《ブラジル》

糖尿病の死者が6年間で12%増加=総計では40万人を超える

 

 「糖尿病抑制の日」の27日、2016年の糖尿病による死者は2010年より12%増えたと保健省が発表したと同日付現地サイトが報じた。

 10年の死者は5万4877人だったが、16年は6万1398人に増えた。10年から16年の死者数は総計で40万6452人に上る。ただし、入院患者数は10年の14万8384人が13万5364人に減ったという。

 糖尿病は食生活や運動などでコントロールが可能な慢性病の一つで、腎臓機能障害や心臓疾患、眼疾患などの合併症が起きやすい。重症化して手足を切断する例も多い。

 患者数は女性の方が多いが、06年と17年を比べた場合の伸び率は、男性の方が高い。06年と17年の男性患者の比率は4・6%対7・1%で、54%も増えた。また、男性の糖尿病予備軍は8・1%だ。女性は予備軍の数も多いにも関わらず、同期間中の患者増加率は28・5%で、男性より低かった。

 糖尿病の治療には血液中のグルコースのコントロールが不可欠だ。後天性の糖尿病にはメトホルミン塩酸塩(cloridado de metformina)を使う事が多い。この薬は肝臓が分泌するグルコースの量を減らし、細胞がインスリンに反応しやすくすると共に、大腸でのグルコース吸収率を下げる。

 保健省は肥満者の数を減らす事などを公共衛生目標としており、2019年までに炭酸飲料や人工的なジュースの習慣的な飲用を30%減らしたいとしている。他方、果物や野菜を習慣的に食べる成人の数は、同年までに17・8%増やしたいとしている。

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糖尿病でも続けられる「グループ運動」 

プラス10分カラダを動かそう

 

 慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科・スポーツ医学研究センターは、神奈川県藤沢市などと共同で、身近な場所に集まって行う「グループ運動」を促進する「グループで行う運動のすすめ方ガイド」(グループ運動ガイド)を作成した。

 

運動習慣のない人も無理なく続けられる

 「グループ運動ガイド」は、グループ運動を「始める」「続ける」「広げる」の3段階で支援する内容になっている。グループ運動であれば、運動を定期的に行う習慣のない人であっても、無理なく運動を継続できるという。

 慶應義塾大学では、藤沢市との連携を強化し、市内の200以上のグループに同ガイドを提供し、支援していくとしている。

 厚生労働省の「健康づくりのための身体活動指針」(アクティブガイド)では、18~64歳の成人は1日60分、65歳以上の高齢者は1日40分、身体を動かすことを推奨している。

 同指針では、「プラス・テン」(健康づくりのために、毎日10分多く身体を動かすこと)をメッセージに、アクティブガイドを活用した地域全体のレベルアップをはかっている。

 

「プラス・テン」毎日10分多く身体を動かそう

 

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 神奈川県藤沢市では、藤沢市健康増進課、藤沢市保健医療財団、慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科が主体となり、2013年4月より、身体活動促進のための地域介入研究「ふじさわプラス・テン」プロジェクトを展開している。

 地域全体に情報を提供し、公開講座などの機会を増やし、身近な場所に主体的・定期的に集まって行う運動「グループ運動」をきっかけとした身体活動の促進を働きかけている。

 体を日常的に動かすことで、2型糖尿病、心臓病、脳卒中、がん、ロコモ、うつ、認知症などになるリスクを下げることができる。

 特に高齢者では、ロコモティブシンドローム(骨や関節の病気、筋肉の低下によって転倒・骨折をし、自立した生活ができなくなり介護が必要となること)のリスクを下げることができる。

 対象となるのは、行政・医療・民間組織に加え、クラブや自治会、サークルなどの地域コミュニティ。

 2015年6月までに、健康上特に課題のあった4地区に焦点をあて、体を動かすキャンペーンを特に高齢者向けに行い、成果を得てきた。

 現在、藤沢市の自主的に運動するグループの登録制度である「からだ動かし隊」に66団体が登録しており、老人クラブ連合会には124クラブが登録されている。把握できていない運動グループも多数あるという。

グループ運動で身体・社会・精神をバランス良く改善

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 地域コミュニティの活動目標は、自主的に集まり、体操や運動を週1回以上行うことと、「プラス・テン」を毎日実践することだ。地域全体(ポピュレーション)に多面的な働きかけを行うことを目標としている。

 「ふじさわプラス・テン体操」を運動ツールとして制作し、体操のCDやDVDを配布し、個人でも取り組めるように支援した。「プラス・テン」を実施した日を記録できるカレンダーの付いたチャレンジ応援カードも提供した。

 グループ運動に参加して運動を行う人は要介護認定リスクが低下し、身体活動の継続、心理的要因や社会関係の改善を通じて、身体的にもメンタル面でも向上するという報告がある。

 「ふじさわプラス・テン」プロジェクトで8つの地域コミュニティを調査したところ、グループ運動を1年間継続すると、身体的健康、社会的健康(社会的つながり)、精神的健康(活動的な気持ちや楽しみ)がそれぞれ向上し、バランスの良い改善効果を得られることが分かった。

今後は市全体に拡大 地域コミュニティを活性化

 グループ運動を自主的に継続している参加者を対象としたインタビュー調査では、参加理由は、(1)仲間の存在や仲間との関わり、(2)自主活動の公平な運営、(3)運動による健康効果の期待、(4)簡単・気軽にできる運動、(5)運動参加に対する家族のサポートだった。

 「ふじさわプラス・テン」の活動は、2014年度厚生労働科学研究、2015年度日本医療研究開発機構委託研究に採択され、「身体活動コミュニティ・ワイド・キャンペーンを通じた認知症予防介入方法の開発」として発展・展開している。

 今後は対象範囲を藤沢市全体に拡大し、認知や意図の変化を介して身体活動量が増加するというロジックモデルにもとづき、集団として身体活動促進をはかるという。

 個人レベルのグループ運動への参加・継続を促すためには、「ソーシャル・キャピタルの醸成も含めた地域コミュニティへの参加の促進と、より良いソーシャル・サポートの整備が必要」と、慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科では述べている。

プラス10分カラダを動かそう! ふじさわプラス・テン(慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科)

ふじさわプラス・テン「グループ運動ガイド」

身体活動、運動の取り組み(藤沢市)

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糖尿病でおなかの調子が悪くなる!?

神経障害と胃腸の関係とは

いしゃまち2018/06/28 07:30

現在、わが国ではおよそ316万人の患者さんが糖尿病で苦しんでいるといわれています(平成26年度厚生労働省患者調査より)。糖尿病になりかけている人(糖尿病予備群)も入れると1,000万人を超えるなど、もはや国民病ともいえる病気ですが、どんな症状が起こるのか・どんな経過をたどるのかについては、知らない方も多いかもしれません。 特に、糖尿病が胃腸の障害を引き起こすことは医療従事者以外のあいだではほとんど知られていません。ここでは、糖尿病という病気の実態についてもう一度確認したうえで、糖尿病によって引き起こされる胃腸障害について説明します。

 

糖尿病とは?三大合併症「し・め・じ」

糖尿病は「血管の病気」です。

様々な要因によって血液中の糖分が細胞内に取り込まれなくなり、血液中の糖分量が増加(血糖値が上昇)します。血液中で増加した糖分には血管の壁を傷つける作用があるため、血糖値を高いままで放置すると次第に血管が痛んできます。

その結果、血管から酸素や栄養分の十分に行き渡らなくなり、結果的に全身の様々な部分で異常が起こり始めるのです。

糖尿病で異常が生じる代表的なものとして「神経・眼・腎臓」が挙げられます。これらの臓器に酸素や栄養を送る血管は、糖尿病によって比較的傷つけられやすいため合併症が起こりやすい臓器とされています。3つの頭文字を取り、医療従事者のあいだでは「し・め・じ」という風に覚えられています。

神経が障害されることによって手足の感覚に異常が生じたり(糖尿病性神経障害)、眼のなかの血管がダメージを受けることで視力障害が起こったり(糖尿病網膜症)、腎臓が老廃物を排泄できなくなったり(糖尿病性腎症)します。

胃腸の障害はこれらのいずれにも該当しなさそうですが、実は神経の障害が結果的に胃腸の機能を悪化させてしまうことがあるのです。

 

神経がダメになると何で胃腸の調子が悪くなる?

