元ブラジル代表のロマーリオ氏が激やせ…
糖尿病の手術で体重15キロ減

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 1994年のFIFAワールドカップ・アメリカ大会でエースストライカーとしてブラジル代表の優勝に貢献し、現在は同国の国会議員として活躍しているロマーリオ氏が、糖尿病の手術による大幅な体重減で見た目がずい分と変わってしまったとドイツメディア『スポーツビルト』などが伝えている。

 元々甘いもの、特にレモンタルトが大好物だったロマーリオ氏は、現役引退後の偏った食生活の影響などから血糖値が380から400の間という非常に高い数値に達してしまい、今から2か月ほど前に手術に踏み切ったという。

 手術の結果、胃が小さくなって小腸の一部も切除されたため、体重は15キロも減少。29日にロマーリオ氏はインスタグラム上で自身の姿が写った画像を掲載したが、たしかに手術前や現役だった頃と比べると、痩せて小さくなったように見える。

 それでも、「わたしは現在51歳だが、今までにないぐらい良い気分なんだ」とロマーリオ氏本人は語っていて、術後の経過は良好のようだ。ワールドカップでの優勝だけでなく、キャリア通算1000ゴールを達成するなど、サッカー史に名を残した伝説のストライカーの回復を、世界中のサッカーファンが願っていることだろう。

(記事/Footmedia)

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西澤真生「仕事がデキる人の栄養マネジメント」
野菜ジュースや缶コーヒーは健康に悪い?隠れ糖尿病に要注意!

文=西澤真生/ひめのともみクリニック 医師

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「Thinkstock」より

 糖尿病は、血糖値が高くなる病気です。インスリンというホルモンの分泌が不十分だったりインスリンの効きが悪くなったりすることによって、ぶどう糖を細胞の中に入れることができなくなるために起きます。

 急速に悪化することの多い1型糖尿病に比べて、内臓肥満型の糖尿病はゆっくり進行し、あまり症状が出ないものです。そのため、検診で「血糖値が高めですよ」と忠告されても放置してしまい、気づいたときには合併症が進んでいるということも少なくありません。
 糖尿病で怖いのは、その合併症です。網膜の合併症が悪化すると失明したり、腎臓の合併症が悪化すると人工透析が必要になったりします。また、血管が詰まって心筋梗塞や足の壊疽が起きることもあります。糖尿病性神経症では、しびれや感覚障害、自律神経の異常なども生じます。
 しかし、正しく治療をすれば、糖尿病であっても健常者と同じように一生を過ごすことができます。大切なのは、合併症が出る前に治療を開始することです。
野菜ジュースや缶コーヒーが血糖値を上昇させる

 検診では、糖尿病の検査として、空腹時血糖値のほかにヘモグロビンA1c(HbA1c)を測ることが多いです。HbA1cは、赤血球中の赤いたんぱく質のへモグロビンに糖が結合したものを測定し、割合で表示したものです。
 たんぱく質をブドウ糖液に漬けておくと、ブドウ糖濃度に相関して糖が結合する性質を利用しており、一定期間の血糖の平均値を反映します。なお、糖化したたんぱく質に活性酸素が加わると害のある物質に変わり、老化現象やがん、動脈硬化認知症に関係することもあります。
 内臓肥満型の糖尿病では、血糖値の上昇に対してインスリンは分泌されているのに、脂肪細胞の肥大によってインスリンの効き目が低下していることが多いです。そのため、インスリンを補う治療ではなく、インスリンを出さなくてもいい食事=血糖値を上げない食事をすることが大切です。
 もっとも血糖値を上げやすいのは液体に溶けている糖質なので、砂糖入り缶コーヒーやスポーツドリンク、糖質が多い野菜ジュースは要注意です。次に精製炭水化物、つまり普段の食事で食べている穀物や料理に含まれる砂糖も血糖値を上昇させます。
 逆に血糖値を上げにくいのは、意外にもたんぱく質や油脂です。野菜では、芋類は血糖値が上がりやすく、根菜より青い葉物のほうが血糖値は上がりません。

食後に血糖値が急上昇する「隠れ糖尿病」とは

 糖尿病指標のHbA1cが正常でも、油断は禁物です。食後の血糖値が高く空腹時には下がり過ぎている「隠れ糖尿病」の場合があるからです。
 会社員Aさんの1日の食事と血糖変動を考えてみましょう。Aさんは、仕事を始めてから運動をやめたせいか、急に体重が増えてきました。最近、以前よりも疲れやすさを感じています。
 Aさんは朝起きるのが苦手で、食欲がわかないのでコーヒーだけ飲んで出社します。そのため、11時ごろになると空腹感が強くなり、「早く昼休みにならないかな」と仕事に身が入りません。
 そして、昼休みにはラーメンと小ぶりのチャーハンセットを頼み、完食します。すると、午後一番の会議では激しい睡魔に襲われ、眠気をこらえるのに必死です。会議が終わり、16時ごろになると小腹が空いてきたので、「そういえば お土産でもらったチョコクッキーがあったな」とおやつをつまみます。
 Aさんは、それ以外にも会社の引き出しにスナック菓子やチョコレートを常備しています。おやつを食べて少し元気が出たAさんは、1時間の残業の後に同僚と飲みに行きました。ビールで乾杯し、好きな日本酒が置いてあったので頼みます。2時間ほど飲んだり食べたりした後に締めのお茶漬けを食べ、23時ごろに帰宅します。そして、お風呂に入って就寝しました。
 さて、このAさんの血糖値の変動はどうなっているのでしょうか。食べた直後は大きく上昇し、時間がたつと急激に低下するジェットコースターのような動きをしているはずです。急激に下がるときに眠くなり、下がりきってしまったときは、妙にイライラしたり思考が鈍ったりしています。交感神経の緊張と血糖が低いことによる脳の働きの低下が、同時にきているためです。
 また、この低血糖は夜寝ている間にも起きています。特に糖質+飲酒の翌朝には血糖値が下がりやすくなります。夜間も交感神経が緊張するので、眠りが深くなりません。「長い時間寝ているのに疲れがとれない」という方は、夜間の低血糖を疑う必要があるでしょう。
甘いものがやめられなくなりメタボになる仕組み

 血糖値の上昇は、インスリンの分泌を促します。インスリンは「肥満ホルモン」とも呼ばれ、糖質を脂肪に変えて脂肪細胞に蓄える働きをします。そして、血糖値が下がると甘いものがほしくなり、血糖値が上がるとまたインスリンが分泌されて……という繰り返しを招きます。
 肥大した脂肪細胞は、さまざまなホルモン様物質を出して高血圧や糖代謝異常、脂質代謝異常、心血管疾患などを引き起こします。すると、メタボリックシンドロームのでき上がりというわけです。
 しかし、「血糖値を上げない」というちょっとした努力で、将来のさまざまな病気を予防することができます。日々の食生活の見直しで、あなたも健康的なニューライフを始めてみませんか?
(文=西澤真生/ひめのともみクリニック 医師)


●西澤真生(にしざわ・まなみ)

略歴
東京大学医学部医学科卒業。東京大学附属病院分院4内科入局。

ボストンに3年間滞在後、細胞膜とタンパク質の研究およびクリニック勤務。
ひめのともみクリニック開院時より内科・栄養療法・栄養解析を担当、これまでに全国3000人以上のデータを解析し、分子整合栄養医学に基づいた糖質制限や栄養療法の普及に尽力している。分子整合栄養医学基礎講座(第2期生)・応用講座終了。
薬に頼らない医療を目指し、予防医療や病気の根本的な解決を目的に日々診療にあたっている。栄養療法を応用し、幅広い知識と豊富な臨床経験に基づいた総合内科的見地からの的確な治療は、患者さんをはじめスタッフからも絶大な信頼を得ている。
糖質制限食を基本とした食事療法による糖尿病・メタボリックシンドロームの治療、機能性低血糖症、男女更年期症候群、副腎疲労症候群、アレルギー疾患、禁煙外来など。
西澤医師の診察予約をご希望の方は、「ひめのともみクリニックHP」をご覧ください。

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《インド》肥満税で生活習慣病を予防!? ジャンクフード好きは要注意!

