立っている時間が長いと体重が減る、そのダイエット効果は?

2020.02.29

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座っている時間が長いと、健康によくない。

これは聞いたことがあるかと思います。座っている時間が長いと、体重が増えたり、心臓の病気や糖尿病、うつ病、腰痛、血栓などのリスクが高くなったりする可能性が。

だとすると、毎日もっと立っているようにすれば、このような悪影響に対抗できるのでは?

しかし、糖尿病など慢性病の予防には効果があるとして、毎日長く立っているだけで体重が減ることはあるのでしょうか?

ところが、そうなのです。立っている時間が長いと体重が減るという科学的な裏付けがあるのです。今回はそれをご紹介しましょう。

普段のダイエット効果を高めてくれる

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ニューヨーク・プレスビテリアン病院/ワイル・コーネル医療センターの消化器専門医、キャロリン・ニューベリー医師が言うには、「座っている時間よりも立っている時間を長く取るようにすると、普段のダイエットの効果を高めてくれる可能性があります。さらに、体重が増えてしまうリスクを長期にわたって押さえ込んでくれることも、いろいろな研究から証明されています」

そのひとつが、心臓や血管の病気予防について専門誌『European Journal of Preventive Cardiology』誌で報告された2018年の研究です。

過去の研究46件について1184人分のデータを分析した結果、女性の場合は、立っているときに消費しているカロリーが、座っているよりも1分当たり0.1 kcal多いとわかりました。

ほんのわずかな数字に思えますが、チリも積もれば山となる──。例えば、体重65 kgの人が1日6時間、座る代わりに立っていたとすると、1日に54 kcal多く消費することになり、1年続ければおよそ2.5kgの脂肪を燃やすことになるのです。

もうひとつ、運動と健康との関連性を扱う専門誌『Journal of Physical Activity & Health』誌で報告された研究によると、74人の参加者に15分間いろいろな活動(座ってパソコンを使う、座ってTVを見る、立ってTVを見る、各自のペースで歩く)をしてもらって、消費カロリーを比較したところ、歩行はもちろんカロリーを一番たくさん消費しましたが、座っているのに比べて、立っていると1時間に平均9kcal多く消費するとわかりました。

やはりわずかとはいえ、長い間積み重なると無視できない数値になります。

座らずに立っているのはいい減量法なの?

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image via shutterstock

残念ながら、最も効率的な方法とは言えません。

「立っているのは、座っているより多くのカロリーを消費しますが、その効果を実感するにはかなりの時間がかかってしまいます」と、マサチューセッツ総合病院で肥満医学を専門とするファティマ・コディ・スタンフォード医師は指摘。

違いが現れたと気づくまでに半年から1年くらいかかるかもしれませんが、「やがてわかる」そう。

ニューベリー医師も同意。「1日に立っている時間を長くするだけでは、体重の大きな変化は望めそうにありません

それでも、立っているとほかにも健康によい効果が。ニューベリー医師によると、立っていると代謝が健康的になって、定期的な運動や栄養価の高い食事など“ほかの方法”で減らした体重を維持したり、減量効果をさらに高めたりできるのです。

「1日に座っている時間を減らして立っているようにすると、心臓の病気や糖尿病、脳卒中など特定のよくある病気になりにくくなると考えられています。

また、気分がよくなって、よく眠れるようになり、生産性が上がる可能性もあります」(ニューベリー医師)。

立っていると、血糖値、血圧、中性脂肪(体脂肪の主な成分)値を下げるのに効果的という研究結果もありますし、いいことがあるのは明らか。「もっと立っているようにするのは大変よいことです」(スタンフォード医師)

体重を減らしたいなら、立っているのは大変よいことですが、全体像を念頭に置くおくこと。

毎日もっと立っているにはどうすればいい?

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image via shutterstock

ほとんどの人にとっての問題は、仕事で座っている時間が長すぎること

1日の間に座っている時間の大部分を仕事で費やしている人には、スタンディングデスク(立って使うデスク)を導入するよう会社に働きかけるという方法があります。でも、現実問題としてそれもなかなか大変。

そこで、スタンフォード医師がすすめる方法は、1時間ごとくらいに立ち上がってちょっと歩く時間を取ること。ただ動くだけのために、化粧室や別のフロアに行くわけです。「体にひと息入れさせます」(スタンフォード医師)

仕事の関係でそれが難しいなら、せめて1時間に数分くらいは立ち上がって、脚を伸ばすようにと提案。

自宅でもっと立っているようにするには、立ってテレビを見たり、電話中にソファに座っているのではなく辺りを歩き回ったりしてみます。

繰り返しますが、体重がたくさん減ることにはならないでしょうが、このような習慣をつけて続ければ、長い間には効果が現れます。

「体重を減らしたいなら、立っているのは大変よいことですが、全体像を念頭に置くこと。減量のために取り入れられる多くの方法のひとつに過ぎないのですから」(スタンフォード医師)

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クレゾール、糖尿病に有効 

動物実験で、予防・治療に可能性―京大など

 

 国内に強く疑われる患者が1000万人いるとされる糖尿病を抑えるのに、有機化合物のクレゾールが有効であることが動物実験で分かったと、京都大やパリ大の共同研究チームが発表した。ヒトについても糖尿病を予防し治療できる可能性があるという。論文は米科学誌セル・リポーツの電子版に掲載された。

 研究チームはレバノン人137人から提供された血液に含まれる代謝物を網羅的に解析。糖尿病患者はそうではない人と比べ、クレゾールの血中濃度が低かった。

 そこで、高脂肪の餌を食べさせたマウスに、微量のクレゾールを継続的に皮下投与する実験をした。その結果、クレゾールを与えたマウスは血糖値が低く、血糖値を下げるインスリンの分泌量が増えていた。

 糖尿病になっているラットを使った実験でも、クレゾールを投与したラットがインスリンの分泌量は多かった。

 ヒトはクレゾールを自身で作ることができず、食べ物に含まれるか腸内細菌が生成するかして得ている。研究チームの松田文彦京大教授は「どの腸内細菌がクレゾールを作っているか分かれば、サプリメントによって血糖値を抑えられる可能性がある」と話した。

クレゾール、糖尿病に有効 動物実験で、予防・治療に可能性―京大など:時事ドットコム

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あふれ返る新型コロナウイルス情報。

いま本当に押さえておくべき6つのポイント

三ツ村 崇志

連日膨大な情報が飛び交っている新型コロナウイルス。

2月27日時点の情報を元に、知っておきたい6つのポイントを整理した。

1.新型コロナウイルスに感染した場合の症状は?

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新型コロナウイルスへの不安からマスクをしている親子。2月23日、上野公園で撮影。

REUTERS/Athit Perawongmetha

新型コロナウイルスに感染しても、無症状か軽症の人は多い。政府専門家会議によると、国内で確認された感染者で症状が出ている人の多くが、発熱などの呼吸器に関係した症状が長く(1週間前後)続き、加えて強い体のだるさ(倦怠感)を訴えていたという。

この見解は、80%が軽症であるという中国疾病予防管理センター(CDC)からの報告ともおおむね合致する。気になるのは、6人に約1人あたりの割合で出てくる重症化した例。

重症例では、重い肺炎になり、敗血症性ショックや多臓器不全、呼吸困難などに陥る例が報告されている。その中には、残念ながら死亡してしまった人もいる。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、糖尿病や心臓病といった既往歴のある人や高齢者の間では重症化しやすいとされている。実際に日本国内で亡くなった7人(クルーズ船での感染者含む)も、分かっている範囲では高齢者や既往歴のある人だ。

ただし、中国の報告では、数は少ないものの既往歴のない、若く健康な人が亡くなっている例がある。どんな人でも、十分な注意が必要であることに変わりはなさそうだ。

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厚生労働省のWebページには、新型コロナウイルスに関係する情報が随時更新されている。

出典:厚生労働省

なお、厚生労働省が発表した国内の状況をまとめた資料によると、クルーズ船を除いた国内感染者は186人。そのうち、症状が出ている人は累計で167人。そのうち3人が死亡、32人が退院している。

軽症~中程度の症状の人は64人で、人工呼吸器を装着したり集中治療室に入る必要があるほど重症な患者は16人。それ以外の52人については確認中だ。

2.世界の感染状況は? 中国では回復基調

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世界37か国で、8万人を超える患者が確認されている。

出典:World Health Organization

2月26日付けのWHO(世界保健機関)のSituation reportsによると、全世界で確認されている感染者は、8万人を超えた。そのうち中国での感染者は7万8191人。中国では今もなお、感染者・死亡者数が増えてはいるものの、そのペースは鈍くなっている。重症の患者も少しずつ減っており、ここ数日は新たな感染者数よりも治癒した人数のほうが多い状況が続いている

一方、中国以外では、感染が広がりつつある。

中国を除くと、26日時点で37カ国合計2918人にも及ぶ感染者が確認されている(ダイヤモンド・プリンセス号での感染者691人を含む)。死亡者も43人と増えている。

特に、韓国では1261人イタリアでも322人と、ここ数日で一気に検査が進み、感染者が確認されている。日本、シンガポール、イラン、アメリカなどでも感染者は増加傾向にあり、予断を許さない状況だ。

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3.致死率は?

