御堂筋:暴走ワゴン車運転手は糖尿病 低血糖?関連を捜査
毎日新聞 2014年06月30日 23時37分(最終更新 07月01日 00時01分)
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事故があった現場=大阪市中央区で2014年6月30日午後5時27分、本社ヘリから山田尚弘撮影
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 大阪市中央区心斎橋筋2の御堂筋の交差点で30日夕方、ワゴン車が暴走し、はねられた自転車の女性(32)やワゴン車運転の男性会社員(65)と巻き込まれたトラックの男性運転手(58)も軽傷を負い、計3人が重軽傷を負う事故があった。大阪府警南署は、男性会社員の回復を待って自動車運転処罰法違反(過失致傷)の疑いで事情を聴くが、家族の話では、ワゴン車の男性は糖尿病で低血糖になることがあるという。糖尿病患者が低血糖状態になると、動悸(どうき)が激しくなったり、冷や汗が出たりするとされる。突然、意識障害に陥ることもあり、大阪府警は事故との関連を慎重に捜査している。
 栃木県医師会塩原温泉病院の松村美穂子医師は2012~13年に糖尿病患者303人を調査した。1割の30人が運転中に低血糖症状になったことがあり、うち5人が事故を経験したと回答した。
 水戸市で11年8月、乗用車を運転中に意識障害となった男性が玉突き事故を起こし、7人が死傷した。水戸地裁は男性の判決で「インスリン注射後に食事をしなかったため、低血糖による意識障害で事故を引き起こした」と認定し、禁錮6年を言い渡した。
 松村医師は「低血糖の人は運転前に甘い物を食べたりして血糖値を調節する必要がある」と話している。

看護師の書いた糖尿闘病記
夫の糖尿病と闘い、克服していった生々しい記録。勇気が出ます
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高血圧、糖尿病、がんに効果 「きくち体操」ってなんだ?
 菊池和子氏(80)が提唱する「きくち体操」は、人間の体の仕組みを理解したうえで、脳を使って動かす部分に意識を集中させ、自ら体を健康にしようとする動作である。高血圧や糖尿病、がんさえも克服した例が出ている“命の体操”とは――。

■動かす部分に意識を集中

 川崎教室を本部に、現在83クラス(一般クラス・クリニカルクラス・男性クラス)を展開する「きくち体操教室」は、受講者3000人以上、平均年齢64歳。最高齢は94歳というから驚きだ。高齢者の多さから察せられる通り、ダンスや筋トレに励む教室ではない。

「50年以上も前のこと。“体のどこをどう動かすと、どこにどういいのか”という素朴な疑問が出発点でした。
 体は手、足、内臓…、ほとんどの部分が筋肉によってできていて、大部分の筋肉は、脳からの指令によって動いています。ですから、例えば手の一本一本の指を動かすときも、脳とつなげながら動かすので、ゆっくり行います。そうすることによって筋肉が育ち、脳が活性化し、よりよく動かせるようになっていくのです。

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 自分で動かして良くしていけるという思いが、気持ちを前向きにさせる原動力となります。動かす部分に意識を集中させ、自分の体に思いをかけて動かすことによって、良くなっていけるのです。実際、教室に20年、30年と通われている生徒さんには、高血圧や糖尿病、肺がんから回復された方もいらっしゃいます」

■基本は手足の指の運動

 さまざまなポイントがあるきくち体操の中で、最も基本的で大事な動きを2つ――。

▼手の指

 左右の手のひらを広げ、親指の先を小指の付け根に押し付ける。残りの指は、開き、伸ばそうと強く意識する。親指のあとは人さし指、中指、薬指、小指の順番で、1本ずつ曲げて親指の付け根に押し付け、残りの指は同様に、開き、伸ばそうと意識する。脳が活性化するのは、このとき。うまくできなくても、“思うこと”が大事。

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▼足の指

 両膝を伸ばして床に座り、片足を折り曲げてもう一方の足の上に乗せ、足の裏を見る。手の指で足指の裏を1本ずつ、意識を向けながら丁寧に付け根から指先まで、ゆっくり押しながら伸ばす。1本ずつ、丸まっている指先を伸ばそうと意識しながら行うことが大事。

 脳を使って手足の指先を動かす体操は、日常、簡単にできるという。
「電車に乗ってつり革につかまっているときです。一本一本の指先に意識を集中させて、つり革を握ったり、指を伸ばしてみたり。足の指も同様。指先に力を入れて、足の裏全体で立ち、膝を伸ばす。意識を向けるだけで、日常生活の中で筋肉を育てることができますよ」

◇きくち・かずこ 1934年生まれ。日本女子体育短期大学卒業後、体育教師を経て「きくち体操」を創始。現在、神奈川や東京などの教室、カルチャースクールで指導にあたる。著書多数。最新刊は「100歳まで若く美しく! きくち体操DVDブック」(宝島社)。

