コロナで病院閉鎖の最悪事態 

降圧剤、糖尿病治療薬不足も

NEWS ポストセブン

 

 世界的な感染拡大が続く新型コロナウイルス。これまで医療従事者や職員に新型コロナの陽性患者が出て外来を閉鎖したり、陽性患者の通院によって院内感染が広がり、医療現場がパンクするケースが報じられてきた。

 これに加え、現在急増しているのは、備品不足による病院の自主休診だ。実際に病院が閉鎖されたら何が起こるのか。糖尿病と心臓病の専門医である銀座泰江内科クリニック院長の泰江慎太郎医師が指摘する。

「ほとんどの通院患者は次回の受診までの薬しか処方されていません。そこで突然休診になったら、薬切れで多くの患者の健康状態に影響が出ると予想されます」

 最も懸念されるのは、国内患者数が1010万人に達する高血圧治療薬(降圧剤)が入手できなくなることだ。厚労省国民健康・栄養調査」(2017年)によれば、60代の35.7%、70歳以上の51.7%が降圧剤を服用しているという。

 泰江医師は「降圧剤が切れると、ほかの薬より病態の急変につながりやすい」と指摘する。

「服用を急にやめると、普段は収縮期の血圧を140に抑えている人の血圧が2~3日で180以上まで急上昇することがあります。そうなると、高血圧緊急症と呼ばれる重症高血圧になり、脳卒中や心筋梗塞を引き起こす怖れがあります」

 糖尿病治療薬の不足も最悪の事態を招きかねない。

「糖尿病で薬を止めると、強力な脱力感、冷や汗、目のかすみ、手足の感覚麻痺などに襲われることもある。特に一型糖尿病でインスリンを注射している人の場合、注射をやめると2~3日で血糖値が400~500と急激に上昇し、昏睡状態になる怖れがあります。糖尿病の9割を占める二型糖尿病でも、運動不足や過食などのリスク因子を持つ人がインスリン注射を止めたら血糖値が200~300まで上昇し、脳梗塞などを発症するリスクが高まります」(同前)

 日本脳卒中協会常務理事で、獨協医科大学病院脳卒中センター教授の竹川英宏氏は、脳卒中の再発予防薬として処方される抗凝固薬が切れることも危険だという。

「不整脈のひとつである心房細動の患者は、血液をサラサラにして血栓を予防するために抗凝固薬を服用します。しかし、薬を1~2日ほど切らすと心臓にできた血栓が脳や頚の血管でつまり脳梗塞を再発する危険性が高まる。また、一部の抗凝固薬は、定期的に血液検査を実施して、処方する用量を調整する必要があります。休診時は採血ができないため、用量を調整できず危険な状態になる可能性があります」

コロナで病院閉鎖の最悪事態 降圧剤、糖尿病治療薬不足も(NEWS ポストセブン) – Yahoo!ニュース

看護師の書いた糖尿闘病記
夫の糖尿病と闘い、克服していった生々しい記録。勇気が出ます
www.tubasa1.com

「低炭水化物ダイエット」は糖尿病に良い? 悪い?

成功に導くコツが分かってきた

2020年03月31日

20190917-1-2020-03-31-12-01.jpg

 炭水化物を減らし脂肪やタンパク質を増やす「低炭水化物ダイエット」が、肥満のある人の体重減少や、糖尿病の人の血糖コントロールに効果的とした研究は多い。

 一方で、「安易に飛びつくのは勧められない」としたコメントも発表されている。低炭水化物ダイエットの効果や安全性を検証した研究は増えている。

低炭水化物ダイエットが糖尿病を改善

 デンマークのコペンハーゲン大学とオーフス大学は、2型糖尿病の患者が低炭水化物ダイエットを行うと、血糖コントロールが改善するという研究を発表した。

 デンマーク保健局によると、デンマークで2型糖尿病の新たに診断された人の85%は過体重や肥満であり、勧められるのは、体重減少に焦点を当てた食事法だという。

 過体重や肥満のある糖尿病患者が低炭水化物ダイエットを行うと、体重が減り、適正体重を維持するのに有利で、脂肪肝も改善し、結果として血糖コントロールの能力が向上するとしている。

6週間の低炭水化物ダイエットで効果

 研究には、2型糖尿病患者28人が参加し、はじめの6週間は従来の食事、続く6週間は低炭水化物ダイエット(タンパク質と脂肪が多い)を摂ってもらった。

 その結果、1~2ヵ月の血糖値の平均を反映するHbA1cは、従来の食事を続けた群では変わらなかったのが、低炭水化物ダイエットの群では0.6%低下し、空腹時血糖値や食後血糖値も改善した。

 三大栄養素の中で血糖値の変動にもっとも影響をもたらす炭水化物(糖質)を減らすことで、高血糖を抑制する方法は理にかなっている。インスリンを分泌するβ細胞の負担も軽くできると考えられている。

 「糖尿病患者さんにどのような食事を推奨するかを解明するために、さらなる研究が必要ですが、今回の研究は低炭水化物ダイエットは有利だという結果になりました。今後、より大規模な長期試験を行うべきです」と、コペンハーゲンのビスペビアウ病院内分泌科のスーリー クァロップ氏は言う。

どんな食事法もやり方次第で健康にも不健康にもなる

 一方で、低炭水化物ダイエットは、脂肪を抑えて摂取カロリーをコントロールする低脂肪ダイエットに比べ、決して有利ではないという研究も発表されている。

 米国のハーバード公衆衛生大学院の研究によると、低炭水化物ダイエットと低脂肪ダイエットのどちらが有利であるかを決定付ける根拠はないという。

 20歳以上の米国人3万7,233人を対象としたコホート研究は、低炭水化物ダイエットと低脂肪ダイエットは、どちらも総死亡率の変化には関連していないことが明らかになった。

 むしろ、炭水化物・タンパク質・脂肪という三大栄養素をどんな食品からどれだけ摂るかという、食事全体の質に関わる因子の影響が大きかった。低炭水化物ダイエットと低脂肪ダイエットのどちらも、やり方によって結果はまったく違ってくるという。

健康的な低炭水化物ダイエットとは

 研究では、「健康的な低炭水化物ダイエット」と「健康的な低脂肪ダイエット」は、どちらもより低い総死亡率と関連していることが示された。

 「健康的な低炭水化物ダイエット」とは、食物繊維の多い全粒粉やシリアル、玄米など質の良い炭水化物、デンプン質の少ない野菜、大豆や豆類、ナッツ類などの植物性タンパク質を十分に摂り、動物性食品に含まれる不飽和脂肪酸を摂り過ぎないという食事法。

 「健康的な低脂肪ダイエット」とは、飽和脂肪酸を控えめにして、植物性タンパク質を十分に摂り、品質の良い炭水化物を摂る食事法だ。

 一方で、「不健康な低炭水化物ダイエット」と「不健康な低脂肪ダイエット」を続けていると、一様に死亡リスクは上昇するという。

炭水化物と脂肪のどちらも質が大切

20200129-2-2020-03-31-12-01.jpg
 「健康的な低炭水化物ダイエット」を続けた人は、通常の食事を摂っていた人に比べ、早死のリスクが27%低く、逆に「不健康な低炭水化物ダイエット」を続けた人は、リスクが16%高かった。

 同様に、「健康的な低脂肪ダイエット」を続けた人は、通常の食事を摂っていた人に比べ、早死のリスクが27%低く、逆に「不健康な低脂肪ダイエット」を続けた人は、リスクが12%高かった。

 「低炭水化物ダイエットも低脂肪ダイエットのどちらも、三大栄養素のそれぞれの質を高めて、体に良い食品を選ぶと、得られる効果はまったく異なります」と、ハーバード公衆衛生大学院栄養学部のヂレイ シャン氏は言う。

炭水化物は多過ぎても少な過ぎても良くない

 米国のブリガム アンド ウィメンズ病院などが行った、コミュニティでのアテローム性動脈硬化のリスクを調査している「ARIC研究」に参加した1万5,400人以上の米国人を対象とした研究では、炭水化物の摂取量は多過ぎても少な過ぎても良くないことが示された。

 食事全体のエネルギーに占める割合でみて、低炭水化物が40%未満である場合(極端な低炭水化物ダイエット)と、70%を超える場合(高炭水化物ダイエット)に、死亡リスクは上昇した。

 低炭水化物ダイエットのなかでも、炭水化物の代わりに牛肉、羊肉、豚肉、チーズなどの食品から動物性のタンパク質や脂肪を多く摂る食事スタイルは、死亡率の上昇と関連していた。

