺伝子領域が見つかっているが、多くは欧米人を対象とした解析で発見されたものだ。
欧米人の2型糖尿病患者では肥満の関与が大きいのに対して、日本人を初めとした東アジア人の2型糖尿病患者では肥満の程度は軽いことが知られており、人種によって2型糖尿病を引き起こす仕組みが異なっていると考えられている。
実際、欧米人対象の解析で見つかった遺伝子領域の中には、日本人の2型糖尿病との関連が見られないものもあることが確認済みだ。このため、日本人における2型糖尿病の遺伝要因を解明するためには、日本人を対象とした解析を行う必要がある。
2010年に研究グループは、日本人における2型糖尿病の関連遺伝子を見出すため、オーダーメイド医療実現化プロジェクトで収集した2型糖尿病患者4470人と対照群3071人のヒトゲノム全体に分布する約50万個の「一塩基多型(SNP=スニップ)」の遺伝子型を基に、ゲノムワイド関連解析を実施。結果、2型糖尿病と強い関連がある「UBE2E2」と「C2CD4A-C2CD4B」の2領域を発見している。
なお、ヒトの染色体にある全DNA情報(ヒトゲノム)は30億にもおよぶ文字の並び(塩基配列)で構成されているが、その99.9%は全人類で共通だが0.1%程度に個人差(遺伝子多型)のあることが判明しており、遺伝情報の1つだけ文字の並びが異なっているもののことを一塩基多型と呼ぶ。30億塩基の並びの中におよそ1000万カ所あり、一部の違いはさまざまな病気のかかりやすさや、薬の効き具合などに関係していると考えられている。
そしてゲノムワイド関連解析とは、病気を発症している集団と、発症していない集団との間で、遺伝子多型の頻度に差があるかどうかを統計的に検定して調べる手法のこと。ヒトゲノム全体を網羅するような数100万カ所のSNPを用いて、ゲノム全体から病気と関連する領域・遺伝子を同定するのである。
今回は、2010年の研究で得られた日本人の2型糖尿病に関連する約50万個のSNPの遺伝子型の情報を基にして、さらなる新規関連遺伝子領域の探索に挑んだ次第だ。
研究グループは、前回の研究で得られた日本人の2型糖尿病に関連する約50万個のSNPの遺伝子型を基に「ジェノタイプインピュテーション(遺伝子型予測)」と呼ばれる手法(画像1)を用いて、解析対象のSNPを約220万個に増やし、新規の2型糖尿病関連遺伝子領域の検索が行われた。
ジェノタイプインピュテーションとは、実際に解析した数10万SNPの遺伝子型情報と、公共データベースに登録されている数100万のSNP情報を基に、専用の遺伝子型予測ソフト(IMPUTE、MACHなど)を用いて、実際に解析したSNPの近くにあるSNPの1人1人の遺伝子型を統計学的に推定する手法のこと。さらにGWASを専用ソフト(SNPTEST、MACH2DATなど)で行い、解析するSNP数を数100万に増やすことが可能だ(画像1)。
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画像1。ジェノタイプインピュテーションを用いた関連解析の流れ
GWASで解析した約220万個のSNPの中から、今までに2型糖尿病との関連が知られていない有力な28遺伝子領域にある30個のSNPを選び、さらに別の日本人のサンプル(2型糖尿病患者7605人、対照群3534人)を追加して検証した結果、「ゲノムワイド水準(p=5×10-8)」を超えた2型糖尿病との強い関連を持つ2つの領域(ANK1、MGC21675)が発見された。
ANK1はこれまでに報告のない新規の領域であり、MGC21675領域は、2011年12月に東アジア人集団を用いた解析で2型糖尿病との強い関連が報告された「MAEA領域」と同一であることが判明した(記事はこちら)(画像2、3)。