一見すると胃腸と神経の両者は全く関係がなさそうですが、実は2つの間には深い関係があるのです。というのも、胃や腸などの消化管は自律神経と呼ばれる神経によって機能がコントロールされているからです。

自律神経は、唾液の量や気管の太さ、心臓の鼓動の速さや血管の太さ、汗の量、排便や排尿など全身の様々な機能を調節する神経です。胃腸もまた、自律神経によって口から取り込んだ食物をきちんと消化できるようにコントロールされています。

しかし、糖尿病によって神経障害が進行してしまうと、自律神経も他の神経と同様にダメージを受けてしまいます。その結果、胃腸の機能を調節する自律神経も障害されてしまい、食欲不振や胃もたれ、便秘などの様々な症状が引き起こされるのです。

それほど多くみられる症状ではない一方、糖尿病の手前でこれらの症状が見られる方もいます。

一度傷つけられた神経を修復することは難しいため、これらの症状に対しては、薬による対症療法が行われます。

 

便通異常は「がん」の症状である可能性も

なお、便秘が気になる場合は一度、大腸がんの検査を受けることをおすすめします。

便秘の人が大腸がんになりやすいということはないと報告されていますが(国立研究開発法人 国立がん研究センター 社会と健康研究センターより)、大腸がんの症状の一部として便秘や下痢といった便通異常がみられることがあります。

糖尿病の症状の一つだとはじめから決めつけることはせず、40歳以上の方は一度、大腸がんの検査を受けてみると良いでしょう。

 

まとめ

今回は胃腸の症状に焦点をあてて解説しましたが、糖尿病の合併症としての神経障害は、排尿障害(おしっこの出が悪くなったり尿漏れを起こしたりすること)や発汗障害(汗の量をコントロールできなくなること)などが引き起こされる場合もあります。糖尿病で医師の診察を受けている患者の皆さんは、これらの症状についてきちんと医師に伝えられるとよいでしょう。

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糖尿病でおなかの調子が悪くなる!?神経障害と胃腸の関係とは

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【ゆうゆうLife】

糖尿病レシピコンテストの参加者を募集

2018.6.28 12:14

 

 日本糖尿病協会(東京)は、糖尿病患者や予備軍の人向けの、おいしくてバランスが取れた食事のレシピコンテストへの参加者を募集している。

 対象は栄養士や管理栄養士を目指す全国の専門学校生や短大、大学の学生で、個人または3人までのチーム。1食分の献立であれば、朝・昼・晩、和洋中を問わない。

 1次の書類選考では栄養バランス、総カロリー、作りやすさ、独創性などを審査。9、10月に開く2次選考では、実際に調理して審査する。募集の詳細、申し込みは「チャレンジ!糖尿病いきいきレシピコンテスト」のウェブサイトから。7月25日締め切り。

【ゆうゆうLife】糖尿病レシピコンテストの参加者を募集 – 産経ニュース

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糖尿病の患者でも食べられるチョコレートがあることを知っていますか?

ニッポン放送

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株式会社マザーレンカの代表取締役社長・池田貴子が、黒木瞳がパーソナリティの番組「あさナビ」(ニッポン放送)に出演。年間50万個を売り上げる人気の健康志向チョコレート「ドクターズチョコレート」について、その出会いから製造過程までを語った。

黒木)マザーレンカでは主にチョコレートの販売をされているということですが、一般のチョコレートとちょっと違うとか。

池田)調剤薬局様とか、病院・クリニック様で販売させていただいている、糖尿病の方でもお召し上がりいただけるチョコレートを販売しています。

黒木)ここにお持ちいただきました。低カロリー?

池田)そうですね。お砂糖を使っていません。

黒木)「砂糖不使用」と書いてありますね。モグモグ……お砂糖がないのに、チョコレートのいい甘さが出てますけど?

池田)お砂糖の代わりに、マルチトールという、還元麦芽糖由来の物を使っていまして、血糖値が上がらないし、低カロリーで美味しく食べられます。

黒木)もともとはチョコレートを作る職業では無かったんですよね。全然違う分野から、チョコレートを販売するようになりましたが、きっかけというのは?

池田)私もチョコレートが大好きで。あるとき、ベルギーの大手さんがお使いのチョコレートには、「種チョコ」という元のチョコレートがあると知りまして。

黒木)種チョコ?

池田)元になるチョコレートです。アフリカへ行き、カカオ豆を取るようなことは少なくて、どちらかというと、元になる、種になるチョコレートを選んで使われているケースがすごく多いのです。こんなに面白いものはないと思いました。

黒木)ご自分がチョコレート好きなのもあるし、種チョコで作ればできるのではと?

池田)もっと美味しいものが日本でもご紹介できるかもしれないと思いました。

黒木)健康にもいい、ということですよね。これはカカオの実ですか?

池田)豆ですね。カカオポッドといいます。ラグビーボールくらいですが、割ると、内部にもにょもにょしたものに包まれたカカオ豆があります。

黒木)アーモンドみたいな大きさですね。

池田)これを割って、掻きだして、1週間から10日くらい天然発酵させます。手を入れるとヌルっとした、温かい状態になります。それを今度は引っ張り出し、発酵が十分できたら天日干しします。それをまた自然に干して、集めて、ロースト(焙煎)していって……となっていきます。これがローストした物です。

黒木)アーモンドみたいな感じになっていきますね。ここからどうなりますか?

池田)いくつか作り方がありますが、ウチでは粒のまま焙煎します。こういう殻付きのまま焙煎しますが、一般的なチョコレートの場合は作業効率を上げるために、1度砕いて、粗挽きのコーヒーみたいな状態の、カカオニブにします。それで焙煎します。

それから、コンチングと言いますが、細かい物を練り合わせていくと、だんだんカカオバターが出てきて、ドロドロの苦い塊になってくる。それに何回もローラーをかけて、ザラザラしないように細かくしていく。そして、温度をかけて練り合わせていきます。これが何十時間もやります。それをやって、ミルクやお砂糖を入れて、チョコレートになっていきます。

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池田貴子/株式会社マザーレンカ代表取締役社長

東京生まれ。1985年、東京女学館高校卒。

華道講師を経て、1996年、株式会社レーサムリサーチに入社。

2005年、株式会社グランドオーシャンホテルズ代表取締役社長に就任。その後、アパリゾートの執行役員社長に就任。

2008年、株式会社マザーレンカを創業。

2012年に健康に配慮した本格チョコレート「ドクターズチョコレート」の販売開始。現在では年間約50万個を売り上げる人気商品となっている。

ENEOSプレゼンツ あさナビ

FM93AM1242 ニッポン放送 月-金 6:43-6:49

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障害年金を 支給求めて提訴へ

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障害基礎年金の支給を求め提訴する林恵美子さん=東京都内で

 子どもの頃に「1型糖尿病」を発症した東京都在住の女性が、症状が重く日常生活に支障があるのに障害年金の申請が認められなかったのは不当として、来月にも国に不支給決定の取り消しと、支給を求め東京地裁に提訴する。学会などの調査によると1型糖尿病について知らない人も多く、女性は「裁判を通じ国をはじめ多くの人に患者の実態を知ってほしい」と話す。【柳楽未来】

