玄米で糖尿病予防 
琉大が含有成分の効果初解明

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 玄米で糖尿病が予防できる-。琉球大学大学院医学研究科の益崎裕章教授と同大学院医学研究科所属で日本学術振興会特別研究員の小塚智沙代さん(28)らの研究グループは、玄米に豊富に含まれる成分「γ(ガンマ)-オリザノール」にインスリンを分泌する膵臓(すいぞう)の細胞「β(ベータ)細胞」の働きを改善する効果があることを世界で初めて明らかにした。30日、琉球大学医学部で発表した。研究成果の論文は近日中に米国の著名な内分泌学会誌「Endocriniology」に掲載される。

 糖尿病は食べ過ぎや脂質・糖質に偏った食生活によりβ細胞の機能低下などを招き、血糖値を保つのに必要な量のインスリンを産出できなくなった状態。γ-オリザノールを豊富に含むのは玄米に限られるという。

 益崎教授によると、高カロリー食のみを13週間与え続けたマウスはインスリン分泌量が少なくなり、β細胞の死滅も見られた。一方、高カロリー食とγ-オリザノールの両方を摂取させたマウスのβ細胞の機能は正常に保たれた。生活習慣病ではない糖尿病も想定し、化学物質を投与し膵臓を破壊した場合でもγ-オリザノールを与えたマウスのβ細胞の改善が見られたという。

 益崎教授と小塚さんは2012年にも、γ-オリザノールが脳に作用し高脂肪食を摂取する欲求を抑える効果があるという研究成果を発表している。

 益崎教授は「糖尿病が改善される鍵としてかつて沖縄で食べられてきた玄米に着目した。その価値を見直して活用することで、病気の状態改善に貢献できるのではないか」と話した。研究を主導し、γ-オリザノールを使用したサプリメントの開発も進めている小塚さんは「商品化することで、必要な方に早く届くようになってほしい」と語った。

看護師の書いた糖尿闘病記
夫の糖尿病と闘い、克服していった生々しい記録。勇気が出ます
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糖尿病、高齢である場合は血糖管理ほどほどに、一緒に病気を持つ場合 低血糖のリスクも無視できない

 糖尿病でほかに別の病気も抱えている高齢の人では、糖尿病に対する血糖を下げる治療はほどほどがいいのかもしれない。

 害の方が上回っている可能性がある。

高齢で糖尿病だと?

 このたび、65歳以上の高齢の糖尿病の1288人を対象に、血糖管理と健康状態を10年間にわたって調査する研究が行われた。

 米国コネチカット州のエール大学医学部を中心とする研究グループは、その結果をジャマ(JAMA)誌インターナル・メディシン誌オンライン版で、2015年1月12日に報告した。

 日常生活の問題、透析治療、慢性疾患などの有無や数で健康状態を評価し、ヘモグロビンA1c(HbA1c)値で血糖の管理状況を評価した。

低血糖にも注意

 その結果、健康状態が中程度または不良と判断できた場合、一緒に病気のある高齢の糖尿病である人は、米国全体で、それぞれ170万人と130万人に上ると推定された。

 血糖の指標となるヘモグロビンA1c値(HbA1c)を7%未満で厳格に血糖管理されている人に限ってみると、健康状態が中程度または不良の患者の割合が全体より著しく増加していた。

 血糖管理の結果、不利益の方が上回ってしまっているという結果になった。

 一緒に病気を患っている場合、多くの割合で治療が過剰になっていた。

 インスリン療法やスルホニル尿素療法を受けている人では、低血糖になる可能性もあることが示唆された。

糖尿病だからとただひたすら治療するのがいいというわけではないわけだ。

文献情報
Lipska KJ et al.Potential Overtreatment of Diabetes Mellitus in Older Adults With Tight Glycemic Control.JAMA Intern Med. 2015 Jan 12 [Epub ahead of print]
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25581565

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100歳までボケない「ココナツオイル」の野菜レシピ


 ご飯が好きな日本人。食事はどうしても糖質に偏りがちだが、過剰摂取は脳にも体にもよくない結果に。「ケトン体回路」をオンにすることで、糖質に頼らない脳と体のアンチエイジングにトライしよう。
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白澤卓二さん、順天堂大学大学院医学研究科加齢制御医学講座教授。1958年、神奈川県生まれ。1982年、千葉大学医学部卒業。東京都老人総合研究所分子病理部門研究員などを経て現職。専門は寿命制御遺伝子の分離遺伝学、アルツハイマー病の分子生物学など。日本抗加齢医学会理事


 アンチエイジングの研究を専門とする順天堂大学大学院教授の白澤卓二さんが警鐘を鳴らし続けているのが、現代人の糖質に依存する食生活だ。炭水化物や糖質は、体内に取り込まれるとブドウ糖に分解される。このブドウ糖は私たちのエネルギー源となる大切な栄養素だが、その血中濃度が高過ぎると、逆に深刻な事態を引き起こすというのだ。

 「血糖値が高くなると、すい臓からインスリンが分泌されてその調整が行われます。しかし常に糖分を過剰に摂取していると、これが効きにくくなり、やがては糖尿病に至ることもある。またエネルギーに変換されなかった余剰のブドウ糖は中性脂肪となって脂肪細胞に蓄えられ、肥満、高脂血症などを引き起こします。さらに脳内でもドーパミンの量を調節できなくなり、糖が足りないとイライラする中毒症状に陥ってしまいます」(白澤さん)

