【プロ野球通信】

1型糖尿病と戦いながら56勝 

阪神の岩田稔が基金設立 

「僕も患者も家族も頑張っていける」

 

2017.12.31 10:00

 

 プロ野球選手の社会貢献活動を表彰する「ゴールデンスピリット賞」に阪神の岩田稔投手(34)が選ばれた。岩田は大阪桐蔭高時代に1型糖尿病を発症。インスリン注射を打ちながら、マウンドに立ち、プロ12年間で56勝を挙げている。2009年から毎年、1勝につき10万円を「1型糖尿病基金」に寄付するなどの貢献活動が認められた。

 岩田が病を発症したのは高校2年生のとき。「むちゃくちゃ喉が渇いた。走れるには走れたが、体に力が入らなくなってしまった」と体の異変に気がついた。10分に1回のペースでトイレに行くようになり、眠れない日が続いた。80キロ近くあった体重は、65キロまで落ちた。

 診断の結果は「1型糖尿病」。野球部から離れ、入院生活を余儀なくされた。「人生終わったと思った」。そんなとき、担当医から渡されたのが、巨人で活躍したガリクソン投手の著書「ナイスコントロール!」。同じ病を患いながらも、プロ野球で活躍したガリクソン投手の存在を知り「自分もできるんちゃうかな」と前向きに考えるようになった。

 しかし、病気への理解が低い社会の風当たりは強かった。病気を理由に社会人野球チームの内定が取り消された。「雇う立場を考えたら仕方がない。でも、負けていたら社会では生きていけない」。関西大への進学を決め、06年に大学・社会人の希望枠で阪神入団を勝ち取った。

 1型糖尿病の患者は子供も多い。「僕が頑張っている姿を見せれば、患者も家族も『頑張っていける』と思ってくれるはず。だから、絶対に崩れられない」。不屈の精神でプロのマウンドに立っている。

 

 「1型糖尿病基金」への寄付は、今年で460万円に達した。また、08年から毎年、同じ病気の患者との交流会を実施。家族を含めてこれまで延べ400人以上を甲子園に招待した。「患者の子供たちが、すごくいい表情を見せてくれるのがうれしい。その顔を見ていると、『もっと良い笑顔にさせてあげたい。自分ももっと頑張ろう』と思える」とパワーの源になっている。16年に自身の著書「やらな、しゃーない!1型糖尿病と不屈の左腕」を出版。売上金の一部を寄付するとともに、病気の認知度向上にも努めている。

 今回の受賞を機に、新たに「岩田稔基金」を創設する予定。「賞をきっかけに色んな人に1型糖尿病を分かってもらえたらと思う。自分が頑張ることによって、周りに賛同していただけたらありがたい」。病気の人たちに勇気を与えるため、背番号21はマウンドに立ち続ける。

 

■岩田稔(いわた・みのる) 1983年10月31日、大阪府生まれ。大阪桐蔭高から関大に進み2005年の社会人・大学生ドラフトの希望枠で阪神に入団。3年目で開幕1軍を果たし、先発として定着したが16年は不振を極め0勝。17年に676日ぶりに白星を飾り、復活した。左投げ左打ち。高校時代に1型糖尿病を発症。インスリン注射をしながら登板している。

■1型糖尿病 すい臓のβ細胞の破壊によってインスリンが欠乏することで起こる糖尿病。生活習慣の影響による2型糖尿病とは異なり、生活習慣とは無関係の自己免疫性疾患などが原因とされる。治療には、血糖の上昇を防ぐため注射薬であるインスリンを常に携帯し、毎日自分で注射しなくてはならない。

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「孤独を感じてる人」が直面する深刻なリスク

人に囲まれていればいいわけじゃない

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孤独を感じている高齢者は、感じていない人に比べ、日常の活動をする能力が低下するという調査も(写真:PIXTA)

孤独や社会的孤立が、特に高齢者の健康と寿命に悪影響を与える可能性があることは、十分立証されている。たとえば2013年には、孤独がストレスホルモンと炎症のレベルを上げ、それによって心臓病や2型糖尿病、認知症、さらには自殺を図るリスクが高くなることが明らかになった。

社会から取り残されているとか孤独であるとか、話し相手がいないと感じている高齢者は、これらを感じない人に比べ、入浴や身づくろい、食事の準備といった日常の活動をする能力が低下し、死亡率が上昇することが6年にわたる調査でわかっている。

孤独と社会的孤立は異なる

ニューヨークのワイル・コーネル・メディスンの医師で研究者のドゥルーブ・クラーは昨年12月にニューヨーク・タイムズで、社会的に孤立している人には睡眠パターンの乱れ、免疫反応の異常、認知低下の加速が見られるとし、そうした人々が「まん延しつつある」と指摘した。

この分野の研究はさらに進み、孤独や孤立が健康に与える影響がより詳しくわかってきた。その影響が深刻なのはどんな人たちか、孤独や孤立に伴うリスクを減少させるもの何かといった研究が行われている。

なかには驚くような発見もある。まず、孤独と社会的孤立はリスクは同じであるものの、必ずしも付随して起こるものではないと、ブリガム・ヤング大学の心理学者で研究者のジュリアン・ホルト・ランスタッドとティモシー・スミスは指摘している。

彼らは昨年、学術誌ハートに発表した論文で、「社会的孤立とは社会とのつながりや交流が少ないことであり、孤独とは孤立についての主観的な認識、つまり社会的つながりのレベルについて個人の願望と実際のレベルの差である」と論じている。

つまり、社会的に孤立している人でも孤独を感じないこともあるということで、そうした人はひとりでいることをより好んでいるにすぎない。

同様に、たくさんの人に囲まれていても孤独を感じることはある。その人間関係が感情的に価値をもたらすものではない場合が特にそうだ。

カリフォルニア大学サンフランシスコ校のカーラ・ペリッシノット博士らは2012年に、孤独を感じている人の大半は結婚していて、共に暮らしている人がいて、臨床的なうつ病ではないとの研究結果を発表している。

孤独を感じるピークは高齢層ではない

ブリガム・ヤング大学のホルト・ランスタッドは、「結婚していないことは重要なリスクだが、すべての結婚が幸せなものではない。人間関係の有無や量だけではなく、その質を考慮しなくてはならない」と言う。

同じくらい驚きの発見が、最も孤独を感じているのは高齢者層とは限らないということだ。孤独に関する研究の多くは高齢者のみを対象としているが、ホルト・ランスタッドらは計340万人を対象とした70もの研究を分析。その結果、孤独を感じるピークは思春期と青年期で、超高齢期に再びピークが来ることが明らかになった。

ホルト・ランスタッドは「65歳以上よりも65歳未満のほうがリスクは大きいことがわかった」と言い、孤独の影響に関する研究はすべての年齢層に注目すべきだと述べている。

最近の研究ではこのほかにも、孤独がアルツハイマー病の前駆症状である可能性も示されている。

ボストンのブリガム・アンド・ウィメンズ・ホスピタルの老年精神学者で神経学の研究者であるナンシー・ドノバンらは、正常な認知能力の成人79人を対象にしたハーバード・エイジングケア・ブレイン・スタディのデータから、孤独に対する評価のスコアと脳内のアミロイドの量に関係性があることを発見した。アミロイドの蓄積は、アルツハイマー病の主な兆候と考えられている。

この研究では、孤独は人々の社会的なつながりや活動、社会経済的な地位の程度に伴うものではなかった。しかしドノバンらは、国際老年精神医学雑誌に昨年発表した別の研究で、50歳以上を対象に12年わたって調査したところ孤独と認知機能の悪化に関係があったと 明らかにしている。一方、当初から認知機能が低くても、孤独感の増加にはつながっていなかった。

