年末年始は糖尿病のコントロールを乱しやすい 

乗り切るための8ヵ条

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 年末年始は、ふだんの生活スタイルを維持するのが難しく、血糖コントロールを乱しやすく、体重も増やしやすい時期だ。米国糖尿病学会(ADA)や英国糖尿病学会(Diabetes UK)は、この時期を上手に乗り切るために、簡単に実行できる8項目の対策をアドバイスしている。

食事の偏り、運動不足、ストレス・・・

年末年始には注意が必要

 年末年始は、忘年会や新年会、パーティーなどが続き、ふだんの生活スタイルを維持するのが難しくなる。家族や親戚、仲間が集まり、リラックスして過ごせる機会が増えるが、そのため食事に偏りが出たり、運動不足になり、余分なストレスをためこむおそれがある。

 「休日が続くと、食べ過ぎと運動不足が重なり、体重を増やし、血糖コントロールを乱す人が多く出てきます。とくに食事では注意が必要です」と、テキサス大学看護学部学部長のガイル ティメルマン氏は言う。

 「休日にはふだん通りの食事を続けるのが難しくなります。そんなときでも食べるスピードを意識的に遅くし、一口一口をよく味わって食べることが必要です。重要なことは、食物をよく噛んで、味わって食べることです」と、ティメルマン氏はアドバイスしている。

 米国糖尿病学会(ADA)などは、ホリデーシーズンを健康的に過ごすために、次の対策をするようアドバイスしている。

1 年末年始をどう過ごすか計画を練る

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 年末年始は生活が不規則になりがちで、ふだん通りの食生活を続けるのが難しくなる。仕事の片付け、忘年会や新年会などのパーティー、子供の相手をして過ごす時間が増えるなど、ストレスがたまりやすい時期でもある。

 事前に「いつ・どこで・何をするか」という予定を、カレンダーや手帳に書き留めておくと、健康的な食事や運動のための時間を確保できるようになる。

2 食事はシンプルに計画的に

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 休日にいろいろな予定が入ると、食事が単調になりがちになり、外食や調理済み食品を利用する頻度も増える。

 食事の時間はなるべく通常の生活に合わせるようにするのが理想的だ。食事の時間が遅れるときは、通常の食事の時間に軽食を摂り、その後に食事を摂るときはなるべく軽く食べるなどして調整しよう。

 インスリンや血糖降下薬を使っている人は、低血糖を防ぐために通常の食事の時間に軽食をとる必要がある場合がある。事前に医師や薬剤師に確認しておこう。

 健康的な食事のためには、自宅で食事の支度をするのがベストだが、それが難しい場合は、台所に健康的な食品を買い置きしていこう。カット野菜や低脂肪の乳製品、玄米や全粒粉のパンなどであれば、手軽に準備できる。

3 運動を続ける

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 運動や身体活動は自然なストレス解消法になる。血糖コントロールや血圧コントロールにもつながり、多くの健康上のメリットがある。

 30分の適度な運動を週に5日行うのが理想だが、それが難しい場合は、1日に10~15分のウォーキングなどの運動を1日に2回取り入れるようにする。

 ウォーキング以外でも、掃除などの家事、家族との散歩、フリスビーやサッカーなどの遊び、子供や孫と遊ぶなど、生活活動はすべて運動になる。

 運動を続けるために、一緒に運動する仲間をつくり励ましあったり、家族と一緒にウォーキングしたり、冬でも利用できる場所を確保するなどして対策しよう。

4 食べ過ぎたカロリーを運動で燃焼するのは大変

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 会食やパーティーが続くと、自分がどれだけ食べたかを把握するのが難しくなる。パーティーでは多くの料理が出るので、つい食べ過ぎてしまうという人は多い。

 1日の食事で脂肪の多い食品を500kcal分余計にとる生活が続くと、とり過ぎたカロリーは1週間で3,500kcalになり、2週間で体重が1kg増える計算になる。

 増え過ぎたカロリーを運動で燃焼するのは大変だ。食べ過ぎを防ぐことが、肥満を避けるためのもっとも有効な手段となる。

 パーティーなどの予定があるときは、食欲をコントロールしやすくするために、野菜サラダや低糖質の全粒粉パンなどを軽く食べてから出かけるようにし、空腹の状態では行かないようにしよう。

5 自分が何を食べたいのか考えよう

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 ビュッフェ形式の立食パーティーでは、食品をお皿に取る前に、一瞬だけ間をおいて、自分が本当に何を食べたいのか考えよう。

 揚げ物やバターたっぷりの高カロリーの食品を避けて、肉や魚でも、できるだけシンプルに調理されたものを選ぼう。サラダはヘルシーと思いがちだが、油分たっぷりのドレッシングをかけると高カロリーになるので注意が必要だ。

 脳が満腹であると感知するために、食べはじめてから20分以上の時間が必要だ。パーティーなどでは、なるべくゆっくり食べよう。

 料理を皿に盛るときはなるべく小さいお皿を選ぼう。皿が小さいと食事の量を抑えられ、満足感も得やすいという研究結果がある。

 パーティーの目的は、食べることだけではなく、人との会話や交流だ。片手にお皿、もう片方に飲み物となると、人と話すのも大変になる。そう意識しておけば、食べ過ぎや飲み過ぎを防げる。

6 食物繊維を十分に摂る

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 食物繊維が豊富に含まれるカット野菜などを、台所のすぐ手が届く場所に置いておくと、野菜の不足を補うことができる。

 食物繊維は、食物が胃から小腸へ移動する時間を遅らせ、栄養素の吸収を遅くする。炭水化物を含む食品がゆっくり吸収されるようになるので、インスリンの分泌が食べた分に追いつかない体質の人でも、食後の血糖値上昇をある程度抑えることができる。

 食物繊維が豊富に含まれる野菜を食べれば、満腹感を得やすくなり、食べ過ぎを抑えられる。100gの生の野菜に2~3gの食物繊維が含まれている。茹でてかさを減らせば、野菜をたくさん食べられる。

 また、マッシュポテト、サツマイモ、詰め物、ディナーロール、クランベリーソース、カボチャパイ、デザートなどには多くの炭水化物が含まれる。

 3大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂肪)の中で、血糖を上昇させるのは炭水化物だ。食後の血糖値の上昇を抑えるために、玄米や全粒粉など食物繊維が豊富に含まれる精製されていない穀類を摂ったり、炭水化物をタンパク質や脂肪と同時に摂り、炭水化物の消化・吸収を遅くするなどの方法が効果的だ。

7 ストレスをためない

 ストレスによって、血糖や血圧のコントロールに悪影響が出てくるおそれがある。ふだん通りの食事を続けられなくなったり、アルコールを飲み過ぎたり、運動不足が続くことも、ストレスの原因になる。

 年末年始の休暇には、想定外の用事が入り忙しくなり、さらに生活が乱れやすくなる。この時期に外せない予定を作り過ぎないようにし、余裕をもって計画をたてよう。 たとえ計画通りに1日を過ごせないときでも、くよくよと悩まないようにし、家族や仲間とともに過ごす時間を楽しもう。次の日から、食事や運動、血糖自己測定などの日課を取り戻せば、休日を有意義に過ごせる。

 睡眠を十分にとることも大切だ。睡眠不足になると、高脂肪・高糖質の食品を食べたくなり、血糖コントロールを良好に保つのが難しくなる。7~8時間の睡眠時間を目安に、余裕をもって1日を過ごそう。

8 体重を毎日はかる

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 年末年始は、体重コントロールが難しい時期だ。「食べ過ぎ」がもっとも起きやすいのがこの時期であることが、ハーバード公衆衛生大学院の調査で明らかになっている。 多くの人がこの時期に体重を平均1.5kg以上増やすという。体重を増やさない人でも、平日は食べ過ぎないようにしても、週末には食べ過ぎてしまい、食事のコントロールを相殺するというサイクルを繰り返すことが多い。

 「少なくとも、今よりも体重を増やさないようにしよう」という気持ちを強くもつことが大切だ。体重を決まった時間に毎日はかることを習慣にすれば、体重をコントロールしやすい。体重計を台所や冷蔵庫のそばに置いて体重を毎日はかり、減量に成功した人もいる。

おせち料理はカロリー・塩分が多い

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 2型糖尿病などの生活習慣病の食事療法では、「食べてはいけないものはない」とされている。しかし、一般的なおせち料理の多くは味が濃く仕上げてあり、1食でカロリー1,000kcal、塩分10gを超えることもあるので注意が必要だ。  おせち料理は保存性を高めるために味付けが濃く、糖分・塩分・酢などを多く使ってあるのが特徴。「栗きんとん」「伊達巻き」「黒豆」は特にカロリーが多い。

「田作り」「数の子」「かまぼこ」「エビの煮物」も塩分が多いので、1回に全種類を無理に食べないことが大切だ。  「紅白なます」「煮しめ」などの野菜料理を自分で作るときは、だしや柑橘類の香りを効かせて減塩しよう。  おせち料理は、3日続けて食べなければいけないわけではない。お祝い膳を気持ち程度にとどめて、ふだんの食事に早く戻した方が無難だ。

餅は高カロリー  餅は、もち米をふかして突き固めた保存食で、ご飯に比べると水分量が少なく密度が高いのが特徴。  ご飯1杯(150g)のカロリーは252kcalなのに対して、切り餅1個(50g)のカロリーは117kcal。つまり餅2個とご飯一杯のカロリーは同じくらいになる。餅は2個までにとどめた方が無難だ。

 もちを使ったメニューのお勧めは、野菜をたっぷり使ったお雑煮だ。きなこもちやぜんざいなどは砂糖を多く使っているが、野菜を一緒に摂れるお雑煮は食物繊維も摂れるので、血糖値の上昇を抑えられる。

冬の鍋料理は栄養面でも優れている  鍋料理は豆腐、魚、肉など、いろいろな食材を使ったものがあり、味付けも多彩にある。これに野菜類を加えれば、蛋白質、ビタミン、ミネラルなどをバランスよくとることができる。