 

「生活に支障、実態知って」

 提訴するのは、5歳で発症し、現在も腹部に取り付けた針とチューブからポンプで血糖値を下げるホルモン「インスリン」の注入を続ける林恵美子さん(47)。2カ月に1回ほど通院してインスリンの量を医師に相談するが、「血糖値のコントロールが難しく高血糖と低血糖をくり返す。低血糖で意識を失うこともある」と打ち明ける。

 朝起きると正常値の3倍近く高い血糖値があり、体がだるく起き上がれない。インスリンを注入し昼ごろ体調が良くなっても、午後に低血糖で数時間ほど意識を失う。こういった日が月に1、2回あるという。毎日何度も血糖値を測定し注入量を細かく調整しているが、体調や気温の変化で血糖値が変動し、安定させるのが難しい。

 フルタイム勤務は難しく、障害者を支援する市民団体で相談員として週2回程度働く。年20万円以上かかる医療費も生活に重くのしかかる。このため、林さんは子どもの頃や国民年金加入中に障害者になった場合に支給される障害基礎年金を国に求めることにした。

 障害基礎年金は国の基準で障害等級1級、2級に認定されると支給される。1級は介護などがなければ日常生活を送れない人で、額は年約97万円。2級は障害により日常生活に著しい制限を受ける人で、年約78万円。

 林さんは、自分の病状は2級に該当するとして、昨年2月に申請。不支給の決定が出て不服を申し立てる審査請求を行ったが、今年1月末に却下されたため、「1型糖尿病の患者の苦しみが理解されていない」と考え提訴を決意した。林さんの代理人を務める関哉直人弁護士によると、1型糖尿病患者が、障害基礎年金の支給を求め提訴するのは初めてという。

 林さんは「意識喪失までいかなくても、常に体がつらく普通に生活できない。私たちのような病状の人を救える障害年金制度になってほしい」と訴える。

 これまでに1型糖尿病の患者でも障害基礎年金を受給したケースはあるが、厚生労働省は「1型糖尿病を対象にした統計はなく、支給を受ける患者数は分からない」という。昨年11月には、患者9人が障害基礎年金を打ち切られたのは不当として、国に支給再開を求める訴えを大阪地裁に起こしている。

加入者対象の厚生年金 幼少期発症は対象外

 一方、障害年金には、厚生年金の加入者が障害を負った際に支給される「障害厚生年金」もある。障害基礎年金に上乗せし、賃金や加入期間に応じた額が支給される。

 障害基礎年金との大きな違いは1、2級に加え3級があること。3級は障害によって労働に制限を受ける人が対象。加入期間などに応じた額が支給され、最低保障額は年約58万円。

 2016年に厚労省の通知が改められ、糖尿病患者の3級の認定基準について、血液成分の数値や低血糖による意識障害の頻度など具体的な数字を示して明確化された。

 同省の担当者は通知を改めた理由を「障害年金を認定する医師から、基準を明確化しないと判断しにくいとの声があったため」と説明する。

 これにより、障害厚生年金では3級に認定され障害年金を受給する1型糖尿病患者も少なくない。ただ、1型は生活習慣が深く関わる「2型糖尿病」と異なり、子どもの頃に発症するケースが多い。障害厚生年金は、企業などに勤務し厚生年金に加入している時に発症することが要件となるため、子どもの頃の発症だと障害厚生年金が支給されない。患者や支援者からは「不公平」との声も上がる。

 また、障害厚生年金の3級には具体的な認定基準があるのに、基礎、厚生年金ともに1、2級は法令などで治療や症状の状況を考慮して「総合的に認定する」などとしか基準が示されていない。関哉弁護士は「2級に具体的な基準がないことで、事実上、1型糖尿病の患者は障害基礎年金を受けることが難しくなっている」と訴える。

生活習慣とは無関係 認知度低く誤解も

 1型糖尿病は生活習慣と関係なく発症し、インスリンが体内で分泌されなくなる原因不明の自己免疫疾患だ。食事の際に、注射や注入ポンプでインスリンを体内に取り入れる必要がある。根治につながる治療法はまだ見つかっていない。病気に対する誤解など社会的な認知度も課題になっている。

 患者らでつくるNPO法人「日本IDDMネットワーク」によると、年間発症率は10万人当たり1~2人で、国内患者数は約10万人とみられる。

 インスリンを注入しながら、プロスポーツ選手や医師などとして活躍する人もいる一方、血糖値の管理が難しく頻繁に体調を崩す人もいる。

 製薬会社「日本イーライリリー」(神戸市)が糖尿病を患っていない成人1000人を対象に5年前に実施したインターネット調査では、約6割が病名を聞いたことがないと回答した。

 「知っている」「名前を聞いたことがある」と答えた人でも、発症原因を食べ過ぎや運動不足など生活習慣と誤解している人が半数以上いた。

 幼少期に発症することが多いため、幼稚園や保育所に入園を拒否されるケースも報告されている。日本小児内分泌学会は16年、学会の評議員が所属する小児診療施設を対象にアンケートを実施。42施設に通院する乳幼児164人のうち37人が「拒否された経験がある」と回答した。「1型糖尿病に対する経験や知識がない」との理由で初めから拒否されたという事例が多く、保護者が園内で常に付き添うことを求められ、入園を断念したケースもあった。

 学会は幼稚園や保育所の職員ら向けに1型糖尿病を詳しく解説したパンフレットを作製した。

 「インスリンを適切な量に調整できれば日常生活に支障はない」などとし、保護者から子どもの状況も聞かず一方的な入園拒否をしないよう理解を求めている。

1型糖尿病:障害年金を 支給求めて提訴へ – 毎日新聞

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糖尿病患者の30%近くが中国に?

治療薬市場は巨大

高野悠介

 

中国では「中方医」と呼ばれる医術者がいる。一定規模以上の市街地なら、漢方医院や鍼灸院など、彼らのの看板を、見ないことはない。そしてそれらのほとんどは、高血圧、糖尿病、痛風など生活習慣病に効くとうたっている。

それだけの需要が存在するのは間違いない。中国の宴会文化は、生活に深く根差したものだ。接待される方は、盛大に食べ散らかすのが礼儀である。社会的地位の上昇に伴って、宴会の頻度は増し、生活習慣病の引き金を引く。また都市化の進展も、中国人の不健康な飲食スタイルを助長している。

最近、生活習慣病の中でも、特に糖尿病への関心が高まっている。「中商情報網」や「新浪医薬新聞」などのメディアが、中国糖尿病の現状について伝えている(1元=17.26日本円)。

 

世界の30%弱を占める中国の糖尿病患者

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(画像=PIXTA)

 

中商産業研究院によれば、中国は世界最多の2型糖尿病(インスリンの作用不足に起因する生活習慣型糖尿病)患者を抱えている。2017年には1億2000万人、2028年には1億6000万人と推計されている。

また国際糖尿病連合(IDF)によると、2017年の世界糖尿病患者総数(1型、2型トータル)は、4億2500万人である。この統計では中国の患者数は1億1400万人となっている。いずれにしろ世界の30%近くを占めている。そして中国人患者1億2000万人のうち、52.3%は医療機関を受診していないという。

ちなみに日本は、厚生労働省の2016年調査では、推計1000万人となっている。患者数は増加しているが、予備軍は減少している。少しずつ抑制に向かいつつあるようだ。

 

