【からだのレシピ】生活習慣病に熟成ニンニク抽出液 
湧永製薬が発表

2017.4.29

 ■予防・改善に有用

 糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病にかかる医療費は日本の医療費の約3割を占めており、予防が大きな課題となっている。
 湧永製薬(大阪市淀川区)では、このほど熟成ニンニク抽出液が生活習慣病の予防・改善に有用であるとする研究成果を発表した。
 糖尿病や脂質異常症などが進行すると大動脈に脂質が沈着し、動脈が狭く硬くなり動脈硬化症につながる。そこで血管への脂質沈着について同抽出液が及ぼす作用をマウスを使って検討した。

 試験期間は12週間。対象を(1)正常マウスに普通食を与えたもの(2)動脈硬化マウスに普通食を与えたもの(3)動脈硬化マウスに同抽出液を混ぜた餌を与えたもの-3群(1群当たり6~7匹)に分けた。結果は動脈全体に対する脂質沈着面積が(1)群に比べ(2)群は約90倍の広さになっていたが、(3)群は(2)群より22%の減少が見られた=グラフ。同抽出液が動脈への脂質沈着を抑制し、動脈が硬くなりにくいことを示唆している。
 また、糖尿病に関与する血中タンパク質の糖化と肥満抑制因子についても評価した。血中タンパク質は高血糖が続くと糖化し合併症を引き起こすものであり、肥満抑制因子は、糖尿病が進行すると減っていく。

 期間は19週間で、糖尿病マウスに同抽出液を餌に混ぜ、投与した。試験結果は抽出液を混ぜた餌を与えた糖尿病マウス群が、普通食を摂取した糖尿病マウス群に比べ20%の糖化タンパク質の減少となった。肥満抑制因子は抽出液を混ぜた餌を与えた糖尿病マウス群が普通食の糖尿病マウス群より93%の増加。高血糖で起きる障害を防ぐ働きを示唆している。

 同社の主幹研究員、森原直明氏は「熟成ニンニク抽出液だけで複数の働きを持つため医薬品とは異なる薬効の可能性があり、今後も研究を進める」と抱負を語った。(宇山公子)

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看護師の書いた糖尿闘病記
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糖尿病と認知症に相関あり

中島内科クリニック 医療レポート【12】
専門医と連携で患者支援
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 糖尿病と甲状腺を専門とする中島内科クリニック(米が浜通)では認知症患者やその家族に対する取り組みにも力を入れている。他院の専門医と連携して、関係者の交流の場となるカフェや講演会などを定期的に開催。「支援の輪を広げていきたい」としている。

 同クリニックは昨年末からカフェの開催を行っている。糖尿病と認知症に相関関係があるとされ、来院者の中に2つの病気を併発するケースが多く見られていたことに対しての取り組みだ。「認知症は糖尿病の合併症という認識が広まっている。今後さらに患者が増えてくることが予想されるので、支援の場を設けた」と中島茂院長=写真。院内3階に設けている多目的スペースを利用して、月に1回の頻度で認知症患者やその家族を迎え入れている。

 これまで3回実施。市内の他院と連携しており、専門の精神科医による講演やタッチパネルを使った簡易検査など、様々な角度から症状について考えてきた。前回の3月開催時には、道路交通法の改正に合わせて運転免許の更新時に認知症機能検査が導入されることについての勉強会を開催。定員の50人が集まるなど関心の高さを伺わせた。

 同クリニックの取り組みについては5月13日(土)に行われる「よこすか認知症フェスタ」の中でも語られる。

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糖尿病と認知症に相関あり | 横須賀 | タウンニュース

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取り組み1位は新潟 糖尿病対策や後発薬促進

毎日新聞2017年4月27日

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病気予防の取り組みの都道府県別上位・下位

 厚生労働省は26日、市町村が運営する国民健康保険(国保)が糖尿病の重症化予防やジェネリック医薬品(後発薬)の使用促進など、どれぐらい病気予防に熱心に取り組んでいるかを示す2016年度の都道府県別ランキング(速報値)を公表した。1位は新潟で最下位は秋田だった。
 国は、国保の病気予防や健康増進への対策を強化するため、取り組み状況を点数化し交付金を配分する仕組みを16年度から試行的に開始。
150億円の交付金を点数に応じて市町村国保に配った。
 全国平均の点数は、275点満点中128.67点で、被保険者1人当たりの交付額は476円。184.87点の新潟は、1人当たり591円交付され、89.88点の秋田は380円だった。
 国保は慢性的な赤字解消のため、18年度に運営を市町村から都道府県に移す。厚労省の担当者は「都道府県ごとに力を入れるべき分野や他の自治体と比較する際の参考にしてほしい」と説明している。18年度からは交付金を700億~800億円程度に拡大して本格実施する。
 75歳以上が加入する後期高齢者広域連合についても、同様の取り組みを16年度に開始している。(共同)

毎日新聞

病気予防:取り組み1位は新潟 糖尿病対策や後発薬促進 – 毎日新聞

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電撃ネットワーク・南部が入院を報告 持病の糖尿病が悪化

2017.4.27

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 電撃ネットワークの南部虎弾が27日、所属事務所を通じで報道各社にFAXを送信し、病状悪化で緊急入院したことを報告した。FAXには病名などは記されていないが、関係者は本紙の取材に糖尿病と説明している。
 FAXには「6月頃の復帰に向けて治療に専念しておりますので、退院後完治の折には、メディア各社様にご報告させていただき、より一層のパフォーマンスを披露できるように事務所一同にで邁進していく所存です」とつづられている。
 今後については「ダンナ小柳・ギュウゾウ及び今日元気、ぺりかん、ランディー・ヲ様にて対応してまいりますので、お仕事のご依頼は変わりなくお待ちしております」としている。