■ケトン体体質になって脳をアンチエイジング

 こうした状態から脱するために、今、白澤さんが勧めているのが自らも実践する「ケトン体食事法」だ。ケトン体とは何か。

 「ケトン体とは、肝臓で脂肪酸によって作られる物質です。人間の体には、糖質、たんぱく質、脂質を源とする3つのエネルギー産生回路があり、エネルギー量が枯渇しないよう、これらが段階的に働く仕組みになっています。ケトン体はここで力を発揮するのです」(白澤さん)

 血中のブドウ糖がなくなると、肝臓に蓄えられたグリコーゲンからブドウ糖が作られ、それも不足すると今度は筋肉のたんぱく質がブドウ糖を合成する。そして、これも使い果たしたときに働くのが、脂肪酸を分解したケトン体だ。

 「このケトン体によるエネルギー回路が使われると、特に老化防止の面では効果が期待できます。体が『栄養分が足りない危険な状態だ』と認識して長寿遺伝子が活発に動き始め、細胞の劣化を防ごうとするからです。そのため老化にブレーキがかかるのです」(白澤さん)

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 特に脳細胞は、ブドウ糖よりもケトン体を好む性質を持つ。ケトン体が送られると脳内にα波が生まれ、リラックスした状態になる。
 「血中のケトン体濃度が高い『ケトン体体質』になるために、私は2週間、炭水化物と糖質を最小限にする方法を勧めています。朝は野菜ジュースのみ、昼と夜は野菜、魚、肉を食事の中心に据え、腹七分目を心がける。そうすれば、血糖値が上がりにくく、インスリンを分泌しにくい体に変化します」(白澤さん)


■「ケトン体食事法」にはココナツオイル

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ココナツオイルで血中の脂肪酸を増やす。最近、注目が高まっているココナツオイル。中鎖脂肪酸のため、直接肝臓に運ばれて分解されエネルギーに変換されるので、脂肪になりにくい。血中ケトン体濃度を高める効果もある。1日の摂取量は大さじ2が目安だ

 さらに、この「ケトン体食事法」を後押しする強力な味方として、白澤さんが注目しているのがココナツオイルだ。

 ココナツオイルには、血中のケトン体濃度を上げる働きがあることが分かっている。しかも、普通の植物油が長鎖脂肪酸が主であるのに対して、ココナツオイルは中鎖脂肪酸が豊富。直接肝臓に運搬・分解されてエネルギーに変換されるため、その吸収力は長鎖脂肪酸の約4倍、代謝は約10倍の速さで行われ、脂肪になりにくい、というメリットもある。

 「僕は朝、糖質を取らずにココナツオイル入りのコーヒーを飲みますが、昼には血中のケトン体濃度の数値が上がっています。仕事の集中力が途切れないし、そのスピードも格段に上がる。睡眠のリズムも良くなりました。脳の情報伝達がスムーズにもなるので、アルツハイマー病の防止にもつながります。そして野菜もアルツハイマー病予防に有効だとされていて、毎日野菜ジュースを飲むと、その発症率を76%下げるという実験結果もあります。ココナツオイルと野菜を組み合わせると、脳の若返りには極めて効果的なのです。毎日の食事に取り入れて、体と脳の若返りに挑戦してみてください」(白澤さん)

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ケトン体食事法では、野菜と質の良いたんぱく質の摂取が欠かせない。食品を色によって7種類に分けて、それぞれを満遍なく取るとよい。特に朝はジュースにして飲むと、糖質依存を克服しやすくなる


■ココナツオイルと好相性の野菜レシピ(1)
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【作り方】(1)ブロッコリーは小房に分け、600Wの電子レンジで1分半ほど加熱する。エビは殻を外して背ワタを取る。(2)フライパンにココナツオイル、みじん切りにしたショウガ、小口切りにした赤唐辛子を入れて熱し、さらにみじん切りにした長ネギを入れて炒める。(3)香りが立ったらエビを入れて色が変わるまで炒め、プロッコリーと鶏ガラスープの素を加えて1分間ほど炒める。塩、コショウで味を調える

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【作り方】(1)グリーンアスパラガスはハカマを取って斜めに切る。ジャガイモは小さめの乱切りにする。(2)帆立は厚みを半分に切り、塩、コショウをしてから、ココナツオイルを熱したフライパンで両面をさっと焼く。(3)鍋に水と顆粒コンソメ、ジャガイモを入れて中火で熱し、ジャガイモが軟らかくなったらアスパラと(2)を入れ、蓋をして3分間ほど煮る。(4)牛乳とカレー粉を加え、沸騰直前まで温める。塩、コショウで味を調える。(5)器に盛り、パルミジャーノチーズを振る

■ココナツオイルと好相性の野菜レシピ(2)

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【作り方】(1)トマトはヘタをくりぬき、横半分に切る。ベーコンはみじん切りにする。(2)トマトを耐熱皿に並べ、塩、コショウをし、ベーコン、チーズ、ハーブパン粉の順に載せ、ココナツオイルを回しかける(上の小さい写真)。(3)オーブントースターに入れ、5分間ほど焼く