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2017年1月30日(月)インドで生活習慣病予防を目的とした「肥満税」を導入しようとする動きがあることが明らかとなりました。(参考)

一般にジャンクフードと呼ばれる加工食品や、糖分を多く含む飲料に課税がされるそうですが、これらの飲食物を過剰摂取することによって、どのような健康被害が懸念されるのでしょうか。

今回はジャンクフードや、糖分を多く含む飲料による健康リスク、生活習慣病を予防する食生活などについて医師に解説していただきました。

日本での生活習慣病における受診者の傾向
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生活習慣病とは、生活習慣が原因でおこる疾患の総称で、動脈硬化症、高血圧症などがありますが、近年増加傾向にあります。

またこれらをベースとして発症するがん、循環器疾患、脳血管障害など重篤な疾患が日本人の死因の上位を占めています。

ジャンクフードを多量摂取してはいけない理由
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含まれる成分は商品によると思いますが、ショートニングと呼ばれる油にはトランス脂肪酸が含まれており、トランス脂肪酸は悪玉コレステロールを増加させてしまうことがわかっています。

また、美味しくするために塩分や糖分が必要以上に含まれていることがあるので知らず知らずのうちに、摂りすぎになってしまう可能性があります。
ジャンクフードの多量摂取による疾患リスク
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動脈硬化症
血管の動脈硬化が進行し、血管の狭窄や閉塞を起こして十分な血流が確保できなくなります。

血管の弾力が失われ、詰まったり破れやすくなったりします。

高血圧症
異常に血圧が高くなるため、脳・心臓・腎臓・大血管などの臓器に急性の障害が起こり進行する病気です。

塩分の摂りすぎによって血圧が上がりやすくなります。

糖尿病
ジャンクフードに含まれる糖分の摂りすぎによって血糖値が上昇し、糖尿病にかかる危険性があります。

糖分を多く含む飲料を多量摂取してはいけない理由
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糖分を多く含む飲料を多量に摂取していると、ソフトドリンクケトーシスという糖尿病が急激に悪化したような状態にいたることがあります。

糖分を摂りすぎて高血糖になると、のどが渇くので、また糖分を含む飲料を飲み、高血糖になり、を繰り返してしまうことで発症します。

症状としては、激しいのどの渇き、全身倦怠感などを始め、重度になると、呼吸困難、意識障害など重篤な状態にまで至ってしまい、医療機関での治療が必要となってしまいます。

糖分を多く含む飲料の多量摂取による疾患リスク
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糖尿病
血糖値を下げるホルモンであるインスリンの働きが十分でないために、血中のブドウ糖がきちんと使われず血糖値が高くなります。

糖分を多く含む飲料の多量摂取によって、糖分の摂りすぎになり糖尿病のリスクが高まります。

肥満
正常よりも過剰な脂肪が体に蓄積され、体重が増加している状態です。

余分な糖分が脂肪として蓄積し、肥満になります。

脳梗塞
脳の血管に血のかたまり(血栓)ができて詰まることによって起こる病気です。

糖尿病になりやすくなることから、血管が詰まりやすくなり、脳梗塞のリスクも高めます。
生活習慣病を悪化させる!? 危険な食事方法セルフチェック
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□ 手軽な外食が多い

□ 油ものが好きである

□ ジュースなど甘い飲み物をよく飲む

□ コーヒーを飲むなら砂糖入り缶コーヒー

□ 野菜は好きではない

□ ファーストフードが好きである

□ コンビニで食事をすませることが多い
最近太ってきた…隠れメタボセルフチェック
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□ 朝食を抜き、間食や夜食を取ることが多い

□ 早食い、ドカ食い、ながら食いをすることが多い

□ 就寝前2~3時間以内に食事をすることがある

□ 就寝中、十分な熟眠感が得られないことが多い

□ アルコールやタバコを嗜好品として好み、毎日行っている

□ 20歳になって以降、体重が10Kg以上増加している

□ お茶・水ではなく、コーラやジュースを好んでよく摂取している
□ 同世代の同性と比較して、歩く速度が遅い

□ 最近1年間で、体重の増減が±3kg以上あった

□ 20歳代で着用していたズボンやスカートが、入らなくなったり入りづらくなった。

いかがだったでしょうか?3個以上当てはまったら、メタボ予備軍かもしれません。

医師がオススメする生活習慣病を予防する食事
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和食がおすすめで、簡単にできる和食としては以下のようなものがおすすめです。

◎ 主食(白米、玄米などお米)
◎ お味噌汁(ワカメ、豆腐、ネギ)
◎ 焼き魚
◎ ほうれん草のお浸し
◎ きんぴらごぼう

一汁三菜を基本とし、おかずでは緑黄色野菜、根菜類、海藻類などをバランスよく食べれるようにしましょう。

忙しい方には時間のかからない上述のようなシンプルな料理がおすすめです。

最後に医師から一言
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世の中には、簡単で美味しいものがあふれていますし、忙しい方が多いので、健康的で栄養バランスのとれた食事をすることはなかなか難しいです。

しかし生活習慣病の予防には、自分の努力がかかせません。できるところから見直していけるといいですね。

(監修:Doctors Me 医師)

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靱帯骨化などに注意
糖尿病と整形外科の病気

2017年1月30日

整形外科医 今泉佳宣氏

 2014年の厚生労働省の調査によると、わが国における糖尿病の総患者数は、316万6000人となっています。この数字は糖尿病として継続的な治療を受けている人の数であり、治療を受けていない人や糖尿病予備軍と呼ばれる人の数を合わせると、2050万人と推計されています。つまり国民の5人に1人が糖尿病、または糖尿病予備軍ということになります。

 整形外科を受診する患者さんの中にも、糖尿病の治療を受けている方がいます。また、整形外科の手術を受ける前に行った血液検査で、初めて糖尿病が見つかるという事例もあります。

 実は整形外科の病気や治療には、糖尿病と関係があるものがいくつか存在します。それらを挙げてみます。

 以前紹介した、手のけんしょう炎であるばね指は、糖尿病患者に多くみられます。通常は1ないし2指までですが、糖尿病患者では3指以上ばね指を認める場合があります。
 脊椎においては、背骨同士を連結している靭帯(じんたい)が分厚くなり、骨のように硬くなる靭帯骨化症を生じやすくなります。骨化した靭帯が脊髄を圧迫すると手足がしびれたり、いうことをきかなくなることがあります。
 糖尿病による神経の障害で足の感覚が鈍くなったり、動脈硬化で足の血行障害があると、ちょっとした足の傷から化膿(かのう)したり、壊疽(えそ)を起こし、最悪の場合、足を切断することがあります。

 最近は糖尿病患者さんの高齢化に伴い、骨粗しょう症の問題も無視できません。ほんのわずかな転倒や重い物を持っただけで、背骨の骨折を起こすだけでなく、ひとたび骨折すると、立て続けに背骨を骨折することがあります。
 骨折や人工関節、脊椎の手術では、体内に金属を入れることがありますが、糖尿病患者さんにおいては、金属周囲に細菌感染を生じやすくなります。一度細菌感染が起きると治りにくく、最悪の場合、せっかく入れた金属を抜いてしまわなければならないことがあります。

 ひどく脅かすようなことを書きましたが、糖尿病が整形外科医泣かせであることが、分かっていただけたでしょうか。しかし、たとえ整形外科の手術が必要な患者さんに糖尿病があるとしても、手術をしないわけにはいきません。手術に際しては糖尿病の有無もさることながら、糖尿病が上手にコントロールされているかということが大事です。糖尿病がコントロールされているかの一つの指標として、血液中の糖化ヘモグロビン(HbA1c)の値があります。その値が7未満であれば特に問題はないといえますが、8以上であれば糖尿病の治療を優先し、整形外科の治療を遅らせることがあります。

(朝日大学村上記念病院教授)

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<糖尿病「教育入院」をしてみた>
まずい食事でも糖尿病を改善しようとがんばる人は多いか?