 一方で、野菜、大豆、マメ類、ナッツなどの植物性食品からタンパク質と脂肪を摂取する食事スタイルは、死亡率の低下につながることも示された。

 死亡リスクがもっとも低かったてのは、食事で摂るエネルギー量の50~55%を炭水化物から摂っているグループだった。

動物性食品がベースの低炭水化物ダイエットは危険

 炭水化物をタンパク質や脂肪に置き換える低炭水化物ダイエットが、肥満のある人が減量するために効果的な戦略となることを示した研究は多く、欧米ではすでに広く普及している。

 しかし、今回の研究では、北米や欧州で流行している動物性食品がベースの低炭水化物ダイエットは、むしろライフスパンを短くするので、避けるべきであることが示された。

 「代わりに、低炭水化物を植物ベースの脂肪やタンパク質に置き換えると、長期的に健康な老化を促進する可能性があります」と、ブリガム アンド ウィメンズ病院のサラ サイデルマン氏は言う。

 「私たちは、食事でどのように炭水化物を摂るべきかについて、より注意深くなる必要があります」と、サイデルマン氏は指摘している。

医師や管理栄養士に相談を

 このように、低炭水化物ダイエットの効果や安全性については、世界中で相反する結果が報告されており、今後も研究は増えていくとみられる。

 「低炭水化物ダイエットは効果がある」とした研究も多いが、「安易に行うのは勧められない」とした研究もある。

 低炭水化物ダイエットの長期の安全性は確かめられていないので、安易な理解で飛びつくことには危険がともなうことにも注意が必要だ。

 欧州心臓学会(ESC)は2019年に、「低炭水化物ダイエットは、短期的には、体重を減らし、血圧を下げ、血糖コントロールを改善するために有用という研究が発表されていますが、長期的な安全性については確かめられていません。それどころか、心血管疾患、脳血管疾患、およびがんによる死亡リスクを上昇させるという報告もあります」という見解を示している。

 食事療法の基本は、エネルギー摂取量を過不足なく調整し、タンパク質・脂質・炭水化物のエネルギー比率を適正にコントロールすることだ。また、血糖値を下げる薬を飲んでいる人は、薬によっては低炭水化物ダイエットが危険に作用する場合がある。

 低炭水化物ダイエットを始めようと考えている人は、かかりつけの医師や管理栄養士に相談し、定期的な治療と検査を続けることが重要だ。

Reduction of carbohydrate intake improves type 2 diabetics’ ability to regulate blood sugar(コペンハーゲン大学 2019年8月10日)

A carbohydrate-reduced high-protein diet improves HbA1c and liver fat content in weight stable participants with type 2 diabetes: a randomised controlled trial(Diabetologia 2019年7月23日)

Examining low-carbohydrate, low-fat diets, risk of death(Jama Internal Medicine 2020年1月21日)

Healthy low-carbohydrate and low-fat diets may reduce risk of premature death(ハーバード公衆衛生大学院 2020年1月21日)

Association of Low-Carbohydrate and Low-Fat Diets With Mortality Among US Adults(Jama Internal Medicine 2020年1月21日)

Moderate carbohydrate intake may be best for health(Lancet 2018年8月16日)

Dietary carbohydrate intake and mortality: a prospective cohort study and meta-analysis(Lancet Public Health 2018年9月1日)

Dietary carbohydrate restriction improves metabolic syndrome independent of weight loss(Journal of Clinical Investigation Insight 2019年6月20日)

Low carbohydrate diets are unsafe and should be avoided(欧州心臓学会 2018年8月28日)

[ Terahata ]

日本医療・健康情報研究所

「低炭水化物ダイエット」は糖尿病に良い? 悪い? 成功に導くコツが分かってきた | ニュース | 糖尿病ネットワーク

看護師の書いた糖尿闘病記
夫の糖尿病と闘い、克服していった生々しい記録。勇気が出ます
www.tubasa1.com

「糖尿病、肥満はハイリスク」

猪瀬聖3/29(日) 22:53

 

新型コロナウイルスが猛威を振るう米国で、犠牲者数が急増している背景の1つに国民病である肥満が関係しているとの見方が出ている。この見方が正しければ、経済繁栄の陰で長年放置されてきた貧富の差の拡大と、それを原因とする肥満の蔓延に有効な手を打ってこなかったツケが回ってきたとも言えそうだ。

新型コロナによる死者数が130人を超え、22日に外出禁止令を出した南部ルイジアナ州は27日、死亡者の基礎疾患情報を公表した。それによると、前日の26日までに新型コロナが原因で死亡した83人のうち、95%の患者に1つ以上の基礎疾患が認められた。最も多かったのは糖尿病で41%、2番目が慢性腎臓病の31%、3番目が肥満の28%だった。肺疾患はわずか18%だった。

肥満は、糖尿病発症の最大の原因で、慢性腎臓病とも密接な関連がある。どの疾病も免疫力の低下を招きやすい。会見した州保健省のアレックス・ビーユー次官補は、「新型コロナの重症化リスクは、高齢者の間で高いことはよく知られているが、今回のデータからわかることは、糖尿病、慢性腎臓病、肥満などの基礎疾患を持つ人も、悪い結果になるリスクが非常に高いということだ」と州民に注意を呼び掛けた。

ニューヨーク州やカリフォルニア州などでも新型コロナによる死者数が急増しているが、これらの州では今のところ、感染者や死亡者の基礎疾患データは公表していない。このため、ルイジアナ州の傾向が米国全体に当てはまるかどうかは不明だが、その可能性は十分にある。

世界トップクラスの肥満大国

第1の根拠は、米疾病対策センター(CDC)が、新型コロナで重症になりやすい人の条件の1つとして、「BMI値40以上の深刻な肥満」や「糖尿病患者」を挙げている点だ。BMIは体重(kg)を身長(m)の2乗で割った肥満指標で、世界保健機関(WHO)はBMI値25以上を「overweight」(太り気味)、30以上を「obesity」(肥満)と定義。40以上は「severe obesity」(深刻な肥満)などと呼ばれる。

第2に、米国は肥満人口が全体の4割を占める、世界1、2位を争う肥満大国であるという点。糖尿病患者数も国民の約1割に達するなど、肥満は国の大きな問題となっている。

新型コロナと肥満との関連を裏付けるデータは米国以外にもある。

メキシコの市民団体は25日、新型コロナが原因で死亡した最初の5人のメキシコ人のうち、4人が糖尿病患者だったと発表した。メキシコは、太り気味と肥満を合わせた人口が全体の70%を超えるなど、米国と並ぶ世界有数の肥満国。2014年には、国民の肥満化に歯止めを掛けるため、糖類を含んだ飲料に課税する世界初の「砂糖税」を導入している。

英国でも関連を裏付けるデータ

一方、英国の集中治療室の監査・調査機関であるICNARCは27日、その前日までに英国各地の集中治療室に運び込まれた新型コロナの感染者775人のうち、672人のBMI値を公表した。内訳は、太り気味が231人(34.4%)、肥満が208人(31.0%)、深刻な肥満が45人(6.7%)となり、72%が肥満あるいは肥満傾向の患者であることがわかった。

ICNARCは患者の「その後」も公表。それによると、BMI値25未満の患者は、33人が一命をとりとめて集中治療室から出ることができ、治療の甲斐なく死亡した24人を大きく上回った。これに対し、太り気味の患者は生還者が28人、死亡したのが20人でBMI値25未満とほぼ同じ割合だったが、肥満以上になると、各18人、28人となり、死亡者数が生還者数を大きく上回って、肥満リスクが浮き彫りとなった。

英国は新型コロナの死者数が1000人を超えているが、やはり世界有数の肥満国でもある。

貧困層で目立つ肥満

米国や英国など先進国の肥満問題は、貧困や格差の問題と密接な関係がある。

米国の肥満率が急上昇し始めたのは1980年代。「小さな政府」を掲げたレーガン大統領が、経済活動の規制緩和を推進すると同時に、福祉関連予算に大ナタを振るった結果だ。

規制緩和のお陰で、安価で糖質をたっぷりと含んだいわゆるジャンクフードの市場が急拡大したが、そのジャンクフードの上客となったのが、自由競争社会から落ちこぼれたり、社会のセーフティーネットを失ったりした低所得層、貧困層だった。(詳しくは拙著『アメリカ人はなぜ肥るのか』を参照してほしい)