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【作り方】(1)ニンジンはスライサーなどで千切りにし、塩をして5分ほどおき、水気をよく絞る。オレンジは房に分けて皮をむく(上の小さい写真)。(2)ボウルにAを入れ、よく混ぜてドレッシングを作る。(3)ニンジンとオレンジを(2)で和え、塩、コショウで味を調える。(4)器に盛り、あればミントの葉を載せる

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【作り方】(1)小松菜はさっとゆでて、4cmの長さに切る。ボウルに「A」を入れ、混ぜ合わせておく。(2)鶏ささ身を耐熱容器に入れ、酒と醤油を振る。600Wの電子レンジで1分間ほど加熱し、冷めたら手で裂いておく。(3)小松菜とささ身を「A」で和えて器に盛り、すった白ゴマを載せる

(ライター 志賀佳織、写真 岡田義博=料理、吉澤咲子、料理作製 熊谷有真)
[日経おとなのOFF 2014年12月号の記事を基に再構成]

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純米酒も「糖質0」の時代に…糖尿病でも 
菊正宗が3月に発売

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 糖尿病など食事制限のある人にも楽しんでもらおうと、日本酒大手の菊正宗酒造(神戸市東灘区)は糖質ゼロの純米酒を開発した。発売は3月から。これまで糖質ゼロの日本酒は白鶴酒造(同)や月桂冠(京都市伏見区)などが販売しているが、醸造アルコールを入れない純米酒では全国で初めて。

 健康志向の高まりを受け、昨年2月から研究に着手。当初は社内でも、「糖質がないと酒の味が落ちる」「(糖質ゼロは)正統な日本酒ではない」という開発に批判的な意見が根強かったが、他社の成功などで、日本酒の糖質ゼロ分野の需要を再認識。日本酒に親しむ消費者の2~3割が、「工業的な感じがする」などの理由で醸造アルコールを嫌がり、純米酒にこだわっているというアンケート結果をふまえ、純米酒の糖質ゼロにニーズがあると判断し、開発に踏み切った。

 純米酒は米と米麹だけを使い、糖化後に酵母が糖質を分解してアルコールを発酵するため、糖質ゼロを実現するためには強い発酵力を持つ酵母が必要となる。同社総合研究所の高橋俊成所長は、「強い発酵力と味のバランスの両立が難しかった」と振り返る。試行錯誤しながら酵母を改良することで、商品化が実現したという。

 日常的に食卓に上がってほしいと願い、大手量販店で日本酒の売り上げのうち7割を占めるパック酒として「純米糖質ゼロパック」(1・8リットル税抜き1380円、900ミリリットル税抜き704円)の名前で発売を予定。
 純米酒らしい米本来の風味を残しつつ、料理を引き立てるすっきりとした超端麗、超辛口が特長だという。

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糖尿病の自己検査用グルコース測定器「ワンタッチベリオビュー」を発売−J&J


患者自身による血糖値の把握をサポート

ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 メディカル カンパニーは1月23日、糖尿病患者向け自己検査用グルコース測定器「ワンタッチベリオビュー(R)」の販売を開始したと発表した。
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画像はプレスリリースより


同社のライフスキャン事業部は2008年に、日本初となるカラー液晶・日本語表示の自己検査用グルコース測定器「ワンタッチウルトラビュー(R)」を発売。分かりやすく見やすい日本語での画面表示、血糖値の状態を色で知らせる同測定器を通じて、患者が自身の血糖コントロールの状態を把握し、生活習慣のふりかえりに役立つよう、糖尿病治療のサポートを行ってきた。

より少ない血液量で高精度な測定が可能に

今回発売されたワンタッチベリオビューは、大きなカラー画面、白地に黒のくっきりとした文字表示により、測定結果がさらに見やすくなった。また、少ない血液量で高精度な血糖測定が可能となっており、従来モデルに比べて、半分以下の0.4μL以上という少量血液で測定することができるという。

自己検査用グルコースキットである「ワンタッチベリオ(R)センサー」は、同社独自の測定技術スマートスキャン(TM)テクノロジーによって5秒間に電子量を500回検出。ヘマトクリットの影響や干渉物質の影響を補正し測定結果を出すことで、高精度な血糖測定が可能になった。この測定精度は、国際認証機関により、新しいISO15197:2013に完全適合していることが確認されている。

また、直近7日間・30日間の測定結果をグラフ表示で確認できる「ふりかえり機能」により、患者の行動変容を確認できる点も特長。3色棒グラフと時間帯レポートで過去の血糖値を表示することにより、患者が自分の血糖値の変化に気づき、生活習慣のふりかえりに役立てられるという。さらに血糖値の目標範囲設定や、食事マーク機能、表示画面モードの選択、本体ボディーカラーの選択など、患者一人ひとりに合わせてカスタマイズすることもできるとしている。(遠藤るりこ

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食事すら難しくなる!? 生活習慣病の併発がコワい理由

【男性からのご相談】
高血圧だと指摘されましたが、妻が、「糖尿病の可能性もある」と警告してきます。生活習慣病は、併発する可能性があるのでしょうか? そして、もし併発したとしたら、いったい何が大変なのでしょうか? 生活習慣病の併発について教えてください。

●A. 1つの生活習慣病にかかっている人は、他の生活習慣病も併発する可能性が高くなります。

こんにちは、フードアナリストの大塚朝香です。

生活習慣病というのは、1つだけでも厄介なものです。しかし、1つの生活習慣病にかかっている人は、ほかの生活習慣病になる可能性もぐっと高くなります。

東北大学の後藤教授らが監修・編集を行ったデータのなかでは、『糖尿病になっている人のうち、40%~60%は、同時に高血圧でもある』としています。つまり、糖尿病患者の人が2人いれば、そのうちの片方は高血圧である、ということです。

