寝つき悪いと高血圧・糖尿病リスクが2倍に 睡眠環境の見直しで健康寿命UP (1/2ページ) 安達純子 健康寿命UP術

2018.4.25

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  2. 古賀良彦理事長
 睡眠は“心身の健康”に役立つといわれる。過去の疫学研究などでは、7時間前後の睡眠時間が死亡リスクを低くし、ぐっすり眠ることで、生活習慣病、心筋梗塞や脳卒中などのリスクも下がると報告されている。

 「睡眠は、疲れた脳や体を休ませ、心身のストレスを解消する、脳に入ってきた情報を整理して記憶にとどめる、免疫力を維持するなど、体と心の健康で大切な役割を果たしています。眠ることを疎(おろそ)かにすると、健康を害するのです」

 こう話すNPO法人日本ブレインヘルス協会の古賀良彦理事長(杏林大学名誉教授)は、睡眠と脳の関係について長年研究している。

 「寝つきが悪い、あるいは、夜中に何度も起きるようなことが続くと、高血圧や糖尿病の発症リスクは約2倍になります。すでに生活習慣病の人は、悪化させると考えていただきたい。睡眠は時間の長さと質が大切です」

 とはいえ、ぐっすり眠りたくても、仕事などでストレスを抱えていると、布団に入っても怒りや不満などが思い起こされ眠れないことがある。真っ暗な部屋の中で、イライラした気持ちがつのり、枕元のスマートフォンで気を紛らわそうとすると、さらに眠れなくなる。

 ストレスで眠れないときには、真っ暗な部屋とスマホは逆効果となる。「脳の仕組みとして、真っ暗な部屋では不安がつのるのです。足元を照らすようなほのかな明かりがあった方が、心は落ち着きます。また、寝る前にスマートフォンを操作すると、光の刺激で中途覚醒しやすくなるので止めましょう」

 そして、ほのかな明かりの中で「今、解決できないことは忘れよう」と意識すると良い。

 さらに、眠る前に椅子に座り、普通に息を吸い、ゆっくりと息を吐くといった呼吸法も役立つ。息を吸い過ぎないのがコツだ。吐くときには、吸うときの倍の時間をかけるようにする。これを繰り返すと、気持ちが落ち着きやすくなるという。眠るための環境を整えることも重要だ(別項参照)。

 「環境を整え、ご自身で布団に入る前の入眠儀式を決めて、習慣化すると眠りやすくなります。歯を磨く、パジャマを着る、部屋の明かりを消してほのかな灯にかえてベッドへ。これを毎日繰り返すことで、入眠儀式として定着すると思います」

 ただし、睡眠環境を整えても、よく眠れない状態が続くときには医療機関へ受診した方が無難。うつ病などの病気が潜んでいることがあるからだ。

 「過去1~2カ月を振り返り、寝つくまでに2時間以上、週2回以上続くことが受診の目安です。睡眠は、脳と体の健康のために重要なので、食事、運動と同時に、見直していただきたいと思います」

 睡眠環境を見直すことは、健康寿命UPに直結する。

 

 ■睡眠環境の整え方

 □室温26度、湿度50~60%、寝具内は33度が理想

 □強い光やテレビの音などは遠ざける(消す)

 □暖色系のほのかな明かりをつける

 □カーテンはクリーム系など淡い色にする

 □枕の高さや寝具の肌触りは心地よいものにする

 □布団に入る前に、歯を磨くなど「入眠儀式」を

【健康寿命UP術】寝つき悪いと高血圧・糖尿病リスクが2倍に 睡眠環境の見直しで健康寿命UP (1/2ページ) – zakzak

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クロちゃん、「教育入院」

⇒数値改善で改めて気になる「糖尿病の恐ろしさ」

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 お笑いトリオ「安田大サーカス」のクロちゃんが、4月23日に放送された医療バラエティー番組「名医のTHE太鼓判!」(TBS系)で、健康状態の数値が改善したことで話題になっている。

 そもそもクロちゃんは、1月29日放送の同番組の企画で2型糖尿病であることが判明。しかもヘモグロビンA1c基準値が4.6~6.2%のところ、クロちゃんは11.7%と、危険値に達していた。さらに慢性腎臓病、肝機能障害などの生活習慣病も合わせて発症していた。番組に出演していた医師から入院治療を勧められたが、仕事もあり断念。自身で不規則な生活習慣や暴飲暴食を律すると宣言し、ヘルシーな外食メニューをTwitterに投稿するなど、生活改善をアピールしていた。

ところが、別の番組でクロちゃんの密着取材をした際、相変わらず暴飲暴食を続けていたことが発覚。たちまち“ウソつき”のレッテルが貼られた。その後、専門医に食事や運動療法を指導される「教育入院」を実施。その甲斐あって、A1cは5.5%と正常値に改善されたことが、冒頭の番組放送回までにわかったのである。

 医療ジャーナリストは「糖尿病を甘く考えてはいけない」と警告する。

「A1cが10%を超えた状態が、5年以上続いたほとんどの人に、糖尿病性神経障害・網膜症・腎症を発症すると言われています。神経障害では、足にできた小さな傷から細菌が感染して壊疽(えそ)を起こし、切断を余儀なくされることもある。糖尿病が原因で失明する人は、国内で毎年3,500人以上。腎不全を起こし人工透析を受ける人は、年間1万4000人以上。脳梗塞や心筋梗塞などの突然死を引き起こす可能性も高くなります。また、規則正しい生活を送っている人でも、ストレスや遺伝が原因で発症する人もいます」