高橋秀樹[放送作家/日本放送作家協会・常務理事]

***

筆者は今、糖尿病で教育入院をしている。教育入院とは、糖尿病を悪化させる自堕落な暮らしぶりを医師や看護師や栄養士の説諭によって改めさせようとする入院である。

糖尿病患者は予備軍を含めて約2050万人(厚生労働省・平成24年)と推計される日本で最もメジャーな病気のひとつである。糖尿病が怖いのは合併症で、網膜症(失明の可能性)、腎症(透析に至る可能性)、神経障害(壊疽による切断の可能性)で、この三者を糖尿病性三大合併症という。

ほかにも、糖尿病になると免疫力が低下してしまうので、肺炎や膀胱炎、腎盂炎、皮膚炎、歯肉炎、あるいは風邪といった、感染症にかかりやすいことが知られている。透析に至る可能性もあることから、心ないブロガーから「死ね」などとも言われる。
さて、教育入院だが多くの時間が食事療法の指導に当てられる。最近は糖質制限で糖尿病と闘うことを主張する医師もいるが、まだ、疫学的に証明されていないので、通常、日本の病院ではあらゆる栄養素を含む食品をカロリーを抑えてバランス良く食べようという指導がなされる。甘いお菓子、ジュース清涼飲料類、あらゆる酒を除けば食べていけないものはない。

カロリー制限は病状に応じて1200キロカロリー、1600キロカロリーなどの、段階があるが、誤解を恐れずにざっくり言えば、ふだん何気なく食べている量の半分以下と思えば良い。

と、いった次第であるから、教育入院の患者は「食べることしか楽しみがない」という事態に陥る。しかも、提供されるのは、カロリー制限で栄養バランス良くという条件を満たすために、大抵、味も素っ気もない食事になる。栄養士や調理師の苦労には思いをはせたうえであえて言うが、今回入院した病院は、これが恐ろしくまずい。蒸してぱさぱさになった鱈がうまいわけもない。

【参考】<時々のジャンクフードは「元気」の証し?>マックシェークを美味しいと感じた子どもの元気さ

それでも腹は異様に減るので3食とも待ち遠しくてしょうがない。だが、食堂に行って料理を見るとガックリうなだれざるを得ない。空腹は最高の調味料などと言うが、ウソだ、まずいものはまずい。いさんで食べに行くと、必ずまずい食事が出る。これが長く続くと何かに条件づけられてしまうのではないか。

年寄りになってから、大学院に入り、その修士課程で行動分析を学んだ筆者は以下のようなことを思う。
こういう嫌なこと(まずい食事)が提示されることを、行動分析では負の強化子、あるいは嫌子が提示されるという。A→B→Cの流れにするとこうなる。

A:カロリー制限で糖尿病を改善しようとする

B:出てくる食事がまずい

C:カロリー制限なんか止めようと思う

でもことはそう単純でない。「→C」の部分で、これで糖尿病がよくなるならやってみようと思う「正しき人」もいるからである。

こういう好ましいこと(おいしい食事)が提示されることを、行動分析では正の強化子、あるいは好子が提示されるという。A→B→Cの流れにするとこうなる。

A:カロリー制限で糖尿病を改善しようとする
B:出てくる食事がうまい。
C:カロリー制限で糖尿病を治そう

このA→B→Cの流れはなんだかよくありませんか? ではカロリー制限の食事をおいしく作ることは出来るか。簡単に言ってしまうと「できる」。ただし、手間がかかる、人手がかかる、要するに金もかかる。

A:カロリー制限で糖尿病を改善しようとする
B:出てくる食事がうまい
C:カロリー制限で糖尿病を治そうと思うが、こりゃ大変だから無理かなあ

となってしまう。

筆者はいま大学院博士課程で医療コミュニケーションの研究をしているが、難病のインフォームドコンセントなどの、大変深刻なコミュニケーション以外にも、食事や生活習慣、医療・健康のコミュニケーションを成り立たせる分野は色々あるのではないかと思うのである。
そんな、健康な人に医療・健康情報を伝えるのに最も力を持っているのは、やはり、テレビメディアである。

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<糖尿病「教育入院」をしてみた>まずい食事でも糖尿病を改善しようとがんばる人は多いか? – エキサイトニュース(1/3)

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糖尿病患者が透析中に昏睡状態になり半身麻痺! 
原因は「脳出血」か?それとも「低血糖」か?

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透析中に半身麻痺を起こした原因は? (depositphotos.com)

 往診中の患者が急に意識障害と右片麻痺を起こした――。脳出血の疑いによる患者紹介がER(救急救命室 )に来た。さて、その原因は、はたして脳出血か?

糖尿病患者は本当に脳出血か?

 ERナースが交換から回ってきた電話を「先生、○○クリニックから脳出血の紹介です」と言ってERドクターに取り次いだ。
 電話口で「どういう患者さんですか?」と先方の医師に問うと、「私のところで透析を受けている55歳の男性ですが、先ほどから急に昏睡状態になり、右片麻痺が出ているんです。眼球は左に共同偏視が見られ、右にバビンスキー反射も出ています。脳出血だと思うのですが、いいですか? 既往に高血圧と糖尿病もありまして、糖尿病についてはインスリン治療を行っています。現在、血圧が180の90です」とのこと。

 その話を聞いた時、ERドクターは、脳出血の診断に疑問を感じた。
 「そうですか……。血糖値は測りましたか。低血糖発作はないでしょうか?」と問うと、「はあ? だけど昏睡状態で右片麻痺があってバビンスキー反射も出ているのですよ。低血糖発作で片麻痺が出ますか?」と答える。
 紹介医師は、ERドクターからの予想外の返事に驚き、少しむきになっていた。
 「ちなみに、今回、痙攣はありませんよね」
 「痙攣はありません」

突然の片麻痺の原因は主に4つ

 突然の片麻痺の原因は、頻度順に「①脳梗塞」「②脳出血」「③低血糖」「④痙攣後のトッド麻痺」となっており、ほぼこの4疾患で占められる。
 他の原因として、慢性硬膜下血腫、脳腫瘍・脳膿瘍、頸髄疾患などが挙げられるが、これらは一般的には「突然」ではない。また、高血圧性脳症や非ケトン性高浸透圧症候群(高血糖)でも片麻痺が見られることがあるが、これれは非常に稀だ。

 片麻痺の原因を診断するために、ERでは簡単にできることから確認・検査が行われる。以下の順番で行う理由は、頻度の低い原因疾患から診断し除外するためである

①痙攣の有無の確認=痙攣後のトッド麻痺を診断または除外
②血糖検査=低血糖を診断または除外
③CT検査=脳出血を診断または除外
④MRI・MRA検査=脳梗塞の診断