糖尿病を取り巻く社会背景

糖尿病患者増加の背景には何があるのだろうか。

1 高齢者の増加

2017年、中国の65歳以上の高齢者は1億5830人になり、総人口の11.4%を占めている。この数字は年々増加していく。それに従って糖尿病患者も増加する。一足先に高齢化の進んでいる日本は、糖尿病患者総数では世界トップ10に入っていない。しかし65歳以上に限れば、430万人で世界6位である。中国もこの道程を歩みつつある。

2 可処分所得の伸長

中国人の可処分所得は順調に伸びている。2013年の1万8311元(31万6000円)から2017年には2万5974元(44万8000円)へ増加した。患者の治療に対する意欲も、治療薬の購入も併せて増加している。

3 慢性病政策

さらに政府は「中国防治慢性病中長期計画(2017-2025)」に基づき、2025年以前に、4000万人の糖尿病患者の治療を行う計画だ。医療改革の中でも重要な体系の一つと位置つけている。

4 治療方法の刷新

糖尿病は慢性疾患で、長期にわたる服薬や、血糖値コントロールが必要だ。糖尿病治療に付随する研究は、今ブレイクスルーが求められている。医薬品市場の拡張につながっていくのは間違いない。

5 医療保険の適用拡大

インシュリン注射は除外されているもの、その他治療薬の医療保険適用拡大を進めている。最新の医療保険では、36種の治療薬が追加された。そのうち24種は2型糖尿病用途である。政府は「動態薬物清単計画」を実施し、新薬開発を奨励している。

これらのような環境の変化が、隠れた糖尿病患者を表に押し出しているのだ。

治療薬市場の可能性

こうした背景を考えると、糖尿病治療薬市場の拡大は間違いない。2013年332億円だった市場規模は、2017年には515億元と1.55倍に成長した。2018年は576億元(9940億円)と12%の伸びを見込んでいる。

糖尿病治療薬世界大手のノボノルディスク(デンマーク)は2014年以来、中国市場で一定の地位を獲得した。しかしシェアは11%前後で停滞している。17年9月、中国食品医薬品局は、同社のTreslbaという糖尿病薬を認証した。販売許可、薬価ともに当局のさじ加減次第である。薬価は引き下げの方向のため、同社のシェアは再び上昇するとみられる。

一方、中華医学会は、70%に上る糖尿病患者がインシュリン注射針の使い回しをしていると警告を発した。

中国の糖尿病患者は、最適な治療薬を得られていない。そして治療方法や、予防に関してもまだまだ洗練を欠いている。中国的混乱を脱していないのである。しかし巨大な市場空間が拡がっていることだけは間違いない。(高野悠介、中国貿易コンサルタント)

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「アブラナ科野菜」で糖尿病改善 

心疾患・脳卒中・がんリスクが低下

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 キャベツ、ダイコン、小松菜、ブロッコリー、白菜などの「アブラナ科野菜」を食べている人は、がん、心疾患、脳血管疾患などの死亡リスクが低下するという研究が発表された。

栄養価の高いアブラナ科野菜

 キャベツ、ダイコン、小松菜、ブロッコリー、白菜、チンゲンサイ・・・これらはどれも「アブラナ科野菜」だ。アブラナ科野菜は「台所のドクター」と言われるほど栄養価の高い。

 そのアブラナ科野菜を多く食べている人は、死亡リスクが低下することが、日本の代表的なコホート研究である「JPHC研究」で明らかになった。

 野菜は低カロリーで食物繊維やビタミン・ミネラルが豊富に含まれるだけではない。体に良い作用をするフィトケミカルも含まれている。ぜひ糖尿病の食事療法に活用したい食品だ。

 なかでもアブラナ科野菜には、抗がん、抗炎症、抗酸化活性の作用がある「イソチオシアネート」を多く含まれる。イソチオシアネートは野菜などの辛味成分だ。

 

アブラナ科野菜をよく食べると死亡リスクが低下

 「JPHC研究」は日本人を対象に、さまざまな生活習慣と、がん・2型糖尿病・脳卒中・心筋梗塞などとの関係を明らかにする目的で実施されている多目的コホート研究。

 国立がん研究センターなどの研究チームは、岩手、秋田、長野、沖縄、東京、茨城、新潟、高知、長崎、大阪の11保健所管内に、1990年1993年に在住していた45~74歳の男女8万8,184人を対象に、2014年まで追跡して調査した。

 食事についての調査では、アブラナ科野菜(キャベツ、ダイコン、小松菜、ブロッコリー、白菜、チンゲンサイ、カラシ菜、フダンソウ、タクアン、野沢菜漬け、白菜漬け)の摂取量を調べた。

 16.9年(中央値)の追跡期間中に、1万5,349人が死亡した。アブラナ科野菜の摂取量により5つのグループに分類して比較したところ、全死亡リスクは、アブラナ科野菜の摂取量がもっとも少ないグループと比較して、もっとも多いグループで、男性では14%、女性では11%低いことが明らかになった。

 

がん、心疾患、脳血管疾患の死亡リスクが低下

 さらに、アブラナ科野菜の摂取と疾患別の死亡との関連を調べたところ、男性では摂取量がもっとも多いグループで、死亡リスクはがんが16%低下した。有意差は出なかったものの、心疾患でも17%、脳血管疾患では11%、死亡リスクがそれぞれ低下した。

 女性では、アブラナ科野菜摂取量がもっとも多いグループで、死亡リスクは心疾患が27%、外因が40%、それぞれ低下した。有意差は出なかったものの、脳血管疾患でも22%低下した。

 個別のアブラナ科野菜と全死亡リスクの関連についても調べてみたところ、男性ではブロッコリー、たくあん摂取量がもっとも多いグループで、女性ではダイコン、ブロッコリー摂取量がもっとも多いグループで死亡リスクが減少した。

 

アブラナ科野菜のイソチオシアネートの効果

 なぜアブラナ科野菜の摂取量が多いと死亡リスクが低下するのか? 研究チームは「アブラナ科野菜にはイソチオシアネートや抗酸化性ビタミンなどが多く含まれている」と指摘している。それらの抗炎症および抗酸化作用が死亡リスクの低下に寄与している可能性がある。

 喫煙状況別で調べたところ、男性では喫煙状況に関係なく、アブラナ科野菜摂取量が多いグループで全死亡リスクが低下する傾向がみられた。イソチオシアネートを多く摂取することで、たばこに含まれる発がん物質前駆体の活性化が抑制されているとみられる。

 女性では、アブラナ科野菜の摂取量が多いと、心疾患や脳血管疾患の死亡リスクが低下することは、過去の研究でも確かめられている。「イソチオシアネートの抗炎症作用によるものである可能性がある」と、研究者は説明している。

 また、アブラナ科野菜を摂取することで、認知機能の改善効果、抑うつの予防効果を得られるという報告もあり、そのことが事故死や自殺予防につながっている可能性もあるという。

 厚生労働省の食事ガイドラインでは、野菜摂取の目標量を「1日350g以上、そのうち緑黄色野菜を120g以上」としている。

 毎日食べる野菜にアブラナ科野菜を含めると、健康増進の効果を得られそうだ。

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多目的コホート研究(JPHC Study) 国立がん研究センター 社会と健康研究センター 予防研究グループ

Cruciferous vegetable intake and mortality in middle-aged adults: A prospective cohort study(Clinical Nutrition 2018年4月24日)

「アブラナ科野菜」で糖尿病改善 心疾患・脳卒中・がんリスクが低下 | ニュース・資料室 | 糖尿病ネットワーク

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障害基礎年金 打ち切り新たに1000人

障全協 認定基準など見直し要求

2018年6月22日(金)

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(写真)厚生労働省と日本年金機構と懇談をする障全協の人たち=21日、国会内(障全協提供)

