広がれ低糖質自販機 

糖尿病予防へ宮崎の医師ら発案 

夢は全国展開、来年福岡登場

西日本新聞2018年12月04日11時16分 (更新 12月04日 13時48分)

 甘~い飲料が入った缶やペットボトルが並んだ自動販売機に一石を投じる試みを、宮崎市の糖尿病専門医と小児歯科医の2人が始めた。糖尿病予防策として、糖質ゼロや低糖質の飲料に限定した「糖質を考えた自動販売機」を広める運動で、10月から宮崎市と熊本市の計3カ所に設置し、来年早々にも福岡市に設置予定だ。この20年間で糖尿病が強く疑われる人の割合は増加しており、2人は「健康な人が増えてもらうために、気軽に糖質ゼロや低糖質の自販機を選べるような環境になってほしい」と普及に努めている。

 低糖質自販機の設置は、糖尿病予防に力を入れる「みやざき糖尿病予防クリニック」院長の谷口尚大郎さんが、乳幼児の糖分過剰摂取を心配する「矯正・小児ひまわり歯科」院長の柿崎陽介さんに呼び掛け、自販機運営会社「ネオス」の西日本エリア九州地区の協力を得て取り組んでいる。

 10月から設置を始め、宮崎市大塚台のひまわり歯科近く、同市阿波岐原町の低糖質カフェ・ブルーオウル&ベント前、熊本市東区の川口歯科医院前に設置を終えた。いずれも糖質ゼロの飲料ばかりだが、今後は「糖質ゼロ」と「低糖質」の2タイプの自販機を展開する予定。年内には、さらに宮崎市内に2台、来年早々にも福岡市早良区に1台の設置を予定している。自販機には「糖質ゼロ」「糖質を考える自販機」などのステッカーを表示して分かりやすくしている。

 谷口さんは「現代は、食事で十分に糖分を摂取しており、さらに飲料から過剰な砂糖を摂取するのは健康に良くない。おいしいから飲むではなく、どれだけ余分な砂糖を取り込むかを考えてほしい」と話す。柿崎さんも「幼児期は繊細な味覚を獲得する時期。砂糖が多い飲み物はなるべく避けてほしい」と訴える。

 取り組みに理解を示したネオス宮崎営業所の児玉和士所長は「消費者の選択を広げる新たな試みに注目している。どの程度社会に受け入れられるのかが普及の鍵」と指摘する。自らも低糖質食品提供に取り組む「ブルーオウル-」経営の菊池彩香さん(38)は「低糖質のカフェの前にふさわしい自販機ができた」と喜んでいる。

 関係者には「低糖質をイメージする青の自販機にしたい」などの声もある。「全国展開を」と意気込む2人は、関心を持つ医師仲間や病院などに働き掛け、台数を増やしていく計画だ。問い合わせはネオス宮崎営業所=0985(29)8316。

=2018/12/04付 西日本新聞夕刊=

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専門医に聞け! Q&A ★歯周病とインフルエンザ

週刊実話

Q:糖尿病と歯周病があります。血糖値はたいていよい数値を保っており、歯周病も落ち着いています。しかし、血糖値が上がると歯周病も悪くなります。最近、歯周病の人はインフルエンザにかかりやすいと聞きました。本当でしょうか。

(46歳・水産仲卸業)

A:歯周病の人がインフルエンザに感染しやすいことは、日本大学の落合邦康特任教授のグループが報告しています。それによると、歯周病菌が作る酵素によって感染しやすくなるといいます。その酵素はウイルスが体内へ入るのを助けるようです。

 ご質問の方の場合、糖尿病でもあるとのことですが、糖尿病があると感染症にかかりやすいことが分かっています。ですから、歯周病だけでなく、糖尿病によってもインフルエンザに感染しやすいわけです。

●糖尿病も感染リスクを高める

 しかも、歯周病と糖尿病には深い関係があります。糖尿病の人は歯周病になりやすいし、歯周病が悪化しやすい傾向があります。また、歯周病は糖尿病を悪化させることが分かっています。

 血糖値が良好に保たれると、歯周病もよい状態に保てます。歯周病が改善してくると、血糖値もよい状態が保たれます。

 このように糖尿病と歯周病には深い関係があるのです。

 歯周病の細菌は、この他にも関節リウマチ誤嚥性肺炎などとの関連が明らかになっていますし、アルツハイマー型認知症や心臓疾患、ウイルス性感染症、さらにアルコール性脂肪肝などとの関連も指摘されています。

 また、糖尿病で血糖値が高い状態が続くと、白内障、糖尿病網膜症、糖尿病性腎症などの合併症を引き起こします。

 基本は血糖値を正常範囲に保つことですが、歯周病についても定期的に歯科医院にかかり、よい状態に保つことが大事です。

 そして、インフルエンザ予防のためには、歯をよく磨いて口腔内を清潔に保ちましょう。歯磨きは、起床後の何も飲食しないときと、就寝前に行うことが基本です。

*************************************

山田 晶氏(歯科医師)

骨盤療法(ペルピックセラピー)で著名。日本歯科大学卒業。歯科の領域から骨盤のゆがみに着目。骨盤のゆがみを自分で取る方法として、腰回しの普及に努めている。やまだ治療院顧問。

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糖尿病ネットワークがベトナムに進出 

アジアの糖尿病医療を底上げ

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 糖尿病ネットワーク」のベトナム版といえるサイトが、ベトナムで公開されている。ベトナムでも糖尿病が爆発的に増えているが、糖尿病の治療ができる医療機関の数は限られていて、糖尿病についての適正な知識も不足している。「糖尿病ネットワーク」は、ベトナムの糖尿病医療のアンメットニーズへの対策に役立てられている。

ベトナムの糖尿病人口は10年間で2倍に増加

 糖尿病は患者や家族の生活の質に深刻な打撃を与える疾患だ。糖尿病の負担が拡大しているのは、日本だけの話ではない。ベトナムでは糖尿病有病数が急速に増えており、この10年間で2倍になっている。

 ベトナムの2017年の糖尿病有病数は354万人(有病率 5.5%)。糖尿病予備群とされる耐糖能異常(IGT)の数は479万人(7.4%)。7.5人に1人が糖尿病かその予備群だ。2045年までに糖尿病有病率は7.7%に上昇すると予測されている。

 糖尿病が爆発的に増えている背景として、糖尿病に対する意識が薄く、十分な知識が普及していないことがあげられる。ベトナムでは糖尿病有病者の半数以上(53%)の189万人が糖尿病と診断されておらず、治療を受けられていない。

「糖尿病3分間ラーニング」がベトナムでも人気

 「糖尿病の知識(Kiến thức tiểu đường)」と題されたサイトは、ベトナムで圧倒的に不足している糖尿病についての知識を、ベトナム全国に広げることを目的に、OmiMedical社が公開している。

 「糖尿病ネットワーク」のコンテンツをベトナム語に翻訳したものが使われており、▼糖尿病の病態、▼検査、▼糖尿病合併症、▼治療と予防、▼生活スタイルの改善の必要性などについて解説している。

 中心となるのは、糖尿病ネットワークでも好評を得ている「糖尿病3分間ラーニング」だ。このコンテンツは、糖尿病患者がマスターしておきたい糖尿病の知識を、テーマ別に約3分にまとめた新しいタイプの糖尿病学習用動画。スマートフォン、タブレット端末、PCなどから、気軽に場所を選ばずアクセスでき、糖尿病の多様な知識を学ぶことができる。

 日本でも閲覧回数が240万回を超えている定番コンテンツである「糖尿病3分間ラーニング」は、ベトナムでも爆発的な人気を得ているという。

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ベトナムの糖尿病対策

 糖尿病は進行すると、腎臓病、網膜症が原因の失明、足の切断の原因となる潰瘍・壊疽、心血管疾患、脳卒中などの深刻な合併症を引き起こす。ベトナムでは年間に5万人以上が糖尿病が原因で死亡している。