 野菜をたっぷり入れ、きのこ、こんにゃく、昆布などを使った鍋料理を食べるのは、寒い冬には堪えられない。

 鍋料理は短い時間で調理でき、大勢で食べても、1人や2人で食べても楽しめる。水と昆布で野菜などを煮る「常夜鍋」は、いたって簡単に作れる。小ぶりの土鍋に昆布を引き、醤油で薄味にして(あれば日本酒を加える)、ほうれん草や小松菜、白菜と、豚肉の薄切りをゆでながら、ゆったりとした時間を楽しめる。

 

Holiday Meal Planning(米国糖尿病学会)

Christmas and diabetes(英国糖尿病学会)

6 tips for reducing holiday waste and waist(ハーバード公衆衛生大学院 2015年11月23日)

5 Healthy Eating Tips for the Holidays(米国疾病予防管理センター 2017年11月30日)

Try Mindful Eating This Holiday Season to Keep Off the Pounds(テキサス大学 2018年1月4日)

[ Terahata ]

日本医療・健康情報研究所

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 腸内細菌によってつくられる「D-アミノ酸」が、腎臓を保護する働きをしていることを、金沢大学らの研究グループが世界ではじめて突き止めた。健康な食生活で腸内環境を整えることが、腎臓の健康にとっても有用であることが示された。

腎臓が体のホメオスタシス(恒常性)を維持

 最近の研究で、腸内にはさまざまな細菌生息しており、集団で生態系をつくり互いに作用したり、生体に影響を及ぼしていることが分かってきた。腸内に生息する細菌の集団は「腸内細菌叢」と呼ばれている。

 ヒトの体は約60兆個の細胞でつくられているが、腸内にはそれを超える数百兆個もの多様な細菌が共存している。腸はこうした細菌への反応を通じて、体の免疫をかたちづくる中心的な場所と考えられている。

 一方、腎臓は尿をつくり老廃物を体外へ排出するのに加え、全身の臓器と連携して生体のホメオスタシス(恒常性)を維持する働きをしている。たとえば、さまざまなホルモンを産生することで、骨髄から赤血球を産生させたり、ビタミンDを活性化して骨を丈夫にしたり、血圧の調整なども行っている。最近では、寿命そのものにも影響することも分かってきた。

 研究グループは今回の研究で、腸内細菌叢と腎臓の連関について解明しようと考えた。そのカギとなるのが、腸内細菌によってつくられる「D-アミノ酸」の働きだ。

 タンパク質の構成要素となるアミノ酸には、「L-アミノ酸」と「D-アミノ酸」の2つがある。これらの分子構造は左手と右手のような関係にあり、構造は同じだか性質は異なる。

 「L型アミノ酸」は体でタンパク質合成に利用されるに対し、「D-アミノ酸」はタンパク質合成には使われない。限られた生命現象で利用されていると考えられているが、その機能などはよく分かっていなかった。

腸内細菌叢が腎臓を保護している 「D-アミノ酸」の働き

 近年の分析技術の発達により、生体内の約20種類全てのアミノ酸を「L-アミノ酸」と「D-アミノ酸」に識別できるようになり、「D-アミノ酸」が哺乳類の腸内細菌によって作り出されており、哺乳類が分泌する酵素によって腸内で調節されていることが分かってきた。

 金沢大学らの研究グループは、マウスに腎障害を誘発する処置を行い、腸内細菌叢がどのように変化するかを調べ、特定の腸内細菌が変化することを確かめた。さらに、腸内細菌をもたない無菌マウスに同じ処置を行うと、通常のマウスよりも腎障害が悪化することから、腎臓に対する何らかの保護的因子が腸内細菌から産生されていることが分かった。

 続いて、腸内細菌から産生される腎臓病に関連する因子を同定するために、アミノ酸網羅解析を行った。その結果、腸内細菌からさまざまな「D-アミノ酸」が検出され、腎臓ではそのうちのD-セリンが検出された。

 無菌マウスからはD-セリンが検出されなかったことから、D-セリンは腸内細菌によって産生され、血液を介して腎臓へ到達することが分かった。また、腎臓では腸内細菌由来のD-セリンに加えて、腎臓によるD-セリンの合成亢進も起きており、Dセリン濃度が上昇することを明らかにした。

 最後に、D-セリンの腎臓への作用を調べた。D-セリンを投与したマウスは、投与していないマウスに比べて、腎障害が軽減することが分かり、D-セリンが腎臓に対して保護的に働くことが明らかとなった。

 ヒトの急性腎障害の患者でも、血液中のD-セリンが健常者に比べて高い値を示し、腎臓病の指標であるクレアチニンと高い相関を示すことを確認した。ヒトの体でも、腸内細菌がD-アミノ酸を産生し、血液を介して腎臓を保護する仕組みが働いていると考えられる。

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「D-アミノ酸」は発酵食品に多く含まれる

 最近の研究で、「D-アミノ酸」が生命現象のさまざまな局面で重要な働きをしていることが分かってきた。「D-アミノ酸」を合成できるのは細菌だけだ。

 発酵食品にも「D-アミノ酸」は多く含まれる。チーズやヨーグルト、納豆などに加え、味噌や醤油、漬物など、日本の伝統的な発酵食品にも多種類のD-アミノ酸が含まれることが報告されている。

 機能性だけではない。「D-アミノ酸」は、少量でも甘みやまろやかさを増す、食品のおいしさの元でもある。

 今回の研究は、「D-アミノ酸」が腸内環境を維持しているのに加え、腎臓を保護し、免疫システムや病気の成り立ちにも関わっていることを明らかにしたものだ。「D-アミノ酸」を通じた感染症の新たな治療法の開発が期待されている。

 研究は、金沢大学医薬保健研究域医学系の和田隆志教授と大学院医薬保健学総合研究科医学博士課程の中出祐介氏が、早稲田大学理工学術院の服部正平教授、理化学研究所の須田亙研究員、岡山大学大学院環境生命科学研究科の森田英利教授、九州大学薬学研究院の浜瀬健司教授、北里大学薬学部の本間浩教授の研究グループと共同で行ったもの。 金沢大学大学院医薬保健学総合研究科

Gut microbiota–derived D-serine protects against acute kidney injury(Journal of Clinical Investigation Insight 2018年10月18日)

[ Terahata ]

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「糖質オフ」のお酒なら、糖尿病でも大丈夫?

日本人は比較的やせていても糖尿病になりやすい特質を持っているので「糖尿病予防は節酒が基本」。

佐々木敏

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Manmarumaki via Getty Images

 

「糖質ゼロ」や「糖質オフ」のお酒が人気です。特にビールや発泡酒でよく見かけます。もちろん、それだけ血糖値や体重を気にする人が多いということでしょう。

 でも、本当に「糖質オフ」ならダイエットに有効で、糖尿病の人でも飲んでも心配ないのでしょうか? 

 さまざまな健康情報の信憑性を、世界中の膨大な栄養学の論文から読み解いて解説した話題の本『データ栄養学のすすめ』の著者の佐々木敏さんに、「飲酒」と「糖尿病」の関係について、意外な話を教えてもらいました。

「お酒」を飲めば、必ず血糖値は上がる?

――しばらく前から、お酒売り場で「糖質ゼロ」「糖質オフ」という表示をよく見かけるようになりました。それだけ糖質、つまり血糖値や体重を気にしている人が多いのでしょう。そもそもお酒を飲むと、どのくらい血糖値が上がるのですか?

佐々木 お酒の種類によって違います。

 お酒の「エネルギー(カロリー)」は、お酒に含まれる「糖質」と「アルコール(エタノール)」の合計です。太るかどうかはこれで決まります。一方、「血糖値」に関してはアルコール(エタノール)はほとんど影響がなくて、お酒の中の「糖質の量」だけで決まります。

――その「糖質の量」が、お酒の種類によって違うわけですね。

佐々木 はい。お酒のエネルギーのなかでの「糖質(炭水化物)の割合」は、下の図の通りです。

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――ずいぶん差があるんですね。とくに焼酎の0%に対して、ビールで割合が高いのが目立ちます。

佐々木 焼酎と同じ蒸留酒なら、ウイスキーでもウオツカでも糖質の割合は0%です。ビールは飲む人が多く、糖質の割合が高いので、「糖質ゼロ」「糖質オフ」のビール系飲料が人気なのでしょう。

――「糖質ゼロ」や「糖質オフ」なら、血糖値が気になる糖尿病の人でも安心して飲めるというわけですよね。

佐々木 いや、そういう単純な話ではないのです。

「お酒の種類」によって差がある

佐々木 お酒の種類別に、習慣的な飲酒量と糖尿病の発症率との関連を調べた研究を、まとめたのが次のグラフです(※1)。

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――これは、「糖質」を含まない蒸留酒よりも、「糖質」を含むワインを飲んでいる人のほうが、糖尿病にならない、ということですか?

佐々木 はい。「糖尿病を予防してくれるお酒」の筆頭は「ワイン」という結果だったのです。ビールでも少し下がっていますが、水色の部分が1.0を下まわっていないので、統計学的には下がる、つまり予防してくれるとはいえません。

 そして、蒸留酒には予防効果はほとんどなく、飲み過ぎると逆に糖尿病になりやすくなることもわかります。

――「糖質」から予想された結果とは、ずいぶん違いますね…。

佐々木 ここで思いつくのは、「糖尿病を予防してくれる何か」が、ワインに入っているのではないか、という推測です。たとえば、強い抗酸化力を持った「レスベラトロール」が候補物質の一つとしてあげられるなど(※2)、研究が進められています。

――レスベラトロールは、よく話題になる「ポリフェノール」の一種ですよね。

佐々木 でもここは、ちがう側面からも考えてみたいのです。

予防できたのは「お酒を飲んだから」ではなくて…

佐々木 ワインは食中酒です。レスベラトロールなどの「ワインの中の秘密の物質」のおかげではなく、ワイン好きの人たちがよく食べる「ワインに合う料理」や、ワイン好きの人たちの「食べ方」のほうに秘密があるのかもしれません。

――ワインそのものではなく、「ワインを飲む人の習慣」に着目するわけですね。

佐々木 じつはこれについては、前著の『佐々木敏の栄養データはこう読む!』の中で、ワインによる循環器疾患、特に心筋梗塞の予防効果を考えたときにも推測しました。これからの研究に期待したいところです。

――ワインを飲めば即、健康に…などという単純な話ではないわけですね。

佐々木 お酒は嗜好品です。宴会やパーティに象徴されるように、社会的な役割も担っています。そのために、お酒を飲む人と飲まない人、少しだけ飲む人と大量に飲む人の間には、アルコールの摂取量以外にも、日々の生活習慣や健康に対する意識など、異なる社会的要素がたくさんあり、それらが複雑にからみ合っているであろうと想像されます。このことが、お酒と糖尿病との関連を、とても複雑なものにしてしまっているのです。

太っている人は、お酒を飲んでも糖尿病にならない?