うつ状態は比較的軽度なケースも含め、孤独よりも認知機能低下のリスクに大きな影響を及ぼすこともわかっている。

孤独や孤立の対処法

「深刻なうつ症状が、正常な認知機能から軽度の認知機能障害へ、軽度の認知機能障害から認知症への進行に関係していることは、有力な証拠がある」と、ドノバンらは述べている。また孤独は、軽度なうつとより重度のうつと同じように、脳に病的な影響を及ぼす可能性があるという。

こうした研究が提起している問題が、認知機能の低下やその他の健康への悪影響を防ぐために孤独と社会的孤立にどのように対処すればよいのかということだ。

孤独を感じているか社会的に孤立している人は、講義を受けたり犬を飼ったり、ボランティア活動やシニア向けのグループに参加するのがよいといわれている。

英国では、ボランティアが孤独を感じている人と一対一で定期的に面会する「ビーフレンディング(Befriendig)」と呼ばれるプログラムがある。こうした取り組みは、うつや不安の程度をやや改善すると見られるが、長期的な効果は不明だ。14のビーフレンディングの取り組みを調査した研究では、うつの程度や生活の質、孤独の程度、自尊心や幸福にもたらす大きな効果は見られなかった。

ウエストバージニア大学看護学部のローリー・シークが開発したプログラム「リッスン(Listen)」は、孤独に打ち勝つための認知行動セラピーの一種だ。孤独を感じる人が少人数のグループになって、人間関係に望むものや自らのニーズ、考え方の傾向、行動について追求するもので、2時間にわたるセッションを5回行う。

しかし、こうしたアプローチが全米にまん延している孤独な大人たちの認知を再構築できるかどうかは不確かだ。

 

(c)2017 The New York Times News Services 

(執筆:Jane E. Brody記者、翻訳:中丸碧)

 

東洋経済オンライン

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眠らないと「メタボ」になる! 

最適な睡眠時間は…?

GetNavi web2017/12/29 11:09

昔から「寝る子は育つ」といわれてきましたが、今では「眠らないとメタボリック症候群」が新常識です。

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海外での研究によると、肥満の程度は7~8時間眠る人が最も軽く、それより睡眠時間が短くても長くても肥満度が高くなります。5時間睡眠の人は肥満率が50%アップし、4時間以下の睡眠ではなんと73%も上昇してしまいます。日本人でも同じような結果が出ています。約2万人の日本人男性で平均睡眠時間と肥満のなりやすさを調べたところ、睡眠時間が5時間以上の人に比べて、5時間未満の人は肥満になりやすいことが分かりました。

どうして睡眠時間が短いと肥満になりやすいのでしょうか? それは、「レプチン」と「グレリン」というホルモンのバランスが崩れてしまうからです。レプチンは脂肪細胞から出る、食欲を抑えてくれるホルモンです。一方、グレリンは胃で作られるホルモンで、食欲を増す働きがあります。睡眠時間が短いと、満腹ホルモンのレプチンが減り、空腹ホルモンのグレリンが増えてしまいます。睡眠時間が5時間の人は8時間の人に比べて、レプチンが16%少なく、グレリンは15%も増えます。つまり、睡眠時間が短い人は、食欲が増して太りやすい身体になってしまっている、ということです。さらにグレリンが多いと、高脂肪食や高カロリー食を好むようになります。睡眠不足のときに、甘いケーキや脂ぎったラーメンが欲しくなるのはこのためです。

逆に、十分に眠れば体重のコントロールもうまくいきます。睡眠時間を削る実験が終わった後に、2日間続けて10時間睡眠をとると、食欲に関するホルモンが正常値に戻りました。空腹感と食欲の強さを表す数値も、約25%減っています。このように、睡眠不足だと食欲が増し、食事の量や食事を取る機会が増えることで、身体に余分な脂肪をため込んでしまうのです。

睡眠不足の人は、摂取カロリーが増えるだけでなく、消費するカロリーが減ります。睡眠不足のときは、頭がボ~ッとして体がだるく感じます。そんな状態では、活発に動き回ろうとはしません。そのため、運動によって消費されるカロリーが減ってしまうのです。つまり、しっかり眠らないとカロリーを体にためやすく消費しにくいので、脂肪が蓄積されて肥満になってしまうのです。

睡眠時間と糖尿病リスクにも深い関係が

睡眠時間が短かったり睡眠の質が悪かったりすると、単なる肥満だけでなく、糖尿病など生活習慣病のリスクも高まります。欧米での調査によると、糖尿病になるリスクは、不眠がない人に比べて不眠がある人で、1.5倍も高くなります。日本で行われた調査でも、寝つきが悪い人はそうでない人に比べて糖尿病になるリスクが3.0倍になり、夜中に目が覚めてしまう人はそうでない人に比べて2.3倍に上昇しています。

睡眠時間と糖尿病のなりやすさにも、関連があります。睡眠時間が7~8時間の人に比べて、睡眠時間が6時間以下の人は1.7倍、5時間以下では2.5倍も糖尿病の人が多くいました。一方、睡眠時間が長くても糖尿病の人が多くなり、9時間以上眠っている人では1.8倍になりました。うれしいことに、不眠症の治療をきちんと行えば糖尿病は良くなります。不眠症を合併している糖尿病の患者さんで、睡眠薬飲んでグッスリ眠れるようになったグループと、不眠症の治療を受けなかったグループを比べると、後者では半年間で糖尿病が悪化したのに対して、前者では糖尿病が改善しました。眠っているうちに糖尿病が良くなったということです。

「たかが睡眠不足」などと甘く見ていると、メタボリック症候群、そして生活習慣病へまっしぐらに進んでしまいます。これを機会に生活習慣を見直して、今夜からグッスリ眠りましょう。

(睡眠専門医・坪田聡 / citrus)

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クスリを使わず厳格な体重管理だけで糖尿病は寛解する?

 

 生活習慣病といわれる2型糖尿病は、食習慣や運動習慣の改善で、その発症を予防できるといわれています。しかし、糖尿病になってしまったら、その治療は一生続けなければいけないもの、少なくとも年単位で治療を継続しなければいけないと思う方も多いでしょう。実際、長期にわたり糖尿病の薬を飲んでいる人は少なくありません。

 そんな中、「集中的な体重管理プログラムの実施で糖尿病を寛解できるか」を検討した研究論文が「ランセット」という有名な医学誌の電子版に2017年12月4日付で掲載されました。

 寛解とは「病状が見かけ上消失しており、治療をしなくてもよい状態」を指しますが、ケガが治癒するといった場合とは少し意味合いが異なります。糖尿病とは血糖値が高い「状態」なので、治療が必要のない状態に至ることを意味する「寛解」と表現した方が適切なのでしょう。

 話がそれましたが、この研究では過去6年以内に糖尿病と診断され、英国の49医療機関を受診した306人が対象となりました。49医療機関のうち、23施設では集中的な体重管理プログラムを実施し、残りの26施設では標準治療を実施しています。体重管理プログラムでは、なんと糖尿病治療薬を全て中止して、そのうえで食事療法などを行っています。

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年末年始は糖尿病のコントロールが乱れやすい 

乗り切るための8ヵ条

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 年末年始は、ふだんの生活スタイルを維持するのが難しく、血糖コントロールを乱しやすく、体重も増やしやすい時期だ。米国糖尿病学会(ADA)や英国糖尿病学会(Diabetes UK)は、この時期を上手に乗り切るために、簡単に実行できる8項目の対策をアドバイスしている。

