内潟安子さん講演「糖尿病とともに楽しく生きる!」

2018年7月12日

 

 5人に1人が糖尿病の患者か予備軍と言われる中、「糖尿病とともに楽しく生きていく人生は?」のタイトルで、糖尿病が専門の東京女子医大東医療センター病院長・内潟安子さんの講演会が1日、東京・足立区のよみうりカルチャー北千住で開かれた。「親からもらった体質と強く関連する2型糖尿病と、それとはあまり関連しない1型糖尿病。この二つの糖尿病になっても血糖値を管理していけば怖いことはありません」と、病気との付き合い方をわかりやすく紹介。約50人の聴衆は熱心に耳を傾け、「糖尿病が『万病の元』といわれる意味がよくわかった」などと受け止めていた。

最初は痛くもかゆくもないが…

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講演する内潟さん

 2型糖尿病は、慢性的に徐々に血糖値が高くなっていくのですが、当初は痛くもかゆくもありません。自分ではわからないので健診が必要になります。空腹時の血糖値が126mg/dl以上や過去1~2か月の血糖値の平均を示すHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)6.5%以上などが基準です。

 症状がまったくないのに体のどこが、何が悪いのか。糖尿病は血糖値が高いこと自体よりも、慢性的に血糖値が高いために起こる血管の合併症が一番怖いのです。治らないし、元に戻りません。古くなった水道管の内部は水垢でドロドロになっていますよね。あれと同じで、血管、つまり血液が流れる管の中に水垢のような垢がたまってきて詰まったり、血管の壁を弱くしたりもろくしたりしてしまうのです。これが動脈硬化です。たまったものが他の場所に飛んで行って血管を詰まらせることもあります。また、体を守ってくれる免疫の働きも鈍くなります。

足、腎臓、目、心臓、脳血管、がん、認知症……合併症は全身に

 糖尿病の合併症は、大小の血管の障害から引き起こされます。神経に栄養を供給する血管の障害は神経の障害を招き、足裏の感覚が鈍くなって、なんとなくお餅がはりついている感じがするようになります。画びょうを踏んでも痛みが鈍い。この神経障害に足の細かい血管の障害と免疫低下による感染症が加わり、足の壊疽が起こります。足の一部や全体を切断せざるを得ないことがあります。

 腎臓はぐるぐると糸を巻いた手まりのように血管が巻きついた臓器です。血液から不要なものをフィルターで漉して尿として排出しています。糖尿病でフィルターが壊れ、一線を越えてしまうと元に戻せないので、人工透析が必要になります。

 目の血管が詰まったり、破れたりすると、網膜症や緑内障を起こします。眼科に通って検査をして早めに治療をすれば視力を守ることができます。

 糖尿病は心筋梗塞や脳梗塞も引き起こします。心筋梗塞は心臓の血管が詰まって心臓を動かす筋肉が壊死してしまう病気で、心臓を強くつかまれたような痛みを感じると言われます。ところが糖尿病が進んでいると、痛みのない無痛性心筋梗塞が起こることもあります。

 がんも合併症と言えそうです。糖尿病があると、がんになる確率は1.2倍になるので、ぜひがん検診を受けて下さい。

 認知症も同様です。認知症になる確率が上がるからです。歯周病も、糖尿病があるとなりやすいし、悪化しやすいですね。 

 糖尿病が「万病の元」と言われるゆえんがご理解いただけると思います。1型糖尿病でも2型糖尿病でも、発症する合併症は同じです。

 

原因は大食いだけではない 体質も影響

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約50人の聴衆が熱心に耳を傾けた

 

 どうして糖尿病になるのでしょうか。たくさん食べることは血糖値の上昇に関係していますが、それだけが原因ではないことがわかってきています。

 血糖値にはいくつもの臓器が関係しています。食べると膵臓(すいぞう)からインスリンというホルモンが出て、血液から糖分を取り込んでエネルギー源として脂肪をたくわえます。そのほかにも、脳や脂肪、肝臓、腸、腎臓も大きくかかわりながら血糖値を上下させています。

 糖尿病のほとんどは2型です。肥満から糖尿病になる人は多いですが、やせていても糖尿病になる人はいるし、たくさん食べていてもならない人もいます。食習慣や運動習慣とともに、親から受け継いだ体質が関係しています。しかし親が糖尿病だから自分も糖尿病になってしまうと諦めるのではなく、なりやすい体質であっても、多めに運動したり食事に気をつけたりすることで、発症を抑えられるのが糖尿病です。

 一方、1型糖尿病は、ある日突然インスリンが出なくなり、高血糖になります。若い年代での発症が多く、日本ではお子さん10万人に1人くらいです。ただし年代を問わずに発症し、太っているかどうかは関係ありません。

農耕民族の日本人は糖尿病になりやすい

 少し体質について考えてみましょう。

 人類の歴史を見ると、食べ物がいとも簡単に入手できるようになったのは、ほんのつい最近の事ですね。人類は、地球に現れてから常に飢えと闘ってきました。生きて行くには、食べ物が乏しくても、血糖値や血圧などの数値は元気に活動できるくらいの水準を維持しなくてはいけません。つまり十分に食べていなくても元気はつらつで生きていくことができる体質の人たちが、子孫を残すことができたのです。私たちはその末裔です。

 さらに農耕民族である日本人は、少し太っただけで糖尿病になりやすい体質も持っています。欧米人など狩猟民族は獲物が取れた時に食べて脂肪をたくわえておく必要があるため、インスリンをたくさん分泌できます。一方、日本人は毎日必要な栄養分だけ食べればいいので、インスリン分泌が欧米人と比べて少なく体形は細身です。少し太るだけで血糖値が上がって糖尿病になってしまうわけです。

 みなさんが子どものころを思いだしてください。お正月やお祭りのご馳走を、今は毎日のように食べることができますね。少ない食事でうまく生き残る体質を持つ私たちが、毎日ご馳走を食べるとどうなるか。5人に1人が糖尿病かその予備軍になるというわけです。

内潟安子さん講演「糖尿病とともに楽しく生きる!」 : yomiDr. / ヨミドクター(読売新聞)

看護師の書いた糖尿闘病記
夫の糖尿病と闘い、克服していった生々しい記録。勇気が出ます
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30歳男性社員の3人に1人が定年までに2型糖尿病発症の可能性

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Photo:PIXTA

 

 日本では30歳の男性社員の3人に1人、女性社員の5人に1人は、65歳までに2型糖尿病になる可能性があるらしい。

 関東、東海地方に本社を置く国内12企業と社員およそ10万人が参加する「J-ECOH研究」では、糖尿病歴がない30~59歳の男女、5万3828人(男性4万6065人、女性7763人)の追跡データを解析している。

 2型糖尿病の定義は、健康診断の検査で(1)過去1~2カ月間の血糖状態を反映するHbA1c値が6.5%以上、(2)空腹時血糖値が126mg/dL以上、(3)随時血糖値が200mg/dL以上のいずれかを満たす、もしくはすでに糖尿病治療を受けている場合とした。

 2008年からの追跡期間中、男性3339人、女性248人が新たに2型糖尿病を発症した。

 さらに30歳時点で健康な会社員が65歳までに2型糖尿病になる累積罹患率を計算したところ、男性が34.7%、女性が18.6%だった。つまり、男性の3人に1人、女性のおよそ5人に1人が65歳までに2型糖尿病を発症する可能性がある、というわけ。

 BMI(体格指数)ごとにリスクをみた結果、BMI30以上(肥満)の男性が65歳までに2型糖尿病を発症する確率は、77.3%、女性は64.8%、またBMI25以上~30未満(過体重)では、それぞれ49.1%、35.7%だった。例えば、30歳時点で「ちょっと太り気味かなぁ」という男性の半数は、定年まぎわに糖尿病と診断されかねないのだ。

 研究者は「日本の会社員は男女ともに糖尿病リスクが高い」とし、「若年者の肥満予防、糖尿病早期発見プログラムが必要」と警鐘を鳴らしている。

 実際、「座りっぱなし」「長時間労働の影響による食生活の乱れ」「慢性的な睡眠不足」と、日本の会社員の生活環境は2型糖尿病の危険因子だらけ。一部の企業では患者を対象とした血糖管理プログラムを提供しているが、予防までは手が回らない。結局一人ひとりが自衛するほかないのだ。

 何はともあれ、余暇にはしっかり身体を動かすこと。ツケを後半生に回すのだけは避けたい。

(取材・構成/医学ライター・井手ゆきえ)