●カロリーの取り過ぎ、肥満、運動不足が高血圧の主な原因

これには、いくつかの理由があります。

食べる量が多く、その結果として塩分を取り過ぎていたという人の場合、同時にカロリーを多く取っている、ということにもなります。また、肥満の場合、体の細部まで血液を届けようと、大量の血液が血管のなかに流れることになるため、血圧が高くなると指摘する声もあります。運動不足もまた、2つの症状を悪化させる原因です。

糖尿病と高血圧、さらに高コレステロールは、予防でも治療でも、共通の部分が多いという特徴があります。そのため、“何かができていないこと”によっていずれかの症状が発覚した場合、ほかの2つに関しても危険水域に達している可能性が高いのです。

●生活習慣病の併発が怖い、その理由は?

生活習慣病が併発すると、合併症のリスクが高くなります。また同時に、“食事療法”にも大きな影響を与えます。

たとえば、糖尿病食を作る上で、有用な調味料として挙げられる“ダシ”や“塩”などの制約がつきます。糖尿病食の場合、諸説はあるにせよ、基本的にはカロリーを抑える方向で食事を作ることになりますが、このとき、“カロリーゼロ”である“ダシ”や“塩”は、強い味方となります。

しかしながら、高血圧を併発していた場合、このような方法が使いづらくなります。このため、食事作りの難易度が一気に上がるのです。

このような場合、自分自身だけの知識でバリエーションのある食卓を作るのは、まったくの初心者の方には少し難しいかもしれません。そのため、このような場合は、病院での食事療法指導を受けたり、市販の糖尿病と高血圧のお弁当などを参考にしたりして、勉強していくとよいでしょう。

(ライタープロフィール)
大塚朝香(フードアナリスト)/家でできるダイエットで、1年で17kg減量したアラサーライター。ファミレス勤務→葬儀会社勤務→デパート勤務を経てライターに。デパート勤務時代やダイエット時代に学んだ、「おいしくてヘルシーで安く、満腹感があってお洒落なメニュー」を編み出すのが得意。3000以上の美容記事を執筆し、100以上のオリジナルレシピを発表し、糖尿病や高血圧、メンタルヘルスにも携わってきました。母が看護師、兄が社会福祉士、姉が介護福祉士のため、医療や健康面の質問にもお答えできます。

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糖尿病編(16) 破壊された網膜は元に戻らない

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 糖尿病網膜症は、重症化しないと自覚症状に乏しいことを前回紹介した。しかし、早期の段階でも、網膜症は知らぬ間に進行していく。網膜症が悪化して網膜剥離(はくり)になると、失明の危機はまぬがれない。現在、治療が進歩し、失明の危機は回避できる人は増えつつあるが、日常生活に支障を来たす人は少なくないそうだ。

 【目の前にブラインド】

 30代で生活習慣病による2型糖尿病と診断されたAさんは、ヘモグロビンA1c(HbA1c)が10%台で、正常とされる5・6%未満よりもはるかに高かった。

 医師から「心筋梗塞などの合併症のリスクが高い」などの説明を受け、怖くなったAさんは、食生活の改善に取り組んだ。が、長続きせずにドロップアウト。健診で「高血糖」といわれるたびに、食生活を見直すのだが、やはり継続できない。

 「一時は正常値になっているのだから、まあ、大丈夫だろう」などと考えて、40代の後半を迎えたある日、Aさんは、突然、ブラインドを落としたように片目が真っ暗になって見えなくなった。慌てて眼科へ行くと、糖尿病網膜症との診断。

 治療によって失明はまぬがれたものの、視力障害は残り、運転免許の更新もできず、日常生活が不便になっている。

 東京女子医科大学糖尿病センター眼科の北野滋彦教授が警鐘を鳴らす。

 「2型糖尿病の患者さんの中には、視力の低下などの明らかな症状がないと、網膜症のリスクや予防に無関心の方がいます。新しい医療機器などの開発で、治療(別表参照)は進歩していますが、早期に発見して改善するに越したことはありません。高血糖が糖尿病網膜症を後押ししていることを、理解していただきたいと思っています」

 【血糖値を改善しても治らない】

 糖尿病網膜症も、早期の段階であれば、高血糖の見直しだけで改善は可能。しかし、網膜の細小血管が死んでしまい、新生血管という異質な血管が次々と生じると、さまざまな治療を受けなければならなくなる。

 50代のBさんは、失明一歩手前の糖尿病網膜症と診断され、目の治療を受けると同時に、血糖値の改善にも取り組んできた。糖尿病治療薬も飲み、ヘモグロビンA1cも6%台に落ち着いたのだが、網膜症はよくならない。なぜなのか、その理由を理解できないでいる。実は、Bさんのような人は少なくないそうだ。

 「血糖値を改善して網膜症がよくなるのは、早期の段階です。重症の場合、高血糖の状態が長らく続いた結果、網膜はすでに破壊されているのです。血糖値を改善してもすぐに治るというものではありません。それを理解できない方は多い。高血糖も早い段階であれば、薬を飲まなくても改善できます。糖尿病網膜症も同じです。進行すれば、別の目の病気の合併リスクも高まり、QOL(生活の質)の低下も招きます。症状が出る前に、食生活の見直しなどを行い、それを継続するように心掛けていただきたいと思います」と北野教授は話す。 (安達純子)

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専門家が警告!健康に良くても「摂り過ぎたら危ない食品」6つ

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2015年の抱負が「食生活を改善して健康になる」という方もいると思います。今のところ、守れているでしょうか?