 ベトナムは高い経済成長を遂げており、それに合わせて生活スタイルの欧米化が進んでいる。ベトナムの伝統的な食事スタイルは、薄味で低カロリー、健康的なものが多かったが、この10年間で高カロリー・高脂肪のものに変わっていった。都市化が進み、運動不足も増えている。

 医療格差も拡大している。医療機関は都市部に集中しており、地方では十分な検査や治療を受けられない。また、医療スタッフの多くが糖尿病治療の訓練を受けていない。

 糖尿病を克服するために、草の根レベルでのサーベイランスの強化、一次・二次予防の強化、保健システムの強化が必要とされている。ベトナム政府は、糖尿病を含む非感染性疾患(NCD)に対策するため、2015年間から全国規模の戦略を展開している。

アジアの途上国の糖尿病医療を底上げ

 ベトナム保健省は、糖尿病の治療を受けられる地域の医療機関を増やし、国民の健康的な生活習慣を促進するために健康啓発キャンペーンを開始したが、これまでのところ十分な成果を得られていないという。

 糖尿病による負担は深刻だ。WHO(世界保健機関)によると、ベトナムの糖尿病患者1人あたりの糖尿病による経済的な損失は年間1万8,000円(162.7ドル)なのに対し、ベトナム人の平均的な年収は1万7,000円(150ドル)だ。糖尿病による負担を減らすために、糖尿病の一次予防・二次予防が必要とされており、そのために適正な知識が欠かせない。

 ベトナムを含む西太平洋地域の糖尿病人口は1億5,900万人で、2045年には1億8,300万人に増えると予測されている。「糖尿病ネットワーク」は、アジアの途上国の糖尿病医療の底上げに役立つと期待されている。 糖尿病3分間ラーニング

日本メドトロニック

 日本メドトロニックは、インスリン治療を受けている糖尿病患者がグルコース値を容易に把握できる持続グルコースモニタリング(CGM)システム「ガーディアン™ コネクト システム」を発売した。

 血糖自己測定だけでは高血糖と低血糖を見逃すおそれがあるが、同システムにはグルコースの変化をモニタリングし、高血糖や低血糖を予測したときにアラートで知らせるなど、高血糖や低血糖を回避する行動を促す機能が搭載されている。

アラート機能付きのリアルタイムCGM

モバイル機器上でグルコース変動をリアルタイムに確認

 

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 日本メドトロニックは、モバイル機器にデータを送ることで、インスリン治療中の糖尿病患者が行う血糖コントロールをサポートする持続グルコースモニタリング(CGM)システム「ガーディアン™ コネクト システム」の販売を12月3日に開始した。

 「ガーディアン™ コネクト システム」は、5分ごとに皮下間質液中のグルコース濃度を測定し(1日最大288回)、そのデータをモバイル機器に送信するトランスミッタ(小型の測定器)を含む。

 CGMシステムは血糖変動を連続的に取得するシステム。小型のセンサを腹部などの皮下に挿入し、センサが間質液中のグルコース濃度を測定する。測定値は、モバイル機器へ5分ごと送信される。

 同システムでは、ふだん使っているスマートフォンなどのモバイル機器上で、リアルタイムにグルコース変動を確認することができ、日々の糖尿病管理の改善につながると期待される。

 また、センサグルコース値が、事前に設定した上・下限値に達した場合、もしくは上・下限値に達すると予測された場合に、アラートが通知される。この予測アラート通知機能により、高血糖や低血糖になる可能性がある場合に、いち早く知り、早めの対応をできるようになると期待される。

 グルコース値は、患者1人ひとりに適した上・下限値を設定できるので、高血糖や低血糖に対する回避行動を促すサポートになる。

SMSによるアラート通知が可能に

CGMシステムとしては日本ではじめて

 「ガーディアン™ コネクト システム」には、CGMシステムとして日本ではじめて、SMSテキストメッセージによるアラートを通知する機能も搭載された。糖尿病患者の家族や医療従事者も、インターネットに接続されているモバイル機器を通じて、同品を装着している糖尿病患者の高グルコースおよび低グルコースのアラート通知を受け取ることができる。

 さらに、同システムから「CareLink™(ケアリンク)」糖尿病管理ソフトウェアへ定期的にデータをアップロードする機能があり、インスリン治療を受ける糖尿病患者と医療従事者のデータの共有にともなう負担を軽減する。

 なお、「ガーディアン コネクトアプリ」は、現状ではiOSデバイス用に提供されており、Android対応のアプリは開発中で、今後提供される予定だ(2018年12月現在)。

 「インスリン治療においては、医師によって指導された通りに注射していた場合でも、さまざまな要因によって、予期せぬ低血糖が起こり得るものです。低血糖の予兆を早期に知る手段と、正しい知識にもとづいた対応策を取ることによって、糖尿病患者自身が低血糖から身を守ることが可能となります」と、聖マリアンナ医科大学病院代謝・内分泌内科の田中逸氏は指摘する。

 「特に運転中や就寝中など、直ちに対処できない状態にある糖尿病患者は、血糖変動を自らリアルタイムに確認する手段は限られていました。この度登場したガーディアンコネクトは、グルコースの変化をモニタリングし、低値や高値を予測した場合には、警報でお知らせする機能があります。患者さんご自身が、眠っている時間帯も含めて、リアルタイムに高血糖や低血糖を知る手段が増えることになります」と、田中氏は述べている。

日本メドトロニック
  ガーディアンコネクト(日本メドトロニック・医療従事者向け)

[Terahata]

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うつ病チェックで糖尿病悪化を防ぐ

うつ病が悪化するほど糖尿病にも悪影響をもたらすため、うつ病を予防することが大切です。また、心身の不調があるときに、うつ病かもしれないと考えてチェックすることが早めの対処に繋がります。東京女子医科大学の石澤香野先生に、うつ病チェックについて海外の研究報告を踏まえて解説してもらいました(2018年6月の第39回荒川糖尿病セミナーの講演内容をもとに本記事を作成しました)。

体調の変化がうつ病のサインかもしれない

海外では、一般の診療(プライマリ・ケア)の場において、うつ病を合併する患者さんの半数でうつ病が見逃されていることが報告されています*1

病院での診察は慌ただしくなりがちですが、医師も患者さんも、うつ病のことを知り、早めにうつ症状に気が付くことが大切です。

うつ病では、抑うつ気分や、興味・喜びの喪失といった精神的な症状のほか、食欲が落ちて体重が減ったり、逆に食べ過ぎたりといった食行動の変化や、不眠や過眠といった生活リズムの乱れが目立つこともあります。

また、「疲れがとれない」「頭痛がひどい」「おなかの調子が悪い」といった身体の症状がなかなか良くならず、身体の症状を調べている過程で、うつ病が発見されることもあります。

うつ病のリスクをPHQ-9でチェックしよう

うつ病に気づくためには、まず簡便な方法でうつ病のスクリーニングをすることが勧められます。自分で記入するうつ病の自己記入式質問紙には、さまざまなものがありますが、「うつ病+糖尿病の人は食生活に注意!」「女性は糖尿病とうつ病の合併率が高い?」にもあったPatient Health Questionnaire-9(PHQ-9)*2は、日本語版の妥当性が評価されており、概ね1分以内で回答が可能であることから、一般の診療(プライマリ・ケア)でも使用しやすい質問紙だと思われます。

PHQ-9では、表1にあるように、過去2週間に9つのうつ症状が、どれくらいの頻度で持続したのかが問われます。

回答する人は、「全くない」「数日」「半分以上」「ほとんど毎日」から選んで回答します。「全くない」「数日」「半分以上」「ほとんど毎日」を、それぞれ0から3点にスコア化して、各項目の得点(0~3点)と総合得点(0~27点)を算出します。