30歳男性社員の3人に1人が定年までに2型糖尿病発症の可能性|男の健康|ダイヤモンド・オンライン

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女子アナ・大神いずみに残酷な診断 

食事制限も運動もしているのに「糖尿病」

2018/7/10 18:30

 

   フリーアナウンサーの大神いずみさん(49)が「糖尿病」の宣告――。2018年4月5日、「主治医が見つかる診療所」(テレビ東京)に出演した際の話だ。

   実は1年前の2017年4月にも同番組で「糖尿病予備軍」との宣告を受けていた。2018年1月からは、独自のカロリーオフ健康法を実践し、今年4月の放送では「3か月前に比べて、顔が少しシュッとした様子」と評価され、4キロの減量にも成功していた。にもかかわらず、「糖尿病」と診断されたのだ。

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麺の代わりにしらたき、空いた時間に筋トレ

   番組では、大神さんの食生活を追った。朝食は、玄米を60グラム使用した雑炊に、ブロッコリー、コンビニのスモークチキン。糖質を制限し、たんぱく質が多めの朝食だ。ブロッコリーにはかつお節で、ドレッシングはかけない。米も食べるのは朝だけで、80グラム以下というのがマイルールだという。

   夕食は、野菜スープに豆乳、しらたきを入れた「しらたき豆乳ラーメン」に加え、サバ缶を使ったサバサラダだ。大神さんは「ピザ食べたいなあ…」と本音を漏らすも、これだけで食事を終えた。毎日の晩酌には、糖質が少ないテキーラを1杯飲む。

「これだけでも十分酔ったなって思うから、もうこれで十分。これ以上は飲まない」

   食事の節制だけでなく、空いた時間にダンベルで筋トレをしたり、ダイエットマシーンに乗るなど、簡単な運動も始めていた。

   唯一、ダイエットが失敗する恐れがあるのは、元プロ野球選手の夫・元木大介さん(46)が料理を作る日だ。彼が調理すると、なぜか自然と超大盛料理ができあがってしまうという。その日は大神さんの大好きなギョーザだったが、1個しか食べなかった―――。と思いきや、「やってしまった。(体重を)戻してしもうた」と頭を抱える大神さん。収録のカメラが止まった後、7個食べてしまったという。

ダイエット前には「発症していた」

   最後に失敗したとはいえ、大神さんは3か月で4キロの減量に成功している。なぜ糖尿病と診断されたのだろうか。

   糖尿病の診断基準になるのは、血糖値(血液中の糖の量)とヘモグロビンA1c(過去1~2か月の血糖の状態が分かる)で、両方が基準を超えると糖尿病と診断される。大神さんはヘモグロビンのみが基準値をオーバーしており、通常は糖尿病が強く疑われる状態。医師の診断は「今はダイエットをした良い数値(ベストコンディション)なのにヘモグロビンが基準値をオーバーしている。つまりダイエット前(編注:2018年1月の放送より前)は、糖尿病を発症していた」というものだった。

   また、大神さんの血管年齢は64歳と診断された。医師によれば、血管年齢はこれまでの積み重ねによるので短期間のダイエットではすぐに好転しないようだ。今後はダイエットの継続が課題で、次のようにアドバイスされた。

「嫌々やっても成功しない。しらたきのラーメン風だったら豚肉をもっといれるなど、肉や魚などのたんぱく質をもっと食べると、満足度が上がります」

「自分の好物で、しかも体にいいようなものを見つけていくことで、食事制限も楽しくなる」

夫・元木大介も協力「夫婦で食事管理はじめました」

   大神さんは、番組放送後の5月11日に自身のブログ「おおがみいずみのつくりかた」で、次のように投稿した。

「元木家、夫婦で食事管理はじめました。私は『あすけん』というアプリを使って食事などを記録しています。3日坊主になるかと思ったら、けっこうな辛口採点がでるもんで、意地になっているうちに、なんだか続いています。がんばってんぞー!」

   番組では「ダイエットに家族も巻き込むこと」とアドバイスを受けており、夫の元木さんも健康管理に気を使っているようだ。

「夫もやっと健康管理に本気だしてくれて、以前のような暴飲暴食、お手製のドカ飯食いでまわりを圧倒!…みたいなことはなくなりました。やっぱり私が言うより、人(番組)に言ってもらったほうが、素直にきいてくれる男だ。元木、がんばりますよー!」

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夏はペットボトル症候群にご注意を

朝日新聞デジタル

 

 いわゆる「ペットボトル症候群」とは、糖分が含まれている甘い清涼飲料水を大量に摂取することで血液中のブドウ糖やケトン体と呼ばれる成分が異常に高くなり、意識レベル低下、口渇、多尿、倦怠感、腹痛、嘔気などの症状を引き起こす病気です。「急性の糖尿病」と説明されていることもあります。

 糖尿病は自覚症状が出にくく、血糖値が少し上がったぐらいでは自分ではわかりませんが、さらに血糖値が上がると、尿量の増加、口渇、飲水量の増加といった症状が出てきます。ブドウ糖が尿中に排泄されるときに水分も一緒に排泄されるため、おしっこの量が増え、体の水分が不足し、のどが渇くのです。

 のどが渇いたからと甘い清涼飲料水を飲むと、さらに血糖値が上がり、尿量が増え、のどが渇いて、再び清涼飲料水を飲むという悪循環に陥ります。糖尿病では、血液中の糖分をエネルギーに変えるインスリンというホルモンがうまく作られません。すると体は糖分を利用できなくなるので、血糖値は上昇したままになり、代わりに脂肪を分解してエネルギーを得ようとします。そのときに生じるのがケトン体です。ペットボトル症候群の別名は「ソフトドリンクケトーシス」と言いますが、ケトーシスとは高ケトン血症のことです。

 ペットボトル症候群は、もともと糖尿病があったところに、大量の糖分の摂取をきっかけにして血糖値やケトン体の増加という代謝の異常を起こしたわけで、急に糖尿病が発症したわけではありません。何年も前から糖尿病を指摘されていたり、治療中だったりした患者さんがペットボトル症候群を発症することもよくあります。「急性の糖尿病」というより、「糖尿病における急性代謝失調」と言ったほうがより正確でしょう。

 ペットボトル症候群とはまったく別に、「劇症1型糖尿病」もあります。自己免疫が原因でインスリンを産生する細胞が壊れ、自覚症状が出て1週間以内にケトン体が生じるほどの急激な経過をたどる糖尿病です。「急性の糖尿病」と聞いたときに私がまず連想するのは、ペットボトル症候群ではなく劇症1型糖尿病です。

 劇症1型糖尿病の治療にはずっとインスリンが必要ですが、ペットボトル症候群は初期治療を除けばインスリンは不要になることが多いです。ただし、糖尿病そのものは治りませんので食事療法を続ける必要はあります。自覚症状が改善したからと油断して甘い飲み物をたくさん飲むと、再びペットボトル症候群を起こします。

 これから暑い季節になってきます。糖尿病の患者さんはもちろんのこと、そうでない人も糖分が多い飲料を大量に飲むのはお勧めしません。甘い飲み物はあくまで味を楽しむための嗜好品で、水分補給には向いていません。出かける時にも水やお茶を水筒で持ち歩くなどしましょう。汗をかいて喉が渇くのは正常ですが、おしっこがたくさん出たり、体が異常にだるかったりしたときは、医療機関にご相談してください。

 

《酒井健司さんの連載が本になりました》

これまでの連載から80回分を収録「医心電信―よりよい医師患者関係のために」(医学と看護社、2138円)。https://goo.gl/WkBx2iicon_blank-2018-07-9-18-11.gif

<アピタル:内科医・酒井健司の医心電信・その他>

http://www.asahi.com/apital/healthguide/sakai/(アピタル・酒井健司)

夏はペットボトル症候群にご注意を:朝日新聞デジタル

看護師の書いた糖尿闘病記
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糖尿病足病変にならないためにフットケアチェックをしよう

糖尿病足病変(とうにょうびょうあしびょうへん)をご存知ですか。糖尿病の血糖コントロールをおろそかにしていると、糖尿病合併症により足のしびれや痛み、ひどい場合は足潰瘍(かいよう)や壊疽(えそ)を起こしてしまうことがあります。糖尿病足病変の危険度をチェックして、こまめにフットケアをすることが重要です。自分でできる糖尿病足病変のチェックリストがありますので、大いに活用しましょう。

healthクリック

自分でできる潰瘍と壊疽の危険度チェック

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糖尿病患者は、足病変(あしびょうへん)の潰瘍や壊疽を起こしやすいといわれています。足の親指や中指が紫色や黒色に変色する、足にしびれがある、痛みを感じる、ふくらはぎが張っているという人は、糖尿病足病変の潰瘍や壊疽の危険信号が灯っているかもしれません。