食事の偏り、運動不足、ストレス・・・

年末年始には注意が必要

 年末年始は、パーティーや新年会などが続き、ふだんの生活スタイルを維持するのが難しくなる。家族や親戚、仲間が集まり、リラックスして過ごせる機会が増えるが、そのため食事に偏りが出たり、運動不足になり、余分なストレスをためこむおそれがある。

 「年末年始には、食べ過ぎと運動不足が重なり、体重を増やし、血糖コントロールを乱す人が多く出てきます。早めに対策を考えておくと効果的です」と、ウェストバージニア大学医学部のアドナン ヘイダー氏は言う。

 米国糖尿病学会(ADA)などは、ホリデーシーズンを健康的に過ごすために、次の対策をするようアドバイスしている。

1 年末年始をどう過ごすか計画を練る

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 年末年始は生活が不規則になりがちで、ふだん通りの食生活を続けるのが難しくなる。仕事の片付け、忘年会や新年会などのパーティー、子供の相手をして過ごす時間が増えるなど、ストレスがたまりやすい時期でもある。

 事前に「いつ・どこで・何をするか」という予定を、カレンダーや手帳に書き留めておくと、健康的な食事や運動のための時間を確保できるようになる。

2 運動を続ける

 運動や身体活動は自然なストレス解消法になる。血糖コントロールや血圧コントロールにもつながり、多くの健康上のメリットがある。

 30分の適度な運動を週に5日行うのが理想だが、それが難しい場合は、1日に10~15分のウォーキングなどの運動を1日に2回取り入れるようにする。

 ウォーキング以外でも、掃除などの家事、家族との散歩、フリスビーやサッカーなどの遊び、子供や孫と遊ぶなど、生活活動はすべて運動になる。

 運動を続けるために、一緒に運動する仲間をつくり励ましあったり、家族と一緒にウォーキングしたり、冬でも利用できる場所を確保するなどして対策しよう。

3 食事はシンプルに健康的に

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 休日にいろいろな予定が入ると、食事が単調になりがちになり、外食や調理済み食品を利用する頻度も増える。

 食事の時間はなるべく通常の生活に合わせるようにするのが理想的だ。食事の時間が遅れるときは、通常の食事の時間に軽食を摂り、その後に食事を摂るときはなるべく軽く食べるなどして調整しよう。

 インスリンや血糖降下薬を使っている人は、低血糖を防ぐために通常の食事の時間に軽食をとる必要がある場合がある。事前に医師や薬剤師に確認しておこう。

 健康的な食事のためには、自宅で食事の支度をするのがベストだが、それが難しい場合は、台所に健康的な食品を買い置きしていこう。カット野菜や低脂肪の乳製品、玄米や全粒粉のパンなどであれば、手軽に準備できる。

4 食べ過ぎたカロリーを運動で燃焼するのは大変

 会食やパーティーが続くと、自分がどれだけ食べたかを把握するのが難しくなる。パーティーでは多くの料理が出るので、つい食べ過ぎてしまうという人は多い。

 1日の食事で脂肪の多い食品を500kcal分余計にとる生活が続くと、とり過ぎたカロリーは1週間で3,500kcalになり、2週間で体重が1kg増える計算になる。

 増え過ぎたカロリーを運動で燃焼するのは大変だ。食べ過ぎを防ぐことが、肥満を避けるためのもっとも有効な手段となる。

 パーティーなどの予定があるときは、食欲をコントロールしやすくするために、野菜サラダや低糖質の全粒粉パンなどを軽く食べてから出かけるようにし、空腹の状態では行かないようにしよう。

5 自分が何を食べたいのか考えよう

 ビュッフェ形式の立食パーティーでは、食品をお皿に取る前に、一瞬だけ間をおいて、自分が本当に何を食べたいのか考えよう。

 揚げ物やバターたっぷりの高カロリーの食品を避けて、肉や魚でも、できるだけシンプルに調理されたものを選ぼう。サラダはヘルシーと思いがちだが、油分たっぷりのドレッシングをかけると高カロリーになるので注意が必要だ。

 脳が満腹であると感知するために、食べはじめてから20分以上の時間が必要だ。パーティーなどでは、なるべくゆっくり食べよう。

 料理を皿に盛るときはなるべく小さいお皿を選ぼう。皿が小さいと食事の量を抑えられ、満足感も得やすいという研究結果がある。

 パーティーの目的は、食べることだけではなく、人との会話や交流だ。片手にお皿、もう片方に飲み物となると、人と話すのも大変になる。そう意識しておけば、食べ過ぎや飲み過ぎを防げる。

6 食物繊維を十分に摂る

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 食物繊維が豊富に含まれるカット野菜などを、台所のすぐ手が届く場所に置いておくと、野菜の不足を補うことができる。

 食物繊維は、食物が胃から小腸へ移動する時間を遅らせ、栄養素の吸収を遅くする。炭水化物を含む食品がゆっくり吸収されるようになるので、インスリンの分泌が食べた分に追いつかない体質の人でも、食後の血糖値上昇をある程度抑えることができる。

 食物繊維が豊富に含まれる野菜を食べれば、満腹感を得やすくなり、食べ過ぎを抑えられる。100gの生の野菜に2~3gの食物繊維が含まれている。茹でてかさを減らせば、野菜をたくさん食べられる。

 また、マッシュポテト、サツマイモ、詰め物、ディナーロール、クランベリーソース、カボチャパイ、デザートなどには多くの炭水化物が含まれる。

 3大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂肪)の中で、血糖を上昇させるのは炭水化物だ。食後の血糖値の上昇を抑えるために、玄米や全粒粉など食物繊維が豊富に含まれる精製されていない穀類を摂ったり、炭水化物をタンパク質や脂肪と同時に摂り、炭水化物の消化・吸収を遅くするなどの方法が効果的だ。

7 ストレスをためない

 ストレスによって、血糖や血圧のコントロールに悪影響が出てくるおそれがある。ふだん通りの食事を続けられなくなったり、アルコールを飲み過ぎたり、運動不足が続くことも、ストレスの原因になる。

 年末年始の休暇には、想定外の用事が入り忙しくなり、さらに生活が乱れやすくなる。この時期に外せない予定を作り過ぎないようにし、余裕をもって計画をたてよう。 たとえ計画通りに1日を過ごせないときでも、くよくよと悩まないようにし、家族や仲間とともに過ごす時間を楽しもう。次の日から、食事や運動、血糖自己測定などの日課を取り戻せば、休日を有意義に過ごせる。

 睡眠を十分にとることも大切だ。睡眠不足になると、高脂肪・高糖質の食品を食べたくなり、血糖コントロールを良好に保つのが難しくなる。7~8時間の睡眠時間を目安に、余裕をもって1日を過ごそう。

8 体重を毎日はかる

 年末年始は、体重コントロールが難しい時期だ。「食べ過ぎ」がもっとも起きやすいのがこの時期であることが、ハーバード公衆衛生大学院の調査で明らかになっている。 多くの人がこの時期に体重を平均1.5kg以上増やすという。体重を増やさない人でも、平日は食べ過ぎないようにしても、週末には食べ過ぎてしまい、食事のコントロールを相殺するというサイクルを繰り返すことが多い。

 「少なくとも、今よりも体重を増やさないようにしよう」という気持ちを強くもつことが大切だ。  体重を決まった時間に毎日はかることを習慣にすれば、体重をコントロールしやすい。体重計を台所や冷蔵庫のそばに置いて体重を毎日はかり、減量に成功した人もいる。