総合得点で、0~4点はうつがない状態、5~9点は軽度のうつ状態、10点以上は中等度以上のうつ状態と判定されます。

*2より引用改変

うつ状態を把握して、うつ病と糖尿病の適切な診断・治療を受けよう

うつ病と糖尿病はお互いに関わりやすく、どちらの病気もライフサイクルに影響を与えます。日々の生活やセルフケアにストレスを感じやすくなるため、糖尿病の病態が悪化したり、うつ病が長引いたり、うつ病を繰り返しやすくなったりする危険があります。

PHQ-9などの簡便なスクリーニングによりうつの状態を把握して、うつ病ならびに糖尿病に対する適切な診断・治療を受けることで、こうした悪化を防ぎやすくなります。糖尿病がある患者さんでは、PHQ-9で自己チェックしたうえで医師に相談することも有用といえます。

PHQ-9が10点以上のときは心身の負担を早めに見直そう

海外の研究DIACET研究など、いくつかの研究の結果は、PHQ-9が10点以上の中等度以上のうつ症状が、糖尿病に影響を与えるカットオフポイントであることを示唆しています。

PHQ-9の総合得点10点以上では大うつ病の可能性もあるので(感度・特異度 各々88%)、主治医や看護師といった身近な医療スタッフが相談にのったり、精神科や心療内科などの専門家の診断を受けたりすることが大切です。

糖尿病の治療法やライフスタイルの見直しをすすめたり、精神科や心療内科などの専門家の診察を受けてメンタルヘルスを整えたりすることで、糖尿病の悪化を防ぐことができる可能性があります。

海外では、うつ病を合併した糖尿病患者さんに対する「協同ケア」と呼ばれる精神科的介入が試みられています。

うつ症状をマネージメントするケアマネージャーと呼ばれる看護師さんが中心となって多種職で協同して、患者さんの心理的、精神科的支援を行うもので、うつ症状のみならず、血糖コントロールが良くなることや、血圧やコレステロール値が改善して心血管疾患のリスクが低減したことが報告されています*3

石澤先生は「うつ病と糖尿病を同時に取り組み、うつ病と糖尿病の悪化を防ごうとする試みが、始まっています」としています。

糖尿病のストレスを抱え込まないで:石澤先生から患者さんへのメッセージ

糖尿病のみならず、うつ病に対しても食生活をきちんとして、十分な睡眠時間を確保し、日光を浴びながら体を動かすことが、病気の予防に役立つことがわかっています。また最近は、「認知行動療法」という手法も注目されています。ストレスを受けるとつい悲観的に考えがちですが、ストレスの受け取り方や考え方を柔軟にすることで、つらい感覚が和らぎ、上手にストレスに対応できるようになります。

糖尿病に伴うストレスに対して負担を感じているとき、糖尿病に関する心配事や不安があるときには、糖尿病の正しい知識と 対処法を確認するためにも、まずは身近な医療スタッフに自分の気持ちを伝えて相談してください。そこから、支援の糸口が見つかることも少なくありません。そのうえで、つらい気持ちが続くような場合は、心療内科や精神科などの専門外来で相談し、うつ病の有無の診断や薬物治療を検討することも必要です。ストレスやつらい気持ちを抱え込まず、糖尿病やうつ病の治療につなげていただければと思います。

  1. *1:Li C, et al.: Prevalence and correlates of undiagnosed depression among U.S. adults with diabetes: the Behavioral Risk Factor Surveillance System, 2006. Diabetes Res Clin Pract 2009;83(2):268-79.
  2. *2:Kroenke K, et al. J Gen Intern Med 2001;16:606-613,
  3. *3:Katon WJ, et al. N Engl J Med 2010; 363:2611-2620.

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不健康な生活様式が重なると女性の糖尿病リスク5倍以上に/BMJ

 

 交替制の夜勤労働と不健康な生活様式はいずれも2型糖尿病のリスクと関連し、これらが併存すると、個々の要因を単独に有する場合に比べリスクが相加的に高くなることが、米国の女性看護師を対象とする調査の解析で示された。中国・華中科技大学のZhilei Shan氏らが、BMJ誌2018年11月21日号で報告した。交替制の夜勤労働者は不健康な生活様式の頻度が高いとする報告は多い。また、交替制夜勤労働と不健康な生活様式は、いずれも2型糖尿病のリスクを増大させることが知られている。

NHSとNHS IIのデータを用いた前向きコホート研究

 研究グループは、交替制夜勤労働の期間および生活様式の因子と、2型糖尿病リスクの複合的な関連を評価し、夜勤労働単独、生活様式単独、およびこれらの交互作用を定量的に検討する前向きコホート研究を行った(米国国立衛生研究所[NIH]などの助成による)。

 米国の「看護師健康調査(Nurses’ Health Study[NHS]:1988~2012年)」および「看護師健康調査II(NHS II:1991~2013年)」に参加した女性看護師のうち、ベースライン時に2型糖尿病、心血管疾患、がんに罹患していない14万3,410例を対象とした。

 交替制夜勤労働は、日勤および準夜勤に加えて、当該月に3回以上の夜勤に就いた場合と定義した。不健康な生活様式の因子は、現喫煙、中~高強度の身体活動が1日に30分未満、代替健康食指数(Alternate Healthy Eating Index[AHEI]:0~10点、10点は1日の推奨サービング数の順守を示す)のスコアが低値(下位の5分の3まで)の食事、BMI≧25であった。

 主要アウトカムは2型糖尿病の発症とした。2型糖尿病は、参加者の自己報告により同定し、補足的な質問票で確定した。夜勤期間は1~5年、5~9年、10年以上、なしに分け、不健康な生活様式は0~1項目、2項目、3項目以上に分けて解析を行った。

リスクの約7割が不健康な生活様式に起因

 夜勤の経験のない女性と比較して、夜勤の年数が増えるに従って、現喫煙が多くなり、BMIが増加した。また、夜勤期間が長くなるに伴い、NHSの参加者は年齢が高くなり、NHS IIの参加者は非婚者および単身者が多くなった。22~24年のフォローアップ期間に、1万915人が2型糖尿病を発症した。

 夜勤経験のない女性に比べ、夜勤期間が長期になるに従って、2型糖尿病の多変量補正ハザード比(HR)は上昇することが認められた(傾向のp<0.001)。また、不健康な生活様式が0~1項目の場合に比し、3項目以上の参加者は、2型糖尿病のリスクが5倍以上であった(補正後HR:5.39、3.65~7.95)。さらに、夜勤経験がなく、かつ不健康な生活様式が0~1の群に比べ、夜勤が10年以上かつ不健康な生活様式が3項目以上の群における2型糖尿病の多変量補正後HRは7.04(5.29~9.37)だった。

 夜勤期間が5年長くなるごとの2型糖尿病の多変量補正後HRは1.31(95%CI:1.19~1.44)、不健康な生活様式の因子が1つ増えるごとの補正後HRは2.30(1.88~2.83)であった。これら2つの複合作用による2型糖尿病の補正後HRは2.83(2.15~3.73)であり、相加的な交互作用が認められ(交互作用のp<0.001)、交互作用に起因する過剰なリスクは0.20(0.09~0.48)であった。

 2型糖尿病の発症に影響を及ぼす複合的関連のリスクの割合は、夜勤単独が17.1%(14.0~20.8%)、不健康な生活様式単独は71.2%(66.9~75.8%)であり、これらの相加的な交互作用に起因するリスクの割合は11.3%(7.3~17.3%)だった。

 著者は、「2型糖尿病の多くは、健康的な生活様式を順守することで予防可能であり、交替制夜勤労働者では、より大きな便益が得られる可能性が示唆される」としている。

(医学ライター 菅野 守)