佐々木 ワインの摂取量と糖尿病の発症率の関連の強さは、研究によってかなり差があるようです。たとえば、フランスで女性およそ7万人を対象に行なった研究では、次のような結果でした(※3)。

●ワインを飲んでいた人たちは、お酒を飲まない人たちに比べて、糖尿病の発症率が4割以上も低い

●ただし、これは肥満女性に限った話で、太っていない女性では、ワインは糖尿病の予防になっていない

――ワインで糖尿病になりにくくなったのは、「太った女性だけ」ということですか?

佐々木 そうです。この研究は女性だけを調べたので、「男性ではどうか」まではわかりませんが、少なくとも、「ワイン⇨糖尿病予防」と考えてはいけないということはわかります。現時点では、ワイン好きはなぜ糖尿病になりにくいかの答えも、ワインで糖尿病が予防できるかどうかの答えも、結論はまだ出ていないのです。

 最後に一つ、日本で行なわれた研究を紹介しましょう。飲酒習慣と糖尿病の発症について、肥満度の違いで比較しました(※4)。こちらには男女とも含まれています。

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佐々木 日本人では、太った人もそうでない人も、飲酒は糖尿病を予防してくれませんでした。しかも、太っていない人は、飲酒量が増えるほど糖尿病の発症率が増えています。

――肥満ではない、やせぎみの人ほど、飲酒に気をつけなければいけない、ということですね。

お酒は「糖質オフ」でも、ほどほどに

佐々木 以上の話から言えるのは、次のようなことでしょう。

●糖尿病になりたくなかったら、やせぎみの(太っていない)人はできるだけお酒を控えるべき

●太っている人も、お酒では糖尿病の「予防」はできないと考えるのが無難

●飲みすぎ食べすぎでさらに太れば、その結果として糖尿病になる

 そもそもヒトの体は、「糖質が少ない⇨血糖が上がりにくい⇨糖尿病にかかりにくい」というような単純なものではありません。さらに、糖尿病には危険因子(リスク要因)も予防因子もたくさんあります。その合計が、あなたの「糖尿病発症確率」です。

 たまにしかお酒を飲まない人なら、何を飲んでも、糖尿病の発症率は事実上ほとんど変わらないでしょう。一方、お酒好きで毎晩楽しんでいたり、飲み始めたらかなりいけてしまったりする人だったら、無視できないかもしれません。

 そして、後者の人が「糖質が少ない⇨血糖が上がりにくい⇨糖尿病にかかりにくい」と考えてしまったら、たいへんなことになりかねません。糖質を含まない蒸留酒でも糖尿病のリスクは上がりますし、そもそも日本人では、飲酒は糖尿病を予防しませんでした。

 ぼくもお酒は好きなので、ちょっと残念な幕切れですが、やはりお酒は健康を求めて飲むものではなく、料理を引き立て会話を盛り上げてくれる名脇役として楽しむものなのでしょう。

 日本人は、比較的やせていても、糖尿病になりやすい特質を持っています。「糖尿病予防も節酒が基本」と考えるのが、現時点では最も確かなようです。

◎実験の詳細については、佐々木敏『データ栄養学のすすめ』(女子栄養大学出版部)も参照してください。

構成/鈴木充

出典 

※1 Huang J, et al. Specific types of alcoholic beverage consumption and risk of type 2 diabetes: A systematic review and meta-analysis. J Diabetes Investig 2017; 8: 56-68.

※2 Chiva-Blanch G, et al. Effects of red wine polyphenols and alcohol on glucose metabolism and the lipid profile: a randomized clinical trial. Clin Nutr. 2013; 32: 200-6.

※3 Fagherazzi G, et al. Wine consumption throughout life is inversely associated with type 2 diabetes risk, but only in overweight individuals: results from a large female French cohort study. Eur J Epidemiol 2014; 29: 831-9.

※4 Waki K, et al. Alcohol consumption and other risk factors for self-reported diabetes among middle-aged Japanese: a population-based prospective study in the JPHC study cohort I. Diabetic Med 2005; 22: 323-31.

 

佐々木敏(ささき・さとし)医学博士。国立がんセンター研究所支所、国立健康・栄養研究所などを経て2007年より現職。女子栄養大学客員教授。「科学的根拠に基づく栄養学」を提唱し、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」策定において中心的役割を担う。著書は『わかりやすいEBNと栄養疫学』、『佐々木敏の栄養データはこう読む!』『佐々木敏のデータ栄養学のすすめ』ほか。月刊誌『栄養と料理』で「佐々木敏がズバリ読む栄養データ」連載中。

くわしくはぜひ本書をお読みください。ツイッターでも情報発信を行なっています。

佐々木敏のデータ栄養学のすすめ」(女子栄養大学出版部 定価 本体2600円)

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姉妹書『佐々木敏の栄養データはこう読む!』(定価 本体2500円)

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ゼロカロリー系食品の懸念、

人工甘味料を「肥満剤」と呼ぶ人も

 

NEWSポストセブン2018年12月23日 16:00

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【「カロリーゼロ」「糖質ゼロ」、本当のところは?】

 甘いものが大好きで、趣味はケーキの食べ歩きという会社員のA子さん(35才)。だが健康診断で「血糖値が高くなっている」と指摘されてからは、すっかり心を入れ替えて食生活を改善した。

「このまま甘党を続けていたら糖尿病になるので、気をつけるようになりました。今は健康のためゼロカロリーゼリーなど、糖質やカロリーの少ないダイエット系の食品の購入を心がけています」

 そう胸を張るが、アメリカで食生活と病気の関係性について研究する医師の大西睦子さんは、「残念ながら、それは逆効果の可能性が高い」と警鐘を鳴らす。

「ダイエット系の食品や飲料には、砂糖の代わりに人工甘味料が使われています。現在、日本で認可されている人工甘味料はサッカリン、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムK、ネオテーム、アドバンテームの6種類。これらは、砂糖に比べてカロリーこそ少ないものの、注意すべきは、世界中の研究で人工甘味料の“副作用”が指摘されていることです」(大西さん・以下同)

 2013年、フランスで約6万6000人の女性の飲料習慣を14年間にわたって追跡調査した結果が報告された。

 調査によれば、ダイエット飲料を1週間に500ml飲む人は、普通の砂糖入り飲料を1週間に500ml飲む人に比べて、糖尿病のリスクが15%高かった。

 さらに、ダイエット飲料を週1.5リットル飲む人にいたっては、砂糖使用の飲料を週1.5リットル飲む人より、糖尿病リスクが59%増加した。

 米・テキサス大学が成人6814人を8年間にわたって追跡調査した2009年の研究でも、ダイエット系の炭酸飲料を毎日飲んだ人の36%にメタボリック症候群のリスクがあったことが報告されている。

「人工甘味料には、ホルモンに影響を及ぼして体内に脂肪をたくわえる、腸内細菌に作用して代謝異常を引き起こすなどの作用があります。また人工甘味料には砂糖の約200倍から4万倍もの甘みがあります。日本ではあまり知られていませんが、これらを定期的に摂取すると、甘みに対する味覚が鈍ってしまい、“甘み中毒”になるリスクもあります。これは麻薬や覚せい剤、アルコールなどと同じ依存症です」

 これらの人工甘味料は“糖質ゼロ”と銘打つゼリーや炭酸飲料にも含まれている。冒頭のA子さんのように、健康に気を配ってわざわざ糖質やカロリーの少ない食品や飲料を選んだはずの人が、気づかないうちに人工甘味料を大量に摂取してしまい、肥満や糖尿病になる可能性があるのだ。このため人工甘味料を「肥満剤」と呼ぶ食品業界関係者も多い。リスクはそれだけではない。

「米国国立衛生研究所により、ダイエット飲料は成人のうつ病リスクを増加させる恐れがあるとの研究結果が発表されました。さらに米・ハーバード大やコロンビア大学の研究では、人工甘味料入りの炭酸水を毎日飲むと、腎機能障害や脳卒中、心筋梗塞、血管系疾患の発症リスクが高まることもわかっています」

 脳卒中や心筋梗塞は命の危険に直結する。カロリーオフで体重を減らすつもりが、寿命を縮めるのではシャレにならない。

 

◆カロリーゼロのジュースが実は25kcal

 驚くべきはほかにもある。そもそも、パッケージに「ノンカロリー」や「カロリーゼロ」とうたわれていても、実際のカロリーはゼロではないことがあるのだ。消費者問題研究所代表の垣田達哉さんが指摘する。

「厚労省の栄養表示基準では、100mlに含まれるのが5kcal未満ならば、『ゼロ』と表示できます。つまり500ml入りペットボトルの場合、25kcal未満なら『ゼロkcal』と表示できる。カロリーゼロだと思って飲んだはずのダイエット飲料に、実は24.9kcal含まれていたというケースも起こり得ます」

