糖尿病よくするなら「外食は週1回」

糖尿病よくするなら「外食は週1回」

【健康】
2012年5月31日 掲載

 糖尿病が世界的に大流行する原因のひとつに、スナック菓子やファストフードを挙げる研究者は少なくない。これらはカロリーが高いわりに、栄養素が不十分なためだ。
 では、丁寧に調理されたレストランの食事なら大丈夫かというと、そうでもない。糖尿病研究者のニール・コーエン博士は、「レストランの食事も、脂肪や塩分、糖分が異常に高い。しかも、栄養バランスは、ジャンクフードに近い」と指摘する。だからといって、これらをまったく利用しないのも難しい。そこでコーエン博士、「外食の機会をせいぜい週1回に制限するか、よりヘルシーな調理法のメニューを選ぶことだ」と忠告する。ヘルシーなメニューとは、肉はオイル焼きよりもグリル、野菜は炒めたものより蒸したものだという。

看護師の書いた糖尿闘病記
夫の糖尿病と闘い、克服していった生々しい記録。勇気が出ます
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阪神岩田「全国展開」糖尿病患者と交流会

阪神岩田「全国展開」糖尿病患者と交流会

 

阪神岩田稔投手(28)が24日、福岡市内のホテルで自身と同じ1型糖尿病患者33人と交流会を行った。約50分、質問コーナーなどで盛り上がった。汗をかくハッスルぶりの岩田は「自分にしかできないことだと思っています。やりがいはあります」と話した。
 昨季から交流戦中に全国で患者と交流する機会を持つようになった。5月末の仙台遠征で宮城や福島の患者と触れ合った。オフには岡山市内でクリスマス会に参加するなど、精力的に動く。シーズン中に行うのは今回が2度目だ。
 岩田は「時間がかかっても、いろんなところに行きたい。1軍にいないとできないこと。本業で結果を残さないと」と励みにもしている。明日26日のソフトバンク戦で三塁側席に10組20人を招待する。同じ立場の人たちと励まし合う貴重な機会を「全国行脚」として広げていく考えだ。
 [2012年5月25日]

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糖尿病療養指導士資格を西讃地域で独自認定

糖尿病療養指導士資格を西讃地域で独自認定

2012/05/24 四国新聞社
 糖尿病患者に食事などの療養指導を行う医療従事者の資格「糖尿病療養指導士(CDE)」を、西讃地域で独自に認定する「みとよ糖尿病療養指導士」の取り組みがスタートし、今春の初めての試験で24人が取得した。認定要件を全国的な資格より広げ、専門知識を持つ取得者を幅広く増やすことで、西讃の糖尿病診療の底上げにつなげる。同様の制度は県内で初めて。

 CDEについては、日本糖尿病学会などが設立した日本糖尿病療養指導士認定機構(東京)が、2001年から日本糖尿病療養指導士(CDE―J)を認定。現在、全国は約1万6千人余り、県内は約220人が資格を有している。

 CDE―Jは准看護師や栄養士は対象外で、糖尿病の専門医らがいる医療施設に従事するなど厳しい条件があり、受験資格を得られない場合が多い。そこで、地域限定で独自にCDEを認定する制度が全国各地で行われている。

 西讃の「CDE―M」は三豊・観音寺市医師会、観音寺市、三豊市、県西讃保健福祉事務所、三豊総合病院による西讃糖尿病対策推進会議が母体となり運用。准看護師や栄養士に対象を拡大し、療養指導の経験が2年以上あれば受験できるように要件を広げた。講習を受け、試験に合格すると資格を取得できる。

 1回目の試験を今春実施し、CDE―Jの取得者9人を含めた24人が合格。准看護師2人も認定された。来年度以降も継続し、取得者を増やす方針。

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「落ち込んだらチョコ」は正しかった? 血糖値とココロの関係が判明

「落ち込んだらチョコ」は正しかった? 血糖値とココロの関係が判明
 

2012年5月23日

低血糖だとけんか腰に
落ち込んだときや悲しいときに甘いものを食べると癒される、とする人は多い。これは血糖値が感情に大きな影響を与えるためだ。低血糖時には好戦的で短気になり、高血糖時には集中力が低下する。こんな研究結果がこのほど米国で発表された。
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糖尿病患者はうつ病になりにくい?
研究をおこなったのは、米ジョンソン・アンド・ジョンソン糖尿病研究所でカウンセリングなどをおこなうJoe Solowiejczyk氏。

2型の糖尿病患者は病状を悪化させないために、食事制限などの生活コントロールが大切だが、感情的な動揺により、コントロールを続けられないことが多い。血糖値の激しい上下動に、感情が影響されるためだ。

血糖値はココロの働きに強く関係している。高血糖状態が長く続く糖尿病患者では、うつ病治療に用いられるのと同じホルモンが、多く分泌されることが今回の研究で判明した。

ココロが血糖値に影響する
それとは逆に、ココロの状態が血糖値に影響することもわかった。健康な人にバンジージャンプをおこなわせて、血糖値を測定したところ、ジャンプのストレスにより、血糖値は大幅に上昇していたという。