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「キャノーラ油」は、糖尿病コントロールにも貢献

カラダに優しい油としてすでに定着
キャノーラ油は、体に良い油として知名度を上げていますが、今回2型糖尿病の患者さんにもお勧めという研究結果が、カナダ・トロント大学ら研究グループによって発表されました。
食前の血糖値が正常でも、食後に急に血糖値が上がる場合、心血管系疾患のリスクが高くなるとされています。食後の高血糖を防ぐには、グリセミック指数の低いものを取り入れることが大切だとされています。
今回の調査では、これまで心血管系疾患のリスクの低下に効果的だとされてきた全粒粉のパンを取り入れた食事と、キャノーラ油を使って作られたパン(以下、キャノーラパン)を取り入れた食事とを比較し、HbA1cの値と心血管系疾患のリスクを調べました。
心血管系疾患のリスク低下は薬並み?
141人が参加したこの調査では、キャノーラパンを食べていた人たちでは全粒粉のパンを食べていた人たちと比べて、HbA1cが大幅に下がったそうです。また、LDLコレステロールはどちらのパンを食べていたグループでも下がっており、これにより血管系疾患のリスクが7%減少する可能性があるそうです。
この効果は、コレステロール低下薬として知られるスタチンの効果に匹敵することが分かりました。この食生活で低下したコレステロールのレベルは、スタチンを20mg飲んだのと同じくらいの状態にあたるそうです。
このことから、キャノーラ油は、2型糖尿病の患者さんの血糖コントロールに良い影響を及ぼすだけでなく、心臓血管系の病気のリスクを減らすことが分かったのです。健康によいとされるキャノーラ油。毎日のお料理に、上手に活用したいですね。(唐土 ミツル)
▼外部リンクEffect of Lowering the Glycemic Load With Canola Oil on Glycemic Control and Cardiovascular Risk Factors: A Randomized Controlled TrialResearch Suggests Benefits of Canola Oil for People with Type 2 Diabetes

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IT・サイエンス
 京都大学の岩田博夫教授らによる研究グループは、マウスへの細胞移植で100日を超える期間にわたって血糖値が正常化し、糖尿病を治療することに成功したと発表した。
 現在、糖尿病患者は人工透析を受ける必要があり、費用的にも身体的も大きな負担となっている。そこで、新しい治療方法としてインスリン分泌組織の移植が研究されてきたが、(1)移植細胞を拒絶反応や自己免疫反応から保護するため免疫抑制剤の副作用が心配、(2)移植部位が深部の重要臓器である肝臓や腎臓であるため、何か問題が起きたときにインスリン分泌組織を除去することが困難、(3)インスリン分泌細胞である膵島の提供者が少なく、治療を施せる患者数は年に4、5人に限られる、という課題があった。
 今回の研究では、糖尿病のラットの皮下に、塩基性繊維芽細胞増殖因子を含むアガロースロッドを埋め込み、免疫反応の起きない免疫特定部位を作成することに成功した。また、この部位に移植したインスリン分泌組織によって血糖値が正常化することが確認できた。
 今回の手法では、(1)の課題については、免疫抑制剤の投与は必要なく、(2)については、皮下への移植であるのでもしもの時は容易に取り除くことが出来る。また、(3)についても、ヒトiPS細胞から高効率で分化誘導が可能に成りつつあり、この1、2年の間に大量の膵島を確保できる技術が確立できる見通しとなっており、研究グループは、「理想の治療法が確立できたと考える」としている。
 岩田教授は、「再生医療は高額の医療費がかかり、医療として定着するか危ぶむ声があります。しかし、一人当たり年間約500万円の医療費がかかる透析患者を減らすことができれば、当初1000万円かかったとしても十分医療費を削減でき、何よりも患者は極めて快適な生活が送れるようになると考えます」とコメントしている。
 なお、この内容は、「American Journal of Transplantation」誌の電子版に掲載された。

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インスリンを飲み薬に 神戸学院大など、糖尿病患者の注射不要
2014/6/24 0:34
日本経済新聞 電子版

 神戸学院大学の武田真莉子教授らは、注射でしか投与できない糖尿病治療薬のインスリンを飲み薬として使えるようにする技術を開発した。デンマークの製薬大手ノボノルディスクと協力し、特殊なたんぱく質の断片と結合させることで、胃を通り抜けて腸から吸収できるようにした。糖尿病患者にとって毎日の注射がなくなり負担が減る。2年以内に臨床試験(治験)を始める計画だ。
 開発した技術はインスリンのほか、肝炎などの治療に…
関連キーワード

武田真莉子、ノボノルディスク、インスリン、CPP、神戸学院大学、糖尿病、注射

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家事をよくする人ほど糖尿病の
国際共同研究
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 もし糖尿病(2型)になったなら、まずは食事と運動で血糖値をきちんとコントロールすることが重要。しかし、さまざまな理由で積極的な運動が続けられない人もいる。こうした人でも家事をよくしている場合、糖尿病の”数値”が良いことが分かった。国立国際医療研究センター国府台病院(千葉県)内科の濵﨑秀崇氏は、6月6~7日に東京都内で開かれた日本心身医学会の会合で、家事などスポーツ以外の運動(NEAT)をよくする糖尿病患者で血液中のインスリン濃度が低かったと報告。女性に限っては、ウエストサイズ(腹囲)なども良好だったという。

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イギリスの動物病院に初の猫向け“糖尿病専門外来”が開設
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ポヨポヨに太った猫はかわいい。でも、猫の健康にとって肥満は大問題。イギリスでは10年前に比べて猫の体重は25%増えたそうで、それに伴い、糖尿病を患う確率が30年前に比べて4倍以上アップしている。
こうした状況の中、イングランド南東部ハートフォードシャーの動物病院〈Queen Mother Hospital for Animals〉内に、猫の糖尿病を専門に扱うクリニック〈Feline Diabetic Remission Clinic〉が開設された。
猫が糖尿病になる主な原因は不適切な食生活と運動不足。クリニックのStijin Niesson医師によると、猫は室内で飼われることが増え、生活パターンは変わったたももの、遺伝子的には昔とほとんど変わっていない
昔の猫は狩りをし、獲物をゲットできたときだけ食事にありつけた。だから、次の獲物をつかまえるまでちゃんと生き延びることができるよう、エネルギーをため込みやすい体質になっている。そのため、糖尿病になりやすいのだとか。
人間と同様、中年期以降にリスクが高まり、種類でいうと、バーミーズがかかりやすいそうだ。
こうした専門外来の開設は飼い主にとって心強いことかもしれないが、まずはお世話にならずに済むよう心がけたいものだ。
▼クリニックにやってきた猫とNiesson医師
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ペットボトル症候群 急性糖尿病で昏睡状態に陥ることもある