 日本年金機構が障害基礎年金の受給者1010人に支給打ち切りの可能性を予告したことが問題になっていますが、新たに約1000人が昨年4月からの1年間で、年金を打ち切られていたことが21日、分かりました。また、1010人の障害別の人数も判明しました。障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会(障全協・中内福成会長)と厚生労働省、日本年金機構との懇談で明らかになりました。

 20歳前から障害があり障害年金を受給する人のなかで昨年、再認定を受けた人は約9万5000人。そのうち約1000人が、障害の程度が軽快したとして支給を打ち切られました。

 年金打ち切りの予告通知を受けた1010人の障害種別は、循環器疾患が496人と最多。血液などが230人、肢体障害が101人とつづきました。このほか、腎臓・肝臓・糖尿病が91人、聴覚・言語機能・咀嚼(そしゃく)等が39人、呼吸器疾患が29人、目の障害が24人。

 障害認定審査の地域格差が問題となり、都道府県ごとに行っていたものを昨年4月から一元化したことが背景にあります。

 障全協の白沢仁事務局長は「今後さらに打ち切られる人が出てくるのでは」と懸念を示しました。そのうえで、現行の認定基準やシステムの抜本的見直しを求めました。

 20歳以降に障害を負った受給者については、約2900人が打ち切られていたことが、衆院厚生労働委員会の日本共産党の高橋千鶴子議員の質問で明らかになっています。

障害基礎年金 打ち切り新たに1000人/障全協 認定基準など見直し要求

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1型糖尿病、東京でも提訴へ 7月にも障害年金支給を訴え

2018.6.22 07:01

 

 血糖値を下げるインスリンが体内で作れない1型糖尿病の女性患者が、障害基礎年金を支給されないのは不当として、来月中にも国を相手取り、年金不支給決定の取り消しを求める訴えを東京地裁に起こすことが21日、関係者への取材で分かった。1型糖尿病の障害基礎年金をめぐっては、病状が改善していないのに支給を打ち切られた患者らが大阪地裁に集団で訴えを起こすなど各地で判断の是非を問う声が上がっている。

 訴えを起こすのは、障害当事者のNPO法人で非常勤の相談員を務める西田えみ子(本名・林恵美子)さん(47)=東京都府中市。障害基礎年金は、厚生労働省が示す障害等級で「日常生活が著しい制限を受ける」などとする2級に年間78万円、より重い1級に97万円が支給されるが、西田さんは昨年3月、「該当しない」として、不支給の決定を受けた。

 しかし、西田さんは、月に複数回、意識障害を伴う重症低血糖を起こすなど、「2級以上に相当する症状がある」と主張している。

 障害等級は、障害の内容によっては症状や検査数値などでより詳細な基準が明示されており、弁護団の関哉直人弁護士は「糖尿病患者の等級の基準は漠然としていて、事実上、受給対象であるとの証明が難しくなっている」と指摘する。

     

 1型糖尿病 血糖値を下げるホルモン「インスリン」をつくる細胞が何らかの理由で破壊され、体内で分泌されない病気。根本的な治療法や予防策はなく、患者は血糖値のコントロールのため注射などでインスリンを1日数回投与する必要がある。日本人の糖尿病患者の9割以上は生活習慣が主な原因の「2型糖尿病」とみられる。

 「患者はインスリンを毎日打たないと生きられない。人工透析やペースメーカーのように公的支援があるべきだ」。障害基礎年金の支給を求める訴訟を起こすことを決めた、1型糖尿病患者の西田えみ子さん。訴訟を通じて「理解が進みにくい患者の実情を知ってほしい」と考えている。

 1型糖尿病患者は、20歳未満であれば特別児童扶養手当など公的支援の対象となるものの、身体障害者福祉法上の障害には該当せず「指定難病」の認定もない。インスリン投与は一生必要だが、成人になると支援がなくなる上、インスリン製剤は高額。月数万円に上る医療費は自己負担だ。

 5歳で発症した西田さんは10代で事務の仕事に就いたが高血糖になり手足が硬直するなどして半年後に入院した。現在は同じ1型糖尿病で正社員の夫と暮らすが、医療費は2人で月5万円以上かかる。また、健常者よりも疲れやすく「週に数回の活動でも体力が追いつかず、残りの日はほぼ安静にしなければならない」。

 これまでも年金に頼りたいと考えていたが、障害等級の基準となっていた平均血糖値の数値が要件を満たさず、申請していなかった。国が平成28年に平均血糖値の要件を削除したことを受け、昨年2月に申請したが、理由が示されないまま不支給となった。「納得のいく説明が欲しい」と、訴訟で国の判断の是非を問うことを決めた。

 活動を通じて知り合った患者仲間が医療費負担に苦しむ様子や、年金支給打ち切りを受けて大阪地裁に訴訟を提起した原告らの声も、西田さんの行動を後押ししている。西田さんは「誰かが声を上げないと変わらない。今は一切言えないけれど、いつか新たに患者になった人には『大丈夫だよ』と言える環境にしたい」と話している。

1型糖尿病、東京でも提訴へ 7月にも障害年金支給を訴え – 産経ニュース

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コーヒーや紅茶のカフェインをトリガーに「糖尿病を治療できる」という研究結果が発表される

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by Zach Inglis

 

コーヒーや紅茶、緑茶などに含まれるカフェインには「目を覚ます効果がある」とされている一方、過剰に摂取すると体に悪影響を及ぼすとも言われています。そんなカフェインを特殊な合成遺伝子を組み込んだ糖尿病の動物に投与することで、カフェインを細胞のトリガーとして「糖尿病を治療できる」という研究結果が発表されました。

Caffeine-inducible gene switches controlling experimental diabetes | Nature Communications

https://www.nature.com/articles/s41467-018-04744-1

Scientists use caffeine to control genes―and treat diabetic mice with coffee | Ars Technica

https://arstechnica.com/science/2018/06/can-coffee-treat-diabetes-it-can-in-mice-with-this-synthetic-genetic-implant/

チューリッヒ工科大学でバイオ工学の研究を行っているMartin Fussenegger教授が率いる研究チームは、動物の体内に特定の物質が投与されることをきっかけに合成遺伝子のシステムが発現し、体に作用する仕組みについて研究しています。体内に投与する物質を選定する際に、細菌や強烈な抗生物質といった体に副作用を与える可能性があるものを避けたいと考えたFussenegger氏らは、毒性もなく安価に製造できる身近な物質として「カフェイン」をトリガーに使うことを考えました。

カフェインを動物の体内で検出する遺伝子を作成するため、研究チームはラクダの体内にある「カフェインに反応する抗体(aCaffVHH)」を利用しました。aCaffVHHはカフェインに反応して2つのaCaffVHHが1つに結合(二量体化)し、その中にカフェイン分子を抱き込むという特性を持っているとのこと。研究チームはaCaffVHHの「カフェインを検知すると二量体化する」という特性を利用して、aCaffVHHに「二量体化することで機能する」タンパク質を融合させ、カフェインをトリガーにして動物の体内で特定の働きを行わせる実験を行いました。

研究チームはシグナル伝達兼転写活性化因子3(STAT3)という細胞増殖を制御するタンパク質が二量体化すると、SEAPという酵素を産生するように遺伝子を改変し、抗体に埋め込むことにしました。SEAPは細胞の上に直接散布させることが可能な特定の基質を切断することが可能であり、その基質はSEAPによって切断されると発光します。つまり、研究者らは遺伝子改変済みのSTAT3を融合させた抗体を細胞に埋め込み、細胞が発光する様子が確認できれば、「STAT3が二量体化したことで活性化し、SEAPを産生した」ということを確認できるわけ。

研究チームは不死化した幹細胞に遺伝子改変したSTAT3を組み込んだ抗体を埋め込んで実験を行い、スターバックスのコーヒーやレッドブル、コカ・コーラといった飲料に含まれるわずかなカフェインでも、幹細胞は敏感に反応して発光することを実証したそうです。