おせち料理はカロリー・塩分が多い

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 2型糖尿病などの生活習慣病の食事療法では、「食べてはいけないものはない」とされている。しかし、一般的なおせち料理の多くは味が濃く仕上げてあり、1食でカロリー1,000kcal、塩分10gを超えることもあるので注意が必要だ。  おせち料理は保存性を高めるために味付けが濃く、糖分・塩分・酢などを多く使ってあるのが特徴。「栗きんとん」「伊達巻き」「黒豆」は特にカロリーが多い。「田作り」「数の子」「かまぼこ」「エビの煮物」も塩分が多いので、1回に全種類を無理に食べないことが大切だ。  「紅白なます」「煮しめ」などの野菜料理を自分で作るときは、だしや柑橘類の香りを効かせて減塩しよう。  おせち料理は、3日続けて食べなければいけないわけではない。お祝い膳を気持ち程度にとどめて、ふだんの食事に早く戻した方が無難だ。 餅は高カロリー  餅は、もち米をふかして突き固めた保存食で、ご飯に比べると水分量が少なく密度が高いのが特徴。  ご飯1杯(150g)のカロリーは252kcalなのに対して、切り餅1個(50g)のカロリーは117kcal。つまり餅2個とご飯一杯のカロリーは同じくらいになる。餅は2個までにとどめた方が無難だ。  もちを使ったメニューのお勧めは、野菜をたっぷり使ったお雑煮だ。きなこもちやぜんざいなどは砂糖を多く使っているが、野菜を一緒に摂れるお雑煮は食物繊維も摂れるので、血糖値の上昇を抑えられる。 冬の鍋料理は栄養面でも優れている  鍋料理は豆腐、魚、肉など、いろいろな食材を使ったものがあり、味付けも多彩にある。これに野菜類を加えれば、蛋白質、ビタミン、ミネラルなどをバランスよくとることができる。  野菜をたっぷり入れ、きのこ、こんにゃく、昆布などを使った鍋料理を食べるのは、寒い冬には堪えられない。  鍋料理は短い時間で調理でき、大勢で食べても、1人や2人で食べても楽しめる。水と昆布で野菜などを煮る「常夜鍋」は、いたって簡単に作れる。小ぶりの土鍋に昆布を引き、醤油で薄味にして(あれば日本酒を加える)、ほうれん草や小松菜、白菜と、豚肉の薄切りをゆでながら、ゆったりとした時間を楽しめる。

Holiday Meal Planning(米国糖尿病学会)

Christmas and diabetes(英国糖尿病学会)

6 tips for reducing holiday waste and waist(ハーバード公衆衛生大学院 2015年11月23日)

5 Healthy Eating Tips for the Holidays(米国疾病予防管理センター 2017年11月30日)

How can I keep my diabetes under control during the holidays?(ウェストバージニア大学 2017年11月21日)

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血糖値を手軽に<見える化>

~パン・肉まん・カレーライスを食べると血糖値が……

ヘルスプレス

 「臭い物に蓋をする」ということわざがあるとおり、私たち人間は不都合なことを隠したり、見て見ぬ振りをしたりする生き物だ。たとえば健康診断――。数年にわたって「要観察」と結果が出ても、生活を見直さない人は多い。

 「健康診断の結果に注意を払わず、以前と変わらない生活を送って、視力低下やむくみといった糖尿病の合併症が現れて初めて受診する人もいるんです。軽症なら薬を使わずに、運動や食事だけでコントロールできる可能性が高いのですが……」と駅前つのだクリニック院長(東京都杉並区)の角田圭子医師は話す。

 糖尿病については、予備軍であるメタボの段階で意識を変えることが重要だと角田医師は実感している。そのためにどのようなことを取り組んでいるのか―ーを訊いた。

血糖値のグラフ化>で変動が一目でわかる

 角田医師は29年にわたって糖尿病の治療に携わってきた。一口に「糖尿病」と言っても、原因は個人によって大きく異なるのだそうだ。

 「患者さん一人ひとりで病態も体質も食習慣も違います。そして性格も違うので、合併症を詳しく説明することが生活改善につながる人もいれば、『脅すつもりなのか』と怒り始める人もいるんです」

 角田医師は、患者との対話を重視しながら、食事療法や運動療法など治療の選択肢を患者に提示している。

 その選択肢の1つが、血糖の推定値が持続的に記録される機器「フラッシュグルコースモニタリング」だ。

 たとえば、2016年12月に発売された「FreeStyleリブレPro」(アボットジャパン株式会社)は、患者が装着することで組織間質液中のグルコース値(血糖値と同様の変動を示す。以下、血糖値とする)を15分おきに、最大14日間自動で記録できる。

 直径が35mm、厚さが5mmの丸いセンサーを患者は上腕に貼り付けて、入浴や睡眠など、通常と同じ生活を送る。測定されたデータから、一日の中でいつ、どの程度血糖値が変動したかがグラフ化される。

 「グラフだと、血糖値の上昇の原因が何か、一目でわかる。たとえば『お昼に肉まんを食べたから一気に血糖値が上がった』と患者さん自身がその原因を理解します。『肉まんはやめておこう』と、行動の変化が現れやすくなります」

厳しい食事制限も運動も必要ない

 角田医師は糖尿病ではないが、患者に勧めるうえで「FreeStyleリブレPro」を自分自身で装着してみた。「痛みや違和感はありません。装着していることを忘れて生活していました」と語る。

 そして、宴会に出席したときや食事を抜いたときなどで、血糖値がどのように変動するのかを確かめた。自らの体でモニタリングしたのである。

 「たとえば、宴会でたくさんの料理が出ても、2~3時間かけてゆっくりと食べると血糖値はほとんど上がらない。また、食欲がないのに無理をして朝食を取らなくても、血糖値がグングン下がる――ということはありませんでした」

 「ヒトは飢餓に耐えて生き残ってきたという歴史があります。1食抜いたぐらいで血糖値に大きな変動はないのかもしれない、と自身データをチェックしながら納得しました」

 「FreeStyleリブレPro」(参考:アボットジャパン「FreeStyleリブレProの公式HP」)は、インスリン製剤とGLP-1受容体作動薬を服薬している患者などの場合、一定の要件を満たす医療機関だと保険適用の対象だ。

 「患者さんの中には、『食べないと元気がでない』『体がもたない』と訴える人も少なくありません。このような人には私が言葉で説明するよりも、測定した血糖値の変動を視覚的に示すほうが、ご自身が納得して食習慣を変えていきやすいようです」

 糖尿病の予防・改善のために、食べる喜びをあきらめたり、ストイックな運動を強制されなくてもいい。「大切なのは<意識を変える>こと。その第一歩は自分自身をよく知ることです」と角田医師は語った。

(取材・文=森真希)

 

角田圭子(つのだ・けいこ)

駅前つのだクリニック院長。医学博士。日本糖尿病学会認定専門医・指導医。日本内科学会認定内科医。和歌山県立医科大学卒業。関西医療大学内科学講師、木村病院内科、河北総合病院内科を経て駅前つのだクリニックを開設。糖尿病をはじめ、生活習慣病の管理全般を中心とした専門性の高い診療を行っている。

森真希(もり・まき)

医療・教育ジャーナリスト。大学卒業後、出版社に21年間勤務し、月刊誌編集者として医療・健康・教育の分野で多岐にわたって取材を行う。2015年に独立し、同テーマで執筆活動と情報発信を続けている。

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糖尿病専門医が予防のために飲んでいる糖尿病治療薬とは?