 もはや初夏という生やさしいものではない、暑い日が続いている。熱中症予防にこまめに水分を補給している人も多いと思うが、「ペットボトル症候群」にも気をつけてほしい。アスレティックトレーナーの西村典子さんが解説する。
 * * * 「ペットボトル症候群」とは、1990年代に大量の清涼飲料水を水代わりに飲んでいた高校生が意識障害を起こして病院に搬送されるケースが報告され、以降、10代から30代の若い人にも似た症状が多く見られるようになり、彼らがペットボトル飲料を好んで多く飲んでいたことからこの名前が付けられたものです。
 彼らの意識障害の原因は、清涼飲料水を1日に2~3リットルも飲むことで糖分の過剰摂取により引き起こされる「急性糖尿病」です。急性糖尿病の症状としは他に、体がだるくなる、喉が渇きやすくなる、重篤なケースだと昏睡状態に陥ることもあります。
 気をつけなくてはいけないのは、急性糖尿病は清涼飲料水からだけとは限らないことです。市販で売られている飲料水には飲みやすさを考慮してかなりの糖質が含まれていることが多く、手軽に飲めることから知らず知らずのうちに過剰な糖分を摂取していることがあります。
 たとえばスポーツドリンクには約5~10%の糖質が含まれているといわれています。仮に5%のスポーツドリンク(500ml)を1日2本飲むと、25g×2本で50g。角砂糖(1個4g)に換算すると、実に12個分にもなります。人間が1日に摂取する糖分量の目安は20~40gといわれており、スポーツドリンクだけでこれを上回ってしまいます。さらに食事で糖分を補給してしまうので、このような生活習慣を続けていると糖尿病のリスクが高まります。
 また最近では健康志向から「カロリーオフ」や「カロリーゼロ」を表記した商品が増えていますが、こちらも注意が必要です。こうした商品の多くは糖質の量を少なくしたり、体内で吸収しにくくエネルギーになりにくい人工甘味料を使っていたりしますが、エネルギーがないということではありません。「カロリーオフ」は100ml当りのエネルギーが20kcal以下の場合に、「カロリーゼロ」は5kcal未満の場合に表示できるようになっています。またこうした人工甘味料を体内に過剰摂取することに対し、腎臓機能障害を始めとするさまざまな人体への影響が懸念されています。
 糖質の過剰摂取が習慣となってしまった人が高血糖の状態になると、喉の渇きを訴えます。そして喉の渇きをいやすためにまた糖分を含む清涼飲料水を飲んで、頻尿となり、また喉が渇くという悪循環に陥ってしまうところが、この症状のこわいところでもあります。「喉がよく乾く」「頻尿」「疲れがとれない」「肩こり」「急激な体重減少」「食べても満腹感がない」などの自覚症状がある人は、(急性)糖尿病の疑いがあるため、病院で診察を受けることをお勧めします。
 「ペットボトル症候群」の予防としては、「飲料の成分表をみながら糖分濃度をチェックする習慣をつける」「スポーツドリンクは2~3倍に薄める」「スナック菓子などのどの乾きやすい食べ物を多くとらないようにする」などです。スポーツドリンクを2~3倍程度に薄めることは、胃からの排出速度を高め、スムーズに腸から体内に水分・塩分が吸収されるという利点もあります。
■プロフィール 西村典子(にしむら・のりこ)日本体育協会公認アスレティックトレーナー。高校生、大学生を中心にケガ予防、フィールドでの応急処置、競技復帰のサポート、競技力向上のためのトレーニング指導、コンディショニングに関する教育啓蒙活動等を行う。

http://snn.getnews.jp/

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7時間睡眠が若さと記憶力強化にいいワケ
長生きする人の平均睡眠時間は7時間
 何かと忙しい働き女子の皆さん、睡眠時間はどのくらいとれていますか? 睡眠不足が続いても「仕事が忙しくて仕方ない」と容認する、あるいは「寝食を削ってでも努力する」のをよしとしていないでしょうか。しかし、より質の高い仕事をし、健康で充実した人生を楽しむためには、まず質の高い睡眠をしっかりとる努力をしましょう。
 100歳以上の長寿者の平均睡眠時間は、女性の場合7時間だったという統計があります。健康で長生きする人はよい睡眠をたっぷりとれているということが伺えます。
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 一方で、睡眠時間が7時間を切ると、心血管疾患、冠動脈疾患、代謝異常や動脈硬化など、さまざまな病気のリスクと死亡率が上がることが、複数の研究から報告されています。また、肥満とも関連していて「睡眠不足は太りやすい」ことも報告されています。ダイエットに敏感な人の間では、もはや常識かもしれませんね。
 さらに、米国のスティックゴールド博士が2000年に発表した研究結果によれば、人間が新しい知識や記憶を身につけるためには、覚えたその日に6時間以上眠ることが欠かせないそうです。最適な睡眠時間は個人差がありますが、やはり毎日7時間程度の睡眠をしっかり確保したいものです。
 ただし、寝過ぎも心臓病や脳卒中のリスクとなる可能性があることが複数報告されています。うつ病や糖尿病のリスクが増加するという報告もあります。睡眠は長過ぎても短過ぎてもよくありませんのでご注意を。
睡眠は脳のおそうじ時間
 ところで、よく考えてみると、睡眠とは寝ている間に敵から襲われるなどの危険を伴う、生き物の本能としては避けたい行為のはず。それだけのリスクを冒しても睡眠が必要なのは、真に人間にとって不可欠だからです。では、なぜそれほどまでに大事なのでしょうか。なぜ1日の約3分の1も寝ないと人間は生きられないのかが、これまではわかっていませんでした。その疑問に対する新たな答えとなる論文が、2013年米科学誌「サイエンス」に発表され、注目を集めました。実は、僕たち人間は睡眠中に脳のお掃除をしているというのです。
 アメリカの研究者らがネズミを使った実験で、脳内にたまった老廃物がどのように脳内血管を通じて肝臓へ排出されるかを調べたところ、その排出システムの活動量は目が覚めているときよりも寝ている間に約10倍になるそうです。研究者の一人は「脳が自由に使えるエネルギーには限界がある。ハウスパーティーを開く家の主に例えると、来客を楽しませることと、家をきれいにすることを同時にできないようなものだ」と述べています。
 脳はあまりに精密なので、起きて活動している間には老廃物を取り除けないのです。よく「夜、寝ている間に記憶がつくられる」というけれど、それは本当で、大切な機能に影響を与えないように睡眠中に老廃物を処理しているのです。老廃物のなかには、蓄積するとアルツハイマー病の発症につながるといわれている「ベータアミロイド」というタンパク質などが含まれています。睡眠が不足するとこれらの老廃物がたまり、認知症などの病気のリスクも高まるのではないかと指摘する専門家もいます。