 それだけではない。「カロリー控えめ」「低カロリー」「カロリーライト」という表示は、100mlあたり20kcal以下なら使用が認められている。

「つまり、『カロリーライト』と表示されたダイエット飲料の500ml入りペットボトルを飲んだら、実は100kcal近く摂取していたということがあるのです」(大西さん)

「糖質ゼロ」も同様に100gあたり糖質が0.5g以下、「糖質オフ」なら100gあたり2.5g以下であれば、表記することができる。さらに、「糖質」はでんぷんなど、砂糖以外も含む総称であり、「糖類」はその中の一部を指している。つまり、

「糖類ゼロ」と銘打たれていても、「糖質」は含まれている可能性があるのだ。

 まさに“看板に偽りあり”のように見えるが、法律で許されているため、メーカーに責任はない。

 レストランなどで外食する際のカロリー表示はさらなる“偽り”が生じる可能性がある。一般的なカロリー表示は、文部科学省が作成する「日本食品標準成分表」(食品成分表)をもとに計算される。しかしレストランなどでは、店や作る人によって調理時に使う油の量や調味料の種類により、できあがった料理のカロリーに大きな差が生じるのが実情だ。

 よって、まさに“どんぶり勘定”でカロリーを表示する飲食店もある。2005年、大手ファミリーレストランの宅配サービスで「253kcal」と表示されたポテトフライを食事制限していた糖尿病患者が食べて、体調を崩す事故が発生した。のちに調べたところ、実際には「645kcal」であったことが判明した。垣田さんが話す。

「消費者は、安易にカロリー表示を信じるべきではありません。健康を守るためには、実際に表示されているカロリーよりも多めに見積もってメニューを選ぶ方が賢明です。また、カロリーゼロの商品でも聞き心地のいいキャッチコピーをうのみにせず、パッケージの裏側の栄養成分表示をきちんと確認して、人工甘味料やカロリーとなる成分が含まれているかを、チェックしたい。わからなければ、本当にカロリーはゼロなのかをメーカーにたずねるのが確実です」

 同時に前出の大西さんは「カロリーに固執する今の風潮にも問題がある」と指摘する。

「現代の日本人の食生活は、カロリーに振り回されすぎです。人間の体はたんぱく質や脂質からできていて、生きるためにある程度のカロリーは必要なはずです」

 過度にカロリーを悪者にするよりも、それがたんぱく質によるものなのか、脂質なのか、それとも糖質なのかに気を配るべきだろう。

※女性セブン2019年1月3・10日号

ゼロカロリー系食品の懸念、人工甘味料を「肥満剤」と呼ぶ人も

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岩盤浴が癌や糖尿病に効果

~岡山大・上者郁夫名誉教授が発表

糖尿病ねっと2018/12/21 11:00

岩盤浴施設「岩盤健康革命」を運営する株式会社ミツバファクトリー(岡山県倉敷市)は、岩盤浴が癌や生活習慣病にもたらす効果について、日本岩盤温熱医学研究会会長、岡山大学の上者郁夫名誉教授と共同研究を行い、研究事例を発表しました。

インスリンの分泌量を減少させつつ血糖値を改善

岩盤浴は遠赤外線マイナスイオンの相乗効果、熱ショックタンパク質HSP)により効能を生み出します。38.5℃程の熱によって熱ショックタンパク質を増加させ、傷ついた細胞のタンパク質を修復します。細胞のほとんどはタンパク質からできており、人間の身体は細胞が傷つくと自ら熱ショックタンパク質を生み出して治そうとします。しかし、1週間後には元に戻ってしまうため、岩盤浴により継続することで、自己治癒力が高い状態になります。

継続的な岩盤浴により進行癌が縮小したという事例もあり、良好な治療法として注目されています。さらに、岩盤浴はインスリンの分泌量を減少させつつ血糖値を改善させてくれることから、遠赤外線マイルド加温療法が糖尿病に限らず種々の生活習慣病や慢性疾患に対する代替医療として応用されることが期待されています。入浴の頻度としては、週2回、1回45分間の岩盤浴を続けることで、種々の異常値の改善に有効であると考えられています。

岡山県倉敷市にある岩盤浴施設「岩盤健康革命」は、医学的研究施設として使用されていた岩盤浴施設を開放したもので、岡山県内で採掘された、1億3千年前の白亜紀の石である皇輝石(こうきせき)を使用しています。

(画像はプレスリリースより)

外部リンク

岩盤健康革命公式HP

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岩盤浴が癌や糖尿病に効果~岡山大・上者郁夫名誉教授が発表

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糖尿病にならないために、今日から実践できること4

MYLOHAS編集部

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糖尿病の中でももっとも一般的なのが「2型糖尿病。長い期間にわたって血糖値(血中ブドウ糖)が高い状態が続いてしまう病気です。

この2型糖尿病の原因や症状、治療、合併症のことなど、知っておきたいことすべてを医師に聞きました

基礎知識編原因・症状編診断・治療編

2型糖尿病の予防方法とは?

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2型糖尿病は、遺伝があったとしても、基本的な生活習慣で発病を防ぐことができます

糖尿病予防プログラム(アメリカ国立糖尿病・消化器・腎疾病研究所による助成を受けている)に参加した人は、対照となる人々と比べると、3年間で2型糖尿病のリスクが58%減ることがわかっています(※1)

このプログラムのゴールは、体重を減らすこと。そのため参加者はカロリーを減らし、運動するのです。同じやり方をすれば、糖尿病のリスクを減らせます。

糖尿病を防ぐために取り入れたい生活習慣は、以下。

01. カロリーを減らす

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カロリー制限だけに取り組んでも、糖尿病に対してすぐに大きな効果が現れるのです。カロリーを減らすだけで、身体はよりインスリンを作れるようになり、インスリンに反応しやすくなります」と話すのは、メイヨー・クリニック内分泌学研究所所長で、糖尿病内科医のアドリアン・ベラさん(医学博士)(※2)

「前糖尿病(糖尿病予備群)の場合にも効果的です」。どの方法が一番、ということではなく、続けられる食事をすることが大事。「最終的には、カロリーが切り札なのです」とベラさん。

02. 減量する(必要な場合)

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糖尿病予防プログラムの15年間のフォローアップによると、5~7%の減量が、糖尿病の発症を遅らせたり予防したりするといわれています。

03. 運動する

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1週間のうち少なくとも5日は、30分の運動をします。

04. 定期的な検査をする

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Adrian Vella, MD, head of Mayo Clinic endocrinology research

2型糖尿病は自覚症状なく進行する可能性があるので、45歳になったら定期的に血糖値検査をすること。遺伝の可能性があれば、すぐにでも検査を受けることをすすめます。

※1 National Center for Biotechnology Information ※2 Mayo Clinic

もっと知りたい糖尿病のこと

Brittany Risher/Type 2 Diabetes: Every Important Fact to Know About Causes, Symptoms, and Treatments

訳/STELLA MEDIX Ltd.

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じつは若い人にも増えている。

2型糖尿病ってどんな病気?

MYLOHAS編集部

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糖尿病の中でももっとも一般的なのが「2型糖尿病」。長い期間にわたって血糖値(血中ブドウ糖)が高い状態が続いてしまう病気です。

この2型糖尿病の原因や症状、治療、合併症のことなど、知っておきたいことすべてを医師に聞きました

いわゆる「2型糖尿病」とは、どんな病気なの?

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インスリンは、血糖を細胞に取り込み、エネルギー源として利用するために必要になるホルモンとして知られています(※1)

長期にわたり血糖値が高い状態が続いてしまう2型糖尿病。これがなぜ起こるのかというと、血糖値を下げるホルモンであるインスリンを効果的に使えなかったり、血糖値を下げられるだけの十分なインスリンを作れなかったりすることが要因に。

インスリンへの需要とインスリンの供給が合っていないのです。多くの人はインスリンの効果が出づらいインスリン抵抗性の状態となっています。

ところが、2型糖尿病となった人では、血糖値を下げるために必要なインスリンを必要なだけ作ることができません」と、マサチューセッツ総合病院、糖尿病センターディレクターの医学博士、デイビット・ネイザンさん(※2)

 

若い人にも増えている

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毎年150万人が新たに糖尿病と診断されています。

2型糖尿病は、一般的に45歳以上で発症しますが、子どもの肥満率が上昇するにしたがって、若年層の発症も増加しています(※3)。また、長い時間をかけてゆっくりと血糖値が高くなった場合には、自覚症状がほとんどないこともあります。

症状がある場合は、のどの渇き、頻尿、目がかすむ、疲労感、体重減少などが見られますが、それらは糖尿病に限った症状ではありません。(※4)

アメリカ人の糖尿病患者は3,000万人以上。毎年150万人が新たに糖尿病と診断されています(※5)

2型糖尿病になると、体の中で何がおこる?

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まず、食べ物が胃に入ってくると、糖に変わります(上図1)。

糖は血液の流れに入り、膵臓でインスリンが作られるよう促します(2)。

インスリンは血液の流れに入るのですが、血糖を細胞へと取り込ませることができません。そのため血糖が過剰になってしまうのです(3)。

 

1型糖尿病と2型糖尿病の違い

 

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1型糖尿病と2型糖尿病の違いには、以下のものがあります。

 

1型糖尿病のみにみられること

  • 予防したり、治癒させたりすることができない
  • 体でインスリンを十分に作ることができない
  • 原因が不明だが、遺伝が関連している可能性がある
  • 生活のためにインスリンの注射が必要となる
2型糖尿病のみにみられること

  • 生活習慣の改善で予防できる
  • 体が十分なインスリンを作れなかったり、インスリンの効きにくいインスリン抵抗性になったりする
  • 原因には遺伝、加齢、運動不足、肥満などが関連する
  • 必要に応じて、インスリンの注射などが必要となる
共通すること

  • ほかの深刻な健康上の問題や合併症を引き起こす可能性がある
  • 健康的な生活や医学的な管理が必要になる
  • 症状として、のどの渇き、尿量の増加、目のかすみがある
2型糖尿病の合併症とは?