猛獣に追われるなどストレスがかかる状況下では、エネルギーが必要とされることが多いため、増加した血液中の糖分を肝臓がエネルギーに変換していたものと考えられる。

糖尿病患者を責めない
糖尿病には2つのタイプがある。自己免疫機能の不全により発症する1型と、肥満などの生活習慣病が引き金となる2型だ。

このうち2型は「不摂生」が原因と思われているため、しばしばまわりの人から非難を受ける。

今回の研究では、糖尿病患者は血糖値の上下動により自己コントロールが難しいことを指摘。感情的になりやすいために、コントロールできないことを理解するよう求めている。

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糖尿病薬開発が花盛り

糖尿病薬開発が花盛り

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◆糖尿病治療薬の新薬開発が花盛りだ。DPP4阻害薬、GLP1受容体作動薬に続き、尿細管での糖の再吸収を阻害して血糖値を下げるSGLT2阻害薬の開発競争が激化している
◆実際、国内開発の状況を見ると、ダパグリフロジン、カナグリフロジン、イプラグリフロジン、ルセオグリフロジン、トホグリフロジンの5品目が第III相段階に突入している。これまでの臨床試験成績を見ると、有効性や安全性に大きな差は見られず、まさに横一線で並んでいる印象だ
◆問題は、先行して米国申請を行ったダパグリフロジンがFDAから癌、肝障害リスクを指摘され、非承認となった影響がどうなるかだ。各社とも2013年中の国内申請が勝負と見て、PMDAがどう判断するかを注視し、申請データパッケージの補強を急いでいるとされる
◆相次ぎ開発される新薬に対し、糖尿病専門医からは「血糖降下作用以外に既存薬と異なる付加価値」を課題に挙げる声もある。過熱する一方の開発競争だが、こうした声にきちんと耳を傾けることが必要だ。

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災害時・緊急時に最も重宝するインスリン製剤は超速効型、震災後の巡回診療の経験から

災害時・緊急時に最も重宝するインスリン製剤は超速効型、震災後の巡回診療の経験から

2012年05月21日

 東北大学分子代謝病態学分野の児玉慎二郎氏らは、東日本大震災後に避難所の糖尿病巡回診療を行った経験から、災害時における糖尿病診療の問題点を指摘するとともに、その対応策を提案した。
5月17日から19日まで横浜で開催中の第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で発表した。震災から1週間後までは高血糖と低血糖の両方が起こりうる状況にあり、糖尿病ケトアシドーシスの治療に超速効型インスリンの皮下注射が有効であったことなどを報告した。

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専門家伝授の太らない食べ方 血糖値上げない、飢餓状態作る

専門家伝授の太らない食べ方 血糖値上げない、飢餓状態作る

2012.05.21

 セブンズクラブのアンケートでは、7%の人が「食べても太らない」と回答。多くの人が「食べても太らない」人をうらやましく思っているというが、食べながらダイエットをすることは可能なのだろうか。専門家に話を聞いた。
 まず、これまでに5000人をやせさせた実績を持つ日本ダイエット協会 会長・戸田晴実さんは、糖質・脂質を減らす『血糖コントロールダイエット』を次のようにすすめる。
「太り方を大きく左右するのは、炭水化物の摂り方です。ごはんやお菓子の摂りすぎで、血糖値が高い状態が長時間続く生活が習慣になると、糖分が脂肪に変わり続けて、太り体質となってしまいます。
 体には、血糖値が低くなると脂肪を燃焼させエネルギーを確保する働きがあります。健康な人は、食後3時間くらいから血糖値が下がりはじめ脂肪が燃焼しやすい状態になります。血糖値を上げすぎない食生活を心掛けて運動をする『血糖コントロールダイエット』を行うと、積極的に脂肪を燃焼することができます。
 ただし空腹が長すぎると、体はやっとはいってきたエネルギーを蓄積しようと血糖値が急上昇し、脂肪を蓄えやすくなります。朝食を抜くかたも多いと思いますが、食事は3~4食に分け、毎日同じ時間に食べる習慣を身につけるのが理想です」
 
 一方、『飢餓状態』を作る行動修正ダイエットを提唱するのは日本体育大学大学院教授で医学博士の大野誠さん。著書に『自宅入院ダイエット』(集英社)などがある大野さんは次のように話す。
「朝と昼は好きなだけ食べ、夕食だけ500kcalの糖尿病食を週5日間続ける実験では、3か月で平均4~5kgやせ、メタボが解消したという研究結果が報告されています。夕食を減らすと、睡眠中も含めて、体脂肪が燃焼する『飢餓状態』を長時間作りやすいため、効率よくやせることができるのです。
 フルマラソンを2時間半で走っても体脂肪は約300g程度しか燃えません。家庭用体脂肪計で推計される体脂肪率(%)は、体水分量や体温の変化でも上下するので、一喜一憂せず、毎日同じ時間帯に同じ条件で測った1週間の平均から、体脂肪量(kg)を算出しましょう。1日10分×3回のウオーキング(速歩)でも継続すれば、体脂肪は着実に減らせます。
 