 発症しても、ほとんど症状がないことから「サイレントキラー」ともいわれる糖尿病は、決して贅沢な食生活だけが原因ではないことも知ってほしい。

クロちゃん、「教育入院」⇒数値改善で改めて気になる「糖尿病の恐ろしさ」 | アサ芸プラス

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子どもの「2型糖尿病」が増加 

家庭でやってはいけないNG習慣とは

オトナンサー2018/04/24 12:47

 これまで中高年の生活習慣病というイメージが強かった「2型糖尿病」。ところが近年、肥満による子どもの2型糖尿病が増加しているといいます。新学期が始まったばかりのこの時期、家庭環境や生活習慣を見直してみましょう。糖尿病専門医の市原由美江さんに、子どもの糖尿病について聞きました。

 

食生活の欧米化や運動不足が影響

Q.はじめに、糖尿病とはどのような病気でしょうか。

市原さん「糖尿病とは、血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が異常に高くなる病気です。血糖値が高いまま何年も経過すると、全身の血管が傷付き、三大合併症(糖尿病末梢神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症)をきたす恐れがあり、失明や腎不全による透析、足の切断のほか、脳梗塞や心筋梗塞などさまざまな病気を引き起こす可能性があります」

Q.「1型」と「2型」の違いを教えてください。

市原さん「まず1型は、インスリンを分泌する細胞である膵β細胞が自己免疫反応によって破壊され、インスリンが分泌されなくなることで発症します。2型は、糖尿病になりやすい遺伝的体質を持った人に過食や肥満、運動不足、ストレスなどの環境因子が加わり、インスリンの効き目が弱くなったり、分泌が減ったりすることで発症します。糖尿病全体の約9割を2型が占めます」

Q.肥満による子どもの2型糖尿病が増加しているのは事実でしょうか。

市原さん「1型糖尿病の多くは小児・若年期に発症します。日本において、子どもに発症する糖尿病の95%以上が1型糖尿病であった時代があり、1型糖尿病は小児糖尿病と呼ばれていたこともあります。しかし、最近では子どもの2型糖尿病が増えており、小学生までは1型糖尿病の方が多いのですが、中学生になると2型糖尿病の方が多くなります。

1型糖尿病は発症の原因がいまだ解明されておらず、遺伝的要因とウイルス感染などの環境因子が合わさって発症すると考えられています。一方、2型糖尿病は、食べ過ぎや運動不足による肥満によってインスリン抵抗性が強くなる(インスリンの効き目が弱くなる)ことに加え、インスリンの分泌能力が弱い遺伝的体質も影響しています。成人の2型糖尿病は肥満でなくても発症しますが、子どもの2型糖尿病のほとんどは肥満であると言われています。食生活の欧米化や運動不足による影響です」

Q.子どもが糖尿病になりやすい家庭の特徴や習慣を具体的に教えてください。

市原さん「血のつながった家族(祖父母、両親、きょうだいなど)に2型糖尿病の人がいると、本人も2型糖尿病になりやすい遺伝的体質であることが多いです。さらに、家族の中に肥満者が多い場合、子どもも同じ食習慣になるため肥満になりやすく、2型糖尿病にかかりやすくなります。家族歴のある場合、子どもが肥満にならないような食生活や運動習慣を心掛けましょう」

Q.糖尿病を予防するために、子どもが控えるべき食品や行動はありますか。

市原さん「食べてはいけない食品はありません。ただ、量や頻度の問題です。たとえば、ポテトチップスやチョコレート菓子などを袋ごと、箱ごと子どもに与えることはありませんか。少しだけ食べるように言われても、子どもは自制ができないことが多いため、過剰に食べてしまうことがあります。1食分ずつ与えたり、小分けになったものにしたりするなど工夫しましょう。また、学校や部活帰りにみんなでお菓子やアイス、菓子パンなどを買って食べることはありませんか。時々であればあまり問題ないですが、高カロリーの間食が続くと、結果として肥満を招きます。これらの行動が癖になって習慣化すると、改善することは子どもにとって難しくなります」

Q.実際にこれまで診療された中で、親の習慣や家庭環境によって子どもが糖尿病になってしまったケースはありますか。

市原さん「親の習慣や家庭環境で子どもが2型糖尿病になるケースがほとんどです。子どもが肥満の場合、家族も肥満であることが多いです。家庭での外食の頻度が高かったり、食事量が多かったりすると、子どもも同じ食生活をすることになり、それが普通のことだと思ってしまいます。子どもだけに食事の改善をさせるのではなく、家族みんなで協力して食生活を見直す必要があることを指導します。もちろん、子どもは成長期であり、必要なカロリーを摂取する必要があるため、食事制限は行わず、年齢に合った食事療法と運動療法で治療します。それでも改善に乏しい場合は薬を使うことになります。

残念ながら、糖尿病は完治する病気ではないため、たとえ症状がなく、血糖値が改善して落ち着いても、自己判断で治療を中断せず定期的に通院することが大切です。子どもの時に通院を中断し、大人になって糖尿病による合併症の症状が出てきてから慌てて病院を受診する人も少なくありません。子どもの糖尿病を予防するために、見直していただきたい家庭の習慣は以下の通りです」

 

【子どもが糖尿病になりやすい家庭のNG習慣】

・家族が肥満である

・外食の頻度が多い

・カロリーを気にせず大食する

・間食が多い

・お菓子やレトルト食品を箱ごと与える

・学校や習い事の合間に、頻繁に買い食いをさせる

・休みの日はゲームなどをして、一日中座っている(ライフスタイルチーム)

 

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子どもの2型糖尿病が増加している?