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2型糖尿病になると、合併症のリスクが高まることが知られています。「血糖値が高くなり、それが組織に入ることで、インスリンに反応しなくなるのです」と、クリーブランドクリニックの内分泌科医で医学博士のリーン・オランシーさん(※6)

主な合併症の例は、次の通り

  • 心臓の障害
  • 腎臓の障害
  • 目の障害(失明を引き起こす、糖尿病性網膜症、白内障、緑内障を含む)
  • 皮膚の感染症
  • 糖尿病神経障害
神経障害は、足の知覚低下や痛みを引き起こします。さらに、尿路、消化器、生殖器、循環系の問題を引き起こします(※7)

さらに、「血糖値を正常値までコントロールしていれば、合併症を防いだり、発症を遅らせたりすることができるのです」とネイザンさん。

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2型糖尿病の合併症例。上から、目の障害、心臓の病気・脳卒中、高血圧、腎臓病、皮膚の感染症、神経障害。

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糖尿病で起こる頻尿 

心筋梗塞や心不全との関係も指摘される

2018.12.16 16:00

 

 臨床医学的には、1日に10回以上トイレに行くと“頻尿”と定義される。正常の範囲は1日に7~8回だ。頻尿と糖尿病との関係について警鐘を鳴らすのは糖尿病専門クリニック「にしだわたる糖尿病内科」院長の西田亙(わたる)氏である。

「寝ている間に喉の渇きとともに何度もトイレに立つようなら、糖尿病の可能性が高いと言えます。私が診てきた患者では血糖値が300mg/dlを超えると夜中1~2時間ごとに起きてトイレに立ち、その度に渇いた喉を潤すため水を飲んでいた人が大半です。少しでも心当たりがあれば、すぐに専門機関への受診を勧めます」

 糖尿病になると血糖値が上昇し、体が血液中の糖量を薄めようとして頻尿が起こり、脱水症状から喉が渇く。この傾向は、就寝中のほうが顕著に出るという。

 心筋梗塞や心不全とも関係が指摘されている。順天堂大学医学部附属順天堂医院泌尿器科の磯谷周治氏はこう説明する。

「本来、心臓は立った状態で血液を全身に循環させる強力なポンプ役を果たしています。しかし心機能が低下すると起立状態では血液をうまく全身に送れなくなり、横臥状態になった時に初めて血流が回復する。

 横になることで血が回って活性化した腎臓で作られる尿が増えるため、夜中に起きてトイレに行くことが増えるのです」

※週刊ポスト2018年12月21日号

糖尿病で起こる頻尿 心筋梗塞や心不全との関係も指摘される│NEWSポストセブン

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糖尿病の「カロリー制限食」は正しいのか

 

 糖質制限食を、糖尿病の食事療法の一つとするかどうか、国内では議論が続いています。糖質制限食には、長期的な安全性や有効性などについて批判がありますが、実は、従来のエネルギー(カロリー)制限による糖尿病の食事療法にも大きな問題があります。食育書「新装版管理栄養士パパの親子の食育BOOK」(内外出版社)の著者で管理栄養士の成田崇信さんが、その問題を詳しく解説します。【毎日新聞医療プレミア】

◇糖尿病の人の適切なエネルギー摂取量とは

 糖尿病の食事療法と言えば、エネルギーを制限したバランスのよい食事をイメージする人が多いでしょう。実際に肥満がある場合は、減量によって血糖値を下げるホルモンであるインスリンの効きがよくなり、血糖値を適切な範囲に保つ「血糖コントロール」を改善するケースが多いことが知られています。

 ただ、厳しいエネルギー制限はつらいため、流行している「エネルギー制限はせずに糖質をとる量を減らす」糖質制限食に興味を持っている患者も多いようです。

 実際のところ、糖尿病であっても肥満傾向がなければ体重を減らす必要はなく、消費するエネルギーに見合った栄養量をとることが目標になります。このことは糖尿病の診療指針を定めた「糖尿病の診療ガイドライン2016」にも書かれています。しかし病院では、肥満傾向のない人にもエネルギー制限のある糖尿病食が提供されたり、栄養指導でもエネルギー摂取量を減らすように教育されたりすることが多いようです。

◇糖尿病の人は「エネルギー消費量が2割少ない」は根拠がある?

 なぜ、必要のない人にもエネルギー制限が指示されるのか。その理由の一つに、糖尿病の食事療法で用いられる、「摂取すべき総エネルギー量の算出式」の問題が考えられます。この算出式は上述の診療ガイドラインにも記載されています。

 問題点を明らかにするために、身長170cm、体重63.6kg(体格を示す指数BMIは糖尿病診療ガイドラインによる目標値の22)の男性を例に、糖尿病診療ガイドラインに基づいて、摂取すべき総エネルギー量を計算します。そして、国民の摂取すべきエネルギーや栄養素を定めた「日本人の食事摂取基準2015」に基づいて、エネルギー消費量を計算して、両者を比較します。

 すると目標の体格にもかかわらず、糖尿病診療ガイドラインの総エネルギー量は、食事摂取基準のエネルギー消費量に比べ、20%ほど低くエネルギー量を算出してしまいます。これを「適切なもの」とするには、「糖尿病患者は糖尿病でない人に比べて、エネルギー消費量が2割ほど少ない」というデータが必要です。

 ◇糖尿病の人のエネルギー消費量は「普通の人と変わらない」という報告

 本当に糖尿病の人はエネルギー消費量が少ないのでしょうか。これについては「日本人の食事摂取基準2015」に次のような記載があります。「糖尿病者の基礎代謝量は、健康な人に比べて差がないか5~7%程度高いとする報告が多い」「糖尿病患者で二重標識水法(※日常生活でのエネルギー消費量を、現時点で最も正確に調べられるとされる測定法)により総エネルギー消費量を見た研究は少ないが、やはり、糖尿病患者と耐糖能(体内の糖分を処理する能力)正常者の間で総エネルギー消費量に差を認められていない」

 つまり、「糖尿病の人のエネルギー消費量は、糖尿病でない人と変わらないか、むしろ5~7%高い」と報告されているのです。

 ここで根拠として採用されている論文は日本人を対象としたものではありません。そのためこれまで、「日本人ではどうなのか」という議論の余地はありました。

 しかし最近、日本人を対象とした2型糖尿病患者の男性12人と、体格がほぼ同じ糖尿病でない男性10人に対し、二重標識水法を用いた総エネルギー消費量を測定した論文が公表されました。結果は、糖尿病の人のグループと、糖尿病でない人のグループの総エネルギー消費量には、統計的に有意な差はなかったと報告されました。海外で過去に行われた研究とも矛盾しない結果です。

 ◇標準的な糖尿病の食事療法で栄養不足に陥る危険性も

 糖尿病の治療は、食事療法と並び運動習慣を持つことが大切です。しかし、必要なエネルギーをとることのできないエネルギー制限食を処方されていては、運動のためのエネルギーを確保できないでしょう。

 私の知人の糖尿病の人から、「医師に指示された食事量をきちんと守り、BMI20を切るぐらいの体格でがんばっているのに、一向に血糖コントロールが改善しない。十分に食べていないので運動に必要な筋肉も落ちてしまう」という悩みを打ち明けられたことがあります。

 これまで糖尿病のエネルギー制限食の問題があまり指摘されてこなかった理由として、厳しい制限のため、厳密に食事制限をする人が少なく、結果的に望ましい食事をとっていた可能性が挙げられます。実は、食事の記録などから割り出したエネルギー摂取量は、過少申告によって実際より少なくなることが分かっています。

 ただし、前述したように真面目に食事制限を守る患者や、病院で標準的なエネルギー制限食を食べている人は、本当に栄養不足に陥ってしまう危険性があるのです。

 真面目にエネルギー制限食に取り組んでも思ったような効果が得られなかった人が、注目したのが糖質制限食だったのでしょう。実行した人が「食事をしっかり食べても血糖コントロールが悪化せず、同時に運動できる体力も戻ってきた」などとブログや掲示板などで伝えたことが、糖質制限食が広がる一つのきっかけであったと考えられます。

 ◇糖尿病の食事療法は検証が必要な時期では

 糖尿病学会は「糖尿病診療ガイドライン2016」の中で「総エネルギー摂取量を制限せずに、炭水化物のみを極端に制限することによって減量を図ることは、その本来の効果のみならず、長期的な食事療法としての遵守性や安全性など重要な点についてこれを担保するエビデンス(根拠)が不足しており、現時点では勧められない」としています。

 しかし、標準的な糖尿病の食事療法であるエネルギー制限食は、効果や安全性について明確な根拠があって実施されてきたのでしょうか。検証が必要な時期が来ていると思います。

糖尿病の「カロリー制限食」は正しいのか(毎日新聞) – Yahoo!ニュース

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歯周病は別名“糖尿病の合併症”知っておきたい怖さと予防法

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 糖尿病やその予備群にとって冬は危険な季節だ。体を動かす機会が減るのに飲食を伴うイベントが増えて血糖が上がりやすいからだ。それは糖尿病の病状を進めるだけでなく、体の免疫力を弱めかねない。だからこそ風邪やインフルエンザなどといった感染症への警戒が必要なのだが、同じ感染症で全身の病気と関係している歯周病へのケアを忘れてはいけない。「八重洲歯科クリニック」(東京・京橋)の木村陽介院長に聞いた。

 歯周病は、歯周病菌感染による慢性の炎症性の病気だ。40歳以上の半数がかかり、年齢とともにその割合が増えていく。歯の表面に付着した歯垢(プラーク)の中の菌が歯と歯肉のすき間の歯周ポケットで増殖。歯肉に炎症を起こし、歯を支える歯槽骨を溶かす。普段は自覚症状がないまま支えを失った歯がポロポロと抜けていくため、歯周病は成人が歯を失う最大の原因となっている。

「歯周病は糖尿病の合併症といわれるほど糖尿病と関わりが深い病気です。糖尿病の人はそうでない人に比べ2・6倍も歯周病になりやすい。血糖値が高くなる冬は糖尿病予備群の人が糖尿病を発症する可能性が高まるだけでなく歯周病にもなりやすい季節なのです」