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1型糖尿病の田仲駿太さんが

ニュージーランドの大会で3位入賞

 

田仲 駿太(たなか しゅんた)
所属: 鹿屋体育大学  (1年生) 
 鹿屋体育大学自転車競技部  
 トラック競技 
 
生年月日:平成11年12月9日(18歳)
出身地: 大分市 
出身高校: 大分県立別府翔青高等学校 自転車競技部 主将 
 
小学校2年生(8歳)の3月に1型糖尿病を発症。
喉が乾き、トイレが近くなった。いつも通りのご飯を食べているのに痩せていく。授業に集中できないほどのだるさ。病気がわかったときは「このまま自分はどうなるのか、人とは全く違う生活をしなければならないのか」とショックを受けた。しかし、大分で行われている1型糖尿病のサマーキャンプに出会い、同じような仲間と生活を共にして励まされた。病気との向き合い方をマイナスに考えていたが、プラスに考えようと決めて180度変わった。 
 
日ごろ気をつけていること:
ハードな競技をしているので、レース前の血糖管理やレース後の低血糖を減らすための注射の量の設定を主に考えながらコントロールしている。 
 
自転車との出会い:
中学3年の冬、同じ中学で近所の友人の誘いを受けた。車輪の付いたスポーツに前から興味があったため始めようと思った。 
 
自転車競技での成績(直近):
平成29年度 
全国高等学校選抜自転車競技大会(福岡・久留米) ケイリン 2位 
全国高等学校総合体育大会(インターハイ)福島 チームスプリント 2位 
国民体育大会(愛媛) チームスプリント 4位、ケイリン 優勝 
 
平成28年度  
全国高等学校総合体育大会(インターハイ)鳥取 チームスプリント 優勝 
全国都道府県対抗自転車競技大会(愛媛) チームスプリント 優勝 スプリント 8位 
国民体育大会(岩手) 1kmタイムトライアル 6位 
 
将来の夢 
オリンピックや世界選手権で活躍できるような選手 

大会概要 
レース名: サウスランド トラック チャンプスSouthland Track Champs 
大会日程: 2018年11月30日(金)から12月2日(日) 
大会場所: ニュージーランド インバーカーギル New Zealand, Invercargill 
参戦するレース種目: ケイリン、スプリントレース、タイムトライアルレース 

問・ノボ ノルディスク ファーマ
 

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低所得が糖尿病リスク 

ストレスや栄養バランス崩れ指摘 千葉大グループ

(最終更新 12月3日 15時11分)

 所得の低い高齢者ほど糖尿病が多い――。長嶺由衣子・千葉大特任研究員らのグループが高齢者1万人のデータを分析。最も所得の低い層は最も高い層に比べて、女性は約1・4倍、男性は約1・2倍、糖尿病の有病率が高かった。麻生太郎財務相は今年10月「自分で飲み倒して、運動も全然しない」で糖尿病になった人の医療費を払うのは「あほらしい」と、知人の言葉を借りる形で発言して議論を呼んだ。貧困層ほど糖尿病にかかる率が高いとの調査は多数あるが、糖尿病患者の約半数を占める高齢者と経済格差の研究は国内で初めてといい、関係が改めて浮き彫りとなった。

 高齢者の大規模調査プロジェクト「日本老年学的評価研究(JAGES)」が2010年に愛知県で集めたデータを調べた。糖尿病と自己申告した人と、健診で「ヘモグロビンA1c」など医学的指標が悪い人の有病率を、所得別に4段階にわけた。

 その結果、最も低い年収125万円以下の女性の糖尿病の有病率は、最も高い年収約300万円以上の層の1・43倍に上り、所得が低いほど糖尿病が多かった。男性は1・16倍で、最も低い層のリスクが高かった。

 長嶺研究員は「糖尿病は必ずしも本人の責任だけではなく社会要因が影響している」と指摘。所得が低いと精神的ストレスを抱えて仕事ができなくなったり、栄養バランスが崩れて肥満が多くなったりすることを要因に挙げ、「低所得が糖尿病のリスクになることを考慮した対策が必要」としている。

 結果は日本疫学会が発行する学会誌「Journal of Epidemiology」に近く発表する。【斎藤義彦】

低所得が糖尿病リスク ストレスや栄養バランス崩れ指摘 千葉大グループ – 毎日新聞

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岩盤浴が癌や糖尿病にもたらす効果を医学的に研究 

岡山大学名誉教授が研究事例を発表

 

 岩盤浴施設「岩盤健康革命」を運営する株式会社ミツバファクトリー(本社:岡山県倉敷市、代表者:江見 慎之介)は、岩盤浴が癌や生活習慣病にもたらす効果について、日本岩盤温熱医学研究会会長、岡山大学名誉教授・医学博士 上者 郁夫教授と共同研究を行い、研究事例を発表いたしました。

 画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/172226/LL_img_172226_1.jpg

 

岩盤浴

 ■岡山大学名誉教授 上者教授の研究事例

【岩盤浴の効果・効能(メリット)】

岩盤浴に入ることで起こる発汗によって新陳代謝が改善されます。余分な水分や老廃物を排出することで、美肌効果・アンチエイジング効果・ダイエット効果が期待できます。また、継続的な岩盤浴による平熱の上昇や、岩盤浴後の一時的な体温上昇などの温熱作用による免疫力向上や血行促進効果で、血液・リンパの流れが順調になり、肩こりやむくみの改善、花粉症などの各種アレルギー疾患改善効果や、生活習慣病の予防にもなります。

 【岩盤浴のしくみ】

岩盤浴の効能は遠赤外線とマイナスイオンの相乗効果+熱ショックタンパク質(HSP)によるものです。38.5℃程度の熱によりHSPを増加させて、傷ついた細胞のタンパク質を修復させます。細胞のほとんどはタンパク質でできており、このタンパク質が傷つけられることによって様々な病気が引き起こされます。HSPはこうした障害を修復する役目を持ち、細胞は傷ついたときに自らHSPを産生して障害を治そうとするのです。HSPは様々なストレスにより産生されますが、中でも熱によるストレスにより最も増加し自己治癒力が高まります。ただ、1週間後には元に戻ってしまうので、継続することで常に自己治癒力が高い状態になります。

 【岩盤浴で進行癌が縮小】

高齢者や衰弱者に対し、安全かつ有益に適応できる“低温岩盤浴”を継続的に行ったことで、腫瘍や転移した癌が小さくなったという事例があります。身体が温まることで、抗がん作用のあるNK細胞(ナチュラルキラー細胞)が活性化したことが要因かと思われます。低温岩盤浴が進行癌に対する良好な治療法として、抗がん剤に匹敵する有効性が認められたことにより、誰に対しても手軽にかつ安価に使用できることから、後期高齢者等における進行癌の治療法として有力な方法になりうると考えられます。

 

 <図A:治験結果>

https://www.atpress.ne.jp/releases/172226/img_172226_2.jpg

 【糖尿病などの生活習慣病への効果も期待】

岩盤浴を継続的に行うと、インスリンの分泌量が減少してくるにも関わらず血糖値が改善されます。免疫機能を原因とする種々の疾患に対する効果も期待できると考えられ、今後、遠赤外線マイルド加温療法が糖尿病に限らず種々の生活習慣病や慢性疾患に対する代替医療として応用されることが期待されています。

 <図B:治験結果>

https://www.atpress.ne.jp/releases/172226/img_172226_3.jpg

 【効果や結果が出るまでに岩盤浴に通う頻度】

週2回、1回45分間の岩盤浴を続けることで、種々の異常値の改善に有効であると考えられます。個人差がありますが、約2ヶ月で効果が出た方もいらっしゃいます。

※効果効能には個人差があります。

 

