2型糖尿病患者「冬に数値が悪化」 

HbA1cなどは季節変動している 

JDDMデータベースを解析

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 2型糖尿病患者のHbA1c、血圧、LDLコレステロールは季節変動し、冬場にコントロールが悪化する傾向があるとの研究結果を、東京慈恵会医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科准教授の坂本昌也氏らが発表した。

糖尿病の管理目標値の達成率は夏に向上、冬に低下する

 HbA1c、血圧、LDLコレステロールの糖尿病の治療目標の達成率は、夏にピークを迎え、秋から冬にかけて低下し、春にまた好転する傾向があることが、東京慈恵会医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科准教授の坂本昌也氏らの研究で明らかになった。研究は、糖尿病データマネージメント研究会(JDDM)のデータベースを用いて解析したもので、「Diabetes Care」に掲載された。

 研究では、全国の診療所からJDDMに登録された2型糖尿病患者10万4601例のデータから、2013~14年の24ヵ月に12回以上通院し、HbA1c、血圧値、LDLコレステロール値が測定されていた20~75歳の2型糖尿病患者4,678例を抽出。HbA1c7%未満、血圧130/80mmHg未満、LDLコレステロール100mg/dL未満の目標達成率を調査した。米国糖尿病学会(ADA)は「A(HbA1c)」「B(blood pressure)」「C(cholesterol)」を目標範囲に保つことを治療の一次的目標としている。

 その結果、ABCの管理目標の達成率は冬(12~2月)は夏(6~8月)より下がることが明らかになった。ABCのすべて設定していたのは、夏は15.6%、冬は9.6%だった。HbA1cの目標達成率は、夏が53.1%だったのに対し冬が48.9%。血圧は夏の56.6%に対し冬は40.9%、脂質も夏の50.8%に対し冬は47.2%となり、冬は夏より達成率が低かった。

 多変量ロジスティック解析では、冬場のHbA1cの目標達成率低下には、BMI25以上の肥満(BMI25~30 オッズ比0.45、BMI30以上 同0.35)。10年以上の罹病期間(同0.53)が関連していた。年齢が65歳以上であること(同0.47)は独立して、収縮期血圧(SPB)の上昇と関連していた。また、インスリンおよびSU薬の使用は季節にかかわらず、全ての目標の達成(ABC達成)率の低下に独立して関連していた。

 血糖や血圧、脂質のコントロール不良は動脈硬化性疾患を進行させ、脳梗塞や心不全などのリスクを高める。今回の研究は月単位でABCのすべての数値の変動を追ったもので、季節変動リスクがどういった条件で高く、どのような介入を行うべきかを示唆するものだ。

 「HbA1cだけでなく血圧、脂質も季節変動していることが分かった。2型糖尿病の治療では、ABCのすべての達成率に季節変動があることを考慮する必要がある。リスクが高い患者層では、冬に向けた管理強化を行うことが重要。医療者には治療強化、患者には生活習慣の改善が求められる」と、研究者は述べている。 糖尿病データマネージメント研究会

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 運動の効果はよく知られているが、米国のジョスリン糖尿病センターが分子レベルで運動の新たな効能を明らかにした。運動により脂肪細胞に劇的な変化が生じ、ポジティブな健康効果をもつアディポカインが血中に放出されるという。

TGF-β2による2型糖尿病の新たな治療法の開発を目指す

 研究は、ジョスリン糖尿病センター部長・上級研究員のローリー グッドイヤー氏らによるもので、「Nature Metabolism」オンライン版に2月11日付で掲載された。

 脂肪細胞はアディポカインと呼ばれるタンパク質を分泌している。アディポカインは肥満にともない増加し、多くは代謝に悪影響をもらたす。

 研究グループは、アディポカインの負の影響とは対照的に、運動に反応して脂肪細胞から分泌され耐糖能を改善する、「TGF-β2(transforming growth factor beta 2)」というアディポカインを特定した。

 TGF-β2には、耐糖能異常を改善するだけでなく、肥満マウスに投与すると血中脂質を低下させるなど、代謝を改善する作用があるという。

 「これまでは筋肉のプラス効果にのみ着目していたが、最近の研究で脂肪組織が運動に反応して有益な代謝効果をもたらすことが分かってきた。運動により重要で劇的な効果をもつタンパク質の分泌が増える」と、グッドイヤーは言う。

 研究グループは、人間とマウスの両方で一連の分子実験を行い、男性で運動後に応答能が増大するアディポカインとしてTGF-β2を特定した。追加試験で、脂肪組織において運動にともなう血流増加により、このTGF-β2のレベルが上昇することを確認した。

 TGF-β2が有益な代謝作用を促進することを確認するため、マウスにTGF-β2を投与する実験を行い、脂肪酸摂取の増加にもかかわらず耐糖能が改善するという、正の代謝作用を得られることを確認した。

 次に、マウスに高脂肪食を与え2型糖尿病にし、TGF-β2を投与したところ、高脂肪食による負の効果が逆転させた。「運動により分泌されるアディポカインが、身体に有益な代謝作用を及ぼすことが確認できた意義は大きい」と、グッドイヤー氏は言う。

 もうひとつの重要な発見は、運動中に放出される乳酸が一連のプロセスにおいて不可欠であることが分かったことだ。乳酸は運動中に筋肉から放出され、脂肪細胞へと移動して、TGF-β2の放出を惹起するという。