電撃ネットワーク・南部が入院を報告 持病の糖尿病が悪化/芸能/デイリースポーツ online

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分解速度が遅い人工インスリンの合成に成功、糖尿病治療薬への応用見込む

 東海大学は2017年4月12日、新規人工インスリン「セレノインスリン」の化学合成に成功したと発表した。インスリン分解酵素(IDE)による分解速度が天然インスリンより著しく遅く、糖尿病の治療薬としての応用が期待される。
 インスリンは、2本の異なるポリペプチド鎖(A鎖/B鎖)が、硫黄原子(S)同士の「ジスフィルド(SS)結合」によって安定化されている。A鎖とB鎖を人工的に結び付ける従来の研究では、それぞれに含まれる硫黄同士が結合してしまい、インスリンはうまく合成できなかった。

 同研究では、A/B両鎖の硫黄原子の1つをより反応性の高いセレン原子(Se)に置き換えることで、両鎖を「ジセレニド(SeSe)結合」で架橋したセレノインスリンを合成することに「世界で初めて」(東海大学)、成功した。まず、Se含有インスリンA鎖およびB鎖の化学合成を行い、各ペプチド鎖を最適な条件下で混合・反応させることで、目的のセレノインスリンを最大27%の単離収率で得た。
 次に、X線結晶構造解析によって3次元立体構造を解析したところ、セレノインスリンは天然のインスリンとほぼ同じ立体構造を持っていることが分かった。さらに、セレノインスリンによる細胞刺激応答を観察し、その生理活性を評価した結果、セレノインスリンは“インスリン”としての生理機能を保持していることが判明した。

 また、インスリンを投与すると血流によって体内を循環し、最終的に腎臓内でIDEによって分解され、尿として排出される。そこでIDEを用いて、天然インスリンとセレノインスリンの分解実験を行ったところ、セレノインスリンは天然インスリンよりも分解速度が著しく遅いことが分かった。
 これらの結果から、セレノインスリンは体内での薬効が長時間持続すると考えられる。そのため、長時間にわたって体内で循環・作用し、インスリンの基礎分泌を補助する新しい持効型インスリン製剤への応用が期待でき、将来的には患者の投薬負担が減らせるという。
 同研究は、同大学理学部の荒井堅太講師と岩岡道夫教授、東北大学多元物質科学研究所の稲葉謙次教授、大阪大学蛋白質研究所の北條裕信教授らの研究グループによって行われた。成果は同月10日付でドイツの国際化学誌「Angewandte Chemie International Edition」電子版に掲載された。

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(a)天然のインスリンA鎖およびB鎖を用いたインスリン合成の概略。(b)セレン原子置換したインスリンA鎖およびB鎖を用いたセレノインスリンの合成の概略とセレノインスリンのX線結晶構造(クリックして拡大) 出典:東海大学
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IDEによるセレノインスリンと天然のインスリンの分解反応速度の比較 出典:東海大学

 千葉大学は2017年4月11日、心不全に関わる新しいメカニズムを解明したと発表した。同大学大学院医学研究院 教授の真鍋一郎氏、自治医科大学 学長の永井良三氏、東京大学 大学院 医学系研究科 特任助教授の藤生克仁氏(科学技術振興機構の「さきがけ」にも所属)、九州大学 大学院 理学研究院 准教授の岩見真吾氏の研究グループによるもので、成果は2017年4月10日に、英学術誌「Nature Medicine」電子版に掲載された。

 慢性腎臓病など腎臓機能の低下は、心臓病を増やしたり、悪化させることが知られている。逆に、心臓病も腎臓病を悪化させるため、心臓と腎臓はさまざまなメカニズムで関連していると考えられている。
 同研究では新たに、心臓と脳、腎臓をつなぐ臓器のネットワークを発見。この臓器ネットワークは心臓をストレスから守る重要なメカニズムで、ネットワークがうまく働かないようにすると、マウスは心不全を発症するようになる。

 さらに、この臓器ネットワークは、神経と腎臓由来の生理活性分子(コロニー刺激因子)によってつながっていることが分かった。心臓に負担がかかると脳と神経を介して腎臓が活性化され、腎臓からコロニー刺激因子が放出されて免疫細胞の一種である心臓マクロファージの活性化が始まる。この心臓マクロファージが、心筋細胞の働きを助けるタンパク質「アンフィレグリン」を分泌して、心臓の機能を維持していることが明らかとなった。
 また、アンフィレグリンが働かないようにしたマウスは、心不全になりやすかった。さらに、心不全を発症したマウスにアンフィレグリンを投与することで、心不全を改善させることができた。このように、アンフィレグリンが心不全発症の鍵となるタンパク質だと分かった。
 同研究による心臓と脳、腎臓をつなぐメカニズムとアンフィレグリンについての成果は、心不全や慢性腎臓病の新しい治療法の開発につながると期待され、実用化に向けて開発を進めている。

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心臓・脳・腎臓のネットワークによる心臓保護(クリックして拡大) 出典:千葉大学
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心臓マクロファージが心臓を保護している(クリックして拡大) 出典:千葉大学

分解速度が遅い人工インスリンの合成に成功、糖尿病治療薬への応用見込む – MONOist(モノイスト)

MONOist

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治る!最前線 第70回 糖尿病合併症の最新治療

4月26日(水)
治る!最前線
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放送を見逃した方はこちら icon_bod_06-2017-04-26-14-51.png

予備軍も含めると現在2,000万人の患者がいると言われる糖尿病。糖尿病は全身の血管で動脈硬化を進め、様々な合併症を引き起こす。その合併症は、足の切断や失明など、いずれも生活の質を大きく落としてしまう恐ろしい病だ。そんな糖尿病の合併症をいかに防ぎ治療するのか?最新の検査や治療法を取材した。

取材先
・埼玉医科大学病院
・深作眼科
・関西ろうさい病院

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【医師監修】妊娠中に糖尿病になると、どんな問題がある? 治療法は?