なおゲノムワイド水準(p=5×10-8)について補足すると、通常の解析の有意水準は、0.05未満を使用する。これは関係がない確率が5%未満という意味であり、100個のSNPを調べるとまったく関係がなくても偶然に5個(5%)は関係があると誤って判断されてしまう可能性があるということだ(偽陽性)。
そこでゲノムワイド関連解析では、通常の判定基準である0.05をさらに100万で割った5×10-8未満という厳しい判定基準を採用して、誤った判断をしないように独自に水準を設定しているというわけだ。
画像2は、ジェノタイプインピュテーションを利用したGWASの流れを図示したものだ。ステージ1では、以前に得られていた日本人の2型糖尿病に関連する約50万個のSNP(患者4470人と対照群3071人)を基にジェノタイプインピュテーションを行うことで、解析対象のSNPを約220万個に増やした。それらをGWASで解析し、今までに2型糖尿病との関連が知られていない有力な28領域のSNP30個が選ばれた形だ。
ステージ2では、別の日本人のサンプル(2型糖尿病患者7605人、対照群3534人)で検証した結果、ゲノムワイド水準(p=5×10-8)を超えた2型糖尿病との強い関連を持つANK1とMGC21675の領域を発見したというわけだ。
画像3は各SNPと2型糖尿病との関連を調べるGWASの結果の一部を抜粋したもの。その見方だが、横軸にヒトゲノム染色体上の位置、縦軸に各SNPのp値(偶然にそのようなことが生じる確率)が示されている。グラフの上にあるほど関連が高い。青文字の遺伝子領域はこれまでに日本人集団を用いたGWASで同定されている遺伝子領域で、赤文字のANK領域が、今回新規に発見された遺伝子領域だ。
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画像2。今回の研究の概要。じぇのタイプ院ピューテーションを利用したGWAS
画像3。各SNPと2型糖尿病との関連を調べるGWASの結果(一部を抜粋)
さらに詳細に調べたところ、ANK1領域にある特定の遺伝子型を1つ持つと、1つも持たない人に比べて2型糖尿病発症のリスクが約1.2倍、2つ持つと1.4倍になると推定されることも判明した。
またANK1領域について、欧米の研究グループとの共同研究によって欧米人2万2570人を対象に2型糖尿病との関連について調べたところ、欧米人においても2型糖尿病との関連が認められた(画像4)。
画像4の見方だが、日本人の患者1万6902人を解析した結果、2型糖尿病との関連(p値)は1.37×10-8で、オッズ比は1.18だった。また、欧米人の2万2570人を解析した結果、2型糖尿病との関連(p値)は8.54×10-4で、オッズ比は1.09。この結果より、ANK1領域は、欧米人にも関連があることが判明したというわけだ。なおオッズ比とは、ある集団での疾患リスクをあらわす指標の1つで、オッズ比が2であると危険がおよそ2倍になると推察される。
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画像4。新規に発見したANK1領域(領域内のSNPは「rs515071」)の日本人および欧米人集団での2型糖尿病との関連の解析結果
今回発見したANK1領域がどのようにして2型糖尿病発症に関わるか、そのメカニズムを解明することで糖尿病に対する新しい治療薬の開発に貢献できる可能性があると、研究グループはコメント。
また、今回の成果と、今までに発見された糖尿病に関連する遺伝子多型を組み合わせることで、糖尿病になりやすい人を予測し、積極的な予防対策を講じることによって、糖尿病予防のための生活指導などが可能になってくるものと期待できるとも述べている。