次のフットケアチェックで危険度をチェックできます。

タコやウオノメ、靴擦れに注意

糖尿病は、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)を下げるホルモンのインスリンの分泌が低下したり、ホルモンとしてのはたらきが悪くなったりすると、ブドウ糖を血液から筋肉や脂肪組織に送り込むことができなくなり高血糖状態になります。

高血糖状態が長く続くと、血液の流れが悪くなって神経に十分な栄養や酸素が供給されなくなりますので、足潰瘍や壊疽になりやすいと言われています。

さらに、年を重ねると足底の筋肉量や脂肪量は減少してクッション性が低下します。足に合わない靴をはいていると、タコやウオノメ、靴ずれを起こしやすくなりますし、足潰瘍や壊疽を悪化させるので注意しなければなりません。

また、便秘になりやすい人も注意しましょう。糖尿病によって自律神経が乱れるために、大腸の運動能力が低下して便秘を頻繁に起こすことがあるからです。

上記のフットケアチェックで、複数項目が当てはまる人、あるいは項目が単独であっても、その程度がひどい人は要注意です。

 

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毎日歩くことと足を清潔にこまめなフットケアを

上記のフットケアチェックで、「足がしびれる」、「歩くと足が痛くなる」、「ふくらはぎがパンパンになる」は、糖尿病足病変のリスクです。

「歩かない」もリスクになります。血液の流れをよくすることが血糖コントロールにつながりますので歩きましょう。帰宅した際は靴下を脱いで、足を観察した上で足をよく洗って、水気を拭きましょう。足の裏を鏡で見るくらいの習慣をつけること、足を清潔に保つことが重要です。

神経障害は痛みや温度を感じにくいので、足病変の悪化に気付かないケースに注意

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日本糖尿病対策推進会議が2006~07年に行った調査によると、糖尿病と診断されて平均10年が経過した患者の半数近くで糖尿病神経障害が認められたとの報告があります。

糖尿病神経障害は、高血糖状態により血液の流れが悪くなって神経に栄養や酸素が供給されなくなると、痛みや温度、触覚などを伝える感覚神経、手や足の動きに関与する運動神経、自律神経といった細い神経系の末梢神経に悪影響を及ぼします。

足にやけどを負っても気付かないケース、画鋲が足に刺さっても痛みを感じにくいといったケース、足の指が変色しているのに何も感じないケースがあります。

これらの神経障害は、糖尿病の合併症として早期から発現します。糖尿病の罹病期間が長くなるほど発症頻度が多くなります。

糖尿病足病変の危険信号がわかる神経学的評価「Ipswichタッチテスト」

糖尿病患者で足の感覚がない場合は要注意です。そこで、家庭でできる糖尿病神経障害のチェックテストとして、Ipswich タッチテスト*があります。足の指を触ってもらうことで感覚があるかどうかを調べられるものです。

Ipswichタッチテスト*

  1. 1)被験者には眼をつぶってもらう
  2. 2)検者は被検者の両足の母趾、中趾、小趾の先端を順に軽く触る
  3. 3)6ヵ所のうち2ヵ所以上がわからない場合は神経障害ありと判定
* Diabetes Care 2011;34(7):1517-1518

糖尿病神経障害は、合併症のなかで最も早く発現しますが、さまざまな症状に気付かない場合もあります。早期の発見と適切な対応が重要です。Ipswichタッチテストは糖尿病神経障害を家庭で簡単にチェックできますので、おすすめです。

 

閉塞性動脈硬化症とは

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糖尿病による血流障害として閉塞性動脈硬化症を生じることがあります。閉塞性動脈硬化症は、両足の広範囲に現れます。特に、ふくらはぎなどで末梢の動脈が閉塞することが挙げられます。

閉塞性動脈硬化症の重症度をみるのに、Fontaine分類があります。

Fontaine分類

  1. Ⅰ度:無症状、しびれ、冷感
  2. Ⅱ度:間歇性跛行:ある程度歩くと足の痛みが生じ、休むとまた歩けるようになる
  3. Ⅲ度:安静時疼痛
  4. Ⅳ度:潰瘍(かいよう)、壊疽(えそ)
足の状態をこまめに調べよう!フットケアが大事

閉塞性動脈硬化症が進行して壊疽を生じた場合、足の指を切断せざるを得なくなることが多いので注意が必要です。

また、高血糖は免疫力(抵抗力)を低下させますので、体の抵抗力を低下させることにより細菌感染が起こりやすくなります。

例えば、糖尿病患者でタコやウオノメ、靴擦れができた後、患部にばい菌が入って足がパンパンになってしまい、足を切断する羽目になったケースがあります。

糖尿病の合併症が悪化したことで、足病変の潰瘍や壊疽を発症して足の切断に至った人数や、網膜症により失明に至った人の数はそれぞれ年間3,000人、腎障害により人工透析を受けるようになるのは年間1万6,000人に上ることが言われています。

糖尿病を持つ人では、足の潰瘍や壊疽を起こすと手遅れかもしれませんので、足病変を早期に発見することが重要です。足の状態をこまめに調べて、ふくらはぎをマッサージすることや、足の指を動かすといったフットケアを習慣付けることが重要です。

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フットケアの心得

  • 毎日、帰宅後に足をよく観察する
  • 足をよく洗って水気をよく拭いて清潔に保つ
  • 爪の手入れでは切り過ぎないようにする。巻き爪は直す
  • 足に合った靴を履いて靴ずれを防ぐ
  • 足をケガしないように素足を避けて、靴下やスリッパを使うようにする
  • ケガをしたら医療機関でしっかり治す
  • やけどをしないようにする
  • 硬いものを踏まないようにする
  • 足のふくらはぎをマッサージする
  • 足の指を動かす
提供:板倉弘重先生

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横すじ、縦すじは?

ツメの形状の変化で病気、体調不良がわかる

記事投稿日:2018/07/06 11:00 最終更新日:2018/07/06 11:00

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「ツメを見ると、その人の健康状態がわかります。糖尿病などの生活習慣病や動脈硬化、心疾患など病気を見つける手がかりにもなります。ツメは、ケラチンという皮膚や髪の毛と同じタンパク質からできています。また、ツメの下には末梢の血管が多く集まっているため、血液循環の影響を受けやすく、栄養不足や貧血、心臓や肺などの内臓疾患の異常に伴う変化が表れやすいのです」

そう話すのは、千春皮フ科クリニック・渡邊千春院長。自分の手のツメをふだんは特に気にかけることもなく、マニキュアをしていて自分の地ツメを最近きちんと見ていないという人も多いのでは? かく言う本誌記者も、ツメが伸びてきたら切るくらいで、状態まで気にしてはいない。

「わかりやすいのはツメの色。大病を患っているときは、色の変化が比較的顕著に出やすいです」(渡邊院長・以下同)

通常のツメの色は薄いピンク。これは健康な血液がツメの下をよどみなく流れている証拠だという。

「よく見かけるのは白いツメです。肝硬変などの肝疾患やネフローゼ症候群といった腎機能の病気の可能性があります。とはいえ、40歳を過ぎると、年齢的にも貧血がちになる人も多いので、白いツメが気になった人は、まずレバーやほうれん草など鉄分を多く含む食事を心がけて様子を見てもいいでしょう。食事から取るのが大変という人はサプリメントなどで取り入れるのも一案です」

さらに、色だけでなくツメの形状も健康状態の変化を語るという。

「健康なツメは緩やかなカーブを描いて、表面にすじなどがなくツルツルしています。そうでない場合、体から何らかのサインが出ている場合があります」

本誌記者が自分のツメを見てみると、縦のすじがくっきり入っているが……、ひょっとして何かの病気のサインなのだろうか? 恐る恐る先生に見てもらうと――。

「ズバリ加齢が原因ですね。筋肉量が減って、代謝が落ちていると、ツメの表面に縦すじが入ってくるんです。運動不足を改善してください」

極端な心配はないとのことだが、代謝が落ちていることや運動をしていないことまでわかってしまうとは、ツメのサイン恐るべし!