その結果、健康食品を中心とした食習慣に改めた、という場合もあるかと思いますが、どんな食品やサプリでも、食べ過ぎ・摂り過ぎには気をつけなければなりません。
特定の健康食品は、食べ過ぎで病気になったり、健康に害が出たりする場合もあるそうですので、気をつけたいもの。今回は、海外の健康・美容系誌『Women’s Health』の記事を参考に、専門家が指摘する“体に良さそうでも食べ過ぎると危険な食品”についてご紹介します。

■1:コーヒー

朝起きたら、「1杯のコーヒーが不可欠」という方は多いでしょう。カフェインは、心臓病や糖尿病、パーキンソン病、認知症などを予防してくれるという健康の強い味方で、頭脳の働きを活性化する効果バツグンです。
でも摂り過ぎると不眠の原因になり、肥満や免疫力低下を含む体調不良に陥ることもあるんですって。カフェインには中毒性もあるそうですので、朝と昼1杯ずつ程度にとどめておきたいものです。

■2:トマト
太陽の光を浴びて真っ赤に育ったトマト。ビタミンやカリウムなど栄養がたっぷりなうえ、リコピンやルチンなど、アンチエイジングに効果的な物質も豊富に含んでいます。
でもトマト、そしてオレンジなど柑橘系の果物は酸が強く、多く食べ過ぎるとその酸が食道にダメージを与え、食道がんの原因ともなる傷ができることもあるとか。
適量を食べる程度にしておくのが良さそうですね!

■3:豆腐

日本の伝統食で、低カロリーなダイエット食としても人気のお豆腐。コレステロールや高血圧の抑制など、成人病予防や女性のアンチエイジングにも効果的な食品です。
しかし記事によるとお豆腐を食べ過ぎることで、鉄分が体に吸収されなくなり貧血になる恐れがあるとのこと。女性にいいといわれる“イソフラボン”も、摂り過ぎで子宮内膜増殖症という症状に陥る可能性があるそうなので注意したいところです。

■4:水

水は命の源。健康や美容上の観点から、毎日グラス8~10杯を飲むことが奨励されていますね。
しかし記事中の医師によると、あまりにたくさんの水を飲んだ場合、血中のナトリウム値が異常に低下していたり、脳の働きに影響したり、ひどい場合は死に至ることもあるそうです。
水を飲むことは大事ですし、危ないのはあくまでも“飲み過ぎ”の場合。尿がいつも透明なようなら“飲み過ぎのサイン”だそうです。

■5:ほうれん草

野菜の中でも、栄養価が最も高いもののひとつといわれるほうれん草。植物性タンパク質、ビタミン、食物繊維、ミネラルも豊富です。しかし、ほうれん草には“シュウ酸塩”という腎臓結石のもとにもなる物質も多く含まれます。腎臓結石を患いやすい方はご注意を!

■6:動物性タンパク質

人間の体に不可欠なタンパク質。手っ取り早く摂取するには、肉や卵を食べるのが良いですね。でも、動物性タンパク質を取り過ぎると、IGF-1という成長ホルモンが過剰分泌され、乳がんを始めとするがんの発生率が上昇するそうです。
タンパク質は野菜からも摂れますので、肉類の摂取はほどほどにしておきましょう!
以上、健康に良くても、食べ過ぎると危険な食品をご紹介しましたが、いかがでしょうか? 
どんなに栄養のある食品でも、そればかり摂るとかえって逆効果になることは多いもの。栄養バランスのとれた食事を心がけ、今年も健康に過ごしたいものですね!

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血糖値は「タトゥーシール」で計測できる!


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(写真:Temporary Tattoo Offers Needle – University of California, San Diego)

1回ごとの苦痛はそれほど大きくなくても、それとずっと付き合っていくとなるとつらいだろう。生活習慣病の治療というのはそういうものかもしれない。
しかし、糖尿病患者の苦痛を軽減してくれるウェアラブルデバイスの研究が、カリフォルニア大学サンディエゴ校から発表された。
皮膚の細胞のあいだの血糖値を計測し、その情報を採取することができるタトゥーシールだ。これが実用化されれば、糖尿病患者は痛い思いをせずに血糖値検査をすることができる。

電流を流してグルコースを計測

現在、糖尿病をわずらっているひとは、しばしば1日に何度も血糖値検査を行わなくてはいけないという。それには小さい針を使った器具で少量の血液を採取する必要がある。これが不快なためにいやがる患者もいるそうだが、そうすると糖尿病のリスクが高まる結果になる。
そこで開発されたのが、一定のパターンで配置された電極がプリントされたタトゥーシールを使う方法だ。
微弱な電流を10回流すことで、細胞間を流れるナトリウムイオンを電極に向かって移動させる。それらのイオンはグルコース(糖分)を運搬するので、そのグルコースによって得られる電荷を計測することで、そのひとの血糖値がわかるというのだ。