 

 病気を治療する医師が「患者」になったとき、どんな薬を飲むのだろう。糖尿病の専門医に聞いた。

「以前の私はかなりの肥満体で、糖尿病予備群でした」

 そう語るのは、にしだわたる糖尿病内科院長・西田亙(わたる)医師(55)だ。自身が糖尿病予備群の専門医が飲んでいる薬は何か。

「今もメタボや糖尿病の予防のために飲んでいるのがSGLT2阻害薬です。体内の余分な糖分を尿として排出する効果がある薬で、4年ほど前に登場した新しいもの。効率的に血糖値を下げるうえ、下がりすぎる心配が少ないといわれています。

 一方で、私自身も服用せず、患者さんにもあまり処方しないのがSU剤。非常に効きが強いため、高齢者だと低血糖を起こして転倒してしまう恐れがあります」

※週刊ポスト2018年1月1・5日号

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看護師の書いた糖尿闘病記
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糖尿病の人は「アルコール」に注意 飲み過ぎないための5つの対策

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 お酒は適量の場合はストレス解消の効果を期待できるが、量が増えると確実に健康を損なう原因になる。米国糖尿病学会(ADA)などは、アルコールとの「上手な付き合い方」を紹介している。

お酒は高カロリー 肥満の原因に

 アルコールに含まれるカロリーは1gあたり7kcalで、脂肪の9kcalに次ぐ高カロリーの食品だ。カロリーの他の栄養成分はほとんど含まれない(非蒸留酒には糖質が含まれる)。

 はじめは「少し」と思っていても、つい飲み過ぎてしまうのがお酒だ。さらに、アルコールには食欲を高める作用もあり、食べ過ぎて肥満の原因になる。

アルコールを飲み過ぎないための対処法

 アルコールに強い体質かどうかは遺伝によって決まり、日本人は4~5割程度がお酒に弱い遺伝子をもっているとされる。下戸にとっては宴席で何を飲むかというのは、切実な問題だ。

お酒を飲むときの注意点

  1. 糖尿病のある人は、食事を十分にとらずに飲酒すると低血糖になりやすい。食事量が低下すると、肝臓のグリコーゲンが減少し、さらにアルコールの代謝に伴う代謝経路の変化により、糖新生(糖質以外からの糖の産生)が抑制されるからだ。
  2. インスリン注射や経口血糖降下剤などでの薬物治療中の人は、とくに低血糖を起こしやすいので、食事をとらずに飲酒するのは避けるべきだ。
  3. アルコールはアルコールそのもの作用やアルコールの代謝に伴い血糖値に影響を与える。アルコールを飲むときでも、食事は3食をきちんととることが大切。アルコールを飲むからといって、食事を抜くのは危険が伴う。
  4. お酒を控えていたり、飲めない体質の人は、周囲の人に「自分はお酒を飲めない」ことを事前に伝えておく。
  5. 会席やパーティーでは、ビールやウイスキーの水割りの代わりに、色が似ているウーロン茶やノンアルコール飲料を上手に利用する。
  6. お酒を飲むときは水も飲む。アルコールには利尿作用がありトイレが近くなる。排出された水分を補わないと脱水状態になりやすい。
純アルコール量で約20gが限度
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 厚生労働省の指針では、1日のアルコール摂取量の目安を、純アルコール量で約20g程度だとしている。これをアルコール飲料に換算すると、ビールは中びん1本(500mL)、日本酒は1合(180mL)、焼酎0.6合(約110mL)、ウイスキーはダブル1杯(60mL)、ワイン1/4本(約180mL)、缶チューハイ1.5缶(約520mL)となる。

 アルコール健康医学協会によると、血液中のアルコール濃度0.02~0.04%なら「爽快期」で、さわやかな気分になれる。このときはまだ、皮膚が赤くなったり、陽気になったりする程度だ。0.05~0.10%は「ほろ酔い期」。体温が上がり、脈が速くなったりする。

 酔いが進むと次第に、理性をつかさどる大脳皮質の活動は低下していく。0.11~0.15%の「酩酊初期」では、気が大きくなって大声を出し、怒りっぽくなる。さらに、0.16~0.30%の「酩酊期」になると、鎮静効果が強くなり麻痺が小脳まで広がり、運動失調の状態になる。呼吸が速くなり、千鳥足になったり、何度も同じことをしゃべったりするようになる。

 一般的に、純アルコール量で約20gを限度とするのが上手なお酒の飲み方といえる。これは、「爽快期」を維持して酒を楽しみ、酒量が増えたとしても「ほろ酔い期」でとどめておける量だ。

 体重約60kgの人が日本酒にして2合のお酒を30分以内に飲んだ場合、アルコールは約3~4時間体内にとどまる。それより多い量のお酒を飲むと、アルコールが体内から消失するまで約6~7時間かかる。

 これには個人差があるため、体質的にお酒に弱い人や女性はもっと長い時間がかかる。深夜まで飲んでいると翌朝起床後まで体内にアルコールが残っているため、二日酔いになってしまう。

「糖質ゼロ」でもカロリーは「ゼロ」ではない

 「糖質ゼロ」「カロリーオフ」といった表示をしたビールや発泡酒などの酒類が店頭をにぎわしている。しかし、「糖質ゼロ」と表示してあっても、カロリーは「ゼロ」ではないので注意が必要だ。健康増進法に基づく栄養表示基準では、飲料では100mL当りで糖質0.5g未満であれば「糖質ゼロ」と表示でき、熱量(カロリー)が20kcal以下であれば「カロリーオフ」と表示できる。

 実際には、量を少なくしていても糖質が含まれていたり、カロリーがある場合もある。そもそも酒類のカロリーは、糖質の量よりもアルコール度数の方が影響は大きい。アルコールは栄養表示基準で1g当たり7kcalで計算される。100mLは約100gなので、アルコール分5%であれば100mL当たり35kcal、350mL(レギュラーサイズ)では123kcalが目安になる。

寝る前の飲酒は睡眠の質を下げる

 アルコールは寝つくまでの時間を短縮させるので、寝酒に使っている人は少なくない。しかし就床前に飲んだアルコールは、少量でも睡眠の後半部分を障害することが知られている。つまり、寝つきは良いが夜中に目覚めてその後なかなか眠れない「中途覚醒」が起こりやすくなる。

 睡眠の質を高めたいのなら、就床前にはアルコールを飲まないのが望ましい。アルコールが体内から消失するまでにおよそ6~7時間がかかる。就床6時間前までに飲まないようにすると、気持ちの良い睡眠を得られる。

アルコールは血圧を上昇させる

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 適量のお酒を飲むと、一般的に血圧が低下し、善玉コレステロールのHDLコレステロールが上昇する。適量に抑えていれば、血小板の凝集が抑制され、心臓疾患を抑えられることが知られている。

 しかし、大量に飲み続けると、血管の収縮反応が高まり、心臓の拍動が速まり、逆に血圧は上昇する。毎日の飲酒量が多い人ほど血圧の平均値が高く、高血圧のリスクが上昇することが多くの研究で確かめられている。

アルコールは低血糖の危険性を高める

 アルコールはアルコールそのもの作用やアルコールの代謝に伴って血糖値に影響を与える。多量の飲酒は糖尿病の危険性を高め、特に肝障害や膵障害が加わるとコントロールが難しい糖尿病になるため、糖尿病患者は多量飲酒は避けた方が良い。