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国立感染症研究所で分離された新型コロナウイルスの電子顕微鏡画像。

提供:国立感染症研究所

WHOによると、中国・武漢での感染者は6万5187人。死者は2615人。感染者のうち、死亡した人の割合(致死率)は約4.0%。中国全土で考えると、感染者は7万8191人。死者は2718人なので、致死率は約3.5%に低下する(いずれも2月26日付の情報)。

ただし、感染者数や死者数を比較して分かる通り、中国での感染者・死亡者は武漢に集中しており、他の都市での感染の拡大はある程度封じ込められたといえるだろう。

一方、中国以外で考えると、感染者の合計は2918人。このうち死亡したのは43人(2月26日付の情報)。致死率は約1.5%。1月~2月初旬までは、中国以外の地域での致死率は1%を下回っていたが、散発的にではあるもののある程度まとまった集団感染が確認されたことで、死亡例が多く報告されるようになってきた。

感染が拡大すると、たとえ致死率が低い感染症でも一定数の死者が出てしまう。1.5%と言われると非常に少ないように感じられるかもしれないが、1万人の感染者のうち、150人が死ぬことになる。

この数字はただの数ではなく人の命だ。もし軽い風邪のような症状が出た場合には、新型コロナウイルスである可能性を疑って、感染を広げないような行動を心がけたい。

特に日本では、たとえ軽い症状があっても「軽症だから大丈夫」「やらなければならない仕事がある」などと考えて、会社や学校に行ってしまう人も多い。気持ちは分かるが、「自分は大丈夫」でも、感染拡大の起点となり、知らないうちに多くの人を命の危険に晒してしまう可能性がある。

4.感染対策は何が適切?

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Trevor Williams

新型コロナウイルスは、つばや咳による「飛沫感染」、あるいは手すりやドアノブ、電車のつり革など、さまざまな場所に付着したウイルスが手にうつり、その手で目や口、鼻などの粘膜に触れることで体内に侵入する「接触感染」によってうつる可能性がある。

そのため、手に付着したウイルスを除去するために手洗いを徹底したり、咳やくしゃみなどによって飛び散る飛沫が口や鼻に入らないようにしたりすることが重要だ。

特に、新型コロナウイルスの感染対策として実用的なのは「手洗い」。

手を洗う際には、手の甲、指の間、手首などをすみずみまで洗浄してほしい。ハンドソープや石鹸などを使った手洗いには、ウイルスを洗い落とす効果が期待されるため、20秒程度は時間をかけて手を洗うのが適切だといえるだろう。

また、消毒液(アルコール)には、ウイルスを殺す役割がある。消毒液を使った手の洗い方は、ハンドソープや石鹸を使った手洗いと同じだが、手のすみずみまで消毒液が行き渡るように、十分な量のアルコールを使って丁寧に手を洗うことを心がけてほしい。

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手洗いの次に、「咳エチケット(マスク)」も対策として挙げられることが多い。ただし、マスクは、満員電車や病院など、感染リスクの高い場所へ行かざるを得ないときには、予防としての効果が期待されるという見方があるものの、予防というよりも他者への感染を防ぐ側面が強い

なお、マスクの布(口が当たる部分)には、ウイルスが付着している可能性がある。マスクを外す時には、布の部分を触らないように気をつけたり、仮にマスクを触ったとしても、その後、必ず手洗いを心がけてほしい。

また、お湯を飲んだり、ビタミンを取ったりすることが新型コロナウイルスの感染予防になるといった「デマ」も多く見かけるようになってきた。FIJ(ファクトチェック・イニシアティブ)のWebページでは、国内・海外で出回っているデマ情報の検証が行われている。

情報源が明記されていない、信憑性に疑いのある情報を目にした際には、一度確認してみてほしい。

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WHOのWebページでもデマ情報に対する警告がなされている。この画像は、「ごま油に新型コロナウイルスを殺す効果があるのでは?」というデマを否定するもの。

出典:World Health Organizatioon

5.ウイルス感染から発症までの潜伏期間は?

ウイルスに感染してから症状が出るまでの期間を「潜伏期間」という。

WHOや厚生労働省によると、新型コロナウイルスの潜伏期間は1~14日(多くは5~6日)と推定されている。

クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」で2週間の隔離を終えた乗客が下船したのは、仮にウイルスに感染しない環境が確保された状態で2週間(14日間)症状がみられなければ、ウイルスに感染している疑いを払拭できるためだ。

一方、2月9日に報告された調査結果では、潜伏期間には0~24日とかなり幅がある可能性が指摘されている。ただし、半数は感染から3日程度であり、潜伏期間が24日である例はかなり少ない。また、この調査結果自体、2月27日の段階でも専門家によるチェックを受けている最中であり、報告内容の一部が今後変わる可能性があることにも注意しておくべきだろう(一部変更されたとしても、潜伏期間の推定が変わらない場合もありうる)。

6.病院を受診する目安は?

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厚生労働省では、新型コロナウイルスへの感染の疑いがある人に対して、まずは帰国者・接触者相談センターへの電話を呼びかけている。

出典:厚生労働省

新型コロナウイルスに限らず、今はインフルエンザや風邪などを引きやすい季節。厚生労働省は、咳や発熱などの症状がみられても、新型コロナウイルスへの感染の可能性が疑われる例に当てはまらないような人は、通常通り医療機関を受診しても良いとしている。

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一方で、次のような症状がみられた場合、まずは各都道府県の「帰国者・接触者相談センター」への電話相談が推奨されている。

・ 風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く方(解熱剤を飲み続けなければならない人も同様)

・ 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある方

高齢者糖尿病などの持病を持つ人は、健康な人にくらべてリスクが高いため、上の状態が2日程度続いた場合、同様に帰国者・接触者相談センターへ電話した上で、指定の病院を受診してほしい。また、厚生労働省は、妊婦についても早めの電話・受診を促している。

最後に……

2月26日には、政府の要請を受けて、イベントの延期・キャンセルが相次いだ。東京国立博物館などの文化施設も、2週間程度閉館する方針を示している。

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政府専門家会議は、日本の現状は、散発的に小さな感染者の集団(クラスター)が確認されている状態だと指摘している。この感染者の集団を起点に、次々と別の集団へと感染が広がってしまうと、もはや感染者の爆発的な増加は防げなくなる。

イベントの中止にともない、経済的な打撃も大きい。しかし、中国では経済的な大打撃を受けいれてでも徹底的な封じ込めを強行したことで、なんとか新型コロナウイルスの収束に向けた流れができつつある。

日本でのこの先の1~2週間は、これ以上の感染の広がりを食い止められるか否かの分水嶺だ。

感染拡大を抑えつつ、経済的な打撃を最小限に食い止めるために何ができるのか。すでに厚生労働省だけでは抱えきれない問題になっている現状で、これまで存在感の薄かった政府のリーダシップが問われている。

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膀胱で発酵し、アルコールを生成する珍しい症例が明らかに

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<米ペンシルベニアで膀胱内でアルコールが生成されていたという症例が世界で初めて報告された……>

腸発酵症候群(自動醸造症候群)とは、腸管内の出芽酵母によって糖が分解され、エタノールを生成する腸内発酵により、炭水化物を摂取するだけで急性アルコール中毒を引き起こすほどのエタノール量を消化器系で生成してしまう症状をさす。

そしてこのほど、「尿路系での内因性発酵によりエタノールを生成する」という症例が世界で初めて報告された。腸発酵症候群とは似て非なるこの珍しい症状は「尿自動醸造症候群」と呼ばれている。

当初、アルコール依存症を隠している?と考えられた

アメリカ内科学会(ACP)の医学学術雑誌「アナルズ・オブ・インターナル・メディシン」で2020年2月25日に公開された症例報告によると、肝硬変と糖尿病を患う61歳の女性患者が肝移植待機者リストに登録するべく米ピッツバーグ大学医療センターに来院。

この患者は、他の医療機関でアルコール依存症が疑われ、「肝移植待機者リストへの登録よりも、まずアルコール依存症の治療をすべき」と診断され、肝移植待機者リストへの登録を断られたという。ピッツバーグ大学医療センターでの尿検査でも、アルコールの陽性が何度も確認された。