 歯周病になると血糖値は上昇する。歯周ポケットの炎症により、歯周病菌の内毒素炎症物質が血管を通して全身にばらまかれ、血糖を下げるインスリンの働きを弱めるからだ。糖尿病を発症したばかりの人でも歯周病を合併すれば血糖値が上がり、糖尿病は一気に悪化する。

「歯周病が怖いのはそれだけではありません。糖尿病やその予備群はすでに脳や心臓の血管病のリスクを抱えていますが、歯周病はそれをさらに高めます。心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす動脈硬化は、肉中心の不適切な食生活やストレス、運動不足などの生活習慣が原因といわれてきました。ところが近年、歯周病菌などの感染に注目が集まっています。感染の刺激により動脈硬化を誘う物質が分泌され、血管内に粥状の脂肪物質が沈着。血液の通り道が細くなるほか、その血管内沈着物がはがれて血栓となって飛び血管を詰まらせるのです」

 実際、歯周病のある人は、ない人に比べ2・8倍も脳梗塞になりやすいという。重度の歯周病の人はそうでない人に比べて2・48倍、心筋梗塞になりやすいという米国の報告もある。

■全身の病気に関係

 歯周病は胃がん、関節リウマチ、肝硬変や肝臓がんに発展するNASH(非アルコール性脂肪肝炎)、アルツハイマー病などに関係しているほか、高齢者の命取りになる誤嚥性肺炎にも大きくかかわっている。歯周病菌は誤嚥性肺炎の原因菌ともいわれている。

 また、歯周病は妊娠中の女性がかかりやすく、胎児に影響を及ぼすこともわかってきた。

「妊娠中の女性が歯周病にかかりやすいのはホルモンのバランスが崩れて歯肉が腫れやすくなるほかに間食も増え嘔吐反射の高進による歯磨きの減少があり、エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンが特定の歯周病菌の増殖を促すからです。またプロゲステロンというホルモンが炎症のもとになる物質を刺激することもその理由です。いずれにせよ妊娠中の女性が歯周病にかかると早産による低体重の子供が生まれたり流産になったりするリスクが高くなるといわれています。そのリスクは高齢出産やお酒などよりもはるかに高いのです」

 では、歯周病を予防するにはどうすればいいのか?

「基本は歯磨きですが、中高年は既に歯周ポケットが深く、そこに歯垢や歯石が沈着している場合は、頑固な歯石には歯磨きだけでは対抗できません。定期的に歯科医院に通い、歯垢や歯石を取ってもらうことです」

 歯を磨く前にフロスで歯と歯の間の食べ残しを除去する。その後、歯と歯茎の間をしっかり歯ブラシを入れてブラッシング。睡眠中は唾液の分泌が減り、口腔内の雑菌が多く繁殖する。寝る前の歯磨きは入念に行う必要がある。

 洗口液を使う人もいるが、歯根面に付着した歯周病菌は、細菌の塊であるバイオフィルムで覆われている。その上からいくら洗口液を使っても、歯周病が完治するとは思えない。

「バイオフィルムは歯周病菌を守るバリアーの働きをしています。これをまず取り除くには機械的にこすり取らなければ無理。洗口液はあくまでも歯肉の上で効果を発揮するもので、歯周病は治しません」

 これからは深酒をして歯を磨く暇がないということがないようにしたいものだ。

歯周病は別名“糖尿病の合併症”知っておきたい怖さと予防法(日刊ゲンダイDIGITAL) – Yahoo!ニュース

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2型糖尿病に関係するメタボリスクの改善にアーモンドが有益

糖尿病ねっと2018/12/13 11:00

カリフォルニアアーモンド協会が出資して行った複数の調査では、2型糖尿病を持つ人が健康的な食事にアーモンドを加えると、心血管の健康に好影響をもたらす可能性があることがわかりました。

糖尿病の管理に対するアーモンドの有効性を示唆

同協会の調歳に先立ち、1万2,000人を超える2型糖尿病患者を対象に国際糖尿病連合が行った最近の調査も行われており、それによると、身体活動量の増加の促進、肥満の解消、食生活の大幅な改善を含むライフスタイルの見直しは、2型糖尿病の管理に役立つだけでなく、2型糖尿病の発症リスクを大幅に低下させ、さらには投薬治療よりも長期的な効果をもたらす可能性があることが示唆されています。

2型糖尿病を持ち、コレステロール値が高い50人のアジアインド人を対象にした調査では、バランスの取れた食事のカロリーの20%を素焼きのホールアーモンドで代わりに摂取すると、2型糖尿病と関係のある以下の健康指標が大幅に改善することがわかりました。

・腹囲:腹囲の過剰な脂肪と関連する健康リスクの指標

・腹囲身長比:体脂肪の分布指標

・総コレステロール:血中コレステロールの指標

中性脂肪:心疾患リスクを高める可能性のある血中脂肪の1つ

・LDLコレステロール:動脈に沈着して閉塞の主原因となる悪玉コレステロール

・C反応性たんぱく:体内の炎症指標

・ヘモグロビンA1c:直近2~3か月の平均血糖値の指標

アジアインド人には2型糖尿病の遺伝的素因があり、上記の結果は、2型糖尿病に関係する心血管リスク因子にアーモンドがさまざまな好影響をもたらすことを示しています。

調査の詳しい内容は下記外部リンクよりご覧下さい。

(画像はプレスリリースより)

外部リンク

糖尿病の管理に対するアーモンドの有効性を示唆、2型糖尿病に関係するメタボリックリスク因子の改善にアーモンドが有益

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2型糖尿病に関係するメタボリスクの改善にアーモンドが有益

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メタボ増加、静岡県が68万人の特定健診ビッグデータ

毎日新聞

 静岡県健康増進課は県内に本部を置く87の健康保険組合など全医療保険者の協力を得て、2016年度に特定健康診断を受けた68万人のデータを分析し、結果を公表した。分析の結果、男女ともメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群、メタボ)や糖尿病該当者が13年度以降に増加していることが明らかになった。

 特定健康診断は40~74歳の被保険者や被扶養者が対象で、腹囲基準(男性85センチ以上、女性90センチ以上)に該当し、高血圧、高血糖、脂質異常のリスク因子のうち二つ以上に該当するメタボの減少などを目的に行われる。県は08年度分から特定健康診断のデータの分析を行っている。

 16年度のデータを分析した結果、メタボ該当者と予備群は男性が37.0%(前年度36.3%)、女性は11.0%(同10.9%)で、糖尿病該当者は男性が12.1%(同12.0%)、女性が6.2%(同6.1%)だった。メタボや糖尿病の生活習慣の特徴としては、20歳から体重が10キロ以上増加している▽喫煙▽多量飲酒▽朝食を食べない▽就寝前2時間以内の食事――などがみられた。

 また地域別に見ると、東部と静岡市ではメタボ該当者が多く、西部では少ない傾向の地域格差があることが分かった。同課によると、08年度に行った県民健康基礎調査では、東部はコロッケなど油っぽいものを多く食べ、西部ではサラダや肉じゃがや野菜を多く摂取している傾向があったといい、食文化が影響している可能性があるという。

 メタボは脳卒中などの原因になるといわれ、同課の担当者は「自らの生活習慣や食生活を見直し、健康作りを進めるきっかけにしてほしい」と呼びかけている。【松岡大地】

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糖尿病の人は「アルコール」に注意 

年末年始に飲み過ぎないための6つの対策

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 年末・年始は忘年会や新年会などで、お酒を飲む機会が増える。お酒は適量の場合はストレス解消の効果を期待できるが、量が増えると確実に健康を損なう原因になる。アルコールとの「上手な付き合い方」をご紹介する。

お酒は適量が大切 飲み過ぎは肥満の原因に

 「酒は百薬の長」と言われ、飲酒は日常生活でさまざまな行事と深い関わりをもっている。飲酒は疲労の回復やストレスの解消あるいは人間関係を円滑にするなど、望ましい影響を与えてくれるが、その効果は適度な飲酒を守ることではじめて得られる。

 アルコールに含まれるカロリーは1gあたり7kcalで、脂肪の9kcalに次ぐ高カロリーの食品だ。カロリーの他の栄養成分はほとんど含まれない(非蒸留酒には糖質が含まれる)。

 はじめは「少し」と思っていても、つい飲み過ぎてしまうのがお酒だ。さらに、アルコールには食欲を高める作用もあり、食べ過ぎて肥満の原因になる。

アルコールを飲み過ぎないための対処法

 アルコールに強い体質かどうかは遺伝によって決まり、日本人は4~5割程度がお酒に弱い遺伝子をもっているとされる。下戸にとっては宴席で何を飲むかというのは、切実な問題だ。

純アルコール量で約20gが限度

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 厚生労働省の指針では、1日のアルコール摂取量の目安を、純アルコール量で約20g程度だとしている(女性は男性の2分の1から3分の2程度)。

 これをアルコール飲料に換算すると、ビールは中びん1本(500mL)、日本酒は1合(180mL)、焼酎0.6合(約110mL)、ウイスキーはダブル1杯(60mL)、ワイン1/4本(約180mL)、缶チューハイ1.5缶(約520mL)となる。

 アルコール健康医学協会によると、血液中のアルコール濃度0.02~0.04%なら「爽快期」で、さわやかな気分になれる。このときはまだ、皮膚が赤くなったり、陽気になったりする程度だ。0.05~0.10%は「ほろ酔い期」。体温が上がり、脈が速くなったりする。

 酔いが進むと次第に、理性をつかさどる大脳皮質の活動は低下していく。0.11~0.15%の「酩酊初期」では、気が大きくなって大声を出し、怒りっぽくなる。さらに、0.16~0.30%の「酩酊期」になると、鎮静効果が強くなり麻痺が小脳まで広がり、運動失調の状態になる。呼吸が速くなり、千鳥足になったり、何度も同じことをしゃべったりするようになる。