 今回は、痙攣はないとのことなので、脳梗塞か脳出血、低血糖の可能性が高い。これら3疾患のうち、頻度としては脳梗塞か脳出血が多いが、糖尿病やインスリン治療という情報が加わると、低血糖の可能性が非常に高くなる。

ブドウ糖を投与すると患者の意識は清明に

 「糖尿病があって、インスリンが投与されているのでしょう?」
 「いえいえ、インスリンは、ここ2~3日、投与していないんですよ」
 「そうなのですか……。ところで、血糖検査はできますか?」
 「いや、現在、往診中で、患者の自宅からの電話なんです」
 「そうですか。わかりました。それでは連れてきてください」
 ERドクターは、いずれにしても診るしかないと判断した。しばらくして、その患者が救急車で運ばれてきた。紹介医師も同乗していた。紹介医師が言うように、昏睡状態で右片麻痺(完全麻痺)が見られ右のバビンスキー反射まで陽性である。そして眼球は左に共同偏視して呼吸抑制まで見られている。これを見ると、脳卒中(脳梗塞または脳出血)と診断しても何の不思議もない。
 搬入後すぐに簡易血糖検査と血液ガス検査が行われた。血糖値は34mg/dl。つまり低血糖だ。この結果に、紹介医師は納得がいかない様子であった。

 「糖尿病はありますが、インスリンはこの2~3日、投与していないのですよ」
 「ただ、透析中の患者ですから、インスリンは必ずしも代謝されているとは限りませんよね」
 「それはそうかもしれませんが……」
 「いずれにしても正確な血糖値は静脈採血の結果でわかるので、ブドウ糖を入れてみます」

 ERドクターは押し問答をしても仕方がないと判断し、治療を優先することにした。ERドクターの指示のもと、ブドウ糖が投与された。その後、数分もたたないうちに患者の意識は清明になり、右片麻痺は消失して呼吸状態も正常になった。やっぱり低血糖だったようだ。紹介医師はバツが悪そうに自己弁護的な言い訳をし始めた。ERドクターもそれ以上のことが言えず、念のため頭部CTをとるということで一段落した。

 もちろん頭部CTは異常なかった。その後、静脈血の正確な血糖値も出たが、やはり低血糖であった。患者は透析中のためインスリン代謝が遅延し、今もインスリンが血中に残っているのであろう。再度低血糖になる可能性もあるため内科に入院となった。
 紹介医師は患者の家族に状況を説明している。患者の家族にしてみれば、脳出血と言われ覚悟していたのが完全に回復したのだから「ありがとうございます」の一言である。

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キメラの体内で培養した膵臓使いマウスの糖尿病治療に成功、東大など

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東京大学医科学研究所の中内啓光教授らの研究チームは、膵臓を欠いたラットの体内でマウスの多能性幹細胞由来の膵臓を作製し、その細胞を糖尿病のラットに移植、糖尿病を治療することに成功した。

 古代ギリシャの神話に、ライオンの頭に山羊の胴体、毒蛇の尻尾を持った怪物が登場する。その名を、キマイラないしキメラという。おどろおどろしい話であるが、今回の研究はそのような怪物とは関係がない。

 現代の医学・生物学において「キメラ」というのは、単一の個体内に、異なる遺伝情報を持った細胞が混じった状態のことである。つまり、マウスの遺伝子を持った膵臓を体内に持つラットは、外観はただのラットと変わるまいが、生物学的に言うとキメラだということになる。
 さて、研究の内容についてもう少し詳しく見てみよう。ラットの体内で作られた膵臓は、遺伝情報はマウスのそれであるわけだが、大きさはラットの膵臓の大きさであった。その一部を糖尿病のマウスに移植したところ、5日ほどでちゃんと膵臓として働くようになり、一年以上に渡って免疫抑制剤なしで(膵臓の本来の機能通り)正常血糖値を維持したという。

 この研究の詳細は、25日、科学雑誌Natureのオンライン版に掲載された。
 なお、この研究の最終的な展望・目標は、もちろん、ヒトの臓器移植への臨床応用にある。ヒトの移植用内臓を、たとえばブタやヒツジなどの体内で培養する研究は、主にアメリカなどで既に進められている。

 その第一人者は、スタンフォード大学教授でもある、中内啓光氏だ(氏はスタンフォードと東大の教授を兼任している)。
 御想像に難くないかと思うのだが、ヒトの生体組織を一部とはいえヒト以外の生物の中で培養するというアイデアには、倫理的な観点からの批判がある。だが、中内教授は過去、インタビューに答えてこう語っている。

 「この手法が非倫理的であるというのなら、ヒトの移植用内臓は、ヒトの生体内で培養するよりほかないでしょう。しかしその方が、ずっと倫理的問題は大きいのです」。(藤沢文太)

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キメラの体内で培養した膵臓使いマウスの糖尿病治療に成功、東大など | 財経新聞

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糖質を気にしていても、砂糖未使用のチョコでバレンタインを楽しもう!

糖質が気になっても安心。砂糖未使用のチョコレートでバレンタインを楽しめる。

CorsoLife 株式会社は、糖尿病患者でも安心して食べることができる砂糖未使用チョコレート「ニコベルチェ」(950円)を、Yahoo!ショッピングや全国の調剤薬局で販売する。

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すべての写真を見る(3件)

「ニコベルチェ」は、開発者が糖尿病の祖母のために作ったチョコレートで、砂糖の代わりに天然由来の甘味料“エリスリトール”を使用することで体内で代謝される糖質を限界までカットしている。

一般的な砂糖を使用したチョコレートに比べ、73%の糖質カットが実現し、砂糖不使用チョコレートで多用される甘味料のマルチトールと比較すると、58%の糖質をカットしている。

味わいについても、国際規格の規定をクリアし、クーベルチュールチョコレートに仕上げられている。滑らかな口どけで、砂糖を使用していないとは思えない濃厚な味わいの上質な味わいを楽しめる。また、世界中の食品・飲料品の“味”を審査し、優れた製品を表彰する国際味覚審査機構「iTQi」で 2016年の国際味覚優秀賞を受賞している。

バリエーションは全8種類で、ハート形6種類(各46g、10粒)とアーモンド2種類(45g)のラインナップ。糖尿病患者や糖質制限をしている相手に、プレゼントしてみてはいかが。【ウォーカープラス編集部/コタニ】

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【稀勢の心技体】
「糖尿病」師匠の食育が鉄人生んだ<最終回>
                
                
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        •        昨年、稽古でそんきょする稀勢の里

 稀勢の里にとって精神力、技術以上の強みは丈夫な体かもしれない。初土俵から横綱に昇進するまで89場所。休場は右足親指を痛めた14年初場所千秋楽の1日だけだ。「痛みには弱いんだけどね。あとは両親に感謝です。それしかない」。30歳を迎えても衰えを見せない肉体は、入門前の家庭環境と先代師匠の故・鳴戸親方(元横綱・隆の里)の教えが生きている。

 幼少期、食欲も旺盛な息子に父・貞彦さんが出したおやつはサツマイモとおにぎり。「化学調味料が入っていて成長が止まる。体に悪いものは与えたくなかった」とスナック菓子、炭酸飲料は厳禁だった。徹底した栄養管理は角界入り後も変わらなかった。

 旧鳴戸部屋では先代師匠が、ちゃんこの“総料理長”だった。現役時代の先代は糖尿病を患った。節制のために栄養価の高いちゃんこ鍋を避け、部屋近くにマンションを借りて自炊。植物性タンパクの粉末とさまざまな漢方薬を愛飲した。