担当医は当初、患者がアルコール依存症であることを隠しているのではないかと考えていたが、尿内でエタノールが確認されたものの、エタノールの代謝物であるエチルグルクロニドや硫酸エチルは検出されないことがわかった。

患者はアルコールの摂取を否定し続けており、尿で相当量のエタノールが検出されているにもかかわらず、通院中、患者が酩酊している様子も見られなかった。

膀胱に生息する酵母の発酵でエタノールを生成か

患者は、糖尿病の治療が十分でなく、尿検体では、尿中ブドウ糖が多い「高尿糖」が認められたほか、多くの出芽酵母も検出された。

研究者は「膀胱に生息する酵母の発酵によって、糖を分解し、エタノールを生成しているのではないか」との仮説のもと患者の尿を分析。その結果、ビール酵母の近親種のヒト常在真菌「カンジダ・グラブラータ」が膀胱の糖を使って発酵し、エタノールを大量に生成したことが確認された。

担当医らは、症例報告において「この症例は『尿自動醸造症候群』の徴候をたやすく見落としてしまう可能性があることを示している」と述べ、「臨床医は診療録や検査結果に細心の注意を払い、一致しない事象について常に精査すべきである」と説いている。

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コーヒーに体脂肪減少や糖尿病改善の効果か…

1日2杯で善玉腸内細菌が増加

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「PIXTA」より

 

 コーヒーは健康に良いのか、悪いのか。この点に関する研究は古くから行われていますが、この数年の論文発表を見ると、適切な量であれば健康に良いという論調が圧倒的に多いように感じています。今回は、最近報告された2例を紹介します。

人間の健康に直結する腸内細菌とは

 腸内細菌はその名の通り、私たちの腸内に常に生息している細菌のことで、人間では約3万種類、数百兆個が棲みついています。糞便とともに排出されますが、腸内で次々に増殖するため、私たちの体重のうち2kg程度は腸内細菌の重さです。

 腸内細菌は実験室で培養することが困難な菌が多いため、その全体像はいまだ十分には解明されていませんが、細胞の数でいえば、人間自身の細胞数よりも腸内細菌の細胞数のほうがはるかに多く、私たちの体は腸内細菌の巣であるということもできます。

 もともと、腸内細菌は消化吸収やある種のビタミンの合成に関与しているとされていましたが、近年の研究で、そればかりではなく宿主(人間)のアレルギー反応の種類に関与したり、免疫機能を調節したり、中枢神経に作用したりすることもわかってきました。私たちの体は、腸内細菌によって操られているといっても過言ではないのかもしれません。

 一方で、人間の側も腸内細菌に対して影響を及ぼしていることがわかっています。たとえば、著しいストレスを受けると腸内細菌の中で悪玉菌が勢力を増し、それが原因で健康のバランスが崩れる負のスパイラルに陥ることや、食べ物・生活環境によって腸内細菌の善玉菌と悪玉菌の割合が変化することなどが知られています。

カフェインが腸内細菌のバランスを整える?

 そのような腸内細菌に影響を与える食品のひとつに、コーヒーがあります。米国ベイラー医科大学の研究によると、コーヒーには腸内細菌のバランスを改善し、善玉菌を増やす作用があることがわかりました。

 カフェインの摂取が2型糖尿病などある種の疾患の発症リスクを低減するという研究が多く発表されていますが、コーヒーは無数ともいえる化学物質の混合物ですので、なぜそのような作用があるのかはわかっていません。

 一方で、コーヒーにも含まれるカフェインが腸内細菌に影響を与えるという報告がされています。前述の腸内細菌の役目から判断すると、カフェインが腸内細菌に影響を与えるのであれば、コーヒーを飲むことによってなんらかの健康増進作用が期待できます。

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カフェインの構造式

 今回の研究では、カフェインの摂取と腸内細菌の組成との関係を調べるために、実験協力ボランティアの大腸から内視鏡で組織の一部を採取し、腸内細菌の分析を行いました。

 その結果、過去1年間にコーヒーを1日2杯以上飲んでいた人は、それ未満の人と比べて善玉腸内細菌が多く、菌の種類のバランスもとれていることがわかりました。さらに、コーヒーの摂取量が多い人のほうが腸内細菌のバリエーションが豊富で、大腸全体にバランスよく分布していました。それによって、コーヒーを頻繁に摂取する人の腸内は炎症に対する抵抗性があり、肥満や代謝異常の原因となる悪玉腸内細菌が少ないことが明らかになりました。

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 依然として、コーヒー腸内細菌に良い作用をするメカニズムについては解明できていませんが、カフェインが重要な役割を担っている可能性が高いと考えられます。

 これまで、脂っこいものや塩分が多すぎるものなど、一般に健康に悪い食品を摂取すると、その食品成分が体内に吸収されて健康を害すると考えられていました。しかし、実はそのような直接作用は限定的で、腸内細菌が介在することによって、たとえば悪玉菌が脂肪を分解して有害物質のエンドトキシンをつくり出すなど、不健康状態が生み出されているようです。

1日4杯のコーヒーに脂肪燃焼効果か

 2型糖尿病は不摂生な食生活や食べ過ぎにより発症する疾患で、慢性化すると心疾患やがん疾患を併発し、最悪の場合は失明や手足の切断に至る恐ろしい病気です。しかし、この2型糖尿病の改善にもコーヒーが役立つという報告が出てきました。

 シンガポール国立大学は、コーヒーが2型糖尿病の特徴であるインスリン抵抗性を改善するかどうかの実験を行いました。体重過多の実験協力ボランティアを2つの群に分け、片方の群には1日に4杯のカフェイン入りインスタントコーヒーを飲んでもらい、それ以外の人には、比較対象としてカフェインレスのコーヒーを4杯飲んでもらいました。ボランティアには、どちらのコーヒーを飲んだのかは知らせていません。

 そして、実験開始から24週間後の体脂肪量は、カフェイン入りコーヒーの摂取群が比較対象の人々に比べて4%近く低い値になりました。研究者らは、コーヒーに含まれるカフェインが代謝を亢進させ、脂肪がより燃焼したためであると考察しています。

 ここで気になるのは、毎日4杯もカフェイン入りコーヒーを飲んで健康に悪影響は出ないのか、という点ですが、1日4杯というのは米国人の平均的な量であり、今回の実験でも、カフェインレスを飲んだ人たちと比較して健康状態に悪影響は見られなかったということです。

 ただし、カフェインは睡眠を妨げたり、不安を誘発したり、頭痛や胃の不調などの原因になることも知られています。脂肪を燃焼させるために過剰なカフェインを摂取することは生活の質を低下させる可能性があるので、注意が必要です。

(文=中西貴之/宇部興産株式会社 品質統括部)

【参考資料】

The effect of coffee consumption on insulin sensitivity and other biological risk factors for type 2 diabetes: a randomized placebo-controlled trial.

『コーヒーの科学』(講談社/旦部幸博)

コーヒーに体脂肪減少や糖尿病改善の効果か…1日2杯で善玉腸内細菌が増加

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【新型コロナウイルス感染症の流行に備える】

糖尿病の人が注意すべきポイントは

2020年02月25日

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 新型コロナウイルス(COVID-19)感染症への対策が本格化している。

 厚労省の専門家会議は「対策の基本方針」を発表し、流行を防ぐために「この1~2週間が瀬戸際」と強調している。

 糖尿病のある人は重症化しやすいという報告があり、いっそうの感染症対策の徹底が求められている。

糖尿病のある人は重症化しやすい?