 また、アルコールは低血糖を引き起こすことがある。特に食事を十分にとらずに飲酒すると低血糖になりやすい。それは食事量低下のため肝臓のグリコーゲンが減少しており、さらにアルコールの代謝に伴い糖新生が抑制されるためだ。

 インスリン注射や経口血糖降下剤などでの治療中の患者では、低血糖がより起こりやすくなるので、食事をとらずに飲酒することは避けるべきだ。食事をとるのであれば、低脂肪で高タンパク質の食品(豆腐・枝豆・イワシなど)を食べると良い。

アルコールはインスリン抵抗性にも影響

 アルコールの飲み過ぎは、インスリンの効きが悪くなる「インスリン抵抗性」に直接に影響し、2型糖尿病のリスクを上昇させることも分かっている。

 米国のマウントサイナイ医科大学の研究によると、アルコールを過剰に摂取すると、視床下部で炎症反応が引き起こされる。これにより末梢組織のインスリン受容体へのシグナル送信が阻害され、インスリン抵抗性が引き起こされるという。

 アルコール摂取はインスリン抵抗性を引き起こすだけではなく、食欲を亢進する作用もある。アルコールには、食欲を抑制するホルモンであるレプチンを減少させる作用がある。レプチンは脂肪細胞から分泌されるホルモンで、視床下部にある満腹中枢に作用して、食欲を抑える作用がある。飲酒量が多い人では、レプチンの濃度が低下する傾向がみられる。

 アルコールは、アルコールそのものの作用のほかに、肝臓や膵臓の障害などのさまざまな因子を介して、血糖コントロールを困難にする。糖尿病のある人は、アルコール摂取に特に注意が必要だ。

 「酒は百薬の長」と言われ、飲酒は日常生活でさまざまな行事と深い関わりをもっている。飲酒は疲労の回復やストレスの解消あるいは人間関係を円滑にするなど、望ましい影響を与えてくれるが、その効果は適度な飲酒を守ることではじめて得られる。

 お酒と上手に付き合いながら、最高のコンディションで新しい年を迎えたい。

アルコール(米国糖尿病学会 2017年10月16日)

Binge Drinking Increases Risk of Type 2 Diabetes by Causing Insulin Resistance(マウントサイナイ医科大学 2013年1月30日)

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「高血圧」と「糖尿病」など注意が必要な薬の飲み合わせ

NEWSポストセブン

 医師が処方したでも、組み合わせ次第でそれは“毒”になることもある。複数の薬を同時に飲むことで起きる薬効の増減「相互作用」は、製薬会社による新しい情報の更新と告知、薬剤師による確認と判断によって防ぐ努力が繰り返されている。しかし、それでも複数の医療機関にかかっていたりすることで間違いが起きている。だからこそ、薬の「飲み合わせ」を把握しておくことが重要になってくる。

 薬剤師の堀美智子氏は「『高血圧』と『糖尿病』の薬を飲む人は一般用医薬品との相互作用に注意してほしい」という。糖尿病治療薬で低血糖が引き起こされたとき、βブロッカーと呼ばれるグループの降圧剤を併用すると、低血糖症状に気づきにくくなり、かつ回復を遅らせるからだ。

「降圧剤の『ACE阻害薬』や『ARB』を飲んでいる人が痛み止めを飲むと血圧のコントロールが悪くなることがある。また糖尿病治療で血糖値を下げる薬と、サリチル酸系の鎮痛解熱剤を併用すると、血糖値が下がりすぎる可能性があります」

 また、これからの季節に気になる花粉症の薬でも、「抗ヒスタミン薬は下痢止めなどと併用すると逆にひどい便秘になるリスクがある」(同前)という。国際医療福祉大学大学院教授で医師の武藤正樹氏が指摘する。

「多科受診、多剤併用が増え、年齢を重ねるごとに薬を飲む機会も種類も増えます。市販薬でも添付文書に注意すべき飲み合わせが書かれています。服用する際は、必ず目を通しましょう」

 正しく飲んでこそ、薬の効能は発揮される。

※週刊ポスト2018年1月1・5日号

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広がり続ける「病院格差」

医者のレベルはこんなに違った

あなたの主治医は大丈夫か

 

研究熱心な医者と不勉強な医者、経営状態のいい病院と赤字の病院――どの医者に診てもらうか、どの病院に行くかによって寿命が変わる時代がやってきた。拡がり続ける「病院間の格差」を徹底レポートする。

知識が更新されていない

 

「糖尿病専門医の立場から言わせてもらうと、他の病院から来た患者さんのカルテを見て、この医者は知識が乏しいなと感じることがあります。なんで初診の患者さんに、いきなり3種類もの薬を出しているのかと、首を傾げたくなることもある。

特に最近は医学が細分化されてきたので、内科医の場合、最新の医療知識に追いつけていない医者も少なくない。それにより、患者さんが不利益を被っているのです」

こう語るのは、ともながクリニック糖尿病・生活習慣病センター院長の朝長修氏だ。

現在の医学はめまぐるしいスピードで進んでいる。昨日まで常識だったことが、実は間違いだったという研究結果も次々と発表されている。それにともない、医者の「情報格差」が拡がっている。

たとえば、風邪を引いて病院に行くと「念のため抗生剤も出しておきましょう」と医者に言われた経験がある人は少なくないだろう。だが、風邪に抗生剤が効くというのは、20~30年前の「古い常識」だ。

抗生剤はウイルス性の風邪やインフルエンザには効果がない。この情報は、現在の医学界において「常識」である。

それどころか抗生剤を飲むことで耐性菌(細菌の薬に対する抵抗力が高くなり、薬が効かなくなること)を作り出してしまうことが近年、問題視されている。

医学の最新情報をフォローし、常に知識をアップデートしている医者と、勉強せず昔の常識のまま同じ治療を続けている医者では、当然、治療結果にも差が出てくる。

医者は常に勉強することが求められる。だが、すべての医者が勤勉で高い意識を持っているとは限らない。

知識レベルが低い医者にかかったために、いつまでたっても治らず、より悪化したり、最悪の場合、死期を早める可能性もある。患者にとってはたまったものではないが、いまの時代、「どの医者を選ぶかで治るか治らないかが決まる」と言っても過言ではない。医者を見抜く目が患者にも求められているのだ。

では知識のない医者はどういう治療をしがちなのか。具体的に病気別にみていこう。

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糖尿病薬に副作用、発売中止で挫折も

第一三共社長 真鍋淳氏(下)

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■真鍋淳社長(63)は新薬の承認申請を効率的に進めるため、ある提案をした。

 優れた技術や製品があっても、その良さが第三者に伝わらなければ意味がありません。日本の製薬会社の研究所は疾患ごとに承認に向けた戦略を立てており、蓄えた知見が共有できていませんでした。縦割りの弊害です。課長職ながら研究所長に直談判し、部門の枠を超えてノウハウを共有する会議を作りました。

 人材の流動性が高い欧米では承認申請手続きなどのノウハウは個人にありますが、終身雇用型の日本企業は組織の中で知見を共有しやすい環境にあります。欧米のメガファーマに勝る強みを生かすことが会議を立ち上げた理由です。部下には自らの経験を組織内で共有するよう促し、その上で自分の力を発揮するように、と言い聞かせました。

■安全性研究の責任者として挫折も経験した。

 2000年に糖尿病薬「トログリタゾン」が副作用を理由に発売中止となりました。特異的な体質でのみ副作用が発現するため、治験段階では見抜けませんでした。失敗を繰り返さぬよう、徹底した検証が必要でした。上層部に頼み込み、2年にわたり調べました。