米国で「レーガン革命」が進んだころ、英国では、レーガン氏の盟友であり、やはり小さな政府を目指したサッチャー首相による「サッチャー革命」が脚光を浴びたが、同時に、国民の肥満化が進んだ。

米国では2000年代に入ると、政府の医療費が膨張し、国民の平均寿命の伸びが頭打ちとなるなど、肥満問題の影響が徐々に顕在化。食品のカロリー表示を徹底させたり、貧困地域へのファストフード店の出店を規制したりするなど、各自治体で様々な肥満対策が進み始めた。だが、目立った効果は出ていない。

所得階層ごとに住むエリアがはっきりと分かれている米国では、低所得層や貧困層は、住んでいる地域にまともな医療施設が少なく、十分な医療サービスが受けられないという問題もある。今後、各州が新型コロナ感染者の基礎疾患情報を含む詳細な情報を公開していけば、肥満や貧困との関連の有無が、よりはっきりしてくるに違いない。

米国の新型コロナ犠牲者急増は、国民病も一因?(猪瀬聖) – 個人 – Yahoo!ニュース

看護師の書いた糖尿闘病記
夫の糖尿病と闘い、克服していった生々しい記録。勇気が出ます
www.tubasa1.com

糖尿病の妻と2年ぶりの外食 

回転ずしが変えた夫婦仲

朝日新聞デジタル2020年3月29日 13時30分

それぞれの最終楽章・食でつながる(3)

在宅栄養専門管理栄養士・安田和代さん

 

 今回紹介するのは、昨年11月にお看取(みと)りした立川照(てる)さん(享年85)のケースです。肝硬変糖尿病があり、夫の孔万(よしかず)さん(84)がずっと介護されていました。私は、夫婦関係の再構築を意識して関わりました。

 2013年5月、肝硬変で入院していた病院を退院する時から関わりました。お子さんはいませんでした。最初血糖値が600ぐらいあって、コントロールが必要な状態でした。

 孔万さんに聞くと、糖尿病対応の宅配弁当は予算的に難しく、自分での調理は経験がないので無理、とのこと。そこで私は、彼が買いそうなスーパーの総菜リストを写真付きで作りました。孔万さんには、食べた物に印をつけてもらい、こちらで摂取量を把握するようにしました。

 5カ月ほどたち、徐々に血糖値も安定してきました。でも、時々血糖値がピーンと高くなることがあるのです。よくよく話を聞いてみると、照さんの喫煙が原因で夫婦げんかになり、孔万さんが照さんの食事や薬のお世話をしない、いわゆる「介護放棄」をされることがありました。「俺がこれだけ介護しているのに、好き勝手なことして」と怒っていました。タバコのことを注意された照さんは「お父さんだって、昔吸っていたでしょ」と言って、夫婦げんかになってしまいました。

糖尿病の妻と2年ぶりの外食 回転ずしが変えた夫婦仲:朝日新聞デジタル

看護師の書いた糖尿闘病記
夫の糖尿病と闘い、克服していった生々しい記録。勇気が出ます
www.tubasa1.com

<新型コロナ>品薄の連鎖 消毒綿にも 

「消毒液代わり」糖尿病患者ら困惑

血糖値測定の採血前に指先を消毒綿で消毒する女性=埼玉県狭山市で
PK2020032802100077_size0-2020-03-28-12-10.jpg
 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、品薄状態が続く衛生用品。マスクやトイレットペーパーに続き、あまりなじみのない消毒綿や医療用アルコール綿にも影響が及びだした。自宅などで医療的ケアをする人には、注射や医療器具の消毒に欠かせない医療用品。手指の消毒に使うアルコール消毒液が品薄となり、いわば「玉突き」で品不足に。店頭で入手が困難になった患者は「この状態がこのまま続き、消毒なしで注射するようになったら不安」と困惑の声が上がる。 (添田隆典)

 二月末、消毒綿を買おうとした埼玉県狭山市の主婦の女性(31)は、近所の薬局がどこも品切れで、がくぜんとした。女性は糖尿病治療で毎日計六~十回、自宅でインスリン注射と、採血による血糖値測定を行っている。その際、針を刺す腹部や、採血する指先の殺菌に消毒綿は欠かせない。「消毒液や除菌用ウエットティッシュが手に入らなかった客が代わりに買った。次回の入荷も未定」と店員から言われた。

 消毒綿は、脱脂綿にアルコールなどの消毒成分を含ませたもの。手のひらに収まる大きさで、注射や手指の消毒にピッタリ。六十枚入りを五百円弱で販売する店も。薬物治療中の関節リウマチ患者の自己注射や、不妊治療時の排卵誘発剤の自己注射の際にも使う。

 女性はかかりつけの病院に頼んで購入したり、SNSで窮状を訴えたりして一カ月分の消毒綿をどうにか確保した。だが、その後は確実に入手できる保証はない。「ストックが尽きたら、どう消毒すればいいのか」と不安を口にする。

 ただ「消毒綿がなくても注射をやめてはいけない」と、永寿総合病院(東京)の糖尿病臨床研究センター長で医師の渥美義仁さんは指摘する。皮膚の表面には雑菌が入るのを防ぐバリアー機能が備わっているからというのが理由だ。

 渥美さんは「指先から採血をする際は、せっけんで手をよく洗い、きれいなタオルで拭けば消毒綿なしでも大丈夫。また、入浴で肌を清潔にする習慣があれば、注射時に消毒しなくても問題ない。心配なら主治医に確認を」と話す。

 消毒綿の用途には医療器具の消毒もある。高齢者がぼうこうにたまった尿を人工的に排出したり、医療的ケアが必要な子どものたんの吸引に使ったりするカテーテル(管)などだ。宇都宮市の薬局には、人工ぼうこうを装着している患者の家族から「カテーテルを消毒しないと、挿入時に雑菌が体内に入らないか不安」と相談があったという。

 医療器具の消毒には代替手段がないという。東京都感染症情報センターの担当者は「医療器具に付着する汚れが異なるため、必要な消毒剤も違う。代替品が一律にあるとは考えにくい」と話す。日本訪問看護財団(東京)の佐藤美穂子常務理事も「病院に頼んで一時的に使い捨ての器具を処方してもらう必要も出てくる。まずは主治医に相談してほしい」と話す。

 メーカーの川本産業や白十字によると、突然の需要増で生産が追い付かず、出荷がいつ安定するか見通しは立たないという。佐藤常務理事は「医療器具が消毒できないと命にも関わる。きちんと行き渡るよう、一般の消費者には配慮をお願いしたい」と要望している。

東京新聞:<新型コロナ>品薄の連鎖 消毒綿にも 「消毒液代わり」糖尿病患者ら困惑:暮らし(TOKYO Web)

看護師の書いた糖尿闘病記
夫の糖尿病と闘い、克服していった生々しい記録。勇気が出ます
www.tubasa1.com

気をつけたい、薬の飲み合わせ

月刊糖尿病ライフ さかえ

 

 複数の薬を服用すると、薬によっては作用が強く出たり、逆に弱くなることがあります。また、食品が薬の作用に影響することもあります。今回は、糖尿病治療薬を含め注意したい代表的な飲み合わせを紹介します。

薬同士の飲み合わせ

●インクレチン関連薬(GLP-1受容体作動薬、DPP-4阻害薬)とスルホニル尿素(SU)薬

 インクレチン関連薬は、血糖値が高いときにだけ作用して血糖コントロールを改善し、単剤での使用の際は、低血糖を起こしにくいといわれています。しかし、インスリン分泌を促すSU薬と併用する際には低血糖に注意が必要なため、SU薬の減量が推奨されています。

●SGLT2阻害薬と降圧薬・利尿薬

 SGLT2阻害薬は、腎臓にはたらき尿中に糖を排せつすることで血糖値を下げます。この薬の特徴として、投与初期に尿量が増加しますので適切な水分補給が大切です。

 また、SGLT2阻害薬は血圧を下げるはたらきがあるといわれています。過度に血圧が下がらないように、降圧薬や利尿薬※を併用している際には、主治医の判断により適宜減量する場合があります。

※利尿薬には血圧下げる作用もあります。

薬と食べ物の飲み合わせ

●グレープフルーツジュース

 高血圧治療などに使われるカルシウム拮抗(きっこう)薬や脂質異常症治療薬などの一部の薬では、グレープフルーツに含まれる成分により、薬の分解が抑えられて作用が強く出たり、副作用が現れやすくなる可能性があります。これらの薬の服用中はグレープフルーツジュースの摂取を控えてください。