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授乳が長いと糖尿病のリスクが50%小さくなる…

30年の追跡調査で判明

2018.4.24 10:43

 

 出産後、6カ月以上母乳育児をした女性は、授乳を全くしなかった女性に比べ、出産可能年齢の間に糖尿病になるリスクが50%近く小さい-。

 そんな研究結果を、米医療保険団体カイザーパーマネンテなどのチームが30年にわたる追跡によってまとめ、米医学誌に発表した。

 対象は、1985~86年の研究開始時に18~30歳(平均24歳)で、2016年までの追跡期間中に1回以上の出産を経験した米国女性1238人。白人と黒人がほぼ半数ずつ含まれていた。

 チームは30年の間に計7回、検査で糖尿病の有無を確認。その結果、対象者のうち182人が2型糖尿病を発症した。

 糖尿病発症に影響する可能性がある、女性の体重や食生活の質、運動習慣といった複数の因子を調整して分析。「授乳なし」の女性の糖尿病発症リスクを1とした場合、授乳期間が6カ月超12カ月未満の女性のリスクは0.52、授乳が12カ月以上だと0.53といずれも半減に近い数字。6カ月以下の授乳期間では、リスクは0.75だった。

 母乳育児によるこうした影響は、人種の違いや、妊娠中だけ血糖値が異常になる妊娠糖尿病の有無にも左右されなかった。

 この研究では、授乳により糖尿病が減ったという因果関係までは示されていないが、チームは、母乳関連のホルモンが、血液中のインスリンを調節する膵臓(すいぞう)の細胞に影響を与えるなど、いくつかのメカニズムが考えられるとしている。

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順天堂大学など、1型糖尿病、細胞治療開発へ

科学&新技術

2018/4/15 18:00

 1型糖尿病の患者・家族を支援するNPO法人の日本IDDMネットワーク(理事長、井上龍夫氏)は順天堂大学と協力して、細胞移植による1型糖尿病の根治療法の開発に乗り出す。研究成果が実用化されたときに生じる実施料収入を、研究資金として同法人に還元する仕組みを活用する。2025年までの臨床研究を目指す。

 開発に乗り出すのは、順大の岡崎康司教授らが進める皮膚などの体細胞から直接インスリンを分泌する細胞を高効率で作製する研究。マウスの実験では皮膚や脂肪などの細胞に4つの遺伝子などを導入し、インスリンを分泌する細胞を作り出すことに成功した。

順天堂大学など、1型糖尿病、細胞治療開発へ  :日本経済新聞

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糖尿病治療 歯周病で症状悪化、悪循環 

専門家、内科と歯科連携の必要性指摘

 

 糖尿病と歯周病が、相互に深く関わっていることが分かってきた。糖尿病だと歯周病になりやすく、歯周病だと糖尿病が悪化しやすい。そうした悪循環が、いずれの治療をも難しくする。専門家は、一緒に治療に取り組めばより効果が見込めるとして内科と歯科の連携の必要性を指摘している。

 「歯科の現場では、歯周病治療を続けても、なかなか治らない糖尿病患者がいます」と、歯科医で日本歯科医師会常務理事の高野直久さん。

 歯茎の出血や腫れや歯のぐらつき、強い口臭などの症状が目立つという。

 日本大とライオン歯科衛生研究所が2009年に発表した約2500人が対象の研究結果によると、空腹時血糖値や過去1~2カ月の平均血糖値を反映する「HbA1c」という数値が基準を超えると歯周病が増加し、糖尿病と歯周病が関連していることが示されている。

 糖尿病は歯周病をどのように悪化させるのか。高野さんによると、糖尿病では微小な血管が傷んで歯茎の血流が滞るため、歯周組織が壊れると治りにくい。さらに糖尿病では免疫力が低下し、脱水のため唾液も減って歯周病の原因細菌の感染が広がりやすいという。

 では、歯周病が糖尿病を悪化させるとはどういうことか。にしだわたる糖尿病内科(松山市)の西田亙院長は「歯周病の慢性的な炎症が悪さをしている」と指摘する。

 近年の研究で、体に炎症があると放出される生理活性物質(炎症促進性サイトカイン)によって、血糖値を抑えるホルモン「インスリン」の働きが悪くなることが分かってきた。この物質は、メタボリック症候群になっても、脂肪をためこんだ細胞の炎症によって放出されるという。

 歯周病は、全身感染症などと比べて炎症としては軽微だが、慢性化すると長い間じわじわとサイトカインが放出され、糖尿病にも悪影響があると西田さんは考えている。

 歯周病は、間接的にも糖尿病治療の妨げだ。糖尿病の栄養指導では「野菜を多めに、よくかんでゆっくり食べて」と指導するが「歯が悪いと、軟らかく、味の濃いものをよくかまずに食べるようになる」と西田さん。

 歯周病の治療により糖尿病は改善するのか。

 広島県歯科医師会と広島大が13年に発表した、歯周病のある糖尿病患者を対象にした研究では、歯周病の炎症が強いほど、治療した場合にHbA1cが改善しやすいことが明らかになった。

 高野さんと西田さんは、歯科医と内科医が互いの病気の関係を理解する必要性を訴える。「糖尿病と診断した内科医は、目や足など糖尿病の合併症に目を向けるのと同様に、歯周病にも着目してほしい。紹介を受けた歯科医も『歯周病を治さないと糖尿病も治りにくいよ』と伝えないと」と高野さん。

 西田さんも、自身が診た患者で歯科治療後に糖尿病が改善した経験から「糖尿病の診断をしたらまず、歯の状態や食事の内容、食べ方について聞くようになった」という。「歯科医で糖尿病患者を見つけてもらうこともできる」として、講演などでは歯科医に向けて特に舌の状態を確かめるように促している。

糖尿病治療 歯周病で症状悪化、悪循環 専門家、内科と歯科連携の必要性指摘 – SankeiBiz(サンケイビズ)

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心臓が尿を増やす? 