 ダイエットのコツは、食事療法に適度な運動療法を併用すること。リバウンドを防ぐためには、飢餓状態を作るといった日ごろの生活習慣の行動変容がポイントです」
※女性セブン2012年5月31日号

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夫の糖尿病と闘い、克服していった生々しい記録。勇気が出ます
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1型糖尿病患者、夕食に焼肉で翌朝血糖が上昇、寿司では上昇せず

1型糖尿病患者、夕食に焼肉で翌朝血糖が上昇、寿司では上昇せず

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大阪市立大学大学院発達小児医学の渡邊香織氏
 1型糖尿病患者のインスリン治療においては食事の糖質量に応じて必要なインスリンを打つ応用カーボカウントが確立している。しかし、食後数時間後の血糖上昇に関与するとされる蛋白質や脂質の摂取については、その調整方法は確立されていない。1型糖尿病患者を対象に、CGM(持続血糖モニタリング)を用いて夕食に焼肉を摂取してもらったところ、カーボカウントでノーマルボーラスのみだと夜間から翌朝にかけて血糖上昇が見られた一方、寿司の場合には夜間の血糖上昇が見られなかったことが示された。大阪市立大学大学院発達小児医学の渡邊香織氏らが、5月17日から横浜で開催中の第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で発表した。

 対象は、平均年齢23.3歳の1型糖尿病患者6人(男性3人、女性3人)。平均罹患期間は16.2年、1日総インスリン量は54.1単位。夕食に焼肉を食べる日の前後の日の食事は、極端に蛋白質や脂質の高い食事を避け、標準食を摂取した。CGMは焼肉を食べる日の前日に装着し、翌々日に外した。インスリン・カーボ比、インスリン効果値、目標血糖値は通常通りに行った。

 焼肉の摂取カロリーは、平均2148.1kcalで、摂取量は蛋白質96.1g、 脂質103.9g、炭水化物182.8gで、脂質の摂取カロリーは総カロリーの半分近くを占めていた(蛋白質18.1%、脂質44.6%、炭水化物33.5%)。19時半から食事を開始し、22時に解散した。

 その結果、カーボカウントでノーマルボーラスしか行わなかった5人には、数時間後から翌朝にかけて血糖の上昇が一様に見られた。残る1人は、普段からスクエアボーラスを行っている患者で、今回の実験でも本人の希望でノーマルボーラス(14.1単位)に加え、スクエアボーラス(8時間3.1単位)、およびテンポラリーベーサル(10時間ベース基礎インスリン量130%、2.25単位)を行った。その結果、夜間の血糖上昇は見られず、翌朝に低血糖となった(朝食前に乳酸菌飲料を摂取)。

 一方、高蛋白でも、低脂質の寿司を摂取した場合の血糖上昇について調べるため、同様の検討を行った。

 こちらの対象者は、平均年齢25.7歳の1型糖尿病患者10人(男性8人、女性2人)。平均罹患期間14.3年、1日総インスリン量59.5単位/日。

 寿司の摂取カロリーは平均1460.3kcalで、摂取量は蛋白質77.0g、 脂質31.3g、炭水化物205.2g。炭水化物の摂取量が多く、普段の数倍に及んだ(蛋白質21.0%、脂質19.7%、炭水化物55.9%)。

 血糖上昇については、52貫食べた1人だけは眠前血糖補正を行っても夜間に血糖上昇が見られたが、それ以外の対象者では、食べた量はさまざまだったが(17~47貫)、焼肉で見られたような夜間の血糖上昇はなかった。

 渡邊氏は、「高蛋白でも低脂質の寿司の場合には、酢飯のカーボカウントをしっかり行えば、血糖管理が可能であることが示唆された。焼肉のような高蛋白・高脂質の食事に対しては、スクエアボーラスかテンポラリーベーサルによるインスリン増量が必要で、どれくらい増量すればよいかを検討し、投与方法を確立する必要がある」とまとめた。

(日経メディカル別冊編集)

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1型糖尿病患者、夕食に焼肉で翌朝血糖が上昇、寿司では上昇せず

1型糖尿病患者、夕食に焼肉で翌朝血糖が上昇、寿司では上昇せず

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大阪市立大学大学院発達小児医学の渡邊香織氏
 1型糖尿病患者のインスリン治療においては食事の糖質量に応じて必要なインスリンを打つ応用カーボカウントが確立している。しかし、食後数時間後の血糖上昇に関与するとされる蛋白質や脂質の摂取については、その調整方法は確立されていない。1型糖尿病患者を対象に、CGM(持続血糖モニタリング)を用いて夕食に焼肉を摂取してもらったところ、カーボカウントでノーマルボーラスのみだと夜間から翌朝にかけて血糖上昇が見られた一方、寿司の場合には夜間の血糖上昇が見られなかったことが示された。大阪市立大学大学院発達小児医学の渡邊香織氏らが、5月17日から横浜で開催中の第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で発表した。

 対象は、平均年齢23.3歳の1型糖尿病患者6人(男性3人、女性3人)。平均罹患期間は16.2年、1日総インスリン量は54.1単位。夕食に焼肉を食べる日の前後の日の食事は、極端に蛋白質や脂質の高い食事を避け、標準食を摂取した。CGMは焼肉を食べる日の前日に装着し、翌々日に外した。インスリン・カーボ比、インスリン効果値、目標血糖値は通常通りに行った。