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1週間に49時間は睡眠時間を確保しよう
 皆さんも、睡眠不足の日は頭痛がするとか、頭が重い、脳がうまく働かないということは実感として感じると思いますが、まだネズミの実験の段階とはいえ、そのメカニズムが次第に明らかになってきました。やはり睡眠は非常に大事。決しておろそかにしてはいけません。
 睡眠を司るメラトニンというホルモンは加齢とともに減少するため、40歳を過ぎると年齢とともに睡眠の質は低下します。45歳以上の約半数が何らかの睡眠障害を抱えているという統計もあります。多忙な人ほど、若い頃から意識して睡眠の質・時間を確保する習慣をつけておきたいものです。
 僕は毎日0時前にベッドに入って、1日7時間の睡眠を確保する、難しければ1週間で49時間は寝るように心がけています。部屋の照明は、夜になったら電球を使ったダウンライトに変えて、夜は暗く、朝は明るい自然のリズムに近づけます。寝るときは電気を消して真っ暗にし、カーテンを少しだけ開けておけば、朝になったら朝日が差し込んで気持ちよく目覚めることができます。
 しっかりと眠ることで、健康も若さも維持できます。そして脳もすっきりとお掃除できます。明瞭な頭脳でこそ、よい仕事ができ、ごきげんな生活が送れるのです
『1日6時間座っている人は早死にする!』
 ベスト新書/780円
●動かない生活は、じつはタバコと同じくらい身体に悪い!
●座っている時間が長いと、運動しても太る!
●腰痛は座りっぱなしによって引き起こされる!
●立って考えると集中力が増し、アイデアがひらめく!
●運動で遺伝子のスイッチが切り変わる!

 現代人は日常のなかで、座っている時間がどんどん長くなってきた。座りっぱなしで、身体を動かさない生活を「セデンタリー・ライフスタイル(Sedentary Lifestyle)」という。WHO(世界保健機構)によると、セデンタリー・ライフスタイルは、タバコなどと同様に、ガン、糖尿病、心血管障害、慢性呼吸器系疾患を引き起こす原因となり、年間およそ200万人の死亡原因になっている。国民の65%が座りっぱなし生活だという日本人に捧げる、現在、そして未来の健康のための本。
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薬剤師が教える!老化を早める「糖化」を防ぐ3つの生活習慣
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季節の変わり目はお肌の変わり目ですが、「最近、肌がくすんで来た、潤いがあまりないなぁ~」と思っているあなた、その症状、本当に季節の変わり目だからでしょうか?
“最近あまり寝ていない”“ストレスで疲れている”“食事が不規則”“運動不足”、これらの中から、どれか1つでも当てはまったとしたら、それはもしかして、“糖化”による老化が原因かもしれません! 

『WooRis』の過去記事「知らないとシミシワ汚肌まっしぐら!“肌老化”の原因となる5個のリスク」でも、老化の原因として取りあげた“糖化”ですが、糖化は、私達の生活に深くかかわり、非常に危険だといいます。
そこで今回は、抗糖化美容家であり、抗糖化に着目したコスメを発表している、薬剤師の花田真理さんに教えてもらった、糖化が引き起こす恐ろしいリスクと、その回避策についてお伝えいたします。 
■糖化が引き起こす様々なリスク
花田さんによれば、
「人間の身体はタンパク質でできています。多くの糖質を摂取すると、余分な糖分とタンパク質が結合して“AGEs”(エイジス)という物質に変化します。これが“糖化”という現象です。このAGEs細胞ができると、骨は茶色く、肌は黄色く、くすんでいきます。わかりやすくたとえると、お砂糖を熱するとカラメルになるような反応が起きるのです」
とのこと。
さらに糖化による具体的な健康リスクとしては、髪については抜け毛・薄毛・キューティクルのくすみなど、肌については黄くすみ・シワ・しみ・たるみ・代謝異常などがあり、さらには認知症、白内障、糖尿病、動脈硬化、骨粗しょう症など、全身に影響するというのです。恐ろしい……。
しかも糖化は細胞自体が変化してしまうので、肌のくすみなどに対処しようと美白化粧水を使用しても、効果が得られないとのこと。その他の現象についても、まだまだ研究段階ではあるものの、このAGEsができてしまうと簡単には戻らないとのことです。
■糖化を回避するための3ヶ条
変化してしまった細胞が簡単に戻すことできないというのであれば、ではどのように対策すればいいか? 気になるところですよね。
ではその糖化を回避するための3ヶ条をお伝えしましょう。
(1)食事に気を付ける! 
基本的なことですが、きちんと3食、3大栄養素を取り入れ、適正なカロリーを摂取することが必要です。3食食べるのは、空腹による食べ過ぎを防ぎ、血糖値の急激な上昇を抑えるという意味もあります。また、食事はまず食物繊維からしっかり食べるようにすると、糖の吸収を抑えてくれるのでオススメとのことでした。
(2)定期的な運動をする!
一番理想的なのは、人と話せるくらいのペースの有酸素運動を毎日行うことなのですが、忙しくてなかなかできないという方は、まずは週1回でも始めることが大切とのこと! 週3回を目標に、少しずつ初めてみるのはいかがでしょうか。
(3)ストレスを溜めずに、きちんと睡眠をとる!
なんと、ストレスを溜めこんだり、睡眠がきちんととれていなかったりすると、コルチゾールという成分が体内に分泌され、それが血糖値を上げ、糖化につながるということがわかっています。ストレスや睡眠不足は美容の大敵! つい睡眠時間を削りがちという方は、きちんと眠ることを意識してみてはいかがでしょうか。
以上、体をむしばむ“糖化”のリスクと、その回避法についてお伝えしましたが、いかがでしたか?
普段忙しいとおざなりにしがちな自分の生活ですが、その「忙しいからいいや」という油断が、実は大きな“老化”を引き起こしているかもしれません。皆さんも、少しの意識改善で、健康と美容を手に入れましょう! 
本記事は「WooRis!」から提供を受けております。
著作権は提供各社に帰属します。