 ■岩盤浴施設「岩盤健康革命」について

岡山県倉敷市にある岩盤浴施設。医学的な研究施設として使用されていた岩盤浴施設を開放いたしました。岡山県内で採掘された、1億3千年前の白亜紀の石である皇輝石(こうきせき)を使用しております。

 【施設概要】

施設名 :岩盤健康革命

所在地 :〒710-0842 岡山県倉敷市吉岡293-1

営業時間:10:00~21:00(最終チェックインは19:15まで)

 ■会社概要

社名 :株式会社ミツバファクトリー

所在地 :〒701-0114 岡山県倉敷市松島1130-1

代表者 :江見 慎之介

設立 :2002年12月

事業内容:DPEサービスショップ、DPEボランタリー事業、

リラクゼーション事業部

児童発達支援・放課後等デイサービス

岩盤浴が癌や糖尿病にもたらす効果を医学的に研究 岡山大学名誉教授が研究事例を発表 – SankeiBiz(サンケイビズ)

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血糖値の急上昇や急降下に共通の条件や法則はない

 

 くだんの最新式グルコース値測定器で、僕の血糖コントロールが目覚ましく改善されたのは事実だ。

 特に、起こしやすかった低血糖の頻度を減らせたことが大きい。

 少なくとも、意識障害を起こすレベルの低血糖は、ほぼ完全に回避できるようになった。そうなる前に血糖値が危険域に近づいていることを数値で把握して、補食するなどの対処ができているからだ。

 僕は血糖値(グルコース値)を70から180の範囲に収めることを目標にしている。くだんの機器には、実際の値が「目標範囲内であった時間」を集計する機能もあり、僕は現状、平均80%の好成績を維持している。

 1型糖尿病患者としての僕の日々の闘いは、要するにこれに尽きる。常時調整を図り、血糖値が高過ぎる時間も、低過ぎる時間も、可能なかぎり短くするのだ。そのためには、マメに数値を計測して、高過ぎればインスリンを適量足し打ちし、低過ぎれば補食をする必要がある。

【糖尿病】血糖値の急上昇や急降下に共通の条件や法則はない|日刊ゲンダイヘルスケア

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放置するほど危険度が高まる!?

「糖尿病」は“予備軍”から対策を

週刊実話

 

厚生労働省が行う「国民健康・栄養調査」などによると、「糖尿病が強く疑われる人」は’97年に約690万人だったが、その後増え続け、’16年には約1000万人に上った。’17年の調査結果では、70歳以上の男性の4人に1人(25・7%)、同女性の5人に1人(19・8%)がこの部類に属する。

 高齢化がさらに進み、機械とAIが発達して人間が自力で動く必然性がより低くなると考えられる中、糖尿病の患者数もこれまでと同様に増え続けることが予想される。

 糖尿病は、血液中のブドウ糖が内臓や筋肉に取り込まれるのを助けるホルモン「インスリン」が、すい臓から分泌されづらくなったり、十分に出てはいるものの肥満のため機能しづらくなったりして血中糖度が高くなる病気。子どもや若い人に起こりやすい原因不明の1型と、中高年に起こりやすく遺伝や運動不足、肥満、ストレスが起因する2型、すい臓などの病気や治療薬の影響によって起こるものがある。日本の糖尿病患者の95%は2型だと言われる。

 この糖尿病について医師からは「症状がないから注意」と聞くが、一方で医療機関のホームページなどを見ると「口が乾く」「多尿」「体重減少」などの症状も挙がっている。

「症状が現れるのは病気が非常に進行した場合で、現れない患者さんのほうが多いのです」

 こう話すのは、順天堂大学医学部の元准教授で、糖尿病の患者を24年にわたって診てきた『しみず内科クリニック』(東京都大田区)の清水友章院長。

 清水院長によると、糖尿病が発症した時点で、すい臓がインスリンを分泌する能力は半減しており、症状が現れるまで進むと、この能力は限りなく低くなっているという。

★発症する前から合併症リスク増

 糖尿病のもう1つの特徴は、合併症のリスクが高いことだ。血中のブドウ糖の量が多い状態が続くと、血管が傷ついたり、詰まったりして血流が悪くなり、血管に連なる臓器に障害が起きてしまうため。

 体の中の太い血管が傷つけられると、動脈硬化が進んで死亡する恐れがある心筋梗塞や脳梗塞などが、また、細い血管が傷つけられると、失明原因になり得る糖尿病網膜症や腎臓病、神経障害が起こりやすくなる。

 この神経障害により足の感覚が鈍くなると、ケガに気付きづらくなり、最悪の場合は患部が潰瘍になって脚の切断を余儀なくされることもある。

「糖尿病の人は、健常者に比べて脳梗塞や心筋梗塞になる可能性が2~3倍高いと言われています。加えて注意したいのは、糖尿病と診断されなくても血糖が正常値より高い糖尿病予備軍(境界型)の段階から、太い血管での合併症が起こりやすくなることです。糖尿病になった時点でインスリンの分泌能力は半減していますから、その前の予備軍の頃からすでに体には変化が起こっており、インスリンの分泌量が減ったり、効きが悪くなったりしているのです。糖尿病予備軍の中で心臓の病気で亡くなる人は健常者の2倍に及ぶと言われています」(清水院長)

 糖尿病になる前から血糖値が高ければ、食生活の改善や定期的な運動といった対策を打つことが必要になるわけだ。では、糖尿病予備軍はどう判別できるのか。

 糖尿病の診断基準は(1)空腹時血糖値、(2)状況によらない随時血糖値、(3)ブドウ糖75グラムが入った水を飲んだ2時間後の血糖値(75グラム経口ブドウ糖負荷試験)、(4)過去1~2カ月間の血糖割合の平均を示すHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の4つの値が関わる。

 (1)が126(ミリグラム/デシリットル)以上または(2)が200以上または(3)が200以上であり、(4)が6.5%以上の場合に「糖尿病」と診断される。

 一方、(4)が6.5%未満でも、(1)が110~125または(3)が140~199であれば糖尿病予備軍に該当する。健康診断で示される血糖値は空腹時血糖値であるため、医療機関でHbA1cを調べたりブドウ糖負荷試験を行ったりすることで予備軍か病気に罹患しているかが分かる。

 糖尿病予備軍の人が気をつけたい食事や運動のポイントは、糖尿病の治療と共通する。清水院長によれば、1回の食事量を増えがちな欠食を避けて1日3回、規則正しく食べ、それぞれを腹8分目に抑える。糖質だけに着目するのではなく、総カロリーを落とすことを意識する。運動については継続しやすいよう、日常での移動に変化を加えることが重要。通勤時に駅の階段を上り下りしたり、駅やバスの停留所をいつもより一つ前で降りて歩く距離を伸ばしたり、1日1万歩を目標に、万歩計やスマートフォンのアプリで歩数を管理することを勧めている。

 仮に糖尿病に罹患したとしても、食事と運動に気を配りつつ薬物療法を適切に組み合わせれば、血糖を調整することができる。

「糖尿病になるとずっと同じ治療を続けないといけないと思っている方がいますが、実際はダイナミックに改善する病気でもあります。例えば、治療開始当初にインスリンを直接投与する注射が必要だった方が、服薬で済むようになったり、また薬を飲まないといけなかった人でもその量を減らしたりすることが可能です。その一方で、糖尿病は完治が難しいと考えられており、医師や管理栄養士のアドバイスを基に生活習慣を改善しつつ、治療を継続していくことがとても重要です」(清水院長)

 最後に、そもそも血糖値が正常でも安心はできない点に言及したい。

 糖尿病の合併症である心筋梗塞や脳梗塞の原因は、動脈硬化が進むことにあり、動脈硬化は血糖の増加だけでなく、高血圧だったり、中性脂肪や尿酸の量が多かったりすることで進みやすくなる。血糖コントロールに留まらず、動脈硬化の進み具合を把握して、血液の流れをスムーズに保つことが大切なのだ。