 検証の結果、ある代謝物が障害を誘発するとの仮説を導きました。その成果は代謝物によるリスクを事前に測る手法として結実し、今も使われています。

 03年には米国駐在となり、米食品医薬品局(FDA)と交渉して治験開始の承認を得るための組織立ち上げを任されました。

 膨大な申請書の3割は安全性に関わる事項です。現地で専門家を雇い、業務に当たりました。米国は能力勝負の世界です。得意ではない英語を駆使し、徹底した議論を通じて相手に認められ、良い関係を築きました。FDAは意義ある話は表現が拙くても耳を傾けてくれました。米国の強さの源泉を実感しました。

■帰国後、第一製薬との統合作業を進めた。

 05年に安全性研究所長として帰国し、研究開発組織の統合案を練る協議に参加しました。第一製薬とは研究所同士で交流がありました。同じ単語でもイメージする物が違うなど両社の壁もありましたが、互いの得意分野を融合することで、研究の幅が広がりました

 振り返ると大型薬が多く生まれ、挑戦できる環境があったことは幸運でした。その時の経験を次に引き継げるように、上司や先輩として良きお手本を示すことが大事だと考えています。

あのころ

 00年代に入ると大型薬の特許切れが相次ぐようになり、国内でも大型再編が相次いだ。02年に中外製薬がスイス・ロシュ傘下に入る。05年にはアステラス製薬が誕生、三共も第一製薬との統合を決めた。海外での大型買収も動き始め、国際競争が強く意識されるようになった。

[日本経済新聞朝刊2017年9月12日付]

「私の課長時代」記事一覧

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糖尿病の慢性炎症を抑制!

ヨーグルトや乳酸菌飲料のススメ

 

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  1. ヨーグルトや乳酸菌飲料に新たな可能性が?
今年10月、ヤクルト本社と順天堂大学大学院医学部の研究グループは、プロバイオティクス飲料に関する新たな発見を発表しました。プロバイオティクスとは、腸内環境を良くするための細菌や微生物と、それらを含む食品のことをいいます。

代表的なものは、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を含むヨーグルトです。

糖尿病の新薬が開発される可能性も

今回の発見では、プロバイオティクス飲料を日本人の2型糖尿病患者に継続的に摂取してもらったところ、腸内フローラと呼ばれる腸の中の細菌が変化したことが確認されました。さらに、糖尿病の慢性炎症の原因となっている、血液中への腸内細菌の移行が抑制されたことも明らかになっています。

2型糖尿病とは、肥満や生活習慣で発病するタイプで、一般的に慢性炎症を患っている傾向があります。つまり、プロバイオティクス飲料による今回の新発見から、2型糖尿病の発症メカニズムや新薬開発の可能性が広がるという見方があるのです。

プロバイオティクスで腸内環境を整える

一口にヨーグルトといっても、含まれている菌にはさまざまな種類があります。例えば、胃酸や胆汁酸に強く、「生きたまま腸に届く」と言われているLGG乳酸菌は、タカナシ乳業の「おなかへGG!」に含まれています。

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  1. 【写真を見る】タカナシヨーグルト「おなかへGG!」
ヤクルトの「ソフール」には、腸内で有用な働きをする乳酸菌シロタ株が、雪印メグミルクの「恵」には、腸内に長くとどまるガゼリ菌SP株が含まれています。これらはすべて特定保健用食品、いわゆる「トクホ」製品でもあります。

トクホ認定されていない商品でも、有用な乳酸菌を含んだヨーグルトは多々あります。また、ヨーグルト以外でも、キムチやチーズ、味噌などにも、プロバイオティクスがたくさん含まれています。

乳酸菌には腸内環境を整えるだけではなく、血中コレステロールを減らしたり、抵抗力を高めたりする働きも期待されています。乳酸菌による効果や定着性には個人差があるそうなので、いろいろなプロバイオティクス食品を試して、自分に合うものを探してみるのもいいかもしれませんね。

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  1. プロバイオティクスで、腸内フローラが変化。
【関連レシピ】ヨーグルトポテトサラダ

ヨーグルトを使うと、あっさりとしたやさしい味わいに。

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  1. 【関連レシピ】ヨーグルトポテトサラダ
<材料>(2人分)

新じゃがいも…大2個(約200g)

きゅうり…1/2本

ヨーグルト…大さじ2強

玉ねぎのすりおろし…小さじ1/2

・塩、オリーブ油、酢、こしょう、砂糖

<作り方>

1.じゃがいもは皮をむいて耐熱皿にのせ、ふんわりとラップをかけて電子レンジで約5分加熱し、そのままおいて粗熱をとる。

2.きゅうりは薄い輪切りにし、塩少々をふってしんなりとするまでおく。さっと水で洗い流して水を絞る。

3.ボウルにヨーグルト、玉ねぎと、オリーブ油、酢小各さじ2、塩、こしょう、砂糖各少々を入れて混ぜ合わせる。2を加えてひと混ぜし、1を手でつぶしながら加え、全体をよく混ぜ合わせる。

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たった1日の油断でもダメ?

「暴食」が体に与えてしまう悪影響

コスモポリタン 2017年12月22日 19時10分

 

たった1日の暴食が、体に与える悪影響って?

2017年12月22日 19時10分

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普段は節制して食事に気をつけていても、飲んだ勢いでドカ食いしたり、休日は好きなものをお腹いっぱい食べて日頃のストレス解消したりしている人も多いのでは? 「1日くらい食べ過ぎても大丈夫!」と油断している人にお届けしたいのがコスモポリタン イギリス版に紹介されたこちらの記事。実は、たった1日の暴食が病気を引き起こすこともあるのだそう。

学術誌『Nutrients』に掲載された最新の論文によると、健康な15 人を対象に高脂肪の食事(つまり美味しい食事)を1日食べた後の血糖値を測定する実験を行ったそう。メニューはソーセージ、ベーコン、揚げ物、ハンバーガー、チーズケーキという、カロリーが通常の食事のおよそ78%増しのラインナップ。

実験では、暴食前後の血糖値を比較。検査の結果、被験者のインスリン(血中の糖分をエネルギーに変えるホルモン)への反応が驚くほど低下したそうい。

ちなみに、被験者全員のインスリンへの反応が28%も低下。低下すると、糖分を体内に取り込むのにより多くのインシュリンが必要になるのだとか。こうした食事を長期間続けると糖尿病を発症する可能性があるとのこと。糖尿病になると十分なインシュリンを分泌できず、血糖値が高いままになってしまうという。

今回の実験で重要なポイントは、高カロリー・高脂肪の食事を1日食べただけでも、インシュリンに影響を及ぼすということ。もし、こんな食生活が続いたら…? 早速食事を見直してみて。

 

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Rubicon Solutions, Inc.