 生前、先代は「自分が苦労した分、同じ思いはさせたくない」と自らメニューを決め、味付けにも口を出した。栄養バランスを計算し、食卓には多くの品数が並んだ。同部屋の高安が明かす。「今もうちの部屋には糖尿病の力士はいません。だから稽古、本場所を休まずに力を出せるんです」。現在も部屋に受け継がれる“食育”に感謝した。

 頑健な体を形作ったのは幼少からの運動歴も大きい。アマチュアボクサーだった父はボクシング以外にも水泳、野球も経験させた。さまざまなスポーツに触れさせて「方向性を見た」(貞彦さん)結果、相撲に適していると判断した。先代師匠は入門直後に稀勢の里の蹲踞(そんきょ)する姿を見て、足首と膝の硬さを見抜いた。「まずは、四つ相撲ではなく押し相撲でなければ、けがをする」と徹底して下半身を鍛え、強さの土台を築いた。若き日の体作りが鉄人横綱を形作った。(網野 大一郎)

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【稀勢の心技体】「糖尿病」師匠の食育が鉄人生んだ<最終回> : スポーツ報知

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平成29年1月26日
東京大学
科学技術振興機構(JST)
日本医療研究開発機構(AMED)

異種キメラ動物体内に作った膵臓で、糖尿病マウスの治療に成功

ポイント

  • 多能性幹細胞のキメラ形成能を利用した「胚盤胞補完法」によって、膵臓欠損ラット体内にマウス多能性幹細胞由来の膵臓を作製することに成功した。
  • ラット体内に作製したマウス膵臓は ラットの膵臓と同程度の大きさで、この膵臓から分離した膵島を糖尿病モデルマウスに移植したところ、移植直後の5日間を除いて1年以上にわたり免疫抑制剤無しで正常血糖値を維持することが可能であった。
  • この成果は、異種動物体内で作製した臓器を利用した移植治療の有効性と安全性を示し、胚盤胞補完法によって作成された臓器の移植治療についての概念を実証するものである。

東京大学 医科学研究所の中内 啓光 教授(スタンフォード大学 教授兼任)、山口 智之 特任准教授らの研究チームは、多能性幹細胞注1)キメラ形成能注2)を利用した「胚盤胞補完法注3)」により、膵臓欠損ラット体内にマウス多能性幹細胞由来の膵臓を作製した。さらにこのマウス膵臓から膵島を分離し、糖尿病モデルマウスに移植したところ、移植直後の5日間を除き、免疫抑制剤無しで1年以上にわたって正常血糖値を維持させることに成功した。
今回の成果で、異種動物体内で作製した臓器を移植した際の有効性と安全性が示され、中内教授らのグループが目指す胚盤胞補完法を利用した臓器再生および再生臓器の移植治療の概念が実証された。
本研究成果は1月25日付(英国時間)の科学雑誌「Nature」のオンライン版に掲載される。

本研究は、日本医療研究開発機構(AMED)の革新的先端研究開発支援事業 インキュベートタイプ(LEAP)における研究開発課題「発生原理に基づく機能的立体臓器再生技術の開発」(研究開発代表者:中内 啓光)ならびに科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業 総括実施型研究(ERATO)「中内幹細胞制御プロジェクト」(研究総括:中内 啓光、平成24年度終了)の一環として行われた。

<研究の内容>

中内教授らのグループはこれまでに多能性幹細胞のキメラ形成能を利用した「胚盤胞補完法」で膵臓欠損マウスの体内にラット多能性幹細胞由来の膵臓を作製することに成功しているが、作製した膵臓はマウスの膵臓と同程度の小さなサイズであり、体が10倍程度大きい糖尿病モデルラットに移植し、治療するのに十分な量の膵島を得ることができなかった。また、胚盤胞補完法を利用して異種動物体内に作製した臓器に含まれる血管や神経などの支持組織はキメラ状態(異種動物の細胞が混在している状態)であることを確認しているが、これらの異種細胞が組織移植時にどのように影響するかも検討されていなかった。

本研究では、移植治療に十分な量の膵島を得るために、胚盤胞補完法を利用してマウスより体が10倍程度大きい膵臓欠損ラットの体内にマウス多能性幹細胞由来の膵臓の作製を試みた(図1)。その結果、ラット体内にラットの膵臓と同程度の大きさのマウス多能性幹細胞由来膵臓を作製することに成功した(図2)。このマウス膵臓から膵島を分離し、詳細に解析したところ、血管などの支持組織はキメラ状態であることが確認された。分離した膵島を薬剤で糖尿病を誘導したマウスの腎皮膜下に移植し、治療を行ったところ、移植されたマウスは正常に糖を代謝し、移植直後の5日間を除き免疫抑制剤無しで1年以上正常血糖値を維持することができた(図3)。この結果から、異種動物体内で作製された多能性幹細胞由来の膵島は移植後も正常に機能を発揮し、異種由来の微小な支持細胞は膵島の体への定着や機能発揮に影響しないことが明らかとなった。また、移植を受けたマウスには腫瘍形成などの異常は一切観察されなかった。

中内教授らのグループは胚盤胞補完法により異種動物体内にヒトの臓器を作製し、移植治療に用いることを目指しているが、今回の成果により、異種キメラ動物体内で作製した臓器を移植した際の有効性および安全性が確認された。

<参考図>

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図1 本研究の概念図

マウス(黒色)の多能性幹細胞(ESおよびiPS細胞)を作製後、膵臓欠損ラット(白色)の胚盤胞に注入し、ラット体内にマウス多能性幹細胞由来の膵臓を作製する(胚盤胞補完法)。この膵臓を摘出および膵島を分離し、薬剤で糖尿病を誘導したマウスに移植し治療を行う。

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図2 膵臓サイズの比較

  • 左 :野生型ラットの膵臓(Wistar、9週令)
  • 中央:ラット体内に作製されたマウス多能性幹細胞由来の膵臓(9週令)
  • 右 :野生型マウスの膵臓(C57BL/6N、9週令)
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図3 膵島移植後の血糖値の推移

ラット体内に作製したマウス膵臓から分離した膵島を移植した糖尿病モデルマウスは1年以上正常な血糖値を維持し、移植部位を摘出すると高血糖となった。
ここでは、「野生型ラット膵島移植」とは正常ラットの膵島を移植した場合、「疑似移植」とは手術はしたが何も移植しない場合、「野生型マウス膵島移植」とは正常マウスの膵島を移植した場合、「ラットーマウスキメラ膵島移植」とはラット膵臓細胞とマウス膵臓細胞が混在している膵島を移植した場合をいう。

<用語解説>

注1) 多能性幹細胞
胎盤などの組織(胚体外組織)を除く体中の様々な組織に分化する能力を持つ細胞。多能性幹細胞には2種類あり、受精卵に含まれる細胞を培養した細胞は「胚性幹細胞(ES細胞)」、体細胞に遺伝子を導入して人工的に樹立した細胞を「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」という。

注2) キメラ形成能
多能性幹細胞がキメラ動物形成に寄与できる能力を示す。キメラ動物とは2つ以上の遺伝的背景の異なる細胞によって構成された1つの生物であり、1つの受精卵から異なる遺伝形質をもった細胞が出現するモザイクや、異なる遺伝形質を持つ動物同士の交配でできるハイブリッドとは異なる。キメラ動物は胚と胚の融合、胚への多能性幹細胞の注入によって作製できる。

注3) 胚盤胞補完法
遺伝的に臓器が欠損する動物の受精卵(胚盤胞)に正常な多能性幹細胞を注入しキメラ動物を形成することで、欠損していた臓器を注入した多能性幹細胞が補完し、臓器欠損動物の体内に完全に多能性幹細胞由来の臓器を再生させる方法。