●納豆、クロレラ、青汁

 ワルファリンという血栓ができるのを予防する薬があります。納豆、クロレラ、青汁などの食品に多く含まれるビタミンKは、ワルファリンの作用を弱めてしまい、血栓が作られやすくなります。ワルファリン服用中は、これらの食品を摂取しないでください。

 ビタミンKは、緑黄食野菜や海藻類にも比較的多く含まれるため、控えた方が良いのかと質問されることがあります。緑黄食野菜や海藻類は栄養の観点から必要な成分ですので、1日の摂取量が過剰にならない程度(小鉢程度)を食べる分には問題ありません。

●チーズ、ワイン、まぐろなど

 これらの食品は、肺結核の予防や治療の薬であるイソニアジドを服用中の方は注意が必要です。イソニアジド服用中に、チラミンを多く含む食べ物(チーズ、ワインなど)や、ヒスチジンを多く含む魚(まぐろ、青魚、干物など)を食べると顔面紅潮、頭痛、発疹、かゆみ、血圧上昇などの症状が現れることがあります。

 他にも注意したい飲み合わせはさまざまなものがあります。服用中の薬がある場合には、市販薬や健康食品、サプリメントも併せて医師や薬剤師にお伝えください。飲み合わせの予防のためには、お薬手帳や説明用紙を活用して自分の薬の情報を管理することが大切です。

 

東北医科薬科大学病院 薬剤部 薬剤師 

宍戸可成子(ししど・かなこ)

※『月刊糖尿病ライフさかえ 2019年3月号』「お薬との上手な付き合い方」より

気をつけたい、薬の飲み合わせ(月刊糖尿病ライフ さかえ) – Yahoo!ニュース

看護師の書いた糖尿闘病記
夫の糖尿病と闘い、克服していった生々しい記録。勇気が出ます
www.tubasa1.com

【新型コロナウイルス】

糖尿病の人が注意すべきポイントを解説

 

2020年03月27日

20200327-3-2020-03-27-12-03.jpg

 

 米国糖尿病学会(ADA)などは、糖尿病とともに生きる人が新型コロナウイルス(COVID-19)に対し注意すべきポイントをまとめ公開している。

血糖コントロールが良好であれば健常者と変わらない

 これまでの報告によると、新型コロナウイルス(COVID-19)に感染した症例の80%以上は軽症で、感染した人の98%以上は生存しており、すでに治癒した人もいる。無症状のケースも少なくない。しかし、20%で呼吸困難が生じる重症や呼吸不全にいたった例が報告されている。

 重症化しやすいのは、高齢者に含め、糖尿病、心不全、呼吸器疾患がある人や、透析を受けている人、免疫抑制剤や抗がん剤などを用いている人だ。

 COVID-19に感染すると、高齢者や糖尿病などの併存症のある人で重症化しやすいことが、中国などのデータで示されている。糖尿病のある人はとくに注意が必要となる。

 ただし、米国糖尿病学会(ADA)の見解では、糖尿病があっても血糖コントロールが良好であれば、COVID-19による危険性は、糖尿病でない人と同等だ。

 COVID-19は新型ウイルスなので、まだ十分なデータがないが、糖尿病であること自体がこのウイルスの感染しやすさ、重症化しやすさに直接につながるわけではないと強調している。

ふだんから良好な血糖コントロールを維持することが重要

 しかし、糖尿病であって血糖コントロールが良好でないと、とくに高齢者では、感染すると病状が悪化しやすいことは明らかだ。COVID-19については、心疾患などの糖尿病合併症を発症しているとリスクは大きく上昇する。

 COVID-19に限らず、糖尿病の人が感染症にかかると悪化しやすい原因は、主に高血糖だと考えられている。

 血糖値が高い状態が続くことで、(1)ウイルスや細菌から体を守る好中球(白血球の一種)の機能が低下する、(2)免疫反応が低下する、(3)血流が悪くなる、(4)神経障害により感染症が悪化しやすくなる、(5)コルチゾールなどのホルモンやサイトカインなどのインスリンを効きにくくする物質が増え、血糖値がより上昇しやすくなることなどだ。

 感染症に対策するためにも、糖尿病の人はふだんから良好な血糖コントロールを維持し、糖尿病合併症を予防する必要がある。

シックデイに対処できる体制にしておく

 糖尿病のある人が感染症などにかかると、ふだんはしっかり血糖コントロールできていても、血糖値が乱れやすくなり、急性合併症が起こりやすくなる。そうした状態は「シックデイ」と呼ばれる。

 シックデイの際には、脱水予防のため、十分に水分を摂取することも必要になる。体温を毎日測定することも大切だ。

 また、感染症などによる発熱、下痢、嘔吐や食欲不振のために食事を摂れない状態になることもある。食事が困難なときは、薬を飲んでいる人は調整が必要になる場合があるので、早期に医療機関に連絡し指示を受ける必要がある。

 シックデイでなにより大事なことは、自己判断で経口血糖降下薬の服用やインスリン注射を中断してはいけないということ。そして、不安ならすぐに医療者に連絡をとって相談できる体制にしておくことが大切だ。

糖尿病ケトアシドーシスは注意が必要

 シックデイに緊急の対応が必要になる場合もある。

 糖尿病ケトアシドーシス(DKA)は、血糖をエネルギー源として利用できなくなり、代わりに脂肪が分解され使われてしまう緊急事態。脂肪の分解によってケトン体という物質が血液中に増え、血液が酸性に傾き(アシドーシス)、高度の脱水状態になる。

 血糖値は250mg/dL以上まで上昇することがあり、脱水、多飲、多尿、口渇、倦怠感などがあらわれ、ひどい場合は意識がなくなる昏睡状態に陥ってしまう。ケトアシドーシスは1型糖尿病の人でリスクが高い。

 また、高血糖高浸透圧症候群は、感染症などが原因で、血糖値が非常に高くなり、血液が過度に濃縮された状態。主に高齢の2型糖尿病患者でみられる。高齢者では体内の水分量が成人より少なく、脱水状態になりやすい傾向がある。

 糖尿病ケトアシドーシスや高血糖高浸透圧症候群になると、すぐに医療機関で治療を受ける必要が出てくる。シックデイの際には、なるべく血糖自己測定やケトン体測定を頻回行うことが勧められている。

ふだんから感染症対策をしておくことが必要

 米疾病対策センター(CDC)は、新型コロナウイルス(COVID-19)の症状として、発熱・咳・息切れ・呼吸困難を挙げている。

 「風邪やインフルエンザなどと同様に、ふだんから感染症対策をしておくことが必要」と強調している。 ・ 石鹸による手洗いや手指消毒用のアルコールによる消毒を行う
 頻繁に触れるものをきれいにして消毒する。食物、コップやグラス、タオル、道具などを共有しない。 ・ 咳エチケットを行う
 咳やくしゃみをするときに、ティッシュがない場合は、手で口や鼻をティッシュで覆うか、袖、肘の内でおさえる。使用済のティッシュは処分する。 ・ 混雑した場所を避ける
 咳などの呼吸器疾患の症状を示す人との接触を避ける。対面で人と人との距離が近い接触はおよそ2m。集会や会合、公共交通機関などは感染リスクが高い。また、自分の体調に気を配り、インフルエンザのような症状がある場合は外出を避ける。

家族に新型コロナウイルスの感染が疑われる場合は

 もしも家族が新型コロナウイルスの感染が疑われる場合には、どう対策すれば良いのか? 米国臨床内分泌医学会は次のことをアドバイスしている。

(1)部屋を分けて個室にし、食事や寝るときも別室にする。部屋を分けられない場合には、少なくとも2m以上の距離を保ったり、仕切りやカーテンなどを設置する。 (2)感染が疑われる家族の世話は、できるだけ限られた人が行う。免疫の低下した人が世話をするのは避ける。
(3)換気をする。共有スペースや他の部屋も窓を開ける。
(5)マスクをつける。マスクがないときなどに咳やくしゃみをする際は、ティッシュなどで口と鼻を覆う。
(6)手指を石鹸で洗ったりアルコール消毒をする。洗っていない手で目や鼻、口などを触らないようにする。
(7)手で触れるドアの取っ手やノブ、ベッド柵など共有部分を消毒する。
(8)汚れたリネン、衣服を洗濯する。

COVID-19 (Coronavirus)(米国糖尿病学会)

COVID-19(米国糖尿病学会)

AACE Position Statement: Coronavirus (COVID-19) and People with Diabetes(米国臨床内分泌医学会 2020年3月18日)

[ Terahata ]