「二刀流」の臓器たち

朝日新聞デジタル

 

 先週のこのコラムで、腎臓は尿をつくるだけではなく、造血や血圧調節に関わるホルモンをつくる働きもあることを紹介しました。こうした大谷翔平選手も顔負けの「二刀流」の臓器は、腎臓以外にもたくさんあります。

 たとえば膵臓です。膵臓には消化液をつくる働き(外分泌)とホルモンをつくる働き(内分泌)があります。消化液は膵管を通って十二指腸に送られる一方で、ホルモンは血液を介して全身に送られます。膵臓がつくるホルモンはいくつかありますが、中でも有名なのはインスリンでしょう。血糖を下げる働きがあり、不足すると血糖値が上がり糖尿病になります。

 消化管が分泌するホルモンは山ほどあります。消化管の役割は、食べ物の消化、吸収だけではないのです。たとえば、小腸から分泌される「インクレチン」というホルモンは、膵臓に作用してインスリンの分泌を促します。食事をすると血糖値が上がりインスリンが分泌されますが、インクレチンは「いまから食べ物を消化・吸収するから血糖値が上がるぞ」と前もって膵臓に伝えることで、血糖値の上昇をより緩やかにします。

 これらのホルモンは病気の治療に応用されています。インスリンを注射すると血糖値が下がるので糖尿病の治療に使わるのはみなさんご存知でしょう。インクレチンもインスリンの分泌を促すことで血糖値を下げるので、やはり糖尿病に使えます。比較的最近になって承認されたインクレチン製剤は、インクレチンに似せたものと、インクレチンの分解を阻害するものとがあります。自前のインスリン分泌を介して働くインクレチンは低血糖の副作用が少ないです。その代わり、インスリン分泌能が枯渇した1型糖尿病には使えません。

 心臓の主な役割が血液を身体中に送るポンプであることを知らない人はまずいないでしょう。しかし、心臓がホルモンを分泌することは医療者以外にはあまり知られていないのではないでしょうか。心臓がつくるホルモンもやっぱり何種類かありますが、たとえば「心房性ナトリウム利尿ペプチド」。利尿とは尿量を増やすことです。心臓と尿は無関係のように思えますが、尿量が増えて体液量が減ると、血圧が下がって心臓の負担が減るのです。心房性ナトリウム利尿ペプチドは他にも血管拡張や臓器保護の作用があり、心不全の治療に使われます。

 こうして見ると「複数の働きを持つ臓器もある」というよりは「臓器は複数の働きを持つのが普通である」と考えたほうが適切であるように思えます。生物の進化は行き当たりばったりのところがあり、機能が継ぎ足されていったためでしょう。人体は複雑です。

 

《酒井健司さんの連載が本になりました》

これまでの連載から80回分を収録「医心電信―よりよい医師患者関係のために」(医学と看護社、2138円)。https://goo.gl/WkBx2iicon_blank-2018-04-23-21-03.gif

<アピタル:内科医・酒井健司の医心電信・その他>

http://www.asahi.com/apital/healthguide/sakai/(アピタル・酒井健司)

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全身にリスク、重症化の危険 「高齢者糖尿病」の怖さ

 

 糖尿病患者の約7割を高齢者が占めている。高齢者は心身の機能において中高年と異なり、治療に配慮を要することが多い。とくに強い薬を使っている高齢者は低血糖を起こしやすいため、コントロール目標は緩く設定されている。

 糖尿病は、血液中のブドウ糖(血糖)の値が慢性的に高い病気で、推計患者数は約1千万人。近年は高齢の患者が増えているが、高齢者には特有の問題があり、若い世代と同じ治療は難しいことが多い。そこで、2017年に日本で初めての「高齢者糖尿病診療ガイドライン」が発表された。

 高齢者とは通常、65歳以上をいうが、このガイドラインで対象にしているのは、おもに治療に配慮が必要な高齢者だ。具体的には、後期高齢者(75歳以上)と、前期高齢者(65~74歳)のうち心身の機能に一定以上の低下がみられる患者が当てはまる。活動的で頭もしっかりしている前期高齢者には、64歳以下の患者と同じ治療がおこなわれる。

「いまは患者さんの7割近くが65歳以上で、そのおよそ半数は後期高齢者です。若いときから糖尿病だった人だけでなく、高齢になって発症する人も少なくありません。血糖値を下げるホルモンのインスリンは、年をとると働きが低下したり、分泌量が減ったりするので、高齢者は糖尿病になりやすいのです」

 と、東京都健康長寿医療センター内科総括部長の荒木厚医師は言う。

 高齢者糖尿病には、中高年の糖尿病にはない特徴がある。

 第一に、患者の心身の機能が、程度の差はあれ低下していることだ。高齢者の多くは、日常生活動作(ADL)低下、認知機能低下、サルコペニア(加齢による筋肉量の減少や筋力低下)、フレイル(心身の機能がやや低下し、ストレスによって要介護になりやすい状態)などの問題をベースに抱えている。転倒しやすい、うつ傾向、低栄養などもよくみられる。

 これらを総称して「老年症候群」というが、それが増えてくるのが70代後半、つまり後期高齢者だ。しかも、糖尿病がある人はない人に比べて約2倍、起こりやすい。

全身にリスク、重症化の危険 「高齢者糖尿病」の怖さ (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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安田大サーカス・クロちゃん、