「横に入ったすじは栄養が行き届いていない可能性が高いです。糖尿病や低カルシウム血症、円形脱毛症などを伴うことも。また、横すじは過去に大病をしていたり、すごいストレスがあったことを示す場合もあります。根元から3ミリくらいの箇所に確認できる場合、1カ月ほど前に何らかの原因があったはず。心当たりがないか思い返してみてください」

ツメの上端が剥がれてしまういわゆる「二枚爪」は、水仕事やネイルによるツメの表面の乾燥や冷え、栄養不足などが主な原因だとか。

「中高年以上の女性に多いのが、ツメが反り返ってしまう『スプーンネイル』です。主な原因は鉄欠乏性貧血。ツメが白い場合と同じように、鉄分補給を心がけてください」

加齢とともに増える肺炎、肺がん、肺気腫などの病気の場合のサインと疑われるのが、指先が太鼓のバチのように膨らむ「ばち指」。ぜひ自分のツメをチェックしてみよう。

また「ツメの生え際に半月がない人は不健康」「ツメの中に白い点が現れたら幸せの証し」などという噂を耳にしたことがある人も多いはず。これらの真偽を渡邊院長に聞いてみた。

「ツメの半月の白い部分は新しくツメができた部分。水分が多いので白く見える人が多いだけです。ない人は体が乾燥しがちの可能性も。また、ツメの中にできる白い点は、どこかにぶつけるなど外傷によってできることが。いずれにしても、あってもなくても病気ではないので、心配はいりません」

ツメがいろいろな体の異常を知らせてくれることがわかってきたが、ツメのチェックはどれくらいの頻度で行ったらいいのだろう?

「1週間に1度くらいのチェックを習慣にするといいでしょう。朝食後や寝る前など、毎回決まった時間帯にチェックするよう心がけると、変化に気づきやすいです」

ツメの異変が気になったら、まずは皮膚科へ。必要に応じて適切な科を紹介してもらおう。

「チェックのため、というのもありますが、新陳代謝が悪くなるのでネイルはなるべく避けて。特にジェルネイルは、ツメの表面が密閉され、菌の繁殖にもつながるので、注意が必要です」

チェックがてら、ハンドクリームでツメや甘皮をマッサージすると、滞りがちな末梢の血流がよくなるのでおすすめだそう。

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「間違い歯磨き」が突然死を引き起こす(2)

「生ゴミに消臭スプレー」と同じ

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 実は、歯周病菌はさまざまな生活習慣病と深く関わっている。その代表格が糖尿病だというのだ。

「糖尿病治療にはHbA1cという検査項目があるのですが、これをほんの0.1ポイント下げるのがすごく難しい。ところが歯周病治療を行った糖尿病患者さんの多くにHbA1cの下降が見られるというデータがあるんです。つまり歯周病菌が、インシュリンの分泌や血糖値の変化などに関与しているということ。それが、歯周病が糖尿病の『6番目の合併症』と言われるゆえんなんです」

 さらに、歯周病菌や菌が作り出す毒素が血管の中に入り込むと、全身の臓器、心臓などに歯周病菌が付着する場合があるといい、

「菌が作り出す物質によって血管が痛めつけられ、硬化したり細くなったりすれば、結果、動脈硬化を起こし、それが心筋梗塞や脳梗塞など、死に直結する病気を誘発する引き金になることもあるんです」

 知らない間に歯が抜け落ち、ともすれば突然死を誘発する。ところが籾山医師いわく、最大にして唯一の予防法であるはずの歯磨きに、実は深刻な問題があるというのである。寝不足が続いたり深酒した翌日、なんとなく歯茎に違和感を感じるのは記者だけではないだろう。

「現代人は常にいろいろなストレスにさらされているため、免疫力や抵抗力は人によってすごくムラがある。ただ、日本人には生活習慣としてほぼ100%、歯磨きが定着しています。それでも成人の8割が歯周病を持っているということは、ふだん行っている歯磨きのしかたが間違っているから。人によって免疫力は違うので、同じ量のバイ菌が残っていた場合、免疫力、抵抗力の弱い人はわずかな量で病気を引き起こす可能性があるということです」

 その最大の間違いが、歯磨き粉の使用にあるという。

「歯磨きの目的はプラークを取り除くことと同時に、血液の循環をよくすることですが、市販の歯磨き粉にはほぼ、『ラウリル硫酸ナトリウム』という合成界面活性剤が入っている。これは台所で使う合成洗剤であり、歯磨き粉はそれに味と香りを付けたものなんです。台所洗剤を付けて素手で洗い物をしていると手荒れすることがありますが、これを敏感な歯肉や粘膜に使ったらどうなるか。1日3回もやれば、治るものも治らないのは当然のことです」

 百害あって一利なし。確かに記者が現在使っている歯磨き粉のパッケージには「歯磨き用リン酸水素カルシウム・ソルビット液などのほか、ラウリル硫酸ナトリウム」という成分表示がある。さらに記者は歯磨きのあと、仕上げにとデンタルリンスによる、クチュクチュうがいも実行しているのだが、これまた問題大アリで、

「簡単に言うと、生ゴミたっぷりのゴミ箱のニオイを消すために、消臭スプレーを吹きかけているのと一緒。汚れが残っているのにさっぱりするという気分が味わえて、しかも成分はアルコール系のものが多く、刺激も強い。これも百害あって一利なしです」

 いやはや、事実なら、これまで常識だった「歯周病予防=歯磨き」という構図が崩れ去ってしまうではないか。

「間違い歯磨き」が突然死を引き起こす(2)「生ゴミに消臭スプレー」と同じ | アサ芸プラス

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常識一変!

糖尿病の人と予備群に運動が必要な本当の理由

 

 人が生きていくには糖分からエネルギーを作る必要がある。エネルギーは細胞内で作られるため、食事で得られた糖分は血液に乗って全身の細胞に届けられる。糖尿病は糖分を血液から細胞内にうまく取り込めず、血管内でだぶついた糖分がさまざまな悪さをする病気だ。ならば「余分な糖分を体内に入れないための食事制限はわかるが、なぜ運動しなければならないのか」――。そう疑問に思う人も多いのではないか。糖尿病のメカニズムを研究している首都大学東京大学院人間健康科学研究科の藤井宣晴教授に聞いた。

 糖尿病は少なくとも紀元前1500年以上前から人類を苦しめ続けている病気だ。喉が渇いて水を大量に飲むことから「体の栄養素が水と共に体の外に流されて、徐々に弱っていき、最後は死に至る」病気と考えられてきた。

 糖尿病が代謝の病気とわかってきたのは1700年代に入ってから。今は膵臓から分泌され、血液中の糖分を細胞に取り込んだり、余った糖分を肝臓や筋肉に蓄える働きのあるインスリンが関係していることがわかっている。分泌量が少ないか、機能が低下することで発症するというのだ。

 糖尿病の人が運動が必要な理由は、筋肉をつけることで基礎代謝が上がり血糖を多く消化することのほかに、筋肉の収縮が血糖値を下げる唯一のホルモンであるインスリンの分泌量を増やしたり、働きを良くするからだと考えられてきた。

 ところが近年、そんな医学常識を一変させる事実が判明した。運動中はインスリンの量はむしろ低下し、筋肉が別の方法で血糖値を下げていることがわかったのだ。

「それがAMPキナーゼと呼ばれる酵素です。この酵素は筋肉細胞内で細胞のエネルギー量を監視し、その量を調節する働きを持っています」

 人が筋肉を動かすときはATP(アデノシン三リン酸)と呼ばれるエネルギーの「蓄電池」を利用する。

 ATPは細胞内に数百から数千あるミトコンドリアという「電力工場」で作られる。運動を続けてATPのエネルギーが使われるとADP(アデノシン二リン酸)という物質に変化し、最後はAMP(アデノシン一リン酸)という名のカラの電池になる。

「細胞内でAMPが増えると、それに応じてAMPキナーゼのスイッチが入り、血液中の糖の筋肉細胞への取り込みが始まります。細胞内ではそれを原料としてミトコンドリアで新たなATPが作られ低下したエネルギーを補充するのです」

 つまり、運動すると血糖値が下がるのは細胞の外からはインスリンが、細胞の内側からはAMPキナーゼが、血液から糖分を細胞内に取り込ませる働きをして血糖値を下げているのだ。

「最近はAMPキナーゼの他にもSNARK(スナーク)と呼ばれる酵素がAMPキナーゼ関連酵素ファミリーのひとつで、AMPキナーゼの補助的役割を果たしていることがわかっています」

 AMPキナーゼの糖尿病治療薬の研究は続けられているが、効き目が強すぎて難航している。

■血糖を下げるのはインスリンだけじゃなかった

 では、どのくらい運動すればいいのか? 激しい運動をすればエネルギーが消費されるため、AMPキナーゼとその仲間たちは活性化され、糖の細胞への取り込み量は増える。しかし、そうした運動は長くは続かない。