 TGFβ2の安全性を確認できれば、TGF-β2を使った高血糖の潜在的な治療法と、最終的には2型糖尿病の新たな治療法を開発できる可能性がある。

 「今回の研究は、運動やその代謝効果の考え方に革新的な変化を起こすとみられる。重要なのは、脂肪細胞が運動において重要な役割を果たしていることだ」と指摘している。

Protein Released from Fat Following Exercise Improves Glucose Tolerance, and Health(ジョスリン糖尿病センター 2019年2月11日)

TGF-β2 is an exercise-induced adipokine that regulates glucose and fatty acid metabolism(Nature Metabolism 2019年2月11日)

[Terahata]

看護師の書いた糖尿闘病記
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糖尿病で筋肉が減少するメカニズムを解明

 神戸大学は2月22日、糖尿病で筋肉量が減少するメカニズムを世界で初めて明らかにしたと発表した。この研究は、同大大学院医学研究科糖尿病・内分泌内科学部門の小川渉教授らの研究グループによるもの。研究成果は、米科学雑誌「JCI Insight」にオンライン掲載されている。

 高齢者では、筋肉の減少により活動能力が低下すると、さまざまな病気にかかりやすくなり、寿命の短縮にも繋がることが知られている。加齢による筋肉の減少と活動能力の低下は「サルコペニア」と呼ばれ、高齢者が増加し続ける日本で、大きな問題となっている健康障害のひとつだ。

 糖尿病患者は高齢になると筋肉が減少しやすく、サルコペニアになりやすいことが知られているが、そのメカニズムは明らかにされていなかった。一方、インスリンには血糖値を整えるだけでなく、細胞の増殖や成長を促す作用がある。そのため、インスリンの作用が十分でなくなると筋肉細胞の増殖や成長が妨げられ、そのことが筋肉の減少に繋がるという仮説も提唱されている。

 研究グループは、実験的に糖尿病にしたマウスにおいて、筋肉量の減少に伴い、転写因子の「KLF15」というタンパクの量が筋肉で増加することを発見。さらに、筋肉だけでKLF15を無くしたマウスでは、糖尿病になっても筋肉量が減らないことがわかった。これは糖尿病でKLF15の量が増えることが、筋肉減少の原因であることを示している。また、糖尿病でKLF15が増えるメカニズムを検討した結果、血糖値の上昇がKLF15の分解を抑制し、KLF15が筋肉に蓄積することが判明。さらに、KLF15の分解制御にWWP1というタンパクが重要な働きをしていることも突き止めた。

 WWP1はユビキチンリガーゼと呼ばれるタンパクの仲間のひとつ。ユビキチンという小さなタンパクが結合すると、ユビキチンが結合したタンパクの分解が速まる。通常の状態では、WWP1がKLF15にユビキチンを結合させることにより分解を促し、KLF15の量を低く保っているが、血糖値が上昇すると、WWP1の量が少なくなり、その結果、KLF15のユビキチンの結合が少なくなり、KLF15の分解が抑制されることを発見した。

 今回の結果から、血糖値の上昇がWWP1とKLF15という2つのタンパクの量に影響をおよぼすことにより、筋肉を減少させるというメカニズムが初めて明らかとなった。WWP1やKLF15が糖尿病の筋肉減少に関わることはもとより、血糖値の上昇が筋肉の減少を促すという現象も、今まで全く想定されていなかった新しい発見だという。

 筋肉は糖尿病だけでなく、加齢や運動不足など、さまざまな原因で減る。今回の研究で、その働きが明らかになったKLF15とWWPは、他の原因による筋肉減少にも関わっている可能性がある。研究グループは「現在、筋肉減少に対する治療薬はない。WWP1の働きを強めるような薬、あるいはKLF15の働きを弱めるような薬を開発できれば、筋肉減少の画期的な治療薬となる可能性がある」と、述べている。

糖尿病で筋肉が減少するメカニズムを解明|QLifePro 医療ニュース|医療情報サイト m3.com

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グーグルとVerily、

糖尿病に伴う眼疾患のスクリーニングにAIを活用

 Googleと、Alphabet傘下のライフサイエンス部門であるVerilyは、失明につながる恐れもある眼疾患である糖尿病網膜症(DR)と糖尿病黄斑浮腫(DME)のスクリーニングに、機械学習を活用している。その目的は、疾患の早期発見につながる自動スクリーニングを可能にすることと、より多くの人々がスクリーニング検査を受けられるようにすることだ。

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インドのアラヴィンド眼科病院でGoogleとVerilyのアルゴリズムが利用される

提供:Verily

 Googleの親会社Alphabetの傘下にあるVerilyは、Googleと協力して世界各地で臨床研究に取り組んでいる。両社の米国時間2月25日付けのブログ記事によると、特にインドでは、両社のアルゴリズムによって、一般的な眼科医や網膜専門家と同等の精度で画像を評価できるという研究結果が得られたという。この研究結果に基づき、2019年にはインドのマドゥライにあるアラヴィンド眼科病院で、「このアルゴリズムが初めて実際の臨床現場に導入」されることになったと、両社は述べた。

 ブログ記事によると、このアルゴリズムは、欧州連合(EU)における安全、健康、環境保護の要件を満たすことを証明するCEマークを取得しているという。

 インドでは眼科医が10万人以上不足しており、6600万人の糖尿病患者のスクリーニングができていないことから、糖尿病網膜症の多くが診断されていない、と両社は述べた。アラヴィンド眼科病院の医務部長で網膜治療を統括するR. Kim医師によると、機械学習によって、より多くの人々が適切なスクリーニングを受けられるようになる可能性があるという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

https://japan.cnet.com/article/35133351/

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1型糖尿病の血糖値、新薬と測定器でコントロール

朝日新聞デジタル2019年2月27日06時00分

 血糖値を調節するインスリンがつくられなくなる1型糖尿病の患者は、インスリンを毎日注射して補う必要がある。昨年、血糖値を下げる薬がこの病気の治療薬として承認された。血糖値の変動をつかみやすい新たな測定器も次々と登場し、難しいとされる血糖値のコントロールに役立つと期待される。専門家は、適切な使用を呼びかける。