糖尿病の数値改善も裏切りの焼き肉で自覚なし

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  • クロちゃん
 安田大サーカスのクロちゃん(41)が23日放送のTBS系「名医のTHE太鼓判!」(月曜・後7時)で、教育入院の成果をぶち壊す暴飲暴食が暴露された。

 過去の同番組で深刻な2型糖尿病と診断されていたクロちゃん。教育入院の結果、空腹時血糖が233から103、ヘモグロビンA1cも11・7から5・5と、いずれも正常値へ劇的改善。クロちゃんが「僕がやってることは間違っていたとはっきりわかった」と殊勝に話すと、出演陣、医師団から称賛の声が相次いだ。

 しかし続くVTRでは、SNSによる虚偽報告の実態が暴露される。テレビ局でサバ弁当を選び、ご飯を半分よけてはみたものの、同じく用意されていたトンカツ弁当からカツを取り出してパクリ。夜には焼き肉へ。「ほかで帳尻合わせるから」とカルビを頬張り、ライスをおかわりし、酔っぱらってご機嫌。スムージーとササミでスタートした同日の摂取カロリーは結局3000キロカロリーを超えていた。

 その後のスタジオは水を打ったように静か。共演のFUJIWARA藤本敏史からは「だから言ったやん。信用したらこっちがバカを見るって」。塩分の過剰摂取による“要注意レベル”の慢性腎臓病も指摘され、「不健康な生活するために一生懸命努力して健康になったんだから、たまには不健康なことしてもいいじゃん!」との逆ギレ・ギャグもダダスベリだった。

安田大サーカス・クロちゃん、糖尿病の数値改善も裏切りの焼き肉で自覚なし : スポーツ報知

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メープルシロップの有効成分ポリフェノール~2型糖尿病や動脈硬化のような合併症発症の抑制に寄与する可能性が明らかに!

 

メープルシロップのポリフェノール抽出物(Maple Syrup Extract, MSx)が、2型糖尿病の発症原因となる様々な臓器の炎症を抑制する可能性があることが明らかになりました

ケベック・メープル製品生産者協会(カナダ、ケベック州)は、メープルシロップの有効成分の健康効果に注目、機能性食品研究の第一人者、東京大学大学院農学生命科学研究科の名誉教授で、地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所の食品機能性評価グループリーダーである阿部啓子博士に依頼し、ニュートリゲノミクス(遺伝子の動きを比較し解析する研究方法)(注1)によるメープルシロップの健康効果を食品機能性として評価する研究を行っています。この度、メープルシロップに関する最新の動物実験において、メープルシロップのポリフェノール抽出物(Maple Syrup Extract, MSx)が、2型糖尿病(注2)の発症原因となる様々な臓器の炎症を抑制する可能性があることが明らかになりました。

 

今回の実験では、肥満を伴う2型糖尿病マウスを、通常の餌を摂るグループとMSxを含む餌を摂るグループの2つに分け、6週間それぞれの餌を与えました。その結果、MSxを含む餌を摂ったマウスの肝臓と白色脂肪組織で、炎症が抑制されることを示唆する遺伝子の動きが見られ、その中に、細菌などの抗原がこれらの臓器中で減少していることを示唆する遺伝子が含まれていました。現在、2型糖尿病の発症原因のひとつとして、腸管バリアの脆弱化により腸内細菌や食事由来の細菌が体内に侵入しやすくなることで、肝臓や白色脂肪組織、腸管など、全身で炎症が引き起こされることが報告されています。このことから、細菌が臓器中で減少していることを示唆する今回の実験結果は、MSxが腸管バリアの脆弱化を抑制している可能性を示すと考えられます。さらに、作用は弱いものの、MSxを含む餌を摂ったマウスの腸内細菌叢からは腸管の炎症が、血中の炎症性サイトカインからは全身の炎症が抑制されていることを示唆する結果も得られました。これらの結果を総合すると、MSxは全身の炎症を抑制し、2型糖尿病の予防に役立つ可能性を持つことがわかります。

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なお、今回の実験では、血中のHDLコレステロールに変化はありませんでしたが、LDLコレステロールがMSxを与えたマウスで有意に低値を示しました。LDLコレステロールは、HDLコレステロールに対して多くなると動脈硬化を促進することから、MSxは糖尿病が原因で引き起こされやすい動脈硬化症の予防に役立つ可能性があることもわかりました。

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カナダ産のメープルシロップは、カエデの樹液だけを煮つめてつくる100%天然の食品で、日本人に不足しがちなカルシウムやマグネシウム、たんぱく質や糖の代謝に不可欠な亜鉛、余分な塩分を排出するカリウムをバランスよく含んでいます。また、さまざまなビタミン、アミノ酸、たんぱく質、有機酸を含み、67種類ものポリフェノールも特定されています。一般的な甘味料と比べ、ミネラル、栄養素が豊富で、はちみつや白砂糖に比べて低カロリーです。また、カナダ産のメープルシロップは、塩味、酸味、辛味、苦味などあらゆる味と相性が良く、肉、魚、野菜、飲み物、スープ、ソースの調味料など、さまざまな用途で活躍します。砂糖やはちみつなどの代わりにメープル製品を使えば、料理にまろやかな風味と深いコク、そして栄養素が加わります。

 

<用語の説明>

注1:ニュートリゲノミクス(遺伝子の動きを比較・解析する研究方法)