日本医療・健康情報研究所

【新型コロナウイルス】糖尿病の人が注意すべきポイントを解説 | ニュース | 糖尿病ネットワーク

看護師の書いた糖尿闘病記
夫の糖尿病と闘い、克服していった生々しい記録。勇気が出ます
www.tubasa1.com

糖尿病で足の血管に障害が 

集中的なフットケアで足の切断を防ぐ

2020年03月25日

足の切断を防ぐための研究の現状と進歩 AHAニュース

AHA0220202-2020-03-25-12-04.jpg

 米国では、非外傷性の下肢切断が毎年数万件も発生している。その主要な原因は糖尿病である。糖尿病が下肢切断を増やす理由は、心臓から離れた部位の大血管が細くなって「末梢動脈疾患(PAD)」のリスクを上昇させることにある。

 ただし、大血管の障害だけでなく細小血管の障害も下肢切断にとって重要なファクターであるとするレビュー論文が、米国心臓病協会(AHA)の「Arteriosclerosis, Thrombosis, and Vascular Biology」オンライン版に2月20日掲載された。

 米ヴァンダービルト大学メディカルセンターの血管医学部長であるJoshua Beckman氏は、「糖尿病で血行に問題が生じると、足先の傷が治らずに組織を温存できなくなることがある」と指摘。

 慎重な創傷ケアに加え、バイパス手術やステント留置などの血管形成術でも問題が解決しない場合には、下肢切断に至る可能性が生じるという。

 Beckman氏らの研究グループは昨夏、退役軍人12万5,674人を対象とした研究から、PADのある人は切断リスクが13.9倍であり、細小血管障害がある人では同リスクが3.7倍であることを「Circulation」に報告している。そして、PADと細小血管障害の両者を併発している場合、そのリスクは22.7倍に上った。

 米ハーバード大学医学部循環器学の准教授であるMarie Gerhard-Herman氏は、全身の血管を木になぞらえて解説する。木の幹はPADが生じる大血管で、葉の茂る細い枝は細小血管に相当する。

 同氏は今回の研究には関与していないが、「幹が最も重要ではあるものの、木には細い枝も必要かつ不可欠」と指摘する。

 今回発表されたレビュー論文では、細小血管障害を下肢切断の独立した因子として理解することで、血行改善のための手術が成功したにもかかわらず切断が生じてしまう理由を説明するのに役立つ可能性があるとしている。

 また、細小血管障害に対するアプローチ以外で優先すべき研究課題として、切断リスクの高い患者を同定するための遺伝学的研究や、生理学的要因を特定する研究を挙げている。

 そのためBeckman氏の研究グループでは、過去の診療記録と遺伝子検査に関する記録を精査し、切断に至る可能性の高い患者を予測するリスクスコアの開発に取り組んでいるという。

 「当面はリスクの高い患者に対し、受診時に毎回足を確認して集中的なフットケアの対象とすることを最優先すべき」と同氏は語る。また患者に対しては、自分の足を毎日観察し、屋内でも保護用の靴を履いて、足病専門医に爪のケアを行ってもらうことを推奨している。

 さらに、心血管リスク因子を有する患者やPADあるいは細小血管障害を有する患者の診察に当たっている医師に対して、「禁煙や体に良い食事の選択などの健康的な行動に関する指導を行うと同時に、四肢の障害リスクを低下させる薬剤の処方が重要だ」と述べている。

 Gerhard-Herman 氏は、体を暖かくして過ごし、コーヒーやタバコなどの血管を収縮させるような食品の摂取を控えるとともに、「できるだけ歩くことで足への栄養供給が改善する可能性がある」と運動の重要性を指摘。同様にBeckman氏も「現時点で細小血管を再生する最良の手段は運動である」と語っている。

[American Heart Association News 2020年2月20日]

[ Terahata ]

日本医療・健康情報研究所

糖尿病で足の血管に障害が 集中的なフットケアで足の切断を防ぐ | ニュース | 糖尿病ネットワーク

看護師の書いた糖尿闘病記
夫の糖尿病と闘い、克服していった生々しい記録。勇気が出ます
www.tubasa1.com

新型コロナは糖尿病があると重症化しやすい理由

井手ゆきえ:医学ライター2020.3.25 4:35
img_60db46d50a0927bb7827ba136696184b186173-2020-03-25-11-49.jpg
写真はイメージです Photo:PIXTA

 新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の流行で、高齢者と並び「基礎疾患」を有する人の重症化リスクが注目されている。

 早い時点で中国・武漢市から報告された入院症例138例の解析では(2月7日公開)、患者の年齢中央値は56歳(22~92歳)で、75例(54.3%)が男性だった。

 また全症例の46.4%が高血圧、糖尿病、心疾患などの合併症を一つ以上有することがわかっている。集中治療室での対応を要した重症例でも、基礎疾患ありが7割以上を占めていた。

 なぜ、基礎疾患があると重症化しやすいのだろうか。患者数が多い糖尿病で考えてみよう。

 人の体内では好中球(白血球)や単球、マクロファージと呼ばれる「免疫細胞」が24時間365日、一刻も休まず体内を循環し、外部からの侵入者(細菌やウイルス)を見つけ次第、殺傷している。

 好中球は細菌感染が生じるとほかの免疫細胞に先んじて現場に殺到。病原菌を貪食──文字通り貪り食べて代謝し、殺菌物質を放出することで身体を守っている。

 ところが糖尿病患者の体内では、この好中球の能力が低下する。具体的には、感染現場に移動するスピードが鈍る(遊走能の低下)ほか、好中球のために病原体を「食べやすく」加工してくれるオプソニン化作用が鈍り、肝心の貪食ができないなどが生じる。このため感染初期の防御がうまくいかず感染が広がってしまう。

 さらに血糖値が乱高下することで、ますます好中球の機能が低下し重症化へ突き進んでしまうのだ。

 11万8982人の1型・2型糖尿病患者のデータを解析したオーストラリアの疫学調査では、追跡期間中(中央値6.7年)に、一般的な感染症や肺炎、敗血症、骨髄炎で6444人が死亡。

 一般人の感染症死リスクと比較すると、1型糖尿病で4.42倍、2型糖尿病で1.47倍という結果が報告されている。

 COVID-19の流行はしばらく続くだろう。1型、2型を問わず糖尿病の方は、普段以上に体調に気を配りつつ感染予防策と血糖コントロールを徹底しよう。

(取材・構成/医学ライター・井手ゆきえ)

新型コロナは糖尿病があると重症化しやすい理由 | 健康 | ダイヤモンド・オンライン

看護師の書いた糖尿闘病記
夫の糖尿病と闘い、克服していった生々しい記録。勇気が出ます
www.tubasa1.com

糖尿病 感染症は大敵 

新型コロナでも重症化リスク

PK2020032402100101_size0-2020-03-24-12-00.jpg

 国内で約一千万人がかかっているとされる糖尿病。広がり続ける新型コロナウイルスを巡っては、感染すると重症化しやすい基礎疾患の一つに挙げられている。専門家によると、そもそも糖尿病の患者は新型コロナに限らず、さまざまな感染症にかかりやすい。日ごろから感染予防を心掛けるとともに、かかった場合の対処法を知っておくことも大切だ。 (小中寿美)

 国は二月に公表した新型コロナの「相談・受診の目安」の中で、重症化しやすい基礎疾患として糖尿病を明記した。感染が確認された中国の約五万六千人を分析した世界保健機関(WHO)などの調査によると、糖尿病患者の致死率は9・2%と13・2%の心疾患に次いで高く、全体の致死率3・8%を大きく上回る。

 糖尿病は、膵臓(すいぞう)から出るインスリンの分泌が不足したり、働きが悪くなったりして血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が上がる病気。四つのタイプがあるが、免疫反応の異常などでインスリンが出なくなる1型と、過食などの生活習慣が影響する2型が代表的だ。

 「糖尿病患者は、白血球など免疫に関わる細胞の働きが弱い」と話すのは、藤田医科大内分泌・代謝内科学教授の鈴木敦詞さん(56)だ。そのため、膀胱炎(ぼうこうえん)や肺炎、結核、水虫や歯周病などの感染症にかかりやすい上、悪化しやすい。神経障害や血行障害を併発して感覚が鈍っていたり、栄養が行き渡りにくかったりすることも、急速に重症化する原因となる。二〇一八年に報告された英国の調査では、感染症で入院する確率は1型で健康な人の三・七一倍、2型で一・八八倍だった。