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[ご当地食発見]はまってしまう「そば米雑炊」…徳島県

[ご当地食発見]はまってしまう「そば米雑炊」…徳島県

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そばの実を米のように炊いて食べる「そば米雑炊」はヘルシーな郷土料理だ
 徳島県の郷土料理「そば米雑炊」は、そばの実からそば殻を取って、そのまま炊く。麺にせずに食べるのは全国でも珍しいが、高血圧や糖尿病の予防効果も期待されるそばの栄養素は、雑炊の方が効率的に摂取できるという見方も。ヘルシーで上品な薄味とプチプチした食感にはまってしまう。
 JR徳島駅前で高速バスを降りて南西の方角へ歩くと、標高290メートルの眉山(びざん)へ登るロープウエーが肉眼で見える。目指したのは徳島市西新町の「そば処 橋本」。市内には「橋本」という屋号のそば屋が多いが、老舗から次々とのれん分けしたからという。
 訪ねた「橋本」は、日露戦争が始まった1904年創業。店に入ると4代目の新居喜代子さん(73)が厨房(ちゅうぼう)で忙しく動き回っていた。「これがそば米なんです」と見せてくれたお皿には、小さな三角すいのような粒がのっていた。湯がいて少し膨らんだそば米もあった。
 まず土鍋にダシ汁と鶏肉、ニンジン、ダイコンを入れて弱火で煮る。そこに油あげ、ミツバ、ちくわ、豆腐を加える。最後に湯がいたそば米を入れる。「湯がいてあくを取らないと味が落ちる」と新居さん。ここで強火に。「あんまり煮すぎたら軟らかくなりすぎて、歯ごたえがなくなる」とスダチを足して火を止めた。
 いよいよ食べる。鶏肉とミツバとスダチの香りが、薄味の上品な風味を演出して、食欲をそそる。スプーンで口に運ぶと、そば米は、米より小粒でも歯ごたえがある。新居さんの言う通りだった。最初はプチプチとした舌触りに戸惑ったが、慣れてくるとその食感が新鮮でかむのが楽しくなる。意外にも、そばの匂いを感じない。雑穀をここまでおいしく仕上げる伝統と知恵には感動した。
 「そば米雑炊」は、平家の落人伝説が残る同県の祖谷(いや)地方の郷土料理。それがいつから全県に広がったのか、確かな資料はないという。新居さんも「さあ、いつからかな」と首をかしげる。しかし、製粉と製麺の手間が省けるのだから、広まっても不思議はない。
 それに、

そば米には精白米の7倍以上の食物繊維が含まれるという。また、ポリフェノールの一種で、高血圧や糖尿病予防の効果が期待されているルチンも多い。ルチンは水溶性で、麺にしたそばはゆでる過程で溶け出すが、雑炊は溶け出たルチンも一緒に炊いて食べるので、効率よく摂取できるという。県内の小学校では給食メニューになっているほどヘルシーだ。


 新居さんの店では通常、丼ものに付ける吸い物にそば米を入れた「そば米汁」を出しているだけだが、注文があれば雑炊を作ってくれる。特に宴会コースのしめとして人気という。値段は「5人前で1000円くらいかな」。徳島市内のそば屋さんをのぞいて、メニューに「そば米雑炊」や「そば米汁」があったら、ぜひ一度、味わってみよう。
 ◆「給食で食べてました」モデルは徳島市観光協会の阿波おどり大使・竹内瑠璃子さん(18)。県内出身で「そば米雑炊は給食で食べてました。きょうは久しぶりです」とうれしそう。
 ◆そば処 橋本 メニューは生そば、ざるそば各500円、カレーそば、天ぷらそば各650円など。営業は午前11時~午後9時。土曜定休。徳島市西新町2の31(TEL088・652・4516)。