マイナビニュース

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朝食を抜くと減量できるorできない? 結局1日何回食べればいいの?

 食、医療など“健康”にまつわる情報は日々更新され、あふれています。この連載では、現在米国ボストン在住の大西睦子氏が、ハーバード大学における食事や遺伝子と病気に関する基礎研究の経験、論文や米国での状況などを交えながら、健康や医療に関するさまざまな疑問や話題を、グローバルな視点で解説していきます。  夏に向けて、ダイエットに関する話題が尽きませんが、最近では「1日何食、食べるといいのか」ということに、注目が集まっているようです。
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Photo:KEKO64

 1日1食より1日3食、1日3食より1日6食、1日6食より……などと、「1日×食のほうがダイエットに有効」という話題を耳にすることが増えてきたように思います。実際に『1日6食ダイエット 100kcalレシピ集』(浜内 千波[著]/マガジンハウス/2009年)、『お肉もケーキも食べて大丈夫! 伊達式1日5食ダイエット』(伊達 友美[著]/宝島社/2011年)をはじめ、1日何食にするかをうたうダイエット関連本も数多く出ています。
 結局、私たちは1日何回食べればいいのでしょうか?
1日17回の軽食で心臓病や糖尿病のリスクも減る?
 医学界で最も権威のある雑誌の1つである「ニューイングランド・ジャーナル・ オブ・メディシン(The New England Journal of Medicine:NEJM)」に、1989年に報告された、食事の回数に関する古典的な研究があります。

 研究者らは、1日に何度も少しずつ食べるか、それとも一気にお腹いっぱい食べるか、どちらが代謝に有利になるかを調査しました。
 具体的な調査方法は、・研究に参加したのは成人男性7人・1日17回の軽食と、1日3食の食事を、それぞれ2週間ずつ、ランダムの順番に摂取する
 というものでした。その結果、1日17回の軽食をとった場合のほうが、総カロリーを減らさなくても、コレステロールとインスリンの値が下がり、体重増加のリスクだけではなく、心臓病や糖尿病などの病気のリスクが減らせるという結果が出ました。
 ところがこの報告以降、食事の回数と体重の関係について、多くの疫学調査(集団を対象とした病気に関する調査研究)が報告されており、関係がある、関係はない、逆の関係(食事の回数を増やすと体重が増加する)など、バラバラな結果が出続けました。
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Photo:Anusorn P nachol

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食事の回数を増やしても、減量には有効ではない
 そんな状況が続いた1997年、フランスの研究者たちは、それまでに報告された研究成果を再評価しました。そして結局、体重を調整しているのは、食事の回数ではなく、食事の摂取量、つまり総カロリーと判断したのです。

 さらに、2010年にカナダの研究者らは、同じカロリー制限の条件のもとで、食事の回数を増やせば、体重が減るかどうかを調査しました。
 調査方法は・対象者は16人の肥満の成人・8週間同じカロリーで、食事回数の多いグループ=1日3食+3スナック、食事回数の少ないグループ=1日3食のみに分けて経過観察というものでした。
 8週後、どちらのグループも平均4.8%体重が減りましたが、食事の回数による差はありませんでした。結局、摂取するカロリーが同じなら、食事の回数を増やしても、減量には有効ではないことが分かったわけです。

朝食を抜く減量できた!
 それでは、1日3回がベストなのでしょうか?
 朝食は必須なのでしょうか?
 2013年、米国コーネル大学の研究者らは、毎日の体重管理のためには朝食が不可欠、という通説にどこまで信ぴょう性があるかを確認しました。
 研究者らは、朝食を食べる習慣がある人と朝食を食べない人を、研究の参加者として募集しました。そして参加者が、朝食の時間以降、どのくらい食べるかを観察しました。朝食をとらない人は、朝食をとる人よりも空腹になりましたが、昼食またはその他の時間に、より多く食べることはありませんでした。
 さらに1日のトータルで見ると、朝食を食べない人の摂取カロリーは、平均408kcalも少ない量でした。つまり、朝食を抜くと、かえって減量できるという結果だったのです。