 新型コロナを含め感染症を防ぐには、手洗いや人混みを避けるといった基本対策の徹底に加え、神経障害などの進行を防ぐため、血糖値を良い状態に保つことが大事だ。鈴木さんは、必要に応じてインフルエンザや肺炎球菌などのワクチン接種も勧める。

 糖尿病患者が感染症にかかり、発熱や下痢、食欲不振などの症状が出た状態を「シックデイ」(体調の悪い日)と呼ぶ。シックデイでは、普段、血糖値を下げるインスリン注射や服薬で血糖値をコントロールできている人が急に高血糖になることがある。また食事ができずに低血糖になる可能性も。そのため、特にインスリンを打っている人は急激な低血糖を起こしやすく要注意だ。ただ鈴木さんは「医師との相談なく、自己判断で飲み薬を増やしたり注射をやめたりせず、必ず医療機関を受診して」と訴える。

 糖尿病が強く疑われる人(有病者)は約一千万人と推計されるが、国の一七年の患者調査によると、糖尿病の治療を受けている患者は約三百二十九万人にとどまる。初期は自覚症状もないため、健康診断で指摘されても放置する人が少なくない。鈴木さんは「新型コロナが広がる今、自分は治療の必要があるかなどをきちんと把握して」と呼び掛ける。

◆災害時の注意点 手引に

PastedGraphic-2020-03-24-12-00.jpg

 糖尿病患者は、災害時の避難所でも注意が必要だ。済生会横浜市東部病院(同市)の専門医ら糖尿病ケアチームは二月、患者向けの災害時マニュアルを発行=写真。薬の準備や使い方、食事の取り方、感染症を防ぐ足や口腔のケア、運動療法などを紹介している。

 足が冷たい、歩くと痛いといった人は血行が悪いと考えられる。熱さや冷たさが分かりにくいなど感覚が鈍い人は神経障害の可能性がある。こうした人がけがをすると、傷が治りにくかったり、傷に気付きにくかったりするリスクが高い。避難所では靴下や底の厚い靴で足を保護するよう、マニュアルは勧めている。

 口の中の細菌による歯周病の悪化や肺炎を避けるには口腔ケアも大事。水が十分でない場合に備え、すすぎが不要な液体歯磨きや洗口液、ウエットティッシュを準備しておくと便利という。マニュアルは同病院のホームページからダウンロードできる。

東京新聞:糖尿病 感染症は大敵 新型コロナでも重症化リスク:暮らし(TOKYO Web)

看護師の書いた糖尿闘病記
夫の糖尿病と闘い、克服していった生々しい記録。勇気が出ます
www.tubasa1.com

コロナ問題を機に「薬をもらうためだけの病院通い」が終わる可能性 一時的な規制緩和実現

弁護士ドットコム

 

新型コロナウイルス の感染拡大が続く中で、2月28日付けの厚労省通知「新型コロナウイルス感染症に係る診療報酬上の臨時的な取扱いについて(その2)」にて、病院、薬局に行かずに薬をもらうことが、臨時的に認められるようになりました。

本来、医師法20条、歯科医師法20条にて、診察なしでの処方せん交付は禁止されています。今回、この規制が緩和されました。これまで毎回、薬をもらうためだけに、病院に通わなければならない、といったやり方が、一時的なものとはいえ、変わるということは、今後の医療のあり方を考える意味で、大きなインパクトがあります。(ライター・見習い師)

●受診をせずに、どう薬をもらえるようになったのか

病院、薬局には、病気の方が集まっています。パンデミックとなっている現在、病院の待合室にコロナに感染している患者さんがいる可能性は否定できません。軽症の風邪で受診した結果、コロナに感染してしまうこともあるかもしれません。また、コロナに対する治療法は見つかっておりませんので、受診したところで対症療法しかできない状況があります。

このような状況で、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの疾患は、1~2日薬を飲まなかったとしても、すぐには自覚症状が出ないことも多いため、受診の優先順位が下がってしまうこともあります。しかし、薬を服用していないと病状悪化し、ある日突然脳卒中になってしまうこともあります。

そこで、臨時的な規制緩和により受診なしで薬をもらえるようになりました。手順は以下の通りです。

 患者(コロナの疑いなし、継続的に薬をもらっている、比較的状態安定)→病院へ連絡

 病院→薬局へ処方せんFAX または、病院→患者→薬局もOK

 薬局→患者へ宅配便または薬剤師が在宅訪問

 料金は後日(振込対応もできるかも)

 

●何度も病院に来てもらわないと、病院経営が苦しくなるという台所事情

今回、一時的にでも規制緩和されたことで、将来的な緩和の実験にもなります。

日本では、1~3か月に1回、病院受診することが多いです。

カナダ、フランス、オーストラリアなどでは、3か月分くらい処方されますが、1枚の処方箋で何度も薬を調剤してもらえる制度があります。これを、リフィル処方せんと言います。リフィル処方せんがあれば、病院受診なしで何度も薬局で調剤を受けられるので、病院受診は年1回程度ということもあります。

日本では、日本医師会などがリフィル処方せんに反対しているため、まだ実現できておりません。反対の理由としては、医師が患者の状態を把握するためには継続的な受診が必要というものです。裏の理由としては、病院に何度も来てもらわないと、病院の経営が苦しくなるからだともいわれています。いわゆる「利権」の考え方です。

「利権」の動きを考えるため、一つの例をあげてみます。

医師や薬剤師などは、講演会での講師料、記事執筆の原稿料または研究の援助のためなど、製薬メーカーから資金提供を受けていることがあります。現在、学会発表、論文発表の際には、どのメーカーからどのように資金提供を受けたのか公開する必要があります。

しかし、医療制度を決める社会保障審議会、厚生科学審議会、薬事・食品衛生審議会、中央社会保険医療協議会などでは、審議委員の受けた資金提供の公開は求められておりません。審議委員の発言が、製薬メーカーの利益のために動いているように見えることもあります。

ただし、規制がすべて悪いわけではありません。患者の安全のために規制しているという面もあります。

たとえば、楽天の三木谷氏が、厚生労働省を相手取った訴訟に勝訴し、インターネットによる医薬品販売が解禁されました。

しかし、2019年9月に公表された「平成30年度医薬品販売制度実態把握調査結果について」によると、店舗販売に対し、インターネット販売では、法令順守率が低いとの結果となっていました。

特に医薬品に対する相談に適切な有資格者が対応した割合において、インターネット販売では大きく劣っていました。薬の副作用、飲み合わせの悪い組み合わせ、薬を飲んではいけない疾患は非常に多岐にわたります。きちんと勉強し、国家資格試験に合格した人でないと、これらを把握し、適切な対応をすることはほぼ不可能です。

●オンライン診療、服薬指導も変化を促す一大要因に

IT化の進展も含めた大きな流れを考えてみましょう。2018年より、条件付きでオンライン診療が解禁されています。

ただし、2020年3月現在、国家戦略特区を除き、オンライン服薬指導は認められていません。そのため、オンライン診療を受けた後、処方箋を持って薬局に行かなければならなりません。 2019年11月医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律等の一部を改正する法律(略して改正医薬品医療機器等法、もっと略して改正薬機法)が可決・成立しました。2020年9月より、オンライン服薬指導が開始予定です。

これにより、医師の往診、薬剤師の在宅訪問服薬指導の負担軽減となり、患者にとっても便利になる可能性があります。

今回の一時的な規制緩和をきっかけに本格的な規制緩和の機運が高まり、リモート診療、リモート服薬指導や、リフィル処方せんのような新たな流れが大きく進むのであれば、医療の世界は劇的に変わるかもしれません。

コロナ問題を機に「薬をもらうためだけの病院通い」が終わる可能性 一時的な規制緩和実現(弁護士ドットコム) – Yahoo!ニュース

看護師の書いた糖尿闘病記
夫の糖尿病と闘い、克服していった生々しい記録。勇気が出ます
www.tubasa1.com

糖尿病は高リスク 壊死とは?

2020年3月23日

9-2020-03-23-12-11.jpg

 壊死(えし)や壊疽(えそ)は、身近な病気ではないと思っていませんか。熱傷(やけど)や凍傷のほか、床ずれが原因で起こることもあります。また、糖尿病も大きな要因になります。壊死・壊疽について知識をもっておきましょう。

 壊死とは、体の一部分の細胞が死滅することをいいます。何らかの原因によって、細胞に血液が行きわたらず、酸素や栄養を得られなくなることで起こります。

 壊死の原因として、熱傷(やけど)や凍傷、事故などによる外傷があげられます。また、寝たきりの人にみられる床ずれ(褥瘡:じょくそう)も要因のひとつ。長時間の圧迫によって血流が悪くなり壊死を引き起こします。

この記事は有料記事です。

糖尿病は高リスク 壊死とは? | 医療・健康Tips | 毎日新聞「医療プレミア」

看護師の書いた糖尿闘病記
夫の糖尿病と闘い、克服していった生々しい記録。勇気が出ます
www.tubasa1.com

日本最古の「糖尿病」患者は藤原道長!? 