<論文情報>

タイトル “Interspecies organogenesis generates autologous functional islet”
著者名 Tomoyuki Yamaguchi, Hideyuki Sato, Megumi Kato-Itoh, Teppei Goto, Hiromasa Hara, Makoto Sanbo, Naoaki Mizuno, Toshihiro Kobayashi, Ayaka Yanagida, Ayumi Umino, Yasunori Ota, Sanae Hamanaka, Hideki Masaki, Sheikh Tamir Rashid, Masumi Hirabayashi, Hiromitsu Nakauchi*
doi 10.1038/nature21070

共同発表:異種キメラ動物体内に作った膵臓で、糖尿病マウスの治療に成功

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中国人観光客が日本で爆買いする「神薬」はダイエットサプリだった!
買い間違いが頻発―華字紙

2017年1月24日、華字紙・日本新華僑報によると、過剰に豊かな食生活が原因で「富裕病」などとも呼ばれる糖尿病を患う人が中国でも急激に増加し、日本を訪れた際に血糖値サプリを買い求める中国人観光客が増えている。糖尿病は中国で最も罹患率の高い病気の一つとなっている。

国際糖尿病連合(IDF)によると、2015年の時点で中国の20~79歳の糖尿病患者は1億960万人を超え、世界最多となっている。中国で日本観光がブームとなっている中、血糖値サプリと呼ばれる機能性食品の存在がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを通じて知られるようになり、日本を訪れた際に爆買いするケースが増えている。上海に住む56歳のある女性は、中国で長年医者にかかったり、薬を飲んだりしたが効果はなかった。しかし、うわさに聞いた日本の血糖値サプリを飲んでみたところ、てきめんに効果があったという。ところが、喜んでいたのもつかの間、女性は徐々に痩せ始め、半年もすると5キロ余りも体重が減ってしまった。

糖尿病患者の体重が急激に減るのは危険な兆候だといぶかしんだ女性は、病院で検査を受けた。その結果、血糖値が下がったことで体重が減ったことが明らかとなり、女性が飲んでいたのはそもそもそうしたダイエットを目的とした商品だったことが分かったという。

パッケージの「血糖値」という文字にばかり目が行き、「ダイエット」の記載を見逃していたのが買い間違いの原因だった。ダイエット食品を販売している会社の責任者は、日本では血糖値を下げる医薬品は自由に販売できず、購入には医師の処方箋を持参して、薬局で購入することになっているとし、うわさ話や自己判断はしないよう中国の消費者に注意を促している。(翻訳・編集/岡田)

中国で糖尿病増加 日本で血糖値サプリを爆買いする中国人観光客増加で買い間違いも|ニフティニュース

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糖尿病管理支援アプリと電子お薬手帳、かかりつけ薬剤師介入の相乗効果を研究開始

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『GlucoNote』と『お薬手帳プラス』

2017年1月23日、東京大学大学院医学系研究科健康空間情報学講座と日本調剤が、糖尿病とその予備軍の患者を対象とする、ICTを活用した新しい疾病管理の手法について共同研究を開始したことが明らかになった。それぞれが開発したスマートフォン向けアプリと、かかりつけ薬剤師の対面による介入を組み合わせた場合の効果を検証する。

『GlucoNote』×『お薬手帳プラス』×『かかりつけ薬剤師の介入』での効果を検証

具体的には、健康空間情報学講座が開発した疾病管理支援アプリ『GlucoNote』と日本調剤が開発した電子お薬手帳アプリ『お薬手帳』を連携させ、さらにかかりつけ薬剤師の対面によるサポートを行なった場合の、『GlucoNote』の利用率・継続率を検討していく。『GlucoNote』はAppleが提供するフレームワークであるResearchKitを用い、簡便かつ安全に体重・血圧・血糖値等の値と、運動、食事のデータを医師と共有できるアプリだが、研究では『お薬手帳プラス』が持つ服薬情報の自動登録機能などと連携することなどを想定しているようだ。両者は、PHR(Personal Health Record)の利活用と薬剤師の介入に関する新たな知見が得られる、先駆的研究だとしている。

By Shigeru Kawada | 2017年1月23日 | NEWS |

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専門医が警告するオヤジ病の低年齢化。
30代でも手遅れ寸前の糖尿病予備軍に…

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不規則な食生活、ストレス、そして運動不足…。現代人の生活は、かつて「オヤジ病」といわれた病気の低年齢化をグイグイ進行させていた! 

名医たちの指南で、2017年こそ心機一転、健康なカラダとココロを取り戻せ!

■30代、40代のⅡ型糖尿病患者が増加

栄養バランスのよい食事を取り、毎日適度に運動して、ストレスはゼロ――もしこんな生活が営めるなら、人間は120歳まで生きる可能性があるという。逆に言えば、悪い食事、運動不足、ストレスが命を削るわけだ。

特別長生きしなくてもいい、と思う人もいるだろう。だが、40代以降は生活習慣に起因する病気にずっと悩まされ続ける……という未来もありえることを忘れてはいけない。

「実を言うと、医者でも若いうちは自分の老後の健康をあまり考えないものです。私もかつては大好物のメロンパンとカツ丼中心の食事で、昼の診療や手術のほか、夜勤もしばしばという不規則な生活を送っていました」

そう語るのは、山王病院副院長呼吸器センター長の奥仲哲弥先生。それを百八十度転換したのは30代の後半だった。

「血液検査の結果、中性脂肪値が正常値の4倍以上に当た700mg/dl。焦って生活習慣を改めました。自分の体の数値を知ることは大事です。今の若い世代は甘党でぽっちゃりした人が多いので、ぜひ血液検査で中性脂肪や血糖値を確認することをオススメします。糖尿病と診断されなくても、標準より血糖値が高い“糖尿病予備軍”は案外多いと思います」(奥仲先生)

糖尿病は、膵臓(すいぞう)で作られるインスリンというホルモンの不足で血糖値が上がり、筋肉や内臓のエネルギーが失われていく病気だ。先天的にインスリンの分泌が悪いⅠ型と、生活習慣の影響で発病するⅡ型がある。以前は若年性糖尿病といえば先天的なⅠ型を指し、Ⅱ型の発病年齢は60歳以上といわれたが、近年は30代、40代のⅡ型患者が増えてきたという。

糖尿病Ⅱ型の主な原因は、栄養の偏りと運動不足。食事療法と運動療法でそれを解消することが治療の基本だ。まだ深刻な症状が現れないうちは、低カロリーでバランスのいい食事と運動でかなり改善が図れる。■がんが見つかっても手術ができない

ただし、だからといって糖尿病を侮ってはいけない。それ自体が直接の死因にならずとも、進行すると全身に合併症を引き起こすからだ。

一般に食後血糖値が140mg/dlを超えると糖尿病予備軍、あるいは境界型糖尿病と呼ばれるが、この時点では多くの人がなんの不調も感じない。そのまま生活を改善せずに10年から20年たち、皮膚や目や足の先などに合併症が出てから初めて糖尿病だとわかるケースが多いのだ。

「そこで悲惨な現実を突きつけられるのが糖尿病の怖さ。一番怖いのは合併症による感染症です。免疫力が一気に落ちてあらゆる感染症にかかりやすく、薬は効きにくくなり、命に関わることもある。

糖尿病が進むと、最後は全身の血管が弱くなり、血流が滞(とどこお)るため毛細血管がさびつくこともある。こうなると、たとえがんが見つかっても手術はできません。毛細血管が機能せず、傷口がふさがらないからです」(奥仲先生)