 焼肉の摂取カロリーは、平均2148.1kcalで、摂取量は蛋白質96.1g、 脂質103.9g、炭水化物182.8gで、脂質の摂取カロリーは総カロリーの半分近くを占めていた(蛋白質18.1%、脂質44.6%、炭水化物33.5%)。19時半から食事を開始し、22時に解散した。

 その結果、カーボカウントでノーマルボーラスしか行わなかった5人には、数時間後から翌朝にかけて血糖の上昇が一様に見られた。残る1人は、普段からスクエアボーラスを行っている患者で、今回の実験でも本人の希望でノーマルボーラス(14.1単位)に加え、スクエアボーラス(8時間3.1単位)、およびテンポラリーベーサル(10時間ベース基礎インスリン量130%、2.25単位)を行った。その結果、夜間の血糖上昇は見られず、翌朝に低血糖となった(朝食前に乳酸菌飲料を摂取)。

 一方、高蛋白でも、低脂質の寿司を摂取した場合の血糖上昇について調べるため、同様の検討を行った。

 こちらの対象者は、平均年齢25.7歳の1型糖尿病患者10人(男性8人、女性2人)。平均罹患期間14.3年、1日総インスリン量59.5単位/日。

 寿司の摂取カロリーは平均1460.3kcalで、摂取量は蛋白質77.0g、 脂質31.3g、炭水化物205.2g。炭水化物の摂取量が多く、普段の数倍に及んだ(蛋白質21.0%、脂質19.7%、炭水化物55.9%)。

 血糖上昇については、52貫食べた1人だけは眠前血糖補正を行っても夜間に血糖上昇が見られたが、それ以外の対象者では、食べた量はさまざまだったが(17~47貫)、焼肉で見られたような夜間の血糖上昇はなかった。

 渡邊氏は、「高蛋白でも低脂質の寿司の場合には、酢飯のカーボカウントをしっかり行えば、血糖管理が可能であることが示唆された。焼肉のような高蛋白・高脂質の食事に対しては、スクエアボーラスかテンポラリーベーサルによるインスリン増量が必要で、どれくらい増量すればよいかを検討し、投与方法を確立する必要がある」とまとめた。

(日経メディカル別冊編集)

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糖尿病、夢の新薬に道筋 「アディポネクチン」研究加速

糖尿病、夢の新薬に道筋 「アディポネクチン」研究加速
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住友病院の松澤佑次病院長(メタボ撲滅委員会委員長)
 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)が要因で起きる重大疾患の一つに糖尿病がある。食事制限しながらの投薬というつらい治療が待ち受けるが、食事制限の負担減が期待できる夢のような飲み薬の研究が加速している。脂肪細胞から分泌されるホルモン「アディポネクチン」がその鍵を握っており、今夏には世界初の「アディポネクチン国際シンポジウム」が、研究をリードする日本で開かれる。(山本雅人)
 2型の治療に期待
 シンポの開催代表を務めるのは東京大学大学院の門脇孝教授だ。東大付属病院の院長を兼任し、研究者としても世界的な発見を次々に行い、平成22年には紫綬褒章を受章。メタボリックシンドローム撲滅委員会の委員も務める。
 アディポネクチンをめぐっては、糖尿病を抑制する働きがあることが明らかにされる中で、門脇教授はアディポネクチンの受容体(鍵穴のようなもの)を世界で初めて発見し、特に2型糖尿病の根本治療につながると期待されている。
 内臓脂肪などにある脂肪細胞からのアディポネクチン分泌がメタボや肥満によって減ると、血糖値を下げるインスリンの働きが低下し糖尿病などを引き起こすことが、この10年の研究で分かった。アディポネクチンの分泌を増やしインスリン作用を上げる薬としては現在、「ピオグリタゾン」などの薬がある。しかし、「心臓の悪い人に投与すると悪影響が出ることがあり、全ての人に使えない」(門脇教授)弱点がある。

 糖尿病分野では、インクレチン関連薬なども新たに登場し、その中の一つの飲み薬は200万人が服用しているとされる。だが、インクレチン関連薬を使用しても血糖値を良好な数値にコントロールできる人は半数に満たないという。
 門脇教授は「食生活が欧米化し高カロリーのものが氾濫する中、食事制限を継続するのは難しい」。
 長寿にも有効?
 そこで自ら発見したアディポネクチン受容体にはまる「鍵」を分子レベルで作り出せば受容体だけに直接作用し、アディポネクチンの分泌を正常に戻すことが期待できる。門脇教授のグループはこの理論に基づき、食事制限の負担や副作用が少ない糖尿病の新薬を目指し、臨床研究を視野に最先端の研究を進めている。
 アディポネクチンの効果には、悪玉コレステロールを吸収して肥大したマクロファージを弱体化させ、動脈硬化を抑える働きが判明している。研究段階ではアルツハイマー病やがんの抑制への効果なども期待。さらに、門脇教授はアディポネクチンが長寿に関係する「サーチュイン遺伝子」を活性化することも突き止め、英科学誌『ネイチャー』に掲載された。
 こうした最新研究は、8月4日から北海道苫小牧市で開かれる「アディポネクチン国際シンポジウム」(藤原科学財団主催)で発表される。
 シンポでは、アディポネクチンの発見者である松澤佑次・住友病院長やテキサス大のフィリップ・シェラー教授らも講演する予定だ。