 一般的に、純アルコール量で約20gを限度とするのが上手なお酒の飲み方といえる。これは、「爽快期」を維持して酒を楽しみ、酒量が増えたとしても「ほろ酔い期」でとどめておける量だ。

 体重約60kgの人が日本酒にして2合のお酒を30分以内に飲んだ場合、アルコールは約3~4時間体内にとどまる。それより多い量のお酒を飲むと、アルコールが体内から消失するまで約6~7時間かかる。

 これには個人差があるため、体質的にお酒に弱い人や女性はもっと長い時間がかかる。深夜まで飲んでいると翌朝起床後まで体内にアルコールが残っているため、二日酔いになってしまう。

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「糖質ゼロ」でもカロリーは「ゼロ」ではない

 「糖質ゼロ」「カロリーオフ」といった表示をしたビールや発泡酒などの酒類が店頭をにぎわしている。しかし、「糖質ゼロ」と表示してあっても、カロリーは「ゼロ」ではないので注意が必要だ。健康増進法に基づく栄養表示基準では、飲料では100mL当りで糖質0.5g未満であれば「糖質ゼロ」と表示でき、熱量(カロリー)が20kcal以下であれば「カロリーオフ」と表示できる。

 実際には、量を少なくしていても糖質が含まれていたり、カロリーがある場合もある。そもそも酒類のカロリーは、糖質の量よりもアルコール度数の方が影響は大きい。アルコールは栄養表示基準で1g当たり7kcalで計算される。100mLは約100gなので、アルコール分5%であれば100mL当たり35kcal、350mL(レギュラーサイズ)では123kcalが目安になる。

寝る前の飲酒は睡眠の質を下げる

 アルコールは寝つくまでの時間を短縮させるので、寝酒に使っている人は少なくない。しかし就床前に飲んだアルコールは、少量でも睡眠の後半部分を障害することが知られている。つまり、寝つきは良いが夜中に目覚めてその後なかなか眠れない「中途覚醒」が起こりやすくなる。

 睡眠の質を高めたいのなら、就床前にはアルコールを飲まないのが望ましい。アルコールが体内から消失するまでにおよそ6~7時間がかかる。就床6時間前までに飲まないようにすると、気持ちの良い睡眠を得られる。

アルコールは血圧を上昇させる

 適量のお酒を飲むと、一般的に血圧が低下し、善玉コレステロールのHDLコレステロールが上昇する。適量に抑えていれば、血小板の凝集が抑制され、心臓疾患を抑えられることが知られている。

 しかし、大量に飲み続けると、血管の収縮反応が高まり、心臓の拍動が速まり、逆に血圧は上昇する。毎日の飲酒量が多い人ほど血圧の平均値が高く、高血圧のリスクが上昇することが多くの研究で確かめられている。

アルコールは中性脂肪値も上昇させる

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 血中の脂質が増え過ぎる脂質異常症は、動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患や脳卒中などのリスクを上昇させる。異常高値になると体に異常をもたらすのはコレステロールと中性脂肪だ。

 そのうち中性脂肪が増え過ぎる原因のひとつは、肝臓で中性脂肪の合成が増えることだ。そして、アルコールを飲み過ぎると、脂肪組織からの遊離脂肪酸の放出が促され、それとともに肝臓でのアルコール代謝が亢進し、結果として脂肪酸からの中性脂肪の合成が増え過ぎる。

 過度のアルコール摂取は脂肪肝の原因になる。なお、おつまみとして糖質や脂肪の多い高カロリーの食品を食べると、さらに脂肪肝になりやすくなるので注意が必要だ。おつまみは野菜や大豆食品など、食物繊維が豊富で低カロリーのものが勧められる。

アルコールは低血糖の危険性を高める

 アルコールはアルコールそのもの作用やアルコールの代謝に伴って血糖値に影響を与える。多量の飲酒は糖尿病の危険性を高め、特に肝障害や膵障害が加わるとコントロールが難しい糖尿病になるため、糖尿病患者は多量飲酒は避けた方が良い。

 また、アルコールは低血糖を引き起こすことがある。特に食事を十分にとらずに飲酒すると低血糖になりやすい。それは食事量低下のため肝臓のグリコーゲンが減少しており、さらにアルコールの代謝に伴い糖新生(糖質以外の物質からグルコースを産生する作用)が抑制されるためだ。

 インスリン注射や経口血糖降下剤などでの治療中の患者では、低血糖がより起こりやすくなるので、食事をとらずに飲酒することは原則として禁止されている。食事をとるのであれば、低脂肪で高タンパク質の食品(豆腐・枝豆・イワシなど)を食べると良い。

アルコールは糖尿病も悪化させる

 アルコールは、アルコールそのものの作用のほかに、肝臓や膵臓の障害などのさまざまな因子を介して、血糖コントロールを困難にする。糖尿病のある人は、アルコール摂取にとくに注意が必要だ。

 体重を減らすことで、糖尿病を予防でき、糖尿病のある人では血糖値などのコントロールなどが改善することが知られている。アルコールの飲み過ぎは、糖尿病患者にとって減量の妨げなるという研究を、米国のペンシルベニア大学が発表した。

 研究は、糖尿病患者が生活スタイルを改善し、体重を減らすことで、心血管疾患などの発症をどれだ減らせるかを調べた「Look AHEAD」研究に参加した4,901人の男女(45~76歳)を対象に行われた。参加者は2型糖尿病もしくは肥満で、調査は4年間追跡して行われた。

 食事や運動などの生活スタイルを徹底して改善するグループと、生活指導のみを受けたグループに分けて比べたところ、生活スタイルを改善してアルコールもほどほどに抑えた人は、平均して体重を5.1%減らすのに成功した。一方で、お酒を大量に飲む人で10%以上の減量を達成したのは、たったの2人だけだった。

 アルコールの飲み過ぎは、インスリンの効きが悪くなる「インスリン抵抗性」に直接に影響し、2型糖尿病のリスクを上昇させることも分かっている。

 アルコールには、食欲を亢進する作用もある。アルコールを多量摂取すると、脂肪細胞から分泌され食欲を抑制する作用のあるホルモン「レプチン」が減少する。

 「アルコールの飲み過ぎには、長期的に体重に大きく影響します。糖尿病のある人は、なるべくお酒を控えるべきです」と、ペンシルベニア大学行動保健科学科のアリアナ チャオ氏は述べている。

健康日本21(第二次)(厚生労働省)

Alcohol(米国糖尿病学会 2017年10月16日)

Alcohol and Heart Health(米国心臓学会 2014年8月15日)

Alcohol Intake May Be Key to Long-term Weight Loss for People with Diabetes(ペンシルベニア大学看護学校 2018年12月3日)

Alcohol Intake and Weight Loss During Intensive Lifestyle Intervention for Adults with Overweight or Obesity and Diabetes(Obesity 2018年11月13日)

[ Terahata ]

日本医療・健康情報研究所

糖尿病の人は「アルコール」に注意 年末年始に飲み過ぎないための6つの対策 | ニュース・資料室 | 糖尿病ネットワーク

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糖尿病の危険因子「筋内脂肪」はウォーキングで減らせる!

2018年12月12日

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 名古屋大学総合保健体育科学センターの秋間広教授らは、ウオーキングなどの手軽な運動でも糖尿病の危険因子である筋内脂肪が減ることを突き止めた。ウオーキングや自分の体重で負荷をかける自重負荷レジスタンストレーニングを週2、3回で10週間行った高齢者を測定した結果筋内脂肪が減り、運動機能の一部も改善した。手軽な運動が健康の維持、増進につながることを示した。ウオーキングや腹筋運動などをした高齢者は皮下脂肪量は変化なかったが、筋内脂肪は減った。筋量が増えた人ほど筋内脂肪が減り、加齢によって筋力が低下するサルコペニアの改善に対し、効果的なことが明らかになった。

 筋肉内に蓄積する筋内脂肪は加齢や肥満、運動不足で増える。糖尿病の原因のインスリン抵抗性を起こす可能性があり、高い負荷のトレーニングが減少に有効だとされていた。

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手軽な運動で糖尿病を改善 

「ウォーキング+筋トレ」で効果が増す

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 自宅で手軽にできる運動によって、筋肉内に脂肪が霜降り状に蓄積する「筋内脂肪」を減らせることが、名古屋大学などの研究で分かった。運動は、ウォーキングに筋力トレーニングを組み合わせると、もっとも効果的だという。

 「筋内脂肪」はインスリン抵抗性を引き起こす糖尿病の危険因子であり、運動が糖尿病の病状を改善するメカニズムが明らかになった。

筋肉の量が減ると血糖値が上昇

 筋肉はエネルギーの貯蔵庫でもあり、血糖値の調整を行う働きをする。食事をすると、血液中に増えた糖の一部は筋肉に取り込まれる。筋肉の量が減ると、血糖値が上昇するのは、糖をためる場所が少なくなり、糖を調節する力が低下するからだ。

 さらに、筋肉内に脂肪が霜降り状に蓄積する「筋内脂肪」は、インスリンの効きが悪くなるインスリン抵抗性を引き起こす。高齢者では、「筋内脂肪」が多いほど、歩行能力や日常生活機能が低下することが分かっている。

 ウォーキングなど自宅で手軽にできる運動を10週間続けると、筋肉量を増やし、「筋内脂肪」を減らせることが、名古屋大学などの研究で明らかにになった。

 ウォーキングだけでも効果があるが、それに自身の体重を負荷として用いる「自重負荷レジスタンストレーニング」を加えると、さらに効果が増すという。

 研究は、名古屋大学総合保健体育科学センターの秋間広教授と中京大学の吉子彰人助教らの研究グループが早稲田大学と共同で行ったもの。詳細は科学誌「European Review of Aging and Physical Activity」オンライン版に発表された。

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「筋内脂肪」は糖尿病の危険因子

 皮下脂肪と内臓脂肪に加えて”第3の脂肪”と呼ばれる「異所性脂肪」が注目されている。異所性脂肪とは、本来は脂肪が蓄積されないはずの筋肉、膵臓、肝臓などにに蓄積される脂肪のこと。