 新型コロナウイルス(COVID-19)に感染した場合に、重症化するリスクとして、心疾患、慢性呼吸器疾患、高血圧などに加えて、糖尿病が挙げられている。

 高齢の人や、糖尿病などの併存疾患がある人では重症例が多いという調査結果が発表されている。

 糖尿病の人でリスクが高くなる理由は現時点でははっきりと確かめられていないものの、糖尿病がある人は、風邪やインフルエンザなどの他の感染症対策と同じように、新型コロナウイルスに対してもいっそうの対策が必要となる。

 厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議は2月24日に、「対策の基本方針」を発表した。

 「感染の拡大のスピードを抑制することは可能だと考えられます。そのためには、これから1~2週間が急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際となります」と強調している。

多くは軽症ないし無症状、しかし重症例も

 新型コロナウイルスに感染した人は、多くは軽症ないし無症状であり、すでに回復している人も多い。症状としては、発熱や呼吸器症状が1週間前後持続することが多く、強いだるさ(倦怠感)を訴える人が多い。

 しかし、一部の人は、人工呼吸器など集中治療を要する、重篤な肺炎症状を呈しており、季節性インフルエンザよりも入院期間が長くなる事例が報告されている。

 これからとるべき対策の最大の目標は、「感染の拡大のスピードを抑制し、可能な限り重症者の発生と死亡数を減らすこと」だとしている。

感染予防の基本は飛沫・接触の対策

 具体的に「基本方針」では次のことが挙げられている――。

 このウイルスの感染を拡大させるリスクが高くなるのは、対面で人と人との距離が近い接触(互いに手を伸ばしたら届く距離)が、会話などで一定時間以上続き、多くの人々との間で交わされる環境にいる場合だ。

 これまでに判明している感染経路は、咳やくしゃみなどの「飛沫感染」と「接触感染」で、空気感染は起きないと考えられている。

 そのため、感染の拡大を防ぐために必要なことは、インフルエンザに対する予防と同様に、それぞれの人が、人と接触する場合に、咳エチケット(マスク着用)を行い、手で鼻、口を触った場合には、手洗いを行うことだ。

症状がある場合にはどうすれば良いか

 感染の拡大を防ぐために、以下のような場合には、都道府県に設置されている「帰国者・接触者相談センター」にただちに相談することが求められている。

● 風邪の症状や37.5°C以上の発熱が4日以上続いている(解熱剤を飲み続けなければならないときを含む) ● 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある
※ 高齢者や糖尿病などの併存疾患がある人は、上の状態が2日程度続く場合

 なお、現時点では新型コロナウイルス感染症以外の病気の方が圧倒的に多い状況であり、インフルエンザなどの心配があるときには、通常と同様に、かかりつけ医に相談する。

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 各地域の「帰国者・接触者相談センター」の連絡先は、厚生労働省のホームページに掲載されている。

新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センター(厚生労働省)

厚生労働省相談窓口

Tel. 0120-565653(フリ―ダイヤル)

受付時間 9:00~21:00(土日・祝日も実施)

 糖尿病を治療していて、発熱、下痢、食欲不振などがある場合には、血糖降下薬の調整が必要になることがある。そのような状態は「シックデイ」と呼ばれており、特別な注意が必要となる。シックデイについては、下記ページで解説している。 病気になった時の対策 シックデイ・ルール(糖尿病セミナー)

症状のない人も注意が必要

 症状のない人も、それぞれが1日の行動パターンを見直し、対面で人と人との距離が近い接触(互いに手を伸ばしたら届く距離)が、会話などで一定時間以上続き、多くの人々との間で交わされるような環境に行くことをできる限り、回避する。

 とくに、風邪や発熱などの軽い症状が出た場合には、外出をせず、自宅で療養することが重要だ。

 このウイルスに感染した人の多くは無症状のまま経過する。潜伏期間は1~12.5日で、症状が起こる場合はその後に、一定の割合で発熱や呼吸器症状(咽頭痛、咳)などの感染症状がみられるようになる。発熱や呼吸器症状が1週間前後持続することが多く、強いだるさ(倦怠感)を訴える人も多い。

 風邪やインフルエンザであれば、通常は3~4日までが症状のピークで、その後に改善していくが、新型コロナウイルス感染症は症状が長引くことが特徴だ。自分自身の体の状態によく注意していることが重要となる。

感染症対策で「共有してほしい情報と行動」

 日本感染症学会と日本環境感染学会は2月21日に、「一般市民の方々へ―共有してほしい情報と行動―」を公表した。

 「注意すべき事項」として次のことを示している――。

自分自身の健康管理を行ってください。体調が優れないときは朝・夕の体温測定を行いましょう。
病院や施設での面会を控えましょう。高齢者や基礎疾患のある人に感染症をうつさないようにするためです。
人が多く集まる室内での集会などの参加は必要なものに限りましょう。
公共交通機関において、つり革、手すりなどの他人が触れる場所に触れた後は、鼻、口、目などを触らないようにしましょう。不特定多数の方の触れるものに接触した後の手指衛生が重要になります。
会社、学校、自宅に着いてから手洗いをしっかり行いましょう。
時差通勤によりラッシュアワーを避けましょう。
東京オリンピック・パラリンピックに向けて準備してきたテレワークによる自宅勤務も活用しましょう。
37.5度以上の発熱、咳、倦怠感がある場合には、出来るだけ会社、学校は休み、自宅での 安静・静養を行いましょう。
37.5度以上の発熱、咳、倦怠感がある場合に、人と接触する場合は、咳エチケット(マスク着用)を行い、手で鼻、口を触った場合は、手洗いを行いましょう。
体調不良者(発熱、咳など)に接する場合には、マスクを着用しましょう。
PCR検査には限界もある
 現在、ウイルス検出のために実施されているのは「PCR検査」と呼ばれるものだ。これは、核酸検査で増幅してウイルスを検出する方法だ。

 迅速診断キットの開発も急ピッチで進められているが、PCR検査は現状では、新型コロナウイルスを検出できる唯一の検査法となる。

 新型コロナウイルスは、主に咽頭や肺で増殖するが、インフルエンザに比べてウイルス量は1/100~1/1,000と少なく、それが検査を難しくしている。

 国内で感染が進行している現在、感染症を予防する政策の観点からは、すべての人にPCR検査をするのは不可能だ。

 急激な感染拡大に備え、限られたPCR検査の資源を、重症化のおそれがある人の検査のために集中させる必要があると呼びかけられている。

「81%は軽度」「ただし中等度以上も20%近く」

 中国疾病対策センターが発表した発症例についての大規模な分析結果でも、高齢者や糖尿病などの併存疾患のある人ほど、新型コロナウイルス感染症が重症化しやすい傾向があることが浮き彫りになっている。

 研究者は新型コロナウイルス感染症について、「81%は軽度であり、死亡を含む重症例は4.7%と低いが、短時間で中国全土に広がったことに注意する必要がある」と指摘している。

 同センターは、2020年2月11日時点で、国内で報告された疑い例や無症状例を含む患者7万2,314例のうち、新型コロナウイルスの感染が確認された4万4,672例のデータについて解析した。

 症状をみると、全体の80.9%(3万6,160例)は軽症と分類され、中等度が13.8%(6,168例)、亡くなるなどの重症は4.7%(2,087例)だった。

糖尿病が併存していると死亡リスクは7.3%に上昇 中国調査

 全体の致死率は2.3%だったが、年代別でみると60歳代が3.6%、70歳代が8.0%、80歳以上が14.8%となり、年齢が高いほど致死率が高まる傾向がみられた。

 さらに、死亡例のうち大半は何らかの併存疾患をもっていることも分かった。

 死亡リスクが高い順に併存疾患をみると、▼心疾患(10.5%)、▼糖尿病(7.3%)、▼慢性呼吸器疾患(6.3%)、▼高血圧(6.0%)、▼がん(5.6%)となり、併存疾患のない人の0.9%を大きく上回った。

 なお、発症の流行曲線は1月23~26日頃および2月1日にピークに達し、その後は減少しはじめている。

国立感染症研究所で分離された新型コロナウイルスの電子顕微鏡画像

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An update on the epidemiological characteristics of novel coronavirus pneumonia (COVID-19)(Chinese Journal of Epidemiology 2020年2月14日)

Interim Clinical Guidance for Management of Patients with Confirmed 2019 Novel Coronavirus (2019-nCoV) Infection(米国疾病予防管理センター(CDC) 2020年2月12日)

厚生労働省「新型コロナウイルスに関するQ&A」(一般の方向け)

厚生労働省「新型コロナウイルスに関するQ&A」(医療機関・検査機関の方向け)

首相官邸「新型コロナウイルス感染症に備えて~一人ひとりができる対策を知っておこう~」

国立感染症研究所 新型コロナウイルスに関する最新情報

日本感染症学会

日本環境感染学会

[ Terahata ]

日本医療・健康情報研究所

【新型コロナウイルス感染症の流行に備える】 糖尿病の人が注意すべきポイントは | ニュース | 糖尿病ネットワーク

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<コラム>日中共通の敵-糖尿病-血糖値・高血圧・万病の元

石川希理配信日時:2020年2月24日(月) 16時20分

 

コロナウイルスに罹患しても、高齢者や、糖尿病などの疾患のある人は重症化するらしい。

お隣の中国では人口の約11%が糖尿病患者で、36%近くが発症一歩手前の予備軍の段階だといわれている。

日本では、2017年で、患者数が330万人ほど、予備軍は1000万人程度と大雑把に言える。

「どうですか」

「はあ、変わりはありません」

「体重の減少はないですね」

「はあ、特に」

私は糖尿病を発症して10年ほどになる。父親も軽い糖尿だった。生活習慣病と言われれば、そうだろうと、なんとなく納得がいかない頭で思考する。それほど酷い生活をしてきた覚えはないのだが。