 動脈硬化が進んでいるかどうかは頸動脈超音波(エコー)検査を受けることで調べられる。これは首に超音波を照射してその反射を画像化するもの。首の太い血管である頸動脈の状態は全身における動脈硬化の指標になるため、心筋梗塞や脳梗塞になる可能性をある程度予測できる。

 検査時間は15分ほどで、生活習慣病の患者や何らかの症状を訴えている人は健康保険が適用される。3割負担で約1600円。健康管理を目的にした人でも自費で受けられるので、お勧めしたい。

放置するほど危険度が高まる!? 「糖尿病」は“予備軍”から対策を|ニフティニュース

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野菜で糖尿病を克服 

野菜の摂取を促す「みやぎベジプラス100」

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 宮城県では、20~40歳代の県民の野菜の摂取量が、目標の1日350gに対し100g不足している。糖尿病やメタボリックシンドロームの割合も全国より高い水準にある。

 そうした現状を打破しようと、県は野菜の摂取と減塩を促すはじめてのキャンペーン「みやぎベジプラス100&塩eco」を開始した。全県で栄養士会や民間企業などと連携し、食生活の改善を呼びかけている。

野菜にはビタミンやミネラル、食物繊維が含まれる

 野菜にはビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富に含まれている。厚生労働省が提唱する「健康21」(第二次)では、1日に350g以上をとることが勧められている。しかし、厚労省の最近の調査によると、日本人は野菜を平均で288gしかとっていない。

 また、食物繊維は消化されずに、小腸を通って大腸まで達する食品成分。便秘の予防をはじめとする整腸効果だけでなく、血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の低下など、多くの生理機能が明らかになっている。

 日本人の平均食物繊維摂取量は、1950年代では1日20gを超えていたが、食生活の欧米化やライフスタイルの変化に伴い、年々低下しつつある。現在の食物繊維の平均摂取量は14gだ。

宮城県の野菜摂取量は目標を下回っている

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 宮城県の調査によると、20~40歳代の県民1人当たりの野菜摂取量は1日250~270gで、目標値である350gを大きく下回り、全国平均に比べても少ない。また、塩分摂取量は男性 11.5g、女性 9.5gで目標値(それぞれ8g未満と7g未満)を大きく上回っている。

 そうした現状を打破しようと、県は野菜の摂取と減塩を促すはじめてのキャンペーン「みやぎベジプラス100&塩eco」を開始した。

 野菜を1日350gといわれても、実際にどれくらいの量なのか、想像ができないという人もいるかもしれない。ホウレンソウのおひたし 70g、野菜いため 140g、具だくさんのみそ汁 70g、冷やしトマト 70gをすべて合わせると、野菜350gになる。

 減塩については、ラーメンなどの麺類の汁を残すだけでも効果がある。ラーメン1杯の食塩量は約5g。ドレッシングやしょうゆなどの調味料も控えめにする。加工食品にも塩分は多く含まれるので、間食などでなるべく食べないようにする。

「野菜! あと100g」「減塩! あと3g」

 キャンペーンでは、県民の健康への意識を高め、野菜を現状より100g多く摂取する「野菜! あと100g」、食塩の摂取量を3g減らす「減塩! あと3g」の実現を目指している。

 11月にはイベントの開催や企業とコラボしたメニュー提案。また、県内のスーパーなどで野菜そうざいにベジプラスシールを貼ったり、河北新報発行の県の食と食文化のマガジン「しゅん」へのコラム掲載や、インスタグラムを利用したキャンペーンなども展開している。

 参加企業は味の素やカゴメ、ローソンなど10社。県栄養士会、やぎ野菜ソムリエの会もサポーターとして後押しする。県内のスーパー10店舗で、野菜120g以上、食塩相当量3g以下の減塩弁当「グリルチキンと旬野菜の彩りベジBOX」を販売。ローソンは仙台市内の店舗で、野菜の総菜にロゴマークのシールを貼ってPRしている。

メタボは全国ワースト3位 糖尿病も重症化

 宮城県の糖尿病の総患者数は、2014年の患者調査によると約6万2,000人。糖尿病腎症が原因で新たに透析を始めた患者は303人で、2010年の215人から倍増し、糖尿病の重症化が進んでいる。

 また、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の該当者は9万6,482人(17.2%)で、全国ワースト2位。予備群も6万7,898人(12.1%)で、両者を合わせると割合は29.3%になり、沖縄県の32.1%、福島県の29.6%に次ぐ全国ワースト3位となっている。今後、糖尿病の発症や重症化が進むと予想されている。

 糖尿病は、初期の段階では自覚症状が乏しく、健診や医療機関の受診につながりにくい。

 宮城県保健福祉部健康推進課では、「糖尿病を放置したまま、糖尿病網膜症や腎症などの合併症の症状からあらわれてから受診し、はじめて糖尿病と診断される人も少なくありません。食生活などの生活習慣の改善や、健診を定期的に受けることの重要さについて知ることが大切です」と述べている。

みやぎベジプラス100 公式サイト(宮城県)

平成28年度「県民健康・栄養調査」(宮城県)

食材王国みやぎ

[ Terahata ]

日本医療・健康情報研究所

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糖尿病は1度なったら一生治らない?

第18回 糖尿病の「合併症」の怖さを正しく理解する

2018/11/27

ダイエットやメタボ対策の定番になった“緩やかな糖質制限”ロカボ。このロカボを提唱したのが糖尿病専門医の山田悟さんです。本連載では、「食べる喜びをしっかり味わいながら健康になる」ことが何よりも大事、と話す山田さんが、ロカボについて医学的根拠から説き起こし、わかりやすく伝えていきます。今回は、糖尿病が「恐ろしい病気」と言われるゆえんである「合併症」について話していただきます。

 

気づかないうちに進行する糖尿病の「合併症」の怖さ

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透析導入の原因の第1位は糖尿病だ。(c)Tyler Olson-123RF

 

 前回は、私が臨床現場で向き合っている「糖尿病」の現状についてお伝えしました。最新の「平成28年国民健康・栄養調査」による推計では、日本の糖尿病患者は過去最多となっています。糖尿病予備群は減少傾向にあるものの、成人男性では、いまだに3割の方が糖尿病かその予備群である、という状態です。

 さらには、統計データでは見逃されている「食後高血糖」の状態である人も多くいることが推定されます。なのに、糖尿病が強く疑われていても「治療を受けていない人」が少なくなく、40代男性では5割近くにも及ぶ、ということが大問題である、ということをお伝えしました。

 では、糖尿病が疑われているにもかかわらず治療を受けていない人、また、治療を途中でやめてしまう人には何が起こるのでしょうか――。その答えは「合併症」です。放置すると、合併症のリスクがどんどん高くなっていくのです。

 とはいえ、読者の多くの方は、「合併症」といってもピンと来ない方も多いのではないでしょうか。糖尿病で本当に恐ろしいのは、糖尿病そのものよりも、糖尿病を発端として発症する合併症なのです。例えば、前回も少し触れた、人工透析による治療が必要となる腎不全は糖尿病の合併症の一つです。今回は、合併症について詳しく解説しましょう。

 

細い血管が傷つくことで起こる「3大合併症」

 糖尿病とは、血糖値が高い状態が続くことによって、体中の血管が内側から傷んでいく病気です。

 血管は全身に栄養を運び、老廃物を回収していますが、血液中の糖の濃度が高い状態となると、血管が傷ついたり、詰まったりして、血流が滞ります。高血糖によって血管とそこからつながる臓器が障害を受けていくのが、合併症なのです

 「糖尿病は合併症のデパート」という言葉があるほど、糖尿病は実にさまざまな合併症をもたらします。その中で「糖尿病の3大合併症」といわれているのが、「細小血管合併症」と呼ばれ、細い血管が傷つけられることによって生じる、「神経」「」、そして「腎臓」の障害です。3つの頭文字をとって「しめじ」と呼ばれています。