 阪大研究グループが端緒 日本が研究リード
 アディポネクチンは、松澤・住友病院長(大阪大名誉教授、メタボ撲滅委員長)ら大阪大研究グループ(当時)が平成6年、ヒトの脂肪細胞から分泌される物質として世界で初めて見つけた。
 血液中に大量に存在し、内臓脂肪が蓄積すると減少するという医学の常識にはない物質だったが、糖尿病や動脈硬化との関連が明らかになる。炎症を消し、動脈硬化を抑制する善玉ホルモンであることが分かり、生活習慣病などさまざまな病気のマーカーや改善に役立てる研究が進んでいる。
 松澤院長は「アディポネクチンは世界中で論文が発表され、普遍的な物質になっている。その国際シンポの第1回が日本で開かれることは、日本がこの分野でトップを走っていることを示すものだ」と話す。

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食物繊維摂取の好影響、日本人2型糖尿病患者対象の大規模研究でも明らかに

食物繊維摂取の好影響、日本人2型糖尿病患者対象の大規模研究でも明らかに

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九州大学大学院病態機能内科学の藤井裕樹氏
 食物繊維摂取の糖尿病患者に対する影響についてはこれまで海外では報告されているが、日本人を対象にした大規模な研究は数少ない。そこで日本人の2型糖尿病患者4402人を対象に、自記式アンケート調査を実施し、食物繊維摂取量で4分位に分けて比較検討したところ、食物繊維摂取量が多いほど肥満や血糖、脂質、メタボリックシンドロームなどに対して好影響をもたらしていることが示された。5月17日に横浜で開幕した第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で、九州大学大学院病態機能内科学の藤井裕樹氏らが発表した。

 対象は、福岡県下の16の糖尿病専門施設(7病院、9診療所)に通院中の2型糖尿病患者4402人(男性2494人、女性1908人)。

 朝食前に採血と採尿を行い、簡易型自記式食事歴法質問票(BDHQ)により、過去1カ月の習慣的な栄養素摂取量を評価した。

 BDHQで算出された食物摂取量(g/日)を密度法でエネルギー調整食物繊維量(g/1000cal)に調整し、4分位(中央値はそれぞれ5.17、6.77、8.13、10.1)に分類。BMI、空腹時血糖、HbA1c、アディポネクチン、血清脂質、尿アルブミンなどの変数に対する影響について重回帰分析(SAS)、ロジスティック回帰分析による傾向性検定などを行った。

 4分位別の臨床特徴としては、食物繊維摂取量が多い群ほど年齢が高く、女性が多く、総エネルギー摂取は少なく、身体活動量は多いなどの傾向が見られた(いずれもP<0.0001)。よっていずれの分析においても、性別、年齢、飲酒、喫煙、余暇身体活動量、糖尿病罹患期間、総エネルギー摂取、経口血糖降下薬、インスリン治療で多変量調整を行った上で比較検討した。

 傾向性検定の結果、食物繊維摂取量が増加するにつれ、朝食前血糖、HbA1cは有意に低下し、BMIは有意に低下した(いずれもP for trend<0.0001)。アディポネクチンは上昇(P for trend<0.01)、C-ペプチドは低下した(P for trend<0.0001)。

 同様に、血圧については、収縮期血圧は低下したが(P for trend<0.05)、拡張期血圧は変化が見られなかった。血清脂質については、中性脂肪は低下し(P for trend<0.0001)、LDL-Cは変化なく、HDL-Cは上昇した(P for trend<0.05)。メタボリックシンドロームの割合は減少した(P for trend<0.0001)し、尿中アルブミンは低下した(P for trend<0.0001)。

 藤井氏は、「2型糖尿病患者において、食物繊維の摂取は肥満、血糖、脂質、メタボリックシンドローム、腎症などに対してよい影響をもたらすことが、日本人の大規模集団においても示された。食物繊維の摂取量が多い群ほど身体活動量が多いなど、健康意識が高い傾向が見られたが、こうした交絡因子の調整後にも同様の結果が示された」と結論した。

(日経メディカル別冊編集)

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「Breaking up with Diabetes」こそが最終目標、理事長声明で言及

「Breaking up with Diabetes」こそが最終目標、理事長声明で言及
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日本糖尿病学会理事長の門脇孝氏
 

日本糖尿病学会がアクションプランであるDREAMSを発表したのは、2010年。今回の第55回学術集会は、ちょうど5カ年計画の中間点を迎える節目での開催となった。日本糖尿病学会理事長の門脇孝氏は、5月17日午前に行われたセッション「理事長声明」の中で、DREAMSのこれまでを振り返り、個々の項目ごとに取り組みの現状と成果を総括。DREAMSの先にある最終目標は、「Breaking up with Diabetes(糖尿病よ、さようなら)」であると言及した。