前述の会話は、1カ月ほどの頻度で訪れる病院の家庭医とのものだ。診断を受けないと、「治療薬」は出してもらえない。医師はニコニコして、食べ物や飲み物の注意も与えて下さる。血圧を測る。5分にもならない時間である。

このあとかかりつけの薬局で、糖尿病の薬をもらう。マッチの頭ほどの薬を3つ、毎朝食後に飲む。血糖値を抑え糖を排出するためのものだ。コレステロールを下げる薬もある。

「治りませんでしょうね」

「はは、そうですねえ…」

「死ぬまででしょうねえ」

と言う会話が続くこともある。

毎朝食後のこの薬のおかげで、血糖値は上がらず、糖尿病は悪化しないが、死ぬまで続く。なにせ、膵臓が老化し劣化している。

血糖値を下げる膵臓のランゲルハンス島から出るインシュリンが減少しているのだからこれはもう諦めないと仕方がない。

糖尿病でない人も、加齢で糖尿病に近づく。しかし発症する前に寿命を迎える。白内障や、ガンなども同じである。

肥満、栄養過多、運動不足が病を発症させ、悪化させる。発症したら栄養管理や運動、薬の服用を生涯続ける必要がある。

悪化すると、お腹に自分でインシュリンを注射する。さらに悪化すると人工透析。現在三十数万人いる。透析は週に3回、各4時間。

日本・中国とも、食べ過ぎ・運動不足。だから、贅沢病とも揶揄される。

私の友人の亡くなった肉親は、糖尿病治療を嫌って放置し、足を切断している。なにせ血管がボロボロになるから、失明なども忍び寄る。

途中失明の原因第1位が糖尿病。神経障害もある。脳梗塞・心筋梗塞も起きる。恐ろしい病気なのだ。

半年に一度は血液検査である。HbA1c(ヘモグロビンA1c)という値で6.5以上が糖尿病で、私はこれが7との間をウロウロして10年だ。

毎月の診察代や薬代も年金生活にはキツイので、「よくならないかなあ」「あかんやろなあ」と諦めている。

もちろん食べ過ぎや運動不足には注意している。

身長168センチ(若い頃は170センチだったが、骨などが劣化して縮んだ(笑)のか?)体重は67キロである。身長による標準体重は大体60キロ前後なので、数キロオーバーだ。(悲)(笑)

ただBMIという肥満度(太っている、痩せている)の値は、23.74。標準が18.5以上25未満なので、一応セーフだ。理想体重は62.09キロらしい。目安にはなる。

因みに、BMIの計算式は、体重(kg)×10000÷(身長(cm)×身長(cm))。ネットでは自動的に計算してくれるサイトもある。

肥満の場合は標準体重にする、或いは人によって異なるが十キロから十五キロ減量すると糖尿病から解放されるケースもあるらしい。

国民総てが、健康保険制度という、世界に誇るべき仕組みのおかげで助かってはいる。が、それでも治療費は痛い。

そして、この健康保険を含む社会保障制度というセーフティネットは次第に劣化しかかっているらしい。若い人には申し訳ないが…。

糖尿病を取り上げたが、「高血圧」患者はおおよそ1000万人。さらに、膝痛だ腰痛だ、白内障だ、脊柱管狭窄症だ、耳が遠い、頭痛だ、入れ歯だ、老化によるテニス肘だ、そして物忘れに認知症と、高齢者は悲惨である。

若い人もいずれみんな高齢者になり、目も耳も鼻も口も皮膚も血管も筋肉も、骨も、そして脳までも壊れていくのだから仕方ない。

因みに、日・中ともに糖尿病は「贅沢病」だが、アメリカでは貧困層に糖尿病が多い。ジャンクフードや清涼飲料水のとりすぎといわれる。

肥満との関係は深いが痩せていても、膵臓が老化すると同じことになる。まあ、なんとかいまの状況の糖尿病でおさえて、「健康寿命」を維持し、子どもたちや孫達、そして若い方々に余り迷惑を掛けない生活をしたいと考えている。

 

■筆者プロフィール:石川希理

1947年神戸市生まれ。団塊世代の高齢者。板宿小学校・飛松中学校・星陵高校・神戸学院大学・仏教大学卒。同窓生いるかな?小説・童話の創作と、仏教の勉強と瞑想を10年ほど。明石市と西脇市の文芸祭り選者。児童文学のアンソロジー単行本、小説の自家版文庫本など。

※掲載している内容はコラムニスト個人の見解であり、弊社の立場や意見を代表するものではありません。

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「良い睡眠」が糖尿病を改善する 

心臓病と脳卒中のリスクが低下

2020年02月21日

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 良い睡眠をとることは、健康を維持するために必要だ。

 意外と知られていないが、睡眠は肥満や高血圧、2型糖尿病などと関連している。

 睡眠を改善することで、これらの疾患も改善できる可能性が高い。

よく眠れている人は心臓病や脳卒中のリスクが低い

 睡眠パターンが健康的な人は、心臓病や脳卒中などの心血管疾患のリスクが低いことが38万人超を対象とした大規模な調査で明らかになった。

 たとえ心臓病や脳卒中の遺伝的リスクが高い場合でも、良い睡眠をとっていると、そのリスクを相殺するのに役立つという。

 「良い睡眠をとっている人は、心血管疾患のリスクが35%少なく、心臓病と脳卒中のリスクが34%少ないことが分かりました」と、米国のチューレーン大学肥満研究センターのルー キー所長は言う。

38万超の中高年を対象に調査

 研究チームは、英国の中高年を対象に、病気の予防や診断、治療の向上を目的に行っている研究プロジェクト「UK Biobank」に参加した、38万5,292人を対象に調査。

 睡眠パターンについて、5つの項目(生活リズム、睡眠時間、不眠、いびき、日中の過度の眠気)で評価した。

 その結果、睡眠パターンがもっとも健康な人は、もっとも不健康な人に比べ、心臓病や脳卒中などの心血管疾患で35%、狭心症や心筋梗塞などの冠動脈性心疾患で34%、脳卒中で34%、それぞれリスクが少ないことが分かった。

遺伝的リスクが高くても睡眠改善は効果がある

 研究チームは参加者の血液サンプルから、心臓病や脳卒中などの発症に関連する遺伝的変異として知られるSNP(一塩基多型)も調査した。

 その結果、遺伝的なリスクが高いものの睡眠パターンが健康な人は、狭心症や心筋梗塞、脳卒中のリスクが抑えられる傾向があることが明らかになった。

 「心臓病や脳卒中のリスクを減らすために、生活スタイルを改善し、良い睡眠をとるこが不可欠です」と、キー所長は指摘している。

睡眠を改善すれば肥満や糖尿病も良くなる

 肥満や2型糖尿病の原因として、遺伝的な体質や、不健康な食事、運動不足などの生活スタイルが考えられているが、実は睡眠も大きな役割を果たしている。

 睡眠については、多くの人が見落としがちだ。しかし、米国立睡眠財団によると、睡眠不足や質の良くない睡眠は、食事や運動の習慣とともに、2型糖尿病の重大な危険因子となる。

 睡眠不足を解消すると、空腹時血糖値の低下、基礎インスリン分泌能の増大などの影響があらわれ、糖尿病のリスクが低下するという報告がある。

体内時計が乱れるとホルモンも乱れる

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 睡眠不足が続くと2型糖尿病のリスクが上昇する主な原因は、睡眠が関わるホルモンの分泌が乱れることだ。

 体には1日周期でリズムを刻む”体内時計”が備わっており、日中は体と心が活動状態に、夜間は休息状態に切り替わる。

 メラトニンは睡眠を司るホルモンで、概日リズム(サーカディアンリズム)を調節している。睡眠不足やシフトワークなどにより、メラトニンの分泌が乱れると、体内時計が狂いやすくなる。

 睡眠不足が続くと、体内時計が乱れやすくなる。体内時計は、血糖を調節するホルモンであるインスリン分泌にも影響し、糖尿病にも関わる。

睡眠はさまざまなホルモン分泌に関わる

 また、コルチゾールは、利用できるエネルギーを体内に準備する働きをするホルモンで、「ストレスホルモン」とも呼ばれている。

 コルチゾールは昼間に活性化し夜は低下する。睡眠不足が続くと、コルチゾールの分泌が過剰になり、血糖値が上昇しやすくなる。

 さらに、睡眠不足になると、食欲を亢進するグレリンの産生が促進され、エネルギー代謝の調節に関わるレプチンの抑制が起こる。

 その結果、食欲が増し、満腹感が低下し、とくに炭水化物や糖質の多い食べ物を食べたくなる。

 睡眠不足が続くと、疲れを感じやすくなり、運動不足にもなりやすくなる。運動の習慣化は体重と血糖をコントロールするために重要だ。

睡眠不足が慢性化すると危険

 米国立睡眠財団は、1晩に7~9時間の睡眠をとることを勧めている。

 睡眠不足が数日で済む場合は、翌日に十分に睡眠をとることで、回復することが可能だが、睡眠不足が慢性化しているのは危険な状態だ。

 1晩の睡眠時間を4~6時間に制限すると、ノンレム睡眠とよばれる深い眠りが減り、結果としてインスリン感受性が悪くなり、良好な血糖コントロールを維持できなくなるという報告がある。