豪華だが栄養バランスに欠けた貴族の食事

PHP Online 衆知

 

医学の視点から、日本人の体質を踏まえた予防医療を考え続ける、医師で著述家の奥田昌子氏。著書『日本人の病気と食の歴史』では、日本人の病気と食の歴史をたどり、今の時代に生かすべきヒントを引き出している。

本稿では同書より、平安時代の貴族の食事の実情を探りつつ、日本史上において記録に残る最古の糖尿病患者だと言われる藤原道長に触れた一節を紹介する。

※本稿は奥田昌子著『日本人の病気と食の歴史』(ベストセラーズ刊)より一部抜粋・編集したものです。

 

貴族の食事のほうが不健康だった?

平安時代には紙と筆が普及し、読み書きできる人が増えたことで、歴史書、文学、絵巻物にさまざまな病気が頻繁に描かれるようになりました。現代の病名でいうと赤痢をはじめとする胃腸の感染症、マラリア、天然痘、インフルエンザなどです。

そのなかに、数は少ないながら糖尿病と思われる記載が見つかります。糖尿病になると血糖値が上がるために体の細胞から水が出て、非常に喉が渇きます。

そのため当時は飲水病とか消渇(しょうかち)と呼ばれていました。

糖尿病は代表的な生活習慣病で、近年、患者数の急速な増加が問題になっています。

厚生労働省が実施する国民健康・栄養調査によると、2016年には糖尿病が疑われる成人が初めて1,000万人を超えました。海外では作曲家のバッハや画家のセザンヌ、小説家ヘミングウェイ、発明家エジソン、中国の毛沢東らも糖尿病だったといわれています。

おなかの脂肪、正確にいうと内臓脂肪の蓄積と運動不足が発症に関係することから、かつては「ぜいたく病」といわれることもありました。実際には遺伝的ななりやすさを背景に複雑な過程をへて発病しますが、古代社会に限ってみれば、やはり上流階級の病気でした。

様々な種類の菓子を楽しんでいた平安貴族

奈良時代と同じく貴族の主食は白米を蒸したおこわで、変わりご飯として雑穀や野菜を加えて炊いたり、ゴマ油でご飯を炒めたりすることもあったようです。おいしそうですね。

食事はさらに豪華になり、天皇の即位をはじめとする重要な儀式ともなれば、焼き物、煮物、蒸し物、煮こごりなど、当時最新の調理法を駆使した料理がきらびやかにお膳を飾りました。

味つけの基本は塩と酢で、味噌と醤油に近いものも使い、ワサビ、タデなどの薬味もあったようです。漬け物や塩辛もありました。酢は古墳時代にあたる400年ごろに、酒造りの技術と前後して大陸から伝わったと記載されています。

現代とくらべると味つけの技術が発達しておらず、料理は全体に味が薄かったようです。そのため、食べるときに各自が食膳で調味料を使って好みの味にしていました。

当時の砂糖は黒砂糖だったようですが、きわめて高価なうえにめったに手に入らず、さしもの平安貴族も気軽に口にすることはできませんでした。代わりに使われたのが蜂蜜、甘葛(あまづら)、水飴などの甘味料です。

甘葛はツタの茎に傷をつけ、したたる液を煮詰めたもので、『枕草子』の一節に「削り氷(ひ)にあまづら入れて、新しき金鋺(かなまり)に入れたる」と出てきます。再現した研究者らによると上品で、さらりとした甘味だそうです。

水飴は奈良時代から作られるようになり、当時のおもな原料は米で、ここに麦や米の芽生えを加えて糖化させていました。

時代がくだると原料に麦芽をもちいるようになります。この他に、干し柿に吹く白い粉をはけで集めて使うこともあり、こちらは砂糖より甘味がずっと強いんだとか。干し柿の甘さは格別ですからね。

いずれの方法も大変な手間がかかるため、砂糖ほどではないにしても高価でした。それでも貴族らはさまざまな菓子を楽しんでいたようです。

平安時代中期に作られた辞書『和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』には、「ちまき」「くさもちひ(のちの草餅)」「せんべい」などの言葉がすでにおさめられています。

php_s-2020-03-23-12-05.png

見た目重視で栄養のバランスは後回しだった貴族の食事

お膳にならぶ料理を食べる順番が定まり、食事の作法が生まれたのもこの時代です。食材には格があり、貴族らは庶民的な食材には箸をつけませんでした。

しかし貴族も人の子、和泉式部、一説によると紫式部は、貴族でありながらイワシが好物でした。イワシはいやしい魚とされていたので、公然と食べるわけにはいきません。

夫の外出中にこっそり食べていたところ、帰ってきた夫に見つかり、たしなめられてしまったという話があります。イワシを焼けば煙とにおいが残りますから、隠すのは難しかったでしょう。

イワシといえば、節分の日にヒイラギの枝にイワシの頭をさして門や軒下に飾る風習は、平安時代に始まったとされています。イワシのにおいと柊のトゲに邪気をはらう力があると考えられていたようです。

贅の限りを尽くした貴族の食事は、しかしながら、盛り合わせの美しさと品数を重視するあまり、栄養のバランスは後回しでした。

全国各地の珍しい食材を使おうとすれば、魚や貝は保存の利く干物や塩漬けなどの加工品が中心になります。

肉食禁止令を厳守したことで動物性蛋白質と脂質の摂取量が極端に少なく、見た目とは裏腹に貴族の食事は不健康なものでした。丈夫で長生きしたかったら、イワシでも鯖でも遠慮なく食べるくらいのほうがよかったのです。

そこに運動不足が拍車をかけました。とりわけ、一日の大半を屋内で静かに過ごしていた女性は体力がなく、このことが幼い子どもの死亡率の上昇を招いたといわれています。

栄華を極めた藤原道長が、日本最古の糖尿病患者だった!?

糖尿病で死亡したと推測されているのが、摂政、太政大臣を歴任し、栄華をきわめた藤原道長です。記録に残っているなかでは日本最古の糖尿病患者となるようで、1994年に日本で第15回国際糖尿病会議が開催された折には、道長の肖像画を描いた記念切手が発行されています。

1018年、三人の娘を天皇の后にして朝廷内で確固たる地位を築いた道長は、「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも 無しと思へば」と詠みました。52歳のときでした。

当時の貴族たちにもてはやされたのが、大陸から伝わった蘇(そ)という食べものです。牛乳を根気よく煮詰めて作るため、手間がかかる貴重品でした。

古代のチーズと表現することがありますが、再現されたものを試食したところ、発酵はしておらず、ほろほろくずれるキャラメルのようでした。

かすかな甘味と塩味があり、濃厚で、少し食べるだけでおなかがふくれます。それもそのはず、蘇100グラムで400キロカロリー以上あり、これはベーコンのカロリーに匹敵します。

記録によると道長は蘇に蜜をかけて食べていました。太政大臣の位についたお祝いの宴では、蘇と甘栗を合わせた菓子を宮中からたまわっています。どちらもおいしそうですが、カロリーが気になります。

このころ道長は喉の渇きをしきりに訴えるようになっていました。本人も周囲も気づかぬうちに糖尿病を発症していたのです。道長の親族には他にも糖尿病と考えられる人が何人もいました。

病気の進行にともなって視力が低下し、その年の秋には人の顔を見分けられなくなったと記載されています。わずか2ヵ月で太政大臣を辞任すると、10年にわたって苦しんだのちに、みずから建立した法成寺で亡くなりました。

奥田昌子(医師・著述家)

最終更新:3/23(月) 11:50

日本最古の「糖尿病」患者は藤原道長!? 豪華だが栄養バランスに欠けた貴族の食事(PHP Online 衆知) – Yahoo!ニュース

看護師の書いた糖尿闘病記
夫の糖尿病と闘い、克服していった生々しい記録。勇気が出ます
www.tubasa1.com

「食物繊維」を摂るほど死亡リスクは低下 

糖尿病・高血圧・脂質異常症に良い効果

2020年03月19日

20180805-3-2020-03-19-14-26.jpg

 