食品の安全性と機能性を、遺伝子の転写量を分析することにより解析する学問です。特定の食品を摂取した際に、動物の体の各組織がどの様に反応するかを解析し、食品生体作用のメカニズムを解明する研究方法です。食品科学を飛躍的に発展させるものとして注目されています。

注2: 1型、2型糖尿病

1型糖尿病:膵臓のβ細胞が壊れて、まったくインスリンが分泌されない状態になります。インスリンを体外から補給しないと生命を維持することができず、生きるためにインスリン注射が欠かせなくなります。

2型糖尿病:遺伝的に糖尿病になりやすい人が、肥満・運動不足・ストレスなどをきっかけに発病します。

ケベック・メープル製品生産者協会 概要
Federation of Quebec Maple Syrup Producers (FPAQ)

ケベック・メープル製品生産者協会(FPAQ)は、1966年に設立された約7,300のメープル製品生産企業を代表する団体です。会員企業の経済的、社会的、精神的利益の保護と促進をミッションとし、各会員は共同でメープル製品全体の品質維持、知識の向上、そして国内外での市場活動を行っています。

ケベック州は、世界のメープルシロップ生産量の約72%、カナダ産メープルシロップの約90%を生産しています。ケベック・メープル製品生産者協会では、カナダ産メープルシロップ産業全体を代表して、科学研究活動など国際的なイノベーションネットワークをリードしていることを誇りとしています。カナダ産メープル製品の約10%はオンタリオ州、ニューブランズウィック州、ノバスコシア州で生産されています。

ケベック・メープル製品生産者協会は、砂糖の消費増加をお勧めしません。他の砂糖類に比べより健康に良い成分を含む天然のメープルシロップ適量を、甘味料としてお選びください。

日本公式ホームページ:http://maplefromcanada.jp (日本語)

日本公式Facebook:https://www.facebook.com/maplecanadajp(日本語)

日本公式Instagram:https://www.instagram.com/maplecanadajp(日本語)

カナダ公式ホームページ:

http://www.mapleproductsfromquebec.com (フランス語・英語)

http://ilovemaple.ca (消費者向けサイト、フランス語・英語)

企業プレスリリース詳細へ (2018/04/23-16:01)

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看護師の書いた糖尿闘病記
夫の糖尿病と闘い、克服していった生々しい記録。勇気が出ます
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メタボはうつ病への近道!?

2018年4月22日

栄養学的アプローチで対策を

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 先ごろ、国立精神・神経医療研究センター(NCNP)神経研究所疾病研究第三部の功刀浩部長らのグループは、インターネットによる大規模調査の結果から、体格指数(BMI)、腹部肥満と糖尿病などを合併するメタボリック症候群、食事や運動などの生活習慣が、うつ病と関連することを明らかにした。詳細は、2月10日のオランダの医学誌「 Journal of Psychiatric Research 」に掲載されている。

1万人超の大規模調査を実施

 うつ病は、主要な精神疾患の一つで、気分の落ち込みや興味・関心の低下、不眠といった症状が出現し、休職や自殺などのリスクを伴う。世界的な有病率は4.4%とも言われており、およそ20人に1人がうつ病であると推定されている。

 脳の病気と考えられているが、近年、食事や運動などの生活習慣や、肥満、生活習慣病がうつ病の発症リスクと関連することを示す研究結果が増えつつある。しかし、日本人を対象とした検討はほとんどない。

 そこで研究グループは、うつ病患者を含む1万人以上の日本人を対象としたインターネットを使った大規模調査を実施。BMI、メタボリック症候群、食生活・運動といった生活習慣とうつ病との関連について検討した。

 対象となったのは、インターネット調査に参加した日本人1万1,876人。このうち、うつ病になったことがあると回答した1,000人をうつ病群、残りの1万876名を対照群として、心理的ストレスレベルや生活習慣などを評価した。

 その結果、心理的ストレステストの平均点は、うつ病群、対照群でそれぞれ14.1点と9.8点と、対照群に比べ、うつ病群でストレスが強かった。また、うつ病群が肥満(BMI 30以上)になるリスクは、対照群に比べて1.29倍高かった。反対に、やせ(BMI 18.5未満)になるリスクも1.61倍高かった。一方、正常(BMI 18.5~25未満)範囲内の人の割合は低かった。

 研究グループは「うつ病患者では、ストレスによる食欲低下からやせとなるパターンと、ストレス太りになるパターンの2つがあると考えられる」と分析した。

 

うつ病患者は朝食抜き、間食や夜食を好む傾向が

 メタボリック症候群に関連する病気のうち、脂質異常症と糖尿病を発症するリスクは、対照群と比べてうつ病群で高かった。しかし、高血圧の発症に関しては、そうした傾向は見られなかった。

 食習慣に関しては、うつ病群では、対照群に比べて、朝食をほぼ毎日食べると回答した人が少なく、朝食を食べることがまれであると答えた人が多かった。反対に、間食や夜食をほぼ毎日食べると答えた人は多かった。また、中等度と強度の運動をする人は、対照群に比べてうつ病群で少なかった。

 今回の研究成果から、朝食の頻度が低い、間食・夜食の頻度が高いといった生活習慣や、それと関連する肥満や糖尿病などの生活習慣病が、うつ病と関係していることが明らかになった。

 研究グループは「これまでは、うつ病の治療や予防において、服薬やストレスへの対処などが重要視されてきた。しかし、今回の結果からは、そうした対策に加え、体重の適正なコントロールや生活習慣の改善といった栄養学的アプローチもまた非常に重要であることが示された」とコメント。さらに、「今後は、その重要性を検証するために、さらなる研究を重ねていきたい」との意向を示した。(あなたの健康百科編集部)