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2型糖尿病発症に関わる遺伝子領域ANK1を発見

2型糖尿病発症に関わる遺伝子領域ANK1を発見
-2型糖尿病発症の仕組み解明へ足がかり-

平成24年3月28日
プレスリリース本文(詳細)へ

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日本の糖尿病患者数は1000万人を超えています。予備軍を含めると2000万人以上となり、40歳以上では3人に一人は糖尿病かその予備軍となっています。糖尿病は、網膜症や腎症、神経障害といった糖尿病特有の合併症を引き起こすとともに、動脈硬化が進みやすく心筋梗塞や脳梗塞などのリスクも増します。現在のままでは糖尿病患者数は今後もさらに増加すると予想され、従って早急な病因解明が求められています。糖尿病には、1型、2型、妊娠糖尿病、その他の特定の原因による糖尿病、の4つがありますが、日本ではその90%以上を2型糖尿病が占めています。2型糖尿病の発症には遺伝因子(家系)と環境因子(過食、肥満、運動不足の生活習慣)の2つが深く関わっていると考えられていますが、正確な病因は解明できていません。
ゲノムワイド解析の普及により2型糖尿病に関わる遺伝子領域が今までに約50発見されました。しかしながら、それでも全てが解明できたわけでなく、まだまだ多くの遺伝子領域が発症に関わっていると考えられています。2010年に理研ゲノム医科学研究センターや東大を含む研究グループは、日本人2型糖尿病に関わる2つの遺伝子領域を発見し、その後さらなる新規の関連遺伝子領域の探索に着手しました。
研究グループは、2010年の日本人2型糖尿病に関する研究で得られた約50万個のSNP情報をもとに、ジェノタイプインピュテーション(遺伝子型予測)を行って、対象のSNPを約220万個に増やして網羅的解析を行いました。その結果、2型糖尿病と強い関連を持つ新しい遺伝子領域「ANK1」を発見しました。この遺伝子領域を詳しく調べたところ、この領域にある特定の遺伝子型を1つ持つと、持たないヒトに比べ2型糖尿病の発症リスクが1.2倍に、2つ持つと1.4倍になることが分かりました。 さらに、欧米の研究グループとの共同研究を行いANK1領域は欧米人においても2型糖尿病の発症と関係することを明らかにしました。
今回の成果は、日本人のみならず人種を超えた2型糖尿病の発症メカニズムの解明につながるだけでなく、新たな治療薬や予防法の開発に結びつくと期待できます。

[発表者]
ゲノム医科学研究センター 内分泌・代謝疾患研究チームの前田士郎チームリーダー、今村美菜子研究員らと、東京大学大学院医学系研究科の門脇孝教授

糖尿と闘い50年、知恵や助言まとめた本を出版

糖尿と闘い50年、知恵や助言まとめた本を出版
理学療法士養成校副校長 平岡純一さん
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糖尿病と向き合ってきた人生をまとめた平岡純一さん(海南市で)

 

理学療法士を養成する和歌山国際厚生学院(和歌山市北野)の副校長、平岡純一さん(80)(海南市日方)が、糖尿病と向き合ってきた人生をまとめた「糖尿病など恐れるな 闘病50年、現役80歳の快適人生の記録」を出版した。
 食生活などで自己管理が欠かせない病気と半世紀にわたって付き合い続けた平岡さんは「経験を多くの人に伝え、同じ病で苦しんでいる人たちの不安を救いたい」と話している。
 海南市で生まれ育った平岡さんは、福島県立医大の解剖学助手だった1961年に渡米。コロラド州のマーシー生物医学研究所の主任研究員として、電子顕微鏡を用いた神経細胞の研究に取り組んだ。
 着実に成果を挙げ、順風満帆な研究生活だったが、アメリカ人のバイタリティーを目の当たりにし、「毎日ビフテキを腹一杯(いっぱい)喰(く)って、奴(やつ)らのような強靱(きょうじん)な体格になってやる」と意気込んだ。日本での粗末な食生活への反動もあってか、分厚いビフテキを毎食必須にした結果、体重は大幅に増加、最大80キロを超えたという。
 64年に帰国した後、腕の付け根の内側に出来た吹き出物がなかなか治らなかった。当時、勤務した大学の同僚に相談したところ、糖尿病の疑いが強まり、35歳で「軽度の糖尿病」と診断された。茶わん2杯の米を一杯半にし、大好きなビフテキを諦めて日本食の総菜に切り替えるなどの食事療法に取り組む一方、経口薬やインスリン注射などの治療も続け、病状の悪化をさせずにきた。
 著書では、血糖の測定方法や低血糖の解消方法などを、実体験に基づく詳細なデータを用いながら分かりやすく例示。糖尿病発症の仕組みなども紹介している。
 2007年の国民健康・栄養調査によると、糖尿病を強く疑われている人は全国で890万人と推定される。ところが、ほとんど治療を受けたことのない人はこの4割に達するという。自覚症状のないままに病気が進行して腎臓障害で人工透析を始めたり、低血糖による意識不明になったりする症例は少なくない。
 自身の糖尿病の原因を「無節制な食生活と車社会での運動不足だった」と振り返る平岡さんは「病をむやみに恐れることなく、健常人と同様に夢や希望に満ちた快適な人生を送ってほしい」と結んでいる。
 出版は文芸社。四六判192ページ、1260円。問い合わせは同社(03・5369・2299)へ。(磯江祐介)
(2012年3月26日 読売新聞)