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by winhide

続いて研究チームは、「より有用な遺伝子を組み込んだ抗体を使い、カフェインが働くかどうか」を調べることにしました。研究チームが目を付けたのは、糖尿病の治療薬としても使用されるGLP-1というインスリンの分泌を促すホルモン。STAT3が二量体化することでGLP-1を産生するように遺伝子を改変し、aCaffVHHに遺伝子改変済みのSTAT3を融合させた幹細胞を、浸透性のカプセルに入れて2型糖尿病を発症しているマウスの体内に埋め込みました。

浸透性のカプセルを埋め込んだマウスに対し、継続的にエスプレッソマシンのネスプレッソで作られたコーヒーを投与し続けた結果、カフェインはカプセル内に浸透してSTAT3を活性化させGLP-1を産生しました。GLP-1の効果でインスリンの分泌が促された2型糖尿病のマウスは、正常なマウスとほぼ同様の血糖値まで血糖値が下がったとのこと。

Fussenegger氏は今回の研究結果について、「継続的にコーヒーを投与されたマウスは、心拍数の上昇や血糖値が危険な値にまで下がるといった問題を生じさせなかった」と述べ、カフェインをトリガーとする糖尿病治療は安全性が高いとしています。また、カフェインが入っていない飲料ではインスリンが分泌されないことも実証済み。マウスによる実験の段階から実際に人間の治療に使われるまでには、長いステップが必要なことは間違いありませんが、Fussenegger氏は「やがて人々が日常的に口にする飲料をトリガーに、病気の治療が可能になるだろう」と考えています。

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by Rafael Saldaña

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糖尿病患者尿から腎機能悪化予測 

岡山大院教授ら「糖鎖」量で判定

 岡山大大学院の和田淳教授(腎・免疫・内分泌代謝内科学)と三瀬広記医員(同)らの研究グループは、糖尿病患者の尿に含まれる「糖鎖」の量で、腎臓の機能が将来悪化しやすいかどうかを予測できることを突き止め、21日、米科学誌電子版に発表した。腎機能が低下して人工透析が必要となるケースが多い「糖尿病腎症」の予防とメカニズム解明につながる可能性がある世界初の成果という。

 グループは、バイオ企業のグライコテクニカ(横浜市)が開発した糖鎖解析機器に着目し、2012年度から腎機能との関連を調べる臨床研究を進めてきた。岡山大病院など岡山県内8病院で、糖尿病の大部分を占める2型糖尿病の患者675人の尿を採取して4年間追跡調査。その結果、3種類の糖鎖でそれぞれ排出量が多かった人や1種類の糖鎖量が少なかった人は、腎機能が4年前よりも30%以上低下するか、透析が必要な状態になっていた。

 グ社の機器は、特定の糖鎖と結合する45種類のタンパク質・レクチンを並べたプレート。尿1滴に当たる20マイクロリットル(マイクロは100万分の1)を垂らすだけで糖鎖量を短期間で測定できる。岡山大と同社はこの判定手法に関する特許を出願中で、実用化に向けた検討も進めている。

 三瀬医員は「腎臓病の悪化が予測できることで、より説得力を持って患者への生活習慣病の指導や治療が進められる。今後は糖鎖量の違いと腎臓組織との関連も調べていきたい」としている。

 糖鎖 糖が鎖状につながった化合物。タンパク質やDNAに続く第3の生体高分子とされる。免疫やホルモン分泌、発がんなどさまざまな生体機能に関わっているが、構造が複雑なことなどから測定が困難で腎臓病や糖尿病での研究は進んでいなかった。

糖尿病患者尿から腎機能悪化予測 岡山大院教授ら「糖鎖」量で判定: 山陽新聞デジタル|さんデジ

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インスリン製剤改良や新機器続々 

生活の質、改善進む

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 小児や若年者に多い「1型糖尿病」は、摂取した糖を体の細胞内に取り込むのに必要なホルモンのインスリンが突然分泌されなくなる病気で、かつて「死の病」と呼ばれた。だが1921年のインスリンの発見により注射などで補充する治療法が登場。新たな製剤や血糖測定法も次々開発されるなど、患者の生活の質(QOL)の改善が進む1型糖尿病治療の最新状況をまとめた。【高野聡】

血糖測定、簡単に

 「今まで『点』でしか把握できなかった自分の血糖値が、時間的変化の『線』でわかるようになり、血糖コントロールがしやすくなった」。1型糖尿病患者の女性(41)=千葉県船橋市=はこう声を弾ませた。

 女性が使っているのは昨年9月、インスリンなどの使用者対象に保険適用になった「フリースタイルリブレ」と呼ばれる機器だ。内側に細い針がついた厚さ5ミリの円盤状のセンサーを皮膚に張り付け、皮下組織中の液体(間質液)に含まれる糖の濃度変化を測定する。必要に応じてセンサーに専用端末をかざせば、直近8時間の血糖変動が曲線のグラフで示される。

 インスリンは糖をエネルギー源として体の細胞内に取り込むよう作用し血液中の糖濃度を一定に保つ。適切に分泌されなければ、体がエネルギーを吸収できず、生命に危険が及ぶ。高血糖状態が続くと血管が傷つき、血管系の合併症を起こしやすくなる。逆に治療によって血液中にインスリンが過剰に存在すると、低血糖状態になり、意識障害など問題を起こす。

 このため、重要なのが患者自身による定期的な血糖測定だ。指先に小さな傷を付け、出血させて測定器で測る方法が一般的だが、1日に4回前後測るわずらわしさがあった。また、測定時の数値しかわからないため、血糖値が上昇したのか、低下したのかが分からず、適切な血糖コントロールができないケースも少なくなかった。

 リブレによる血糖変動の可視化は、その欠点を改善した。使用した患者の満足度が高いという調査結果もある。東京医大病院の鈴木亮准教授(糖尿病内科)は「1型糖尿病は子どもに多いため、普段の針刺しによる測定が減るメリットは大きい」と話す。

 ただリブレが測定するのは、本来の血糖値ではなく、間質液中の値だ。このため、鈴木さんは「誤差や時間差が生じるため注意が必要」と指摘する。日本糖尿病学会は保険適用に際し、指先の針刺しによる血糖測定との併用を原則とした。

活動に合わせて

 1型糖尿病は、体を守る免疫の仕組みによって、インスリンを分泌する膵臓(すいぞう)のβ細胞が破壊されることで発症する。このため治療は注射やポンプを使ったインスリンの補充が基本だ。肥満や運動不足などで発症し、食事療法やさまざまな働きの飲み薬がある「2型糖尿病」にはない治療の難しさがある。

 体内のインスリンには、常に一定量分泌される基礎インスリンと食事の際に上乗せされる追加インスリンがある。22年に最初に使われたインスリンは動物由来で不純物が多く、効果も不安定だった。その後は純度が高く、体内のインスリンに近い構造と働きを持つ製剤の開発が進められてきた。

 80年代には遺伝子工学技術の進歩によって、ヒトインスリンの大量生産が実現。さらに2000年代に作用時間を変える技術の進歩により、投与後すぐに作用を発揮する製剤や、逆に24時間以上効き続ける製剤などが登場、基礎インスリンや追加インスリンの再現により一層近づいた。

 元エアロビック日本代表で、自身も1型糖尿病患者であるNPO法人「日本IDDMネットワーク」の大村詠一専務理事(32)もその恩恵を受けた一人。「高揚して高血糖になりがちな競技前はインスリンを上乗せして補充したり、集中力を高めるため作用時間が短い製剤を使ったり工夫した。多様な製剤があるお陰で、生活にインスリンを合わせることができる」と話す。