 茨城県に住む60代女性は2005年、1型糖尿病と診断された。1日4回インスリン注射を続けたが、その直近1~2カ月間の血糖状態を示す「ヘモグロビン(Hb)A1c」は、日本糖尿病学会が定めた合併症予防の目標値(7%未満)より高い8%台が続いた。

 女性は16年、血糖値を下げる薬「スーグラ」の治験に参加した。インスリン注射とともに1日1回のんだところ、HbA1cは3~4カ月後に7%台になり、1年後には7・1%まで下がった。「1日1回のむだけで負担が少なく、血糖も改善できてよかった」

https://www.asahi.com/articles/ASM2V4TWTM2VUBQU00G.html

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「便秘」が糖尿病やパーキンソン病の兆候である可能性も

ライフ

2019.02.26 16:00  週刊ポスト

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ただでさえ悩ましいが

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 肛門の異常でまっさきに思い浮かぶのは、日本人の3人に1人が発症するとされる「痔」だろう。排便時に苦痛やストレスを味わった経験のある人も少なくないはずだ。

 痔には「大腸がん」などの重病に起因しているものもあるという。しらはた胃腸肛門クリニック横浜院長の白畑敦氏はいう。

「便が出なくていきみ過ぎると、いぼ痔や切れ痔に繋がります。痔になる人はほぼ例外なく便秘ですが、問題は便秘の原因です。まず便秘は『機能性』と『器質性』の2種類に大きく分けられます。腸の働きの低下による『機能性』の便秘はそれほど深刻ではありません。

 しかし、腸の形態に異常が見られる『器質性』の便秘は、大腸がんや腸のねじれ(腸捻転)、ポリープなどによって腸管が狭くなったり塞がれたりすることが原因なので、非常に危険です。早期に手術をしなければなりません。

 ただし、気をつけたいのが、『機能性便秘』のなかに、自律神経の乱れから便が出にくくなっているケースもあることです。この場合、糖尿病やパーキンソン病の兆候である可能性もあります」

 便秘は女性に多いと思われがちだが、「『慢性便秘症診療ガイドライン2017』によれば、60代以降から男性の慢性便秘症患者数が急増し、80代以降になると男性と女性の割合が逆転する」(同前)という。

 しかも患者が高齢になるにつれて「器質性」の便秘の割合が多くなる。

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大腸がんの疑いがある状態とは?

写真2枚

 

「便秘は腹痛を伴いますが、『機能性』の場合は痛みに波があり、痛くなったり良くなったりする。対して、深刻な便秘である『器質性』は、ずっと痛い状態が続くという違いがあります。

 痔や便秘になったと思ったら放置してはいけません。すぐに胃腸科や肛門科などの病院に行って、大腸カメラで検査してもらった方がいいでしょう」

 部位が部位だけに診察を受けることをためらいがちな病気だが、決して侮ってはいけない。

※週刊ポスト2019年3月8日号

「便秘」が糖尿病やパーキンソン病の兆候である可能性も|NEWSポストセブン

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糖尿病をゲーム感覚で改善

田辺三菱製薬、2020年3月まで社会実証開始

2019年02月26日

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患者がゲーム感覚で生活改善に取り組める

 田辺三菱製薬は2020年3月までに、糖尿病患者が日常生活を自己管理するアプリケーション(応用ソフト)「トモコ」の社会実証を始める。食事や運動、服薬、血糖値などを記録でき、生活習慣改善の助言も受けられる。健康保険組合などによる活用を予定。実証に参加する保険者や自治体を募集する。

 トモコはヘルスケアベンチャー企業のハビタスケア(東京都港区)と開発した。専門医や管理栄養士のノウハウを搭載したアルゴリズムを採用。患者は勧められた改善行動を行うと、アプリのキャラクターの服装を変えられるなど、ゲーム感覚で続けられる。

日刊工業新聞2019年2月26日

糖尿病をゲーム感覚で改善

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糖尿病で筋肉が減少するメカニズムを解明 

世界初「原因タンパク質を特定」

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 糖尿病により筋肉量が減少するメカニズムを世界ではじめて明らかにしたと、神戸大学の研究グループが発表した。高血糖の状態が特定のタンパク質に作用し、筋肉量を減少させるという。加齢により全身の筋力が弱まる「サルコペニア」の治療法の開発にもつながる成果だ。

血糖値の上昇が筋肉の減少を促すメカニズムを解明

 筋肉の減少により活動能力が低下すると、さまざまな病気にかかりやすくなり、寿命の短縮につながる。糖尿病患者は高齢になると筋肉が減少しやすく、サルコペニアになりやすいことが知られているが、そのメカニズムには不明の点が多い。

 研究グループは、血糖値の上昇が「WWP1」と「KLF15」という2つのタンパクの働きを通じて、筋肉を減少させることがをはじめて明らかにした。これらのタンパクに作用する薬剤を開発できれば、筋肉減少に対する治療薬になる可能性がある。

 研究は、神戸大学大学院医学研究科糖尿病・内分泌内科学部門の小川渉教授らの研究グループによるもので、その成果は米科学誌「JCI Insight」オンライン版に掲載された。