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被災者支援医師「被曝しなくてもストレスで糖尿病なる人も」

被災者支援医師「被曝しなくてもストレスで糖尿病なる人も」

2012.03.25 16:00
「グランドデザインはない。現地入りして、その場その場で求められていることを探します。ニーズに合わせて動くんです。単なる便利屋です」
 東京大学医科学研究所特任准教授の内科医・上昌広氏は、震災直後、福島県いわき市から透析患者の搬送をサポートした。
「10人とか30人とかの小さい集落をこまめに回って住民の相談に乗り、科学的な説明をする。この作業がすごく大事だとわかりました。注射を打つ必要のある人は一部でも、相談が必要なのは全員なんです。また、集落によって環境が違い、求めているものも違うとわかった。目から鱗のことばかりでした。海辺に住んでいる人たちは放射線よりヘドロ汚染を気にし、山間部ではどこでも放射能に対する関心が高い。個別対応が大事なんです」
 そうして得た情報をもとに、上氏は支援を希望する若手医師を現地に送り、健康相談会を繰り返し開いてきた。必要があれば診療を行なうのはもちろんのこと、南相馬では妊婦家庭の除染活動も手伝った。
 特に放射能汚染に怯える人への対策が難問だと言う。
「実際に被曝していなくても、不安でストレスが高じ、糖尿病や高血圧が悪化するんです。実は日本では、流通過程でのチェックが厳しく、食品からの内部被曝はあまりなかった。しかし、百聞は一見にしかずで、実際にその場でホールボディカウンター(内部被曝線量を測る装置)を使って被曝量を測り、その結果を見せると、どんな文献を見せるよりも安心してもらえます」
 地元の住民に安心してもらうには、科学的、具体的事実が必要だ。
 現地での活動を終えて夜遅く帰京し、研究室に行くと、同じく現地から戻ったばかりの若手が集まっていた。
「ファクトだ。ファクトをくれ!」
 上氏の声が研究室に響いた。
※SAPIO2012年4月4日号

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糖尿病患者の足潰瘍のケア

糖尿病患者の足潰瘍のケア

足潰瘍は糖尿病患者ではごく一般的である。未処置や未治療のまま放置すると、切断という結果に至ることもある。事実、糖尿病は米国では外傷性損傷を除いて下肢切断の原因の第一位となっている。

米国足病学協会(APMA)は、足潰瘍のリスクを軽減する方法として、下記のようなものを挙げている:
・喫煙と飲酒を避ける。
・コレステロールをコントロールする。
・血糖値を管理する。
・常に靴下と靴を履く。
・傷や異常がないか、足を定期的にチェックする。
・発生した潰瘍は、清潔にし、包帯でカバーする。

(HealthDay News )