 睡眠不足を解消することで、ストレス反応や内分泌機能の改善を得られ、糖尿病リスクを減らすことができる。

睡眠を改善するための8つのヒント

 米国立睡眠財団(National Sleep Foundation)は、睡眠を改善するためのヒントとして、次のことをアドバイスしている。

● 運動をする

 運動を習慣化することで心身にもたらされる改善効果は大きい。日中に適度な運動する人は、良く眠れる傾向があることを示した研究が報告されている。

● 睡眠環境を整える

 寝室を静かに暗くすることで、睡眠が促させる。温度を適度に調整することや、快適なマットレスや枕を使うことも大切。

● リラックスできる時間を作る

 1日の終わりに、歯磨き、温かいシャワー、リラックスできる音楽、読書など、クールダウンのための時間を作る。これにより、メラトニンの分泌が刺激され眠りにつくのを助ける。

● 朝は太陽の光を浴びる

 体内時計を調整するために、規則正しい生活習慣が効果的だ。
 午前中に起床して太陽の光を浴び、夜は明るい光を避けるようにする。
 毎日同じ時刻に就眠・起床して、ベッドにいる時間を必要以上に長引かせないことも大切。

● ベッドにスマホを持ち込まない

 寝室は睡眠をとるだけの場所に限定し、仕事に必要な書類や道具、パソコン、スマートフォン、テレビなどを持ち込まない。

● ベッドに心配事を持ち込まない

 昼間の心配事が気になり、眠れなくなるという人は多い。眠れない日が続くと、夜になり今度は眠れなかったらどうしようという不安が高まることもある。
 昼間の心配事ややるべき事をノートに書き込み、朝になったら対処するようにして、眠るときにはなるべく考えないようにする。

● 眠れないときはベッドを出る

 眠れない場合は、無理に眠ろうとせず、ベッドを出て、疲れを感じるまでリラックスして過ごす。

● 改善しなければ医師に相談する

 上記のことを行っても、どうしても眠れない場合は、医師に相談する。
 眠ると息が詰まってしまい睡眠が浅くなり、夜中に目が覚める、足の異常な感覚で動かしていないといられなくなるといったときにも、医師に相談を。

Can good sleep patterns offset genetic susceptibility to heart disease and stroke?(チューレーン大学 2019年12月20日)

Can good sleep patterns offset genetic susceptibility to heart disease and stroke?(欧州心臓病学会 2019年12月18日)

Sleep patterns, genetic susceptibility, and incident cardiovascular disease: a prospective study of 385 292 UK biobank participants(European Heart Journal 2019年12月18日)

The Link Between a Lack of Sleep and Type 2 Diabetes(米国立睡眠財団)https://www.sleepfoundation.org/articles/link-between-lack-sleep-and-type-2-diabetes

Study links irregular sleep patterns to metabolic disorders(米国立衛生研究所(NIH) 6月5日2019年)

[ Terahata ]

日本医療・健康情報研究所

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歯周病治療であらゆる病気がよくなる? 

歯医者任せにせず生活改善を

読売新聞(ヨミドクター)

大人の健康を考える「大人び」

 

 お口の健康について、予防歯科学が専門の大阪大歯学部教授、天野敦雄さんに聞きます。(聞き手・佐々木栄)

        

 糖尿病の改善に有効な可能性があり、糖尿病患者に歯周病治療を推奨する」

 日本糖尿病学会が昨年、診療指針にこう明記しました。推奨度は最高ランクのA。「健口」で健康が戻ってくる、というわけです。

 歯周病が関連するとみられる病気は、心筋梗塞(こうそく)や動脈硬化、関節リウマチ、アルツハイマー型認知症など100種類以上にも上ります。ですが、今のところ歯周病治療の効果がはっきりしているのは、診療指針に明記された糖尿病だけ。他の病気への効果については、世界中で検証が進んでいます。

「ちょっとは効くやろ?」

 ある日のことです。50歳代男性が訪れ、「高血圧に糖尿病で、最近、歯が何本も抜けた。もう抜けないようにして」と訴えました。

 聞けば、たばこを吸っているとのこと。「歯周病は生活習慣病と関連しています。おまけに喫煙は体に毒だから歯が抜けたんですよ」と指摘したところ、「知ってる。ここで治療をするといろんな病気がよくなるって聞いて来た」と。どうやら、歯周病治療を受けるだけで、あらゆる不調が改善すると思っている様子でした。

 歯医者任せの治療だけでは歯周病も他の病気も治らないこと、歯磨きから生活習慣の改善まで、すべての病気の対策を始めないとどうにもならないことを説明しました。それでも「ちょっとは効くやろ?」と引き下がってくれず、苦笑いするばかりでした。

 生活習慣病は、患者さん自身が病気をよく理解し、責任をもって対処しなければ改善は望めません。当然、口を開けて診察台に横になるだけでは、歯周病も他の病気もよくなるはずはないのです。

 

天野 敦雄(あまの あつお)

 大阪大学歯学部教授。高知市出身。1984年、大阪大学歯学部卒業。ニューヨーク州立大学歯学部博士研究員、大阪大学歯学部付属病院講師などを経て、2000年、同大学教授。15年から今年3月まで歯学部長を務めた。専門は予防歯科学。市民向けの講演や執筆も多く、軽妙な語り口・文体が好評を得ている。

歯周病治療であらゆる病気がよくなる? 歯医者任せにせず生活改善を(読売新聞(ヨミドクター)) – Yahoo!ニュース

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夫の咳が止まらない…原因はウイルスではなく「予想外の糖尿病」だった!

PHP Online 衆知

新型コロナウイルスの感染拡大が国内外で報じられる状況で、「咳」に対して敏感になっている人が多いでしょう。咳=風邪のようなイメージを抱きがちですが、必ずしもそうではありません。

不摂生をしていたものの、若いうちに糖尿病になってしまった夫を気遣い、夫婦で糖尿病克服を目指している妻マルコさんによると、夫の糖尿が発覚したきっかけは「止まらない咳」だったそう。

本稿では、マルコさん夫婦の糖尿病体験記を綴ったコミックエッセイ『うちの夫が糖尿病になっちゃった! ズボラ夫が血糖値を下げた方法』より、その内容を一部要約・抜粋し紹介する>

※本稿はマルコ著 『うちの夫が糖尿病になっちゃった! ズボラ夫が血糖値を下げた方法』を要約・抜粋の上で編集したものです。

謎の咳が止まらないズボラ夫…風邪かと思っていたら大変なことに…

ある日のこと。夫が謎の咳をし始めました。夫は風邪を引いたかなと言い出しました。

正直「少しめんどくさいさいな。」と思い、私たちはそのまま“風邪“と思しきその咳を放置してしまいました。

ところが、1カ月経っても一向に治らず。むしろ夫の咳の音に家族が慣れてしまった頃、夫が突然言い出したのです。

「マルコ……オレは結核で死ぬかもしれない」

夫がした咳に血が混じっていたというのです。結核といえば、昔は「不治の病」とも言われていましたが、現代では治療法もあり、死ぬことはまずありません。

しかし、夫の口から「結核」「死ぬかもしれない」などという予想外の言葉が発せられたとき、マルコのアタマの中に、それまで感じたことのない不安と衝撃が走りました。

 

咳と糖尿病には密接な関係があった

「夫が死……ぬ……?」

夫の体にいったい何が起きているというのか。

夫が死んだら悲しいよー。2人の子供を1人でどう育てていけばいいのか、生活に困る…、など、さまざまな思いがよぎりました。

しかも咳をし出してから1カ月放置していたせいで、病はさらに悪化していたのです。

その病とは「糖尿病」。

後に検査をしてわかったことですが、糖尿病の初期症状にはいろいろあり、自覚症状がない人もいれば、免疫力が落ちているため、風邪が長引いて咳が止まらなかったり、皮膚のかゆみ、頻尿、手足のしびれなどがあったりするそうです。

夫はまさしくこの咳込みを始めていたのでした。あのとき早く気付いて病院に行っていれば…。健康診断を定期的にきちんと受けていれば。

後悔先に立たず。まさしく言葉どおりです。

このときから、私たち夫婦の、血と涙と汗の糖尿病闘病記が始まったのでした。

治らない病気「糖尿病」の恐怖!