COSMOPOLITAN UK

Peachy

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日本人の糖尿病増、原因に「座りすぎ」 

簡単「ゆっくりスクワット」で改善を

健康誌イチオシ特報

 

2017.12.22

 

 患者数が1000万人を超え、予備群も含めれば2000万人に達したとされる「糖尿病」。明日16日発売の『わかさ』2月号(わかさ出版)では、医療が進歩しても、なお不思議と増えつづける糖尿病の最新対策を集めました。

 糖尿病対策は、長らく「カロリー制限」が特に重要といわれてきました。しかし、それ以上に重要なこととして専門家が口を揃えて指摘するのが、「食後高血糖」をいかに防ぐかということ。

 食後に血糖値が急上昇したり、急変動したりすることは、「血糖スパイク」「ジェットコースター血糖」と呼ばれ、糖尿病を急速に悪化させるばかりか、血管や神経、内臓を傷め、動脈硬化や認知症、腎臓病などの合併症を招くと特に危険視されています。

 食後高血糖を防ぐためには、血糖値を直接的に上げる糖質の摂取を抑える「糖質制限」と、血糖の消費を促す「食後の運動」が大切。中でも、糖質制限の優位性については今年8月、世界で最も権威がある医学雑誌『ランセット』でも取り上げられました。

 ご飯、パン、麺類などの主食をたくさん食べて糖質過多の生活を送っている人は、糖質減らしが欠かせないでしょう。それとともに、食物繊維が多い野菜やキノコ、海藻を毎食の最初に5分ほどかけて食べるようにすると、食後高血糖がかなり抑えられるそうです。

 そして、日本人に糖尿病を増やしたもう一つの重大原因が、「座りすぎ」。1日の大半をイスやソファ、座イスなどに座ってテレビを見て過ごしている人はいないでしょうか。実は、米国の調査でテレビの視聴時間が2時間増えるごとに糖尿病の発症率が14%も高まることが判明しました。

 この座りすぎの弊害を防ぐ方法として、南越谷健身会クリニック院長の周東寛先生がすすめるのが、「ゆっくりスクワット」。

 やり方は簡単で、5秒かけてゆっくり立ち上がり、5秒かけて腰を落として座ることを5回くり返すだけ。これを30分ごとに行うだけで、注目の血糖降下ホルモン「マイオカイン」も増えて糖尿病を改善させる効果が期待できるといいます。

 『わかさ』2月号には、このほか、内科クリニックで糖尿病の患者さんにすすめて成果を上げている「インスリンアップヨガ」を動画つきで紹介しています。

 糖質制限にらくらく成功できる「糖質管理ダイアリー」、ふだんよく食べる食品の糖質量がわかる「292品目・糖質量データベース」、糖尿病の改善に有効と今話題の「食べる米ヌカ」の実践法、「高齢者糖尿病診療ガイドライン2017」の内容など、最新情報を網羅。

 年末年始は、ついついご馳走を食べすぎて運動も不足するので、糖尿病を悪化させやすい時期。新しい糖尿病対策の知識をしっかり身につけて、2018年も今年以上に元気に過ごしていきましょう。(『わかさ』編集長 飯塚晃敏)

 

 ■わかさ出版が運営する健康総合サイト「カラダネ」http://www.karadane.jp

 【ゆっくりスクワット】

 (1)イスに腰かけた状態から、両足を肩幅くらいに広げて5秒かけて立ち上がる。

 (2)2秒ほど静止したら、再び5秒ほどかけてゆっくりと腰を落としイスに腰かける。

 (3)これを5回くり返す(所要時間は1分ほど)。座りっぱなしのとき、30分ごとに行うといい。

【健康誌イチオシ特報】日本人の糖尿病増、原因に「座りすぎ」 簡単「ゆっくりスクワット」で改善を (1/2ページ) – zakzak

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「社会的交流」が糖尿病対策に 

孤立は糖尿病リスクを高める

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 社会的なネットワークに恵まれている人は、社会から孤立している人に比べ、2型糖尿病の発症リスクが低い傾向があることが、オランダのマーストリヒト大学の調査で明らかになった。

 仕事だけでなく生活や趣味なども含めたグループ活動を活発にし、孤立を防ぎ社会的交流を促すことが、「糖尿病の予防戦略」になると研究者は指摘している。

 

社会的交流をもつ人は糖尿病リスクが低下

 「社会的な孤立は、2型糖尿病のリスクを高めます。調査した結果、1人暮らしの男性はとくに2型糖尿病の発症リスクが高いことが示されました。新しい友達を作る、ボランティア活動に参加する、スポーツクラブに加入する、趣味のサークルに加わるなど、社会的なネットワークを豊かにして活発に活動をすることが、糖尿病対策になります」と、マーストリヒト大学医療センターのミランダ シュラム氏は言う。

 マーストリヒト大学の研究チームは、オランダ南部に在住している40~75歳の人を対象とした観察コホート研究である「マーストリヒト研究」に参加した2,861人の男女のデータを解析した。うち1,623人(56.7%)は血糖値が正常で、2型糖尿病有病者は111人(3.9%)、糖尿病予備群は430人(15.0%)だった。

 参加者の社会的交流と2型糖尿病の発症との関連を調べたところ、社会的な活動をするサークルやグループへの参加は、糖尿病リスクを下げるために有益であることが明らかになった。研究は学術誌「BMC Public Health」に発表された。

 研究では、社会的交流をもつ人では、2型糖尿病の発症するリスクが5~12%低下することが示された。とりわけ歩いていける距離に他者と交流できるネットワークをもっている人では、2型糖尿病のリスクは9~21%低下した。

 こうした社会的交流への参加が乏しいと、女性では糖尿病予備群になる割合が60%上昇し、2型糖尿病を発症するする割合が112%上昇した。男性では、2型糖尿病を発症するする割合が42%上昇した。

社会的な関係を失うと糖尿病リスクは上昇

 とくに単身生活をおくっている男性では、社会的交流がないと、糖尿病リスクが大きく上昇することが明らかになった。単身生活をしている人の2型糖尿病の発症リスクは、女性では変わらなかったが、男性では94%上昇した。

 「単身生活をおくる男性は、女性に比べ、食事や運動などの生活スタイルが不健康に傾きがちだと考えられます。野菜や果物の摂取量が減り、身体活動も低下するおそれがあります」と、マーストリヒト大学医療センターのステファニー ブランクーズ氏は言う。

 さらに、社会的な関係のある友人や知人を失うと、糖尿病リスクが上昇することも分かった。社会的交流の接点を失うことで、糖尿病の発症リスクは12%上昇した。

 「社会的ネットワークの規模や、関係性のタイプなども、糖尿病リスクと関連することがはじめてわかりました。社会的な交流を活発にすることで2型糖尿病を減らせる可能性があります。孤立をなくすために幅広く支援することが必要です」と、ブランクーズ氏は言う。

ネットワークが広がると社会的支援を受けやすくなる

 「ネットワークの規模が大きくなるほど、個人の生活スタイルにもたらす影響も大きくなります。ネットワークの規模が大きくなることで、家の外で社会的な活動する時間が増え、結果として必要なときに社会的支援を受けやすくなる可能性があります」。

 社会的孤立が原因で2型糖尿病の発症リスクが上昇する原因として、社会から隔離されることでストレスや不安が増し、血糖値を正常に保つのが難しくなることが考えられる。

 さらには、社会的な交流が乏しいと、活動できる範囲が制限され、坐ったまま過ごす時間が増え運動不足に陥り、肥満が増えるおそれがある。

 あるいは、血糖値を調整する代謝のメカニズムがうまくいかなくなると、体に疲労感や不快感などのネガティブな反応が起きやすくなる。これが原因で社会参加が制限されるようになっている可能性もある。

 いずれにしても今回の観察研究では、社会参加と糖尿病の発症の因果関係について、メカニズムが詳しく解明されたわけではない。「より多くの研究が必要です」と研究者は述べている。 With a little help from my friends: Ending social isolation could lower diabetes risk(BMC Public Health 2017年12月18日)

Socially isolated individuals are more prone to have newly diagnosed and prevalent type 2 diabetes mellitus – the Maastricht study –(BMC Public Health 2017年12月19日)

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