糖尿病は1度なったら一生治らない?:“ロカボ”山田悟の糖質制限の誤解:日経Gooday(グッデイ)

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料理研究家の相田幸二さん 1型糖尿病で一時はどん底に…

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「料理研究家が糖尿病になった」

 今年1月下旬、そんなニュースがネットに流れました。ボク自身が自分のブログで病気を公表したからです。

 見出しだけで判断されたら料理研究家として致命的なマイナスですが、誤解が多い「1型糖尿病」を、少しでも多くの人に理解してもらうきっかけづくりになれば、それでいいと思いました。

 病気が分かったのは今年の正月休み中です。異変は去年12月に風邪のようなだるさから始まりました。ちょうど子供が風邪をひいていたので、「もらったかな」と考えていたんです。ただ、喉の痛みや熱もないので放置していると、喉が渇いて、一日中ペットボトルをがぶ飲みするようになりました。夜トイレに4~5回起きるといった症状も表れ、クリスマスごろには歩くのがしんどい状態になっていました。でも仕事が忙しく、病院に行くタイミングを逃したまま年末を迎え、家族で東京にやってきたのです。

 大晦日の前日になってようやく「これはただごとではなさそうだ」と思い、年末でもやっている八重洲のコンビニクリニックへ出掛けました。もちろん長蛇の列です。2時間待たされてやっと診察を受けましたが、喉の腫れも熱もないので風邪薬も出ず、「血液検査と尿検査の結果は年明けになります」と言われ、手ぶらで帰されました。

 食欲もないまま新年を迎え、数日東京で過ごした後、地元の仙台に戻ると受診したクリニックから電話があり、「ちょっと大変なので、すぐ救急車を呼んで大きな病院へ行ってください」と告げられました。

 何がどう大変だったのかというと、「血糖値が600㎎/デシリットル以上ある」とのこと。健康体なら高くても140㎎/デシリットル程度なので、まさしく異常事態です。

 総合病院の糖尿病科を受診すると即入院となって、「1型糖尿病」と診断されたのです。生活習慣病ともいわれている一般的な糖尿病は、2型糖尿病のこと。ただ、2型の中にも不摂生が原因じゃない人もいるんですけどね。

 一方の1型は小児糖尿病といわれていた病気で、原因は不明です。分かっているのは自己免疫によってインスリンを出す細胞を攻撃してしまい、インスリンが出にくくなるということ。遺伝でも食生活でもなく、防ぎようがないといわれている病気です。

 医師から「今の医学では不治の病。インスリン注射は一生です」と言われたときは、どん底に落ちました。インターネットでも「寿命が短い」とか、「合併症が出ると余命5年」といった極端に偏った情報であふれていて、「俺はもうダメなんだろうな」と思ってしまったんです。

 でも、同じ病気でも頑張っているスポーツ選手や子供たちのことを知るにつれ、意識が変わっていきました。病気の公表を決意したのは主治医から「誤解が多い病気なので、相田さんのような方が1型糖尿病を公表して周知活動していただけると、医師としても助かります」と言われたことでした。

 調べてみると、1型糖尿病は10万人に1~2人しか発症しない難病で比較的子供が多い。食前のインスリン注射をするために、年齢によっては親が学校に付き添わなければならないし、運動などで低血糖になったら糖分の補食が必要です。すると「あの子だけ特別扱い」と誤解されたりもする。

 もっといえば就職の際に「糖尿病である」と言うと語弊が生じて不採用になったり、成人すると医療費控除が外れ、月2万円前後の薬代がのしかかってくる。発症率が低いので国の研究費も少なく、寄付を募って補填しているのが現状なのです。そんなことを知れば知るほど、病気について発信したい思いが強くなりました。

 先日は、あるお母さんからお手紙をいただきました。「娘が1型糖尿病になってしまって毎日泣いていたのですが、テレビの中の“こうちゃん”が同じ病気だと知って少し元気になりました」と書いてありました。公表した甲斐があったというものです。

 この病気に食事制限はありません。必要なのはインスリンによる血糖コントロールだけ。1日1回基礎インスリンを打ち、毎食前に速効型インスリンを打ちます。ただ、インスリン1単位で血糖値がどのくらい下がるかは個人差があるので、まだ探り探りの状態です。 大好きなラーメンも、食べるときはおっかなびっくり。脂質が多く含まれるものは忘れた頃に血糖値が上昇するので怖いんです。そういう意味で丼ものやカレーは、病気が分かってからは、いまだに食べていません。「未知の食べ物」と呼んでいます(笑い)。=聞き手・松永詠美子

▽あいた・こうじ 1975年、山形県生まれ。16歳からホテルの和食部門で板前修業をし、その後サラリーマンを経て2005年に料理レシピのブログを開始する。ヤフーブログランキングで常に上位を維持するほどの人気を博し、レシピ本「こうちゃんの簡単料理レシピ」(宝島社)を発売。仙台を拠点にテレビやラジオ、雑誌などで活躍するほか、講演活動も行っている。

料理研究家の相田幸二さん 1型糖尿病で一時はどん底に…(日刊ゲンダイDIGITAL) – Yahoo!ニュース

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ロカボって何 “不摂生”でも健康になれる生活習慣

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人生100年時代のための最新健康・美容情報体感イベント「スマートリィ・エイジングEXPO」(主催・日経ヘルス、日経グッデイ、日経BP総研、2018年7月)。そこでの講演の中から、話題の糖質制限食「ロカボ」を提唱する、北里大学北里研究所病院糖尿病センター長の山田悟さんによる「正しい糖質制限(ロカボ)の勧め」をお届けする。

■カロリーは気にしない、注意すべきは糖質の量だけ

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「スマートリィ・エイジングEXPO」で講演する、食・楽・健康協会代表理事 北里大学 北里研究所病院 糖尿病センター長の山田悟さん。

 

糖尿病が先進国ならではの“ぜいたく病”だったのは20世紀の話。WHO(世界保健機関)によると、2014年の時点で世界の糖尿病患者数は4億2200万人を突破したという。「今の時代、糖尿病は普通に暮らしている庶民がかかってしまう病気なんです」と山田さんは指摘する。

糖尿病の原因となる高血糖、そして高血圧や脂質異常は、放っておくとドミノ倒しのようにさまざまな病気を発症する。この現象は「メタボリックドミノ」と呼ばれる。中でも糖尿病は病状が進むと網膜症を起こして失明したり、神経障害を起こして脚を切断するような深刻な合併症を引き起こす。最近では、日本人の最大の死因であるがんのリスクを高めることも分かってきた。

その糖尿病は代表的な生活習慣病であり、予防・改善するには生活習慣を改善することが大切になる。かつて生活習慣の改善とは節制することだったが、「それでは人生が楽しくない。“不摂生”をしながら健康になれる生活習慣がある。それが“ロカボ”です」と山田さんは笑顔を見せた。

ロカボとは、ゆるやかな糖質制限食だ。一般的な日本人は1食で90~100グラム、1日で約300グラムの糖質をとっている。ロカボでは1食の糖質を20~40グラム、糖質10グラムのスイーツも入れて、1日に摂取する糖質を70~130グラムに抑える。「ちなみに、おにぎり1個の糖質が40グラム程度」(山田さん)。

つまり、1食の糖質摂取量をざっくり半分から3分の1にすればいいわけだ。なお、カロリー制限はまったくなく、たんぱく質や脂質はおなかいっぱい食べていい。糖質にさえ注意すれば、お酒を飲んでも構わない。