空腹時血糖値の正常値は、通常110mg/dl未満、食後血糖値(食後2時間後)の正常値は140mg/dl未満と言われています。

ところが夫は検査の結果、空腹時血糖値は驚きの300mg/dl超え! そして、緊急入院を宣告されました。そんなことになるなんて、まったくの予想外! そりゃぁれは、焦りますわ。

しかしよく聞いてみると、その入院とは「教育入院」というものでした。教育入院は、いわゆる手術や生死にすぐさま関わる病気とは違う入院です。

糖尿病は、現在の医学では完治しない病気。つまり一生付き合わなければならない病気なのです。しかも合併症が発症すると、足の切断、失明、心筋梗塞人工透析など恐ろしいことになってしまうそうです。

この「一生治らない病気」と合併症いう言葉に、夫婦ともどもまた大ショック! 子供も小さくまだまだ長いこの先の人生を、ずっと夫婦で戦っていかなければならないわけです。

私たちは、まさに「どんより」とした重い空気に押しつぶされそうになりました。

日本の糖尿病患者&糖尿病予備軍は2,000万人超

しかし、ちょっとした光が見えました。

血糖値を上手にコントロールして病気を悪化させないようにすることができるようになれば、制限はあるものの日常生活を普通に送ることはができるというのです。もう、それしか私たちには手段はありません。

こうしたことを学ぶのが教育入院です。期間はだいたい1~2週間。その間に医師や看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師理学療法士などの専門家とともに、糖尿病についての知識と理解を深め、今後の療養の仕方を学びます。

特に大切なのは食生活の改善です。今まで同様に好き放題の食事をするわけにはいきません。これはなかなか簡単にはいかないことです。

運動を全くと言っていいほどせず、休日は一日中寝転がってテレビを見ていたような夫に、その習慣を叩き込まなければならないのは、もちろん本人のやる気次第。家族やパートナーの協力も大きな力になります。

厚生労働省の調査では、日本には糖尿病と、糖尿病すれすれ、またはもう糖尿病の可能性が高いとされる、いわゆる「糖尿病予備軍」を合わせるとおよそ2,000万人いるとされています。

もし、きちんと定期的に健康診断を受け、予備軍のうちに糖尿病の恐怖に気づいていれば、もっと対策は楽だったでしょう。

糖尿病に限らず、体を壊してしまったらもう後悔しかありません。夫の病気で何事も早めに対策することがとても大事だということを、思い知らされたのでした。

マルコ

 

 

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介護リスクが高い糖尿病患者 「運動で軽減」?

2020年2月18日

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 糖尿病患者は介護が必要になるリスクが高いものの、運動を続けていれば、糖尿病でない人と変わらない程度にリスクが低下する可能性が報告された。新潟大学医学部血液・内分泌・代謝内科の曽根博仁氏、藤原和哉氏らが、新潟県三条市の医療ビッグデータを解析した結果、明らかになった。詳細は「BMJ Open Diabetes Research & Care」1月25日オンライン版に掲載された。

介護リスクが高い糖尿病患者 「運動で軽減」? | ヘルスデーニュース | 毎日新聞「医療プレミア」

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新型コロナウイルス感染拡大 糖尿病患者が絶対やるべき対策

日刊ゲンダイDIGITAL

【進化する糖尿病治療法】

 新型コロナウイルスのニュースが連日報じられています。日本ではまだ大流行が認められる状況ではありませんが、ワクチンや薬がないと聞き、不安感を高めている人もいるでしょう。

 海外旅行や海外出張を取りやめた人、人混みを避けるためにイベントやコンサートへの出席を控えている人もいると聞きます。

 新型コロナウイルスへの対策として役立つのは、こまめな手洗いです。アルコール消毒なども利用して、料理や食事前、外出先から戻ったときなどに手洗いをする習慣を身に付けてください。

 マスクは接触感染や飛沫感染の予防に役立つものの、マスクが手に入りづらい今は、風邪や感染症の疑いがある人に優先的に使ってもらい、そうでない人はガーゼマスクやタオルなど代用品で口をふさぐように。決して買い占めはしないようにしてください。米疾病対策センター(CDC)は、新型コロナウイルスによる肺炎にはマスクを推奨しておらず、手洗いだけやればいいと述べています。

 私は、マスクは重要な役割を持っていると考えていますが、マスクがなければ、とにかく手洗いは徹底して行うようにしてください。

■免疫力が低くもともと感染症にかかりやすい

 そして、糖尿病の人はいつも以上に糖尿病対策に力を入れなくてはなりません。

 1月29日付英医学誌「ランセット」電子版に、武漢の研究グループが先月1~20日に入院した99人を調査した結果が掲載されました。それによると、年齢は21~82歳で、平均年齢は55歳。糖尿病、高血圧、脳卒中、心臓病などの持病がある人が50人を占め、特に重症化した人に糖尿病患者が多かったのです。

 糖尿病の人は免疫力が低く、あらゆる感染症にかかりやすくなります。日本糖尿病学会の調査では、糖尿病患者はがんに続いて感染症で命を落としやすい。水虫で足の指先が壊死して切断するケースが糖尿病の人に見られるのは、通常なら大したことがない程度の水虫でも、糖尿病の人は免疫機能が十分に働かず、一気に悪化してしまうからです。

 インフルエンザで命を落とす人もいます。感染症によって体内に炎症が起こり、脳梗塞や心筋梗塞、がんなどの原因になることも指摘されています。また、糖尿病の人は尿路感染症にかかりやすく、膀胱炎、腎盂炎、腎盂腎炎と症状が重くなりやすい。歯周病の治療コントロールがうまくいかないことも、糖尿病の人によく見られます。

 糖尿病の人がやるべき新型コロナウイルスへの対策としては、冒頭で紹介した手洗いなどの対策に加え、血糖コントロールを正常に保つ。一朝一夕でいい結果を出せるものではありませんが、努力はすべきです。過去1~2カ月の血糖コントロールを示すヘモグロビンA1cは、8%未満を目指してください。ヘモグロビンA1cは8%より高くなると免疫力が低くなるといわれているからです。また、インスリン注射や薬の服用を勧められている人は、この機会に前向きに検討してはいかがでしょうか? 早めの治療対策が、やがては「糖尿病と手を切れた」となるかもしれません。

 中には、「そういえば、血糖値が高いと数年前の健康診断で指摘されたけど、不調を感じないから病院にずっと行っていなかった」という人もいるでしょう。現在の血糖コントロールがどうなっているか確認すべきです。

 春~夏より秋~冬のほうが数値が高くなりがちなので、認識している数字以上に高値になっているかもしれません。

「病院に行く時間がなくて……」という人は、センサーを装着し、血糖読み取り用の機械を近づけるとすぐに血糖値を測定できる機器がアマゾンなどで安く手に入ります。目指す血糖値は70~180㎎/デシリットルで、この値に入っている時間帯を多くすることです。

 日常的にできることとしては、月並みではありますが、睡眠をしっかり取り、規則正しい食生活を心掛ける。日頃の運動で心肺機能を高めれば、新型コロナウイルスに負けない体づくりにつながります。

(坂本昌也/東京慈恵会医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科准教授)

新型コロナウイルス感染拡大 糖尿病患者が絶対やるべき対策(日刊ゲンダイDIGITAL) – Yahoo!ニュース

看護師の書いた糖尿闘病記
夫の糖尿病と闘い、克服していった生々しい記録。勇気が出ます
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魚をよく食べる人は認知症の発症が少ない 

糖尿病の人は認知症になりやすい

2020年02月17日

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 魚をよく食べる人ほど認知症を発症するリスクが低いことが、日本人の高齢者約1万3000人を対象とした「大崎コホート研究」で明らかになった。

 同研究では日本食を多く摂っている人では認知症の発症が少ないことも明らかになっている。

糖尿病の人は認知症になりやすい

 糖尿病の人はそうでない方と比べて、アルツハイマー型認知症に1.6倍なりやすく、血管性認知症に2.5倍なりやすいという報告がある。糖尿病と診断されるほどではないが血糖値が高い耐糖能の段階でも、認知症のリスクは上昇する。

 糖尿病があると認知症になりやすい原因として、脳の血管の動脈硬化、酸化ストレスの増加、終末糖化産物の形成、インスリン抵抗性などが指摘されている。

 認知症を予防するために、低血糖を起こさないようにしながら、血糖値をできるだけ良好にコントロールすることが重要だ。糖尿病を治療することで、認知機能も改善するという研究が報告されている。