 

血糖値が上昇すると筋肉を減らす「KLF15」が増える

 糖尿病の原因のひとつは、インスリンが体内で十分に働かなくなることだ。インスリンには血糖値を調整するだけでなく、細胞の増殖や成長を促す作用もある。インスリンの作用が十分でなくなると筋肉細胞の増殖や成長が妨げられて、筋肉の減少につながると考えられている。

 研究グループは今回の研究で、血糖値の上昇自体が筋肉の減少を引き起こすという、これまで想定されていなかった糖尿病による筋肉減少のメカニズムを明らかにした。

 研究グループは、糖尿病のマウスで、筋肉量の減少にともない、転写因子である「KLF15」というタンパクの量が筋肉で増えることを発見した。転写因子は遺伝子の発現を制御する働きをもつタンパク。KLF15の場合は筋の分解や筋萎縮を起こす遺伝子の発現を増加させることで筋肉の減少を促す。

 筋肉だけでKLF15をなくしたマウスと正常のマウスと比較したところ、KLF15のないマウスは糖尿病になっても筋肉量が減らないことを確認した。糖尿病でKLF15の量が増えることが、筋肉減少の原因であることが示された。

新たな治療薬の開発につながる成果

 糖尿病では、どのようなメカニズムでKLF15が増えるかも検討。その結果、KLF15は血糖値の上昇により分解を抑制され、筋肉に蓄積されることを明らかにした。さらにその分解制御に「WWP1」というタンパクが重要な働きをしていることも突き止めた。

 WWP1は「ユビキチンリガーゼ」と呼ばれるタンパクのひとつで、ユビキチンという小さなタンパクを別のタンパクに結合させる作用をもつ。ユビキチンが多量に結合したタンパクは分解が速まる。

 今回の研究では、細胞がもつ多くのユビキチンリガーゼの中で、WWP1が特異的にユビキチンをKLF15に結合させることを発見した。血糖値が上昇すると、WWP1の量が少なくなり、その結果としてKLF15のユビキチンの結合が少なくなり、KLF15の分解が抑制されるという。

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 小川教授らはこれらから、血糖値の上昇がWWP1とKLF15という2つのタンパクの量に影響を及ぼすことにより筋肉を減少させるメカニズムをはじめて明らかにした。WWP1やKLF15というタンパクが糖尿病の筋肉減少に関わることや、血糖値の上昇が筋肉の減少を促す現象を解明したのは、今回の研究がはじめてだ。

 糖尿病に加えて、加齢や運動不足などのさまざまな原因で筋肉は減る。KLF15とWWPはこれらの筋肉減少にも関わっている可能性がある。現在、筋肉減少に対する治療薬はないが、WWP1の働きを強めたり、KLF15の働きを弱める薬を開発できれば、筋肉減少の画期的な治療薬となる可能性がある。

神戸大学大学院医学研究科 糖尿病・内分泌・内科学部門

Hyperglycemia induces skeletal muscle atrophy via a WWP1/KLF15 axis(JCI Insight 2019年2月21日)

[ Terahata ]

日本医療・健康情報研究所

糖尿病で筋肉が減少するメカニズムを解明 世界初「原因タンパク質を特定」 | ニュース・資料室 | 糖尿病ネットワーク

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担当の女性専門医に聞く 

医療レポートシリーズ【4】

4月から「糖尿病内科」新設 取材協力/あじさい内視鏡クリニック

 開成町みなみ地区に昨秋オープンした医療と介護の拠点施設、サウスポート。誰もが利用できる1階の「あじさい内視鏡クリニック」の診療科目に、4月1日(月)から「糖尿病内科」が加わる。

 内科と糖尿病内科を担当する小松典子医師に糖尿病について話を聞いた。

 ―糖尿病の患者数が増加傾向と聞きましたが

 16年資料では「糖尿病が強く疑われる」は約1000万人に達し、20歳以上人口の約8人に1人という数に。糖尿病予備軍を含めると約2000万人といわれています。

 ―原因は何でしょうか

 複数の型があり一概には言えませんが、最も多いタイプの糖尿病の場合、食事内容や食べ物の変化、運動不足、ストレス環境などが挙げられます。

 ―糖尿病の身近さがわかりました。治療に向けてのアドバイスを

 生活習慣に由来する糖尿病の患者様の治療は、お薬による治療だけではなく運動療法、食事療法が大切です。また、糖尿病の患者様は血圧や脂質異常といった他の生活習慣病もお持ちの場合が多いです。健康診断の数値で心配な方は、恥ずかしがらずに受診することをおすすめします。早期治療は健康寿命を延ばすことにもつながります。

 ―先生の診療方針は?