 なかでも筋肉内に蓄積する脂肪は「筋内脂肪」と呼ばれ、加齢や肥満、運動不足によって増加し、筋機能や運動機能を低下させることが分かっている。また、2型糖尿病の原因となるインスリン抵抗性を引き起こすことが知られている。

 「レジスタンストレーニング」は筋肉に負荷をかけて行う運動で、筋量や筋力を増やすために行ういわゆる「筋トレ」のこと。

 そのうち「自重負荷レジスタンストレーニング」は、ダンベルやマシンなどを使わず、自分の体重を使って筋肉に負荷をかけるトレーニングだ。

 研究グループは、手軽にできるウォーキングや、自宅でできる「自重負荷レジスタンストレーニング」など、日常生活に取り入れられる運動によって「筋内脂肪」をどれくらい減らせるかを検証した。

■ 家庭でも行いやすい「貯筋運動」  健康・体力づくり事業財団は、家庭でも行いやすい自重負荷レジスタンストレーニングとして、「貯筋運動」を提唱している。

 貯筋運動は、▽いす座り立ち、もも上げ、▽カーフレイズ(ふくらはぎの筋トレ) 、▽立位での横への脚上げ、▽上を向いて寝た状態での上体起こしなどで構成される。

 大腿四頭筋や腓腹筋、腹直筋など、体を支える重要な筋肉を鍛えることができる。

貯筋運動 立位 アップ

公益財団法人健康・体力づくり事業財団
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貯筋運動 立位 アップ

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貯筋運動をやってみよう(動画)(健康・体力づくり事業財団)

貯筋運動プロジェクト(健康・体力づくり事業財団)

週2~3回の運動で効果がある

 試験には2014~2015年に行った運動教室に参加した高齢者計64人が参加した。参加者を、ウォーキングを実施する群(33人、平均年齢72歳)と、ウォーキングに加えてレジスタンス運動を実施する群(31人、平均年齢73歳)に分け、自宅で10週間のトレーニングを実施してもらった。

 ウォーキングは、1回30~60分、週2~3回、1日の平均歩数1万歩を目標とした。レジスタンス運動は、椅子座り立ち、太もも上げ、つま先立ち、脚の横上げ、上体起こし(腹筋運動)の5種類から構成されていた。

 これらの運動の動画が保存されたDVDを高齢者に配布。リズムに合わせて、各項目45回ずつの反復を1セットとし、週2~3セットの実施を目標とした。

 超音波断層装置で筋肉部分の濃淡を示す輝度(筋内脂肪)、筋肉の厚み(筋量)、皮下脂肪の厚み(脂肪量)を測定した。

 さらに、運動機能測定として、腹筋運動、日常生活に関連する機能、下肢筋力指標、歩行能力、持久力の測定を行った。これらの測定は、トレーニング開始前と後の2回行なった。

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ウォーキング+レジスタンス運動で「筋内脂肪」がより減少

 その結果、10週間のトレーニングによって、皮下脂肪量と筋量には変化がみられなかったが、「筋内脂肪」は両群で低下し、ウォーキング+レジスタンス運動群ではより顕著に改善した。

 さらに、「筋内脂肪」を示す指標の変化と運動機能、筋量の変化に相関関係がみられた(筋量の変化との相関係数:ウォーキング+レジスタンス群r=-0.35、P <0.05;ウォーキング群r=-0.46、P <0.05)。これは、筋量が増えた人ほど「筋内脂肪」が減少していたことを示している。上体起こしなどの運動機能の一部にも改善がみられた。

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自宅で手軽にできる運動で効果を得られる

 これまでは「筋内脂肪」を減少させるためには、専用のトレーニングマシンを使用した高い負荷での筋力トレーニングが効果的だと考えられていたが、こうしたトレーニングは専門のマシンや専門家の助けが必要となり、高齢者などが家庭で行うのは無理があった。

 今回の研究では、日常生活の中で、より「簡単」で「汎用性が高い」運動でも、効果的なトレーニング方法となることが実証された。

 手軽にできるウォーキングと、筋量の増加を導くレジスタンストレーニングを並行して行うと、2型糖尿病の危険因子である「筋内脂肪」を減少でき、筋肉量も増やせることが明らかになつた。

 「近年、高齢者のレジスタンストレーニングの実施は、サルコペニアの改善策のひとつとして勧められています。これに加えて、筋内脂肪を減らし、筋肉の質を改善するという観点からも、レジスタンストレーニングの有用性は注目されます。高齢者の健康を維持・増進させる手軽で効果的な方法として、社会に大きく貢献できます」と、研究者は述べている。

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名古屋大学総合保健体育科学センター

Effects of 10-week walking and walking with home-based resistance training on muscle quality, muscle size, and physical functional tests in healthy older individuals(European Review of Aging and Physical Activity November 2018年11月19日)

[ Terahata ]

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糖尿病の食事改善をスマホで支援 

金沢大学などが臨床研究

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 金沢大学などは、「生活習慣病に対するオンライン保健指導サービスの構築と行動変容への検証研究」で実施する臨床研究を開始した。

 IoTデバイスとAIなどのテクノロジーを活用したアプリを軸に、特定保健指導の実施率および継続率を向上させる仕組みづくりに取り組む。

 糖尿病患者に対する療養指導の臨床研究も進めている。

糖尿病や高血圧、脂質異常症の重症化予防

 金沢大学国際基幹教育院GS教育系の米田隆教授、ウィット、芳珠記念病院、北陸中央病院、北陸先端科学技術大学院大学は、「生活習慣病に対するオンライン保健指導サービスの構築と行動変容への検証研究」で実施する臨床研究を2018年11月から開始すると発表した。この研究は、日本医療研究開発機構(AMED)の2018年度「IoT等活用行動変容研究事業」に採択されている。

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 AMEDの「IoT等活用行動変容研究事業」は、IoTデバイスを活用して収集した健康情報をもとに個人の行動変容を促すことで、糖尿病や高血圧、脂質異常症の重症化予防、介護予防、健康経営などにつなげる取り組みの科学的なエビデンスを構築し、その社会実装を目標とする事業。

 今回の研究は、「高血圧性疾患または脂質異常症の重症化予防のためのIoT活用による行動変容促進サービスの創出に関する研究」として、特定保健指導対象者に焦点を当てている。

 IoTデバイスとAIなどのテクノロジーを活用したアプリを軸に、特定保健指導の実施率および継続率を向上させる仕組みの構築と、その実用化に取り組む。受診勧奨や薬物治療を受ける前の段階である保健指導対象者は、生活習慣への介入効果が期待でき、IoTリテラシーも高く、この取り組みが浸透しやすいとしている。

 

IoTデバイスを活用し行動変容を促進

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 2008年に始まった特定健診は、現在約5,360万人が対象となっているが、受診者の割合は約51.4%と伸び悩んでいる。うち特定保健指導の対象者は約469万人だが、指導実施者の割合は18.8%にとどまる。

 そのため、自宅から離れた医療機関での特定保健指導継続に要する距離的・時間的な負担感を軽減し、日々の体重、血圧、歩数、食事内容などの生活情報のモニタリングと評価(フィードバック)を受けられる仕組みを作るなど、特定保健指導の対象者が取り組みを中断しないようにするための工夫が求められている。

 研究ではまず、従来の保健指導に、ウィットが開発した食習慣改善アプリ「あすけん」を活用した栄養指導を取り入れることで、保健指導のセルフモニタリングを支援し、より多くの対象者を行動変容に導くことを目指す。

 「あすけん」は、利用者数が260万人を超える食事管理・ダイエットアプリ。記録した食事に応じて管理栄養士監修のアドバイスを受けられることなどが特徴となる。

 具体的には、石川県内および富山県内で従来の特定保健指導を受ける約300人(高血圧、脂質異常症および糖尿病の治療中は含まない)を対象に、IoTデバイスとAIテクノロジーを活用した「あすけん」アプリをベースとするオンライン食事指導を6ヵ月間付加し、行動変容の有無を評価、各種指標の解析・評価を行う。

 実際にIoTデバイスを使用することで分かる課題や注意点、利点をもとに、医学的な有効性・安全性を確保しつつ、対象者の距離的・時間的負担を最大限に減らす、新しいオンライン保健指導サービスの構築につなげる。

糖尿病患者に対する療養指導の臨床研究も進行

 金沢大学が中心となって2009年度の総務省「ふるさとケータイ創出推進事業」以来蓄積してきた在宅健康サービスシステム構築の知見を基盤とし、「あすけん」が一般ユーザーとともに培ってきた楽しみながら食事管理をする機能やノウハウと、芳珠記念病院と北陸中央病院に蓄積された長年の地域保健指導の実績と経験、さらには石川県の中核研究組織であるJAISTの医療サービス・システム技術に係る知力を結集し、「Society5.0」におけるオンライン保健指導サービスの実用化を目指す。

 また、この研究と並行し、金沢大学とウィットは「あすけん」を利用した、糖尿病患者に対する療養指導の臨床研究も進める。IoTデバイスを使って食事療法をより楽しく、より多くの患者が、安全かつ効果的に実施することで、医療者だけでなく受診者や患者も主体となりともに取り組める治療の仕組み作りに貢献する。

 「Society5.0」とは、狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会に続く新たな経済社会。特徴となるのは次の3点――。 (1) サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させる、
(2) 地域、年齢、性別、言語などによる格差なく、多様なニーズ、潜在的なニーズにきめ細かに対応したモノやサービスを提供することで、経済的発展と社会的課題の解決を両立する、
(3) 人々が快適で活力に満ちた質の高い生活を送ることのできる、人間中心の社会。

出典:内閣府 総合科学技術・イノベーション会議「Society 5.0 実現に向けて」
生活習慣病に対するオンライン保健指導サービスの構築と行動変容への検証研究

金沢大学国際基幹教育院

あすけん(ウィット)

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