 さらに、高血糖だけでなく、高血圧、脂質異常症、メタボリックシンドロームなども認知症の原因になる。こうした危険因子を減らすことも必要だ。

 認知症の予防につながる食事パターンとして、大豆・大豆製品、魚、緑黄色野菜、淡色野菜、藻類、牛乳・乳製品を十分に摂取し、アルコールの摂取を控えめにすることが勧められている。

魚を食べる日本食は優れている

 魚をよく食べる食事スタイルは健康的とする研究が世界中で発表されている。魚をよく食べる日本の食事スタイルは優れていると、世界的に評価が高い。

 青魚(イワシ、サバ、ニシン、サンマ)やマグロなどに多く含まれるn-3系不飽和脂肪酸には、体に良い効果があると注目されている。魚のn-3系不飽和脂肪酸であるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)は、中性脂肪を下げ、血栓(血のかたまり)ができるのを防ぎ、動脈硬化を予防する働きをする。

 魚には、n-3系不飽和脂肪酸だけではなく、良質なタンパク質、ビタミンDやビタミンB、ミネラルも含まれている。日本が世界でトップの長寿国を誇る秘訣のひとつは、魚を中心とした健康的な日本食にあると考えられている。

 魚をよく食べる人ほど認知症を発症するリスクが低いことが、日本人の高齢者約1万3000人を対象とした研究で明らかになった。

 

魚に認知症予防の効果が

 日本食を多く摂っている人では認知症の発症が少ないことは、東北大学の過去の研究で明らかになっている。日本食の特徴のひとつは、魚を豊富に食べることだ。

 魚を習慣的に食べることが、認知症の発生リスクを低下させる可能性が考えられるが、魚の摂取と認知症発生の関連を調査した前向きコホート研究はほとんどない。

 そこで東北大学の研究チームは、65歳以上の日本人を対象に、魚の摂取量とその後の認知症発症の関係を調べた。

 「大崎コホート研究」は、宮城県大崎保健所管内1市13町に居住する40~79歳の国民健康保険加入者を対象とした、1994年に開始されたコホート研究。東北大学が生活習慣に関する調査と、死亡やがんなどの罹患の状況に加えて、医療費などを追跡して調査している。

 研究チームは、「大崎コホート研究」に参加した65歳以上の市民のうち、条件を満たした1万3,102人を対象に調査した。

魚の摂取量が多いと認知症が16%減少

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 「新鮮な魚介類(刺身・煮魚・焼き魚などで食べる)」と「かまぼこ・ちくわ」を「魚」と定義し、魚摂取頻度について調べた。

 魚を食べる頻度を「ほとんど食べない」から「ほぼ毎日」まで5段階に振り分けた。各群の1日当たりの魚の摂取量の平均はそれぞれ、20.4g、44.3g、57.7g、96.9gだった。

 5.7年間の追跡期間に1,118人が認知症を発症した。解析した結果、魚の摂取量が多いほど認知症リスクは低いことが明らかになった。

 魚の摂取量がもっとも少ない群に比べ、摂取量が増えるにつれ、認知症発症リスクは0.90倍、0.85倍、0.84倍と低下していった。

 こうした傾向は、追跡開始から2年以内という早い段階で認知症と診断された患者や、研究に参加した時点で認知機能が低下していた患者を除外しても変わらなかった。

 「魚を日常的に摂取することで、認知症の予防効果を得られる可能性がある」と、研究者は述べている。

日本食に認知症の予防効果 認知症が20%減少

 「大崎コホート研究」の過去の研究では、日本食を多く摂っている人では認知症の発症が少ないことも明らかになっている。

 東北大学の研究チームは、大崎コホート研究に参加した65歳以上の高齢者1万4,402人を5.7年間追跡して調査した。期間中に9.0%が認知症を発症した。

 研究チームは、食物の摂取頻度について39項目の質問をして、食事を「日本食」「動物性食品」「高乳製品」の3つのパターンに分けた。

 日本食パターンは、魚・野菜・海草・漬物・大豆製品・きのこ・いも・果物などを多く摂取しており、動物性食品パターンは肉類を多く摂取していた。それぞれの食事パターンを点数化し、4分位によって4グループに分け、認知症発生との関連を調べた。

 その結果、日本食パターンの度合いが高い高齢者では認知症発生リスクが20%低下していた。一方、動物性食品パターンと高乳製品パターンでは、認知症発生との有意な関連がみられなかった。

 日本食の特徴は、▼野菜・果物・豆類などの植物性食品をよく食べる、▼新鮮な魚介類をよく食べることなど。日本食には、高血圧、糖尿病、脂質異常症の予防・改善の効果もあることが報告されている。どんな食事をすると認知症を予防できる可能性があるか、今後の研究に期待がかかる。 東北大学大学院医学系研究科公衆衛生学分野

Fish consumption and risk of incident dementia in elderly Japanese: the Ohsaki cohort 2006 study(British Journal of Nutrition 2019年9月3日)

Dietary Patterns and Incident Dementia in Elderly Japanese: The Ohsaki Cohort 2006 Study(journals of gerontology 2016年6月29日)

[ Terahata ]

日本医療・健康情報研究所

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体を大きくねじって糖尿病を予防するリンパストレッチ!

【筋肉をグッ!とストレッチ】 大・中臀筋/内・外腹斜筋/広背筋を伸ばす

背中側の筋肉をストレッチすると糖の代謝が上がり、血糖値を下げることにつながる。

【リンパがドバッ!と流れる】 おなか/腰のリンパが流れる

体から多くのリンパが集まっているため、活性化すると内臓周りのリンパが活発になり、血流もよくなる。

【1】足を閉じて仰向けになる

仰向けになり、手の甲を上にして、床につける。

 

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【2】両腕を左右に開いて顔を左側に向ける

手の甲は上に向けたまま、両腕を肩の高さに開く。

【3】左足を右側に倒して体をねじる

顔を左側に向けたまま、左足を右側に倒して体をねじり、10秒キープ。反対側も行う。

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ポイント

両肩が床から浮いてしまうと、その分、体のねじりも小さくなり、効果が少なくなる。両肩が床から浮かないようにして、体をねじろう。

【書誌情報】

『1日1分!! 毒出しリンパストレッチ』

著:加藤雅俊

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不調は心身にたまった「毒」のせいかもしれません。5大リンパを流して毒を出す「1日1分!! 毒出しリンパストレッチ」で健康な体をつくりましょう。累計200万部を超えるベストセラー著者が贈る、不調を治し、病気を予防する体と心の整え方をご紹介します。いつのまにか溜まってしまう老廃物や疲労物質が毒となり、血圧トラブル、糖尿病、慢性疲労、肩のこり、腰痛などの体の不調や、うつ、不安、イライラなどの心の不調を引き起こします。大切なのは、全身のリンパを流して老廃物などをしっかり回収し、毒出しすること。1日たった1分のリンパストレッチで、毎日健康で若々しい体と心が保てます。むくみ、たるみの解消やダイエットなど、美容にも効果抜群。体が硬い人や運動不足の人にこそ、おすすめできる健康法です。

公開日:2020.02.15

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効果よりも副作用が怖い、飲んではいけない薬

名郷 直樹

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(Graphs / PIXTA)

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週刊東洋経済 2020年2/15号

書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

 

薬による治療効果は、患者が期待しているよりも小さい。人間を対象にした臨床試験の結果でエビデンス(科学的根拠)があったとしても、統計学的な事実を示しているだけで実際の治療効果はわずかな場合がある。あくまで統計学的な確率であり、個別の患者で何が起こるか予測は難しい。これは臨床の現場でどの医師も直面することである。

しかし一方で、薬の中にはそのエビデンスが乏しい薬がある。そうした薬が漫然と処方されていることが大問題なのだ。学界のボスや製薬会社の言うとおりに処方している医師があまりに多い。お薦めしない薬を紹介しよう。 

例えば、糖尿病の治療薬で比較的新しいタイプのDPP‐4阻害剤。トラゼンタ、ジャヌビアという製品名で発売されているが、血糖値を下げる効果はあっても、糖尿病の合併症である網膜症や腎症を減らす明確なエビデンスはない。また、心筋梗塞や脳卒中の予防効果はないというエビデンスがある。

また、同じ糖尿病薬で、チアゾリジン系薬剤のアクトスも、心血管病のリスクを減らす確実なエビデンスはない。それどころか心不全が増えるという研究がある。糖尿病の治療は、心筋梗塞や脳卒中も含めて合併症の予防に意味がある。だから予防効果がはっきりしている薬を使ったほうがいい。私は昔からあるメトホルミンを第1選択薬にしている。こちらは圧倒的に合併症の予防効果が高い。

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