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(写真:Temporary Tattoo Offers Needle –University of California, San Diego)

しかし、この方法で検知できる血糖値の数値は、血液中の血糖値の約100分の1の量なので、従来よりも感度の高いセンサーを開発しなければいけなかったという。
現時点でこのタトゥーシールは、1日は余裕でもつようになっていて、これならば患者の費用負担も少なく済むという。

数値はリアルタイムで主治医に送られるように

このセンサーで採取した数値をすぐに患者が読み出せるようにはなっていないが、その装置は同校のウェアラブルセンサー研究機関で開発中で、最終的には計測値はBluetoothによる通信でリアルタイムで主治医に送られ、クラウドに保存されることになる予定だ。
この方法によって、大勢の糖尿病患者の血糖値データを採取できれば、病気に対する研究や予防のための研究をさらに進めることができると見ている。
また、このデバイスはアスリートが彼らの健康をチェックするための乳酸の計測にも使えるほか、将来的には細胞間の特定のタンパク質をモニターすることで病気治療の効果を調べたり、アルコールや違法薬物の摂取を突きとめたりすることにも使えるようになると、研究者たちは考えている。
 現在ウェアラブルデバイスの開発は医療のジャンルにおいて非常に盛んなようだ。こういったデバイスが実現すれば、治療に際しても患者の負担が減るし、治療法の進歩にもつながる。もちろん、予防法の進歩にも。ウェアラブルデバイスは今後医療を大きく変えるかもしれない。

東洋経済オンライン

看護師の書いた糖尿闘病記
夫の糖尿病と闘い、克服していった生々しい記録。勇気が出ます
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昼間の眠気は糖尿病の典型的な症状?

昼食後、会社での仕事ってどうしてあんなに眠くなるのでしょうか。とはいえ、眠くても眠れないのがビジネスマンのつらいところ。今回は食後の眠気と糖尿病との関係についてご紹介します。

食後の眠気は、昔はなかった!?

人類は、農耕を始める前は「食後の眠気」とは無縁だったという説があります。農耕が始まってから食事による糖質摂取→食後に高血糖になる→眠気が起こるというパターンになったと言われています。
食後の眠気とは無縁だった時代は、獣などの外敵に襲われるリスクも少なくなかったのでしょうね。現代でも、糖質制限食にすると食後の眠気がなくなるという人も実際にいるようです。
逆に、普段は糖質制限食を主食としている糖尿病患者が糖質を摂取すると、血糖値が上がり眠気やだるさを訴えることもあるのだとか。

糖質は眠気と深いかかわりがあるということが分かります。

糖尿病の症状?

なかには低血糖でも眠気が出る人がいるのだそうです。私たちの身体は、糖質を摂取すると一時的に血糖値が上昇しますが、インスリンを分泌することで血糖値を下げようとします。通常は、血糖値が100mg/dlを切るとインスリンの分泌は止まるものですが、そのまま分泌が続き、結果的にインスリンを渇上に蔓延させてしまうタイプの人もいるのだそうです。
このようなタイプの人を機能性低血糖症と呼びます。この病気の患者は食後数時間すると血糖値が60mg/dlを切り、低血糖になって眠気、動悸、だるさなどを訴えるのだそうです。

糖質制限食をお試しあれ

健康な人は、インスリンの分泌が途中で止まるので低血糖になることはないのだそうです。ただし、健康の過信には要注意。糖質をとれば、程度の差こそあれ、食後に高血糖になるため、眠気は生じるようです。
つまり、高血糖でも低血糖でも、健康な人でも糖質を摂取すれば食後は眠くなるということです。食後の眠気に悩んでいる方には、米やパン、麺類、イモ類などの糖質が主成分のものを控える糖質制限食がおすすめです。一度試してみてはいかがでしょうか。

本記事は「ネムジム」から提供を受けております。
著作権は提供各社に帰属します。

マイナビニュース

看護師の書いた糖尿闘病記
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リスクは6倍!? 低出生体重児が糖尿病になりやすいのは本当か

【ママからのご相談】

3か月前に2,000g未満の低出生体重児を出産しました。これまでは慣れない育児で精いっぱいでしたが、ふと低体重の赤ちゃんの今後のリスクが気になりました。小さめで発達が少しゆっくりであるということ以外に知っておくべきリスクがあれば教えてください。

●A. 低出生体重児と糖尿病などの生活習慣病の発症率には密接な関係があると言われています。

ご相談ありがとうございます。健康・美容ライターのMAKIです。

出生体重が2,500g未満である低出生体重児の赤ちゃんは、周りの赤ちゃんと発育や発達が追いつくには、ある程度時間がかかるとされています。

成長が追いつくまでの期間は個人差がありますが、厚生労働省の低出生体重児保健指導マニュアルによると、『在胎週数32週~37週未満では91%が、在胎週数32週未満では74%が3歳までに身長が周りに追いついた』というデータが報告されています。同様に、体重や発達に関しても一般的な小児科では3歳が目安と考えられています。

一方で、低出生体重児は将来的に“肥満”“糖尿病”“高血圧”などの発症リスクが高いという報告もなされています。

●Barker仮説

Barker仮説とは、『2,500g以下の低出生体重児は心血管障害による死亡率が高い』という英国の疫学調査の結果からBarkerが提唱した仮説です。低出生体重児は、心血管障害のリスク因子があり、心血管障害は“肥満”や“高血圧”、“糖尿病”や“高脂血症”などの生活習慣病を発症するリスクが高いというものです。