 糖尿病に罹患し、途中で辛くなる方は多いです。無理なく続けられるように問題点を患者様と一緒に考えていきたいです。

担当の女性専門医に聞く  医療レポートシリーズ【4】 4月から「糖尿病内科」新設 取材協力/あじさい内視鏡クリニック あじさい内視鏡クリニック | 足柄 | タウンニュース

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糖尿病患者を「TOMOCO」が励ます 

ケアアプリ、田辺三菱製薬など開発

2019.2.20 18:33

 田辺三菱製薬と健康支援ベンチャー「ハビタスケア」は糖尿病患者の生活習慣改善をサポートするケアアプリ「TOMOCO(トモコ)」を共同開発した。20日、インテックス大阪(大阪市住之江区)で開幕した第5回医療と介護の総合展に出展した。アプリの実証パートナーの申し込み受け付けを開始しており、企業の健康保険組合や自治体を中心に実証実験の参加を呼びかけている。

 TOMOCOは糖尿病の専門医や管理栄養士のノウハウが搭載されており、食事や運動、血糖値などを毎日記録することで、患者は安全で効率的な助言を受けられる。

 ハビタスケアの徳渕慎一郎社長は「糖尿病の患者は生活改善の保健指導を負担に感じやすい」と説明。そのため、アプリは親しみやすいキャラクターが登場し、「がんばったね」などと励ましてくれるのが特徴。日々の数値入力に対して、キャラクターが笑ったり怒ったりと表情をつけたコメントを患者に送ることで、患者のやる気を引き出すことが可能だ。

 生活習慣病の治療には、医師や管理栄養士らの患者へのヒアリングが必須だが、アプリを通して患者のデータを共有することで、診療や健康指導にも役立てることができる。病気になってから治す時代から、ならないように予防する時代に移り変わっている今、こういった自己管理を促すアプリは患者の自己管理だけでなく、医療現場のサポートにもなるといえる。(橋本菜々子)

糖尿病患者を「TOMOCO」が励ます ケアアプリ、田辺三菱製薬など開発 – 産経ニュース

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アルコールの飲み過ぎががんや糖尿病を引き起こす

「少酒の勧め」

全国生活習慣病予防月間2019 公開講演会 レポート

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 一般社団法人 日本生活習慣病予防協会は2月6日に、東京の日比谷コンベンションホールで公開講演会を開催した。

 「全国生活習慣病予防月間」で掲げるスローガン「一無、二少、三多」から、2019年は「少酒の勧め」に着目。酒は「百薬の長」と言われるとおり、適度な飲酒は健康に良いと昔から信じられてきた。しかし飲み過ぎると、確実に健康に害を及ぼす。

 分かっていても、ついつい飲み過ぎてしまうという方が多いのでは? アルコールの飲み過ぎのリスクと食の健康法について、専門家が解説した。

生活習慣病の多くは予防が可能

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 開会の挨拶では、宮崎 滋 先生(日本生活習慣病予防協会 理事長)と前原喜彦 先生(がん集学的治療研究財団 理事長)が講演。

 日本人の死因順位の第1位は悪性新生物(がん)、第2位は心疾患、第3位は脳血管疾患。これらの疾患に生活習慣が深く関わっており、多くは予防が可能であることが分かってきた。いかに5大生活習慣病(高血圧、糖尿病、心臓病、脳血管疾患、がん)を予防・治療するかが、健康寿命を延ばすための鍵となる。

 日本生活習慣病予防協会が掲げるスローガン「一無、二少、三多」とは、「一無:無煙・禁煙の勧め」「二少:少食・少酒の勧め」「三多:多動・多休・多接の勧め」のこと。将来寝たきりにならず自分の力で活動し、生きがいのある人生を全うするために、ふだんから自分の健康状態をチェックすることが重要だ。

「一無、二少、三多」について、詳しくは下記をご覧ください。

全国生活習慣病予防月間2019(日本生活習慣病予防協会)

講演(1)「アルコールとお口の健康」

演者:小林隆太郎 先生

(日本歯科大学口腔外科 教授)

命のための口腔健康管理

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 「口腔健康管理」の目標は、生涯を通して口腔の問題に苦しむことなく人生を楽しめるようにすること。その基本は、口腔衛生と口腔機能の維持・向上だ。

 歯の質や細菌(むし歯原因菌)、食物によって、歯が欠損の状態になるのがむし歯。歯を支える歯ぐき(歯肉)や骨(歯槽骨)が、歯周病菌の関連によって壊されていくのが歯周病だ。

 よく噛むことは、単に食べものを体に取り入れるためだけではなく、食とも関わりが深く、全身を活性化させるのに重要な働きをしている。よく噛んで食べる習慣を身に付け、それを維持するために、むし歯や歯周病のケアをきちんと行うことが大切だ。

歯を失う原因のひとつは「酸蝕症」

 口腔ケアとアルコールの関連が深いのは、「酸蝕(さんしょく)症」を引き起こすおそれがあるからだ。酸蝕症とは、酸性の飲食物などで歯が溶けてしまう疾患。通常は唾液が酸を洗い流して中和するため大きな問題にならないが、アルコール飲料の多くは酸性度が高く、繰り返し長い時間飲んでいると歯が溶けるおそれがある。

 酸性・アルカリ性の度合いを示すpH(水素イオン濃度指数)は、低いほど酸性度が高い。虫歯の場合、口の中がpH5.5以下になるとエナメル質が溶けはじめる。pH5.5以下の酸性度が高い飲み物は酸蝕症の原因になるおそれがある。

 主なアルコールpHは、ビールが4.0~4.4、日本酒が4.3~4.9、ウィスキーが4.9~5.0、赤ワインが2.6~3.8となっている。酸蝕症を防ぐには、歯を酸に長時間さらさないこと、歯磨きをしっかり行うことが大切だ。原因となるアルコールの過剰摂取を控え、飲み方も見直そう。

口は「健康の入り口」

 また、アルコールを多く飲むと一時的に眠くなるが、寝る直前にアルコールを飲むと睡眠の後半で眠りが浅くなり、目が覚めやすくなる。そのため、寝酒を続けていると睡眠の質が悪化するとも言われ、さらに睡眠の悪化と歯ぎしりとの関係も示唆されている。 歯を失う原因の多くは、むし歯と歯周病だ。これらを予防するために、日常的に自分で行う口のケアが重要。体の健康はもちろん大切だが、口の健康を保つことも体の健康を手に入れる第一歩になる。