メタボはうつ病への近道!? : yomiDr. / ヨミドクター(読売新聞)

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健診データで「元気予報」 

糖尿病や心血管病、15年後の発症確率算出 久山町、九大、DeNAなどソフト開発

2018年04月21日 06時00分

 

 福岡県久山町と九州大、IT大手ディー・エヌ・エー(DeNA)は、健康診断のデータを入力すると生活習慣病の発症リスクを予測するソフト「ひさやま元気予報」を共同開発した。当面は町民の健康づくりに生かす。町民以外も利用できるようにスマートフォン用アプリも開発している。

 元気予報に体重や腹囲、血糖値などのデータを入力すると、5年後、10年後、15年後の糖尿病と心血管病の発症確率が表示される。天気予報のように晴れ、曇り、雨のイラスト付きで、同性・同年齢と比較した発症確率が1倍未満の場合は晴れマークになる。

 高血糖などの危険因子も一目で分かる。禁煙や運動開始といった今後の目標を入力すると発症リスクが低下するので、生活改善のきっかけづくりにもなりそうだ。高血圧や認知症など、発症を予測する疾患を増やすことも検討している。

 ソフトの基礎になったのは、九大が久山町で1961年から続けている疫学調査。40歳以上の全住民の健診データを蓄積している。二宮利治教授(衛生・公衆衛生学)によると、死因まで特定した精度の高い調査で「人口や職業の構成、栄養状態が日本の平均的集団になっている」という。

 久山町は6月の健診から町民の指導に元気予報を活用する。スマートフォン用アプリは9月以降の完成を目指しており、久芳菊司町長は「町民のみならず、全国の人たちの健康づくりに役立てばうれしい」と話している。

=2018/04/21付 西日本新聞朝刊=

健診データで「元気予報」 糖尿病や心血管病、15年後の発症確率算出 久山町、九大、DeNAなどソフト開発|【西日本新聞】

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血糖自己測定(SMBG)の苦痛や理解が糖尿病のコントロールに影響

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 血糖自己測定(SMBG)に苦痛を感じる1型糖尿病や2型糖尿病の患者は、苦痛を感じない患者と比べて、精神的な苦痛を抱え、その重要性を十分に理解できておらず、血糖コントロールも悪化しやすい可能性のあることが、関西電力医学研究所などの研究グループの調査で明らかになった。

糖尿病患者と担当医へのアンケート結果

関電医学研究所

 研究は、関西電力医学研究所所長の清野裕氏(関西電力病院総長)、副所長の矢部大介氏、田中永昭氏らの研究グループによるもの。

 SMBGはインスリン治療中の1型糖尿病患者や2型糖尿病患者の血糖コントロールに不可欠なものだが、指先の穿刺が必要で、患者に精神的な負担や苦痛をもたらすことが課題となっている。

 研究グループは、全国42医療機関で血糖自己測定をしている1型糖尿病、2型糖尿病の患者2,165人と担当する医師142人を対象に、血糖自己測定や生活の質(QOL)に関するアンケート調査を実施。

 その結果、血糖自己測定をすることに痛みを感じる患者は、血糖自己測定の重要性を十分に理解できておらず、精神的にも苦痛を感じており、QOLが低下していることが示唆された。また、痛みを強く感じる患者は、血糖コントロールも良くないことが分かった。

1型糖尿病患者の46.0%、2型糖尿病患者の37.5%が「血糖測定は苦痛」

 アンケートは2016年10月から2017年1月にかけて横断的に実施し、患者には気分状態に関する「POMS2」調査票と糖尿病治療に関連したQOLに関する「DTR-QOL」調査票のほか、独自に開発した2種類のSMBGに関する質問票を用いた。また、担当医には独自に開発したSMBGに関する質問票を用いた。

 その結果、1型糖尿病患者では46.0%が、2型糖尿病患者では37.5%が「血糖測定に苦痛を感じるか」という設問に「まあまあそう思う」「かなりそう思う」と回答した。

 そうした患者群では、苦痛を「ほとんど感じない」「あまり感じない」と回答した患者群と比べてPOMS2スコアが高く、DTR-QOLスコアが低かったほか、HbA1c値が高く、血糖コントロールが不良であることが分かった。

 また、「SMBGに苦痛を感じる」と回答した患者群では、SMBGが重要だと肯定的に回答する患者数が有意に少ないことも明らかになった。

 さらに、SMBGの重要性に対する患者の認識の有無は、担当医が「血糖測定の記録を診察のたびに毎回チェックしている」という問いに対する回答と相関しており、担当医が適切なアドバイスを行うと患者のSMBGに対する理解度は向上することが示された。

血糖自己測定には適切なアドバイスが必要

 担当医が患者の日本糖尿病協会の自己管理ノートに記載された測定結果をしっかりと確認して適切なアドバイスを与えることで患者が血糖自己測定の重要性を理解でき、さらには痛みが軽減されることも示唆された。

 「患者がSMBGの意義を十分に理解できるように、担当する医師が測定結果をしっかりと確認して適切なアドバイスを与えることが重要」と、研究グループは述べている。

 研究成果は、2018年3月4日にアジア糖尿病学会機関誌「Journal of Diabetes Investigation」オンライン版で公開された。

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関西電力医学研究所

Mental distress and health‐related quality of life among type 1 and type 2 diabetes patients using self‐monitoring of blood glucose: A cross‐sectional questionnaire study in Japan(Journal of Diabetes Investigation 2018年3月4日)