2017/4/26(水)

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【医師監修】妊娠中に糖尿病になると、どんな問題がある? 治療法は?

マイナビウーマン

妊娠中は、体調が大きく変化することで、体にさまざまなトラブルが起こりやすくなりますが、なかでも、特に気をつけたいものの1つに「妊娠糖尿病」があります。ここでは、妊娠糖尿病がどのようなものか、妊娠糖尿病の原因、治療法などについてご紹介していきます。

この記事の監修ドクター
内科医 会田梓先生

東京都出身。医学部卒業後、東京都内の病院に勤務。内分泌代謝内科医として、糖尿病・甲状腺・その他の内分泌疾患に関しての診療に従事している。女医+(じょいぷらす)所属。

糖尿病ってどんな病気?糖代謝って何?

私たちが食事から摂取した糖質(炭水化物)は、小腸で分解されて「ブドウ糖」になります。このブドウ糖は、脳や筋肉を正常に動かすための重要なエネルギー源で、血液に吸収されて血全身に運ばれ、すい臓から分泌される「インスリン」というホルモンの働きで、細胞に取り込まれて利用されます。また、使われずに余ったブドウ糖も、やはりインスリンの働きで、非常時のエネルギー源として、肝臓や筋肉、脂肪に蓄えられます。
このように、糖質がエネルギーとして使われるまでの仕組みを「糖代謝」といいます。しかし、糖尿病の人は、インスリンが効きにくくなったり、十分に分泌されなかったりするために、糖代謝がうまくいかなくなり、血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)が慢性的に高くなってしまうのです。

妊娠糖尿病って何?どうしてなるの?妊娠糖尿病とは

「妊娠糖尿病」とは、妊娠中にはじめて発見、または発症した糖代謝異常のことで、血糖値が基準よりも高くはなっているものの、まだ糖尿病には至らない軽度の段階ものを指します。日本では、妊婦さんの7~9%が妊娠糖尿病と診断されます。
また、妊娠中に発見された重度の糖代謝異常は「妊娠時に診断された明らかな糖尿病」、もともと糖尿病だった人が妊娠した場合は「糖尿病合併妊娠」と呼ばれ、妊娠糖尿病とは区別されています。

妊娠中に血糖値が上がりやすくなるのはなぜ?

ブドウ糖は、お母さんだけでなく、お腹の赤ちゃんにとっても、成長するために必要なエネルギー源です。このため、妊娠週数が進み、赤ちゃんが大きくなるにしたがって、より多くのブドウ糖を赤ちゃんに供給するために、胎盤からインスリンの働きを抑えるホルモンが分泌されるようになります。その結果、インスリンの働きが悪くなり、お母さんの血糖値が上昇しやすくなるのです。

妊娠糖尿病になりやすいのはどんな人?

妊娠糖尿病は、次のような人に起こりやすいといわれています。
・家族に糖尿病の人がいる。
・妊娠前から肥満である。
・過去に巨大児(出生体重が4,000g以上の赤ちゃん)や先天性奇形児を出産したことがある。
・過去に原因不明の早産、死産の経験がある。
・妊娠高血圧症候群や羊水過多症を患っている。
・尿糖検査で頻繁に陽性が出ていた。
・35歳以上の高齢出産。

妊娠糖尿病になると何が問題なの?

妊娠糖尿病になっても、これといった自覚症状は、ほとんどありません。中には、のどが渇きやすくなったり、尿の量や回数が増えたり、疲れやすくなったりする人もいるようですが、こうした症状は、妊娠中のマイナートラブルとしても起こり得るものなので、自分が妊娠糖尿病になっていると気づける人は、あまりいないようです。

しかし、妊娠糖尿病になると、早産や妊娠高血圧症候群、羊水過多症、尿路感染症を引き起こしやすくなります。それだけでなく、妊娠糖尿病の影響は、お腹の赤ちゃんにも及び、巨大児や先天奇形、子宮内発育遅延、胎児死亡になるリスクを高めたり、生まれてからも、呼吸障害、低血糖症、高ビリルビン血症(新生児黄疸)、低カルシウム血症、多血症を合併しやすくなったりします。

妊娠糖尿病かどうかはどうやって調べるの?

妊娠初期の妊婦健診では、妊娠糖尿病のスクリーニング(ふるい分け)検査として、「随時血糖検査」を行います。血糖値は、食事をした直後に上昇するという特徴がありますが、食前や食後など、時間を問わずに採血して血糖値を測定するのが「随時血糖検査」です。
随時血糖検査で、血糖値が100mg/dl以上の場合は、妊娠糖尿病の疑いがあるので、「75gブドウ糖負荷試験」を行います。これは、10時間以上絶食した状態で、空腹時の血糖値を測ったうえで、ブドウ糖75gを溶かした水を飲み、30分後、1時間後、2時間後にも血糖値を測定する検査です。そして、この検査の結果、次の基準に1つでも当てはまった場合は、妊娠糖尿病と診断し、治療を開始します。

・空腹時血糖値が92mg/dL以上
・1時間後の血糖値が180mg/dL以上  
・2時間後の血糖値が153mg/dL以上 

また、インスリンは妊娠数週が進むに連れて効きにくくなっていくので、妊娠初期に血糖値が適正だった人も、妊娠中期に、再度スクリーニング検査を受ける必要があります。

妊娠糖尿病の治療法とは?