■ダイエットと血糖値に加え、脂質代謝も改善

糖質制限の効果を明確にしたのは2008年、今から10年前に行われたDIRECT(ダイレクト)試験だ[注1]。肥満に悩んでいる322人を3グループに分け、3種類の食事法を2年間続けてもらった。

まず、油とカロリーを控え、当時は最も健康的と思われていた「低脂質・低カロリー食」。次に油はとってもいいがカロリー制限はある「地中海食・低カロリー食」。そして、1日の糖質を120グラム以内に抑えるだけで油やカロリーはいくらとってもいい「低糖質・カロリー無制限食」(ほぼロカボと同義)だ。

その結果、ダイエット(体重減量)に最も効果があったのは予想に反してカロリー制限のない糖質制限だった。どの食事法も体重の減量は認められたが、体重の下げ幅が最も大きいのは、カロリー制限でなく糖質制限だったのである。

「油を控えているとエネルギーを使わず、ため込みやすい体になる。一方、たんぱく質や油は早く満腹感を得られてそれが長続きするし、そしてエネルギーを燃やしやすい体になるんです」と山田さんは説明する。

ロカボの効果はダイエットだけではない。カロリー制限食を続ければ当然体重は減るが、脂質制限では血液中の中性脂肪やコレステロール値にはほとんど影響が見られなかった。ところが糖質制限をしたグループは、明らかに中性脂肪が下がり、HDL(善玉)コレステロールが増えていた。糖尿病の指標となるHbA1cは、ほかの食事法の倍程度の改善効果が見られた。

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322人の肥満の男女を3つのグループに分け、「カロリーと油を控える」カロリー制限食、「カロリーを控えて油(オリーブオイルなど)はとる」地中海食、「カロリー無制限で糖質だけを1日120g以内に抑える」糖質制限食という3種類の食事療法の効果を調べた研究が「ダイレクト試験」。2年後、3つのグループのうち、最も減量効果が高く、中性脂肪値を下げ、善玉コレステロールを増やし、HbA1cが改善したのは糖質制限食だった。

(N Engl J Med. 2008;359:229-241.を基に編集部により改編)

[注1]N Engl J Med. 2008 ;359(3):229-41

ロカボって何 “不摂生”でも健康になれる生活習慣|ヘルスUP|NIKKEI STYLE

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「運動不足」は糖尿病よりも高リスク 

運動をより多く・座る時間は少なく

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 運動不足は、高血圧や糖尿病、喫煙といった健康リスクをもっている状態より、さらに健康に悪いという研究結果が発表された

ウォーキングなどの有酸素運動が寿命を延ばす

 座ったままの時間が長く、運動不足が続いている状態は、心臓血管疾患や糖尿病、喫煙習慣などのよく知られた健康リスクと同じくらい、もしくはそれ以上に体に悪い――。米国のクリーブランド クリニックがそんな研究結果を発表した。

 座ったままの時間が長い生活は、心臓病、脳卒中、高血圧、2型糖尿病、および全死因死亡のリスクの上昇につながることが、多くの研究で確かめられている。

 一般的には、ウォーキングなどの中強度の有酸素運動を週に3~5回以上行うことが推奨されている。運動の強度をどのように設定するかは、患者の体感を目安にする。一般的には、”楽な”運動から始めて、”ややきつい”運動が増えるように調整することが勧められている。

 「高血圧や糖尿病のある70歳以上の高齢の方でも、運動による恩恵を受けられます。ただし、運動レベルの目標はなるべく高くした方が効果的です。そして運動を習慣として維持し、なるべく強度を高めていくよう努めるべきです」と、クリーブランド クリニックの心臓病が専門の医師であるウェル ジェイバー氏は言う。

運動強度が高いほど死亡リスクが低下

 研究には、平均年齢53.4歳の男女12万2,007人が参加した。クリーブランド クリニックの研究チームは、1991~2014年の24年間、運動習慣の有無と、どれくらいの強度で運動しているかを追跡して調査した。

 研究チームは、参加者にランニングマシンで運動してもらう実験を実施。この運動の成績と、運動習慣についての調査をもとに、さまざまな疾患による死亡と運動との関係を調べた。

 参加者を年齢、性別、BMI、運動歴、糖尿病などの治療状況などを考慮しながら、次の5つのグループに分けた。(1)運動強度が低い(下から25%)、(2)平均以下(下から25~49%)、(3)平均以上(下から50~74%)、(4)運動強度が高い(下から75~97.6%)、(5)エリート(トップの2.3%)。

 その結果、運動強度が高いほど死亡リスクが低下することが示された。70歳以上では、運動強度が高い人では、平均以上の人に比べ、死亡リスクが約30%低下した。もっとも運動強度の高いエリートでは、運動強度が高い人に比べ、死亡リスクがさらに約30%低下した。

 運動を習慣として続けている人と、運動不足の人の差は、時間が経つごとに拡大していったという。

運動を始めるのに遅過ぎることはない

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 極度の運動の強度がきつ過ぎると、心房細動や冠動脈疾患などの深刻な心臓病のリスクが上昇することを示した研究も発表されているが、クリーブランド クリニックの研究では、指導者と相談しながら行えば、安全に続けられることが示された。

 「運動を始めるのに遅過ぎることはありません。運動不足が気になっている人は、いますぐ主治医のもとを訪れて、運動の処方をしてもらうべきです」と、ジェイバー氏は強調している。

 「心疾患や心肺機能の障害、腎臓病、骨や関節の疾患などがある人は、医師のメディカルチェックを受けて、適切な運動の仕方を教えてもらう必要があります。ただし、ほとんどの人は調整すれば、安全に運動を続けられます」としている。

座ったままの時間が長いと心臓病や心臓病のリスクが上昇

 米国保健福祉省(HHS)は2018年11月に、新しい運動ガイドラインを発表した。米国人に対して、できるだけ多く体を動かし、坐ったまま過ごす時間を減らすよう訴えている。

 座ったままの時間が長い生活は、心臓病、脳卒中、高血圧、2型糖尿病、および全死因死亡のリスクの上昇につながることが、多くの研究で確かめられている。

 ガイドラインでは、成人に対し活発なウォーキングなどの運動を、週に2回以上、合計で150分行うことを奨励している。ウェイトを使った運動やスクワットなどの筋力トレーニングも週に2日行うと良い。

運動により多くの恩恵を得られる 運動不足により毎年13兆円の損失

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 運動をすることで、体重は血圧値や血糖値を低下させ、インスリン感受性を改善できる。肥満の人では体重が減少し、骨の健康も改善し、生活の質が向上する。ストレスを解消し活動的な気分になるのを助け、睡眠やうつ病を改善することも実証されている。

 最近の研究では、運動は8種類のがん(膀胱、乳、結腸、子宮体、食道、腎臓、胃、肺)の予防にも役立つことが分かってきた。アルツハイマー病を含む認知症のリスクも軽減する。変形性関節症も痛みも軽減し、高齢者では、運動によって転倒や転倒による怪我のリスクも低くなる。

 たった10分間の運動でも、何もしないでいるよりは、健康にもたらす効果は大きい。短い時間の運動から始めて、徐々に運動量を増やすことが勧められている。

 HHSによると、米国人の大半は必要な運動を行っておらず、水準に達している割合は男性で26%、女性で20%にとどまる。こうしたことが毎年13兆円(1,170億ドル)の医療費の負担増につながっているという。

Cleveland Clinic Research Shows Better Cardiorespiratory Fitness Correlates to a Longer Life(クリーブランドクリニック 2018年10月19日)

Association of Cardiorespiratory Fitness With Long-term Mortality Among Adults Undergoing Exercise Treadmill Testing(JAMA Network Open 2018年10月19日)

Updated Physical Activity Guidelines for Americans Now Available(米国保健福祉省 2018年11月12日)

Physical Activity Guidelines for Americans(米国保健福祉省)

[ Terahata ]

日本医療・健康情報研究所

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