 日本糖尿病学会アクションプラン2010(通称、DREAMS)は、学会が2009年に定めた第2次対糖尿病戦略5カ年計画に基づいて、具体的な活動目標を掲げたものだ。(1)糖尿病の早期診断・早期治療体制の構築(Diagnosis and Care)、(2)研究の推進と人材の育成(Research to Cure)、(3)エビデンスの構築と普及(Evidence for Optimum Care)、(4)国際連携(Alliance for Diabetes)、(5)糖尿病予防(Mentoring Program for Prevention)、(6)糖尿病の抑制(Stop the DM)の6項目からなり、それぞれの英語の頭文字をとってDREAMSと称されている。

 門脇氏は、「DREAMS(夢)の実現に向けて」と題して講演。「糖尿病に対する総合的な対策を講じることは国家的な急務」との認識のもとに、第2次対糖尿病戦略5カ年計画を策定し、さらにDREAMSをスタートさせたと振り返った。その上で、DREAMSが掲げた6項目ごとに進捗状況を整理し、これまでの成果を総括した。

 たとえば(1)の糖尿病の早期診断・早期治療体制の構築では、糖尿病診断基準に関する調査検討委員会(委員長・日本糖尿病協会理事長の清野裕氏)が精力的に動き、HbA1c国際標準化を成し遂げたと指摘。清野委員長の国際標準化の決断を称えた。

 門脇氏は、この4月1日から実施となったHbA1c国際標準化は大きな成果の1つと強調。「わが国の糖尿病臨床・研究・治験のさらなる国際化が期待される」と指摘した。その一方で国内に向けては、「今回の国際標準化を機に、診療におけるHbA1cの認知向上につなげていかなければならない」とも語り、学会会員の奮起を促した。

 また(2)の研究の推進と人材の育成では、東日本大震災からみた災害時の糖尿病医療体制構築のための調査研究委員会(委員長・岩手医科大学の佐藤譲氏)が、患者向けおよび医療従事者向けに糖尿病に関する災害時対応マニュアル作成を加速させていることを紹介。加えて、新たに特別調査研究事業として、糖尿病と癌に関する合同委員会(委員長・国立国際医療研究センター研究所の春日雅人氏)が立ち上がったことも取り上げた。同委員会では、糖尿病罹患と癌発症リスク、糖尿病治療と癌発症リスクなどの疫学的評価を行うとともに、糖尿病患者の癌スクリーニング指針を策定し、さらに糖尿病と癌の予防法の提言することを目標に活動を展開するという。

 (3)のエビデンスの構築と普及では、糖尿病予防のための戦略研究(J-DOIT2)の成果を提示した。門脇氏は、J-DOIT2において、患者への受診推奨だけでなく、これに療養指導、さらにかかりつけ医への診療支援などを総合的に展開することで、受診中断率を63%も抑制できることを証明できた点を強調した。

 その上で、J-DOIT2に次いで始まったJ-DOIT3の概要を解説。J-DOIT3では、強力な生活習慣への介入と危険因子に対する総合的治療が、糖尿病患者の健康寿命やQOLをどれだけ改善するかを検討しているとし、これまでの登録例についてHbA1cの推移などのデータを例示した。その中で、「重症低血糖は2例のみでありACCORD試験の200分の1にとどまっている」点を挙げ、「糖尿病治療で世界発のエビデンスを創出できるのではないか」(門脇氏)との期待を表明した。

 なお、エビデンスに関連して、ADA/EASDが最近発表した新ポジションステートメントに着目し、メトホルミンをすべての患者で第1選択薬とした点や第2選択薬(併用薬)を病態別にしていない点などを挙げ、「必ずしも患者中心、あるいは病態を踏まえた薬剤選択のアプローチとは言い難い」との見解を示した。

 これに対し、日本糖尿病学会の治療ガイド委員会がまとめた「糖尿病治療ガイド2012-2013」では、2型糖尿病の病態に応じた経口血糖降下薬の選択を示している点を強調。今後さらに病態解明を進め、経口血糖降下薬別の臨床的エビデンスの集積を行い、病態ごとの「テーラーメイドのアルゴリズム作成を検討課題としたい」と表明した。

 このほか、(6)の糖尿病の抑制では、唯一数字目標を掲げている点に言及。具体的には、2015年の時点で糖尿病患者数の増加を減少に転じさせ、2015年の時点で糖尿病関連の死亡者数を現在より減少させると定めていることを再確認した。

 この数字目標の実現に向け、たとえば日本医師会、日本糖尿病学会、日本糖尿病協会の三者で設立した糖尿病対策推進会議が主導し、検診受診の促進と事後指導による一次予防、糖尿病管理の質の向上と受療継続の推進、さらには病身連携の推進に取り組んでいるとした。また、日本糖尿病協会と連携し、「サイエンスとヒューマニズムの架け橋となる糖尿病学・糖尿病医療の発展に努めていることも示した。

