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 血糖値を、痛みなしに2週間持続的に測定できる最新機器が登場。この技術が実現する「血糖値の“見える化”」は、糖尿病の予防対策を大きく変えそうだ。
 糖尿病治療の目的は、血糖値のコントロールにある。血糖値は、受診時に毎回検査するが、インスリンの自己注射を行っている患者など、より厳密なコントロールが必要な場合は、患者自ら血糖測定を行う。

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グラフ提供:富田センター長

 従来は、専用の針で指先などから微量の血を出し、それをチップにしみこませ、測定器に差し込む自己血糖測定器が主流だった。ただ、「採血の痛みがつらい」「人前では測定しにくい」などの声もあった。

 しかし、こうした患者の不満も過去のものになりそうだ。2017年から、新しいタイプの持続血糖測定器が日本でも使えるようになったからだ。この「Free Style リブレ」では、採血の必要は一切ない。五百円玉程度のセンサーを二の腕などに貼り付けると、痛みなしに24時間、2週間分の血糖を測定し続けられる。血糖値が知りたいときに、本体をセンサーに近づければ、非接触で血糖値を表示してくれる。服の上からでもかまわない。また、入浴や運動にも支障はない。

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写真:アボット ジャパン

 仕組みは、センサーに取り付けられた微小の針が、血糖値とよく相関する皮下の組織間質液の糖を測定しており、そのデータから血糖値を導いて表示するというわけだ。
 これまでの血糖自己測定でつらい思いをしてきた人には朗報だが、ここまで技術が進むと、従来とは全く異なった使い方も期待される。下北沢病院(東京都世田谷区)糖尿病センターの富田益臣センター長は、「これまで血糖値は“点”の情報としてしか得られなかった。それが血糖値を24時間、2週間分を“線”で『見える化』してくれる。血糖の波を正確に把握することで、自分の体に合った食事・運動療法が可能になる」と話す。

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写真:編集部撮影

 例えば、血糖自己測定の対象でなかった患者でも、本器を利用し、血糖の変動の特徴をつかまえることで、個々の予防策が考えられる。富田センター長は「ある患者では、朝食を抜くと、昼食後の血糖値が高くなりやすいと判明。3食バランスよく食べるように指導した」と話す。
 そして、この最新式の血糖測定器は、一般の人の検診でも広がりを見せている。下北沢病院では、検診に使い始めており、一部の企業では新たな使い方を模索している。
富田益臣さん
 下北沢病院糖尿病センター長。東京慈恵会医科大学卒業後、東京都済生会中央病院を経て、現職。日本糖尿病学会専門医。足の病院としてリニューアルした下北沢病院では、糖尿病患者の足の潰瘍を防ぐ取り組みを積極的に行っている。
(ライター 荒川直樹)
[日経ヘルス2017年6月号の記事を再構成]

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看護師の書いた糖尿闘病記
夫の糖尿病と闘い、克服していった生々しい記録。勇気が出ます
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