通常の糖尿病の場合は、血糖値を正常にコントロールするために、食事療法と運動療法を中心に、必要に応じてインスリン療法(薬物療法)が併用されます。しかし妊娠糖尿病の場合は、妊娠中で運動があまりできないので、まずは食事療法から始めるのが基本です。
食事療法ではどんなことをするの?1日の摂取カロリーを制限する
妊娠中は、お腹の赤ちゃんに栄養を送ったり、分娩に必要なエネルギーを蓄えたり、産後の授乳の準備などのために、ある程度は体重を増やす必要があります。このため、正常な妊婦さんの場合は、非妊娠時の1日の摂取カロリーにプラスして、妊娠初期なら50 kcal、妊娠中期は250 kcal、妊娠後期は450 kcalを摂る必要があります。妊娠糖尿病の食事療法では、正常な妊婦さんの1日の摂取カロリーから、だいたい30%くらいカロリー制限をした食事にします。

食事メニューについて

栄養バランスの取れた食生活を心がけたうえで、鉄分、カルシウム、葉酸を積極的に摂り、甘い物や塩分の多いものは控えめにします。

食事を分割してとる

妊娠中は、ホルモンの作用で、ふだんよりも食後に血糖値が上昇しやすくなりますが、空腹のときに一気にたくさんの食事をとると、余計に食後の血糖値が急上昇してしまいます。
また妊娠中は、お腹の赤ちゃんに優先的にブドウ糖が供給されるので、空腹になって血糖値が下がると、お母さんは、自分のエネルギーとして使うブドウ糖が足りなくなりがちです。すると、体はブドウ糖の代わりに、脂肪を分解することでエネルギーを補充しようとしますが、脂肪を分解すると、副産物として「ケトン体」という物質が生産されます。しかし、ケトン体の生産量が増えすぎると、血液中にケトン体が溜まり、昏睡状態を招く恐れがある「糖尿病性ケトアシドーシス」になることがあります。
ですから、妊娠糖尿病の食事療法では、空腹になる時間帯を減らして血糖値の変動を抑えるために、1日の食事を朝、昼、晩の3回ではなく、4~6回に分けて摂るようにすることがあります。

インスリン治療を行うことも

血糖値が非常に高かったり、食事療法をしても血糖コントロールがうまくいかなったりする場合は、「インスリン療法」を行います。これは、インスリン注射を毎日決められた時間に自分で打ち、外からインスリンを補うという治療法です。
「自分で注射を打つなんて、難しいし、痛そうでイヤ」と思う人もいるかもしれません。しかし、インスリン注射は、簡単に打てるペン型の注射器が主流で、針もとても細く短いので、痛みがあまりありません。また、インスリンは胎盤を通過しないので、赤ちゃんに影響する心配もありません。

妊娠糖尿病で入院することもあるの?

妊娠糖尿病では、血糖値を正常な値にコントロールするために、数日~1週間ほど入院して治療を行うこともあります。これは、「管理入院」や「教育入院」と呼ばれるもので、妊娠糖尿病用にカロリー計算された食事療法を行うほか、生活習慣の改善の指導を受けたり、インスリン注射を打つ練習をしたりします。

妊娠糖尿病は治るの?

妊娠糖尿病になっても、お産が終われば、血糖値が改善することが多いようですが、将来的には、約半数の人が糖尿病を発症するといわれています(将来糖尿病を発症するリスクは、血糖値が正常の妊婦の7.43倍)。それだけでなく、正常な妊婦さんに比べて、メタボリックシンドロームを発症する割合も高いという報告があります。ですから、妊娠糖尿病と診断された人は、産後も食事や運動に注意するとともに、定期的に健診を受けることが大切です。

まとめ

妊娠糖尿病になると、お母さんだけでなく、お腹の赤ちゃんにも、さまざまな悪影響が及びます。妊娠中の急激な体重増加は、妊娠糖尿病になるリスクを高めるので、食事に気をつけたり、無理のない範囲で体を動かすようにしたりして、きちんと体重管理を行っていきましょう。

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糖尿病の危険、認知不足

2017.4.26

 心筋梗塞や脳卒中の危険因子として高血圧はよく知られているが、糖尿病もその一つと知っているのは成人の半数に満たないことが厚生労働省研究班の調査で分かった。
 平成22年の国民健康・栄養調査の参加者のうち全国の約3000人に、選択肢から「心筋梗塞または脳卒中の原因として正しいと思うもの」を選んでもらった。すると、高血圧は86%、高コレステロール血症は73%が選んだが、糖尿病を選んだのは45%にとどまった。
 研究班長の三浦克之・滋賀医大教授は「予防のために正しい知識を広める必要がある」と話している。

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グルテンフリー食の功罪、2型糖尿病の発症率上昇リスクも

 プロテニス選手、ノバク・ジョコビッチ氏の著書で注目されたグルテンフリー食。

 タンパク質の「グルテン」を含むパンやシリアル、うどんなど麦類を排除、制限することで、体重が減るばかりか「集中力や記憶力が高まる!!」と、ダイエット情報に敏感な女性だけでなく、ビジネスマンの間にも広まっている。
 米国では2009~14年の間で、グルテンフリー食を実践する人が3倍にも増えたそうだ。

 グルテンフリー食はもともと、グルテンに対する免疫反応で小腸の粘膜が傷つくセリアック病の患者を対象とした食事療法だ。アレルゲンを排除し、過剰な自己免疫反応(炎症)を抑えることを目的としている。

 食物をアレルゲンとする消化管アレルギーが重症化すると、慢性の下痢や栄養不良のほか、感染症にかかりやすくなるなど影響があり、生活の質が大きく低下する。近年は、非セリアック性グルテン過敏症の人にも食事療法が行われている。ただ、消化機能が正常で、グルテン過敏症ではない人にメリットがあるかは不明だ。
 コメや雑穀を主食とする習慣が薄い米国では、グルテンフリー食を「加工品」に頼らざるを得ない。グルテンを除く加工過程で、必要な栄養素が失われるばかりか、グルテンの「口当たりの良さ」を補うために添加物や余分な糖質が加えられる。ダイエットどころか「エンプティ・カロリー」を摂ることになりかねないのだ。