カロリーは、食事の全体量の目安として用いる程度
 それでは、朝食は抜いた方がいいのでしょうか? 結局、1日何回食べればいいのでしょうか?
 ここまでの研究の結果から考えると、限定できる回数はないと思います。性別、年齢、身体活動や仕事、病気などによっても、1日に必要なカロリーはまったく違いますし、ライフスタイルによっても、食事のタイミングは変わってきますよね。ですから、それぞれ個人が、カロリーと体重をコントロールする自分に合った方法を見つけるべきだと思います。
 もっと重要な点は、カロリーは食事の全体量の目安として用いる程度にしておいて、栄養素、内容と質に注意するべきことです。また、適度な運動は欠かせません。ダイエットの長期的な目標は、健康的な食生活を楽しみ、生活習慣病などのリスクを減らして、イキイキと人生を送ることですから。
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Photo:moggara12
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著者

大西睦子(おおにし・むつこ)
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医学博士。東京女子医科大学卒業後、同血液内科入局。国立がんセンター、東京大学医学部附属病院血液・腫瘍内科にて、造血幹細胞移植の臨床研究に従事。2007年4月より、ボストンのダナ・ファーバー癌研究所に留学し、ライフスタイルや食生活と病気の発生を疫学的に研究。2008年4月より、ハーバード大学にて、食事や遺伝子と病気に関する基礎研究に従事。現在もボストンで研究を続けている。

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【糖尿病でも安心“正しい”熱中症対策を】(3-3)

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熱中症は、気温に加え湿度や気流も影響して起こりやすくなる(ブルームバーグ)【拡大】

 □効果的水分補給と指数計の活用を
 ◆糖尿病患者の熱中症対策の注意点
 --一般的な熱中症対策では水分の取り方が重要だといわれています。糖尿病患者が気を付ける上でのポイントはありますか?
 「血糖値を急速に上昇させるような糖質(砂糖など)が多く含まれているものは困ります。糖質が最小限度に抑えられていて適正なナトリウム、マグネシウムなどの電解質が含まれているものであれば、お勧めです。血糖値への影響を考えると糖質量は少ないほうがいいですね。そういう意味では『アクエリアス ゼロ』は適切な選択肢だと思います。もう一つのポイントは熱中症になってからではなく、日常的に水分の摂取を心がけることです。『今日は熱中症に注意しましょう』と予報があった際には、特にこまめに水分を取ることが大事。からだに必要な水分を確保するための摂取なので、特別な飲料をということではなく、まずは手元にある水分を取ってもらうということが肝要です。それから今年熱中症の時期に特に注意してほしいのは、本年5月~6月に発売された尿糖排泄(はいせつ)促進剤(SGLT2阻害薬)の服用による脱水症状です。この薬を処方されている方への注意喚起が必要です」

 ◆室内で起きるケースも
 --「携帯型熱中症見守り機能付き」「置型熱中症計」「室内環境指標計」(いずれも日本気象協会監修)など数値で危険を知らせてくれます。熱中症対策としてTANITAの「熱中アラームTT-560」(熱中症指数計)が今月1日に発売されました。どのように活用すればよいのでしょうか
 「熱中症がおこりやすい環境には気温、湿度、気流の関係が影響します。従来は寒暖計と湿度計ではかってきましたが、輻射熱(ふくしゃねつ)をはかることも重要です。高温となった地表面や壁面から放出される赤外線が輻射熱をはかるのはこの商品の黒球部分で行われます。この中に温度計が入っています。これを使って熱中状態を判断します。このような計測機器があれば、室内であっても屋外であっても日差しの有無にかかわらず、熱中症をおこしやすい環境かどうかが分かります。WBGT(暑熱指数)を計測し、4段階に分けて判定、警告音(アラーム)も出るので意識づけにもなります」
 「糖尿病の治療をされている方の中には、喉の渇きを感じにくい方がいます。そうなると自分が置かれている環境が熱中症を起こしやすい環境なのかどうかという判断、なかなかしにくいですね。特に年配の方の熱中症は室内で起きるケースが多く見られます。また、お小水の回数を抑えるために、夕方以降の水分摂取を控えるケースも見られます。熱中症が起きやすい環境になっているにも関わらず、水分摂取を怠った状態で一週間ぐらい過ごすと、熱中症を起こして意識レベルが低下する事態を招きかねません。日常生活をしている室内環境での熱中状態を数値で見られることは望ましいことですね」

 「一方、昨今糖尿病の合併症に関して大きな話題が出てきています。それは糖尿病患者は健常者に比べ、認知症を発症している割合が2倍以上になっているということです。認知症は65歳以上の高齢者に多くみられますが、それが糖尿病では倍以上多いということですので注目されています。認知機能が低下していることで積極的に水分を摂取しない。そうなると、当然のことながら認知症を発症していない糖尿病患者に比べて熱中症のリスクが高まってきます。同居している人は、積極的に水分摂取ができるようにサポートする必要があります。このような場合においても、繰り返しになりますが、個々の住宅の中の熱中症環境を把握することが非常に大事なことになります。そういう意味でこの新しい商品はぜひ活用してもらいたいと思います」
                   
 ■気象庁ホームページ=www.data.jma.go.jp/cpdinfo/himr_faq/07/qa.html

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看護師の書いた糖尿闘病記
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【糖尿病でも安心“正しい”熱中症対策を】(3-2)
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猛暑日になった京都市内では「逃げ水」現象も見られた。糖尿病に限らず血圧でも脂質でも持病がある人は、特に十分な熱中症対策が必要だ=1日、京都市東山区【拡大】

 □日本生活習慣病予防協会理事長・池田義雄氏
 ■代謝が低下 熱中症にかかりやすい?
 今年も熱中症に関する報道が増えてきた。夏場の外出などでは、こまめな水分補給が欠かせない。しかし、スポーツドリンクなどには糖分を多量に含むものも多く、糖尿病患者の場合は注意が必要だ。日本人の生活習慣病に関わってきた日本生活習慣予防協会理事長の池田義雄氏に“正しい熱中症対策”などについて聞いた。
                   