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手携え糖尿病性腎症と闘おう

手携え糖尿病性腎症と闘おう

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 呉市で22日、糖尿病の合併症の一つ、糖尿病性腎症の患者や家族が集う会が発足した。腎臓への負担が少ない食事を作る実習や交流会を毎月開催。会報も年2回発行する。支え合い、重症化を防ぐ。
 同市の広市民センターであった発足会には50~70代の18人が出席し、低タンパクの米などを用いた花見弁当やいちご大福を作った。
 同市は2010年、糖尿病性腎症の重症化予防事業を開始。国民健康保険に加入する市内の約3万人の診療報酬明細書を基に、同年度は50人、11年度は70人に看護師が電話や面接で食事などの指導、相談に応じた。
 事業が3年目を迎えるに当たり、継続的な予防には患者のつながりが大切と判断。会の設立を呼び掛けた。
 会の問い合わせは市保険年金課=電話0823(25)3151。
【写真説明】実習で腎臓への負担が少ない料理を作る会員たち

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【ブラックジャックを探せ】えそした足を完全に切断せず機能残す!

【ブラックジャックを探せ】えそした足を完全に切断せず機能残す!

★佐賀大医学部附属病院(佐賀県佐賀市)形成外科診療教授 上村哲司さん(50)
2012.03.23形成外科診療教授上村哲司さん【拡大】
 「足救済外科(足病外科)」という診療科目を耳にしたことがあるだろうか。糖尿病の合併症などでおきる足の壊疽(えそ)。これを完全に切断するのではなく、組織と機能を温存することを目的とした形成外科領域の一分野だ。

 佐賀大学形成外科の上村哲司医師は、日本における足救済外科の第一人者として知られる人物。

 一口に「足の病」といっても、対象は皮膚、筋肉、骨、神経、血管、そして元にある糖尿病などの基礎疾患、さらには靴の問題など広範囲にわたる。そこで「キズの治療を専門とする形成外科医が中心になるべき」と考えた上村医師が旗を振り、内科、血管外科、循環器科、あるいは看護師や装具士らに呼びかけ、壊疽した足を切断せず機能を極力残すにはどうしたらいいのか-を話し合う勉強会が始まった。

 糖尿病から壊疽を招いて下腿切断に移行するのは約1%。推定患者数900万人、予備軍を入れると2000万人を超えるとされる糖尿病患者の数を考えると、そのリスクは決して小さくない。

 「日本では足の治療を総合的に教える学問がなく、臨床現場でも形成外科や整形外科、皮膚科などが個別に対応している。“足病専門医”の存在するアメリカとは大違いです」(上村医師)

 状況的に“切断やむなし”のケースもある。

 「それでも切断面積を最小限にし、機能温存のための皮膚移植などを行うには、形成外科医が中心でマネジメントをするのが理想的」と語る上村医師。

 “足救済”という共通の目的に向けた組織横断的な治療を始めて5年。その成果は徐々に浸透し、全国の医療者から注目されている。(長田昭二)

 ■上村哲司(うえむら・てつじ) 1962年福岡県飯塚市生まれ。87年久留米大学医学部卒業。日本赤十字社医療センターで外科研修。89年昭和大学形成外科に入局し、本院並びに関連病院に勤務。途中2年間、豪ロイヤルアデレードホスピタルに留学。2000年より佐賀大学外科学(整形外科)に勤務。04年同大形成外科新設に伴い現職。趣味は生け花。

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ひき逃げ:46歳被告に無罪判決 「糖尿病で意識障害に」

ひき逃げ:46歳被告に無罪判決 「糖尿病で意識障害に」

2012年3月22日 毎日新聞
 横浜市で09年、自転車の高校生を軽乗用車ではねて逃げたとして、道交法違反(ひき逃げ)の罪に問われた会社員の男性被告(46)に対し、横浜地裁(久我泰博裁判長)は21日、「糖尿病による低血糖症で意識障害となり、責任能力はなかった」と無罪(求刑・懲役1年)を言い渡した。
 久我裁判長は「警察に届けることや負傷者を救護することなど自分が何をなすべきかについて思いが至らなかった疑いがある」と指摘した。
 事故は09年9月、同市中区の市道で、軽乗用車を運転していた男性が正面から自転車で来た男子高校生(当時17歳)と衝突。男性は約7キロ離れた路上で自動車運転過失傷害とひき逃げ容疑で逮捕された。高校生は19日後に死亡。自動車運転過失致死罪については、横浜地検が容疑不十分で不起訴としていた。
 弁護人によると、男性は「二度と運転しない。自分に甘さがあった」と反省しているという。横浜地検の堀嗣亜貴(ほり・つぐあき)次席検事は「判決内容を精査し、上級庁とも協議の上、適切に対応したい」とコメントした。