 食物繊維の摂取量が多い人ほど総死亡リスクが低いことが、9万人以上の日本人を対象に17年間追跡した大規模研究で明らかになった。

 「豆類」「野菜類」「果物類」からの食物繊維を多く摂取している人は死亡リスクが低いことが明らかになった。

どの食品から食物繊維を摂ると良いのか

 国立がん研究センターが中心となり実施されている「JPHC研究」は日本人を対象に、さまざまな生活習慣と、がん・2型糖尿病・脳卒中・心筋梗塞などとの関係を明らかにする目的で実施されている多目的コホート研究。

 食物繊維は、糖尿病(インスリン抵抗性)・高血圧・脂質異常症などに良い効果を及ぼし、健康に良いことが知られているが、摂取量が不足しがちな栄養素でもある。

 食物繊維の健康効果について、アジアでの研究は少なく、日本人でどのような食品から食物繊維を摂取すると死亡リスクが低下するかを調べた研究はほとんどない。

日本人9万人超を約17年間調査

 そこで国立がん研究センターなどの研究グループは、国内在住者を対象に、食物繊維の摂取量とその後の死亡リスクとの関連について調査した。全国の45~74歳の9万2,924人(男性 4万2,754人、女性 5万170人)を対象に、2016年まで平均16.8年間、追跡して調査した。

 対象者は国内の11保健所の管轄地域(1995年に岩手、秋田、長野、沖縄、東京、1998年に茨城、新潟、高知、長崎、沖縄、大阪)に在住していた。

 食事調査アンケートを用いて、食物繊維の摂取量によって5つのグループに分け、死亡(総死亡・がん・循環器疾患・心疾患・脳血管疾患)との関連を調べた。さらに食物繊維の摂取源を、▼穀類、▼豆類、▼野菜類、▼果物類に分けて、5つのグループに分けて比較した。

豆類・野菜類・果物から食物繊維を摂ると効果的

 その結果、食物繊維の摂取量が多いほど、男女ともに総死亡リスクが低下することが明らかになった。

 死因別では、男女ともに食物繊維の摂取量が多いほど「循環器疾患」の死亡リスクが低下していた。「がん」については、男性では総摂取量が多いほど死亡リスクが低下したが、女性では関連はみられなかった。

 食物繊維の摂取源ごとに調べると、「豆類」「野菜類」「果物類」からの食物繊維の摂取量が多い人ほど、総死亡リスクが低下していた。「穀類」では関連がみられなかった。

20200318-4-2020-03-19-14-26.jpg

食物繊維は玄米や全粒粉などの穀類でも増やせる

 今回の研究で、日本人でも食物繊維の摂取量が多いほど死亡リスクが低くなることが明らかになった。

 食物繊維は、高血圧・脂質異常症・糖尿病(インスリン抵抗性)などに良い効果を及ぼすことが知られている。また欧米の研究では、穀類に含まれる食物繊維の摂取量が多いと死亡リスクが低いというの報告がある。

 日本人を対象とした研究で、穀類の摂取と死亡リスクの低下との関連は顕著でなく、むしろ豆類、野菜類、果物類からの食物繊維の摂取量は多いほど死亡リスクが低下するという結果になった。

 これについて、「日本では欧米と比較して、穀類の中心が精白米であることが理由として考えられます。精白米は食物繊維の含有量の少ないのです」と、研究チームは述べている。

 「日本人では、食物繊維の摂取量を増やすために、豆類や野菜類、果物類由来の食物繊維摂取量を増やすか、より食物繊維含有量の多い、玄米、シリアル、全粒粉パンなどの穀類により、食物繊維の摂取量を増やすのが良い可能性があります」としている。

20200318-5-2020-03-19-14-26.jpg

多目的コホート研究(JPHC Study) 国立がん研究センター 社会と健康研究センター 予防研究グループ

Dietary fiber intake and total and cause-specific mortality: the Japan Public Health Center-based prospective study(American Journal of Clinical Nutrition 2020年1月28日)

[ Terahata ]

日本医療・健康情報研究所

「食物繊維」を摂るほど死亡リスクは低下 糖尿病・高血圧・脂質異常症に良い効果 | ニュース | 糖尿病ネットワーク

看護師の書いた糖尿闘病記
夫の糖尿病と闘い、克服していった生々しい記録。勇気が出ます
www.tubasa1.com

糖尿病で右足切断…レジェンドレスラー・谷津嘉章が義足で復帰「足をなくして何でも挑戦したくなった」

AbemaTIMES

3/18(水) 13:34配信

abema-2020-03-18-14-27.png

 3月18日、DDTプロレスリングが記者会見を行ない、谷津嘉章のプロレス復帰を発表した。

 谷津は1956年生まれの63歳。レスリングでメダル獲得を有望視された“幻のモスクワ五輪日本代表”であり、プロレスラーとしては新日本プロレスでのデビューを皮切りにさまざまな団体で活躍してきた。とりわけジャンボ鶴田との「五輪コンビ」は有名だ。

 一度は引退したが2015年に復帰。DDTにも参戦するようになったが、そんな矢先、糖尿病により右足を切断することになってしまう。それでもめげることなくリハビリに励み、オリンピック聖火リレー参加も決定。そしてこのレジェンドレスラーにして“義足の聖火ランナー”が、6月7日に開催されるDDTのビッグマッチ、さいたまスーパーアリーナ大会でプロレスのリングにカムバックすることになった。

 会見には谷津、DDTの社長である高木三四郎、川村義肢株式会社の川村慶社長と義足の製作に携わる小畑祐介氏が出席。川村義肢が史上初となるプロレス用の義足を作り、谷津をバックアップすることになった。川村社長は高木の同級生だという。縁がつながってのプロレス復帰だ。

「去年の6月に足をなくして、こんな時が来るとは思わなかった。最初は喪失感が凄かったんですが、まず聖火ランナーという目標にチャレンジして。鍛えているうちに“もっともっと”という冒険心が出てきた。足をなくしてからのほうが、何にでもチャレンジしたいという気持ちが強くなりましたね」

 会見でそう語った谷津。高木はこうコメントしている。

「かなりの決心だと思います。最初はどこまでサポートできるのかも見えなかった。何か奇跡が起きないかなと。川村社長も即答ではなかったですし。試合では谷津さんの思いをDDTの選手だけじゃなく、たくさんの人に伝えられるんじゃないかと思います。コロナウイルスのこともありますし、みんなの気持ちがめげている中で勇気を与えてほしい」

 会見では、プロレス用義足を装着してスパーリングをする谷津の映像も公開された。そこには得意技のブルドッギング・ヘッドロック、監獄固めを仕掛ける姿も。小畑氏によれば、谷津の意見を聞きながら監獄固めをかけやすい形状の義足になっているそうだ。

「プロレスの動きに耐えうるパーツを試行錯誤しました。普通とは違いカカトがついていたり、ひねりのある動きができるクッション性も特徴です」(小畑氏)

 川村社長は、谷津のアスリートとしての能力や意識の高さに驚嘆したという。

「ハートが強い方なので、これならいけると思いました。あれはダメ、これは無理と言う人が多いですが、やってみないと面白くない。初めてのことですが、いけると思います」

 対戦相手は現在のところ未定。しかし谷津はすでに燃えに燃えている。

「相手は年下の若い選手だろうし、自分にはハンディがあるから遠慮しがちになってしまうと思う。でもそれは谷津のためのよくないし、お客さんにも伝わってしまうから。義足は凶器にもなるから(笑)。手加減するなよと切に言いたい。遠慮すんな、オリャ! と」

 義足のレスラーは日本では初。しかも60代となれば、高木の言うように“奇跡”だろう。最初は考えもしなかったプロレス復帰だが、それを可能にしたのは谷津の前向きさだ。

「いよいよここまできたと感無量です。聖火ランナー、そしてプロレス。目標があってよかった。今は足が両方あった頃とは大きく違う気持ちですね。義足を見てください。惚れ惚れするようなフォルムですよ。これを身につけることができるのは、むしろ幸せです」

 これから3カ月の準備期間もあるだけに、6月7日のリングでは凄まじいパワーを発揮してくれそうだ。

文/橋本宗洋

最終更新:3/18(水) 14:53

糖尿病で右足切断…レジェンドレスラー・谷津嘉章が義足で復帰「足をなくして何でも挑戦したくなった」(AbemaTIMES) – Yahoo!ニュース

看護師の書いた糖尿闘病記
夫の糖尿病と闘い、克服していった生々しい記録。勇気が出ます
www.tubasa1.com