 --日本の糖尿病の実情が2012年の「国民健康・栄養調査」の中で明らかになりました。約2050万人が糖尿病もしくはその予備群という結果がでています
 「血圧、脂質異常、診断基準のレベルによりますが、それぞれの学会が示している診断基準に該当する患者数はやはり高血圧が一番多い。脂質異常、糖尿病これが三大疾患でいずれもメタボが関わっています。00年前後と比べると3倍ほど増えています。ただ今回の調査では糖尿病の予備群が減りましたね」
 --なぜでしょうか?
 「人口構成がだんだん高齢化にシフトしてきているので、予備群が占める人口が少し減っているのかもしれません。30代から50代のいわゆる中年層に予備群該当者が多いと思われますので人口動態との絡みがあるのでしょう。それともう一つは特定健診が始まって6年、生活習慣病に気をつけようという、国民的なコンセンサスが少し良い方向になっているのかもしれません」

 --最近の傾向で気になることがありましたら教えてください
 「日本人の糖尿病は欧米と比べるとそんなに肥満が目立つわけではない、というのが特徴の一つです。しかし糖尿病の発症率は決して低くありません。そのため昔から日本人、アジア人の膵臓(すいぞう)の機能が欧米人に比べ少し弱いのではないかという話はありました。今もその傾向があります」
 「(00年以降患者数と予備群が3倍になったということから)10~20年というスパンで眺めると、日本人全体では欧米人のような肥満は見られない。ところが糖尿病発症年齢(中高年)の2割から3割の人はインスリンの分泌量は足りないということではなく、肥満で特に内臓脂肪がたまることでインスリンの効きが悪くなっている、すなわちインスリン抵抗性が前面に出てくるタイプの糖尿病が確実に増えている、ということが今の日本人の糖尿病を特徴づけているといえます」
 ◆持病がある人は対応能力が低下
 --熱中症に気を付けなければいけない時期ですが、熱中症になりやすい人として持病がある人(糖尿病や心臓病の人)とよく書かれています
 「まず熱中症になるのは子供から大人まですべての年齢層に及んでいますから、置かれた環境によっては誰でも熱中症になりえます。同じような環境下で糖尿病の人がより熱中症になりやすいか、確たるデータはないのではないでしょか」
 「ただ糖尿病と一口に言っても本当に軽い状態の人からインスリン注射をしなければならない人までさまざまです。病歴が長くなって、その間の血糖のコントロールが必ずしも十分でなかったという人たちの中で、自律神経障害がある方だとすれば、熱環境下での発汗が十分に行われず、血流が十分正常な状態になっていないため、皮膚も含めて全体の代謝状態がいわゆる正常な人に比べると低下しています。そういう条件下で見ると、糖尿病がある程度進行している人は熱中症にかかりやすい、といわれているのだと思います」
 「糖尿病に限らず血圧でも脂質でも持病がある人は、少しでも劣悪な環境にいた場合には、持病がない人よりも対応できる能力が低下しているということはありえます。気を付けたほうがいいということですね」

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看護師の書いた糖尿闘病記
夫の糖尿病と闘い、克服していった生々しい記録。勇気が出ます
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【糖尿病でも安心“正しい”熱中症対策を】(3-1)
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生活習慣病の予防は、食生活の適正化に加え「体を多く動かす」ことが肝要だ【拡大】

 ■日本人の5人に1人が“糖尿病+予備群”
 新年度が始まって早くも3カ月。健康診断で生活習慣の見直しを指摘された人もいるのではないだろうか。がん、脳卒中、心臓病は日本人の三大死因といわれているが、知らぬ間に進行する糖尿病も同等に恐ろしい病気だ。しかし、近年はその予防法に関する情報も多数提供されている。生活習慣病に関する正しい知識は、現代人にとっての“必修科目”といえそうだ。

                   
 中高年になると増える病気“成人病”が、生活習慣に着目した「生活習慣病」に名称変更したのは1996年のこと。病気になってから治療するよりも、病気を引き起こさないように予防することが大切だ、という考え方への変化を象徴する出来事といえる。当時の厚生省は、生活習慣病について「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が、その発症・進行に関与する症候群」と定義づけた。
 ◆進行すると合併症引き起こす
 具体的には以下の通りだ。
 ・食習慣=インスリン非依存糖尿病、肥満、高脂血症(家族性のものを除く)、高尿酸血症、循環器病(先天性のものを除く)、大腸がん(家族性のものを除く)、歯周病など。
 ・運動習慣=インスリン非依存糖尿病、肥満、高脂血症(家族性のものを除く)、高血圧症など。
 ・喫煙=肺扁平(へんぺい)上皮がん、循環器病(先天性のものを除く)、慢性気管支炎、肺気腫、歯周病など。
 ・飲酒=アルコール性肝疾患など。
 (出典・「生活習慣に着目した疾病対策の基本的方向性について」1996年12月、厚生省)
 では、これらをどう予防すればいいのか。日本生活習慣病予防協会は「一無・二少・三多」という表現で無煙=禁煙、少食・少酒、「体を多く動かす」多動・多休・「多くの人、事、物と接して創造的な生活をする」多接をすすめている。