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低血糖把握 自覚頼み

低血糖把握 自覚頼み

2012年03月22日 朝日新聞

 横浜市の男子高校生が死亡した交通事故で、道交法違反(ひき逃げ)の罪に問われた糖尿病の男性が無罪判決を受けた。横浜地裁は「無自覚性の低血糖状態で意識が著しく低下していた」として責任能力を認めなかった。同様の事故は過去にもあり、患者の自覚頼りの現状に関係者らはもどかしさを感じている。
 判決によると、2009年9月1日夜、男性は横浜市中区で自動車を運転中、男子高校生の自転車と衝突。男子高校生は頭部外傷などの重傷を負ったが、男性はそのまま走り去った。男子高校生はその後、死亡した。
 弁護側は「責任能力がないという主張は認められたが、人命を奪ってしまい、本人も反省している」と述べた。男性は「今後車の運転は絶対にしない」と話しているという。
 県警によると、02年6月に道交法施行令が改正され、無自覚性の低血糖と診断された人は、免許の取得や更新が制限されるようになった。だが、警察が症状を把握できるのは、免許更新時などに患者が自己申告する場合に限られるという。
 改正後も、05年には大分市で運転中の女性が無自覚性の低血糖発作で意識を失い対向車に衝突。3人が死傷する事故が起きている。
 横浜市のある糖尿病専門医によると、患者が低血糖になるときは冷や汗やどうきなどの兆候があるが、糖尿病が慢性化すると、兆候に気づきにくくなる。
 兆候の出にくい患者が車を運転する場合には、低血糖にならないようにインスリンの量を控えたり、補食をとったりすることを指導しているという。
 一方、糖尿病患者らでつくる県糖尿病協会の関係者は「自分の症状を把握し、きちんと自己管理すれば、事故は予防できる。こうした事故がきっかけで『糖尿病患者には運転させるな』という声が出るのがこわい」と話している。

看護師の書いた糖尿闘病記
夫の糖尿病と闘い、克服していった生々しい記録。勇気が出ます
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白米を食べるほど糖尿病に、アジア人で顕著

白米を食べるほど糖尿病に、アジア人で顕著

日中米豪の研究を解析
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 米ハーバード公衆衛生大学院(HSPH)のEmily A. Hu氏らは、白米の消費量が多いほど2型糖尿病を発症しやすいという解析結果を、3月15日付の英医学誌「BMJ」(電子版)に発表した。1日1杯増えると2型糖尿病の発症リスクは11%増加していたという。解析は日本、中国、米国、オーストラリアの研究を対象に行われ、西洋人よりアジア人でその傾向が強いことも分かった。

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糖尿病の治療継続率、目標75%を提案- 次期健康日本21の厚労省素案

糖尿病の治療継続率、目標75%を提案- 次期健康日本21の厚労省素案

 

厚生労働省は19日、「次期国民健康づくり運動プラン策定専門委員会」(委員長=辻一郎・東北大大学院教授)の会合に、糖尿病についての具体的な数値目標を盛り込んだ2013-22年度の次期「国民健康づくり運動プラン(健康日本21)」の素案を示した。09年に53.5%だった糖尿病患者の治療継続率を、75%へ引き上げることを目標に掲げている。