「重要なのは血糖値を下げるこの新たな回路は、筋肉収縮の間だけしか細胞への糖の取り込みを行わない、という点です。激しい運動をする必要はなく、長く筋肉の収縮を行う運動が良いのです。短時間しか続けられないスプリント走よりは、運動量を確保しやすいジョギングや散歩を長くやる方がいいのです」

 インスリンを使わずに血糖を下げる、新しい回路で注目すべき点は他に2つある。ひとつはインスリンの回路に支障が出ても、新しい回路は“無傷”である可能性が高いこと。そのため、糖尿病と診断された人でもこの新しい回路を鍛えれば、血糖値を改善でき、使用している薬の量を減らせる可能性がある。

 もうひとつは日々の継続的な運動トレーニングが、インスリンによる回路の不具合さえも改善する可能性があることだ。

「ヒトを対象に、片足での自転車駆動運動を1時間行ってもらい、その終了6時間後にインスリンの働きを調べると、運動した脚では安静を保った側の脚に比べ、インスリン感受性の亢進が見られました。おそらくはインスリン感受性の上昇が、運動を繰り返すことで少しずつ大きくなったと考えられるのです」

 血糖値を下げる新たな物質、AMPキナーゼとその仲間たちが本格的な研究対象となったのはここ10年のこと。「糖尿病は治らない」という医学常識も「適切な運動が薬となる」とわかったことで過去のものとなる日がくるかもしれない。

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「ベジファースト」で糖尿病対策 

東京・足立区の取り組みが奏功

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 東京都足立区が糖尿病対策に力を入れている。野菜から食べ始める「ベジファースト」を、糖尿病リスクの高い成人に推進しているだけでなく、学校や保育園・幼稚園で、子どもや家庭にも浸透させようと対策している。

「ベジファースト」の効果? 野菜の摂取量が増加

 東京都足立区が糖尿病対策に力を入れている。区民の健康寿命は、男性 77.5歳、女性 82.3歳で、都平均より約2歳短い(2015年調査)。その一因となっているのは、偏った食生活などが引き起こす2型糖尿病などの生活習慣病だ。

 足立区は「糖尿病に関わる医療費」が23区ワーストだ。被保険者1人あたりの糖尿病の医療費は都平均が828円なのに対し、区は1,091円(2016年調査)。糖尿病が区民の健康寿命を短くしている最大の要因となっている。

 こうした現状をふまえ、「糖尿病対策」に重点を絞り、区民の生活の質(QOL)を向上させ、健康寿命の延伸と医療費の抑制を目指すため、「糖尿病対策アクションプラン」を策定した(2014年に一部改定)。

 区民に糖尿病が多いこと。そして糖尿病対策で重要な野菜の摂取量を増やすこと。この2つを打開するため、「あだちベジタベライフ~そうだ、野菜を食べよう~」を掛け声に、野菜が食べやすくなる環境づくりを進めている。

 その成果が出て、2015年の調査では、区民が1日に摂取する野菜の量が、一昨年に比べて13g増えた。これはミニトマト1個分に相当する。区の人口は69万人。区民が毎日この量の野菜を食べ続けると、経済波及効果は年間6億円になるという。

食事スタイルの改善を小児期から始める

 区では子どもの肥満対策にも力を入れており、このほど「足立区子どもの健康・生活実態調査」の結果をまとめた。

 調査は、区教育委員会、東京医科歯科大学、国立成育医療研究センター研究所と共同で行ったもの。

 「肥満は2型糖尿病の原因になり、動脈硬化から心筋梗塞、脳卒中のリスクを高めます。動脈硬化は子どものころから進行します。また、子どもの肥満は成長してからも影響が大きく、とくに年長児が肥満であると、大人になってから肥満に移行しやすい。生活習慣が定着してしまう前、つまり小児期からの対策が重要です」と、足立区こころとからだの健康づくり課では述べている。

 「食物繊維が豊富に含まれる野菜から食べることで、血糖値の急上昇を防ぎ、インスリンの分泌を抑え、2型糖尿病や肥満の予防・改善につながります。幼児期から”一口目は野菜から”と呼びかけることで、健康寿命の延伸をはかっています」と強調している。

子どもの肥満が改善 小1対象の調査で

 区の調査によると、今年度の区立小学校1年生のうち肥満傾向にある児童の割合は男女ともに4.5%で、2015年度に比べ男子は0.2ポイント、女子は0.9ポイント、それぞれ改善した。

 「足立区では学校や保育園・幼稚園でも、野菜を最初に食べる”ベジファースト”を推進していることが成果に結びついている」と、区では述べている。

 調査は、区立小学校1年5,160人を対象に行い、4,208人から有効回答が得られた(有効回答率81.6%)。

 調査によると、「野菜から食べる」と答えた児童は15.8%で、2015年度の11.5%より4.3ポイント改善した。

 「野菜から食べる」と回答した足立区立の保育所の児童では、肥満傾向は2.5%で、「それ以外から食べる」と答えた7.2%より4.7ポイント低かった。

家庭の環境も大きく影響

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 子どもの肥満傾向には家庭環境も大きく影響している。調査では、保護者の調理技術が低いと、子どもの肥満傾向の割合が高いことが分かった。

 家庭で保護者が「野菜や果物を皮をむく」「野菜や肉の炒め物をつくる」「味噌汁をつくる」「煮物を作る」といった調理をよく行っていると調理技術が高いとみなした。

 その結果、肥満傾向児の割合は、保護者の調理技術が高いと4.4%にとどまったが、低いと6.9%に上昇した。

 また、問題行動や逆境を乗り越える力(レジリエンス)にも影響することも分かった。子どものメンタル面での強さや困難さをはかる指標となる「SDQ」で判定したところ、保護者の調理技術が高いとスコアは69.5だったが、低いと55.7に低下した。

家庭で調理される食事が大切

 東京医科歯科大学国際健康推進医学分野の藤原武男教授らは、調査結果を分析して、「家庭で調理された食事を食べている子どもは、肥満傾向が少ないだけでなく、メンタルヘルスも良い傾向があることが分かりました」と述べている。

 SDQで解析したところ、家庭で調理することで指標が改善し、肥満予防につながることが分かった。

 「家庭での調理技術が高いと、野菜の摂取頻度が高まるからだと考えられます。親の調理技術を高めるような政策によって、家庭で調理する機会が増えれば、子どもだけでなく、成人の健康も守られる可能性があります」と、藤原教授は指摘する。

 すでに区では保育園、小学校、中学校で調理技術を教える教育に取り組んでいる。これによって足立区の学校を卒業した子どもたちが親になったときに、「ベジファースト」を実践しやすくなる。

地域イベントの参加が運動習慣を高める

 調査では、子どもの就寝時間が遅い、朝食欠食、運動不足、登校をしぶるなどメンタルヘルスの悪化がそれぞれ相関していることも明らかになった。

 「早寝・早起き・朝ごはん」の生活リズムの定着させるためには、個人に改善を促すアプローチだけでは限界がある。より良い生活習慣が自然と身につくような環境面の整備といったアプローチが必要だ。

 運動習慣を身につけさせるためにも環境整備は必要だ。調査では、地域活動(近所のお祭り・子ども会・児童館等の教室など)に参加している子どもは、運動習慣があったり、逆境を乗り越える力が高いなどメンタル面でも良い効果があることが分かった。

 「”地域でのイベント参加”が子どもの運動習慣を高める点に着目し、子どもと地域とのつながりを増やす取組みをさらに推進するべきです。地域イベントへの参加が親以外のロールモデルにふれる機会や、新しい遊びとしての運動にふれる機会となり、運動習慣が高められる可能性があります」と、藤原教授は述べている。 子どもの健康・生活実態調査(東京都足立区)

足立区は糖尿病対策を推進します~もっと笑顔、もっと長寿 あだち元気プロジェクト(東京都足立区)

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環境の悪さは糖尿病の原因にも、

しかしクルミが「解毒剤」に 研究者

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ワシントン大学の研究者らが、世界での糖尿病患者数増加が関連しているのは、肥満の蔓延だけではないことを突き止めた。糖尿病の症例の約14%の原因が、環境の悪さであることが明らかになったのだ。この結論は、肥満や体重過多が大きくは広まっていない複数の国の統計に基づいて導き出された。同時に、食事療法専門家らによると、クルミが糖尿病の「解毒剤」として役立つ可能性があるという。