 ただ、DREAMSを打ち出す最大の理由となった糖尿病有病率の増加については、今年1月に発表された平成22年国民健康・栄養調査の結果を見る限り、「年齢未調整ながら、今なお増加していることが示された」と懸念を示した。DREAMSがスタートした年の結果であり、DREAMSの成果が直接には反映されていない数字ではある。だが、糖尿病有病率が増加し続けているということであれば、行動計画を加速させなければならない事態となる。

 その一方で門脇氏は、透析導入患者数が2年連続で減少し、さらに糖尿病性腎症が原因で透析を開始する患者の割合が2010年に前年より1ポイント減少した点は明るいニュースと語り、「日常診療の取り組みが功を奏した結果ではないか」と評価した。

 最後に門脇氏は、現状は「Living with Diabetes(糖尿病とともに生きる)」が大事であり、「糖尿病患者さんが人生を謳歌できる医療の開発・提供、そして社会基盤の整備」が大きな課題とした。そのためにもDREAMSの実現が重要であるわけだが、門脇氏の視線はさらなる高みに向けられていた。DREAMSの先にある「Breaking up with Diabetes(糖尿病よ、さようなら)」こそが最終目標であり、これを達成するために引き続き根本的な糖尿病の予防・治療法の開発に取り組む必要があると説き、今学会での議論の展開に期待を示し講演を締めくくった。

(日経メディカル別冊編集)

看護師の書いた糖尿闘病記
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災害時・緊急時に最も重宝するインスリン製剤は超速効型、震災後の巡回診療の経験から

災害時・緊急時に最も重宝するインスリン製剤は超速効型、震災後の巡回診療の経験から

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東北大学分子代謝病態学分野の児玉慎二郎氏
 東北大学分子代謝病態学分野の児玉慎二郎氏らは、東日本大震災後に避難所の糖尿病巡回診療を行った経験から、災害時における糖尿病診療の問題点を指摘するとともに、その対応策を提案した。5月17日から19日まで横浜で開催中の第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で発表したもの。震災から1週間後までは高血糖と低血糖の両方が起こる状況にあり、糖尿病ケトアシドーシスの治療に超速効型インスリンの皮下注射が有効であったことなどを報告した。

 東北大学病院糖尿病代謝科が中心となったチームは、2011年3月下旬から7月中旬まで週に2、3回、糖尿病巡回診療を行った。チームは医師、看護師、ボランティア学生から構成され、自家用車を用いて避難所や被災者宅を訪問。巡回診療は、最大避難者数が約11万人、最大避難所数が約180カ所以上だった宮城県石巻市を中心に実施した。目的は、被災者の血圧・血糖値の測定、内服薬やインスリン量の調整、食事回数に応じた治療法の変更、インスリンや自己血糖測定器の提供、低血糖や持続する高血糖の予防だった。

 糖尿病巡回診療の実施スキームは以下のとおり。まず拠点病院である石巻赤十字病院の災害医療コーディネーターに糖尿病巡回診療の実施を提案。それを受け、拠点病院が各地区の保健師に巡回チームの存在を伝え、保健師は拠点病院に糖尿病患者の避難状況を報告する。その報告を受けた拠点病院から巡回診療の依頼が来る仕組みとした。

 巡回チームは、大学病院や各企業からインスリン、自己血糖測定(SMBG)機器、注射針、ブドウ糖などの提供を受けた上で、拠点病院に物資を提供しつつ、保健師と連絡を取りながら巡回診療を行った。

 巡回診療時にはいろいろ工夫したという。たとえば、他の医療チームと情報を共有するため、拠点病院で保管しているカルテを利用。記入したカルテはデジタルカメラで撮影し、情報を共有した。患者に対しては、低血糖についての注意書きなどをまとめた資料を配った。内服薬の調整について解説したものも作成し配布している。各地区の医療チームや保健師とミーティングを重ねたことで、糖尿病の専門診療が必要な患者の避難状況、各避難所での食料事情や医療物資の在庫、道路状況などの情報提供を受けられた。

 震災直後から1週間後までの超急性期においては、インスリン注射の一式を津波で流されたり、食べ物がなかったりしたため、治療を中断したことで高血糖昏睡が起きていたことが明らかになった。また、この時期における糖尿病ケトアシドーシスの治療として、速効型インスリンの点滴静注ではなく、超速効型インスリンの皮下注射を実施。糖尿病ケトアシドーシスが超速効型の皮下注射によって治療できるとの報告は過去に多くなされており、今回の震災直後も大変有用だった経験から、「災害時・緊急時に最も重宝するインスリン製剤は超速効型だ」と児玉氏は強調した。

 一方で、食べ物がなくても平時と同量のインスリンを注射したり、血糖降下薬を内服したことによる低血糖昏睡も発生していた。これらを踏まえ、超急性期には糖尿病ケトアシドーシスや低血糖といった急性の代謝失調を予防するためにインスリン製剤を速やかに供給すること、また、患者自身にインスリン注射を中断することは危険であるという認識を持ってもらうために、平時から患者へのインフォームド・コンセントが重要であると述べた。さらに、低血糖を起こす可能性がある薬剤や副作用が出現する可能性が高い薬剤は慎重に投与するべきとの考えを示した。

 児玉氏は巡回診療の経験を基に、「地域の中核病院のマネジメントが重要であり、平時から保健師やコメディカルとのネットワークを構築していることが大切だ。全国的にこうしたシステムの構築が望まれる」と語った。