 先日、米国心臓病学会誌に掲載された報告でも「健康な人に良いという根拠はない」とばっさり。

 また、米国で30年以上続く医療従事者(男女合計およそ20万人)を対象とした疫学研究のデータから、グルテン摂取量が1日4グラム未満の場合、12グラム未満の場合と比較し、2型糖尿病の発症率が上昇するという知見が得られた。研究者は、グルテンを制限すると、2型糖尿病の予防に働く食物繊維の摂取量が減る、と指摘している。
 一つの食品や一つの栄養素に焦点を当てたダイエット法には思わぬリスクが付きものだ。食べる量には気を配りつつ、雑食の幸せを噛みしめましょう。

(取材・構成/医学ライター・井手ゆきえ)

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遺伝子検査あまり役に立たない/鎌田實の健康連載
[2017年4月25日13時21分]

<鎌田實の健康で幸せに生きるための技術(16)>

 便利になったものだ。ネット上で3万円も出すと、糖尿病や脳梗塞、心筋梗塞などの疾患の遺伝子診断を受けることができる。アルコール依存症、ニコチン依存症になりやすいかどうかもわかる。でも全部可能性の話。パーセンテージの話なのだ。多くの病気は遺伝子だけでは決まらない。環境の因子が大きいのだ。

 2月に「検査なんか嫌いだ」(集英社)を出版した。ここに詳しく書いた。読者プレゼントもしましたので、注意して読んで下さい。
・遺伝よりも「どう生きるか」が大事
 糖尿病も調べてくれる。便利なようだが、ぼくは役に立たないと思っている。糖尿病は遺伝と関係すると言われている。ぼくの実の父は糖尿病で透析を受け、最後は脳卒中で亡くなったと、風のうわさで聞いた。子どもの頃捨てられた後、会っていない。
 ぼくは当然糖尿病にかかりやすい可能性があると思っているが、遺伝子検査なんかするつもりはない。かかりやすいとわかっているので、ちょっと食べ過ぎたと思ったときは、数日間、軽い炭水化物断ちをする。この10年間、BMI27の「ちょい太」を維持している。

糖尿病にもなっていない。

・まず簡単な目標を立てろ
 英国ケンブリッジ大学の研究で、糖尿病の遺伝子異常があるとわかっても、生活習慣の改善には役に立たないことがわかった。どうしたら意識を変えることができるのだろう。

 1%でいいから生活習慣を変えてみることだ。例えば「野菜を多く食べる」と目標を立てる。後は気にしない。焼き肉でも焼き鳥でも、お酒も飲みたいだけ飲んでいい。これだと結構やれる。目標を達成すると、快感ホルモンのドーパミンがでる。小さな達成がクセになるのだ。次に1キロ痩せる目標を立てる。次々にやっていく。こうして長野は日本一長寿になった。

 ◆鎌田實(かまた・みのる)1948年(昭23)6月28日生まれ、東京都出身。東京医科歯科大医学部卒。長野・諏訪中央病院院長で「健康づくり運動」を実践。脳卒中死亡率の高かった長野県の長寿日本一に貢献。04年からイラク支援を始め、小児病院へ薬を届けたり北部の難民キャンプ診察も続けてきた。文化放送「日曜日はがんばらない」(毎週日曜午前10時)出演。

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卵リスクは都市伝説だった!? 
米国で見直し加速

2017/4/25

   米国で昨年初めごろから進んでいた卵(鶏卵)に対する見直しがぐんと加速している。かつては2型糖尿病の発症リスクとの関係が指摘されるなどして、すっかり悪者扱いされていたが、数年前に、卵が同リスクを高めるどころかむしろ低下させるという研究結果が示され、評価反転のきっかけになった。
   そして、その流れを後押ししたのは、このほど亡くなった世界最高齢女性の長寿の「秘密」。幼いころから毎日生卵を食べ続けていたという。

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遠慮せず召し上がれ。ただし…
病気によってはリスクは低下

   米国のニュース専門ケーブルテレビ局、CNNのウェブサイトにある「健康」セクションに17年4月15日付で「卵は健康にいいの?」と問いかけの見出しがついた記事がアップされた。
   記事では「良質のタンパク質を含み、ヒトが食事でしか摂取できない9つの必須アミノ酸をすべて摂れる」などと、見出しの問いかけに答えるように、卵の豊富な栄養についてレポートをしている。
   卵をめぐっては、2型糖尿病との関係のほか、コレステロールの含有量の高さから冠状動脈性心疾患や脳卒中のリスクとの関連がとりざたされるなどして、だれもが食べたい気持ちを我慢するようなモヤモヤ感をもっていたという。
 
  だが数年前に英医師会誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」で、1日1個の卵摂取と、冠状動脈性心疾患や脳卒中などのリスクとは関連がないとの研究結果が報じられ、さらにフィンランドからは、卵を食べるほど2型糖尿病の発症リスクが低下したとの報告がもたらされ、卵はほぼ復権を果たしたという。

   米国臨床栄養学会誌に15年4月に掲載されたフィンランドの研究者たちによる報告によると、同国の42?60歳の男性2332人について19.年以上にわたり追跡したところ、432人が2型糖尿病と診断され、その食生活を調べた結果、1週間に卵を4個ほど食べた人は、約1個食べた人よりも2型糖尿病のリスクが37%も低くなった。

最高齢女性は幼いころから毎日2個

   米保健福祉省と米農務省が16年1月に公表した「米国人のための食生活指針(2015-20)」では、卵に対する評価が高く、先のCNNの記事では「政府が青信号をともした」としている。同記事の筆者、リサ・ドレーヤー記者は栄養士の肩書を持つ。

   同指針では、卵の特長として、細胞膜の構成と補修に不可欠な水溶性の栄養素、コリンの最大の供給源と紹介している。
   ギネスブックで世界最高齢と認定されていたイタリア人女性のエマ・モラノさんが4月15日に117歳で亡くなったあと、CNNの「健康」セクションでは、16年11月のモラノさんが117回目の誕生日を迎えた当時の記事を再フィーチャー。同記事ではモラノさんが病気がちだった幼いころに医者に勧められ、毎日生卵を食べ続けてきたことを紹介している。
  