スプートニク日本

糖尿病は、1立方メートル当たり2.4マイクログラム超という、空気中の比較的低い濃度の有害物質のもとでも悪化する可能性がある。もしこの指標が、地域で4~5倍に高まると、そこに居住する人々が糖尿病に苦しむ頻度は、環境の悪さの影響を経験しなかった人と比べて21%多くなることが明らかになったと、専門家らの報告では述べられている。

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© Depositphotos / Simply

ガンリスクを高めてしまう意外と身近な病気
しかし、食事療法専門家らは、たった一掴みのクルミを毎日消費するだけで、2型糖尿病のリスクをほとんど50%低減させることができると指摘していると、デイリー・メール紙は伝えている。

このことは、成人の米国人3万4千人超を対象にカリフォルニア大学によって実施された研究によって証明されている。クルミの平均消費量は、1日当たりテーブルスプーン1.5杯だった。この1人分の量を2倍にしたことが、糖尿病の拡大が47%抑えられたことと関連があった。クルミはまた、認識機能と心臓の働きに前向きな影響を与えていた。

環境の悪さは糖尿病の原因にも、しかしクルミが「解毒剤」に 研究者 – Sputnik 日本

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1型糖尿病と自律神経と運動 連載「インスリンとの歩き方」

 連載では、そんな遠藤さんの半生を、糖尿病と上手につきあうためのコツやノウハウを中心に、実体験のエピソードを交えて語っていただきます。1型糖尿病患者さんをはじめ、2型糖尿病患者さん、糖尿病医療に携わる方々は、ぜひご一読ください。

 僕は、また中目黒のあの串焼き屋にいた。

 苦しかったシックデイ(糖尿病の人が糖尿病以外の風邪や下痢、その他の病気にかかったときのこと:糖尿病ネットワーク:糖尿病用語辞典より)が過ぎ去ってから、2週間くらいが経ったころだった。

第24回 1型糖尿病と自律神経と運動

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 僕は、また中目黒のあの串焼き屋にいた。

 苦しかったシックデイ(糖尿病の人が糖尿病以外の風邪や下痢、その他の病気にかかったときのこと:糖尿病ネットワーク:糖尿病用語辞典より)が過ぎ去ってから、2週間くらいが経ったころだった。

朝起きられない

「最近、朝が起きられないんだ。その上、朝、すごく落ち込む。」

 僕は、素直に今の症状と感情を、医者になった女友達へ伝えた。

「起きられないの?」

「そう、起きられない。起きるのが嫌だなあ、とか、眠いなあ、というレベルじゃない。体が朝から言うことを聞いてくれないんだ。だから、起き上がることもできない。今日も朝起きれなくて、会社を休んじゃった」

「えっ、会社を休んだの?」

「うん」

「だけど、今は元気そうじゃない?」

「そう夕方くらいからは、元気になってくる。だから、飲みに行こうと君を誘ったんだ。でも、また明日の朝、きっと起きれない……」

「熱はあるの?」

「ない」

「喉が痛いとか、咳が出るとかはある?」

「まったくない。夕方くらいからは、いたって元気になる」

 そう……彼女は、笑顔で話してはいたが、頭の中では知識やら、経験やら、なにやらいろいろなものを引っ張り出しているようだった。

「そういえば、この前、シックデイだったよね。そのシックデイが治ったのはいつ頃?」

「うん、治ってから、もう2週間以上は経ってると思う……」

シックデイ後の体調

 そう、2週間以上……。

 その女友達は考えてから、こう言った。

「遠藤くんの場合、シックデイが終ってから2週間くらいすると、今度は自律神経に何らかの問題が出てくるんじゃないかしら」

「自律神経?」

「たぶんね。主治医じゃないから正確なところはわからない。けれど、風邪の症状もないのに、朝起きられなくて「抑うつ」、つまり鬱っぽいってことね、たぶん自律神経から来ていると思うわ」

「うーん、なるほど」

 と僕は、わかったようなフリをして言う。

「この症状も1型の糖尿病性のものなのかな?」

「うーん、どうだろう、わからないわ」

 当時の僕は、糖尿病の三大合併症のひとつに神経障害があるのは知っていた。糖尿病の管理が悪い(つまりHbA1cが高い)と、神経障害が合併して、足の感覚などは鈍くなる。そのため、靴を新調して、痛い靴擦れができたしても、足に痛みはなく、靴擦れすら気がつかないこともあるらしい。もっとひどいケースになると、冬場、長時間こたつに入って、自分の足がやけどしていることさえ気づかないケースもあるらしい。

 そして、それを放っておくと、最悪、壊疽(えそ)などの足病変に進行するというものだ。

 ここまでは、知識としてあった。

知らない知識

 けれど、女友達が言っている自律神経とは、この神経障害と関係があるのかどうか、当時の僕にはよくわからなかった。

 ただ、この神経障害には自律神経も含まれていることは、後から知ったことだった。

 彼女はこう言った。

「私と一緒にジムでも通わない? 体調が良くなったときに、運動して体力をつけておけば、きっと少し良い方向に行くと思うから」

 運動か…….確かに今の自分の仕事(自動車のセールス)は、あまりにも運動不足の職業だった。自宅からは車に乗って会社に出社したし、お客さんの家にも車で行くし、会社からは車に乗って帰宅していた。

 運動することといえば、会社に出社して、数台の車を30分ほど洗車することぐらいだった。

 彼女とジムに行って、運動を始めてみるか……。

夢の金バッチ

 朝起きられない状況とは裏腹に、現在の僕は、会社を安穏と休んでいられるような状況にはいなかった。なぜなら、あと少しで、入社以来の夢だったトップセールスという栄誉をつかめるかもしれないからだ。

 1型糖尿病でもきちんと社会で働くことができるし、1型糖尿病でもスペースシャトルのパイロットにはなれないけれど、自動車のトップセールスになることぐらいはできる。1型糖尿病があっても、まんざら不幸な人生でもない。

 そういったことを自分に証明するために、何としても獲得しなければいけない栄誉だった。

 ただ、僕が会社を休んでいるあいだに、僕のライバルたちは、どんどん車を売り続けていた。だから、僕は焦りに焦った……。緊迫した状況にあったせいか、仕事の夢もよくみた。

 踏切で立ち往生したお客さんから電話がかかってきて、受話器から漏れるほどの大声で怒鳴られている夢やら、僕だけずーっと車が売れずに、会社をクビになる夢やら、自分の病気(1型糖尿病)を売りにして、車を売り続けているセールスマン、と言われている夢やら、とにかくネガティブな夢ばかりだった。

 まさに、そんな天下分け目の戦いの中、僕はまたしても、次の日の朝、起きることができなかった……。最悪……穴があったら地中深くまで入ってしまいたかった……。

 僕は朦朧としながら、会社へ連絡して、上司のKへ休みの連絡をした。

 それでも上司のKは、

「体は大丈夫? 仕事はこちらで処理しておくから、ゆっくり休んでください」

 と言うばかりだった。本当に、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。この上司が赴任して以来、僕の営業成績は伸びに伸びて、とうとうトップセールスまであと一息のところまで来たと言うのに……。

 いったい、この先、どうなるのだろう……。漠然とした不安が僕を襲っていた。

参考資料

1型糖尿病と自律神経と運動 連載「インスリンとの歩き方」 | ニュース・資料室 | 糖尿病ネットワーク

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くるみの摂取が2型糖尿病リスクの低減に関係

2018.07.03 11:00

 

34,000人以上の成人アメリカ人を対象とする最新の疫学調査で、くるみを食べているグループは、ナッツ類を食さない成人グループに比べて2型糖尿病の発症リスクが約半分になるという可能性が示されました(※1)。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究によれば、くるみを食べる人は、平均して1日当たりおよそ大さじ1杯半のくるみを摂取していました。くるみの摂取量がこの2倍(大さじ3杯)になると、2型糖尿病の発症率は47%下がりました。このくるみ摂取量は、推奨されているくるみの摂取量(1オンス、大さじ4杯分)に近い量となっています。今回の研究では大さじ3杯以上のくるみを摂取した場合の影響については調査していません。

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スムージーボール

「この研究結果から、食事指導によって糖尿病のリスクを低減できることが、さらに明らかになりました」と、UCLAデイヴィッド・ゲフィン医科大学院(the David Geffen School of Medicine)のレノア・エイラブ博士(Dr. Lenore Arab)は話しています。「この研究では、くるみの摂取と2型糖尿病の発症率低減との間に強い関連性が見られ、食生活にくるみを取り入れることが必要であることがわかりました。別の調査では、くるみを食べると認知機能や心臓の健康に有益だという可能性も示されています」