「今後30年で根治可能」 ノボ社研究 ES細胞利用、新治療法

 将来に向けて、新しい治療の開発も進んでいる。1923年に北欧で初めてインスリン製剤を実用化したノボノルディスク社(デンマーク)のラース・フルアーガー・ヨルゲンセン社長兼最高経営責任者(CEO)は5月中旬、本国で開いた会見で「1型糖尿病は今後30年で根治可能になる」という見通しを述べた。

 同社が研究しているのは、ヒト胚性幹細胞(ES細胞)からβ細胞を分化させ、患者に移植する治療だ。

 β細胞を移植しただけでは、再び免疫系の攻撃を受けてしまうため、細胞を保護する高分子の「入れ物」も並行して開発している。

 同社のマッズ・クロスゴー・トムセン最高科学責任者は「これまで20年間研究を進め、あと数年で臨床試験に入れる段階まで来た。実用化にはそこからさらに数年かかるだろうが、日米欧当局から要求される水準をクリアできるよう開発を進めている」と自信をのぞかせた。

 

1型糖尿病と2型糖尿病の主な違い

       <1型糖尿病>            <2型糖尿病>

発症年齢   子どもや若い人に多い         中高年に多い

体形の特徴  やせていても起こる          肥満で発症しやすくなる

発症のしかた 突然発症し、急速に悪化する      ゆるやかに発病し、進行もゆっくり

発症の原因  膵臓のβ細胞が破壊される自己免疫疾患 遺伝的体質に加え、肥満や運動不足などの生活習慣

治療方法   注射などのインスリン補充療法     食事制限や運動。飲み薬とインスリンによる治療も

1型糖尿病:インスリン製剤改良や新機器続々 生活の質、改善進む – 毎日新聞

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やせ型や若い人も要注意 「隠れ糖尿病」とは?

朝日新聞デジタル

 

 昨年、厚生労働省が発表した2016(平成28)年「国民健康・栄養調査」によれば、糖尿病が強く疑われる人の数は約1000万人。調査開始以降、初めて1000万人の大台を超えたことで話題になりました。

 糖尿病とは、血糖値を下げる働きのある「インスリン」というホルモンの分泌量が少なくなったり、効きが悪くなったりすることで血糖値が高い状態が慢性的に続いてしまう病気です。高血糖状態が続くと、腎症(腎臓の働きが悪くなる病気)や神経障害、脳卒中など、様々な合併症を引き起こします。特に腎症が進行すると腎不全になり、末期には人工透析が必要になります。

 このような症状の治療は高額なことに加え、糖尿病は一度かかると、完全に治癒することは難しく、治療は長期化します。また、患者が増えていることと相まって、国全体の医療費を押し上げる大きな要因にもなっています。

 さて、糖尿病にかかっているかどうかは血糖検査で判定します。糖尿病の判定に使われる指標はいくつかありますが、その一つが健康診断でもはかられることが多い「空腹時血糖値」です。健康診断では、前日の夜から10時間以上絶食状態で当日の朝に採血したものを空腹時とすることが一般的です(※「空腹時」の定義は検査機関によって多少異なりますので受診前に必ずご確認を)。

 食事をすれば誰でも血糖値は上がります。そして正常な人の場合、2時間ほどで値は正常域まで下がりますが、糖尿病の人は食後10時間以上経過してもなかなか正常域まで下がりません。つまり、空腹時血糖値が高い人は、糖尿病の可能性が非常に高いというわけです。

 ところが、空腹時の血糖値は正常でも、食後の血糖値が基準を大きく超える人がいます。このような状態は「隠れ糖尿病」といわれ、空腹時の血糖検査だけでは見逃されてしまいがちです。

 そこで、糖尿病の疑いがある人には空腹時だけではなく、75gのブドウ糖液を飲んで30分後、1時間後、2時間後に血糖値をはかる「75g経口ブドウ糖負荷試験」を行います。この検査では、食後の時間毎の血糖値変化をみることで、インスリンの作用不足などを確認することができます。ただ、明らかに糖尿病の人がブドウ糖負荷試験を行うとかえって病状を悪化させてしまう場合もあるため、医師の判断で二次検査としてはかることが多いようです。健康診断などではブドウ糖負荷試験は実施しないことが多いため、やはり「隠れ糖尿病」は見落とされてしまうケースが多いのです。

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 糖尿病は中高年で肥満がちの人がなりやすい病気だと思われていますが、インスリンの分泌反応が遅い、分泌量が少ないなどインスリンの作用不足で起こる「隠れ糖尿病」は、遺伝も関連することから、やせ型の人や若い人にも存在します。

 「やせているから」「若いから」などと甘く見て食後高血糖の状態に気付かずにいると、糖尿病による合併症が進行してしまうことがあるから厄介です。そのため早期に発見し、対策を講じることが重要なのです。――が、空腹時血糖検査では見つけにくく、ブドウ糖負荷試験も時間やコスト面から健康診断で実施することは現実的ではありません。

 それならどうするのかというと、もう一つの指標、糖化ヘモグロビン(HbA1c:ヘモグロビンエーワンシー)を調べる方法があります。

 HbA1cとは赤血球中のヘモグロビンが糖と結合したもので、この割合を見ることでヘモグロビンが過去にどれだけの糖にさらされたか――つまり過去(1、2カ月といわれています)の血糖の状態が分かります。健康診断の時に空腹時状態で受診できない人には空腹時血糖値の代わりにHbA1c値だけをはかる場合や、空腹時血糖値とHbA1c値の両方をはかる場合も増えてきています。

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 「隠れ糖尿病」の人の場合、前日の夜から当日の朝まで絶食して健康診断に臨めば、空腹時血糖値は下がります。しかし、HbA1cはそのような影響に左右されにくく、インスリンの作用不足や普段の食習慣によって起こっている食後高血糖が比較的そのまま反映されます。つまり、空腹時血糖だけでは見落とされてしまう「隠れ糖尿病」を発見するきっかけになるわけですね。ただし、HbA1cにも不安定になる要素があるため、糖尿病の診断をするためにはHbA1cの値だけでなく、必ず血糖検査と併用されます。

 さて、糖尿病の人はもちろん、隠れ糖尿病の人や血糖値が高めの人は、症状を悪化させないためにも、血糖を過剰に上げないようにするなど、血糖値をコントロールすることが求められます。そして、それを実現するのが、運動と食事習慣の改善です。

 糖はからだを動かすエネルギー源として使われるため、運動をすることでインスリンを使わずに血糖値を下げることができます。血糖値が上昇し始め、ピークになるのは、食事の約30~60分後なので、このタイミングでウォーキングや軽い筋トレなどの運動を行うとよいでしょう。

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 食事に関しては、糖質を多く含む食べ物は、急激に血糖値を上昇させるため、食べ過ぎないよう注意しましょう。特にからだに吸収されやすいブドウ糖や果糖の多い清涼飲料水は要注意です。

 なお、糖尿病の治療や予防というと糖質を極端に制限しなければいけないと思う人がいますが、これは逆効果です。糖質をまったくとらないと、からだはエネルギー源を確保できず、筋肉が落ちてしまいます。すると代謝が悪くなるため、効率的に血中の糖を消費できなくなってしまうのです。糖質は活動量に合わせて適度にとることが大切です。

 そして食事の際の料理を食べる順番も血糖値に影響します。食物繊維を多く含む野菜やキノコなどや、たんぱく質を多く含む肉や魚などの料理を最初に食べると、その後に糖質を多く含むごはんやパンなどを食べても急激な血糖値の上昇が抑えられます。また、同じ穀類でも精製された白米や小麦粉を使用したパンより、精製されていない玄米や全粒粉を使用したパンやパスタの方が血糖値の上昇が緩やかです。