 ドレーヤー記者は「卵は健康にいいの?」の記事のしめくくりで「卵を食べるのに遠慮はいりません」とアドバイス。「ただし、野菜やフルーツ、穀物を一緒に食べることをお忘れなく」と付け加えている。

J-CASTヘルスケア

看護師の書いた糖尿闘病記
夫の糖尿病と闘い、克服していった生々しい記録。勇気が出ます
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米国の若年発症糖尿病、10年間で有意に増加/NEJM
 米国の若年者における1型および2型糖尿病の発症は、2002~12年に有意に増加し、とくに少数人種・民族で増加率が高いことが、米国・ノースカロライナ大学チャペルヒル校のElizabeth J Mayer-Davis氏らが行ったSEARCH for Diabetes in Youth Studyで明らかとなった。研究の成果は、NEJM誌2017年4月13日号に掲載された。若年期に診断された1型および2型糖尿病は、疾患管理の問題や急性期、慢性期の合併症のリスクによって臨床上および公衆衛生上大きな負担が生じる。研究グループは以前、2001~09年に有病率は1型、2型とも増加したことを確認しているが、糖尿病の最新の疾病負荷をより深く理解するには、発症動向のデータを要するという。
20歳未満の罹患率動向をGARMAモデルで評価
 本研究は、米国の5つの研究施設が参加し、5つの人種・民族の若年者における1型(0~19歳)および2型糖尿病(10~19歳)の罹患率の動向を調査するために実施された(米国国立糖尿病・消化器病・腎臓病研究所[NIDDK]と疾病管理予防センター[CDC]の助成による)。

 分母は国勢調査または医療保険の加入者数から得た。2002~12年の年間罹患率を算出し、一般化自己回帰移動平均(generalized autoregressive moving-average:GARMA)モデルを用いて2年移動平均による動向分析を行った。

 若年の1型糖尿病患者は、5,423万9,600人年(年間平均約490万人)の分母から1万1,245例が、2型糖尿病患者は2,802万9,000人年(年間平均約250万人)の分母から2,846例が同定された。

1型、2型とも有意に線形増加
 1型糖尿病の全体の未調整年間罹患率の推定値は、2002~03年の10万人当たり19.5例から、2011~12年には21.7例に上昇し、年間増加率は1.4%と統計学的に有意であった(p=0.03)。

 調整後の一対比較(pairwise comparisons)における1型糖尿病の年間増加率は、ヒスパニック系が4.2%と非ヒスパニック系白人の1.2%よりも有意に大きかった(p<0.001)。また、年齢、性別、人種・民族で調整後の1型糖尿病罹患率の相対的年間増加率は1.8%(95%信頼区間[CI]:1.0~2.6、p<0.001)であった。

 2型糖尿病の全体の未調整年間罹患率の推定値は、2002~03年の10万人当たり9.0例から、2011~12年には12.5例に上昇し、年間増加率は7.1%であり有意な差が認められた(人種・民族、性別、年齢によるサブグループの傾向検定:p<0.001)。

 調整後の一対比較における2型糖尿病の罹患率の相対的年間増加率は、非ヒスパニック系白人(0.6%)が非ヒスパニック系黒人(6.3%)、アジア・太平洋諸島系(8.5%)、米国先住民(8.9%)よりも有意に低く(すべての比較でp<0.05)、ヒスパニック系(3.1%)と米国先住民(8.9%)との間にも有意な差がみられた(p=0.01)。また、年齢、性別、人種・民族で調整後の2型糖尿病の相対的年間増加率は4.8%(95%CI:3.2~6.4、p<0.001)だった。

 著者は、「1型、2型とも、有意な線形増加を示した」とし、「人口統計学的なサブグループ間の増加率のばらつきは、糖尿病に影響を及ぼす遺伝、環境、行動学的な因子の違いを反映している可能性がある」と指摘している。
(医学ライター 菅野 守)

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糖尿病で怖い足の合併症 診察時、靴下脱ごう

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 糖尿病は、合併症として足の病気が起こりやすい。早期に治療を始めれば進行を防げるが、悪化して脚の切断という事態になるとその後の経過も悪いことが明らかになっている。専門家は、患者自身や周囲の人が普段から足の状態をよく見て、気掛かりなことがあったら、内科でも遠慮なく靴下を脱ぎ、医師の診察を受けるよう勧めている。 (由藤庸二郎)

 「糖尿病の合併症としては神経障害や目の網膜症、腎臓病がよく知られているが、足の病気は見過ごされがちだ」と下北沢病院(東京)の富田益臣糖尿病センター長(糖尿病内科)は話す。
 富田さんによると、糖尿病患者が足の病気になるのは、神経障害と血行障害、感染しやすさの三つが大きな要因だ。
 神経障害によって感覚が鈍ったりしびれたりして、傷ができても気付きにくい。細い血管が傷んで、血流や代謝が悪化する。感染しやすく、傷が治りにくいのは免疫の働きが弱まっているためだ。「これらによって骨やアキレス腱(けん)の変形、筋肉の萎縮が起こる」という。
 足の病気になると、糖尿病の改善に必要な運動療法もままならない。病気が進行すれば、患部から壊死(えし)が広がっていき、最悪の場合には脚の切断を迫られることになる。
 こうした患者はほかの合併症も進んでいるケースが多く、手術で脚を失うだけでなく、手術後の経過も思わしくない。厚生労働省研究班が二つの病院で脚の切断手術を受けた患者を調べたところ、一年後にそれぞれ40%、55%の人が死亡。切断後に義足などを使って歩けるようになった患者はごく少なかった。
 では、どうしたら足の病気の兆候を見つけられるのか。
 大浦紀彦杏林大教授(創傷外科)は「痛みが出たり傷ができたりする前に、足の変化に気付くことが大切だ」と強調する。