研究者は、「国民健康栄養調査(NHANES)」のデータ(アメリカ合衆国の大規模なサンプル調査で得られたもの)を調べました。この調査では、18歳から85歳までの34,121名の成人に対して、食事の摂取状況、糖尿病と診断されたことがあるか、または糖尿病の治療を受けているか、質問しています。糖尿病の診断は、空腹時血漿グルコース(FPG)やヘモグロビンA1cといった一般的な検査測定法によるものです。年齢、性別、人種、学歴、BMI、運動量などに関係なく、くるみを食べていると回答したグループは、ナッツ類を食べないグループに比べてII型糖尿病のリスクが低いことが示されました。

糖尿病の患者は、血圧、コレステロール、トリグリセリド(中性脂肪:血清脂質の一種)が上昇することが多く、心臓病や心臓発作のリスクを高める要因にもなっています。これまでにも、くるみの摂取と糖尿病、そして心臓血管の健康との関係についての研究がありましたが、今回の研究によって、糖尿病のリスク低減のための健康的な食生活にくるみが役立つことがさらに示されました。

くるみには健康に役立つ栄養素が数多くありますが、特に、健康によい多価不飽和脂肪が豊富で(1オンス当たり13グラム)、その中には植物由来のオメガ3脂肪酸であるα-リノレン酸が豊富に含まれています(1オンス当たり2.5グラム)。

考慮すべき研究の限界は、調査対象者は、1~2日という期間に何を食べたかを訊かれているため、必ずしも普段の食事パターンを回答しているわけではない可能性があります。さらに、分野横断型の調査という性質のため、これらの所見によって因果関係が証明できるわけではありません。

カリフォルニアくるみ協会(CWC)は、この研究に協力しました。CWCはくるみの健康効果についての研究を25年以上にわたってサポートしています。CWCは様々なプロジェクトに資金やくるみを提供していますが、実験の計画、結果の解釈、論文の執筆など、実際の研究は、研究者が独自に行っています。

 

【カリフォルニアくるみ協会について】

カリフォルニア くるみ協会 California Walnut Commission(CWC)は、カリフォルニア州のくるみ生産者と加工・販売業者を代表する機関で、カリフォルニア州農務局の管轄のもとに各種調査・研究、輸出相手国での啓蒙活動を行う非営利団体です。対日活動は1986年の殻付きくるみの輸入解禁と同時に設立され、その主な役割は日本におけるカリフォルニア産くるみの需要拡大を目的とする宣伝、PR、販売促進、調査などを企画実施することにあります。海外では日本のほか、ドイツ、スペイン、中国、韓国、インド、トルコ、イギリス、EUに代表事務所を置き、良質なカリフォルニア産くるみを広めるためのさまざまなマーケティング活動が行われています。

参考文献:

(※1) Arab L, Dhaliwal SK, Martin CJ, et al. “Association between walnut consumption and diabetes risk in NHANES” [published online ahead of print June 21, 2018]

Diabetes Metabolism Research Review  https://doi.org/10.1002/dmrr.3031

 

カリフォルニアくるみ協会のホームページでは健康的なレシピを多数紹介しています。

糖質オフチーズケーキ

https://www.atpress.ne.jp/releases/160222/img_160222_2.jpg

URL: http://www.californiakurumi.jp/recipe/recipe_detail/?recipe_id=432#

 

カリフォルニアくるみに関する健康情報、レシピ、または産業界に関する情報は

http://www.californiakurumi.jp/ (日本語)

くるみの摂取が2型糖尿病リスクの低減に関係|カリフォルニア くるみ協会のプレスリリース

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大気汚染が糖尿病の原因に、

世界で年間320万人発症 米研究

2018.07.02 Mon posted at 17:36 JST

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(CNN) 大気汚染はたとえ米環境保護庁(EPA)や世界保健機関(WHO)の基準を下回っていたとしても、世界で糖尿病のリスクを増大させているという研究結果を、このほど米ワシントン大学などの研究チームが発表した。

この研究結果は6月29日のランセット・プラネタリー・ヘルスに発表された。研究チームは、2016年だけでも世界で320万人が大気汚染に起因する糖尿病を発症したと推定。これは全症例の14%を占めている。米国では年間15万人の糖尿病発症が、大気汚染に関係しているとした。

論文執筆に加わったワシントン大学の研究者は、「糖尿病と、現在の安全基準を大幅に下回るレベルの粒子大気汚染との間には、否定できない関係がある」と指摘。「多くの業界ロビー団体は、現在の基準が厳しすぎるとして緩和を求めている。だが証拠が示す通り、現在の安全基準はまだ不十分であり、強化する必要がある」と話す。

粒子状物質が引き起こす大気汚染について、EPAの基準では最小で直径2.5マイクロメートル程度の粒子を規制対象としている。

10マイクロメートルより小さい粒子は肺に侵入できるだけでなく、血中にも入り込んでさまざまな臓器に運ばれ、慢性炎症反応を引き起こして疾病の原因になるとみられている。

WHOによると、2014年までに糖尿病と診断された成人は世界で4億2200万人に上る。これと比較して、1980年の時点では1億800万人にとどまっていた。

糖尿病は主に肥満や運動不足や遺伝リスクが原因で発症する。しかしこれまでの研究では、糖尿病と大気汚染の関係も指摘されていた。大気汚染が炎症反応を引き起こし、インスリンの分泌をコントロールする膵臓(すいぞう)の能力を低下させると考えられている。

今回の研究では、糖尿病の病歴がない米退役軍人170万人について、中間値で8年半の継続調査を行い、糖尿病の発症率と、大気汚染の程度を比較した。

その結果、1立方メートル当たり5~10マイクログラムの大気汚染物質にさらされた退役軍人のうち、およそ21%が糖尿病を発症していたことが判明。このレベルの大気汚染は、EPAが定める1立方メートル当たり12マイクログラムの安全基準を大きく下回る。

大気汚染物質が11.9~13.6マイクログラムに増えると、リスクはさらに増大して糖尿病の発症率は約24%になった。この3ポイントの増加はそれほど大きな差には見えないかもしれないが、人数に換算すると、年間で10万人のうち5000~6000人が追加で糖尿病を発症している計算になる。

研究チームは各国で行われた研究などをもとに、大気汚染の程度に照らし合わせて糖尿病のリスクを診断するモデルを作成した。

国別にみると、インドやアフガニスタン、パプアニューギニアなど、大気汚染対策が進んでいない国では、大気汚染に起因する糖尿病のリスクも高いことが判明。一方、フランスやフィンランドといった富裕国はリスクが低い傾向にあった。米国のリスクは中程度だった。

CNN.co.jp : 大気汚染が糖尿病の原因に、世界で年間320万人発症 米研究  – (1/2)

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芋焼酎・日本酒・ビール…食後の血糖値を抑えるのは?

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 芋焼酎といえば、鹿児島などの南九州を代表するお酒だ。鹿児島県民だけでなく、日本全国の多くの左党に愛されている。「糖質ゼロ」ということもあり愛飲している人も少なくないだろう。そんな芋焼酎にうれしい健康効果があるという論文が2016年に鹿児島大学から発表された。そこで今回は、この研究を統括した鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 特任教授の乾明夫さんに話を聞いた。

■芋焼酎に新たな健康効果が!?

 「鹿児島といえば芋焼酎」――。

 左党であれば、多くの方がこう考えるほど、鹿児島と芋焼酎の関係性は深い。鹿児島で「酒」といったら日本酒ではなく、芋焼酎のこと。以前鹿児島で行われた結婚式に出席した際、円卓に置かれた徳利の中には、日本酒ではなく、芋焼酎が入っていて、たまげたことがあった。まさに「地酒」とはこういうことを指すんだろうなあと思ったものだ。

 薩摩隼人たちの飲みっぷりのよさにも驚いた。とにかくよく飲む。最初はビールからと思いきや、いきなり芋焼酎という方も珍しくない。3人も集まれば、あっという間に4合瓶(720mL)が空になる。芋焼酎はもちろん、食事もガッツリ食べるし、とにかく豪快。さすが西郷どんを生んだ鹿児島の男たちである。

 西郷どんのイメージがあってか、ガタイのいい、どちらかというとBMI(Body Mass Index)高めの方が多いのかと思いきや、私が知る本格焼酎の蔵元たちは、いずれもスマート。やっぱり本格焼酎は「糖質ゼロ」[注1]だからだろうか? そういえばドクターの中には「肥満が気になる方は、日本酒より本格焼酎を飲みなさい」と勧める方もいる。

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芋焼酎のうれしい健康効果が鹿児島大学から報告された。写真はイメージ=(c)taa22-123RF