血糖自己測定(SMBG)の苦痛や理解が糖尿病のコントロールに影響 | ニュース・資料室 | 糖尿病ネットワーク

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石川県、糖尿病重症化予防を目的とした成果発表会を開催◆Vol.1

2018年4月18日 m3.com地域版

石川県では、2013年度から第6次医療計画に基づき、県内を9地域に分けて、地域ごとの医療連携を推進している。毎年、年度末には石川県が糖尿病対策成果発表会を開催し、医療関係団体も含めて取り組みを共有する。本稿では、今年度の成果発表会の内容について、県内9地域の協議会から紹介する。

眼科・歯科・内科の3科連携で多施設共同研究を継続

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羽咋郡市医師会糖尿病地域連携協議会では、「糖尿病の重症化予防と合併症の正確な把握」を目的に、眼科・歯科・内科の3科連携で活動している。2016年からは、毎年「糖尿病患者における歯周病と心血管イベント」に関する研究を継続的に学会で発表してきた。今年度は「糖尿病患者の歯周病は、他の生活習慣病(高血圧症・脂質異常症)患者に比べて重症か」について、多施設共同研究を実施した。

今回の研究目的は、「糖尿病患者は、他の生活習慣病(高血圧症・脂質異常症)患者に比べて、(1)無歯顎の頻度や年齢はどうだったか(2)糖尿病患者の歯周病の頻度、および、その重症度はどうかの2点だった。研究方法は「2型糖尿病群」「その他の生活習慣病群(非糖尿病群)」の2群に分け、症例(対象712例)を解析した。

その結果、(1)では糖尿病患者の無歯顎の頻度は非糖尿病群と比べて高いとはいえないが、無歯顎となる年齢は糖尿病群(59±9歳)のほうが非糖尿病群(62±10歳)より早いとわかった(p値0.020)。糖尿病群では30代から該当者が見られ、50代60代に患者が集中していた。一方、非糖尿病群では30代の該当者は1人もおらず、70代に患者が集中していた。特に男性には有意差が見られた。

(2)については、歯周病が重症となる要因について重回帰分析をした結果、因子の「男性(p=0.025)」「糖尿病があること(p<0.001)」に因果関係が示唆された。さらに、糖尿病患者群のほうが非糖尿病患者群より歯周病外科治療を受けた人数が約3倍多かった。同会の中野茂副会長は「歯科医師はなるべく温存する方向で治療をしていますが、歯周病が重症の場合、5,6本の抜歯となる症例もあります。この研究によって、若い方の総入れ歯がいかに多いかもわかりました」と話している。

病診連携の新規利用者増を目的として、市からの助成を取り付ける

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「かけはしネットワーク能美」からは、「住民健診における尿中アルブミン検査」の取り組みの続報があった。能美市では糖尿病性腎症の早期発見と透析への導入予防を目的に、昨年度から住民健診、および、医療機関で糖尿病治療を受けている人を対象に「尿中アルブミン検査」を取り入れている。近年、「糖尿病患者はGFRが正常でも、尿中に微量のアルブミンが漏れ出すことで糖尿病性腎症の早期発見につながることがある」と分かってきたからだ。

同会では、2016年度は尿検査で(-)~(+)の人を対象としていたが、(+)の人はすでに糖尿病性腎症と診断されているとして、今年度は尿検査(-)~(±)までとした。

その結果、2016年度、尿中アルブミン検査で30㎎/gCr以上だった人(63人)のうち、2017年度も健診受診した31人の測定数値は30㎎/gCr未満の人が9人、300㎎/gCr以上は1人だった。だが、この9人の中には、前年比で尿中アルブミン数値が低くなったが、HbA1cの数値が上がっている症例があり、必ずしも両者に関連があるわけではなかった。このため、「1回の尿中アルブミン測定では判定が難しい」となり、「3回中2回以上、尿中に微量のアルブミンが確認されれば早期腎症と診断する」となった。

そこで、「医療機関からかかりつけ医への連絡票を作成し、かかりつけ医で再度、日を替えて尿中アルブミン測定をしてもらうことになりました」と松田健志代表は説明する。

さらに、かかりつけ医で再検査後、尿中アルブミン30㎎/gCr以上だった場合は、市に保健指導として糖尿病合併症検査の説明を依頼するほか、平成26年度から「能美市糖尿病かけはしチェック」を利用してもらっている。これは病診連携として、かかりつけ医に通院中の糖尿病患者を対象に、1、2年に1回程度、基幹病院で合併症の検査・評価、および、栄養指導や療養指導をまとめて受けてもらう取り組みである。

だが、今年度4年目になっても新規利用者が10人前後と増えないという課題にぶつかった。同会でその理由について開業医にアンケート調査をしたところ、メリットには「専門医の意見を聞くことができる」「糖尿病以外の病気が見つかることもある」等の意見が出たが、一方、検査費用の問題や患者が希望しないという声もあがった。「そこで市にかけあって、2018年度からは検査費用の一部を助成してもらえることになりました。患者さんが希望しないという理由もPR不足が指摘されたため、重点を置いて改善していきたいと考えています」と松田代表は話している。

これらの発表を受けて、座長で石川県糖尿病対策推進会議メンバーの古家(こや)大祐氏(金沢医科大学教授)は「県から協議会への補助事業が5年目になり、アウトカムが出ていない会も出てきています。でも、そうでない会もあきらめずに活動を続けることが大切です。重症患者の抽出がうまくいくことが鍵となります」とアドバイスした。

このほかの7つの協議会の取り組みについては、表にまとめる。

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石川県、糖尿病重症化予防を目的とした成果発表会を開催◆Vol.1|医療維新 – m3.comの医療コラム

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