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 大浦さんによると、血行障害によって血の巡りが悪くなると皮膚が白っぽく、または紫色になる。痛みや傷に先行して、骨や関節の形が変わることも多い。「足が痩せる」「足の指が曲がって戻らない」「立ったとき足首が左右どちらかに傾く」「土踏まずのアーチがなくなる」などが典型的だ。変形で飛び出した箇所には圧力がかかり、たこやうおのめができやすい。

 神経障害によって感覚が鈍ることも問題になる。「硬い物が当たっても分からない」「冷たく感じる」「しびれる」などが起こる。少し歩くと痛んだり歩けなくなったりもする。
 大浦さんは「入浴時に足を洗って清潔に保つとともに、その際によく観察することを習慣にしてほしい」という。
 足を守るには履物も大切で、足にぴったり合って負担の掛からない靴や中敷きを専門家に相談するといい。しっかり足を支えるひも靴が望ましく、サンダルは好ましくない。
 足が冷えて眠れないなどの理由で湯たんぽや使い捨てカイロなどを使う患者が多いが、熱いという感覚が鈍っているので、低温やけどには特に注意が必要だという。

 二日目のカレーはおいしいといわれるが、作り置きが原因の食中毒が各地で起きている。食品中で増えたウエルシュ菌によるものだ。厚生労働省によると、昨年の発生件数は三十一件(患者数千四百十一人)。この菌には熱に強いタイプもあり、「火を通したから安全」と考えるのは禁物だ。 (竹上順子)

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睡眠不足が肥満、糖尿病リスク高める/鎌田實の健康連載
[2017年4月23日13時6分]

<鎌田實の健康で幸せに生きるための技術(14)>

 睡眠不足が肥満のリスクを17%上げ、糖尿病を発症するリスクを39%も増加させることが、カタールのウェイルコーネル医科大学の研究で分かった。
 慢性的な睡眠不足に陥っている人の72%が肥満という。睡眠不足が血糖値を上昇させ、糖尿病を悪化させている可能性が高いということもわかった。

・睡眠不足で血圧も上昇

 睡眠不足が続くと、血圧も上がりやすい。血圧が上がれば動脈硬化が起きやすくなるので、脳卒中や心臓病にかかりやすくなる。睡眠不足を防ぐためには、脳内神経伝達物質のメラトニンという睡眠を誘発させるホルモンが大事である。メラトニンを増やすためにはどうすればいいか。

・「太陽」と「感動」が大事

 1つは、朝、太陽に当たること。太陽に当たると、セロトニンという幸せホルモンが出る。感動するのも大事だ。セロトニンが夕方くらいからメラトニンに変わっていく。そして、夜眠くなるように仕掛けられているのだ。体内時計は1日25時間で、周期を作りやすい。1週間も放置すると、7時間も時差ができる。夜11時になったのに、夕方みたいに感じて眠りにくくなるのだ。朝、太陽に当たると、時差が解消される。

・青汁、魚が良い

 2つ目は、食事。メラトニンを増やす食品の代表はケールだ。青汁によく使われる菜っ葉である。他には、トウモロコシ、赤みの肉や魚、大豆、乳製品などがある。

・メラトニンで若返り

 このメラトニンが最近、老化予防に良いといわれている。発がんの抑制効果もあるという研究論文も出ている。

 ◆鎌田實(かまた・みのる)1948年(昭23)6月28日生まれ、東京都出身。東京医科歯科大医学部卒。長野・諏訪中央病院院長で「健康づくり運動」を実践。脳卒中死亡率の高かった長野県の長寿日本一に貢献。04年からイラク支援を始め、小児病院へ薬を届けたり北部の難民キャンプ診察も続けてきた。文化放送「日曜日はがんばらない」(毎週日曜午前10時)出演。

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睡眠不足が肥満、糖尿病リスク高める/鎌田實の健康連載 – 社会 : 日刊スポーツ

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糖尿病患者の食事、日米で正反対の指導…国の間違った理解で翻弄される生活習慣病患者たち

文=吉田尚弘

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正しい栄養摂取バランスなんか存在しない!?(depositphotos.com)