●低出生体重児は妊娠糖尿病のリスクが6倍

日本でも、国立生育医療センター母性医療診断部の荒木尚子氏の調査によると、『低出生体重児で産まれた女性は普通体重で産まれた女性よりも妊娠糖尿病を発症するリスクが6倍高い』という結果が出ています。

また、日本薬学会によると、『日本の低体重児は年々増加傾向にあり、低出生体重児の割合は北欧諸国(フィンランド、スウェーデンなど)で全出生児の5%以下であるのに対して、新興国(インド、インドネシアなど)や日本では9%を超えている』とのことです。これは、先進国の中でも極めて特異な状況だと考えられています。

低出生体重児は肥満になりやすいというリスク因子は、女性に限ったものではありません。低出生体重で産まれた男児の場合も、2型糖尿病のリスクが普通体重児よりも発症頻度が高いことが報告されています。

●普段から健康管理に注意しよう!

このように、低出生体重児で産まれた場合、将来的な病気などのリスクは性別を問わず注意が必要です。

しかし、やはり低出生体重児の女性の場合は特に注意が必要です。女性の場合は、再び低出生体重児を出産するという可能性が高くなるため、次世代への連鎖を避けるためにも、普段から禁煙に努め、太り過ぎや痩せ過ぎなどに注意し、健康管理を行う必要があります。

また、妊娠時における正常な体重管理、適度な運動、禁煙なども低出生体重児の出生率の軽減に大切なことです。

(ライタープロフィール)
MAKI(健康・美容ライター)/患者さんと直接対面して接客する機会の多い職場を希望し、調剤薬局やドラッグストアで薬剤師として勤務。大手化粧品会社の勉強会などにも積極的に参加し、美容分野の知識を深める。結婚を機に退職。単なる職場復帰とは違う新しい働き方を模索し、現在は育児のかたわら、資格や経験を活かしてフリーのママライターとして活動中。医療・美容分野だけにこだわらず、様々なジャンルのコラムも執筆する。

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看護師の書いた糖尿闘病記
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赤ワインなぜがんや糖尿病を防ぐか?成分のレスベラトロールが修復役に、ネイチャー誌 脳や心臓、糖尿病にもメリット、どこに効いているのかを分子レベルで確認

 赤ワインの成分の一つにポリフェノールの一種、レスベラトロールがある。

 レスベラトロールはがんに効いたり糖尿病を防いだり、その仕組みの一端が特定された。

修復する仕組みに関係か

 米国のスキャッグス化学生物学研究所の研究グループが、ネイチャー誌で2014年12月22日に報告している。

 細胞は物理的、科学的なストレスを受けてけずが付く。その修復を担う仕組みがあって、組織は状態を回復させることができる。

 レスベラトロールは、このストレスに対する反応を始めるきっかけになるようだとこれまで見られていたが、詳しくは必ずしも分かっていない。赤ワインは体にいいと言っても、なぜ効くのかが明快なわけでないというわけだ。

 心臓や脳神経を保護したり、糖尿病を防いだり、がんを防いだりする効果につながっているとされる。

 研究グループは、ストレスに対応する過程で、細胞の核に移動をする酵素「ヒトチロシルトランスファ-RNA(tRNA)合成酵素(TyrRS)」に着目。核は遺伝情報を保っている場所で、DNA、DNAをまとめる染色体が存在する。

 レスベラトロールの「チロシン様フェノール環」と呼ばれる出っ張った場所が、うまくこの酵素と組み合わさって核への影響力を変化させる可能性があるのではと仮定をした。
酵素を核に誘う
 結果として、仮定は当たっていた。

 「2.1オングストローム(オングストロームは100億分の1m)」という解像度で分析したところ、酵素に結合したレスベラトロールを確認することに成功した。

 その上で、レスベラトロールが酵素を核の中にいざなって、新たに「PARP1」という酵素を活性化することも確認した。

 レスベラトロールが特定のターゲットに働いて有効な効果を出していたわけだ。

 赤ワインの効果がより科学的に磐石になったといえる。

文献情報
Sajish M et al. A human tRNA synthetase is a potent PARP1-activating effector target for resveratrol. Nature. 2014 Dec 22. [Epub ahead of print]

看護師の書いた糖尿闘病記
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エプソンが糖尿病患者向けウエアラブル、運動療法を指南

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 「早い時期に糖尿病患者に届けられれば、商品として価値あるものになる」――。セイコーエプソン 業務執行役員 センシングシステム事業部 事業部長の森山佳行氏は、「第1回 ウェアラブル EXPO」(2015年1月14~16日、東京ビッグサイト)の基調講演に登壇。「エプソンのウエアラブル事業戦略」と題して講演し、この中でウエアラブル型脈拍計の医療応用について語った。
 エプソンは、一般消費者や健康保険組合向けのウエアラブル型脈拍計を製品化済み。2014年10月には、ランニング用GPS(全地球測位システム)ウォッチ「WristableGPS」に脈拍計測機能を搭載。同年11月には、脈拍と体動を測れるリストバンド型活動量計「PULSENSE」を発売した。
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講演の様子