(日経メディカル別冊編集)

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夕食ボリューム型の食事で空腹時血糖、中性脂肪が高値に

夕食ボリューム型の食事で空腹時血糖、中性脂肪が高値に

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川崎医科大学附属病院栄養部の倉恒ひろみ氏
 

糖尿病患者の食事療法では、適正なエネルギー摂取に留意するのが基本だが、1日の総摂取エネルギーの多くを夕食でとっているケースは少なくない。夕食の摂取エネルギーが、朝食や昼食よりも多い夕食ボリューム型の食事をしている2型糖尿病患者は、非夕食ボリューム型の患者に比べて、朝食前血糖値、中性脂肪、レムナントコレステロールが有意に高いことが明らかになった。5月17日に横浜で開幕した第55回日本糖尿病学会(JDS2012)で、川崎医科大学附属病院栄養部の倉恒ひろみ氏らが発表した。

 対象は、2型糖尿病患者89人(うち男性43人)。3日間の食事の聞き取り調査を行い、夕食のエネルギー摂取が朝食と昼食の平均摂取エネルギー量の150%を超えた人を夕食ボリューム型群(39人、男性21人)とし、150%未満を非夕食ボリューム型群(50人、男性22人)とした。空腹時採血により、HbA1c、血漿脂質、レムナントコレステロール(RLP-C)を測定した。

 その結果、夕食ボリューム型と非夕食ボリューム型の2群間で、男女比、BMI、総エネルギー摂取量、食塩摂取量、食物繊維量にいずれも差はなかった。

 1日の総脂質摂取量のうちの夕食の脂質摂取量の割合は、夕食ボリューム型群43%、非夕食ボリューム型群31%で、有意に夕食ボリューム型群で高かった(P<0.01)。

 2群間でHbA1cに差はなかったが、朝食前血糖値は有意に夕食ボリューム型群が非夕食ボリューム型群よりも高かった(136mg/dL 対 119 mg/dL、P<0.01)。中性脂肪(202 mg/dL 対 115 mg/dL)、RLP-C(7.1mg/dL 対 4.6mg/dL)も夕食ボリューム型群が高いという結果だった(いずれもP<0.01)。

 また、動脈硬化症に着目すると、脳梗塞、狭心症、心筋梗塞、ASOと診断された人の割合は、夕食ボリューム型群の方が非夕食ボリューム型群よりも有意に高かった(31% 対 8%、P<0.01)。

 倉恒氏は、「夕食ボリューム型の食事をしている患者は、血糖、中性脂肪、レムナントコレステロールが高値であることが明らかになった。栄養指導を行う際には、1日の総摂取エネルギー量だけでなく、食事時間別のエネルギー摂取量や脂質摂取量に留意することが重要であろう」と考察した。

(日経メディカル別冊編集)

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カネカ、血糖値をすみやかに下げる効果のある小豆酵素分解物を販売開始

カネカ、血糖値をすみやかに下げる効果のある小豆酵素分解物を販売開始

小豆酵素分解物(小豆ペプチド含有)の本格販売を開始


 株式会社カネカ(本社:大阪市、社長:菅原公一)は、血糖値をすみやかに下げる効果のある機能性食品素材として、小豆を麹(こうじ)菌由来の酵素で分解した小豆酵素分解物(小豆ペプチド含有)の開発に成功しました。血糖値や糖質が気になる方、血糖値が高めの方に適した小豆酵素分解物は、2012年5月から発売を開始し、5年後には10億円の販売を目指します。

 日本では、成人の4人に1人が糖尿病患者またはその予備群と言われており、ここ10年で急増しています。また、日本のみならず世界中でも糖尿病は蔓延しており、世界保健機関(WHO)からも警鐘が鳴らされ、社会問題としても認識されています。

 これまでにも市場には血糖値対策を目的とした機能性食品素材はありましたが、その多くは単糖(グルコース)の摂取による血糖値上昇に対して効果はありませんでした。このたび本格販売を開始する小豆酵素分解物では、ヒト試験において、グルコース摂取による血糖値上昇をすみやかに低下させることを見出しています。単糖や多糖等、糖の種類に関わらず血糖値が気になる方のサポート素材として期待できます。


ヒト試験詳細:

ヒトにおける小豆酵素分解物の血糖値の低減効果
 血糖値が高め(空腹時血糖値が100mg/dL以上)の方13名に、小豆酵素分解物(300mg)又はプラセボと、グルコース(75g)を摂取して頂き、血糖値とインスリンの変化を調べました。
 その結果、小豆酵素分解物を摂取すると、血糖値は下図(I)のとおりプラセボの場合と比べて速やかに低下する傾向が認められ、さらにその時、下図(II)のとおり、インスリン分泌量がプラセボの場合と比べて増加する傾向が認められました。
 この結果から、小豆酵素分解物は、食事による血糖値の上昇を抑制することが示唆され、血糖値が気になる方のサポート素材として期待できます。


※図I・IIは、添付の関連資料を参照
● 関連リンク
        ◦        (株)カネカ ホームページ

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