 歯みがきや食べ方を改善することが対策になる。また、お酒を飲んだ後は、そのまま寝ないで、歯磨きをしっかり行うことも重要だ。歯科での定期検査も欠かせない。定期検査では虫歯の検査、歯周病の検査、歯石の除去などが行われる。

 歯周病は、歯にまつわる病気だけでなく、全身にさまざまな影響を及ぼす。歯周病菌により、脳や心臓の血管が動脈硬化になりやすくなり、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高まる。また、歯周病により生じる炎症物質はインスリンの働きを妨げ、血糖値を高くするおそれがある。脂肪をためやすい体内環境になり、肥満にもなりやすいと考えられている。

講演(2)「少酒とがん予防」

演者:井上真奈美 先生

(国立がん研究センター 社会と健康研究センター 予防研究部部長)

「がん研究」から「がん予防」へ

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 日本人の2人に1人が、一生のうち一度はがんになるというデータがある。新たにがんと診断された患者の数は、2016年に99.5万人に達した。がんは日本人にとって身近な病気で、その予防は多くの人の関心を集めているテーマだ。日本人を対象としたがん予防に関する研究で、多くのことが分かってきた。

 国立がん研究センターは、がんの原因・予防方法を研究している専門家の共同作業により、得られた研究結果を日本人のがん予防へつなげる橋渡しをしている。

 同センターがまとめた「科学的根拠に基づくがん予防」によると、男性のがんの53.3%、女性のがんの27.8%は、生活習慣や感染が原因で発症したと考えられている。つまり、生活習慣を改善することで、がんの多くは予防が可能だ。

 日本人のがん予防に関する知見は増えている。国立がん研究センターが中心となり行われている「JPHC研究」は、日本人を対象に、さまざまな生活習慣と、がん・2型糖尿病・脳卒中・心筋梗塞などとの関係を明らかにする目的で実施されている多目的コホート研究。

過度のアルコール摂取はがんリスクを上昇させる

 日本で行われの6つのコホート研究から日本人約31万人のデータを用いた研究で、飲酒により、がん全般、大腸がん、肝がん、食道がんのリスクが増加すことが明らかになった。

 これまで適量の飲酒は循環器疾患を予防するという報告があり、この研究でも1日のアルコール摂取量により比較したところ、飲酒が増えるにつれていったん死亡のリスクが下がり、さらに増えるとリスクが上がるというJ型の関連がみられた。

 しかし、大量飲酒が習慣化すると、がんの発症リスクが上昇する。がんリスクを上昇させるアルコールの摂取量は、男性では1日当たりエタノール換算で46g以上、女性では23g以上であることも分かった。お酒に含まれるアルコール23gの目安は、日本酒(180mL)、焼酎(25度)(100mL)、ウィスキーダブル(60mL)、ワイングラス2杯(200mL)、ビール大瓶1本(633mL)となっている。

 お酒に含まれているエタノールは分解されてアセトアルデヒドになるが、これががんの発生に関わると考えられている。健康のためは、アルコール23gに当たる目安量を超えないようして、適度な飲酒を心がけることが大切だ。

喫煙でがんリスクが上昇 お酒は適量で、休肝日も必要

 飲酒によるがん発生率への影響は、喫煙によって助長されることも分かっている。JPHC研究では、喫煙、飲酒とがんの発生率との関係も調査された。

 たばこを吸う人と吸わない人とに分けてみてみたところ、たばこを吸わない人では、飲酒量が増えてもがんの発生率は高くならなかった。ところが、たばこを吸う人では、飲酒量が増えれば増えるほどがんの発生率が高くなり、ときどき飲むグループと比べて、1日平均2~3合以上のグループでは1.9倍、1日平均3合以上のグループでは2.3倍に上昇した。

 お酒の飲み方によって健康への影響は違ってくる。週1~2日、週3~4日、週5日から毎日の3つの飲酒パターンで比べたところ、休肝日のないグループに比べ、男性で週1~2日休肝日をとり、かつ飲酒量が週150g未満のグループでは、全死亡リスクが低下してた。また、男性で週1~2日休肝日を取るグループでは、飲酒量に関わらずがんや脳血管疾患死亡リスクが低下していた。

 ただし、休肝日があればたくさん飲んでよいというわけではなく、飲酒量が極端に多い人では、休肝日があっても死亡リスクが高い傾向があったという。飲酒習慣のある男性の6割は休肝日をもたないという。休肝日をもうけつつ、お酒を適量で切り上げることが大切だ。

 その他、大量飲酒が習慣になると、肺がん、大腸がん、乳がんのリスクが上昇することも分かっている。飲酒と食道がんとの関連についての調査では、ヘビースモーカーで赤くなる体質の人は喫煙量と飲酒量が多いとリスクが上昇することが示されている。

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日本人のためのがん予防法

 国立がん研究センターの研究班は、主要ながんのリスク要因と、がん全体、臓器ごとのがんリスクとの関連を調べた国内の疫学研究を系統的に収集し、総合評価を行っている。その評価結果にもとづき「日本人のためのがん予防法」を作成した。

 次の5つの健康習慣を実践することで、がんになるリスクを低くできると考えられている。いずれも、毎日の生活で努力を続けることで実践が可能だ。 (1)禁煙する、(2)食生活を見直す、(3)適正体重を維持する、(4)身体を動かす、(5)節酒する