また、いわゆる生活習慣病ではないが、奥仲先生は「若い世代に覚えておいてほしい病気」をもうひとつ挙げる。

■若くても死に至るエコノミークラス症候群

「肺血栓塞栓(そくせん)症、別名エコノミークラス症候群です。かつてサッカー日本代表選手もかかったので聞き覚えがあるかもしれませんが、長時間身動きができないとき、主に脚の静脈の中にできた血の塊が血流に乗って肺に運ばれ、動脈をふさぐ病気です。突然呼吸が苦しくなるのが病気のサイン。若くても死に至る場合もあるので、エコノミークラスに限らず、飛行機やクルマのシートに長く座るときはこまめに足を動かし、水分を十分補給してください」

肺塞栓症防止用の「弾性ストッキング」も市販されているので、長旅には利用したい。

「ここでは糖尿病を中心にお話ししましたが、身近に迫り来る病気だと実感いただけたでしょうか? もし自分の生活習慣に不安要素が見えたなら、カップ麺を減らす、電車のひと駅分を毎日歩くなど、ひとつでも体にいいことを心がけてください」(奥仲先生)

●山王病院副院長呼吸器センター長 奥仲哲弥先生

1958年生まれ、埼玉県出身。『サンデー・ジャポン』(TBS系)に隔週レギュラー出演中。『健康寿命より快楽寿命をのばしなさい!』(主婦と生活社)、『禁煙バトルロワイヤル』(集英社新書、爆笑問題・太田光氏との共著)ほか著書多数

★週刊プレイボーイ3&4号「今年こそ拡大する『オヤジ病』の低年齢化を食い止めろ!!」より

(取材・文/浅野恵子 協力/世良光弘 イラスト/スズキサトル)

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専門医が警告するオヤジ病の低年齢化。30代でも手遅れ寸前の糖尿病予備軍に… – Ameba News [アメーバニュース]

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稀勢の里、強い体は先代のおかげ 突き押し徹底指導

[2017年1月22日9時59分 紙面から]

<大相撲初場所>◇14日目◇21日◇東京・両国国技館
 大関稀勢の里(30=田子ノ浦)が初優勝を果たした。

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 ようやく稀(まれ)なる勢いに-。福井・永平寺の元貫首(かんす)から贈られた言葉「作稀勢(さきせ)」から「稀勢の里」と名付けた先代師匠の思いがかなった。中学卒業と同時に角界の門をたたいた「萩原少年」を一からつくり上げたのは、11年11月に大関昇進を見ずに急逝した先代の鳴戸親方(元横綱隆の里)だった。大器とほれ込み、指導した。稀勢の里はいくつもの教えが染み込んだ体で、その思いを体現した。

 先代との出会いは偶然だった。中学2年の終わり、相撲部屋を見学に行こうと、ネットで調べた。電話番号が書いてあったのは鳴戸と尾車だけ。当時、千葉県松戸市の鳴戸部屋は茨城の自宅から近く、訪れた。そこで先代に見初められた。

 両親は市販の菓子類やジュースを与えず、丈夫な体の下地をつくってくれた。そこに先代の教えが加わった。四つ相撲の禁止だった。「徹底的に突き押しを教えられた。なぜ相撲を取らせてもらえないのかと思ったこともあった。でも、受けて下がればけがにつながる。けが防止のためでした。亡くなる最後まで『この相撲を取れ』と。強い体ができたのも先代のおかげです」。2横綱1大関が休場、2大関が負け越した今場所、丈夫な体は際立った。

 先代は厳しかった。若い衆の門限は午後9時半。ただ、裏口の鍵だけは「閉めるな」と開けていた。門限破りも見つからなければよしとした。心の“逃げ道”を用意してくれた。松戸の部屋は2階の自宅と中でつながっていたが、必ず外階段を使った。ドアを開ける音、下りる音は大きく響く。稽古場に「行くぞ」との合図になった。「それが先代の優しさだったのかも」。

 06年に部屋旅行で中国を訪れた際、怒られて世界遺産を前に立たされた。そんな中、街中の買い物で100万円を25万円に値切った石があった。先代に「萩原、買え」と言われた。「その旅行で初めて声を掛けられたもんだから、うれしくて『はい!』と」。持ち帰ったその石は「羽織留めの石にしています」。限りある思い出の品だった。

 松戸にあった数々のトレーニング機器。先代も指導したトレーナーに必ず「親方は何キロでやっていました?」と尋ねた。先代が1つの指針になっていた。「自分は完成していなかった。だから良かった。先代に染められました」。スロー優勝は先代に匹敵。おしん横綱と呼ばれた系譜は、確かに引き継がれた。

 先代は弟子をめったに褒めなかった。ただ、たまに褒めるときは照れ隠しで、いつもこう切り出した。「本当は褒めたくないんだけど…」。今も空の上から、にこやかな表情で言っているに違いない。「本当は褒めたくないんだけど…よくやった」と。【今村健人】

 ◆第59代横綱隆の里 青森県浪岡町(現青森市)出身。15歳で入門。19歳の時に相撲界で「不治の病」とされた糖尿病を患うも、栄養学を独学で学び、徹底した節制で克服。30歳9カ月の高齢で横綱に昇進したことから当時大ヒットした、ヒロインが困苦に耐えるNHK朝の連続テレビ小説「おしん」の主人公になぞらえて「おしん横綱」と呼ばれた。

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稀勢の里、強い体は先代のおかげ 突き押し徹底指導 – 大相撲 : 日刊スポーツ

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「糖尿病予備軍」から抜け出す血糖値コントロール10の方法

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前回は、健康診断の結果を簡単に読み解くポイントや数値改善につながる食事の実践方法をお伝えする中で、血糖値の値にも触れ、血糖値が基準よりも高値になる人は、肥満、食べ過ぎ、糖質の過剰摂取(主食、お菓子、清涼飲料水など)、野菜不足といった生活習慣を送っていることが考えられるとご紹介しました。今回は、血糖値のコントロールがうまくいかなくなり、値の高い状態が慢性的に続く疾病=「糖尿病」について詳しくお伝えしたいと思います。
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ラーメンに半チャーハン、おにぎりにカップラーメンなどの炭水化物の重ね食べはNGです

健康診断等で血液検査をした際に、空腹時血糖値が126mg/dl以上かつHbA1c値(*)が6.5%以上で糖尿病と診断されます。また、空腹時血糖値、HbA1c値のどちらかが高値の場合は再検査が必要になります。
 空腹時血糖は、前回の食事から10時間以上絶食した状態で計測するため、検査前に何かを食べると本来より高い数値が出てしまいますので注意しましょう。
 *赤血球中のヘモグロビンのうち、糖と結合しているものの割合を示します。この検査値により、過去1~2ヵ月間の平均的な血糖値の状態を把握することができます。

自覚症状がほとんど無い「糖尿病予備軍」

 糖尿病は命の危険を感じるような重篤な自覚症状が無いまま進行する病気です。最初の症状は、喉が渇く、体重が減ってきた、尿の量が多い、足がしびれるといった、普段の生活で少し気になるけれど、人によっては気に留めない軽微なものになります。
 「自分は大丈夫」「糖尿病だと認めたくない」などと思わないで、こうした症状がある人は病院を受診して早急に治療や食事改善を始めましょう。糖尿病が進み、動脈硬化、神経障害、網膜症、腎症などの合併症が進行していくと、失明や足の切断、透析など生活の質や命にも関わってきます。
 実は、病院で糖尿病と診断されても、他に深刻な自覚症状が無いため、「病院に行く暇がない」「再検査が面倒だ」などの理由でそのままになってしまっているという人が多いのも現実です。