 糖尿病のなかでも2型糖尿病は、インスリンがうまく効かなくなったために血液中のブドウ糖の値を適切に保てなくなり、高血糖により血管が傷んでしまう病気です。
 進行すると、手足の先端などの毛細血管、目の網膜、腎臓の糸球体などがやられはじめます。壊疽で手足の切断、網膜出血で失明、そして腎不全で人工透析しなければ死んでしまうというのが最終進行形です。
2型糖尿病は1960年代頃から先進諸国で増加に
 それほど怖い病気である2型糖尿病は、1960年代頃、つまり20世紀後半から先進諸国で増えてきました。その原因は、先進諸国のライフスタイルが変わってきたことにあると考えられてきました。
 20世紀後半の先進諸国で人々のライフスタイルを大きく変えたものは2つあります。自動車を含む家電製品の普及、そしてライフラインのインフラ整備です。
 20世紀前半まで、移動といえば歩くことが主で、自動車や鉄道の利用はまれでした。しかし、第二次大戦後にアメリカから始まったモータリゼーションは、瞬く間に先進国に波及し、人類が移動時に消耗するエネルギーは大幅に減りました。
 また、上下水道や電力の普及に続いて、扇風機、冷蔵庫、エアコンによる快適な家庭環境が完成しました。この快適な環境は、人類から「自然の外気温に合わせた体温調節」という大きなエネルギー消費のチャンスも奪ってしまいました。
 その分のエネルギーを化石燃料が代替したわけです。人々が化石燃料エネルギーの大量消費と引き換えに手に入れた快適な生活を続けていくなかで、次第に生活習慣病にかかる人々が、まずはアメリカで増えてきました。
先進国の食生活に問題があるのだろう?
 1960年代から70年代にかけて、いったい何が高血圧や2型糖尿病の患者を増やしているのだろうという議論が始まります。先進国の食生活に問題があるはずだが、では食生活のなかでいったい何が病気を起こす犯人なのか--。そのような議論が交わされました。
 そのなかで、砂糖などの炭水化物(糖質)が悪いとする学説と、脂肪摂取過剰が悪いとする学説がぶつかり合い、勝ったのは「脂肪摂取過剰が生活習慣病の主な原因である」とする考え方でした。
 生活習慣病の多くの患者さんが肥満、つまり体脂肪が増えていること、動脈硬化の病変には脂肪が付着していること、動物実験でウサギに脂肪が豊富な卵を食べさせたら動脈硬化が起こったこと、こういったことから「脂肪が悪い。コレステロールのとりすぎが悪い」というコンセプトがアメリカ政府のお墨付きを得ました。
「国民が生活習慣病にならないようにすることはとても大事である! それにはコレステロール摂取率をともかく下げるべきである!」
 このコンセプトの下に、「National Cholesterol Education Program」というプログラムが発令されます。日本語での説明は次(外部リンク)の「アメリカの肥満率を押し上げたNIHの国家的プログラムNCEP」をご覧ください。
 1980年ごろから20世紀末ぐらいまでの約20年間、アメリカをはじめとする世界中の国が、低脂肪・低カロリーの食事が生活習慣病を予防すると考えて、脂肪(コレステロール)の摂取量を減らすような運動を起こしました。脂肪を減らす一方で、低カロリーの炭水化物(糖質)を摂取すべきだとしました。
 その結果、人々の脂肪摂取量は減り、糖質摂取量は増えましたが、何が起こったでしょうか。2型糖尿病をはじめとする生活習慣病は、逆に爆発的に増えてしまったのです。(参考:「アメリカの肥満率上昇は1985年から始まっている」
 アメリカ全土で肥満率は一気に上昇し、今では3人に1人が肥満の国になってしまいました(参考:「Prevalence of Self-Reported Obesity Among U.S. Adults by State and Territory, BRFSS, 2015
」https://www.cdc.gov/obesity/data/prevalence-maps.html)。脂肪の摂取量を減らして炭水化物(糖質)摂取量を増やし、総カロリー摂取量を減らした結果、肥満と生活習慣病が増えてしまうという皮肉な結果が生まれたのです。
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 アメリカ糖尿病学会(ADA)は、この事態をどのように見ていたのでしょうか。
 ADAで糖尿病患者に対する食餌療法の栄養比率指針が制定されたのは1950年です。その時の総摂取カロリーに対する炭水化物の推奨比率は40%、1971年の改訂でも45%でした。それが1986年には、NIHの国家的プログラムNCEPの意向を受けてか、突然、推奨糖質摂取量が60%に増やされます。
 ところが1993年、1型糖尿病患者を対象にした大規模研究で、糖質摂取量(カーボカウント)が病勢を決めるということが明らかになりました。これを受けて、1994年にはADAのガイドラインから「炭水化物の推奨摂取比率」は消えました。2005年にはガイドラインには記されないものの、アメリカの権威ある糖尿病専門病院であるジョスリン糖尿病センターでの推奨糖質摂取率は40%に減ります。
「どうも糖質摂取量を増やしすぎるのはよくないようだ」――。このころ、すでにアメリカ糖尿病学会は、それに気づいて舵を切り始めているのです。
 画期的だったのは2008年です。ADAは「食事療法に関する推奨(声明)」のなかで、糖質制限食の有効性を公式に認めました。1年以内とするなどの条件はつきましたが、有効性と安全性を認めたのです。
 そして2013年10月、ADAは「成人糖尿病患者ケアでの食餌療法に関する推奨(声明):Nutrition Therapy Recommendations for the Management of Adults With Diabetes」食事療法のガイドラインを機関誌で公式に発表します。
「すべての糖尿病患者に適した標準となる食事パターンは存在しない。患者ごとにそれぞれに適したさまざまな個の食事パターンがある」
 選択肢として提示された有効な食餌療法のなかに糖質制限食もしっかりと入っていますし、期限の制限もついていません。
 日本糖尿病学会が糖質制限を推奨できないと公式に提言したその同じ2013年に、アメリカ糖尿病学会は糖質制限が安全で有効な食餌療法であると公式に認めたのです。
 この違いは何を指し示しているのでしょうか。インターネット時代、アメリカを含む欧米諸国からの情報はリアルタイムで入ってきているはずです。それでもなお、日本の糖尿学会が糖質制限を認めたがらないのは、なぜでしょうか。糖質制限している患者を怒鳴りつけてやめさせて、毎食たっぷりごはんを食べさせる、その科学的な根拠はなんなのでしょうか。
(文=吉田尚弘)
吉田尚弘(よしだ・ひさひろ)
大阪市内のクリニック勤務。1987年 産業医科大学卒業、熊本大学産婦人科に入局、産婦人科専門医取得後、基礎医学研究に転身。京都大学医学研究科助手、岐阜大学医学研究科助教授後、2004年より理化学研究所RCAIチームリーダーとして疾患モデルマウスの開発と解析に取り組む。その成果としての<アトピー性皮膚炎モデルの原因遺伝子の解明>は有名。
その傍らで2012年より生活習慣病と糖質制限について興味を持ち、実践記をブログ「低糖質ダイエットは危険なのか?中年おやじドクターの実践検証結果報告」を公開、ドクターカルピンチョの名前で知られる。2016年4月より内科臨床医、2017年4月より北星クリニック大阪で肥満・生活習慣病外来診療に取り組み中。
連載「肥満解読~痩せられないループから抜け出す正しい方法」バックナンバー
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