 森山氏が同社のバイタルセンシング技術の強みの一つに挙げたのが、「ダブルセンサー技術」。脈拍センサーにフォトダイオードを2個搭載し、それぞれ脈拍と雑音を主に測ることで、運動中でも体動の影響を排除した正確な脈拍数を測定できるようにするものである。
 測った脈拍からどのような情報をフィードバックするかについても、検討を重ねてきた。例えば脈拍数と脂肪燃焼量の関係を基に、効率よく脂肪を燃焼できる運動強度を知らせ、メタボリックシンドローム改善につなげるプログラムを開発。健康保険組合向けに提供している。

■脈拍数上昇に伴って血糖値が低下

 次の展開とにらむのが、医療分野への応用だ。「脈拍計をさらに進化させ、いずれは医療分野に打って出たい」(森山氏)。具体的にはまず、脈拍データを糖尿病患者の運動療法支援に利用することを狙う。研究機関と共同で、糖尿病患者を対象に、脈拍を指標とする運動効果に関する研究を進めているという。
 この研究では、糖尿病患者が食後に適度な運動を行った場合に、脈拍数の増加に伴って血糖値が低下することが分かってきた。運動療法によって血糖値をある程度コントロールできることは知られているが、「やみくもに運動しても効果はない。脈拍に注目することで、適度な運動を知らせることができる」(森山氏)というわけだ。
 エプソンは近い将来に、運動療法の支援に使えるウエアラブル型脈拍計と、付属するアプリケーションソフトを製品化する考え。具体的な時期には言及しなかったが、道筋は「見えてきている」(同氏)。
(日経デジタルヘルス 大下淳一)
[日経テクノロジーオンライン 2015年1月19日掲載]

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がんリスク高める糖尿病 「がんと糖尿病」講師・岩岡秀明さん

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いわおか・ひであき 船橋市立医療センター代謝内科部長。千葉大医学部卒。成田赤十字病院などを経て2009年から現職。千葉大臨床教授も併任。

 糖尿病と聞くと、多くの人は目や腎臓、心臓などに起きる合併症を心配すると思います。しかし、実はがんとも深い関係にあることは、あまり知られていません。
 糖尿病になると、様々ながんのリスクが増えることがわかってきました。例えば、膵臓(すいぞう)がんや肝臓がんでは約2倍になります。糖尿病専門医が糖尿病患者にがん検診を勧めるのは、これが理由です。

 がんの治療にも影響します。血糖値が高いと抗がん剤が効きにくいとされ、手術や放射線治療では傷が治りにくい、感染症にかかりやすいといった問題があります。抗がん剤と同時に使われるステロイドは、食欲増進や吐き気予防に有効ですが、血糖値も上げてしまう「ステロイド糖尿病」が起きる可能性があり、糖尿病やその予備群の人は注意が必要になります。
 糖尿病は自覚症状がないことが多く、がんになって初めてわかる人も少なくありません。糖尿病や予備群の人のがん治療では血糖値コントロールが不可欠です。ただ、治療法や薬の種類も多く、食事など日常生活にも大きくかかわるため、簡単ではありません。
 がん治療の現場でも、私たち糖尿病専門医の知識と経験が役に立つはず――。講義では、そんな思いも伝えたいと思っています。
(聞き手・田之畑仁)

 岩岡さんが講師を務める「もっと知ってほしい がんと糖尿病のこと」は、1月21日午後7時半から医療サイト「アピタル」で無料で視聴できます。会場(東京・秋葉原)で観覧いただける方も募集しています。詳しくは夜間学校のページをご覧ください。
(朝日新聞 2015年1月20日掲載)

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がんリスク高める糖尿病 「がんと糖尿病」講師・岩岡秀明さん

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いわおか・ひであき 船橋市立医療センター代謝内科部長。千葉大医学部卒。成田赤十字病院などを経て2009年から現職。千葉大臨床教授も併任。

 糖尿病と聞くと、多くの人は目や腎臓、心臓などに起きる合併症を心配すると思います。しかし、実はがんとも深い関係にあることは、あまり知られていません。
 糖尿病になると、様々ながんのリスクが増えることがわかってきました。例えば、膵臓(すいぞう)がんや肝臓がんでは約2倍になります。糖尿病専門医が糖尿病患者にがん検診を勧めるのは、これが理由です。

 がんの治療にも影響します。血糖値が高いと抗がん剤が効きにくいとされ、手術や放射線治療では傷が治りにくい、感染症にかかりやすいといった問題があります。抗がん剤と同時に使われるステロイドは、食欲増進や吐き気予防に有効ですが、血糖値も上げてしまう「ステロイド糖尿病」が起きる可能性があり、糖尿病やその予備群の人は注意が必要になります。
 糖尿病は自覚症状がないことが多く、がんになって初めてわかる人も少なくありません。糖尿病や予備群の人のがん治療では血糖値コントロールが不可欠です。ただ、治療法や薬の種類も多く、食事など日常生活にも大きくかかわるため、簡単ではありません。
 がん治療の現場でも、私たち糖尿病専門医の知識と経験が役に立つはず――。講義では、そんな思いも伝えたいと思っています。
(聞き手・田之畑仁)

 岩岡さんが講師を務める「もっと知ってほしい がんと糖尿病のこと」は、1月21日午後7時半から医療サイト「アピタル」で無料で視聴できます。会場(東京・秋葉原)で観覧いただける方も募集しています。詳しくは夜間学校のページをご覧ください。
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