 糖尿病の予防には、糖質制限だけでなく食べ方や食品の種類を変えることも意識しておくとよいでしょう。既に糖尿病で通院している方は、薬だけでなく食事や運動も治療の一環となりますので、必ず医師の指示に従ってください。

 

 最後に一つ、「尿糖」について触れておきます。健康診断で血液検査がない人も尿糖検査だけは受けているという人は多いと思います。この検査は、尿中に糖が含まれているか調べる検査です。糖尿病はその名の通り、糖が尿中に出る症状があるのですが、糖尿病の人は全て尿に糖が出るのかというと必ずしもそうではありません。私たちのからだは、生きていくために必要な栄養はなるべく排泄しないようにできていて、血糖値が少し高くても腎臓で血液をろ過する際に、糖は再びからだに吸収されます。糖が腎臓で再吸収される量を超えた時、尿に糖が出てくるのです。

 このことから、尿糖だけで糖尿病を早期に発見することは難しいのですが、尿糖が陽性反応を示していれば、かなり血糖値が高い状態であることが予測されます。「隠れ糖尿病」といわれる人は、空腹時の尿糖は陰性であっても、食後高血糖状態の時に尿糖が陽性になる可能性があります。健康診断で血液検査がない場合は、食事をして受診される人もいますので、尿検査だけでも糖尿病や隠れ糖尿病を発見するきっかけにあることもあります。尿検査だからと侮ってはいけないのです。

 繰り返しになりますが、糖尿病は完治させることが難しい病気です。けれども、個人の心がけ次第で予防ができる病気でもあります(生まれつきインスリンの量が少ない1型糖尿病は除きます)。

 6月になり、年度初めに受けた健康診断の結果が戻ってきた人も多いと思います。結果をチェックして、これを機会に食事や運動習慣を見直してみてはいかがでしょうか。

<アピタル:タニタとつくる健康生活・コラム>

http://www.asahi.com/apital/column/tanita/(アピタル・土佐文子)

やせ型や若い人も要注意 「隠れ糖尿病」とは?:朝日新聞デジタル

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糖尿病の人が「睡眠不足」を感じたら放置してはいけない理由

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 十分に眠れないことは、小さな問題ではない。単なる「睡眠不足」だと思って油断していると、心身の不調につながりやすい。睡眠不足を解消すると糖尿病やメタボが改善するという研究も発表されている。

睡眠不足が慢性化すると血糖値が上昇

 睡眠不足に悩まされている人は多い。日本人は、特に就労者の睡眠時間が世界でもっとも短いと言われる。

 就労者の睡眠時間を比較した経済協力開発機構(OECD)の調査によると、日本人の平均睡眠時間は7.5時間程度で、先進国でも群を抜いて短い。

 睡眠不足が続いて、気力も体力も思考能力も著しく低下してしまうのを実感する人は多いが、睡眠不足の影響はそれだけではない。

 睡眠不足が慢性化すると、空腹時血糖値が上昇し、基礎インスリン分泌能が低下するなど、2型糖尿病やメタボリックシンドロームのリスクが上昇するという調査結果がある。

 多くの人の場合、睡眠時間が7時間を切ると、睡眠の負債が発生しはじめる。早く返済すればさほど問題はないが、睡眠不足が続いているという人は、睡眠を改善するための対策をするべきだ。

 

睡眠時間が7~8時間の人がもっとも糖尿病リスクが低い

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 睡眠時間は長くても短くても、健康リスクが高まる。韓国のソウル大学医学部の研究チームが13万人以上を対象に行った調査によると、睡眠時間が6時間未満の人はメタボリックシンドロームや2型糖尿病のリスクが上昇するという。

 調査の参加者の睡眠時間は4時間以下から10時間以上まで幅広く、メタボや糖尿病のリスクがもっとも低いのは睡眠時間が7~8時間の人で、睡眠時間が7時間未満の人や、10時間を超える睡眠過多の人でリスクが上昇するという、U字型の分布を示すことが示された。

 睡眠時間を延長すると、眠気を解消できるだけでなく、空腹時血糖値の低下、基礎インスリン分泌能(HOMA-β)の増大などを得られ、糖尿病のリスクが低下することが明らかになった。

 「睡眠時間は7~8時間がメタボや2型糖尿病を予防・改善するために好ましいと言えます」と、研究者は述べている。

睡眠不足を解消すると糖質の摂取量を減らせる

 慢性的な睡眠不足は、体内のホルモン分泌や自律神経機能にも大きな影響を及ぼすことが知られている。

 睡眠不足がたった2日間続けただけで、食欲を抑えるホルモンであるレプチン分泌は減少し、逆に食欲を高めるホルモンであるグレリン分泌が亢進するため、食欲が増大することが分かっている。

 英国のキングス コレッジ ロンドンの研究では、睡眠不足が続くと、とくに糖質を過剰に摂取したくなる傾向があることが分かった。睡眠不足を解消すると、糖質の摂取量を減らせるという。

 研究チームは、睡眠時間が1日7時間未満の18~64歳の21人の男女を対象に、睡眠時間をあと1.5時間増やすことを目標に、睡眠改善のためのコンサルティングを行った。

 その結果、平均して就眠時間が約1時間早まり、睡眠時間は約30分増え、86%で睡眠が改善した。睡眠が改善した人では1日の糖質の摂取量が平均9.6g減少した。

 「睡眠不足によって、私たちの食行動までも影響を受けます。睡眠不足の人は、睡眠時間を1時間増やしただけで、食生活を改善し、健康的な食品を選べるようになることが分かりました」と、研究者は述べている。

睡眠不足があると摂取カロリーが385kcal増える

 キングス コレッジ ロンドンによる172人を対象とした別の研究では、睡眠不足の人は、1日の摂取カロリーが平均385kcal多くなるという。これは、カップ麺1杯分ほどの量に相当する。

 「1日に摂取カロリーが1日に385kcal増えてしまうのは深刻です。慢性化すると、確実に体重増加につながります。肥満の原因は、摂取カロリーと消費カロリーのアンバランスです。睡眠不足が慢性化するとことで、摂取カロリーが増え、バランスが崩れやすくなります」と、研究者は述べている。

 睡眠不足は、2型糖尿病やメタボリックシンドロームだけでなく、心筋梗塞や狭心症などの命に係わる深刻な疾患のリスクも上昇させる。冠動脈疾患といった生活習慣病にかかりやすくなることも明らかになっている。

 「睡眠は簡単なアドバイスによって改善できます。食べ過ぎが気になっている人は、ご自分の睡眠を見直してみることをお勧めします」と、強調している。

 日々の生活の中で睡眠時間はともすれば犠牲になりがちだ。しかし、睡眠問題は静かにしかし着実に心身の健康を蝕む。

 睡眠習慣の問題や睡眠障害を放置せず、自分の睡眠状態に疑問を感じたら、かかりつけ医に相談をしてみよう。 Sleeping too much or not enough may have bad effects on health(BMC Public Health 2018年6月12日)

Association between sleep duration and metabolic syndrome: a cross-sectional study(BMC Public Health 2018年6月13日)

Sleeping for longer leads to a healthier diet(キングス コレッジ ロンドン 2018年1月10日)

Sleep extension is a feasible lifestyle intervention in free-living adults who are habitually short sleepers: a potential strategy for decreasing intake of free sugars? A randomized controlled pilot study(American Journal of Clinical Nutrition 2018年1月10日)

Sleep deprivation may cause people to eat more calories(キングス コレッジ ロンドン 2016年11月2日)

The effects of partial sleep deprivation on energy balance: a systematic review and meta-analysis(European Journal of Clinical Nutrition 2016年11月2日)

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