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厚労省が次期健康日本21の素案を示した「次期国民健康づくり運動プラン策定専門委員会」の会合(19日、同省)
 また、糖尿病の患者数は、07年に890万人だったが、高齢化による増加を抑え、1000万人にとどめると明記している。
 一方、糖尿病性腎症により透析療法に移行する患者数は、横ばい傾向から減少傾向へ転じさせることを目標とし、数値目標は定めていない。血糖コントロール不良者(HbA1cがJDS値で8.0%以上)の割合の減少については、今後、現状把握する予定で、これを踏まえて目標設定するという。

 野田光彦委員(国立国際医療研究センター糖尿病・代謝症候群診療部長)は会合で、糖尿病患者数の将来見込みについて、「過去の調査結果が少なく、参考データ」と断った上で、22年には1410万人に上ると説明した。

 また野田委員は、血糖コントロール不良者の割合について、「20%程度の減少を目標にできるのではないか」との見解を示した。これに対し、津下一代委員(あいち健康の森健康科学総合センター長)は、「医療と保険者の連携の下に達成される目標」と述べ、連携推進への期待感を示した。

 専門委は、4月に開く次回会合で案をまとめ、厚生科学審議会の「地域保健健康増進栄養部会」に報告する方針。最終的な次期プランの案は、同部会が5月にも厚労相に答申する見通しだ。

( 2012年03月19日 19:13 キャリアブレイン )

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寝不足は高リスク いびき、無呼吸症に注意

寝不足は高リスク いびき、無呼吸症に注意
糖尿病と睡眠
2012年3月19日

総合内科医 村山正憲
 今回は、糖尿病と睡眠のお話です。
 良い眠りとは、日中覚醒していることができるような休息が得られる時間と質を有していることが必要ですが、睡眠に関する研究が進むにつれ健康問題とのさまざまな関係が明らかになってきました。
 日本人を対象にした5年間の追跡研究では、平均睡眠時間が、7時間以上と5時間未満では、5時間未満で糖尿病になりやすいことがわかりました。また、「夜中に目覚める」「睡眠不足感」「全体的な睡眠の質に対する不満」など、睡眠の質が悪いと思われる場合も、糖尿病になりやすくなるといわれています。睡眠不足では、肥満を防ぐ方向に働くホルモンが少なくなり、食欲を亢進(こうしん)させるホルモンが増える傾向がみられて、肥満しやすくなるようです。
 また一方、糖尿病患者の睡眠の質に関して、不眠やいびき、睡眠中にしばしば呼吸が止まる睡眠時無呼吸などの睡眠障害が、糖尿病コントロールに悪影響を与えます。満足いく眠りが得られない状態は身体によくないということは、感覚的に得心できるでしょう。
 中でも睡眠時無呼吸症は、心臓血管病や突然死にも関連していると広く知られていて、特に注意が必要です。一般男性の24%、女性の9%、肥満者の男性33~77%、女性11~46%が罹患(りかん)しているといわれています。
 睡眠の質を高める為に勧められている方法として、(1)起床時刻を決め習慣化する(2)日中起きている時間はベッドに近づかないようにする、昼間眠気が強いときは1時間以内の仮眠でのりきる(3)睡眠を妨げるカフェイン、アルコール、煙草を飲まない吸わない、特に夜は避ける(4)休日のまとめ寝は睡眠リズムを狂わせ、逆効果なことがある(5)入眠前の入浴、軽食、読書などの習慣を見直す、お風呂のお湯は熱すぎると覚醒効果があるので注意、などが示されています。
 人はおおよそ人生の3分の1ほども眠ります。睡眠とそのリズムは、長い年月をかけて、生き物として、また太陽との付き合いの中で作られてきたものです。しかし、光が溢(あふ)れる現代では、また、社会の仕組みが変化していく中で、十分に、まとめて睡眠をとることができない状況の方も数多くおられることでしょう。睡眠の大切さを再認識することで、少しでも健康の維持の方法について意識いただきたいと思います。
 11回にわたりお届けしました私の担当のコラムは、今回で終了することになりました。長い間のおつきあいに感謝申し上げます。ありがとうございました。

(松波総合病院副院長、羽島郡笠松町田代)

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