自覚症状が疑われる、健康診断を受けていない、健診結果を忘れてしまった人などは、下記の糖尿病予備軍度チェックを試してみてください。当てはまる項目はありませんか?
 ・標準体重よりも体重がオーバーしている
 ・甘い物が好き
 ・脂っこい物が好き
 ・濃い味付けが好き
 ・白米や麺類などの炭水化物が好き
 ・食事時間が不規則
 ・お酒をよく飲む
 ・野菜をあまり食べない
 ・家族や親戚に糖尿病の方がいる
 ・運動をしていない
5つ以上当てはまる人は、「糖尿病予備軍」、つまり、血糖値が少し高めの糖尿病の一歩手前の状態です。今のままの生活習慣を続けると将来糖尿病になる可能性がありますので、今から生活習慣を見直し、改善をしていきましょう。

日々の食習慣で押さえるべき3つのポイント

血糖値が高めの人は、血糖値の乱高下を防ぐことが大切です。これらは食事の習慣でコントロールできるので、予防・改善の3つのポイントをご紹介します。

(1)1日3食規則正しく食べる

食事と食事の間隔を空け過ぎず規則正しく食べることが血糖値コントロールの第一歩です。仕事などで夜ご飯が遅くなってしまう人は、夕方に野菜スープやおにぎりなどの栄養が摂れる捕食を取り入れて、帰宅後のご飯は軽く済ませましょう。
朝食を食べないことも血糖値の乱高下につながりますので、今まで朝食を食べていない人はおにぎり1つでも良いので、まずは何か口にすることから始めていきましょう。

(2)野菜から食べる

血糖値を緩やかに上昇させるには、食物繊維を多く含む野菜やきのこ、海藻から食べるようにしましょう。そうすることで糖の吸収スピードが抑えられます。まずは野菜から食べ始めて、糖質を多く含む炭水化物のご飯やパンなどは最後に食べましょう。
野菜の中でもジャガイモやサツマイモ、カボチャなどには糖質が多く含まれていますので気をつけましょう。
また、白米よりも玄米や胚芽米、食パンよりも全粒粉パンなどの「未精製の茶色の主食」を選べば、血糖値の上昇をさらに抑えてくれます。
特に大食いの人は、食事量を減らすことが苦痛になり挫折してしまうことが多いので、食物繊維を多く含む野菜やきのこ、海藻類をたっぷり食べてから1人前の食事を摂る方法にチャレンジしてみましょう。はじめに野菜やきのこなどをたっぷり食べることで満足感につながります。

(3)糖質を含む調味料に注目!

調味料は意外と糖質を多く含んでいます。特に注意したい調味料はソース、ケチャップです。またヘルシーだからと選びがちなノンオイルドレッシングには、コクを出すために糖分を多く使用しているものもあるので、よく成分表示を見て購入しましょう。

食事で糖尿病を改善した例

実際に、食事カウンセリングをする中で、血糖値コントロールに成功した2人の例をご紹介します。

●食べることが大好きな50代のTさん
朝食も含めてしっかり食べることが続けるポイントに
Tさん(52歳)は、2年連続、健康診断で糖尿病と診断され再検査通知が届いていましたが、仕事が忙しいことと現実を認めたくないことが理由でそのままにしていました。
しかし、疲れやすかったり、足のしびれや喉が渇いたりといった糖尿病の症状が出たことから心配になり、病院を受診したことをきっかけに食事改善を始めました。
Tさんは、もともと食べることが大好きなので、食事を減らすというよりはむしろしっかり食べるようにとアドバイスをしました。朝食を抜いていたのを食べるようにしたことで、「昼食や夕食のドカ食いが減った」と言います。
最初はかなりストイックに取り組んでいましたが、それよりも続けることの大切さをお伝えし、月に1度は「ご褒美デイ」を設定し、好きなものを食べる日を作ることでストレスなく食事改善ができました。
結果、今ではインスリン注射も不要になり、空腹時血糖は100mg/dlを切るようになったそうです。

Tさんのように食べることが好きな人の中には、ご飯や麺類、パンなど炭水化物の「主食が好き」な人も多いのではないでしょうか。炭水化物の食事は、サンドイッチ、カレーライス、パスタ、ラーメンのように単品で済ませるものが多く、1日に摂る食品数が少ない傾向にあります。こうした食事では、野菜が不足してしまいます。
この場合は、日々の食生活で押さえるべきポイント(2)で挙げた野菜の摂り方のほか、主食、主菜、副菜を揃えた「定食」を選ぶことで品数を増やすことができます。野菜の食物繊維に加えて肉、魚などのタンパク質を摂ることができ満足感も得られます。
カレーライスやパスタにサラダをつける、サンドイッチに野菜スープをつけるなど、まずは副菜を1品プラスすることを意識していきましょう。

●甘い物が好きな40代のWさん
「食べ順」と食材の「置き換え」を意識して数値改善
Wさん(44歳)は、3年前から少しずつHbA1c値が上がってきており、親戚に糖尿病が多いことや、体重が年々増加していることから食生活を見直すことにしました。
食事は「血糖値コントロール」を重視して、まず野菜を必ず先に沢山食べ、ご飯は白米から雑穀米に変えて、一番最後に糖質の多いものを食べることを実践しました。
清涼飲料水やエナジードリンクを好んでよく飲んでいましたが、飲み物は水かお茶に変え、お腹が空いてしまうときは、お菓子ではなく茹で卵や豆腐などのタンパク質を多く含む食品を摂るように心掛けました。
現在は食事改善のお陰でHbA1cの数値は6%前後で落ち着いています。ストレスで数値が上がる場合もあるので、ストレスを解消しながら血糖値を上げない食習慣を続けていきたいと話しています。
Wさんのように甘い物が好きな人は、1日にどれくらい甘い飲み物や甘いお菓子などの間食を摂っているか、書き出して把握しましょう。
間食は1日100kcal以下が目安になります。これは、お菓子にすると、クッキー(2枚)/アーモンドチョコレート(3粒)/せんべい(2枚)/スナック菓子(5分の1袋)に相当します。挙げたものの合計ではなく、それぞれが約100kcalです。
おすすめの間食は、ただ甘いだけのものではなく栄養が摂れるものです。甘栗(6粒)、ドライフルーツ(30g)、ヨーグルト(1個)、りんご(2分の1個)、キウイフルーツ(1個)、みかん(1個)などが良いでしょう。
そして、清涼飲料水や炭酸飲料などの甘い飲み物を水やお茶に置き換えることで、血糖値のコントロールがしやすくなります。甘い物を食べるのを止めることが一番効果的ですが、どうしても食べたいときは空腹時ではなく食後に摂るとよいでしょう。

例に挙げた2人は、特に特別な食事改善ではなく、ライフスタイルに合わせた食事改善をすることでストレスなく継続でき、結果につなげられています。

最後に、2人にも伝えた「血糖値コントロール習慣づくりの10か条」をまとめます。

 (1) 体重を毎日計る
 (2) 野菜から先に食べる
 (3) 1日3食なるべく規則正しく食べる
 (4) 甘い飲み物は水やお茶に変える
 (5) 家にお菓子のストックを置かない
 (6) 単品食べをせず、副菜を必ず毎食摂る
 (7) 食べ過ぎたら次の日の食事量を調整する
 (8) 白米を胚芽米や雑穀米に変える
 (9) よく噛んでゆっくり食べる
 (10) なるべく動いて活動量を上げる

どれも今日から始められる項目ですので、「血糖値が高め」「糖尿病の疑いがある」と言われたら、怖がらずに一度病院を受診して食事について見直すきっかけにしてみてくださいね。

(管理栄養士 岡田明子)

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看護師の書いた糖尿闘病記
夫の糖尿病と闘い、克服していった生々しい記録。勇気が出ます
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