 科学的根拠に根ざしたがん予防ガイドライン「日本人のためのがん予防法」は、国立がん研究センターのホームページで紹介されているので、がんを予防するために、一読することをお勧めする。

国立がん研究センター「科学的根拠に基づくがん予防」

「健康教育」の勧め

 閉会の挨拶では、村田正弘 先生(セルフメディケーション推進協議会 会長)が講演。個人や地域が直面する健康問題を解決するに、自ら必要な知識を獲得して、直面している問題に自ら積極的に取り組む実行力を身に付けるために、「健康教育」が必要とされている。

 すべての人に勧められるのは、(1)正しい知識や理解をもつこと、(2)健康行動を起こそうという気持ちを起こすこと、(3)日常生活で健康生活を実践し習慣化すること。自分の体の状態を知り、健康の保持・増進のために適切に行動できるセルフケアが求められている。

 「全国生活習慣病予防月間」について、詳しくは下記サイトをご覧ください。

一般社団法人 日本生活習慣病予防協会

全国生活習慣病予防月間2019(日本生活習慣病予防協会)

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[ Terahata ]

日本医療・健康情報研究所

アルコールの飲み過ぎががんや糖尿病を引き起こす「少酒の勧め」 | ニュース・資料室 | 糖尿病ネットワーク

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農作業、糖尿病に良薬かも? 

京大が患者参加の実証研究

朝日新聞デジタル2019年2月19日21時00分

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 農作業で糖尿病を改善できるか――。京都大が、所有する農場で実証研究を進めている。植物などを育てることは心理的な効果があるとされるが、体への効果はわかっていない。ただ、農作業は体をよく動かすだけでなく、運動が苦手な人でも継続して取り組める可能性がある。リハビリとして採り入れ始めた病院もあり、農業と医療を結ぶ動きが広がりつつある。

 京都府木津川市の京大付属農場。昨年10月、3人の糖尿病患者が集まった。みんな作業着姿だ。

 農場の指導員の手ほどきを受けながら、実の入ったさやを収穫する。さやがついているのは腰の高さほど。しゃがんでは立つ動作を繰り返しながら畝(うね)の間を歩き、30分ほどでかごいっぱいの大豆を集めた。

 参加した一人、京都市東山区の斉藤雅子さん(75)は「畑では『こんなに大きく育った』と、楽しみながら体を動かせる」と話した。

 これは、糖尿病患者を対象にした、京大の研究プログラム。週1回、60~70代の患者に集まってもらい、農作業で血糖値の改善がみられるか調べる。今年度は、大豆の栽培から収穫、豆腐づくりまでが一連のプログラムだ。

 糖尿病は運動や食事など生活習慣の改善が重要とされるが、習慣化はなかなか難しい。京大の池田香織・特定病院助教(糖尿病内分泌・栄養内科)は「食生活などの管理を難しくするのはストレス。自然に運動でき、人とつながる農業は心身にいい影響があると思う」と説明する。活動量やストレスの指標の変化、生活習慣の改善の程度なども検証するという。

農作業、糖尿病に良薬かも? 京大が患者参加の実証研究:朝日新聞デジタル

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「1型糖尿病」研究推進を 

佐賀市のNPOが1000万円寄付

福岡大へ

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1型糖尿病の根治に向けた研究助成金を寄付した日本IDDMネットワークの大村専務理事(右)と、福岡大の山口学長(中)、医学部の小玉教授=福岡市(提供写真)

 「1型糖尿病」の治療法開発を、ふるさと納税の仕組みを使って支援する取り組みで、佐賀県に寄せられた1千万円を、指定の受付先になっているNPO「日本IDDMネットワーク」(佐賀市)が、治療拠点の一つ、福岡大医学部の研究チームに寄付した。

 1型糖尿病の治療法は膵臓や膵島(すいとう)の移植など複数の選択肢があるが、ドナーの確保などそれぞれに限界がある。小玉正太教授のチームは、ブタの膵島に手を加え、人体の拒絶反応を減らした「バイオ人工膵島」の研究に取り組んでいる。現在は、大型動物で実験をする段階に入り、研究を加速化するため、助成を受けた。

 福岡大で1月30日にあった贈呈式では、NPOの大村詠一専務理事が「研究を次のステップにつなげていただき感謝している」と期待を込め、小玉教授が「成果で(患者に)還元したい」と決意を述べた。

 日本IDDMネットワークは、生活習慣と関係なく血糖値を下げるインスリンを体内で作れなくなる1型糖尿病の患者らを支援している。ふるさと納税の仕組みを使った福岡大への寄付は、2016年の2千万円に続いて2回目。

「1型糖尿病」研究推進を 佐賀市のNPOが1000万円寄付 福岡大へ|まちの話題|佐賀新聞ニュース|佐賀新聞LiVE

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1型糖尿病の元Jリーガー杉山新氏が夢について講演

 

1型糖尿病と闘いながら甲府などで活躍した元Jリーガーの杉山新氏(38)が18日、さいたま市のクラーク記念国際高校さいたまキャンパスで講演会を開いた。同校が継続的に行っている「その道のプロに聞く」という授業の一環で、約250人の生徒を前に闘病しながらの選手生活や、今後の夢について語った。

【写真】2007年3月3日、甲府でプレーする杉山新氏

杉山氏はJリーガーとして軌道に乗り始めた2003年11月、1型糖尿病を発症した。

杉山氏 それまで知っている病気といえば風邪だけ。その年の2月に受けたメディカルチェックでは問題なかったので、風邪だと思って点滴を受けた。でも変わらなくて検査を受けたら、尿から糖が出ていると入院しました。