 そんな芋焼酎にうれしい健康効果があるという研究結果が、2016年に地元・鹿児島大学から発表された(PeerJ. 2016; DOI 10.7717/peerj.1853.)。「食中酒として飲む芋焼酎は、他のお酒より食後の血糖値の上昇を抑制する」というのだ。本格焼酎に血栓を溶解させる働きがあることは、以前の記事でも紹介しているが、この話は初耳である。

 ご存じの方も多いと思うが、血糖値とは血液中のブドウ糖の濃度を指す。血糖値が高い状態が続くのが糖尿病だ。インスリン[注2]の働きが悪くなり、血糖を細胞へ取り込むことが阻害されるため、血糖が高い状態が続く。こうなると、体内の大小の血管がダメージを受け、多くの合併症を罹患するリスクを負うことになる。

 最近では、食後に一時的に高血糖になる、いわゆる「食後高血糖」のリスクも知られるようになってきた。糖尿病と診断されていなくても、食後高血糖になる人は心筋梗塞などの死亡リスクが上昇するという報告も出ている

(Diabetes Care. 1999;22:920-924.)。

 高血糖の人は左党にも多い。食中酒として優秀な芋焼酎が、食後の血糖値の上昇を抑えてくれるなんて、朗報以外の何ものでもない。

 そこで事実を確かめるべく、今回の研究を統括した鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 漢方薬理学講座 特任教授の乾明夫さんに話を伺った。

[注1]焼酎に含まれる糖質は0g。同じ蒸留酒のウイスキーやウオッカも糖質0g。

[注2]インスリンは血糖値を下げるホルモン。

 

■鹿児島は糖尿病死亡率が高く、肥満も多い

 乾さんは、糖尿病や肥満、痩せ(やせ)が専門で、同時に鹿児島の食文化や、本格焼酎の健康効果などの研究を積極的に行っている。まずは研究の背景について聞いてみた。

 先生、鹿児島大学は“芋焼酎のおひざ元”というのもありますが、なぜこのような研究をされようと思ったのでしょう?

 「鹿児島大学は全国唯一の“焼酎学講座”が開設された大学で(現在は「焼酎・発酵学教育研究センター」)、焼酎についての研究も盛んに行われています。そして、私が糖尿病、肥満などを専門としていたことから、芋焼酎の健康面での機能性に注目しました。特に糖代謝にいい影響があるのではないかと考えたわけです。鹿児島は何を食べてもおいしいので、つい食べ過ぎてしまいます。さらに、車社会で慢性的に運動不足になりがちなので、実は肥満の方が多いのです」(乾さん)

 確かに鹿児島の料理は基本的に甘い味付けのものが多い。名物のさつま揚げも甘いし、そもそも醤油自体が甘い。それでもって肉も魚もおいしくって(ご存じの通り鹿児島は畜産王国)、運動しないとなれば、そりゃ気を付けなければ太る。厚生労働省が2017年に発表した糖尿病の死亡率(人口10万人対)を見ると、何と鹿児島はワースト6位となっている(※2016年の人口動態統計のデータ)。こうしたバックグラウンドがあり、乾さんたちは芋焼酎の健康効果について研究を始めたわけだ。

■大学のスタッフが郷土の宝・芋焼酎のために立ち上がる

 まず、乾さんたちが行った研究の内容を説明しよう。今回の実験の被験者は30~50代の男女6人。「郷土の宝」である芋焼酎のため、鹿児島大学のスタッフが被験者となった。

 今回測定したのは、食事(夕食)とともにお酒を飲んだ際の、食後の血糖値の変化だ。食事をすれば当然、食後に血糖値は上昇する。一緒に飲んだお酒の種類によって、これがどう変化するかを調べた。つまり、食中酒としての効果の違いを見ていこうというものだ。

 芋焼酎との比較対象は、水、ビール、日本酒の3種。飲酒量は、芋焼酎(アルコール度数15%)は333mL、ビール(同5%)は1000 mL、日本酒(同15%)は333mLで、純アルコール量はいずれも40gと同等になるように調整してある。ちなみに、1日当たりの推奨飲酒量は、純アルコール量で20gなので、今回の飲酒量はほぼ倍と、ややアルコール量が多い印象だが、そこは酒豪が多い鹿児島ならではだろう。

 飲酒後の血糖値の測定は1週間に1度実施した。検査日は鹿児島大学病院に入院してもらい、食事(約710kcal)とともにそれぞれのお酒を飲んでもらった。そして、食事前(空腹時)、食事1時間後、同2時間後、同12時間後の血糖値、インスリンの分泌量を測定した。同時に被験者の脳波も12時間計測した。

 その結果が、右のグラフである。食事摂取後の血糖値の上昇は、ビールが最も高く、次に水、日本酒となり、芋焼酎が最も低くなった。乾さんは、「芋焼酎は、糖質・カロリーともにゼロの“水”より、血糖値の上昇が抑えられているのがポイントです。特に、食事1時間後という比較的早い時期での血糖値の上昇を抑えています」と話す。

 「インスリンの分泌量を見ると、芋焼酎を飲んだ際のインスリン分泌量は最も少ないという結果になりました。この結果から、芋焼酎に含まれる何らかの成分により、インスリンの感受性がよくなり、糖の取り込みを促進させているのではないかと考えられるわけです」(乾さん)

 乾さんは現在、血糖値抑制に関与していると思われる芋焼酎の成分の特定を進めている。複数の有効成分が考えられるそうだが、「研究途中で、現段階では特定できていません。特に、インスリンの感受性を高めると考えられる成分についてはまだ分かっていない」(乾さん)という。残念ながらその仕組みについてはまだ明らかになっていないわけだ。

■どのくらい飲めば効果が出るのか?

 なお、最近乾さんが注目している芋焼酎の成分の一つに、芋焼酎の香気成分の一つであるゲラニオールという成分がある。ゲラニオールは、植物のゼラニウムから発見された香気成分でバラのような香りがある。「ゲラニオールは、消化管ホルモンの一種であるGLP-1[注3]の分泌を介し、インスリンの分泌を促している可能性があります」(乾さん)

[注3]GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)は消化管ホルモンの一種で、インスリンの分泌を促す働きを持つ。さらに、胃からの排出を遅らせる働きがある。

 

 芋焼酎の香気成分にはさまざまな効果が期待できそうだ。以前、本連載でも紹介したように、本格焼酎の香気成分であるβフェニルエチルアルコールが、血栓の溶解を促進させることも分かっている。また、乾さんの実験によると、芋焼酎の香気成分の一つであるリナロールは痛みを和らげる効果も期待できるという。

 まだまだ分からないことが多いとはいえ、芋焼酎にはいろいろな面で健康効果が期待できそうだ。これで、安心して芋焼酎を飲むことができるというものだ。

 しかし、左党として気になるのは、「どのくらい飲めば効果が出るのか?」ということである。

 「やはり純アルコールにして20g(アルコール度数25度の本格焼酎に換算して100mL程度)、いわゆる適量をお勧めします。本格焼酎は低カロリーで糖質ゼロですが、やはり過ぎたるはなんとやら…です」(乾さん)

 またしても「適量」か。実験での飲酒量は“多め”だったので期待していたが、現実は期待通りにはいかないようである(がっかり)。

◇  ◇  ◇

 今後、乾さんは、芋焼酎に含まれる有効成分の特定を進めるとともに、蒸留方法、原材料など芋焼酎についてより詳しく検証し、機能性をより高めるための研究をしていく計画だと話す。

 健康効果を考えなくても芋焼酎はおいしいものだが、有効成分が特定されたら今よりもっと飲むのが楽しくなりそうだ。今後の研究に期待したい。今宵(こよい)は早速、さつま揚げと芋焼酎で一杯やろう。もちろん「適量」を守って。

(エッセイスト・酒ジャーナリスト 葉石かおり)

 

乾明夫さん

 鹿児島大学大学院医 歯学総合研究科 漢方薬理学講座 特任教授。1978年、神戸大学医学部卒業。神戸大学医学部・大学院応用分子講座消化器代謝病学分野で講師、助教授、診療科長などを経て、2005年、鹿児島大学大学院、鹿児島大学病院教授。国際統合生命科学研究センター長、呼吸器・ストレスケアセンター長、漢方診療センター長を歴任。第3回日本肥満学会賞、第1回日本心身医学会池見賞、第10回米国消化器病学会ヤンセン賞などを受賞。

[日経Gooday2018年6月5日付記事を再構成]

芋焼酎・日本酒・ビール…食後の血糖値を抑えるのは?|ヘルスUP|NIKKEI STYLE

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