 かつてはぜいたく病と呼ばれた糖尿病。実はれっきとした生活習慣病だ。その糖尿病の実態が2013年に厚生労働省によって明らかになった。同年発表された「2012年国民健康・栄養調査」は、糖尿病患者とその予備軍の数が2050万人に達している、と指摘している。いわば、国民の5人に1人が糖尿病患者かその予備群になっている格好だ。
 糖尿病は、高血糖状態が続く病気で、膵臓(すいぞう)から分泌されるホルモンの一種であるインスリンが深く関わっている。体質的にインスリンの分泌が少ない人や暴飲暴食、メタボ、運動不足など生活習慣の乱れによりインスリンの働きが不足する場合に血糖値が高い状態が続き、体全体の血管に影響を与え、糖尿病を発症する。ただし自覚症状はないため、そのまま放置してしまう場合も少なくない。
 進行した糖尿病はさまざまな合併症を引き起こす。三大合併症と呼ばれるのは「糖尿病性神経障害」「糖尿病性網膜症」「糖尿病性腎症」だ。その他にも糖尿病から動脈硬化が進み、心筋梗塞・脳梗塞などを引き起こすこともある。また、がん・アルツハイマー・骨粗鬆(こつそしょう)症、骨折、鬱病、歯周病も糖尿病との関連が指摘されている。
 失明の危険を伴ったり、腎臓の機能不全を起こしたりと合併症を伴う病気なのであなどれない。
 ◆血液検査で早期発見
 糖尿病を早期に発見できる方法として血液検査が挙げられる。血液中の血糖を調べる検査は各自治体が住民に対して行っている健康診断にも含まれている。
 検査結果が正常値より上の場合と境界線上にいる(いわゆる予備群と呼ばれる人たち)に対してはさらに詳しい検査が勧められる。
 「男性65.9%、女性64.3%」
 これは糖尿病が強く疑われる人のうち、治療を受けている人の割合だ(2012年国民健康・栄養調査)。せっかく受けた検査の結果は上手に生かす必要がありそうだ。

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 --一般的な熱中症対策では水分の取り方が重要だといわれています。糖尿病患者が気を付ける上でのポイントはありますか?
 「血糖値を急速に上昇させるような糖質(砂糖など)が多く含まれているものは困ります。糖質が最小限度に抑えられていて適正なナトリウム、マグネシウムなどの電解質が含まれているものであれば、お勧めです。血糖値への影響を考えると糖質量は少ないほうがいいですね。そういう意味では『アクエリアス ゼロ』は適切な選択肢だと思います。もう一つのポイントは熱中症になってからではなく、日常的に水分の摂取を心がけることです。『今日は熱中症に注意しましょう』と予報があった際には、特にこまめに水分を取ることが大事。からだに必要な水分を確保するための摂取なので、特別な飲料をということではなく、まずは手元にある水分を取ってもらうということが肝要です。それから今年熱中症の時期に特に注意してほしいのは、本年5月~6月に発売された尿糖排泄(はいせつ)促進剤(SGLT2阻害薬)の服用による脱水症状です。この薬を処方されている方への注意喚起が必要です」

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 ◆室内で起きるケースも
 --「携帯型熱中症見守り機能付き」「置型熱中症計」「室内環境指標計」(いずれも日本気象協会監修)など数値で危険を知らせてくれます。熱中症対策としてTANITAの「熱中アラームTT-560」(熱中症指数計)が今月1日に発売されました。どのように活用すればよいのでしょうか
 「熱中症がおこりやすい環境には気温、湿度、気流の関係が影響します。従来は寒暖計と湿度計ではかってきましたが、輻射熱(ふくしゃねつ)をはかることも重要です。高温となった地表面や壁面から放出される赤外線が輻射熱をはかるのはこの商品の黒球部分で行われます。この中に温度計が入っています。これを使って熱中状態を判断します。このような計測機器があれば、室内であっても屋外であっても日差しの有無にかかわらず、熱中症をおこしやすい環境かどうかが分かります。WBGT(暑熱指数)を計測し、4段階に分けて判定、警告音(アラーム)も出るので意識づけにもなります」
 「糖尿病の治療をされている方の中には、喉の渇きを感じにくい方がいます。そうなると自分が置かれている環境が熱中症を起こしやすい環境なのかどうかという判断、なかなかしにくいですね。特に年配の方の熱中症は室内で起きるケースが多く見られます。また、お小水の回数を抑えるために、夕方以降の水分摂取を控えるケースも見られます。熱中症が起きやすい環境になっているにも関わらず、水分摂取を怠った状態で一週間ぐらい過ごすと、熱中症を起こして意識レベルが低下する事態を招きかねません。日常生活をしている室内環境での熱中状態を数値で見られることは望ましいことですね」

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 「一方、昨今糖尿病の合併症に関して大きな話題が出てきています。それは糖尿病患者は健常者に比べ、認知症を発症している割合が2倍以上になっているということです。認知症は65歳以上の高齢者に多くみられますが、それが糖尿病では倍以上多いということですので注目されています。認知機能が低下していることで積極的に水分を摂取しない。そうなると、当然のことながら認知症を発症していない糖尿病患者に比べて熱中症のリスクが高まってきます。同居している人は、積極的に水分摂取ができるようにサポートする必要があります。このような場合においても、繰り返しになりますが、個々の住宅の中の熱中症環境を把握することが非常に大事なことになります。そういう意味でこの新しい商品はぜひ活用してもらいたいと思います」
 ■気象庁ホームページ=www.data.jma.go.jp/cpdinfo/himr_faq/07/qa.html

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炊事,掃除,洗濯をよくする人ほど糖尿病の代謝マーカーが良好
 糖尿病患者の運動療法は合併症の存在などから継続困難なことがしばしばである。国立国際医療研究センター国府台病院内科の濵﨑秀崇氏は「積極的な運動ではない炊事,掃除,洗濯などの日常的な活動NEAT(Non Exercise Activity Thermogenesis)は2型糖尿病患者の糖脂質代謝パラメータと負の関連があり,NEATを増やす生活指導が治療に役立つようだ」と第55回日本心身医学会総会(6月6~7日,会長=国立国際医療研究センター国府台病院心療内科部長・石川俊男氏)で報告した。

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