1型は突然発症してしまう自己免疫疾患であり、予防が困難とされている。一般的に認識されている食生活や運動不足などによる糖尿病は2型にあたる。

杉山氏 12月は契約更新の時期で、(クラブから)「とりあえず待ってくれ」と言われました。サッカー選手で例がないから慎重になったんでしょう。

1度は戦力外通告を受けたが、クラブと交渉してテスト生にしてもらった。3カ月の猶予を与えられた。

杉山氏 3月までにサッカー選手としてできるかどうか、評価してもらわなければならなかった。自分でできているつもりでも、評価は人がするもの。「あいつ動けていない」と評価されたら終わり。低血糖で倒れたら再契約してもらえない。

グラウンドを1周して血糖値を測り、2周して再び測る。すべての数値をノートに記録した。

杉山氏 試しながら「まだ大丈夫だ」と繰り返していくうちに自信になっていった。自信が生まれると「契約してほしい」という願いも強くなっていきました。

再契約を勝ち取り、そこからも甲府、大宮、横浜FC、岐阜と移籍しながら現役を続けた。岐阜時代の2013年11月書籍「絶望なんかで夢は死なない」(イーストプレス)を刊行するまで、闘病は公表していなかった。2015年2月に引退を発表。現在は都内の高校サッカー部でコーチをしながら、1型糖尿病ドリームチャレンジ実行委員会を発足して病気に悩む子どもの応援や、周囲の理解を求める活動をしている。

杉山氏 注射を打っているけど、血糖のコントロールさえできればスポーツでも何でもできます。ちょっと荷物が増えるだけです。

そう言って黒いポーチを取り出した。中にはインスリンや注射器、簡易計測器が入っているという。計測器を取り出して生徒の前で血糖値を計った。

杉山氏 170だね。こうやって大勢の前で話すときは興奮するから300ぐらいになる。今日は170だから落ち着いて話せているのかな。

子どもが1型糖尿病を発症するケースもある。注射をする姿を友達に見られたくないため、トイレに隠れてインスリン注射する小学生もいるという。給食のたびに保健室で注射をするため、いつも冷めた給食を食べている子もいるという。

杉山氏は2017年、そんな子どもたちを連れてスペインへ行き、レアル・マドリードの試合を観戦した。同チームのDFナチョ・フェルナンデスも1型糖尿病と診断されながら、世界の第一線で活躍し続けている。その姿を見せたかったからだ。費用はクラウドファンディングで集めた。本人に会える保証もないまま渡航したが、面会がかなった。そして試合ではフェルナンデスが先制ゴールを決めて、スタンドに向かって両手でハートマークをつくってくれた。

杉山氏 実際に行くまではいろいろあったけど、子どもや協力してくれたスタッフの笑顔を見たら吹き飛びました。

フェルナンデスは昨年のロシア・ワールドカップ(W杯)でもスペイン代表として活躍した。

杉山氏 そんなに活躍しないでよと思う。だって、あまりにすごい選手になったら、もう会えなくなっちゃうから。

今年も1型糖尿病に苦しむ子どもたちを連れて渡航する計画もあるという。この日のように人前で話すのは苦手というが、子どもたちの夢を応援するためにトライしている。

杉山氏 人って変われるんだなと思います。意識さえすれば変われるし、夢があれば進んでいける。皆さん、夢を探してください。

診断されたときの絶望感や苦しい闘病生活を笑顔で語り続けた。杉山氏が教室を後にするまで、大きな拍手が鳴りやまなかった。

1型糖尿病の元Jリーガー杉山新氏が夢について講演(日刊スポーツ) – Yahoo!ニュース

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糖尿病患者に朗報か、

飲む「痛くない注射」MIT教授らが開発

 

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注射が嫌いな人に朗報だ。予防接種、インスリン注射、点滴などはいつの日か、薬剤を胃壁に直接注射するスマートピルに取って代わられるかもしれない。

多くの医薬品は、胃の中の強い酸性の環境に耐えられないため、経口投与には不向きだ。しかし、サイエンス誌に2月8日付で発表された論文によると、新たに考案された装置がこの問題を解決し、実質的にどんな薬でも経口投与できるようになるかもしれない。

この新しい装置が機能する仕組みは次の通りだ。まず、経口投与された装置が独力で胃の内部に付着する。次に、装置の中に入っている薬剤を胃壁に注射する。薬剤が適切なタイミングで放出されるようにするため、非常に巧みな仕組みが導入されている。装置内部のばね仕掛けの極小の針が、周囲の糖ガラスが胃酸に溶かされた時点で飛び出すのだ。

論文の共著者であるマサチューセッツ工科大学(MIT)のロバート・ランガー教授によると、消化管の内部には痛覚受容体が存在しないため、痛みは感じないという。ヒョウモンガメの甲羅に着想を得ており、どのように胃壁に付着した場合でも自動的に直立するようになっている。装置が胃の中をどう転がっても、胃壁に着実に付着できるのだ。

ランガー教授は、「インスリンを、注射と同じレベルで安全かつ効果的に経口投与できたのは初めてです。この新しい装置が、実質的に、注射で投与するほぼすべての薬に取って代わることは間違いないでしょう」と述べている。この装置が、健康管理のために最低でも1日1回はインスリン注射をする必要がある世界中の4億1500万人の糖尿病患者の生活を変えるかもしれない。

ただし、この新しい装置は、まだ概念実証の段階にある。動物で実験されただけであり、一般に使われるようになるのは何年も先のことになるだろう。

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